JPS61289885A - コラゲナ−ゼおよびコラゲナ−ゼの製造方法 - Google Patents

コラゲナ−ゼおよびコラゲナ−ゼの製造方法

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JPS61289885A
JPS61289885A JP13062885A JP13062885A JPS61289885A JP S61289885 A JPS61289885 A JP S61289885A JP 13062885 A JP13062885 A JP 13062885A JP 13062885 A JP13062885 A JP 13062885A JP S61289885 A JPS61289885 A JP S61289885A
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collagen
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規のコラゲナーゼおよびその製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
コラゲナーゼはコラーゲンのみに作用し、卵アルブミン
、カゼイン、フィブリン等には作用しない性質を有して
おり、古くには火傷や褥疹の創面浄化、今日では動物組
織からの細胞の分散等、生化学試薬等として広く利用さ
れている。
これまで、コラゲナーゼを得るには嫌気性のクロストリ
ジウム属〔例えば、クロストリジウムヒストリチクム(
Clostridium histolyticum 
)を嫌気的条件下で培養し、採取する方法がとられてい
る。嫌気的条件を満たすためには、培地の重層や空気排
除または窒素ガスもしくは二酸化炭素置換などの手段が
考えられるが、いずれにしても煩雑な過程を必要とする
。また、得ようとするコラゲナーゼの収率を上げるため
には、天然栄養分を添加することが端的ではあるが、夾
雑物の多様化により抽出分離工程が複雑になり、経済的
にみても好ましくない等の問題点がある。
これらの問題点を解消するためにストレプトマイセスC
−51株を好気的に培養してコラゲナーゼを採取する方
法を開示している〔農芸化学59要旨集204頁(19
84)、農芸化学第2巻233頁(1985) )。
しかして、上記公知のコラゲナーゼは、それぞれ分子量
約7万、等電点p+4.s付近ならびに分子量約10万
および9〜11万、等電点PI5.2である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、好気的条件下で培養して新規なコラゲナ
ーゼを産生しうる菌株を得るために、多数の土壌微生物
を分離し、それが産生ずるコラゲナーゼについて検討し
たところ、好気性菌であるストレプトマイセス属の菌株
が新規コラゲナーゼ産生能を有することを見い出した。
従って、本発明の目的は新規コラゲナーゼを提供するこ
とである。
また、本発明の他の目的は上記新規コラゲナーゼの製造
方法を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、ストレプトマイセス属に属する菌株が産生じ
得、TSK G3000 SWゲルを用る高速液体クロ
マトグラフィーによって測定した分子量が約52000
である新規コラゲナーゼに関する。特に、本発明は以下
の理化学的性質を有するコラゲナーゼに関する。
■外観:淡黄色粉末(凍結乾燥) ■基質特異性: (i)コラーゲン(分子量300000) 1モル相当
のコラゲナーゼ消化物のN末端アミノ酸残基数は93で
グリシンのみである。
(ii)コラーゲン(分子量300000) 1 モル
相当のコラゲナーゼ消化物のC末端アミノ酸残基数は次
の通りである: ヒドロキシプロリン   19.24 アスパラギン酸      0.45 トレオニン        2.04 セリン         4.87 グルタミン酸       0.48 プロリン          1.44グリシン   
      4.95 アラニン        15.08 バリン         2.24 イソロイシン       0.71 ロイシン         2.71 ヒドロキシリジン     2.86 リジン          3.94 ■至適温度: 30℃(0,002%水溶液)、55℃以上では不活性
となる。
■至適p!(: pH7,0〜8.0(但し、p144以下、pH11以
上では不活性となる) ■鉄イオンの存在により酵素活性が促進され、水銀イオ
ン、カドミウムイオン、EDTAの存在により酵素活性
が阻害される。
■分子量: TSK G3000 SW  ゲルを用いる高速液体ク
ロマトグラフィーによって測定した分子量は約■等電点
:約pI5.4 さらに、本発明はストレプトマイセス属に属する菌株を
培養し、培養物から前記の性質を有するコラゲナーゼを
採取することによる前記コラゲナーゼの製造方法である
本発明で使用されるコラゲナーゼ生産菌は、ストレプト
マイセス属に属し、本発明コラゲナーゼを生産する能力
を有するものであれば如何なる微生物でもよい。たとえ
ば、大阪府八尾市二俣、新田ゼラチン社内の土壌から分
離したストレプトマイセス パルブルス N−1株<以
et、rN−を株」と略称する)、ストレプトマイセス
 アルボグリセオルス(Streptomyces a
lbogriceolus )、ストレプトマイセス 
フミダス(Streptomyceshumidus 
)等が挙げられる。好ましくはN−1株が使用され、こ
のN−1株の細菌学的性質は次の通りである。
(1)形態 イースト・麦芽寒天培地に生育した細胞は以下の形態を
示す。
+a)胞子形成菌糸は単純分枝しており、螺旋状で  
       。
10以上の胞子を有する。胞子の表面構造は鞭毛、胞子
のう共に存在しない。また、胞子柄は気菌糸上に着生し
、菌核は形成しない。
(bl各種培地における生育状態 ■シュクロース・硝酸塩寒天培地 27℃、14日間培養の集落では生育は弱い。
気菌糸の生育は認められず、基土菌糸の色はナチュラル
(Natural)。水溶性色素はなし。
■グルコース・アスパラギン寒天培地 27℃、14日間培養の集落では生育は良好。
気菌糸の色はシェルピンク(Shell Pink)。
基土菌糸の色はカナリア色(Canary Yello
w)水溶性色素はなし。
■グリセリン・アスパラギン寒天培地 27℃、14日間培養の集落では生育は良好。
気菌糸の色は白色。基土菌糸の色はバンブ(Bambo
o)。水溶性色素はなし。
■スターチ寒天培地 27℃、14日間培養の集落では生育は良好。
気菌糸、基土菌糸の色は共に白色。水溶性色素はなし。
■チロシン寒天培地 27℃、14日間培養の集落では生育は良好。
気菌糸の色はパティ−(Putty)。基土菌糸の色は
ハニーゴールド(Honey Gold)。水溶性色素
はなし。
■栄養寒天培地 27℃、14日間培養の集落では生育は良好。
気菌糸の色は白色。基土菌糸の色はダスティーイエロー
(Dusty Yellow)。水溶性色素はなし。
■イースト・麦芽寒天培地 27°C114日間培養の集落では生育は良好。
気菌糸の色は暗灰色。基土菌糸の色はメロンイエロー(
Melon Yellou)。水溶性色素はサンライト
イエロー(Sun Light Yellow)。
■オートミール寒天培地 27℃、14日間培養の集落では生育は良好。
気菌糸の色は白色。基土菌糸の色はアイポリ−ティント
(Ivory Tint)。水溶性色素はりトル ホイ
ート (Lt wheat) 。
なお、色の記載についてはカラー・ハーモニー・マニ、
xアル(Color Harmony Manual)
に従った。
(以下余白) 1C)生理学的性質 (表中、「+」は陽性、「−」は陰性を意味する。)!
d+炭素源の同化性 (表中、「+」は同化、「−」は同化しなかった。)以
上の培養所見に基づいて、バージイズ マニュアル オ
フ ディタミネイティブ バクテリオロジー(Berg
ey’s Manual of Determinat
ive Bac−teriology)第8版およびイ
ンターナショナル ストレプトマイセス プロジェクト
 (Internationalstreptomyc
es project)の指針を参考に、近縁菌種を検
討するとストレプトマイセス パルブルス(Strep
tmyceSparvullus)があげられる。しか
し、前記した培養所見を比較すると、形態はほぼ一致す
るものの、生理学的性質においてN−1株は10%塩化
ナトリウムで生育しない。硝酸塩を還元する。L−ラム
ノースを同化しない。また、グルコース・アスパラギン
寒天培地において、集落の基体菌糸の色が黄色であるの
に対し、パルブルスは茶色い等の点で相違する。
以上のことから、N−1株は相違点はあるものの、基本
的には、ストレプトマイセス パルブルス(Strep
tmyces parvullus )と一致するので
、ストレプトマイセス パルブルス サブスピーシズ 
シトリナス(Streptmyces parvull
us sub 5pcitrfnus )と命名した。
木菌は、通産省工業技術院微生物工業研究所へ、昭和6
0年4月30日に第8224号として受託されている。
本閑においては、分子量約52000のコラゲナーゼを
生産する性質を失わない限り、他の生理学的生化学的性
状が変異しても本発明に使用することができる。もちろ
ん、それらの変異株が自然の原因に由来するものであっ
ても、人工的に行われるものであってもさしつかえない
本発明の方法においては、好ましくは上記のようなN−
1株が培養される。l’l−1株は、適当な培養条件下
で発育させると、後記の特性を有する新規コラゲナーゼ
を生産する。
培地には、N−1株は同化しうる炭素源、消化しうる窒
素源および無機塩などを含有させることができる。さら
にこの培地に0.1重量%〜5重量%程度、好ましくは
0.5重量%〜2重量%程度のゼラチンを含有させるこ
とが望ましい。また、必要に応じて微量栄養促進物質、
前駆物質などの微量有効物質を培地に添加してもよい。
N−1株が同化しうる炭素源としては、グルコ−ス、マ
ンニット、デンプン、フルクトースなどが挙げられる。
消化しうる窒素源としては、肉エキス、ペプトンなどの
有機窒素化合物または硝酸ナトリウム、硫酸アンモニウ
ムなどの無機窒素化合物が挙げられるが、コラゲナーゼ
の分離精製工程を鑑み、無機窒素化合物が望ましい。
培養を行う場合、N−1株を適切な培地に接種し、好気
的条件下で培養する。培地は中性付近が良く、培養時の
温度は10〜37℃で生育可能であるが、27〜33℃
に保つのがよい。培養は4〜5日で終了する。
培養物から当該コラゲナーゼを採取する方法としては、
微生物の生産する代謝産物を採取するのに通常用いられ
る手段を適宜に利用すればよい。
すなわち、濾過、濃縮、活性炭、シリカゲル、アルミナ
および合成吸着剤などによる吸着クロマトグラフィー、
各種溶剤による転溶、沈澱、不純物の除去、あるいは透
析などの手段が単独または、組み合わせて利用される。
特に好ましくは、デアニートヨパール(DEAE−TO
YOPEAPL)などの陰イオン交換樹脂を使用するク
ロマトグラフィーが使用される。
具体的な方法としては、例えば、培養後遠心分離をし、
陰イオン交換樹脂系の充填剤(例えば、DEAE−TO
YOPEARL  G−650Mなど)を使用したカラ
ムクロマトグラフィーで溶出分離して所望のコラゲナー
ゼを得ることができる。
さらに分子篩のできる充填剤(例えば、セファデックス
、トヨパール、セルロファインなど)を用いたゲル濾過
に付すのが望ましい。
〔作用・効果〕
本発明の新規コラゲナーゼは、好気性菌であるストレプ
トマイセス属菌が産生しうるものであり、培養装置とし
て、嫌気培養装置を必要とせず、通常の振盪培養装置に
て培養して産生される。また、培地として高価な天然培
地を使用せずともよく、安価なゼラチンを含む合成培地
にて培養、産生される。
また、本発明の製造方法によれば、夾雑物が少ないので
、分離、精製が容易である。
本発明のコラゲナーゼは、動物組織からの細胞の分散、
コラーゲンゲル内培養におけるゲル消化、創面浄化等に
有用であり、その使用方法は従来既知のコラゲナーゼと
同様である。
〔実施例〕
次に、実施例にて本発明のコラゲナーゼの採取方法とコ
ラゲナーゼの性質について述べる。
実施例l N−1株を次の成分を含有する培地: デンプン            10gゼラチン  
          10gリン酸水素カリウム   
     1g硫酸マグネシウム・7水和物    1
g塩化ナトリウム          1g硫酸アンモ
ニウム          2g炭酸カルシウム   
       2g硫酸第一鉄・7水和物      
 1mg塩化マンガン・4水和物      1mg硫
酸亜鉛・7水和物        1mg以上を水11
2に熔解したもの (作成した培地はpH7,0〜7.4である。)で、3
0℃で5日間振盪培養した。培養液に硫酸アンモニウム
55%飽和分画を行い、110000rpで10分間遠
心分離をした。その上澄液を0.025モルイミダゾー
ル・塩酸溶液(p)17.0)に透析した。
得られた透析液をデアニートヨバール(DEAE−TO
YOPEARL)を充填したカラムに吸着させ、0.1
〜0.25モルの塩化ナトリウム溶液で溶出した。溶出
液をセファデックスG−100を用い、0.1モルリン
酸緩衝液(pH7,0)でゲル濾過を行なって目的とす
るコラゲナーゼを得た。かくして、得られたコラゲナー
ゼの特性は以下のとおりである。
■分子量 実施例で得たコラゲナーゼをさらに、クロマトフオーカ
シングによって精製し、それを0.1モルの硫酸ナトリ
ウムを含有する50ミリモルのリン酸ナトリウム緩衝液
(pH6,8)を用い、TSK G3000S−でゲル
濾過をし、分子量を求めた。その結果を第1図に示す。
その結果、○印で示す分子量52000付近に目的物質
であるコラゲナーゼを得た。第1図中、1はアルドラー
ゼ(分子量158000)、2及び3はアルブミン(分
子量はそれぞれ613000.45000)、4はキモ
トリプシノーゲンA(分子量28000)および5はチ
トクロームC(分子量12500)を示す。
■基質特異性: 豚股由来のペプシン可溶化コラーゲン溶液(3mg/m
/) 24−に精製コラゲナーゼ液(0,01%)3m
lを加え、更に1.4モル塩化ナトリウムを含む0.1
モルリン酸緩衝液(pH7,4)を311I!加えて3
7℃ゲル化後、30℃で24時間反応させた。反応後ゲ
ルの溶解液を凍結乾燥し、コラゲナーゼ分解物を得た。
(+)コラーゲン(分子量300000) 1モル相当
のコラゲナーゼ消化物のN末端アミノ酸残基数は、93
でグリシンのみであった。(直接エドマン分解によるフ
ェニルチオヒダントイン化法による薄層クロマトグラフ
ィーによって同定) (ii)コラーゲン(分子量300000) 1モル相
当のコラゲナーゼ消化物のC末端アミノ酸残基数は、次
の通りである(無水ヒドラジンによる無触媒ヒドラジン
分解を行ないアミノ酸分析計によって定量同定): ヒドロキシプロリン  19.24 アスパラギン酸     0.45 トレオニン       2.04 セリン        4.87 グルタミン酸      0.48 プロリン         1.44 グリシン        4.95 アラニン       15.08 バリン        2.24 イソロイシン      0.71 ロイシン        2.71 ヒドロキシリジン    2.86 リジン         3.94 ■酵素活性測定法(合成基質による測定法)基質(Cb
z−Gly−Pro−Leu−Gly−Pro: Cb
zはカルボベンゾキシを意味する)を50ミリモルトリ
スー塩酸緩衝液(pH7,4)で2ミリモル溶液として
そのQ、 5 mlと酵素液Q、 5 mlを混合し、
30°Cで30分間反応後ニンヒドリン溶液i mlを
加え、15分間沸騰水中に保つ。その後ただちに水冷し
50%エタノール5mlを加え、激しく振盪し、570
nmにおける吸光度を測定した。上記条件でGly−P
r。
を11生成するとき1unitとした。
ここで用いるニンヒドリン溶f(lはメチルセロリルブ
と4M酢酸緩衝液を3:1に混合し、窒素置換したもの
にニンヒドリンを2%濃度に加え溶解後ヒドリンダンチ
ンを0.125%濃度に加えたものである。
■至適温度 コラゲナーゼの0.002%水溶液を作成し、その温度
に対する酵素活性を調べた。その結果を第2図に示す。
至適温度は30℃付近で、55°C以上ではコラゲナー
ゼは失活した。
■熱安定性 0.1モルリン酸ナトリウム緩衝液(pl+7.0)に
コラゲナーゼが0.002%になるように熔解し、所定
の温度で1時間加熱した。その結果を第3図に示す。3
0℃付近ではほとんど活性は失われず、45℃以上でほ
ぼ不活性となった。
■pHに対する酵素活性および安定性 緩衝液に1、pH3〜6付近では酢酸緩衝液、pl(5
〜8付近ではリン酸緩衝液、pH8〜10付近ではホウ
酸緩衝液、pH9〜11付近では炭酸水素ナトリウム−
水酸化ナトリウム緩衝液を用い、コラゲナーゼを0.0
02%溶液となるように加え、酵素活性を調べた。また
、それぞれのコラゲナーゼ溶液を24時間処理した。そ
の結果を第4図及び第5図に示した。なお第4図はpH
と活性の関係、第5図はpH安定性を示すものである。
その結果、至適p)1は7.0〜8゜0であり、pH5
,5〜9.5では安定であった。
■(+)金属イオン系に対する影響 最終金属イオン濃度が104モルとなるようにコラゲナ
ーゼ0.002%溶液を作成した。金属イオンを含まな
いコラゲナーゼ溶液の酵素活性を100%としたとき、
各種金属イオンを含むコラゲナーゼ溶液の酵素活性を調
べ、以下の表1に示した。
表1 (it)阻害剤系に対する影響 最終阻害剤濃度が2xlO−”モルとなるようにコラゲ
ナーゼ0.002%溶液を作成した。阻害剤を含まない
コラゲナーゼ溶液の酵素活性を100%としたとき、各
種阻害剤を含むコラゲナーゼ溶液の酵素活性を調べ、以
下の表2に示した。
表2 (トリプシン阻害剤は1.66mg/m+添加)その結
果、鉄イオンの存在により酵素活性は促進され、水銀イ
オンおよびカドミウムイオンの存在により酵素活性は阻
害された。また、阻害剤としてEDTA、8−ヒドロキ
シキノリン、シアン化カリウムで強く阻害された。
【図面の簡単な説明】
第1図はゲル濾過による溶出量と溶出物の分子量との関
係を示すグラフである。○印は本発明のコラゲナーゼを
示す。 第2図および第3図は温度と酵素活性との関係を示した
グラフである。 第4図および第5図はpHと酵素活性との関係を示した
グラフである。 特許出願人 新田ゼラヂン株式会社 tで)2図 至道巳監既(°C) 第3図 熱系tヨ定・ト性L(’(:) 第4図 主光ipH 第5図 pi−1+二1トする9宣乙・を生 手 続 (甫 正 書(自発) 昭和60年10月3日

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ストレプトマイセス属に属する菌株が産生し得、
    TSK G3000 SWゲルを用る高速液体クロマト
    グラフィーによって測定した分子量が約52000であ
    るコラゲナーゼ。
  2. (2)以下の理化学的性質を有する特許請求の範囲第(
    1)項記載のコラゲナーゼ。 [1]外観:淡黄色粉末(凍結乾燥) [2]基質特異性: (i)コラーゲン(分子量300000)1モル相当の
    コラゲナーゼ消化物のN末端アミノ酸残基数は93でグ
    リシンのみである。 (ii)コラーゲン(分子量300000)1モル相当
    のコラゲナーゼ消化物のC末端アミノ酸残基数は次の通
    りである: ヒドロキシプロリン 19.24 アスパラギン酸 0.45 トレオニン 2.04 セリン 4.87 グルタミン酸 0.48 プロリン 1.44 グリシン 4.95 アラニン 15.08 バリン 2.24 イソロイシン 0.71 ロイシン 2.71 ヒドロキシリジン 2.86 リジン 3.94 [3]至適温度:30℃(0.002%水溶液)、55
    ℃以上では不活性となる。 [4]至適pH:pH7.0〜8.0(但し、pH4以
    下、pH11以上では不活性となる) [5]鉄イオンの存在により酵素活性が促進され、水銀
    イオン、カドミウムイオン、EDTAの存在により酵素
    活性が阻害される。 [6]分子量:TSK G3000 SW ゲルを用い
    る高速液体クロマトグラフィーによって測定した分子量
    は約52000 [7]等電点:約pI5.4
  3. (3)ストレプトマイセス属に属する菌株を培養し、培
    養物から以下の性質を有するコラゲナーゼを採取するこ
    とを特徴とするコラゲナーゼの製造方法。 [1]外観:淡黄色粉末(凍結乾燥) 2基質特異性: (i)コラーゲン(分子量300000)1モル相当の
    コラゲナーゼ消化物のN末端アミノ酸残基数は93でグ
    リシンのみである。 (ii)コラーゲン(分子量300000)1モル相当
    のコラゲナーゼ消化物のC末端アミノ酸残基数は次の通
    りである: ヒドロキシプロリン 19.24 アスパラギン酸 0.45 トレオニン 2.04 セリン 4.87 グルタミン酸 0.48 プロリン 1.44 グリシン 4.95 アラニン 15.08 バリン 2.24 イソロイシン 0.71 ロイシン 2.71 ヒドロキシリジン 2.86 リジン 3.94 [3]至適温度:30℃(0.002%水溶液)、55
    ℃以上では不活性となる。 [4]至適pH:pH7.0〜8.0(但し、pH4以
    下、pH11以上では不活性となる) [5]鉄イオンの存在により酵素活性が促進され、水銀
    イオン、カドミウムイオン、EDTAの存在により酵素
    活性が阻害される。 [6]分子量:TSK G3000 SW ゲルを用い
    る高速液体クロマトグラフィーによって測定した分子量
    は約52000 [7]等電点:約pI5.4
  4. (4)培養が好気的条件下で行われる特許請求の範囲第
    (3)項記載の方法。
  5. (5)培養される菌がストレプトマイセス パルブルス
     N−1株である特許請求の範囲第(3)項記載の方法
  6. (6)培養される菌が微工研菌寄第8224号である特
    許請求の範囲第(3)項記載の方法。
JP13062885A 1985-06-14 1985-06-14 コラゲナ−ゼおよびコラゲナ−ゼの製造方法 Granted JPS61289885A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009525283A (ja) * 2006-01-30 2009-07-09 オーキシリウム インターナショナル ホールディングス,インコーポレイテッド コラーゲン媒介疾患を処置するための組成物および方法
US11879141B2 (en) 2012-01-12 2024-01-23 Endo Global Ventures Nucleic acid molecules encoding clostridium histolyticum collagenase II and methods of producing the same

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