JPS61287029A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は塗布型磁気記鐘謀体及びその製造方法の改良に
係り、特に帯電防止のために導電性の向上を計った磁気
記録媒体において、耐久性に秀れ、角形比及び感度の向
上を叶った磁気記録媒体とその製造方法に関するものに
ある。

（ロ）従来の技術 を 塗布型磁気記録媒体の高表面電気抵抗（約１００）に基
因して生ずる帯電電荷により、その放電時にノイズを発
生したり、塵埃が付着してドロップアウト発生の原因と
なるのを防止するために、帯電防止剤として磁性塗料中
にカーボンブラックを混入する方法が採用される。（特
開１＠５６−１ｓ　ｏ　ｓ　２４＋） そして、十分な帯電防止効果を得る念めには、磁性粉末
の量に対して少くとも７重量形以上のカーボンブラック
を添加する必要があるとされている０ しかし、このように多量にカーボンブラックを添加する
と、磁性讐の角型比（残留磁化／飽和磁化）及び感度が
悪くなり、再生出力を小さくする結果となる。

また、カーボンによっては、多孔性で表面積の広い物を
使用し、電気抵抗を大幅に下げることが可能であるが、
これらのカーボン粒子は分散性が非常に傑＜、樹脂との
相溶性も悪い為、塗料中に加えると、塗布及び乾燥工程
において塗膜の悪化がｗ４著である。（特公昭５６−１
５０５２号公報参照） （ハ）発明が解決しようとする問題点 本発明は、この様な従来例の欠点に鑑み、少量のカーボ
ンブラックを使用して十分な帯電防止効果を上げ巨つ従
来例に比して耐久性に秀れ、角型比及び感度の良い磁気
記録媒体及びその製造方法を得ることを目的とする。

に）問題点を解決するための手段 低分子量のポリイソシアネートによってカーボンプラ、
ツタ粒子表面の官能基とバインダ樹脂の官能基とを架橋
し、針状磁性微粉末に対しストンクチ１配列構造を形成
せしめる。

（ホ）作用 予めカーボン粒子表面の官能基を低分子量のポリイソシ
アネートによりバインダ樹脂の官能基と架橋させ化学的
に結合させておくことにより、少量のカーボンブラック
の使用によって針状磁性微粒子或は粉末に対してストラ
・クチャ構造を形成することが出来るから塗膜の電気抵
抗を１００程度にまで下げることが出来ると共に分散性
を向上することが出来るので塗膜の均−性等が確保出来
、耐久性、感度及び角型比を向上することが出来る。

（へ）実施例 本発明では、種々の検討の結果、カーボンブラックを他
の組成物と共に磁性粒子と混練するに先立って予めカー
ボンブラックをイソシアネートを用いて塩化ビニールと
酢酸ビニールとの共重合体に架橋させる形で化学的に結
合させておくことにより、少量のカーボンブラックの使
用により、磁気記録媒体の表面電気抵抗をｌθ　程度に
まで下げ得るだけでなくカーボンブラックの粒子の分散
性を向上し得ることを確認したものである。

以下、カーボンブラックペーストの製造及び磁性塗料の
製造にりいて説明する。

（１）カーボンブラックペーストの製造組成 カーボンブラック（電気化学工業社製の１１グツチエン
グブラツク″）ヤ乃聚３重量部塩化ビニ−〃と酢酸ビニ
＋　Ａ／の共重合体（欄脂ン・・・３乃至５重量部 ＭＥＫ（メチル、エチル、クトン）、アノン・・・１０
重量部 低分子量ポリイソシアネート・・・０．５乃至０．７重
量部 製法 最初、カーボンブラック（平均粒子径５０ｍμ以上１５
０ｍμ以下のもの）を５分毎に全量の−ら攪拌しつつ溶
剤（ＭＥＫ、アノン）を加え徐々に湿潤させる。

次にポリイソシアネート化合物を投入口から加えてカー
ボンの粒子表面に吸着させ、常温で２０分間攪拌を続け
、ある程度反応が進んだところで塩化ビニ−〃と酢酸ビ
ニ−／Ｉ／樹脂を投入し、更に１０分間攪拌を継続して
最終的に調整を行う。

出来上ったカーボンブラックペーストは分散・性が極め
て良好で磁性塗料中で凝集を生ぜず又樹脂との間の密着
性がよく針状の磁性微粉末或は結晶に対して容易にスト
ラクチャ構造を形成する。

同種々の実験により、上記組成中ポリイソンアネートの
量は、樹脂の全量の１５％以下１０乃至１４優程度が適
当であることが判明した。

（ＩＩ）磁性塗料の製造 組成 （Ｉ）ｒ−Ｆｅ’２０Ｂ磁性微粉末（針状結晶）１００
重量％ 分散剤　　　　　　　　　　１重量％ 滑　剤　　　　　　　０．５乃至１．０重量％塩化ビニ
ールと酢酸ビニール重合体（ 樹脂）　　　　　　　１５乃至２０重重量中レタン樹脂
　　　　　５乃至７重量％（ＩＩ）　　カーボンブラッ
クペースト（前述）まず上記組成（Ｉ）の各材料をサン
ドミμにかけ混練し、濾過した予備塗料に（Ｉｌｌのカ
ーボンブラックペーストを加え、更にボールミルにかけ
て混練し最終的に磁性塗料に仕上げる。

０１１）磁気記録媒体の製造 ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート〕フィルム上に１
グラビアロール法等によって（１１）で完成した磁性塗
料を塗布し、配向処理をした後に乾燥しカレンダリング
等の表面処理をした後、テープ、カード、ディスク等所
望の磁気記録媒体に仕上げてゆく。

完成した磁気テープの表面電気抵抗を測定した結果１０
　Ωとなった。

第２図は従来例の磁性塗料の顕微鏡写真の模写図、第３
図は本発明の磁性塗料の顕微鏡写真の模写図である。

両図において、（’Ｉは磁性粉末（針状結晶）、（１２
）は結合樹脂をＨはカーボンブラック粒子を示す。

両模写図から明らかに認識される如く、本発明の方法に
よって製造した磁性塗料においてはカーボンブラックの
粒子が均一に分散し、従来例に見受けられるカーボンブ
ラック粒子の凝集（イ）がない。

（ト）　　　効　　果 本発明に依れば従来例に比して５０乃至７０優のカーボ
ンブラックの使用で十分低い表面電気抵抗の塗布型磁気
記録媒体を実現し得、二つその均一分散性が頗る秀れて
いるので、良好な帯電防止効果が得られることは言うに
及ばず、耐久性に秀れ、高い角型比で高感度の塗布型の
磁気記録媒体を実現し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はプラネシタリミキサの断面図、第２図は従来の
磁性塗料の顕微鏡写真の模式図、第３図は末完（７）に
よる磁性塗料の顕微鏡写真の模式図である。 （川・・・針状磁性粉末、αか・・樹脂、α鋤・・・カ
ーボンブラック。 出頭人　三洋電機株式会社 代理人　弁理士　佐　野　静　夫 第１図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）低分子量のポリイソシアネートによりカーボンブ
   ラック粒子表面の官能基とバインダ樹脂の官能基とを架
   橋し、針状磁性微粉末に対してストラクチャ配列構造を
   形成せしめた磁気記録媒体。
2. （２）前記カーボンブラックの平均粒子径が５０ｍμ以
   上１５０ｍμ以下であることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の磁気記録媒体。
3. （３）前記バインダ樹脂として、塩化ビニール−酢酸ビ
   ニール共重合体を使用することを特徴とする特許請求の
   範囲第１項乃至第２項記載の磁気記録媒体。
4. （４）カーボンブラックの官能基とバインダ樹脂の官能
   基とを低分子量のポリイソシアネートにより架橋してカ
   ーボンペーストを製造する工程と、バインダ樹脂中に針
   状磁性微粉末を分散して予備塗料を製造する工程及び前
   記カーボンペーストを前記予備塗料に混合し混練して磁
   性塗料を製造する工程及び前記磁性塗料をＰＥＴ等のフ
   ィルムベースに塗布する工程を備える磁気記録媒体の製
   造方法。
5. （５）平均粒子径が５０ｍμ乃至１５０ｍμのカーボン
   ブラックの官能基と、塩化ビニールの共重合体樹脂の官
   能基とを前記樹脂の１５％以下の重量％の低分子量ポリ
   イソシアネートで架橋してカーボンペーストを製造する
   工程と、γ−Ｆｅ＿２Ｏ＿３磁性粉末に分散剤、滑合剤
   、バインダ及び溶剤を混練して予備塗料を製造する工程
   を含む特許請求の範囲第４項記載の磁気記録媒体の製造
   方法。