JPS6128628B2 - - Google Patents

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JPS6128628B2
JPS6128628B2 JP58191204A JP19120483A JPS6128628B2 JP S6128628 B2 JPS6128628 B2 JP S6128628B2 JP 58191204 A JP58191204 A JP 58191204A JP 19120483 A JP19120483 A JP 19120483A JP S6128628 B2 JPS6128628 B2 JP S6128628B2
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JP
Japan
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clay
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reaction
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JP58191204A
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English (en)
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JPS6081067A (ja
Inventor
Nobuhiko Watanabe
Takashi Matsumoto
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は多孔質の窒化珪素質焼結体を安価に製
造する方法に関する。反応焼結窒化珪素は熱膨張
係数が小さい、耐熱衝撃性に優れている、溶融金
属に対する耐食性が良い、高温で強度低下がない
など優れた性質を持つているため、高温機械部
品、金属工業用耐火物をはじめとして多くの分野
で使用されつつある。本発明者らは複雑な形状を
有する反応焼結窒化珪素成形品を安価で且つ短時
間に製造する方法について研究し、鋳込み成形法
において素地に粘土を10〜50重量%添加し、成形
体を非酸化性含窒素雰囲気において1400℃〜1600
℃で焼成することにより焼結体性質を損なうこと
なく上記目的を満し得ることを見出し本発明に至
つた。即ち、本発明はSi30〜75重量%、粘土10〜
50重量%、残部がSi3N4より成る混合粉末を成形
し、成形体を非酸化性含窒素雰囲気において1400
℃〜1600℃で焼成することを特徴とするものであ
る。 以下本発明を詳細に説明する。本発明において
Si量は30〜75重量%におさえることが必要であ
る。 Siは窒化してSi3N4ボンドを形成するため満足
できる強度を得るのに必要な最低必要量があり、
その値は30重量%である。Si量が増すにつれて
Si3N4ボンドの量が多くなり焼結対強度は増大す
るが、Si量が多くなるにつれて成形体内で均一な
窒化反応を進行させることが難しくなる。 この理由は珪素の窒化が著しい発熱反応である
ことにあり、反応熱によつて反応が急激に進行
し、成形体内部の温度が上昇するため、未反応の
珪素が溶融して気孔を閉塞し、それ以上の窒化を
阻害したり、大きな気孔を生じ組織を不均一にし
たりする。このためSi量の多いものでは炉の昇温
速度や窒素の供給速度に細心の注意を払う必要が
あり、窒化焼成に長時間を要するようになる。安
価な窒化珪素焼結体を製造する見地から短時間で
焼成できることが望ましく、Si量は75重量%以下
におさえる必要がある。 本発明における粘土の添加には下記の効果があ
る。その第1の効果は焼成工程において粘土に、
Siの窒素化による発熱を吸収し且つSiの溶融によ
る焼成体組織の不均一化を抑制する作用のあるこ
とを見出した結果焼成工程の短縮化が可能になつ
たことである。 乾燥した成形体はN2ガス又はN2+H2ガス、
NH3ガスなど非酸化性含窒素雰囲気中1150〜1400
℃域で徐々に昇温して窒化反応を進行させ、さら
に反応を完結させるため最高1600℃まで昇温させ
る。 この過程で粘土はSiと反応してSi3N4、O′相、
X相などを形成する。粘土はSiが窒化する際にフ
イラーとして反応熱を吸収するだけでなく、
Si3N4、O′相、X相が生成する際にも吸熱し、Si
窒化による異常温度上昇を抑制する。 従来、粘土は一般的に可塑性を素地に付与する
結果、鋳込み成形において脱型、仕上げ、乾燥工
程を容易化し、併せて複雑形状品の成形を可能に
する機能をもつていた。 ところが、本製法においては粘土に、Siの窒化
時の発熱を吸収し且つSi溶融による焼成体組織の
不均一化を抑制する作用のあることを見出すこと
によつて、Siの発熱反応によつて生じる、未反応
のSiの溶融による気孔の発生や、組織を不均一に
する大きな気孔の発生を阻止して、窒化焼結を短
時間で可能にした。 この問題を解決する為及び脱型、仕上げ、乾燥
工程を容易化する為に添加する粘土の添加量の下
限は10重量%である。粘土量の増大につれ素地の
可塑性は大きくなる。このような素地では乾燥工
程で成形体内に多少の水分差が生じ収縮差による
応力が発生しても、素地の可塑変形によつて応力
が緩和されるため、クラツクが発生しにくい。 したがつて成形体を加熱空気中で乾燥してもク
ラツクの発生がなく、乾燥工程が簡略になるだけ
でなく時間の短縮が可能になる。又成形体がある
程度の変形に耐えるため、より複雑な形状のもの
でもクラツクを生じることなく脱型が可能で、鋳
込成形可能な形状範囲が著しく拡大できる。しか
し粘土量が増大しすぎると素地中の微粒子量が多
くなるため着肉速度の低下や乾燥クラツクの発生
が生じ易くなるなどのマイナス効果が大きくな
り、粘土量は50重量%が上限である。 尚、焼成温度は1400〜1600℃が適当である。 1600℃以上では焼成体は発泡し均質な焼結体が
得られない。逆に1400℃以下では上述した窒化反
応が完結しにくい。 粘土添加の次の効果は焼結体性質に及ぼす粘土
添加の影響についてである。これは粘土と共に、
Siが30重量%以上存在することにより小さくでき
る。これは焼成工程でSiが粘土Al2Si2O5(OH)4
を環元して反応を促進し、Si3N4、O′相、X相を
生成させるためと思われる。成形体をN2中1500
℃で焼成した場合、粘土添加素地は反応焼結
Si3N4素地とほぼ同じ気孔率、曲げ強度を示し、
耐熱衝撃性も大差なく、耐酸化性については優れ
た性質をさえ示した。このような性質が得られる
理由は焼結体が主として反応焼結品と同じSi3N4
結晶から成つており、この他にSi−Al−O−N原
子より成るO′相、X相が少量加わるにすぎない
ためである。 第3図の効果は原料コストが低下できることで
ある。これは粘土の価格がSi、Si3N4に比べて1/1
0以下と安価なことによる。第4の効果は粉砕時
間が短縮できることである。鋳込み成形では素地
中に1μ以下の粒子が20%以上あることが優れた
成形体を得るために必要であるが、粘土は1μ以
下の微粒子の凝集体であり、水中で撹拌すると容
易に分散するから、Si、Si3N4を微粉砕する必要
がなくなり、粉砕工程の簡略化、短縮化が可能な
ことである。 粘土添加による以上の効果は鋳込み成形品に限
定されるものでなく、可塑性が重要な性質である
練土成形(押出成形、湿式プレス成形)について
も利用できる。 次に本発明の理解を深めるため実施例について
説明する。 実施例 1 市販の金属珪素(平均径6μ、純度98.5%)と
Si3N4(60m esh純度98.5%)を各々ボールミル
に入れ、エタノールを加えて4hrおよび40hr粉砕
し平均径3μおよび1.5μの粉体を得た。エタノ
ールを除去した後空気中、150℃で乾燥した。
Si、Si3N4および粘土(伊賀蛙目粘土)を表1の
ように調合し、水およびアクリル酸ソーダを加え
てポツトで16hr撹拌し水分55%の泥漿を調製し
た。10×5×40mmのテストピースを鋳込み成形
し、その性質を調べたところ表1のような成形性
質が得られた。 粘土量の増大につれて着肉速度が小さくなる
と、可塑性係数、乾燥強度が大きくなることが認
められる。適正な粘土量の範囲は可塑性より粘土
10%以上、着肉速度より50%以下である。
【表】 実施例 2 実施例1の試料をアルミナルツボに入れ、タン
マン炉で焼成した。真空置換により炉内をN2
囲気にした後、1150℃まで400℃/hrで昇温し、
1150〜1350℃間は100℃/hrで昇温し窒素化反応を
進行させた。さらに1500℃まで400℃/hrで昇温し
電流を切り放冷した。焼結体性質は次の通り。
【表】 気孔率・強度・耐熱衝撃性は粘土量0%の反応
焼結素地のバラツキ範囲内にあり、粘土添加によ
る大差は認められなかつた。又粘土添加により
α、βSi3N4の他にO′相、X相の生成が見られ
た。 実施例 3 実施例1のNo.1素地(粘土0%)、No.5素地
(粘土40%)泥漿にて120φ高さ120mmのルツボを
鋳込成形した。粘土0%素地では乾燥時にクラツ
クが生じるため、排泥後直ちに成形体を脱型し、
プラスチツク・フイルムに包んで乾燥をおさえ、
成形体内の水分を均一にした後、成形体内の水分
が均一に減少するように布で包んで室内で徐乾燥
する必要があつたが、粘土40%素地では排泥後型
ごと40℃で乾燥し、成形体が収縮して型から離れ
た後に脱型し、さらに40℃で乾燥をつづけても乾
燥クラツクの発生がなかつた。乾燥時間は粘土0
%素地では最低3日が必要であつたのに対し、粘
土40素地は1日でよく、乾燥工程も簡単化でき
た。又粘土0%素地はかたくてもろいため成形体
の取扱いに細心の注意を必要としたが、粘土40%
素地は可塑性を示す水分領域以下でも多少のフレ
キシビリテイがあり、強度も大きいため取扱いが
容易であつた。 実施例 4 実施例1のNo.1素地(粘土0%)、No.3素地
(粘土10%)、No.5素地(粘土40%)を水及びバ
インダーと混練し、径10φの棒状試料を押出成形
した。No.1素地(粘土0%)ではバインダーと
してメチルセルロース5%、グリセリン5%を添
加しないと押圧成形ができなかつたが、No.3素
地(粘土10%)ではバインダー量を1/2に減じる
ことができ、No.5素地(粘土40%)ではバイン
ダーなしで押出成形が可能になつた。粘土添加に
より成形性が向上したばかりでなく、バインダー
量の減少により脱脂工程の簡略化が可能になつ
た。 練土成形では粘土添加による可塑性向上の効果
により、クラツク、変形などの成形欠点が減少す
るだけでなく、バインダー量を減少あるいは零と
することができた。 以下、実施例の結果より明らかなように、Si30
〜75重量%、粘土10〜50重量%、残部がSi3N4
り成る混合粉末を成形し、該成形体を非酸化性含
窒素雰囲気において温度域1400〜1600℃で焼成す
ることによつて、焼結体の性質を損なうことなし
に極めて短時間で焼結が可能であるばかりか、原
料コストの低下、原料粉砕工程の簡略化・成形乾
燥工程の簡略化を図ることが可能であり、窒化珪
素質焼結体を短時間で且つ安価に製造する目的を
達成できた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Si30〜75重量%、粘土10〜50重量%、残部が
    Si3N4より成る混合粉末を鋳込み成形または練土
    成形し、該成形体を非酸化性含窒素雰囲気におい
    て温度域1400〜1600℃で焼成することを特徴とす
    る窒化珪素質焼結体の製造方法。
JP58191204A 1983-10-12 1983-10-12 窒化珪素質焼結体の製造方法 Granted JPS6081067A (ja)

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JPS6081067A JPS6081067A (ja) 1985-05-09
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