JPS6128337B2 - - Google Patents

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JPS6128337B2
JPS6128337B2 JP54051841A JP5184179A JPS6128337B2 JP S6128337 B2 JPS6128337 B2 JP S6128337B2 JP 54051841 A JP54051841 A JP 54051841A JP 5184179 A JP5184179 A JP 5184179A JP S6128337 B2 JPS6128337 B2 JP S6128337B2
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JP
Japan
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output
blood vessel
circuit
pulse
blood flow
Prior art date
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Application number
JP54051841A
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English (en)
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JPS55143133A (en
Inventor
Ryoichi Sugano
Hiroshi Furuhata
Michio Oono
Kunyasu Furuhira
Hiroji Matsumoto
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HAYASHI DENKI KK
Original Assignee
HAYASHI DENKI KK
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Publication date
Application filed by HAYASHI DENKI KK filed Critical HAYASHI DENKI KK
Priority to JP5184179A priority Critical patent/JPS55143133A/ja
Publication of JPS55143133A publication Critical patent/JPS55143133A/ja
Publication of JPS6128337B2 publication Critical patent/JPS6128337B2/ja
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
例えば、脳動脈硬化等の脳血管障害予知に有効
な脳循環特性(脳血管特性)は、頚動脈の血管物
性を明らかにすることによつて知ることができ
る。 この血管物性を明らかにするためには、少くと
も測定個所における頚動脈の血圧、血流速度(血
流速)を始めとして、血管径及び血流量を知るこ
とが必要である。 この発明は、このような医療用計測装置におい
て、必要とされる血管径、例えば上述したような
頚動脈の血管径を非観血的、無侵襲的に測定でき
るようにした新規な血管径測定回路を提案するも
のである。 第1図はこの発明に係る測定回路が使用される
医療用計測装置の概要を示す系統図であつて、上
述の各種測定データは超音波を利用して非観血
的、無侵襲的に測定される。1がこの測定に供す
る超音波プローブである。2は体表、3は血管で
あり、矢印aが血流方向を示す。 超音波プローブ1は血流速測定に供する一対の
受波用振動子4A,4Bと、血管3の径偏位測定
に供する送受波兼用の振動子5を有する。なお、
プローブの詳細は後述する。 一対の受波用振動子4A,4Bで受波された反
射波、すなわちドツプラー出力Sa,Sbは夫々同
一に構成された血流速測定回路10A,10Bに
供給され、ドツプラー出力Sa,Sbに基づいて血
管3を流れる血液の速度(血流速)が求められ
る。また、送受波兼用の振動子5にて受波された
反射波は血管拍動に対応して励振パルスに対する
受波時間が相異するので、この反射波を利用すれ
ば、血管の径偏位出力及び血管径をパルス幅とす
るパルス出力を形成できる。50はこの反射波、
すなわちエコー出力Scに基づいて上述の径偏位
出力及びパルス出力を得るためのこの発明に係る
血管径測定回路を示す。 上述の各測定データは高速モニタ用ブラウン管
71及び低速モニタ用ブラウン管72上に表示さ
れる。すなわち、血管径測定回路50に関するエ
コー出力Sc及びパルス出力Pcは高速モニタ用ブ
ラウン管71上に表示される。(第5図C及びF
参照)と共に、低速モニタ用ブラウン管72上に
は、血管の径偏位出力Sd、一対の血流速出力
Sa″,Sb″及び心電図出力Seが表示される(第2
図A〜D参照)。このブラウン管72にはさらに
次のような測定データが表示される。 血流速測定回路10A,10Bで得た血流速出
力Sa″,Sb″は演算処理回路20に供給され、血
流速Vbが求められたのち、平均化回路81に供
給されて、5心拍の血流速の平均値出力が求めら
れる。 一方、血管径測定回路50で求められた血管径
Dbに関する出力は第2の演算処理回路90を構
成する血管断面積の演算回路40に供給され、そ
の出力は平均化回路82を通じて掛算器45に供
給されて血流量Soが求められる。83,84は
いずれも平均化回路を示す。ただし、85は心電
図出力の入力端子を示す。 このように構成することによつて、回路81か
らは平均化された血流速Vb′が、掛算器45から
は平均化された血流量Soが、回路83からは平
均化された血管の径偏位出力Sd′がそして回路8
4からは平均化された心電図出力Seが夫々得ら
れることになり、これらは(心電図出力Seを除
く)スイツチング回路87〜89を介してブラウ
ン管72に供給され、夫々の出力波形が表示され
る(第3図A〜D参照)。 なお、100は上述した各測定データを数値表
示する表示回路及び波形の記録装置を示す。 この発明の前提となる計測装置の概要は以上述
べた通りである。続いて、この発明に係る血管径
測定回路50について説明する。 第4図は血管径測定回路50の一例であつて、
発振器51はプローブ1の振動子5に供給する励
振パルスPfを得るためのものであり、この例では
10kHzのパルス出力が利用される。振動子5の固
有振動周波数は6MHzである。52は出力増幅器
を示す。 振動子5で受波されたエコー出力Sc(第5図
C,Sfは送波パルスを示す。)は広帯域の増幅回
路53に供給される。 なお、エコー出力Sc中には振動子7の励振に
よつて得られるドツプラー出力Sa,Sbが混入し
ているので、この回路53には図示せずもこれら
ドツプラー出力Sa,Sbを除去するための周知の
L,Cフイルタから成る回路が設けられている。 ところで、エコー出力Scは第5図Cで示すよ
うに、血管3の前壁3A及び後壁3Bの各部分に
夫々対応してエコーパルスSg,Shが得られる。
しかも各エコーパルスSg,Shは外径壁3Aa,3
Ba及び内径壁3Ab,3Bbに夫々対応しているの
で、エコーパルスScのうち内径壁3Ab,3Bbに
関連したエコーパルスSg2とSh1との時間幅が血
管径Dbに対応することになる。 従つて、内径壁3Ab,3Bbに関連したエコー
パルスSg2及びSh1に夫々追従したゲートパルス
Pca,Pcb(第5図D,E)によつて径偏位出力
を形成できる。この例ではエコートラツキング回
路という特殊な回路でゲートパルスPca,Pcbを
形成したものである。 第4図において、50A,50Bはエコートラ
ツキング回路を示し、一方の回路50Aはゲート
パルスPcaを形成するためのものであり、他方の
回路50Bは残りのゲートパルスPcbを形成する
ためのものである。一方のエコートラツキング回
路50Aから説明するも、54Aは遅延発振回路
で、電圧比較器55Aとその出力でトリガーされ
る単安定マルチバイブレータ56Aで構成され、
このマルチ出力がゲートパルスPcaとしてエコー
パルスScと共にゲート回路として動作する位相
比較器57Aに供給される。ゲートパルスPcaは
エコーパルスScのうち前壁3Aの内径壁3Abに
対応したエコーパルスSg2の位置で発生するよう
に前もつて調整されている。 この調整は例えば次のようにして行なうことが
できる。 まず、調整の説明に先立つて第7図を参照して
オフセツト電圧Va及び基準出力Ecに対するゲー
トパルスPcaの関係を説明する。第7図Aに示す
ように基準出力Ecに対してオフセツト電圧Vaが
その中央付近に設定されているときは第7図Bに
示すような位置にゲートパルスPcaが発生する
も、基準出力Ecに対してオフセツト電圧Vaが+
側に設定されるとゲートパルスPcaは第7図Dに
示すように図面上右側にシフトして発生され、逆
に一側に設定されるとゲートパルスPcaは第7図
Cに示すように図面上左側にシフトされて発生さ
れる。 さて調整に際しては、オシロスコープ(図示せ
ず)上にエコー出力(パルスエコー)Scを表示
しておく。その状態で、位相比較器57Aに対す
る入力であるエコー出力Scとカツトし、電圧比
較器55Aにおいてオフセツト電圧Vaと基準出
力Ecとの電圧比較を行ない、その比較出力を単
安定マルチバイブレータ56Aで一定時間遅延
し、その遅延したゲートパルスPcaを上述のオシ
ロスコープ上に映し出し、このゲートパルスPca
がエコー出力Sc中の内径壁3Abに関連したエコ
パルスSg2と一致するように、オフセツト電圧Va
を調整する。これによりゲートパルスPcaはエコ
ーパルスSg2の所でのみ発生するようにされてい
るので、たとえその他のエコーパルスSg1等があ
つても、それ等に対応してゲートパルスPcaが発
生することはない。 血管径測定50Aは図のように位相ロツクする
ように閉ループ構成となつているので、一旦オフ
セツト電圧Vaを調整したのち、位相比較器57
Aにエコー出力Scを入力すれば、このエコー出
力Scに追従して、ゲートパルスPcaが変動する。 従つて、今エコーパルスSg2とゲートパルス
Pcaとの位相関係が第6図A,Bで示すようにな
つていれば、このときの位相比較器57Aの出力
Siaは同図Cのようになるので、これをローパス
フイルタ58Aにて平滑すれば、その出力Eaは
零になる。 この出力Eaはオフセツト電圧調整用可変抵抗
器59Aで得たオフセツト電圧Vaに重畳され、
その出力が電圧比較器55Aに供給される。この
電圧比較器55Aには第7図Aで示すようなのこ
ぎり波状の基準出力Ecが供給されている。60
はこの基準出力Ecを形成するための回路で、励
振パルスPfによつて駆動される。従つて、励振パ
ルスPfは周波数が10KHzであるから、この基準出
力Ecもこの励振パルスPfに対応した周期とな
る。 さて、比較電圧はVaであるから、基準出力Ec
と一致したところで、比較出力が出力されてマル
チバイブレータ56Aがトリガーされる結果、上
述した理由により第7図BのゲートパルスPcaが
得られる。 なお、このゲートパルスPcaのパルス幅は振動
子5の固有振動周期の1/2に選ばれている。 ゲートパルスPcaに対し、エコーパルスSg2
第6図Aの破線で示すように変化した場合には、
このゲートパルスPcaによつてゲートされる出力
Siaは同図Dの如くなるから、このときには負の
平滑出力Eaとなつて、電圧比較器55Aへの入
力電圧が低下する。そのため、ゲートパルスPca
は第7図Cのような位置に移動し、この移動によ
つてゲートパルスPcaとエコーパルスSg2の位相
差が零になると、平滑出力Eaが零になつてPLL
(Phase locked loopの略で二つのデイジタル信
号の位相差を検出し、その位相差に応じた周波数
を発振するもの)動作は停止する。エコーパルス
Sg2が上述とは逆に右側に移動すれば、出力Siaは
第6図Eとなり、ゲートパルスPcaは第7図Dの
ように同じく右側にずれる。 このようなPLL制御によつてエコーパルスSg2
にゲートパルスPcaが追従する。ここで、エコー
パルスSg2の位相変動は血管3を流れる血流によ
つて生ずるものであるから、血管壁の偏位状態は
このゲートパルスPcaの位相変化となつてあらわ
れる。 同様にして、他方のエコートラツキング回路5
0Bにおいては、第5図Eに示すように、後壁3
Bの内径壁3Bbの偏位に対応したゲートパルス
Pcbが形成され、上述のゲートパルスPcaにてフ
リツプフロツプ回路61をセツトし、このゲート
パルスPcbでリセツトするようにすれば、血管内
径Dbに関連したパルス幅をもつパルス出力Pc
(第5図F)を形成できる。なお、第5図におい
て、ゲートパルスPcbは上述したゲートパルス
Pca同様エコーパルスSh1のみに対応して発生す
るようになされており、従つて、その他のエコー
パルスSh2等があつても、それ等に対応してゲー
トパルスPcbが発生することはない。 従つて、今血管3の収縮期が第5図であり、拡
張期が同図Gであるとすれば、この血管拍動に応
じてパルス出力Pcは同図Fから同図Iまで変化
することになる。パルス出力Pcは端子61aに
出力されると共に、これは60Hzをカツトオフ周波
数とする平滑回路62を介して直流増幅回路63
に供給される。その出力すなわち径偏位出力Sd
は第2図Cのようになるから、血管径が血流によ
つて収縮している状況が判る。 パルス出力Pcはさらに血管径Dbを求めるため
の演算処理回路64に供給されて血管径Db(デ
ジタル出力、アナログ出力のどちらでもよい)が
求められる。 なお、可変抵抗器59A,59Bを調整すれ
ば、オフセツト電圧Va,Vbが変化するので、こ
れによつてゲートパルスPca,Pcbの位置を調整
できるから、エコーパルスSg2,Sh1に対するゲ
ートパルスPca,Pcbの微調整を行なうことがで
きる。従つて、血管内壁と完全に一致したゲート
パルスPca,Pcbを得ることができる。こゝで血
管径とはある任意の時間における血管3の内径壁
3Ab及び3Bb間の距離を云い、例えば第5図A
の血管の収縮期及び第5図Gの血管の拡張期では
共に血管径はDbで表わされている。また、径偏
位とは血管径が血流によつて収縮拡張したときの
その偏位量を云う。 続いて、この発明に適用して好適な超音波プロ
ーブ1について、第8図以下を参照して説明す
る。 血流速Vbの測定は超音波の反射波であるドツ
プラー出力を利用するものであるが、このドツプ
ラー出力は第8図のように体表2へのプローブ1
の当接角、すなわち頚動脈3に対する超音波の照
射角θTによつて大幅に相異する。 血流速の測定中、この照射角θTを常に一定に
固定することは、不可能であるから、第8図で示
すようなプローブ1を利用したのでは、正確な血
流速測定を期待することができない。 この測定誤差をなくすには、血流測定に際して
一対のプローブを使用し、夫々のプロープで得た
反射波を利用すればよい(その理由については後
述する)。 従つて、第9図に示される超音波プローブ1に
は、血流速測定用として超音波振動子が少くとも
3個使用される(原理的には送受波用振動子が2
個づつ必要になる)。 第9図に示す例は、振動子を3個使用した場合
であつて、6は振動子の取付板である。取付板6
の所定位置には血流速測定に供する送波用振動子
7が所定の照射角度となるように、取付板6の平
面6aに対し所定の角度をもつて取付けられ、そ
してこの送波用振動子7に対しその前後に一対の
受波用振動子4A,4Bが取付けられる。取付け
角度は図のように点Pよりの反射波を受波できる
ような角度で、この角度θa,θbについての具体
例は後述する。振動子7,4A,4Bは第10図
で示すように、一直線上に位置するように配置さ
れている。 なお、これら振動子7,4A,4Bは図のよう
に角形であつて、長さlは測定血管の管径に基づ
いて定められる。管径Dbは最大7〜10mm程度で
あるから、10mm程度の長さに選べばよい。そし
て、振動子7,4A,4Bとしては固有振動周波
数が5MHzのセラミツク振動子が使用される。 送波用振動子7を挾んで一対の受波用振動子4
A,4Bを配すれば、受波用振動子4A,4Bの
夫々に対し、独立した送波用振動子を使用する必
要がなく、また送波用振動子が1個あれば、照射
点Pがずれることもなく、受波用振動子4A,4
BはいずれもP点の反射波だけを受波することが
できる。 血管の径偏位測定用振動子5は受波用振動子4
Bの側方に配される。具体的にはこの振動子5は
他の振動子と同一配列方向に位置し、かつ振動子
4Bの前方であつて、超音波照射角が血管3と直
交するように配されるものである。そして、この
振動子5の超音波照射点が他の振動子7と同一照
射点Pとなるようにその取付位置が選定される。 振動子5の取付位置に対応する部分は図のよう
に取付板6及び補強部材8自体に中空の孔8aが
形成され、ここにバツキング材9が充填され、振
動子5はこのバツキング材9の先端に取付け固定
される。 9Aはバツキング材9を固定するためのネジで
ある。 なお、この振動子5はチタン酸バリウム振動子
を使用した送受波兼用のもので、10KHzのパルス
により間欠的に励振される。 超音波プローブ1をこのように構成した場合、
血流速Vbは次のようにして求めることができ
る。 今、第11図で示すように、振動子7と血管3
とのなす角をθT、振動子4Aと血管3及び振動
子4Bと血管3のなす角を夫々θa,θbとする。 θb−θa=θを常に所定の角度に保持した状態
で血流を測定すると、体表面2に当てる超音波プ
ローブ1の角度が多少変つてもほぼ一定の測定出
力を得ることができる。すなわち、振動子7より
発射された超音波の反射波即ちドツプラー出力は
頚動脈3を流れる血液の流速と超音波受波角のコ
サインに比例することは知られている。 即ち、振動子4A,4Bによつて受波されたド
ツプラー出力Sa,Sbは(1),(2)式のようになる。 Sa=k Vb cos(θ+θ/2) ……(1) Sb=k Vb cos(θ+θ/2) ……(2) k=2f/C ……(3) 但し、fs:振動子7の固有振動周波数 C:伝達速度 なお、θTとθaまたはθTとθbの角度が異なる
場合、夫々振動子4A,4Bで受けたドツプラ出
力Sa,Sbの見掛け上の角度は、振動子7からの
照射角度と振動子4A,4Bの受波角度の中間に
なり、これを式で表わすと夫々上記(1)及び(2)式に
おける(θ+θ/2),(θ+θ/2)の如く
なり、こ のことは周知である。 今、 とすれば、第12図によりC点及びD点がを
直径とする円の円周上に位置するとき、線分
によつて表わされるドツプラー出力Sa′及び線分
によつて表わされるドツプラー出力Sb′は、
夫々受波角度が第11図の場合と第12図の場合
とで相異するので、 のような関係になる。 そして、この第12図において、 である。線分は、η−ε=θ−θ/2=θとす ると、 で求められるから、結局(6)式で与えられる血流速
Vbは、 となる。 (8)式より、血流速Vbはθa,θbによつて定ま
る機械的な角θの関係となり、この(8)式に基いて
求めた血流速Vbの測定値(計算値)と、測定す
べき真の血流速VBとのずれはあまりないことが
確認された。 (表1)のデータはθ=15゜で、測定すべき真
の血流速VBが60.0cm/secと100.0cm/secであると
きの、(8)式による計算値Vbを示す。
【表】 このように、2個のプローブを使用すれば、角
度依存性があまり顕著にあらわれないことが判つ
た。 依つて、測定の都度プローブ1の当接角が変わ
ろうとも、血流速測定には殆んど影響しない。 角θの採りうる範囲は、特に限定されないが、
本例ではθ=20゜に選定されている。そして、上
述したようにプローブ単体ではθT=60゜のとき
測定誤差が最も少ないので、振動子7の照射角θ
Tは60゜の近傍に選ばれる。この例ではθT=65゜
で、θa=55゜、θb=75゜である。 第13図は血管Dbと血流速Vbの積として与え
られる血流量を計測するための回路である。図に
おいて46は超音波の発振器で、反射波であるド
ツプラー出力Sa,Sbは夫々の測定回路10A,
10Bに供給される。これら測定回路10A,1
0Bは血流波形を得るためのもので、略同じよう
な回路構成となされているから、ドツプラー出力
Saに関連した測定回路10Aについて説明す
る。 ドツプラー出力Saは増幅器11Aに供給され
た後、血液の逆流によつて生ずる出力を除去する
ための水晶で構成されたフイルター12Aを通じ
て検波回路13Aに供給される。ここにおいてエ
ンベローブ検波された後、バンドパスフイルタ1
4Aに供給される。フイルタの下限は血管自体の
収縮拡張に伴なうドツプラー信号を除去するため
のものであり、上限はS/Nの観点から定められて
いる。この例では80Hz〜7kHzを通過させるよう
に構成してある。 なお、このフイルタ出力をスイツチSW及び増
幅器47を通じてスピーカ48に供給すれば、ド
ツプラー出力Sa、すなわち血流を聴音できる。 フイルタ出力はゼロクロスカウンタ16Aに供
給された後、ローパスフイルタ17Aに供給さ
れ、測定回路10Aの最終的な出力となされる。 なお、この出力Sa″はスイツチ回路88を通じ
てブラウン管72に供給される。 他方の測定回路10Bにおいても、振動子4B
で得たドツプラー出力Sbに関連した出力Sb″が形
成されるわけであるが、これら出力Sa″,Sb″は
(8)式で示したような演算処理を行うため、第1の
演算処理回路20に供給される。 この演算処理回路20は第14図で示すように
なされているが、この回路構成は(8)式で示された
数式より血流速Vbを得るためのものであつて、
順を追つて説明するならば、出力Sa″,Sb″を割
算回路21に供給してSb″/Sa″の処理を行い、続
いて 掛算回路22に供給する。 この掛算回路22には1/sinθの定数回路23A の出力が供給される。この掛算出力は後段の合成
器25に供給される。これにはcotθの定数回路
23Bの出力が供給され、この合成器25におい
て(cotθ−Sb″/Sa″×1/sinθ)の演算が
行なわれ、さ らに次の2乗器26で2乗される。その出力は加
算器27に供給される。この加算器27には(8)式
で示すルート(√ )内にある1という定数回路
23Cの出力が供給され、(8)式のルート内の数式
の演算が行われることになる。続いて平方根回路
28に供給された後、上述した出力Sa″と共に掛
算器29に供給され、更にその出力は1/kの定数回 路23Dの出力が供給される掛算器30に供給さ
れ、ここにおいて(8)式の全ての演算が行われる。
従つて出力端には(8)式で示す血流速Vbが得られ
たことになる。 ここで、血流量は頚動脈の単位断面積と血流速
Vbの積より求められる。そのため、第13図で
示すように第1の演算処理回路20の後段には更
に第2の演算処理回路90が設けられ、ここにお
いて最終的な血流量が演算処理されることにな
る。 続いて、この演算処理回路90について再び第
14図を参照して説明するも、頚動脈の血管径
Dbは第4図の処理回路64の出力であるから、
この出力を利用すれば簡単に計算できる。すなわ
ち、血流量So(容量はV)は(9)式で示すように
なる。 V=Vb′・π・(Db/2) ……(9) 但し、Vb′はVbの平均値出力 (9)式の演算処理について説明するも、41Aは
定数回路であり、42は割算回路である。そして
その入力40aには上述した血管径Dbに関連し
た出力が供給される。従つて、これら回路におい
てDb/2の演算が行われ、その出力は2乗回路43 に供給される。そして、その出力にπという定数
を掛るため掛算器44に供給される。41Bはπ
なる定数を求めるための定数回路である。掛算出
力は更に第1の演算処理回路20で得た血流速
Vb′と共に掛算器45に供給される。 このようにして最終的な血流量Vが求められる
から、冒頭でも述べたように血管物性に必要な絶
対流量を知ることができる。また、血流速測定超
音波プローブと血管径測定用超音波プローブを
夫々独立に設けたため、両プローブを同時励振す
ることが可能であると共に、一方(血流測定用超
音波プローブ)は連続波励振であり、他方(血管
径測定用超音波プロープ)はパルス励振であるた
め、同時励振しても超音波伝搬中に両超音波が混
信を起こして夫々の反射波を分離できなくなるよ
うなことも起こらない。この混信が起こらないの
は、血流速測定用超音波プローブで使用される振
動子7の固有振動周波数は5MHzであり、血管径
測定用超音波プローブで使用される振動子5の固
有振動周波数は6MHzであつて、互いに周波数が
大きく異なつていることと、また前者は連続波で
あるのに対し後者はパルス波であつて互いに波形
の形態が異なり、これ等の異なつた信号を処理す
る増幅器やフイルタの帯域も異なつているからで
ある。 以上説明したように、この発明によれば非観血
的、無侵襲的に血管径Dbを測定できるので、上
述したように医療用計測装置に適用して好適であ
る。 そして、この発明によればエコートラツキング
回路50A,50Bを利用したので、血管拍動に
追従できるゲートパルスPca,Pcbを形成でき、
かつこのゲートパルスPca,Pcbの位置はオフセ
ツト電圧調整用の可変抵抗器59A,59Bによ
つて微調整できるから、血管内壁の血流に基づく
収縮、拡張に対応したゲートパルスPca,Pcbが
得られることになる。そのため、これらゲートパ
ルスPca,Pcbに基づいて形成される血管径Dbの
データは正確である。故に、この計測装置に用い
れば脳血管障害及びその予知を的確に判断できる
特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の説明に供する計測装置の一
例を示す概略的な系統図、第2図及び第3図はこ
の計測装置によつて観測できる各種の波形図、第
4図はこの発明に係る血管径測定回路の一例を示
す系統図、第5図〜第7図はその動作説明に供す
る波形図、第8図は超音波プローブの説明図、第
9図はこの発明に適用して好適な超音波プローブ
の縦断面図、第10図はその底面図、第11図及
び第12図は夫々超音波プローブの説明図、第1
3図は血流量測定回路の一例を示す系統図、第1
4図は演算処理回路の一例を示す系統図である。 1は超音波プローブ、3は血管、4A,4Bは
受波用振動子、5は送受波兼用振動子、10A,
10Bは血流速測定回路、50は血管径測定回
路、71,72はブラウン管、Sa(Sa″),Sb
(Sb″)はドツプラー出力、Vbは血流速、Sdは血
管の径偏位出力、Dbは血管径、Soは血流量、Sc
はエコー出力、Pcはパルス出力である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 超音波パルスを血管に垂直に照射することに
    よつて得られる血管拍動に追従したエコー出力を
    発生するエコー出力発生手段と、 該エコー出力発生手段の出力と一対の単安定マ
    ルチバイブレータの出力とを夫々位相比較する位
    相比較手段と、 上記超音波パルスに対応した周期を有するのこ
    ぎり波状の一対の基準出力の夫々と上記位相比較
    手段の出力とを夫々レベル比較するレベル比較手
    段とを備え、 該レベル比較手段の出力で上記一対の単安定マ
    ルチバイブレータが夫々トリガされて、上記一対
    の単安定マルチバイブレータからの一対の出力よ
    り血管拍動に追従したパルス幅をもつパルス出力
    が得られるようになされた血管径測定回路。
JP5184179A 1979-04-26 1979-04-26 Circuit for measuring diameter of blood vessel Granted JPS55143133A (en)

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