JPS61282792A - 熱交換型送風機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は除湿型衣類乾燥機や換気扇等に利用される熱交
換型送Ｊ！１Ｂ！Ｉに関するものである。

従来の技術 従来のこの種熱交換型送風機は、例えば特開昭５７−４
７１８７号公報に示されているように第３図及び第４図
のような構造になっていた。図において、１は熱交換型
送風機のインペラであり、波形状のブレード２を有して
いる。インペラ１の外周には略リング状の可撓性のシー
ル材３を固定している。

４はインペラ１を回転させる回転軸、５はインペラ１を
内包し通風路を形成するファンケーシング、６はインペ
ラ１の両面の空気流を通風路７部分で仕切る仕切板であ
る。８，９は互いに熱交換を行なう空気流れを示してい
る。

以上のように構成された熱交換型送風機の動作について
説明する。インペラ１がモータ（図示せず）により回転
駆動されると、インペラ１は遠心型送風機として作用し
両面で空気流れ８．９を生じさせる。空気流れ８と９は
ブレード２を隔てて両側を流れ、両空気流れ間に温度差
が存在すれば□ 熱交換を行なう。熱交換後の両空気流れ８．９はファン
ケーシング５で形感される通風路７部分に送風されるが
、シール材３と仕切板６の作用により両空気流れは混流
することなく排気される。

発明が解決しようとする問題点 このような構造のものでは、熱交換型送風機のインペラ
１が高速回転するため、強い機械的強度と高い精度を必
要とし、熱交換性能の向上や軽量化のため熱交換を行な
うブレードの肉厚を薄くすることが困難であった。又、
熱交換型送風機のインペラ外周部の空気吹き出し部近傍
において、インペラ両面を流れる２つの空気流れを分離
するエアシールのためのシール構造を必要とし、長期的
な使用によってはシールの摩耗等による信頼性低下の問
題があるとともに、摺動抵抗が大きくなり必要なモータ
トルクが大きくなるとか、コスト的にも高いものとなる
等の欠点を有していた。

本発明はこのような問題点を解決するもので、熱交換性
能を向上させるとともに、シール構造を不要とし、信頼
性の向上と送風性能の向上を実現し、構成簡単な熱交換
型送風機を提供することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために本発明は、同軸上に設けた
２個のファンインペラと、両ファンインペラを駆動する
モータと、両ファンインペラ間に回転軸を貫通させて設
けた仕切壁と、この仕切壁のファンインペラ外周部近傍
で略放射状の突出部を有する熱交換器とを備え、前記熱
交換器の突出部の放射方向は前記ファンインペラからの
空気流れに対し略接線方向であり、前記熱交換器の突出
部形状は外周に向かい拡大形状としたものである。

作用 この構成により、２個のファンインペラが回転されると
それぞれ空気流れを生じさせ、両空気流れは仕切壁を兼
ねた熱交換器の突出部の間を通って流れる。そして、両
空気は薄板１枚の熱交換器の突出部を間に挾んで隣り合
って流れ、このとき高温側の空気から低温側の空気へと
熱が移動して熱交換される。又、この熱交換器の略放射
状の突出部はインペラから排出される空気流れの略接線
方向に向けられているとともに、外周に向かい拡大形状
を成しているため、インペラより排気される空気の速度
成分を効率良く静圧成分に変換、即ち排気損失を少なく
することができ、送風性能が大きく向上する。又、両イ
ンペラ間に仕切壁を備えることにより空気の漏れが極め
て少なくなり、摺動シールが不要になり、信頼性が向上
するとともに、熱交換器自身は静止しているため薄肉化
が可能となり、これらのことから大幅な熱交換性能の向
上が実現できる。

実施例 以下、本発明の一実施例について、図面に基づいて説明
する。

第１図、第２図において、１０は第１のファンインペラ
、１１は第２のファンインペラで、両ファンインペラ１
０．１１は同軸上に設けられ、中間部に回転軸１２を貫
通して仕切壁１３を設けている。この仕切壁１３にはフ
ァンインペラ１０．１１の外周部より略放射状に両面へ
の突出部、即ち波形状の熱交換器１４を形成している。

この熱交換器１４の形状は、その略放射状の突出部の方
向が前記ファンインペラ１０．１１から排気される空気
流れの略接線方向であり、又外周に向かい拡大形状とし
ている。１５は渦巻き形状を成すファンケーシング、１
６．１７は両面で独立して送風される空気流れを示して
いる。

次に上記構成の熱交換型送風機の動作について説明する
。

先ず、電源を投入するとモータ（図示せず）が回転し、
この回転力により回転軸１２が駆動され、ファンインペ
ラ１０．１１が回転する。各々のファンインペラ１０．
１１により空気流れ１６．１７が発生する。

両空気流れ１６．１７は熱交換器１４部分においては薄
板一枚を間に挟んで隣り合って流れることとなり、両空
気流れ１６．１７の間に″Ｉ！度差があれば熱交換を行
なう。このとき、熱交換器１４はその放射状の方向がフ
ァンインペラ１０．１１から排出される空気流れの略接
線方向であるとともに、外周に向かうにつれて拡大形状
となっている。このため、ファンインペラｉｏ、ｉｉか
ら排出された極めて流速の大きい流れは、スムーズに熱
交換器１４内へ導びかれるとともに、拡大形状を成して
いるため効率良（即ち損失が極小で速度成分を静圧成分
に変換可能となり、送風性能は大幅に＾上する。即ち、
熱交換器１４部分はいわゆるエアガイドと考えられるも
のである。熱交換器１４から出てきた空気流れ１６．１
７は渦巻き形状を成すファンケーシング１５に導びかれ
、さらに空気流れの速度成分を静圧成分に効率良く返還
することで、より一層高い送風能力を達成する。この送
風能力の向上と固定熱交換器のため薄肉化が可能となる
ことにより、熱交換能力が大きく向上Ｊ−る。

本発明実施例の熱交換型送風機では、２個のファンイン
ペラ１ｏ、　ｉｉの間に回転軸１２を貫通するように仕
切壁１３を設けているため、貫通部の開口面積を極めて
小さくすることができ、従来のように特に空気流れを分
離するためのシール構造が不要とする。このため構成が
簡素化されるとともに、信頼線が向上し、しかもモータ
の駆動トルクを低減することが可能となる。

尚、本実施例では仕切壁１３と熱交換器１４部分とを一
体構造としたが、これらを別部材としても良く、この場
合組立が容易となり、作用効果の点ではまったく同じで
ある。

発明の効果 以上のように本発明によれば、同軸上に設けた２個のフ
ァンインペラと、両ファンイペンラの外周より略放射状
の突出部を有する熱交換器から構成され、熱交換器の突
出部の放射方向はファンインペラからの空気流れの略接
線方向であって、突出部形状は外周に向かい拡大形状と
することにより、シール構造を不要とし信頼性の向上を
図るとともに送風性能の向上と熱交換性能の高い熱交換
型送風機を簡単な構成で実現でき、その実用的効果は大
なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における熱交換型送風機の一
部破断斜視図、第２図は同側面断面図、第３図は従来の
熱交換型送風機の側面断面図、第４図は同インペラの斜
視図である。 １０・・・第１のファンインペラ、１１・・・第２のフ
ァンインペラ、１２・・・回転軸、１３・・・仕切壁、
１４・・・熱交換器、１５・・・ファンケーシング 代理人　　　森　　本　　義　　弘 第２図 第３図 ぐ 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、同軸上に設けた２個のファンインペラと、両ファン
   インペラを駆動するモータと、両ファンインペラ間に回
   転軸を貫通させて設けた仕切壁と、この仕切壁のファン
   インペラ外周部近傍で略放射状の突出部を有する熱交換
   器とを備え、前記熱交換器の突出部の放射方向は前記フ
   ァンインペラからの空気流れに対し略接線方向であり、
   前記熱交換器の突出部形状は外周に向かい拡大形状とし
   た熱交換型送風機。