JPS61282386A - d−ビオチンの製造方法 - Google Patents
d−ビオチンの製造方法Info
- Publication number
- JPS61282386A JPS61282386A JP12495185A JP12495185A JPS61282386A JP S61282386 A JPS61282386 A JP S61282386A JP 12495185 A JP12495185 A JP 12495185A JP 12495185 A JP12495185 A JP 12495185A JP S61282386 A JPS61282386 A JP S61282386A
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- JP
- Japan
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- compound
- biotin
- formula
- alkali hydroxide
- ring closure
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- Pending
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- Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は光学的活性なd−ビオチンの製造方法に係る
ものである。
ものである。
d−ビオチンは、発育促進因子として知られている化合
物であって、皮膚疾患治療、アミノ酸発酵などに使われ
ている。
物であって、皮膚疾患治療、アミノ酸発酵などに使われ
ている。
ところで、この化合物は複雑な立体配置構造を持ってい
るために、天然に存在するd−ビオチンと同等のものを
有機合成化学的に合成することがむつかしく、色々な合
成方法が試みられ発表されているけれども一長一短であ
る0例えば、特公昭53−47116号には、2S−4
’−カルボメトキシブチル−1′−as、4R−ジアジ
ドテトラヒドロチオフェンを無水酢酸存在下接触還元し
1次いで、加水分解後ホスゲンを反応させて環化し、d
−ビオチンを造る方法が記されている。しかしながらこ
の方法は、危険なアジ化物を使用し、水素気流下での接
触還元や、ホスゲンを使った環化反応など、危険な要因
を含んでいるので工業的に実施するときには1問題なし
としないといわざるを得ない9本発明者らは鋭意研究の
結果、工業的製法に適したd−ビオチンの製造方法を見
出した。
るために、天然に存在するd−ビオチンと同等のものを
有機合成化学的に合成することがむつかしく、色々な合
成方法が試みられ発表されているけれども一長一短であ
る0例えば、特公昭53−47116号には、2S−4
’−カルボメトキシブチル−1′−as、4R−ジアジ
ドテトラヒドロチオフェンを無水酢酸存在下接触還元し
1次いで、加水分解後ホスゲンを反応させて環化し、d
−ビオチンを造る方法が記されている。しかしながらこ
の方法は、危険なアジ化物を使用し、水素気流下での接
触還元や、ホスゲンを使った環化反応など、危険な要因
を含んでいるので工業的に実施するときには1問題なし
としないといわざるを得ない9本発明者らは鋭意研究の
結果、工業的製法に適したd−ビオチンの製造方法を見
出した。
即ち1本発明によれば以下に記述するd−ビオチンの製
造方法が提供される。
造方法が提供される。
(式中R1は、アルキルスルホニルオキシ又はアリール
スルホニルオキシを、R2は、低級アルキル基をしめす
、) で示される(2S、3R,4S)−3,4−ジアルキル
又はアリールスルホニルオキシ−2−[4−(アルキル
オキシカルボニル)ブチルコテトラヒドロチオフェンに
シアン酸化合物をメタノール、エタノール等低級アルコ
ールの存在下で反応させる。ここにおいて、アルキルス
ルホニルオキシ又はアリールスルホニルオキシでしめさ
れる化合物の具体例トシテは、 CHj−5o、−0+
、 C,H,=SO,−0−、P −CH,C,H4−
8へ一〇 −、C,Hr−502−0−などがあげられ
、シアン酸化合物としては、シアン酸カリウム、シアン
酸ナトリウム、シアン酸銀、シアン酸鉛、シアン酸バリ
ウムなどがあげられる。反応はジメチルホルムアミド、
ジメチルアセタミド2ジメチルスルホキシド、トルエン
、キシレン、ジクロロベンゼンなど適宜溶媒中加熱して
行われる。
スルホニルオキシを、R2は、低級アルキル基をしめす
、) で示される(2S、3R,4S)−3,4−ジアルキル
又はアリールスルホニルオキシ−2−[4−(アルキル
オキシカルボニル)ブチルコテトラヒドロチオフェンに
シアン酸化合物をメタノール、エタノール等低級アルコ
ールの存在下で反応させる。ここにおいて、アルキルス
ルホニルオキシ又はアリールスルホニルオキシでしめさ
れる化合物の具体例トシテは、 CHj−5o、−0+
、 C,H,=SO,−0−、P −CH,C,H4−
8へ一〇 −、C,Hr−502−0−などがあげられ
、シアン酸化合物としては、シアン酸カリウム、シアン
酸ナトリウム、シアン酸銀、シアン酸鉛、シアン酸バリ
ウムなどがあげられる。反応はジメチルホルムアミド、
ジメチルアセタミド2ジメチルスルホキシド、トルエン
、キシレン、ジクロロベンゼンなど適宜溶媒中加熱して
行われる。
かくして得られる式(U)
(式中R,,R,は低級アルキル基を示す、)で示され
る化合物を水酸化アルカリの存在下加熱するとd−ビオ
チンをうる。ここにおいて用いられる水酸化アルカリと
しては水酸化バリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグ
ネシウムなどがあげられる6反応は勾■)でしめされる
化合物を水酸化アルカリと共に水中で加熱環流しておこ
なわれる。
る化合物を水酸化アルカリの存在下加熱するとd−ビオ
チンをうる。ここにおいて用いられる水酸化アルカリと
しては水酸化バリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグ
ネシウムなどがあげられる6反応は勾■)でしめされる
化合物を水酸化アルカリと共に水中で加熱環流しておこ
なわれる。
かくて1本発明によって提供される製造方法に従えば公
知の方法のごとく爆発の危険性が高いアジド化合物を使
用することなく、接触水素添加の工程も必要とせず、且
つ毒性の極めて強いホスゲンも使用しないうえに、工程
も短縮されたd−ビオチンの製造が可能となる。
知の方法のごとく爆発の危険性が高いアジド化合物を使
用することなく、接触水素添加の工程も必要とせず、且
つ毒性の極めて強いホスゲンも使用しないうえに、工程
も短縮されたd−ビオチンの製造が可能となる。
尚、本発明で使用される原料化合物は、前記した特公昭
53−47116号に記載の方法に従っても造られるが
1本発明出願人の出願に係るテトラヒドロチオフェン誘
導体の製造方法(昭和60年4月26日出願)に従って
得られる化合物に、メタンスルホニルクロリド、エタン
スルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド
、ベンゼンスルホニルクロリドなどを反応させて造るこ
とができる。
53−47116号に記載の方法に従っても造られるが
1本発明出願人の出願に係るテトラヒドロチオフェン誘
導体の製造方法(昭和60年4月26日出願)に従って
得られる化合物に、メタンスルホニルクロリド、エタン
スルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド
、ベンゼンスルホニルクロリドなどを反応させて造るこ
とができる。
以下実施例を記述して本発明を更に詳述する。
実施例 1
(2S、3S、4R)−3,4−ジェトキシカルボニル
アミノ−2−(4−(メトキシカルボニル)ブチルコテ
トラヒドロチオフェンの合成ニジメチルホルムアミド1
0m1中、シアン酸カリウム0.83g、エタノール0
.59gを80−90℃に加熱し、これに(2S、3R
,4S)−3゜4−ジメタンスルホニルオキシ−2−[
4−(メトキシカルボニル)ブチルコテトラヒドロチオ
フェン1.0gをジメチルホルムアミド3 m lに溶
かし滴下した#120℃で5時間攪はんした。冷却後、
減圧下で濃縮し、残さをエーテル抽出した。
アミノ−2−(4−(メトキシカルボニル)ブチルコテ
トラヒドロチオフェンの合成ニジメチルホルムアミド1
0m1中、シアン酸カリウム0.83g、エタノール0
.59gを80−90℃に加熱し、これに(2S、3R
,4S)−3゜4−ジメタンスルホニルオキシ−2−[
4−(メトキシカルボニル)ブチルコテトラヒドロチオ
フェン1.0gをジメチルホルムアミド3 m lに溶
かし滴下した#120℃で5時間攪はんした。冷却後、
減圧下で濃縮し、残さをエーテル抽出した。
エーテル層から得られた油状化合物をカラムクロマト精
製して連記化合物を得た。得量0.61g(収率63.
4%) IRスペクトル(KBr)’S’ (1m−1: 33
50 (NH) 1740−1700 (C=O)
1180 (=COOCH,) T、L、C:Rf o、84 (ベンゼン/酢酸エチ
ル=2/1) H”−NMR(CDC1,)δpp■: 1.2 (t
t6H,J=7Hz) L、3−1.8 (br、6
H) 2.0−2.5 (br、4H) 3.1
(IH) 3.6 (s、3H)4.O(q、4H。
製して連記化合物を得た。得量0.61g(収率63.
4%) IRスペクトル(KBr)’S’ (1m−1: 33
50 (NH) 1740−1700 (C=O)
1180 (=COOCH,) T、L、C:Rf o、84 (ベンゼン/酢酸エチ
ル=2/1) H”−NMR(CDC1,)δpp■: 1.2 (t
t6H,J=7Hz) L、3−1.8 (br、6
H) 2.0−2.5 (br、4H) 3.1
(IH) 3.6 (s、3H)4.O(q、4H。
J=7Hz) 4.9−5.7 (br、2H)実施
例 2 d−ビオチンの合成: (2S、3S、4R)−3,4−ジェトキシカルボニル
アミノ−2−[4−(メトキシカルボニル)ブチルコテ
トラヒドロチオフェン0.23g、水酸化バリウムIg
p水7mlの混合物を1時間加熱環流した。冷却したの
ち、不溶物を濾過して取り除き、濾液を塩酸酸性とし減
圧濃縮した。残渣に少量の水を加え、加熱溶解し、冷却
して析出した結晶を濾取し、連記化合物を得た。
例 2 d−ビオチンの合成: (2S、3S、4R)−3,4−ジェトキシカルボニル
アミノ−2−[4−(メトキシカルボニル)ブチルコテ
トラヒドロチオフェン0.23g、水酸化バリウムIg
p水7mlの混合物を1時間加熱環流した。冷却したの
ち、不溶物を濾過して取り除き、濾液を塩酸酸性とし減
圧濃縮した。残渣に少量の水を加え、加熱溶解し、冷却
して析出した結晶を濾取し、連記化合物を得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R_1は、アルキルスルホニルオキシ又はアリー
ルスルホニルオキシを、R_1は、アルキル基をしめす
。) で示される化合物に、低級アルコールの存在下シアン酸
化合物を反応させ、得られる式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R_2は前記と同じR_3は低級アルキル基を示
す)で示される化合物を得、水酸化アルカリの存在下、
加熱閉環し、d−ビオチンを得ることを特徴とするd−
ビオチンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12495185A JPS61282386A (ja) | 1985-06-07 | 1985-06-07 | d−ビオチンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12495185A JPS61282386A (ja) | 1985-06-07 | 1985-06-07 | d−ビオチンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61282386A true JPS61282386A (ja) | 1986-12-12 |
Family
ID=14898247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12495185A Pending JPS61282386A (ja) | 1985-06-07 | 1985-06-07 | d−ビオチンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61282386A (ja) |
-
1985
- 1985-06-07 JP JP12495185A patent/JPS61282386A/ja active Pending
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