JPS61280101A - 分布定数形フイルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は分布定数形フィルタに関し、特にたとえばバ
ンドパスフィルタなどに利用される一体形の分布定数形
フィルタに関する。

（従来技術） 第５図および第６図は、それぞれ、この発明の興味ある
従来の一体形の分布定数形フィルタの異なる例を示す断
面図である。第５図の例は、その特性インピーダンスが
軸方向に一様な共振ユニット１．　１．　　・・・に貫
通孔ないし結合孔２によって結合させるものである。ま
た、第６図の例は、その軸方向に特性インピーダンスが
異なる共振ユニット１１．１１．・・・を配列したのも
である。

第６図に示す共振ユニット１′は、たとえば、特開昭５
８−９５４０３号に開示される、いわゆる段付インピー
ダンス（Ｓｔｅｐｐｅｄ　Ｉｍｐｅｄａｎｃｅ　）によ
り、それら共振ユニット１　′相互間を結合するもので
ある。

（発明が解決しようとする問題点） 上述のいずれの従来例でも、奇数次の高調波のために、
スプリアス特性があまりよくないという欠点があった。

それゆえに、この発明の主たる目的は、スプリアス特性
のよい、一体形の分布定数形フィルタを提供することで
ある。

（問題点を解決するための手段） この発明は、簡単にいえば、１つの誘電体ブロックに、
その軸方向に特性インピーダンスの異なる共振ユニット
と、その軸方向に特性インピーダンスの一様な共振ユニ
ットとを組み合わせて配列した、分布定数形フィルタで
ある。

（作用） 軸方向に特性インピーダンスの異なる共振ユニットと軸
方向に特性インピーダンスの一様な共振ユニットとでは
、基本波については同じでも、高調波の周波数がわずか
にずれる。そのために、高調波特に奇数次では、それぞ
れの高調波成分が相加されず、したがってその高調波に
おける減衰量は比較的大きいままである。

（発明の効果） この発明によれば、スプリアス特性が大幅に改善された
一体形の分布定数形フィルタが得られる。

この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点
は、図面を参照して行なう以下の実施例の詳細な説明か
ら一層明らかとなろう。

（実施例） 第１図はこの発明の一実施例を示し、第１図（Ａ）がそ
の断面図であり、第１図（Ｂ）がその平面図である。分
布定数形フィルタ１０は、やや偏平な立方体形状のたと
えば酸化チタン系のセラミック誘電体などからなる誘電
体ブロック１２を含む。この誘電体ブロック１２の少な
くとも１つの面（この実施例では上面）を除いた側面に
、外導体１４が形成される。誘電体ブロック１２の上端
面から下端面に貫通して、４つの貫通孔１６２〜１６ｄ
が形成される。貫通孔１６ａおよび１６ｄは、段差部１
８を有する。また、貫通孔１６ｂおよび１６ｃは、その
内径が一様に形成される。これら貫通孔１６ａ〜１６ｄ
のそれぞれの内周面には、内導体２０ａ〜２０ｄが形成
され、したがってこれら内導体２０２〜２０ｄのそれぞ
れと、共通の外導体２日とによって、４つのλ／４の７
２Ｍ同軸共振ユニットが構成される。この場合、内導体
２０ａおよび２０ｄによって構成される共振ユニットは
、段付インピーダンス共振器として構成され、内導体２
０ｂおよび２０ｃで構成される共振ユニットは、均一イ
ンピーダンス共振器として構成されている。

さらに、誘電体ブロック１２の均一インピーダンス共振
器を構成する２つの内導体２０ｂおよび２０ｃの間には
、スリット２２が形成され、このスリット２２の内周面
には電極ないし導体が形成されておらず、したがって、
このスリット２２が内導体２０ｂおよび２０ｃで構成さ
れるそれぞれの共振ユニットの結合のためのスリットと
して働く。

初段の段付インピーダンス共振器すなわち内導体２０ａ
で構成される共振ユニットと、次段の均一インピーダン
ス共振器すなわち内導体２０ｂで構成される共振ユニッ
トとでは、偶モードおよび奇モードのいずれか１つのモ
ードにおいてその特性インピーダンス（ＺＯ）が異なる
ため、それら２つの共振ユニットは相互に結合を生じる
。また、均一インピーダンス共振器すなわち内導体２０
ｂで構成される共振ユニットと次段の均一インピーダン
ス共振器すなわち内導体２０ｃで構成される共振ユニッ
トとは、結合スリット２２によって結合される。さらに
、均一インピーダンス共振器すなわち内導体２０ｃで構
成される共振ユニットと最終段の段付インピーダンス共
振器すなわち内導体２０ｄで構成される共振ユニットと
の間では、上述のような特性インピーダンスの違いによ
り相互に結合する。このようにして、すべての共振ユニ
ットが順次結合し、この実施例では、分布定数形フィル
タ１０がバンドパスフィルタとして構成される。

なお、この実施例では、λ／４の同軸共振器ユニットを
構成するものとして説明したが、これはλ／２の共振ユ
ニットとして構成してもよいことは勿論である。この場
合には、第１図（Ａ）の下端面の電極ないし外導体も除
去されて、上下端面とも開放端として形成される。

第２図は第１図実施例の効果を説明するためのグラフで
ある。第２図（Ａ）は第５図に示す分布定数形フィルタ
の周波数特性を示し、第２図（Ｂ）は第１図実施例の周
波数特性を示す。これら２つのグラフかられかるように
、第１図の実施例によれば、高調波における減衰量が非
常に大きく、したがって従来に比べてスプリアス特性が
大幅に改善されている。

第３図はこの発明の他の実施例を示し、第３図（Ａ）は
断面図、第３図（Ｂ）は平面図を示す。

この実施例は、第１図実施例に比べて、２つの均一イン
ピーダンス共振器すなわち内導体２０ｂおよび２０ｃで
形成されるそれぞれの共振ユニット相互間の結合が異な
る。より詳しく説明すると、第１図実施例では結合スリ
ット２２を用いたが、この実施例では、誘電体ブロック
１２の側面から切り込まれた切欠２４によってこれら２
つの共振ユニットを結合させる。このような切欠２４に
よっても２つの均一インピーダンス共振器相互間で結合
が生じることは、たとえば特開昭５８−１１４６０１号
公報に開示されているとおりである。

そして、この実施例によっても、第１図実施例と同じよ
うなスプリアス特性の改善の効果が発揮される。

第４図はこの発明のその他の実施例を示し、第４図（Ａ
）は断面図、第４図（Ｂ）は平面図である。この実施例
は、第１図実施例に比べて、初段および最終段の段付イ
ンピーダンス共振器が異なる。すなわち、第１図実施例
では、段付インピーダンス共振器を構成するために、貫
通孔１６ａおよび１６ｄをそれぞれ段付のものとして形
成した。

これに対して、この実施例では、貫通孔１６ａ’および
１６ｄ′は、他の貫通孔１６ｂおよび１６Ｃと同様に、
その内径が軸方向に一定のものとして形成する。一方、
これら貫通孔１６ａ’および１６ｄ′の外周において、
誘電体ブロック１２の一部が段差部２６を形成するよう
に切り欠かれている。したがって、この実施例において
も、内導体２０ａ′および２０ｄ’によって構成される
共振ユニットは、段付インピーダンス共振器である。

そして、第１図実施例と同じように、４つの共振ユニッ
トが順次結合されてバンドパスフィルタとして構成され
る。

なお、第４図実施例において２つの均一インピーダンス
共振器の結合のために結合スリット２２を用いた。しか
しながら、これは、第４図（Ｂ）において点線で示すよ
うに、第３図に示す切欠２４のような他の結合手段を用
いてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示し、第１図（Ａ）が断
面図、第１図（Ｂ）が平面図を示す。 第２図は第１図実施例の効果を説明するための周波数特
性を示すグラフであり、第２図（Ａ）が従来例のものを
示し、第２図（Ｂ）が第１図実施例のものを示す。 第３図はこの発明の他の実施例を示し、第３図（Ａ）が
断面図、第３図（Ｂ）が平面図を示す。 第４図はこの発明のその他の実施例を示し、第４図（Ａ
）が断面図、第４図（Ｂ）が平面図である。 第５図および第６図は、それぞれ、この発明の興味ある
従来の分布定数形フィルタの異なる例を示す断面図であ
る。 図において、ＩＯは分布定数形フィルタ、１２は誘電体
ブロック、１６ａ　〜１６ｄ、１６ａ’。 １６ｄ’は貫通孔、１８は貫通孔の段差部、２０ａ〜２
０ｄ、２０ａ’、２０ｄ’は内導体、２２は結合スリッ
ト、２４は切欠、２６は誘電体ブロックの段差部を示す
。 第　６　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　１つの誘電体ブロック内に、軸方向に特性インピーダ
   ンスの異なる共振素子と、その軸方向に特性インピーダ
   ンスが一様な共振素子とを配列した、分布定数形フィル
   タ。