JPS61277844A - 電子制御燃料噴射装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は複数個のインジェクタによりエンジンに燃料を
供給する電子制御燃料噴射装置に関し、特に一部のイン
ジェクタの異常時に残りのインジェクタによってエンジ
ンの運転を可能とするモノに関する。

〈従来の技術〉 従来、例えばインジェクタを２個有するシングルポイン
ト方式の電子制御燃料噴射装置では、−″方のインジェ
クタの駆動回路又はワイヤーハーネスが断線した時に、
燃料供給量が半分となり・その結果車両が走行不能とな
る。

このため、特開昭５８−２１４６３４号公報に記載され
ているように、インジェクタに流れる電流により異常検
出器を作動させてインジェクタの異常を検出し、他のイ
ンジェクタの駆動時間を変えることにより燃料供給量を
正常に維持し、車両の正常な走行を可能にしたものがあ
る。

（発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、前記公報に記載の装置にあっては、イン
ジェクタに流れる電流の有無により異常を検出する構成
となっていたため、インジェクタの駆動回路又はワイヤ
ーハーネスが断線した時にしかインジェクタの異常を検
出することができず、例えばインジェクタのコイルが短
絡して過電流が流れた時にはこれを検出できないので、
そのインジェクタが作動不能となったまま何の対策もな
されないばかりか、出力トランジスタやワイヤーハーネ
スの焼損を引起こすという問題点があった。

そこで本発明は、断線のみならず短絡をも異常と検出し
て、一部のインジェクタの異常時に残りのインジェクタ
によってエンジンを運転可能とし、かつ短絡時の過電流
による回路の焼損等を防止できるようにすることを目的
とする。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は、上記の目的を達成するため、第１図に示すよ
うに、各インジェクタに供給される駆動電流の逆起電力
を検出する逆起電力検出手段と、逆起電力の発生のを無
から発生無しのときに異常を検出する異常検出手段と、
一部のインジェクタの異常検出信号を受けて残りのイン
ジェクタの燃料噴射量を増大させる燃料噴射量増大軍役
と、一部のインジェクタの異常検出信号を受けて該一部
のインジェクタの駆動を停止する駆動停止手段とを設け
るようにしたものである。

く作用〉 すなわち、インジェクタに供給される駆動電流による逆
起電力を検出し、その発生の有無から発生無しのときに
異常と検出し、これによりインジェクタ駆動回路系の断
線のみならず短絡をも異常として検出する。そして、異
常検出時に残りのインジェクタの燃料噴射量を増大させ
て、運転性不良を防止し、かつ、異常となったインジェ
クタの駆動を停止して、特にインジェクタのコイルの短
絡時の過電流によるパワートランジスタやワイヤーハー
ネスの焼損を防止する。

〈実施例〉 以下に本発明の一実施例を説明する。

第２図は電子制御燃料噴射装置の構成図を示している。

第２図において、■はＣＰＵで、エンジン２の運転状態
、具体的にはスロットル弁３の上流に設けたエアフロー
メータ４により測定される吸入空気流ＩＱや回転センサ
５からの信号に基づいて算出される回転数Ｎなどからパ
ルス中を演算し・そのパルス中をもつインジェクタ駆動
信号６．７をエンジン２の回転に同期した所定のタイミ
ングで交互に出力する。８．９はインジェクタ駆動回路
で、ＣＰＵＩからの信号６．７に基づきスロットル弁３
の上流に設けられたインジェクタｉｏ、　ｎを駆動する
。

１２はインジェクタ駆動回路系異常検出器で、ＣＰＵＩ
からのクランク角１８０”　　（４気筒の場合）毎のク
ランク基準角信号１３と、インジェクタ駆動回路８．９
後のインジェクタ１０．１１の逆起電力１４゜１５とに
基づいてインジェクタ駆動回路８．９の異常、該駆動回
路８．９とインジェクタ１０．１１間の断線及びインジ
ェクタ１０．１１内のコイル１０ａ、１１ａの断線ある
いは短絡を検出し、ＣＰＵＩへ異常検出信号１６を出力
する。この異常検出器１２が逆起電力検出手段及び異常
検出手段に相当する。

第３図は異常検出器１２のブロック回路図であり、この
異常検出農工２は、コンパレータ１７．Ｒ−Ｓフリップ
フロ７ブ１８及びＴフリップフロップ１９を備えている
。

異常検出器１２の動作を第４図の動作波形図を参照しつ
つ説明すると、第１図において、ＣＰＵＩカラノインシ
ェクタ駆動信号６，７によりインジェクタ駆動回路８．
９を介してインジェクタ１０゜１１を駆動することによ
って生じる逆起電力１４．１５を読込む。この逆起電力
１４．１５はコンパレータ１７を通ることにより２０の
信号となり、Ｒ−Ｓフリップフロップ１８のＳ端子に入
力される。Ｒ−Ｓフリップフロップ１８のＲ端子にはＣ
ＰＵＩがらのクランク基準角信号１３が入力されている
ので、コンパレータ１７からの信号２０はＲ−Ｓフリ・
７ブフロ、７プ１８を通ることにより２１の信号となる
。この信号２１はＴフリップフロップ１９に入力され、
１６の信号（第４図のａ）となる。ここで、例えばイン
ジェクタ１１の駆動回路系の断線又は短絡を生じた場合
、１６の信号は第４図のｂとなり、異常が検出される。

第５図はＣＰＵＩにより実行される燃料噴射量計算ルー
チンのフローチャートである。

第５図において、この燃料噴射量演算ルーチンが起動さ
れると、先ずステップ１０１でエアフローメータ４によ
り吸入空気流量Ｑ、また回転センサ５により回転数Ｎを
取込む。次にステップ１０２へ進み基本噴射パルス巾Ｔ
ｐ　＝に−Ｑ／Ｎ　（Ｋは定数）を算出する。次にステ
ップ１０３では異常検出器１２からの信号が異常を示し
ているかどうかを判別し、正常ならばステップ１０６へ
進み、異常ならば、ステップ１０４で基本噴射パルス巾
Ｔｐを２倍にし、次のステップ１０５で異常と判定され
たインジェクタへの出力を停止して、次のステップ１０
６へ進む。ここで、ステップ１０４が燃料噴射量増大手
段に相当し、ステップ１０５が駆動停止手段に相当する
。

ステップ１０６では基本噴射パルス巾Ｔｐにその時の運
転状態に対応する各種補正係数Ｃ０ＥＦを乗じ、電源電
圧に対する電圧補正分子ｓを加えて、噴射パルス巾Ｔｉ
＝Ｔｐ−ＣＯＥＦ＋Ｔｓを算出する。次にステップ１０
７で噴射パルス巾Ｔｉに相当するインジェクタ駆動信号
６又は７をインジェクタ駆動回路８又は９に出力し、こ
のルーチンを終了する・勿論・ステップ１０５で出力が
停止されたインジェクタ１０又は１１に対してはステッ
プ１０７での出力が停止される。

〈発明の効果ン 以上説明したように本発明によれば、インジェクタに供
給される駆動電流の逆起電力を検出し、その有無から異
常を検出するので、インジェクタ駆動回路系の断線だけ
でなく短絡についても異常として検出でき、異常検出範
囲が拡がり、そして、一部のインジェクタの異常検出時
に残りのインジェクタの燃料噴射量を増大させて、運転
性不良を防止することができる。また、異常検出時にそ
のインジェクタの駆動を停止するので、特にインジェク
タのコイルの短絡時に過電流による出力トランジスタの
焼損やワイヤーハーネスの焼損を防止できる。さらに、
振動で断線部が接触したり、短絡部が離れることがあっ
ても、異常検出によりそのインジェクタからの噴射は停
止され、残りのインジェクタの噴射量増大によって混合
比が過濃となることも防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示す機能ブロック図、第２図は
本発明の一実施例を示す構成図、第３図は第２図中の異
常検出器のブロック回路図、第４図は動作波形図、第５
図はフローチャードである。 １・・・ＣＰＵ　　　２・・・エンジン　　８，９・・
・インジェクタ駆動回路　　１０．１１・・・インジェ
クタ１２・・・異常検出器 特許出願人　　日産自動車株式会社 代理人　弁理士　笹　島゛　冨二雄 第４図 第１図 第３図 １フ 興常授出器 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数個のインジェクタによりエンジンに燃料を供給する
   電子制御燃料噴射装置において、各インジェクタに供給
   される駆動電流の逆起電力を検出する逆起電力検出手段
   と、逆起電力の発生の有無から発生無しのときに異常を
   検出する異常検出手段と、一部のインジェクタの異常検
   出信号を受けて残りのインジェクタの燃料噴射量を増大
   させる燃料噴射量増大手段と、一部のインジェクタの異
   常検出信号を受けて該一部のインジェクタの駆動を停止
   する駆動停止手段とを設けたことを特徴とする電子制御
   燃料噴射装置。