JPH07279727A - 車両用エンジン制御装置 - Google Patents
車両用エンジン制御装置Info
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- JPH07279727A JPH07279727A JP6527594A JP6527594A JPH07279727A JP H07279727 A JPH07279727 A JP H07279727A JP 6527594 A JP6527594 A JP 6527594A JP 6527594 A JP6527594 A JP 6527594A JP H07279727 A JPH07279727 A JP H07279727A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- fuel injection
- communication line
- control device
- multiplex communication
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多重通信の異常時にも適正なる燃料量をエン
ジンに供給することができる車両用エンジン制御装置を
提供することにある。 【構成】 燃料噴射制御装置2はエンジンの始動を示す
スタータ信号21、及び、エアフロメータ20によるエ
ンジンへの吸入空気量の検出信号を取り込む。そして、
燃料噴射制御装置2は多重通信ライン4により燃料噴射
量データを入力してそのデータを用いてインジェクタ2
2を駆動制御するとともに、多重通信ライン4による通
信異常が発生したときには多重通信ライン4からの制御
データに依らずに、エンジン始動時と始動後、およびエ
ンジンへの吸入空気量に基づいてバックアップ燃料噴射
量を算出しその値を用いてインジェクタ22を駆動制御
する。
ジンに供給することができる車両用エンジン制御装置を
提供することにある。 【構成】 燃料噴射制御装置2はエンジンの始動を示す
スタータ信号21、及び、エアフロメータ20によるエ
ンジンへの吸入空気量の検出信号を取り込む。そして、
燃料噴射制御装置2は多重通信ライン4により燃料噴射
量データを入力してそのデータを用いてインジェクタ2
2を駆動制御するとともに、多重通信ライン4による通
信異常が発生したときには多重通信ライン4からの制御
データに依らずに、エンジン始動時と始動後、およびエ
ンジンへの吸入空気量に基づいてバックアップ燃料噴射
量を算出しその値を用いてインジェクタ22を駆動制御
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用エンジン制御装
置に関するものである。
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用多重電送装置が特開平4−113
952号公報に示されている。この装置は、各制御装置
(ノード)間を多重通信ラインで結んで車載電子システ
ムを構築し、同システムに通信障害が発生した場合のバ
ックアップ方法としてエンジンノードに回転数センサの
信号とスロットル開度センサの信号を取り込み燃料噴射
装置と点火装置をバックアップ制御するものである。
952号公報に示されている。この装置は、各制御装置
(ノード)間を多重通信ラインで結んで車載電子システ
ムを構築し、同システムに通信障害が発生した場合のバ
ックアップ方法としてエンジンノードに回転数センサの
信号とスロットル開度センサの信号を取り込み燃料噴射
装置と点火装置をバックアップ制御するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、エンジン始
動時と始動後では必要とする燃料噴射量に大きな差があ
り、始動時と始動後の燃料噴射量とを同一値で制御する
と、エンジンが始動できなくなるおそれがある。又、エ
ンジンのシリンダ内に吸入される空気量は、スロットル
開度信号からでは正確に把握できず制御性能が悪化して
しまう。このように、多重通信の異常時の燃料噴射のバ
ックアップ体制として十分なものではなかった。
動時と始動後では必要とする燃料噴射量に大きな差があ
り、始動時と始動後の燃料噴射量とを同一値で制御する
と、エンジンが始動できなくなるおそれがある。又、エ
ンジンのシリンダ内に吸入される空気量は、スロットル
開度信号からでは正確に把握できず制御性能が悪化して
しまう。このように、多重通信の異常時の燃料噴射のバ
ックアップ体制として十分なものではなかった。
【0004】そこで、この発明の目的は、多重通信の異
常時にも適正なる燃料量をエンジンに供給することがで
きる車両用エンジン制御装置を提供することにある。
常時にも適正なる燃料量をエンジンに供給することがで
きる車両用エンジン制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、多重通信ラインにより燃料噴射制御に関する制御デ
ータを入力してその制御データを用いてインジェクタを
駆動制御するとともに、多重通信ラインによる通信異常
が発生したときには多重通信ラインからの制御データに
依らずにバックアップ制御データを用いてインジェクタ
を駆動制御するようにした車両用エンジン制御装置であ
って、エンジンの始動時を示すエンジン始動信号を取り
込んで、エンジン始動時と始動後で異なるバックアップ
制御データを生成するようにした車両用エンジン制御装
置をその要旨とする。
は、多重通信ラインにより燃料噴射制御に関する制御デ
ータを入力してその制御データを用いてインジェクタを
駆動制御するとともに、多重通信ラインによる通信異常
が発生したときには多重通信ラインからの制御データに
依らずにバックアップ制御データを用いてインジェクタ
を駆動制御するようにした車両用エンジン制御装置であ
って、エンジンの始動時を示すエンジン始動信号を取り
込んで、エンジン始動時と始動後で異なるバックアップ
制御データを生成するようにした車両用エンジン制御装
置をその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、多重通信ライン
により燃料噴射制御に関する制御データを入力してその
制御データを用いてインジェクタを駆動制御するととも
に、多重通信ラインによる通信異常が発生したときには
多重通信ラインからの制御データに依らずにバックアッ
プ制御データを用いてインジェクタを駆動制御するよう
にした車両用エンジン制御装置であって、エンジンへの
吸入空気量の検出信号を取り込んで、吸入空気量に応じ
たバックアップ制御データを生成するようにした車両用
エンジン制御装置をその要旨とする。
により燃料噴射制御に関する制御データを入力してその
制御データを用いてインジェクタを駆動制御するととも
に、多重通信ラインによる通信異常が発生したときには
多重通信ラインからの制御データに依らずにバックアッ
プ制御データを用いてインジェクタを駆動制御するよう
にした車両用エンジン制御装置であって、エンジンへの
吸入空気量の検出信号を取り込んで、吸入空気量に応じ
たバックアップ制御データを生成するようにした車両用
エンジン制御装置をその要旨とする。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明は、多重通信ラインによ
る通信が正常のときには、多重通信ラインにより燃料噴
射制御に関する制御データを入力してその制御データを
用いてインジェクタを駆動制御する。又、多重通信ライ
ンによる通信異常が発生したときには多重通信ラインか
らの制御データに依らずに、エンジン始動時と始動後で
異なるバックアップ制御データを生成して同データを用
いてインジェクタを駆動制御する。このように、エンジ
ン始動を考慮した燃料噴射が行われる。
る通信が正常のときには、多重通信ラインにより燃料噴
射制御に関する制御データを入力してその制御データを
用いてインジェクタを駆動制御する。又、多重通信ライ
ンによる通信異常が発生したときには多重通信ラインか
らの制御データに依らずに、エンジン始動時と始動後で
異なるバックアップ制御データを生成して同データを用
いてインジェクタを駆動制御する。このように、エンジ
ン始動を考慮した燃料噴射が行われる。
【0008】請求項2に記載の発明は、多重通信ライン
による通信が正常のときには、多重通信ラインにより燃
料噴射制御に関する制御データを入力してその制御デー
タを用いてインジェクタを駆動制御する。又、多重通信
ラインによる通信異常が発生したときには多重通信ライ
ンからの制御データに依らずに、吸入空気量に応じたバ
ックアップ制御データを生成して、同データを用いてイ
ンジェクタを駆動制御する。このように、吸入空気量に
応じた燃料噴射が行われる。
による通信が正常のときには、多重通信ラインにより燃
料噴射制御に関する制御データを入力してその制御デー
タを用いてインジェクタを駆動制御する。又、多重通信
ラインによる通信異常が発生したときには多重通信ライ
ンからの制御データに依らずに、吸入空気量に応じたバ
ックアップ制御データを生成して、同データを用いてイ
ンジェクタを駆動制御する。このように、吸入空気量に
応じた燃料噴射が行われる。
【0009】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1には車載電子システムの全体構
成を示す。この車載電子システムは8気筒4サイクルガ
ソリンエンジンを搭載した車両に設けられている。同エ
ンジンはインジェクタ(燃料噴射弁)による2グループ
噴射方式が採用されている。
に従って説明する。図1には車載電子システムの全体構
成を示す。この車載電子システムは8気筒4サイクルガ
ソリンエンジンを搭載した車両に設けられている。同エ
ンジンはインジェクタ(燃料噴射弁)による2グループ
噴射方式が採用されている。
【0010】車載電子システムは、マネージャ(ホスト
コンピュータ)1と燃料噴射制御装置2と点火制御装置
3とを備え、これらが各ノードとなり、多重通信ライン
4にて相互に接続されている。又、エンジン回転数セン
サ5がマネージャ1と燃料噴射制御装置2と点火制御装
置3にそれぞれ接続されている。エンジン回転数センサ
5は図9に示すように第1の気筒判別信号(以下、G1
信号という)と第2の気筒判別信号(以下、G2信号と
いう)と回転数検出信号(以下、NE信号という)を出
力する。G1信号とG2信号はクランク角720°毎に
立ち下がるパルス信号であり、NE信号はクランク角3
0°毎に立ち上がるパルス信号である。
コンピュータ)1と燃料噴射制御装置2と点火制御装置
3とを備え、これらが各ノードとなり、多重通信ライン
4にて相互に接続されている。又、エンジン回転数セン
サ5がマネージャ1と燃料噴射制御装置2と点火制御装
置3にそれぞれ接続されている。エンジン回転数センサ
5は図9に示すように第1の気筒判別信号(以下、G1
信号という)と第2の気筒判別信号(以下、G2信号と
いう)と回転数検出信号(以下、NE信号という)を出
力する。G1信号とG2信号はクランク角720°毎に
立ち下がるパルス信号であり、NE信号はクランク角3
0°毎に立ち上がるパルス信号である。
【0011】図2には、マネージャ1の具体的構成を示
す。マネージャ1は、CPU6と、RAM7と、ROM
8と、エンジン回転数センサ5からの信号を処理するエ
ンジン回転数センサ処理回路9と、多重通信を制御する
通信IC10と、多重通信ライン4にて信号の送受信を
行う通信ドライバ・レシーバ11とから構成されてい
る。CPU6はエンジン回転数センサ処理回路9を介し
てエンジン回転数センサ5からの信号(NE信号)を入
力してエンジン回転数を検知する。又、CPU6は燃料
噴射量データと点火時期制御データを生成し、その2種
類の制御データを通信IC10にて変調し通信ドライバ
・レシーバ11を介して多重通信ライン4に送出する。
さらに、多重通信ライン4からのデータを通信ドライバ
・レシーバ11にて受信し通信IC10で復調してCP
U6に取り込むようになっている。
す。マネージャ1は、CPU6と、RAM7と、ROM
8と、エンジン回転数センサ5からの信号を処理するエ
ンジン回転数センサ処理回路9と、多重通信を制御する
通信IC10と、多重通信ライン4にて信号の送受信を
行う通信ドライバ・レシーバ11とから構成されてい
る。CPU6はエンジン回転数センサ処理回路9を介し
てエンジン回転数センサ5からの信号(NE信号)を入
力してエンジン回転数を検知する。又、CPU6は燃料
噴射量データと点火時期制御データを生成し、その2種
類の制御データを通信IC10にて変調し通信ドライバ
・レシーバ11を介して多重通信ライン4に送出する。
さらに、多重通信ライン4からのデータを通信ドライバ
・レシーバ11にて受信し通信IC10で復調してCP
U6に取り込むようになっている。
【0012】図3には、燃料噴射制御装置2の具体的構
成を示す。燃料噴射制御装置2は、CPU12と、RA
M13と、ROM14と、エンジン回転数センサ5から
の信号を処理するエンジン回転数センサ処理回路15
と、多重通信を制御する通信IC16と、多重通信ライ
ン4にて信号の送受信を行う通信ドライバ・レシーバ1
7と、インジェクタ駆動回路18と、入力インターフェ
イス19とから構成されている。入力インターフェイス
19にはエアフロメータ20が接続され、CPU12は
入力インターフェイス19を介してエアフロメータ20
によるエンジンへの吸入空気量を検知する。又、入力イ
ンターフェイス19にはエンジン始動信号としてのスタ
ータ信号21が入力され、同スタータ信号21はエンジ
ンを始動するためにスタータモータが駆動される際にオ
ンとなるものである。CPU12はこのスタータ信号2
1を入力インターフェイス19を介して入力することに
よりエンジン始動時か始動後かを判定する。
成を示す。燃料噴射制御装置2は、CPU12と、RA
M13と、ROM14と、エンジン回転数センサ5から
の信号を処理するエンジン回転数センサ処理回路15
と、多重通信を制御する通信IC16と、多重通信ライ
ン4にて信号の送受信を行う通信ドライバ・レシーバ1
7と、インジェクタ駆動回路18と、入力インターフェ
イス19とから構成されている。入力インターフェイス
19にはエアフロメータ20が接続され、CPU12は
入力インターフェイス19を介してエアフロメータ20
によるエンジンへの吸入空気量を検知する。又、入力イ
ンターフェイス19にはエンジン始動信号としてのスタ
ータ信号21が入力され、同スタータ信号21はエンジ
ンを始動するためにスタータモータが駆動される際にオ
ンとなるものである。CPU12はこのスタータ信号2
1を入力インターフェイス19を介して入力することに
よりエンジン始動時か始動後かを判定する。
【0013】CPU12はエンジン回転数センサ処理回
路15を介してエンジン回転数センサ5からの各信号
(G1,G2,NE信号)を入力して、NE信号からエ
ンジン回転数を検知する。又、CPU12は吸入空気量
データを通信IC16にて変調し通信ドライバ・レシー
バ17を介して多重通信ライン4に送出する。さらに、
多重通信ライン4からのデータを通信ドライバ・レシー
バ17にて受信し通信IC16で復調してCPU12に
取り込むようになっている。
路15を介してエンジン回転数センサ5からの各信号
(G1,G2,NE信号)を入力して、NE信号からエ
ンジン回転数を検知する。又、CPU12は吸入空気量
データを通信IC16にて変調し通信ドライバ・レシー
バ17を介して多重通信ライン4に送出する。さらに、
多重通信ライン4からのデータを通信ドライバ・レシー
バ17にて受信し通信IC16で復調してCPU12に
取り込むようになっている。
【0014】インジェクタ駆動回路18にはインジェク
タ(燃料噴射弁)22が接続され、CPU12はインジ
ェクタ駆動回路18を介してインジェクタ22を駆動制
御して燃料供給量を制御する。即ち、インジェクタ22
の開弁時間を制御して開弁時間に応じた燃料量を噴射さ
せる。
タ(燃料噴射弁)22が接続され、CPU12はインジ
ェクタ駆動回路18を介してインジェクタ22を駆動制
御して燃料供給量を制御する。即ち、インジェクタ22
の開弁時間を制御して開弁時間に応じた燃料量を噴射さ
せる。
【0015】図4には、点火制御装置3の具体的構成を
示す。点火制御装置3は、CPU23と、RAM24
と、ROM25と、エンジン回転数センサ5からの信号
を処理するエンジン回転数センサ処理回路26と、多重
通信を制御する通信IC27と、多重通信ライン4にて
信号の送受信を行う通信ドライバ・レシーバ28と、イ
グナイタ駆動回路29とから構成されている。そして、
CPU23はデータを通信IC27にて変調し通信ドラ
イバ・レシーバ28を介して多重通信ライン4に送出す
る。又、多重通信ライン4からのデータを通信ドライバ
・レシーバ28にて受信し通信IC27で復調してCP
U23に取り込むようになっている。又、CPU23は
エンジン回転数センサ処理回路26を介してエンジン回
転数センサ5からの信号を入力する。
示す。点火制御装置3は、CPU23と、RAM24
と、ROM25と、エンジン回転数センサ5からの信号
を処理するエンジン回転数センサ処理回路26と、多重
通信を制御する通信IC27と、多重通信ライン4にて
信号の送受信を行う通信ドライバ・レシーバ28と、イ
グナイタ駆動回路29とから構成されている。そして、
CPU23はデータを通信IC27にて変調し通信ドラ
イバ・レシーバ28を介して多重通信ライン4に送出す
る。又、多重通信ライン4からのデータを通信ドライバ
・レシーバ28にて受信し通信IC27で復調してCP
U23に取り込むようになっている。又、CPU23は
エンジン回転数センサ処理回路26を介してエンジン回
転数センサ5からの信号を入力する。
【0016】イグナイタ駆動回路29にはイグナイタ3
0が接続され、CPU23はイグナイタ駆動回路29を
介してイグナイタ30を制御して点火時期制御を行うよ
うになっている。
0が接続され、CPU23はイグナイタ駆動回路29を
介してイグナイタ30を制御して点火時期制御を行うよ
うになっている。
【0017】次に、このように構成した車載電子システ
ムの作用を説明する。燃料噴射制御装置2のCPU12
はエアフロメータ20による吸入空気量を検知し、その
吸入空気量データを多重通信ライン4に送出する。又、
マネージャ1のCPU6は多重通信ライン4からの吸入
空気量データを取り込むとともに、エンジン回転数セン
サ5からのNE信号によりエンジン回転数を検知する。
そして、マネージャ1のCPU6は吸入空気量とエンジ
ン回転数に応じた燃料噴射量を算出するとともに、吸入
空気量とエンジン回転数に応じた点火時期を算出する。
マネージャ1のCPU6は燃料噴射量データと点火時期
制御データを多重通信ライン4に送出する。
ムの作用を説明する。燃料噴射制御装置2のCPU12
はエアフロメータ20による吸入空気量を検知し、その
吸入空気量データを多重通信ライン4に送出する。又、
マネージャ1のCPU6は多重通信ライン4からの吸入
空気量データを取り込むとともに、エンジン回転数セン
サ5からのNE信号によりエンジン回転数を検知する。
そして、マネージャ1のCPU6は吸入空気量とエンジ
ン回転数に応じた燃料噴射量を算出するとともに、吸入
空気量とエンジン回転数に応じた点火時期を算出する。
マネージャ1のCPU6は燃料噴射量データと点火時期
制御データを多重通信ライン4に送出する。
【0018】さらに、燃料噴射制御装置2のCPU12
は図5の処理を実行する。CPU12はステップ100
でCRCチェックを用いて多重通信に通信フェイルが発
生しているか否かを判定する。そして、CPU12は正
常であればステップ101でマネージャ1からの燃料噴
射量データを受信し、ステップ102でその燃料噴射量
とエンジン回転数から燃料噴射開始タイミングを算出
し、ステップ103でマネージャ1にて算出された燃料
噴射量に相当する時間だけインジェクタ22を開弁駆動
する。一方、CPU12はステップ100において多重
通信に異常が発生していると判断すると、ステップ10
4でスタータ信号21にて始動時であるか否かを判断
し、始動時であればステップ105で図7に示すバック
アップ燃料噴射時間マップから始動時バックアップ燃料
噴射量(バックアップ制御データ)、即ち、バックアッ
プ燃料噴射時間「12ms」を算出する。そして、CP
U12はステップ106で図9に示すように、G1,G
2信号の立ち下がりの次のNE信号の立ち上がりを噴射
開始タイミングとし、ステップ103で始動時バックア
ップ燃料噴射量となるようにインジェクタ22を駆動す
る。
は図5の処理を実行する。CPU12はステップ100
でCRCチェックを用いて多重通信に通信フェイルが発
生しているか否かを判定する。そして、CPU12は正
常であればステップ101でマネージャ1からの燃料噴
射量データを受信し、ステップ102でその燃料噴射量
とエンジン回転数から燃料噴射開始タイミングを算出
し、ステップ103でマネージャ1にて算出された燃料
噴射量に相当する時間だけインジェクタ22を開弁駆動
する。一方、CPU12はステップ100において多重
通信に異常が発生していると判断すると、ステップ10
4でスタータ信号21にて始動時であるか否かを判断
し、始動時であればステップ105で図7に示すバック
アップ燃料噴射時間マップから始動時バックアップ燃料
噴射量(バックアップ制御データ)、即ち、バックアッ
プ燃料噴射時間「12ms」を算出する。そして、CP
U12はステップ106で図9に示すように、G1,G
2信号の立ち下がりの次のNE信号の立ち上がりを噴射
開始タイミングとし、ステップ103で始動時バックア
ップ燃料噴射量となるようにインジェクタ22を駆動す
る。
【0019】一方、CPU12はステップ104におい
て始動後であればステップ107で図8に示すバックア
ップ燃料噴射時間マップから補間法を用いて吸入空気量
に応じた始動後バックアップ燃料噴射量(バックアップ
制御データ)、即ち、バックアップ燃料噴射時間を求
め、ステップ106で図9に示すように、G1,G2信
号の立ち下がりの次のNE信号の立ち上がりを噴射開始
タイミングとしてステップ103で始動後バックアップ
燃料噴射量となるようにインジェクタ22を駆動する。
て始動後であればステップ107で図8に示すバックア
ップ燃料噴射時間マップから補間法を用いて吸入空気量
に応じた始動後バックアップ燃料噴射量(バックアップ
制御データ)、即ち、バックアップ燃料噴射時間を求
め、ステップ106で図9に示すように、G1,G2信
号の立ち下がりの次のNE信号の立ち上がりを噴射開始
タイミングとしてステップ103で始動後バックアップ
燃料噴射量となるようにインジェクタ22を駆動する。
【0020】尚、図7,8における燃料噴射時間は同図
で示した値に対し±4msの許容範囲内で設定してもよ
い。又、点火制御装置3のCPU23は図6の処理を実
行する。
で示した値に対し±4msの許容範囲内で設定してもよ
い。又、点火制御装置3のCPU23は図6の処理を実
行する。
【0021】CPU23はステップ200でCRCチェ
ックを用いて多重通信に通信フェイルが発生しているか
否かを判定する。そして、CPU23は正常であればス
テップ201でマネージャ1からの点火時期制御データ
を受信し、ステップ202でイグナイタ30を駆動す
る。一方、CPU23はステップ200において多重通
信に異常が発生していると判断すると、ステップ203
で図9に示すように点火時期を上死点TDCに固定し、
ステップ202でイグナイタ30を駆動する。
ックを用いて多重通信に通信フェイルが発生しているか
否かを判定する。そして、CPU23は正常であればス
テップ201でマネージャ1からの点火時期制御データ
を受信し、ステップ202でイグナイタ30を駆動す
る。一方、CPU23はステップ200において多重通
信に異常が発生していると判断すると、ステップ203
で図9に示すように点火時期を上死点TDCに固定し、
ステップ202でイグナイタ30を駆動する。
【0022】このように本実施例では、車両用エンジン
制御装置としての燃料噴射制御装置2においてエンジン
の始動時を示すスタータ信号21(エンジン始動信号)
を取り込んで、エンジン始動時か始動後かを判定できる
ようにした。そして、多重通信ライン4により燃料噴射
量データ(燃料噴射制御に関する制御データ)を入力し
てその燃料噴射量データを用いてインジェクタ22を駆
動制御するとともに(図5のステップ100→101→
102→103)、多重通信ライン4による通信異常が
発生したときには多重通信ライン4からの燃料噴射量デ
ータに依らずに、エンジン始動時と始動後で異なるバッ
クアップ燃料噴射量(バックアップ制御データ)を生成
し(図5のステップ105,107)、そのバックアッ
プ燃料噴射量を用いてインジェクタ22を駆動制御する
ようにした。このように、エンジン始動が考慮された燃
料噴射、即ち、最大噴射量となる燃料噴射が行われ、エ
ンジンの始動を確実に行わせることができる。よって、
多重通信の異常時にも適正なる燃料量をエンジンに供給
することができる。
制御装置としての燃料噴射制御装置2においてエンジン
の始動時を示すスタータ信号21(エンジン始動信号)
を取り込んで、エンジン始動時か始動後かを判定できる
ようにした。そして、多重通信ライン4により燃料噴射
量データ(燃料噴射制御に関する制御データ)を入力し
てその燃料噴射量データを用いてインジェクタ22を駆
動制御するとともに(図5のステップ100→101→
102→103)、多重通信ライン4による通信異常が
発生したときには多重通信ライン4からの燃料噴射量デ
ータに依らずに、エンジン始動時と始動後で異なるバッ
クアップ燃料噴射量(バックアップ制御データ)を生成
し(図5のステップ105,107)、そのバックアッ
プ燃料噴射量を用いてインジェクタ22を駆動制御する
ようにした。このように、エンジン始動が考慮された燃
料噴射、即ち、最大噴射量となる燃料噴射が行われ、エ
ンジンの始動を確実に行わせることができる。よって、
多重通信の異常時にも適正なる燃料量をエンジンに供給
することができる。
【0023】又、燃料噴射制御装置2においてエアフロ
メータ20によるエンジンへの吸入空気量の検出信号を
取り込むようにし、多重通信ライン4により燃料噴射量
データ(燃料噴射制御に関する制御データ)を入力して
そのデータを用いてインジェクタ22を駆動制御すると
ともに(図5のステップ100→101→102→10
3)、多重通信ライン4による通信異常が発生したとき
には多重通信ライン4からの燃料噴射量データに依らず
に、エンジンへの吸入空気量に応じたバックアップ燃料
噴射量(バックアップ制御データ)を生成し(図5のス
テップ107における図8のマップを用いた燃料噴射量
の算出動作)、そのデータを用いてインジェクタ22を
駆動制御するようにした。このように、吸入空気量に応
じた燃料噴射が行われ、多重通信の異常時にも適正なる
燃料量をエンジンに供給することができる。
メータ20によるエンジンへの吸入空気量の検出信号を
取り込むようにし、多重通信ライン4により燃料噴射量
データ(燃料噴射制御に関する制御データ)を入力して
そのデータを用いてインジェクタ22を駆動制御すると
ともに(図5のステップ100→101→102→10
3)、多重通信ライン4による通信異常が発生したとき
には多重通信ライン4からの燃料噴射量データに依らず
に、エンジンへの吸入空気量に応じたバックアップ燃料
噴射量(バックアップ制御データ)を生成し(図5のス
テップ107における図8のマップを用いた燃料噴射量
の算出動作)、そのデータを用いてインジェクタ22を
駆動制御するようにした。このように、吸入空気量に応
じた燃料噴射が行われ、多重通信の異常時にも適正なる
燃料量をエンジンに供給することができる。
【0024】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、多重通信におけるフェイルチェッ
クの方法として、CRCチェックの代わりにパリティチ
ェック、サムチェック等を用いてもよい。
のではなく、例えば、多重通信におけるフェイルチェッ
クの方法として、CRCチェックの代わりにパリティチ
ェック、サムチェック等を用いてもよい。
【0025】又、上記実施例では、エンジン制御のため
に燃料噴射制御装置2と点火制御装置3との2つのノー
ドに分けたが、燃料噴射制御機能と点火制御機能を有す
る1つのノード(エンジン制御装置)としてもよい。
に燃料噴射制御装置2と点火制御装置3との2つのノー
ドに分けたが、燃料噴射制御機能と点火制御機能を有す
る1つのノード(エンジン制御装置)としてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1,2に記載
の発明によれば、多重通信の異常時にも適正なる燃料量
をエンジンに供給することができる優れた効果を発揮す
る。
の発明によれば、多重通信の異常時にも適正なる燃料量
をエンジンに供給することができる優れた効果を発揮す
る。
【図1】実施例の車載電子システムの全体構成を示すシ
ステム図である。
ステム図である。
【図2】マネージャの具体的構成を示す電気的構成図で
ある。
ある。
【図3】燃料噴射制御装置の具体的構成を示す電気的構
成図である。
成図である。
【図4】点火制御装置の具体的構成を示す電気的構成図
である。
である。
【図5】作用を説明するためのフローチャートである。
【図6】作用を説明するためのフローチャートである。
【図7】マップを示す説明図である。
【図8】マップを示す説明図である。
【図9】各種のタイミングを示すタイムチャートであ
る。
る。
2…燃料噴射制御装置、4…多重通信ライン、21…ス
タータ信号、20…エアフロメータ、22…インジェク
タ
タータ信号、20…エアフロメータ、22…インジェク
タ
Claims (2)
- 【請求項1】 多重通信ラインにより燃料噴射制御に関
する制御データを入力してその制御データを用いてイン
ジェクタを駆動制御するとともに、多重通信ラインによ
る通信異常が発生したときには多重通信ラインからの制
御データに依らずにバックアップ制御データを用いてイ
ンジェクタを駆動制御するようにした車両用エンジン制
御装置であって、 エンジンの始動時を示すエンジン始動信号を取り込ん
で、エンジン始動時と始動後で異なるバックアップ制御
データを生成するようにしたことを特徴とする車両用エ
ンジン制御装置。 - 【請求項2】 多重通信ラインにより燃料噴射制御に関
する制御データを入力してその制御データを用いてイン
ジェクタを駆動制御するとともに、多重通信ラインによ
る通信異常が発生したときには多重通信ラインからの制
御データに依らずにバックアップ制御データを用いてイ
ンジェクタを駆動制御するようにした車両用エンジン制
御装置であって、 エンジンへの吸入空気量の検出信号を取り込んで、吸入
空気量に応じたバックアップ制御データを生成するよう
にしたことを特徴とする車両用エンジン制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6527594A JPH07279727A (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 車両用エンジン制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6527594A JPH07279727A (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 車両用エンジン制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279727A true JPH07279727A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13282219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6527594A Pending JPH07279727A (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 車両用エンジン制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07279727A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002347479A (ja) * | 2001-05-29 | 2002-12-04 | Denso Corp | 車両統合制御システム |
JP2009074451A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Hitachi Ltd | 車両の燃料供給制御装置 |
KR100907371B1 (ko) * | 2007-12-13 | 2009-07-10 | 현대자동차주식회사 | 엘피아이 차량의 가스 인젝션 신호 제어 방법 |
JP2012017746A (ja) * | 2011-10-24 | 2012-01-26 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 車両の燃料供給制御装置 |
JP2015113757A (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-22 | 株式会社デンソー | 燃料噴射駆動装置 |
-
1994
- 1994-04-01 JP JP6527594A patent/JPH07279727A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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DE102014225465B4 (de) | 2013-12-11 | 2024-09-12 | Denso Corporation | Kraftstoffinjektorantriebsvorrichtung |
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