JPS6127390Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は施工簡易な天窓に関する。

天窓を設けて屋内に戸外の光線をとり入れるこ
とはトツプライト法として従来から採用されてい
る。たとえば、ガラスブロツクＧを、第１図の如
き金属製の格子枠１０に配列しパネルユニツトＰ
にしたものが天窓として用いられている。格子枠
１０は平面状のものの他に円筒の一部を切り取つ
た様な形状、即ち一方向は第２図に示すように円
弧状に湾曲にしたものがある。何れの場合も格子
枠１０の四辺の中で一組の相対する二辺にのみ、
同一面方向に延びる縁１１が設けてある。第２図
では縁１１は湾曲した辺に設けてある。格子枠１
０は大きいもので80×130cm程度であるので、大
きい天窓の場合は開口部に逆Ｔ型鋼２０をさし渡
して格子枠１０を支持して複数個のパネルユニツ
トＰを連結する。第２図の格子枠１０では湾曲し
て逆Ｔ型鋼を用いる。第３図に示す従来の天窓で
は、格子枠１０の縁１１を逆Ｔ型鋼２０の横辺２
１にのせ、縁１１と横辺２１を貫通する穴を明け
てボルト２２を通して締めつけ、連結部にモルタ
ルＭ、コーキングＣを充填していた。このような
従来構造に於いては、パネルユニツトＰの連結作
業が非常に困難である。即ちパネルユニツトＰの
上側と下側とからボルトとナツト２２とを締め付
けて固定しなければならず、パネルユニツトＰの
面積が広い場合、極めて困難な作業である。本考
案はこのような問題点を改良するものであり、ボ
ルト止めをパネルユニツトＰの上側のみで作業し
得る構造を特徴とするものである。本考案に係る
天窓の構造は、第４図に示すように、格子枠１０
の縁１１を逆Ｔ型鋼２０の横辺２１とＬ型金具３
０の水平片３１とで挾み、逆Ｔ型鋼２０の縦辺２
１′とＬ型金具３０の垂直片３３を貫通する穴を
明けてボルト２２で固定する。

第５図は、本考案天窓の格子枠１０の縁１１と
Ｌ型金具３０との詳細を示すものである。格子枠
１０の縁１１は切り欠き１２を有し、Ｌ型金具３
０には水平片３１に下向きの突出片３２を設けて
ある。突出片３２を格子枠１０の縁１１の切り欠
き１２に嵌めこんで格子枠１０にＬ型金具３０を
ずれどめし、縁１１をＬ型金具３０の水平片３１
と逆Ｔ型鋼２０の横辺２１とで挾み、Ｌ型金具３
０の垂直片３３と逆Ｔ型鋼２０の縦辺２１′とを
貫通する穴にボルト２２を通して締めつけて固定
する。Ｌ型金具３０の垂直片３３の穴３４はＬ型
金具３０が上下に調節できるように縦に長くあけ
てある。

天井連結部にはモルタルＭ、コーキングＣを充
填する。尚、Ｅは膨張や収縮を吸収する緩衝材で
ある。

上述したように本考案はボルト締めをパネルの
上側のみで作業しうる構造であるから施工が容易
であるという実用効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は天窓を説明するためのもので、第１図は
格子枠の平面図、第２図は側面図、第３図は従来
の天窓を示す要部側面図、第４図は本考案天窓の
構造を示す要部側面図、第５図はＬ型金具と格子
枠の要部の斜視図である。 Ｐはパネルユニツト、Ｇは透光部材、１０は格
子枠、１１は縁、１２は切り欠き、２０はＴ型
鋼、２２はボルト、３０はＬ型金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口部にさし渡した逆Ｔ型鋼の横辺で、パネル
   ユニツトの格子枠の縁を受け、この縁に設けた切
   り欠きにＬ型金具の水平片に設けた突出片を嵌め
   こみ、逆Ｔ型鋼の横片とＬ型金具の水平片とで格
   子枠の縁を挟み、逆Ｔ型鋼の縦片とＬ型金具の垂
   直片とを貫通する穴に挿入したボルトで固定して
   複数個のパネルユニツトを連結してなる天窓。