JPS61267536A - 光学活性4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類の製造法 - Google Patents

光学活性4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類の製造法

Info

Publication number
JPS61267536A
JPS61267536A JP60042592A JP4259285A JPS61267536A JP S61267536 A JPS61267536 A JP S61267536A JP 60042592 A JP60042592 A JP 60042592A JP 4259285 A JP4259285 A JP 4259285A JP S61267536 A JPS61267536 A JP S61267536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cellulose
hydroxy
carbamate
group
cyclopentenone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP60042592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH026744B2 (ja
Inventor
Noriaki Okamura
憲明 岡村
Toshimi Nishiyama
西山 利己
Yoshio Okamoto
佳男 岡本
Koichi Hatada
畑田 耕一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP60042592A priority Critical patent/JPS61267536A/ja
Publication of JPS61267536A publication Critical patent/JPS61267536A/ja
Publication of JPH026744B2 publication Critical patent/JPH026744B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、光学活性4−ヒドロキシ−2−シクロペンテ
ノン類の製造法に関する。更に詳細には本発明はラセミ
体または一方の光学異性体を過剰に含む混合物の4−ヒ
ドロキシ−2−シクロペンテノンもしくはその4位の水
酸基が保護された化合物を光学分割し、光学活性4−ヒ
ドロキシ−2−シクロペンテノン類を製造する方法に関
する。
かかる製造法によれば、種々の薬理作用を有するプロス
タグランジンあるいは制ガン作用を有するメイタンシン
等の種々の医薬品の製造中間体となる光学活性な4−ヒ
ドロキシ−2−シクロペンテノン類を高収率で効率よく
得ることができ、更にかかる製造法は立体化学上極めて
意義ある製造法である。
〈従来技術〉 従来、(R)−4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン
、(S)−4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン等の
光学活性な4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類の
製造法としては、例えば次のような製造法が知られてい
る。
(1)シクロペンタジェンから得られるジアセトキシシ
クロベント−1−エンを酵素により加水分解して、3(
R)−アセトキシ−5(R)−ヒドロキシシクロベント
−1−エンを得、次いでこれを二酸化マンガンで酸化し
て4(R)−アセトキシシクロベント−2−エン−1−
オンを製造する方法(テトラヘドロン−32,1713
−1718(1977) 、テトラヘドロン、壌、  
1893(1977)参照)、 (2)出発化合物としてD又はL−酒石酸を用い、これ
を4工程の操作によりD又はL−1,4−ショート−2
,3−イソプロピリデンジオキシブタンとし、これとリ
チオ化合物とを反応させて次いで加水分解し、(R)又
は(S)−4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノンを製
造する方法(テトラヘドロン・レターズ、10,759
〜762(1976)参照)、 (3)  出発物質として、微生物の代謝産物であるテ
ラインという化合物より、5工程を経て4(R)−7セ
トキシー 2−シクロペンテノンを製造する方法(テト
ラヘドロンレターズ、(29)。
2553〜2556 (1978)参照)、(4)  
2.4.6−トリクロロフエノールを、塩素で反応せし
めて、3,5.5−トリクロロ−1,4−ジヒドロキシ
シクロベント−2−エン−1−カルボン酸を得、これを
ブルシンにて光学分割し、次いで4工程の操作を経て、
(R)−4−t−ブチルジメチルシロキシシクロベント
−2−エノンを製造する方法(テトラヘドロンレターズ
1539〜42(1979)  (17)参照)、(5
)  1−シクロペンテン−3,5−ジオンをキラルな
ヒナフトール化合物とアルコールと水素化リチウムアル
ミニウムとから得られる化合物で不斉還元して(R)ま
たは(S)の4−ビトロキシ−2−シクロペンテノンを
得、この水酸基を必要に応じて保護して製造する方法(
野依ら、特開昭56−123932: Pure AE
lpl chew、  53(1981)参照)、 (6)  d!−4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノ
ンと光学分割剤を結合させ、生成物を2つのジアステレ
オマーとして分離した後分割剤を脱離して光学活性体を
得、この水酸基を必要に応じて保護して製造する方法(
朝型ら、特開昭57−159777および野依ら、Te
trahedrOn  1ett 。
23、4057(1982)参照)、 171dl−4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノンを
オルト−フタル酸のハーフニス°チル体とし、これを光
学活性アミンとの塩として、再結晶により一方の異性体
を分離し、脱保護して光学活性体を得、水酸基を必要に
応じて保護して製造する方法(渡辺ら、特開昭57−1
4560参照)。
これらの方法においては、(1)12)の方法は得られ
る4−ヒドロキシ−i−シクロペンテノン類の光学収率
が充分に満足し得るものではなく、またそのトータル収
率も低いものであり、(3) 、 (4)の方法にあっ
ては光学収率は高いが、(3)の方法によれば人手が困
難なテラインという化合物を出発物質として用いており
、また(4)の方法にあっては、製造工程において光学
分割を行う一泰のであり、また(3)14)のいずれの
方法のトータル収率も充分に満足し得るものではない。
(5)の方法は原料である1−シクロペンテン−3,5
−ジオンが出発原料として高価で入手が比較的困難であ
るものを用いるという難点がある。さらに(6)、+7
1の光学分割による方法では一方の光学活性体として利
用出来るものは理論的にも高々50%であり、トータル
収率も充分ではない。
〈発明の目的〉 このように従来の、光学活性な4−ヒドロキシ−2−シ
クロペンテノン類の製造法は、必ずしも工業的に優れた
ものとは言えないものである。
そこで本発明者らは、容易に入手し得る化合物を用いて
、光学収率が高く、またトータル収率も高い、工業的に
有利な4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類の製造
法を見出すべく鋭意研究した。
そしてセルロースの誘導体が不斉識別能を有し、ある種
の光学異性体混合物の光学分割に有利であると云う知見
(クロマトグラフイア、  6. 277ページ、 1
973年参照)に着目し、ラセミ体または一方の光学異
性体を過剰に含む混合物である4−ヒドロキシ−2−シ
クロペンテノンもしくはその4位の水酸基が保護された
化合物は、多糖誘導体を用いて光学分割が可能であるこ
とを見出し、本発明に到達したものである。
〈発明の構成〉 すなわち、本発明は下記式[I] [式中、Rは水素原子または保護基を表わす。]で表わ
される4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類を多糖
誘導体を用いて光学分割することを特徴とする下記式[
I] [式中、Rは前記定義に同じ。本は光学活性が誘起され
た不斉炭素原子を表わす。] で表わされる光学活性な4−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテノン類の製造法である。
本発明において用いられる式[I]の4−ヒドロキシ−
2−シクロペンテノン類において、Rは水素原子又は保
護基である。保護基として、は−8i RIR2R3(
ここでR+ 、R2、R3は同一もしくは異なり、C1
〜C7炭化水素基又はアルコキシ基である)、水酸基の
酸素原子と共にアセタール結合を形成する基、又はアシ
ル基がある。−8i−R+ R2R3としては、例えば
、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロ
とルシリル、イソプロピルジメチルシリル、ジイソプロ
ピルメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチル
ジt−ブチルシリル、 t−ブチルジフェニルシリル、
トリフェニルシリル、トリーローキシリルシリル、ジフ
ェニルメチルシリル、ジフェニルエチルシリル、ジフェ
ニルビニルシリル。
ジメチルフェニルシリル、ジエチルフェニルシリル、メ
チルフェニルビニルシリル、ベンジルジメチルシリル、
ジベンジルメチルシリル、トリベンジルシリル、 t−
ブチルメトキシフェニルシリル。
t−ブチルエトキシフェニルシリル、 t−ブチルフェ
ニルプロピルオキシシリル、t−ブトキシt−ブチルフ
ェニルシリル、p−トリルジメチルシリルなどが挙げら
れる。
水酸基の酸素原子と共にアセタール結合を形成する基と
しては、例えば、メトキシメチル、1−エトキシエチル
、2−メトキシ−2−プロピル。
2−エトキシ−2−プロピル、(2−メトキシエトキシ
)メチル、ベンジルオキシメチル、2−テトラヒドロピ
ラニル、2−テトラヒドロフラニル又は6.6−シメチ
ルー3−オキサ−2−オキソ−ビシクロ[3,1,0]
へキス−4−イル基を挙げることができる。
アシル基としては、例えば、アセチル、プロピオニル、
n−ブチリル、  1so−ブチリル、n−バレリル、
  1so−バレリル、カプロイル、エナンチル、ベン
ゾイル等を挙げることができる。
これらの保護基のなかでも、トリメチルシリル。
トリエチルシリル、 t−ブチルジメチルシリル。
ジメチルフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル、t
−ブチルジフェニルシリル、ベンジルジメチルシリル、
メチルフェニルビニルシリル、ジエチルフェニルシリル
、 t−ブチルメトキシフェニルシリルなどの一8i 
RI R2R3で表わされる保護基が好ましく、なかで
もトリメチルシリル。
t−ブチルジメチルシリル、ジメチルフェニルシリルが
特に好ましい。
式[I]においてRが水素原子である4−ヒドロキシ−
2−シクロペンテノンは、公知化合物であり公知の方法
に゛よって製造することができる(特開昭56−861
28号公報、特開昭54−154735@公報)。Rが
保護基である4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類
は、4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノンより、それ
自体公知の方法(T、W。
Greene 、 Protective Group
  in  0raanicSVnthesis  1
981. JOHN  WILEY  &5ONS、N
ew  York ) によッテ14 造t ルコトが
できる。
本発明において用いられる多糖誘導体としては、例えば
、セルO−ストリアセテート、セルローストリベンゾエ
ートなどのセルロースのトリエステル誘導体;セルロー
ス、アミロース、キシラン。
キト−サン、カルトラン、デキストランなどの多糖類ト
リフェニルカルバメート誘導体;セルローストリスp−
トリルカルバソート る。なかでも、セルローストリフェニルカルバメート、
セルローストリスp−トリルカルバメートキシランジフ
ェニルカルバメート、キト−サントリフェニルカルバメ
ート、カルドラントリフェニルカルバメート ルローストリベンゾエートが好ましい。セルロー′スの
トリエステル誘導体はセルロースに塩化アセチルや塩化
ベンゾイルなどを反応させることによって容易に得られ
る。多糖のカルバメート誘導体はセルロース、アミロー
ス、キシラン、キト−サン、カルトラン、デキストラン
などの多糖にフェニルイソシアネートなどを反応させる
ことによって容易に得られる。かかる多糖誘導体は多糖
類の基本単位に存在する3つの水酸基が実質的に全部エ
ステルやフェニルカルバメートなどに誘導されたもので
ある。
本発明においては、かかる多糖誘導体を用いて式[I]
の4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類を光学分割
する具体的手段・方法は何ら限定されるものではなく、
公知のいかなる手段・方法を採用してもよい。例えば、
例示した多糖誘導体を、シリカゲル、アルミナ、セルロ
ースなど、好ましくは通常のシリル化処理(例えば3−
アミノプロピルトリメトキシシランなどによる処理)し
たシリカゲルに担持させ、これをカラムに充填し、ヘキ
サン、ジクロルメタン、クロロホルム、トルエン、キシ
レンなどの無極性溶媒;メタノール。
エタノール、プロパツール、2−プロパツールなどの有
機溶媒;これらの混合溶媒;あるいは水を含むこれらの
溶媒を用いて、式[I]の4−ヒドロキシ−2−シクロ
ペンテノン類をカラム処理することによって光学分割す
るこ,とができる。
以上の如くして、種々のプロスタグランジン類の合成中
間体となり得る光学活性な4−ヒドロキシ−2ーシクロ
ベンテノン類を、容易に入手し得るラセミ体の4−ヒド
ロキシ−2−シクロペンテノン類より高い光学収率で効
率よく製造することができる。
〈発明の作用効果〉 本発明方法の特徴は多糖誘導体の不斉識別能を利用し、
例えば液体クロマトグラフィー等によって4−ヒドロキ
シ−2−シクロペンテノン類を、8体と8体の光学異性
体に分割するものである。
そして従来の製造方法に対して次の点で優れている。■
ラセミ体の場合それぞれの光学異性体が各々理論収率の
50%に近い収率で得ることができる。
■光学分割された4−ヒドロキシ−2ーシク0ベンテノ
ン類がそのまま種々のプロスタグランジン類合成の中間
体になり得る。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例1 セルローストリフェニルカルバメート ミノプロピルトリメトキシシラン処理した大孔径シリカ
ゲル(粒子径10μ、孔径1000−4000人)に2
5wt%担持させて、キラルな固定相を調製し、これを
長さ25cIA、内径0.46αのカラムに充填した。
ヘキサン/2−プロパツール(90/10)を溶離液と
し、4−ジメチルフェニルシリルオキシ−2−シクロペ
ンテノン(ラセミ体)0.1μ旦を25℃。
流速0.5adl/分で上記カラムに通した。クロマト
グラフとしては日本分光TRIROTARI[を用い、
検出器としてはU■検出器として日本分光UV−100
−111(波長254 nm、旋光度検出としては日本
分光D I R−181C(波長365 rv)を使用
して、光学分割した。得られた流出パターンを第1図に
示した。第1図から明らかな通り、本発明の光学分割に
より、(−)体が先に流出し、次いで(+)体が流出す
ることがわかる。先に溶出した(−)体は[α10−2
8.0° (C−0,55、メタノール)で8体である
。また後に溶出した(+)体は[α]。
+ 28.0° (C−0,55、メタノール)であり
、8体である。
実施例2 多糖誘導体としてセルローストリスo−トリルカルバメ
ートを用い、4−ジメチルフェニルシリルオキシ−2−
シクロペンテノン(ラセミ体)の2μ夏を実施例1と同
様にして光学分割した。得られた流出パターンを第2図
に示した。第2図から明らかな通り、本発明の光学分割
により(−)体が先に流出しく8体)、次いで(+)体
が流出する(8体)ことがわかる。
実施例3 多糖誘導体としてカルドラントリフェニルカルバメート
を用い、4−ジメチルフェニルシリルオキシ−2−シク
ロペンテノン(ラセミ体)0.2μ旦を実施例1と同様
にして光学分割した。得られた流出パターンを第3図に
示した。第3図から明らかな通り、本発明の光学分割に
より(+)体が先に流出しく8体)、次いで(−)体が
流出する(8体)ことが判る。
実施例4 多糖誘導体としてセルローストリフェニルカルバメート
を用いて、4− t−ブチルジメチルシリルオキシ−2
−シクロペンテノン(ラセミ体)0.3μ立を実施例1
と同様にして光学分割した。
・  得られた流出パターンを第4図に示した。第4図
から明らかな通り、本発明の光学分割により(−)体が
先に流出し、次いで(+)体が流出することがわかる。
先に溶出した(−)体は[α]o −67,0° (C
−1,0,メタノール)で8体である。また後に溶出し
た(+)体は[α]0+67.0° (c−1,0゜メ
タノール)で8体である。
実施例5 多糖誘導体としてセルローストリフェニルカルバメート
を用いて、4−トリメチルシリルオキシ−2−シクロペ
ンテノン(ラセミ体)0.2μ文を実施例1と同様にし
て光学分割した。得られた流出パターンを第5図に示し
た。第5図から明らかな通り、本発明の光学分割により
(−)体が先に流出しく8体)、次いで(+)体が流出
する(8体)ことがわかる。
実施例6 多糖誘導体としてセルローストリフェニルメチルカルバ
メートを用いて、4− t−ブチルジフェニルシリルオ
キシ−2−シクロペンテノン(ラセミ体)0.3μ隻を
実施例と同様にして光学分割した。得られた流出パター
ンを第6図に示した。第6図から明らかな通り、本発明
の光学分割により(−)体が先に流出しく8体)、続い
て(+)体が流出する(8体)ことがわかる。
実施例7 多糖誘導体としてセルローストリフェニルカルバメート
を用いて、4−  t−ブチルメトキシフェニルシリル
オキシ−2−シクロペンテノン(ラセミ体)0.2μ交
を実施例1と同様にして光学分割した。得られた流出パ
ターンを第7図に示した。
第7図から明らかな通り、本発明の光学分割により(−
)体が先に流出し、次いで(+)体が流出することがわ
かる。
先に溶出した(−)体は[α10−44,4° (C−
O,S、メタノール)で8体である。また後に溶出した
(+)体は[α]o+44,4° (c−0,2゜メタ
ノール)で8体である。
実施例8 多糖誘導体としてセルローストリフェニルカルバメート
を用いて、4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン(ラ
セミ体)0.3μ旦を実施例1と同様にして光学分割し
た。得られた流出パターンを第8図に示した。第8図か
ら明らかな通り、本発明の光学分割により(+)体が先
に流出しく8体)次いで(−)体が流出する(8体)こ
とがわかる。
実施例9 多糖誘導体としてセルローストリフェニルカルバメート
を用いて4−テトラヒドロピラニルオキシ−2−シクロ
ペンテノン(ラセミ体)0.5μ文を実施例1と同様に
して光学分割した。得られた流出パターンを第9図に示
した。第9図から明らかな通り、本発明の光学分割によ
り(−)体が先に流出しく8体)、次いで(+)体が流
出する(8体)がわかる。
実施例10 多糖誘導体としてセルローストリフェニルカルバメート
を用いて4−ベンゾイルオキシ−2−シクロペンテノン
(ラセミ体)0.0619を実施例1と同様にして光学
分割した。得られた流出パターンを第10図に示した。
第10図から明らかな通り、本発明の光学分割により(
+)体が先に流出し、次いで(−)体が流出することが
わかる。
実施例11 多糖誘導体としてセルローストリフェニルカルバメート
を用いて4−アセチルオキシ−2−シクロペンテノン(
ラセミ体) 141191を実施例1と同様にして光学
分割した。得られた流出パターンを第11図に示した。
第11図から明らかな通り、本発明の光学分割により(
+)体が先に流出し、次いで(−)体が流出することが
わかる。
実施例12 多糖誘導体として次の2種類を用いて4−ジメチルフェ
ニルシリルオキシ−2−シクロペンテノン(ラセミ体)
0.2μ旦を実施例1と同様にして光学分割した。その
結果について先に溶出した光学異性体の分布係数R+、
両異性体の保持比α。
および分離度Rsを表1に示す。但し、本実験条件での
空保持体積の値は1μ文であ6つだ。
表14−ジメチルフェニルシリルオキシ−2−シクロペ
ンテノン(ラセミ体)の分割結果
【図面の簡単な説明】
第1図は、セルローストリフェニルカルバメートを用い
たときの4−ジメチルフェニルシリルオキシ−2−シク
ロペンテノン(実施例1)の流出パターンを示す。 第2図は、セルローストリスp−トリルカルバメートを
用いたときの4−ジメチルフェニルシリルオキシ−2−
シクロペンテノン(実施例2)の流出パターンを示す。 第3図は、カルドラントリフェニルカルバメートを用い
たときの4−ジメチルフェニルシリルオキシ−2−シク
ロペンテノン(実施例3)の流出パターンを示す。 第4図は、セルローストリフェニルカルバメートを用い
たときの4− t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−
シクロペンテノン(実施例4)の流出パターンを示す。 第5図は、セルローストリフェニルカルバメートを用い
たときの4−トリメチルシリルオキシ−2−シクロペン
テノン(実施例5)の流出パターンを示す。 第6図は、セルローストリフェニルカルバメートを用い
たときの4− t−ブチルジフェニルシリルオキシ−2
−シクロペンテノン(実施例6)の流出パターンを示す
。 第7図は、セルローストリフェニルカルバメートを用い
たときの4− t−ブチルメトキシフェニルシリルオキ
シ−2−シクロペンテノン(実施例7)の流出パターン
を示す。 第8図は、セルローストリフェニルメチルカルバメート
を用いたときの4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン
(実施例8)の流出パターンを示す。 第9図は、セルローストリフェニルメチルカルバメート
を用いたときの4−テトラヒドロピラニルオキシ−2−
シクロペンテノン(実施例9)の流出パターンを示す。 第10図はセルローストリフェニルメチルカルバメート
を用いたときの4−ベンゾイルオキシ−2−シクロペン
テノン(実施例10)の流出パターンを示す。 第11図はセルローストリフェニルメチルカルバメート
を用いたときの4−アセチルオキシ−2−シクロペンテ
ノン(実施例11)の流出パターンを示す。 これらの図において横軸は時間を表わす。 また各図のクロマドグ、ラムにおいて上段は日本分光D
 I R−181C旋光度計を用いて波長365 nm
で測定した旋光度を表わし、ベースラインより上側は(
+)の旋光度、下側は(−)の旋光度を示す。 また10目盛が0.02°に相当する。さらに下段は日
本分光U■−100−■ UV検出器を用いて波長25
4 nmで測定したUV吸収を示す。 またUV検出器のみに検出され、旋光度針では検出され
ぬピークはシラノール誘導体など光学不活性不純物を表
わす。 第9図において、4−テトラヒドロピラニルオキシ−2
−シクロペンテノンの(−)体および(+)体は保持時
間約22分、 22.5分に相当するもので、この他に
光学活性な不純物も含まれている。 ′l!Js図 算2図 盲7Uij1 強 第11図 練 Gυ 手続補正書 昭和61年 4月70日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・[ I
    ] [式中、Rは水素原子または保護基を表わす。]で表わ
    される4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類を多糖
    誘導体を用いて光学分割することを特徴とする下記式[
    II] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・[II] [式中、Rは前記定義に同じ。*は光学活性が誘起され
    た不斉炭素原子を表わす。] で表わされる光学活性な4−ヒドロキシ−2−シクロペ
    ンテノン類の製造法。 2、上記式[ I ]および[II]においてRの保護基が
    、−SiR_1R_2R_3(ここでR_1、R_2、
    R_3は同一もしくは異なり、C_1〜C_7炭化水素
    基又はアルコキシ基である)、水酸基の酸素原子と共に
    アセタール結合を形成する基、又はアシル基である特許
    請求の範囲第1項記載の光学活性な4−ヒドロキシ−2
    −シクロペンテノン類の製造法。 3、多糖誘導体がセルローストリフェニルカルバメート
    、セルローストリスp−トリルカルバメート、キシラン
    ジフェニルカルバメート、キトーサントリフェニルカル
    バメート、セルローストリアセテート、セルローストリ
    ベンゾエートまたはカルドラントリフェニルカルバメー
    トである特許請求の範囲第1項又は第2項記載の光学活
    性な4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類の製造法
JP60042592A 1985-03-06 1985-03-06 光学活性4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類の製造法 Granted JPS61267536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60042592A JPS61267536A (ja) 1985-03-06 1985-03-06 光学活性4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60042592A JPS61267536A (ja) 1985-03-06 1985-03-06 光学活性4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61267536A true JPS61267536A (ja) 1986-11-27
JPH026744B2 JPH026744B2 (ja) 1990-02-13

Family

ID=12640332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60042592A Granted JPS61267536A (ja) 1985-03-06 1985-03-06 光学活性4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61267536A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02184636A (ja) * 1989-01-09 1990-07-19 Daicel Chem Ind Ltd 光学分割方法
JPH0426639A (ja) * 1990-05-18 1992-01-29 Daicel Chem Ind Ltd 2―シクロヘキセン―1―オールの光学分割方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02184636A (ja) * 1989-01-09 1990-07-19 Daicel Chem Ind Ltd 光学分割方法
JPH0426639A (ja) * 1990-05-18 1992-01-29 Daicel Chem Ind Ltd 2―シクロヘキセン―1―オールの光学分割方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH026744B2 (ja) 1990-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Maruoka et al. Enantioselective activation of ethers by chiral organoaluminum reagents: Application to asymmetric Claisen rearrangement
Treilhou et al. Use of biological catalysts for the preparation of chiral molecules. 8. Preparation of propargylic alcohols. Application in the total synthesis of leukotriene B4
US5578212A (en) Chiral selector useful for separation of enantiomers of β-amino alcohol compounds
Maruoka et al. Practical asymmetric synthesis of both erythro and threo aldols based on the MABR-promoted selective rearrangement of erythro and threo epoxy silyl ethers: unusual effect of silyl substituents
Snyder et al. Stereochemistry of quinate-shikimate conversions. Synthesis of (-)-4-epi-shikimic acid
JPS61267536A (ja) 光学活性4−ヒドロキシ−2−シクロペンテノン類の製造法
Walkup et al. Silicon-functionalized silyl enol ethers. Part 2. Silyl enol ethers bearing stereogenic silicon atoms and chiral alkoxy groups: the effect of these groups upon the facial selectivity of the epoxidation of an enol double bond
KR0150592B1 (ko) 효소를 이용한 (r,s)-1,2-페닐에탄디올의 광학적 분할방법
Aoyama et al. 3New methods and reagents in organic synthesis. 87. reaction of trimethylsilyldiazomethane with quinones
JPS62230740A (ja) 光学活性4−ヒドロキシ−1(e)−ヨ−ドオクタ−1−エン類の製造法
JPH0324032A (ja) 光学活性4―ヒドロキシ―2―シクロペンテノン類の製造法
EP0372891B1 (en) Optically active compounds and a process for producing these compounds
US5574186A (en) Enantioselective synthesis of cyclic amino alcohols
Honda et al. Novel synthesis of enantiomerically enriched 5-hydroxycyclohex-2-enone by enantioselective deprotonation strategy: application to the synthesis of inositol phosphatase inhibitor
JPH053860B2 (ja)
JP2680231B2 (ja) 光学活性24―ヒドロキシコレステロール類の製造法
JP2776945B2 (ja) 高光学活性4―ヒドロキシ―2―シクロペンテノン類の製造法
KR100217843B1 (ko) 광학 이성질체 분리에 유용한 6-시클로헥실디메틸실릴-2,3-디에틸 베타 시클로덱스트린 및 그 제조방법
KR100217847B1 (ko) 광학 이성질체 분리에 유용한 6-시클로헥실디메틸실릴-2,3-디메틸 베타 시클로덱스트린 및 그 제조방법
JP3092865B2 (ja) 光学活性[3](1,1’)フェロセノファン類の製造方法
JP3712077B2 (ja) ヒドロインダン−4−オール誘導体およびその製造方法
JPH0193570A (ja) ビタミンa及びその誘導体の合成方法
JP3471067B2 (ja) 光学活性6―(4―置換インデン―1―イル)―2―メチル―4―ヘプテン―3―オール類の製造法
JPS63174938A (ja) 光学活性アリルアルコ−ル誘導体の製造方法
JP3050104B2 (ja) 1−ブチン−3,4−ジオールの新規な製造法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees