JP2680231B2 - 光学活性24―ヒドロキシコレステロール類の製造法 - Google Patents

光学活性24―ヒドロキシコレステロール類の製造法

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JP2680231B2 JP24653192A JP24653192A JP2680231B2 JP 2680231 B2 JP2680231 B2 JP 2680231B2 JP 24653192 A JP24653192 A JP 24653192A JP 24653192 A JP24653192 A JP 24653192A JP 2680231 B2 JP2680231 B2 JP 2680231B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品の中間体として
有用な光学活性24―ヒドロキシコレステロール類の製
造法に関するものである。さらに詳細には3―置換―5
―コレン―24―アルデヒド類とジイソプロピル亜鉛と
を光学活性―ジアルキルアミノアルコール類の存
在下に反応せしめて高度に光学活性な24―ヒドロキシ
コレステロール類を収率よく製造する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、光学活性―ジアルキルアミ
ノアルコール類を不斉触媒として用い、アルデヒド類に
ジアルキル亜鉛を不斉に付加させて、光学活性第2級ア
ルコール類を製造する方法としては、次のような方法が
知られている。 ▲そ▼合ら、特開昭64―68号公報。 小国ら、特開平1―313445号公報。 ▲そ▼合ら、特開平2―142742号公報。 ▲そ▼合ら、特開平2―212452号公報。 および 野依ら、Angew. Chem. Int. Ed. Engl., 30, 49 (199
1)およびその引用文献。 ▲そ▼合ら、J. Org. Chem., 56, 4264 (1991)および
その引用文献。
【0003】これら先行技術の内、〜の特許におい
てはジアルキル亜鉛のアルキル基の例示としてはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、t―ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などの炭素
数1〜6の飽和炭化水素基があげられているが、実際に
実施例に記載されているのはメチル基、エチル基、ブチ
ル基であり、第1級アルキル基に限定されていて第2級
アルキル基を用いた実施例は何ら記載されていない。ま
た、先行技術,においてもその研究対象はメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ビ
ニル基が主であり、イソプロピル基の例としてはに一
例あるのみである。その実験例によるとイソプロピル基
を用いた場合は中間活性種の不安定性のためか、収率、
不斉誘起率ともに減少している傾向を示している。
【0004】また、先行技術〜の研究例において、
不斉触媒として用いられる―ジアルキルアミノア
ルコール類の使用量としては、原料アルデヒドに対して
0.01〜50モル%の範囲と記載されているものの、
実際の使用例は2〜12モル%の範囲で実施されてお
り、2〜6モル%が特に好ましいとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはかかる従
来技術で最適であるとされている条件下においてアルデ
ヒド類に対してジイソプロピル亜鉛を用いて、光学活性
―ジアルキルアミノアルコール類を不斉触媒とす
る不斉イソプロピル化反応を実施したところ、参考例5
〜7に示したように、意外にも主反応生成物はアルデヒ
ド類が還元されたアルコール類であり、目的とするイソ
プロピル化生成物は副反応生成物としてしか得ることが
できなかった。この結果は同一条件下でジイソプロピル
亜鉛のかわりにジエチル亜鉛を用いて行なった実験例
(参考例1〜4に示す)の結果と比べ、アルキル化生成
物の極端な収率低下という点で大きく異なる結果を与え
ている。本発明者らはジイソプロピル亜鉛を用いた不斉
イソプロピル化反応において高度な不斉誘起率を保った
まま副反応の還元反応を抑制し、目的とするイソプロピ
ル化生成物の収率を向上する方法を鋭意検討した結果、
光学活性―ジアルキルアミノアルコール類の添加
量を20モル%の付近で使用すると最もイソプロピル化
生成物の収率が高くなることを見出し、本発明に到達し
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記式(I)
【0007】
【化4】
【0008】[式中、Rは炭素数2〜8のアシル基、ト
リ(炭素数1〜6の炭化水素基)置換シリル基、または
1―(炭素数1〜4のアルコキシ基)置換の炭素数1〜
6のアルキル基を表わし、R′は水素原子またはROを
表わす。]で表わされる3―置換―5―コレン―24―
アルデヒド類と下記式(II)
【0009】
【化5】
【0010】で示されるジイソプロピル亜鉛とを光学活
―ジアルキルアミノアルコール類の存在下に反
応せしめることを特徴とする下記式(III )
【0011】
【化6】
【0012】[式中、R,R′は前記定義に同じであ
り、*印はその不斉炭素に由来する異性体が一方の異性
体に偏っていることを示す。]で表わされる光学活性2
4―ヒドロキシコレステロール類の製造法である。
【0013】本発明方法において原料として用いられる
3―置換―5―コレン―24―アルデヒド類は既知化合
物5―コレン酸より、(1)3位の水酸基保護、(2)
カルボン酸の酸塩化物への変換、(3)酸塩化物の還
元、(4)還元により生成したアルコールのアルデヒド
への酸化反応を経て容易に合成される。
【0014】上記式(I)において、Rは炭素数2〜8
のアシル基、トリ(炭素数1〜6の炭化水素基)置換シ
リル基、または1―(炭素数1〜4のアルコキシ基)置
換の炭素数1〜6のアルキル基を表わす。
【0015】Rの炭素数2〜8のアシル基としては、例
えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ピバ
ロイル基、ヘキサノイル基、シクロヘキサノイル基、ベ
ンゾイル基、エトキシカルボニル基などがあげられ、好
ましくはアセチル基、ピバロイル基、ベンゾイル基、エ
トキシカルボニル基があげられる。
【0016】Rのトリ(炭素数1〜6の炭化水素基)置
換シリル基としては、例えば、トリエチルシリル基、ト
リイソプロピルシリル基、t―ブチルジメチルシリル
基、t―ブチルジフェニルシリル基などがあげられ、好
ましくはt―ブチルジメチルシリル基、t―ブチルジフ
ェニルシリル基があげられる。
【0017】Rの1―(炭素数1〜4のアルコキシ基)
置換の炭素数1〜6のアルキル基は、それが結合してい
る酸素原子とともにアセタール結合を形成するような基
と理解され、かかる基としては、例えば、メトキシメチ
ル基、1―エトキシエチル基、2―メトキシ―2―プロ
ピル基、2―エトキシ―2―プロピル基、(2―メトキ
シエトキシ)メチル基、ベンジルオキシメチル基、2―
テトラヒドロピラニル基などがあげられ、好ましくは、
メトキシメチル基、1―エトキシエチル基、2―エトキ
シ―2―プロピル基、(2―メトキシエトキシ)メチル
基、2―テトラヒドロピラニル基があげられる。
【0018】ここに示したRは水酸基の保護基として機
能している基であり、(1)出発原料である5―コレン
―24―アルデヒドを合成する時、(2)ジイソプロピ
ル亜鉛を光学活性―ジアルキルアミノアルコール
類の存在下にアルデヒド類と反応させる時、光学活性
―ジアルキルアミノアルコール類の効果を発揮さ
せるため、(3)本製造法によって得られる24―ヒド
ロキシコレステロール類の3位と24位の2つの水酸基
を区別するために機能していると理解される。従ってこ
のような3つの機能を満足する基であればRの代用とな
りうるものである。
【0019】上記式(I)において、R′は水素原子ま
たはROを表わす。R′のROのRは上記式(I)にお
けるRと同じものがあげられ、同一もしくは異なってい
てもよい。
【0020】本発明方法の出発原料として用いられる上
記式(I)で表わされる3―置換―5―コレン―24―
アルデヒド類の具体例は、水酸基を保護する機能を有す
る前述のRおよびR′について具体的に例示した基がそ
のまま3位に置換した化合物があげられる。
【0021】上記式(II)で表わされるジイソプロピル
亜鉛は既知の化合物であり、公知の方法(例えば、C.R.
Noller,“Organic Syntheses ”, Coll. Vol.II, p18
4, John Wiley & Sons (1943)) により容易に入手さ
れ、使用される。
【0022】本発明方法ではジイソプロピル亜鉛に配位
し、イソプロピル化反応を促進するとともに、不斉な反
応の場を与えることのできる光学活性―ジアルキ
ルアミノアルコール類の存在下に実施され、目的とする
効果を発揮している。かかる効果を発揮する光学活性
―ジアルキルアミノアルコール類としては、従来
光学活性β―(―ジアルキルアミノ)アルコール
類および光学活性γ―(―ジアルキルアミノ)ア
ルコール類が研究されており、特に光学活性β―(
―ジアルキルアミノ)アルコール類の研究が数多く報
告されている(例えば前述の先行技術文献を参照)。
光学活性β―(―ジアルキルアミノ)アルコール
類の中でも、1―アルキルピロリジン―2―イルメタノ
ール誘導体(先行文献,,および)と2―ジアル
キルアミノ―1―フェニル―1―プロパノール誘導体
(先行文献および、特に)についてはよく研究さ
れている。本発明方法においてはかかる不斉誘起効果を
発揮することが知られている光学活性β―またはγ―
―ジアルキルアミノ)アルコール類ならば本質
的にはいかなるものでも使用することができる。なかで
も、先行技術文献およびに詳細に研究されているよ
うに(1,2)―(−)―もしくは(1,2
―(+)―2―(―ジブチルアミノ)―1―フェ
ニル―1―プロパノールまたは(−)―もしくは(+)
―3―エキソ―(ジメチルアミノ)イソボルネオールは
高い不斉誘起効果をあげることができるので特に好まし
い。
【0023】また、本発明方法において用いられる光学
活性―ジアルキルアミノアルコール類の光学純度
は必ずしも100%ee(エナンチオマ過剰率)に近い
必要はなく、光学純度が低い―ジアルキルアミノ
アルコール類を用いても、高い光学純度の主成物が得ら
れる。用いた不斉源の光学純度よりも、得られた生成物
の光学純度が高くなるこの現象は不斉増幅現象として詳
しく研究されている(例えば、先行技術文献を参
照)。
【0024】本発明の製造法においては、上記式(I)
で表わされる3―置換―5―コレン―24―アルデヒド
類と上記式(II)で示されるジイソプロピル亜鉛を光学
活性―ジアルキルアミノアルコール類の存在下に
有機溶媒中で反応せしめることにより、上記式(III )
で表わされる光学活性24―ヒドロキシコレステロール
類の製造を達成することができる。
【0025】本発明の製造法において上記式(II)で示
されるジイソプロピル亜鉛は上記式(I)で表わされる
3―置換―5―コレン―24―アルデヒド類に対して化
学量論的には等モル反応を行なうが、一部添加する光学
活性―ジアルキルアミノアルコール類と反応して
錯体活性種を生成するのに使用されるために、通常1〜
3.5当量の範囲、特に好ましくは2〜2.5当量の範
囲で行われる。なお、3.5当量以上の使用は上記式
(I)で表わされる3―置換―5―コレン―24―アル
デヒド類の還元反応を促進してしまう傾向があるので好
ましくない。
【0026】一方、光学活性―ジアルキルアミノ
アルコール類は、そのイソプロピル化反応促進効果によ
ってその最適使用量が若干異なってくるが、上記式
(I)で表わされる3―置換―5―コレン―24―アル
デヒド類に対して、通常、2〜100モル%、好ましく
は10〜30モル%、特に好ましくは15〜25モル%
の範囲で使用される。特に、ジエチル亜鉛を用いたアル
デヒド類のエチル化反応において最適とされる2〜10
モル%の範囲での使用は、ジイソプロピル亜鉛を用いる
上記式(I)で表わされる3―置換―5―コレン―24
―アルデヒド類のイソプロピル化反応においては目的と
するイソプロピル化体の生成よりもアルデヒド基の還元
反応が優先して生成することが見出されたので、本来目
的とするイソプロピル化体の収率向上を目指して種々検
討した結果、光学活性―ジアルキルアミノアルコ
ール類の添加量の増量が最も効果があり、しかも前述の
15〜25モル%付近に最適条件があることが実証され
たために本発明に到ったものである。
【0027】本発明の製造方法において用いられる有機
溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンな
どの炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族
炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ンなどのエーテル系溶媒またはこれらの混合溶媒などが
あげられる。これらのなかでも炭化水素系溶媒、芳香族
炭化水素系溶媒が好ましく、特に、トルエンやヘキサン
が好ましい。かかる有機溶媒の使用量は目的とする反応
が円滑に進行すれば特に大きな制限はないが、通常、m
molで表わされる反応スケールに換算して1〜100
ml、特に好ましくは10ml付近の量の溶媒量が選択され
る。
【0028】反応温度は−78℃〜50℃、好ましくは
−30℃〜30℃、特に好ましくは0℃〜室温程度の温
度範囲が採用される。反応時間は用いる不斉配位子触媒
の種類や使用量や反応温度により異なり、通常、薄層ク
ロマトグラフィーなどの分析手段を用いて出発原料の消
失を追跡しながら実施するが、0℃〜室温で数時間〜数
十時間反応させると終結する。
【0029】反応終結後に目的物である上記式(III )
で表わされる光学活性24―ヒドロキシコレステロール
類の単離操作は塩酸などの酸性物質で処理した後、通常
の後処理手段、例えば、抽出、洗浄、乾燥、濃縮などの
方法により得られた粗生成物を、クロマトグラフィーや
再結晶などの方法により分離、精製される。なお、本発
明の製造法により得られたイソプロピル化体の不斉誘起
率(%de)は生成物そのもの、または適当な誘導体に
導いた後、液体クロマトグラフィーなどの分析方法によ
り決定される。
【0030】かくして本発明によれば、下記式(III )
【0031】
【化7】
【0032】[式中、R,R′は前記定義に同じであ
り、*印はその不斉炭素に由来する異性体が一方の異性
体に偏っていることを示す。]で表わされる光学活性2
4―ヒドロキシコレステロール類が製造される。上記式
(III )においてRおよびR′は前記定義に同じであ
り、*印はその不斉炭素に由来する異性体が一方の異性
体に偏っていることを示しており、用いた光学活性
―ジアルキルアミノアルコール類の不斉に起因してど
ちらか一方が豊富に生成し、ある立体配置を有する光学
活性―ジアルキルアミノアルコール類のエナンチ
オ異性体を使用するとそれとは逆の立体構造を有する上
記式(III )で表わされる光学活性24―ヒドロキシコ
レステロール類の24位の立体のみが逆転したジアステ
レオ異性体を豊富に与えることになる。上記式(III )
で表わされる光学活性24―ヒドロキシコレステロール
類の具体例は前述の式(I)でRとして好適にあげた基
が置換した誘導体がそのままあげられ、24位の立体は
体も体も製造し分けることができるが、24体の
方が医薬品開発という立場からは有用な化合物なので2
体を与える光学活性―ジアルキルアミノアル
コール類の方が有用となってくる。
【0033】
【発明の効果】以上、本発明の製造法を詳細に説明した
ように、上記式(I)で表わされる3―置換―5―コレ
ン―24―アルデヒド類に上記式(II)で示されるジイ
ソプロピル亜鉛を用いて光学活性―ジアルキルア
ミノアルコール類の存在下に実施する不斉イソプロピル
化反応を経る上記式(III )で表わされる光学活性24
―ヒドロキシコレステロール類の製造法では、ジエチル
亜鉛を用いるアルデヒド類の不斉エチル化反応とは異な
り、副反応の還元体の生成を抑制し、目的とする不斉イ
ソプロピル化体を収率よく製取するために不斉配位子触
媒である光学活性―ジアルキルアミノアルコール
類の添加量を増量して行なう必要があることがはじめて
見出された。本発明の製造法において示されたかかる不
斉配位子増量効果は、本発明者らの知る限り、現在まで
に全く報告されていない実験事実である。
【0034】本発明の製造法の内、24()―ヒドロ
キシコレステロール類は、その後、数工程を経て24
)―ヒドロキシビタミンD3 誘導体に導くことので
きる有用な出発原料であり、今までは24体と24
体をクロマトグラフィーなどの分離操作を用いて分離し
ていたことを考えると、本発明の製造法は、高立体選択
的、好収率、短工程、RS分離操作の回避といった諸点
から効率的であり、工業的にも優れた実用的な製造法を
提供するものである。
【0035】
【実施例】以下、実施例、参考例によって本発明を更に
詳細に説明する。
【0036】
【実施例1】
【0037】
【化8】
【0038】3β―アセトキシ―5―コレン―24―ア
ルデヒド(1;400mg、1.0mmol)と(1,2
)―(−)―2―(―ジブチルアミノ)―1―
フェニル―1―プロパノール(2;52.6mg、0.2
0mmol)のトルエン(8ml)溶液にジイソプロピル亜鉛
(3)のトルエン溶液(0.87M;2.53ml、2.
2mmol)を0℃で滴下し、0℃で24時間攪拌した。反
応終了後、反応混合物に0.5Nの塩酸(10ml)を加
えて後処理し、酢酸エチル(20ml×3)で抽出し、分
液した有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食
塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥、濾
過後、濃縮して570mgの粗生成物を得た。この粗生成
物をシリカゲル(80g)を用いてカラムクロマトグラ
フィーにかけ、ヘキサン・酢酸エチルの比を50:1か
ら1:1に徐々に変化させて溶出して、イソプロピル化
生成物である3―アセチル―24―ヒドロキシコレステ
ロール(4;278mg、0.626mmol、63%)と1
の還元体である25,26,27―トリノル―3―アセ
チル―24―ヒドロキシコレステロール(5;134m
g、0.333mmol、33%)を得た。 イソプロピル化体4;NMR(CDCl3 ,ppm)
δ;0.67(3H,s), 0.85-0.95(9H,m), 1.0(3H,s),1.1-2.0
(25H,m), 2.03(3H,s), 2.25-2.4(2H,d),3.32(1H,bs),
4.5-4.7(1H,m), 5.35-5.4(1H,d). IR(KBr)cm-1;3400, 1720, 1440, 1360, 1235,
1025. 還元体5;NMR(CDCl3 ,ppm)δ;0.68(3H,
s), 0.9-1.0(3H,d), 1.01(3H,s),1.0-2.1(24H,m), 2.04
(3H,s), 2.25-2.35(2H,d),3.55-3.7(2H,m), 4.5-4.7(1
H,m),5.35-5.45(1H,d). IR(KBr)cm-1;3300, 1720, 1430, 1360, 1235,
1030. 上記イソプロピル化反応における立体選択性を求めるた
めに、イソプロピル化体4(284mg、0.638mmo
l)を、テトラヒドロフラン(22ml)に溶解し、メタ
ノール(9ml)と10%水酸化ナトリウム水溶液(13
ml)を加えて、室温で2時間攪拌した。反応終了後1N
塩酸でpH4とし、酢酸エチル(200ml×2)で抽出
し、分液した有機層を飽和硫酸水素カリウム水溶液(7
0ml×2)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(70ml×
2)、飽和食塩水(70ml×2)で順次洗浄し、無水硫
酸マグネシウム上で乾燥し、濾別した有機層を減圧で濃
縮して268mgの粗生成物を得た。この粗生成物の一部
(11.1mg)を秤取し、塩化メチレン(0.5ml)を
加えて溶解し、その中へピリジン(0.1ml)、塩化ベ
ンゾイル(0.05ml)を加えて室温で1時間攪拌し
た。薄層クロマトグラフィーによる分析(ヘキサン:酢
酸エチル=4:1)で原料のジオールが完全に消失する
のを確認した後に反応混合物を濃縮し、得られた粗生成
物をそのまま調製用薄層クロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=4:1)に供して生成物を分離した。
UV発色をする目的物の部分をかき取り、酢酸エチル
(20ml)で溶出後、濃縮して、3,24―ジベンゾエ
ート体(11.8mg)を得た。このものをHPLC分析
して24体と24体の比を標品と比較して求めたと
ころ24体:24体=98.5:1.5と算出さ
れ、この反応でのイソプロピル化反応の不斉誘起率は9
7%deで24体が主生成物として得られることが判
った。なお、不斉誘起率を表わす%deとは、diastere
omeric excess を%で表記した値である。HPLC条件
はZorbax SILカラムを用いて行ない、溶離液として
はヘキサン:塩化メチレン:エタノール=90:10:
0.1(流量1.20ml/min )を使用し、254nm
のUV波長で検出し、定量した。 3,24―ジベンゾエート体;NMR(KBr,pp
m)δ;0.64(3H,s), 0.85-1.05(9H,m), 1.06(3H,s),1.
1-2.1(24H,m), 2.4-2.5(2H,d),4.75-5.05(2H,m), 5.35-
5.45(1H,d),7.37-7.65(6H,m), 8.0-8.1(4H,m).
【0039】
【実施例2〜7】用いた不斉配位子2の反応基質1に対
する量比のみ異なる条件で、実施例1と全く同じ実験手
順によって行なった。参考例5の結果も含めて図示する
と表1のようになる。
【0040】
【表1】
【0041】
【実施例8〜11】実施例1において(1,2)―
(−)―2―(―ジブチルアミノ)―1―フェニ
ル―1―プロパノール2のかわりに下記の不斉配位子を
アルデヒド1に対して20モル%用い、実施例1と全く
同一の条件下にジイソプロピル亜鉛(2.2等量)を用
いて0℃で24時間反応させた。反応終了後、実施例1
と全く同様の後処理とシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより生成物を分離し、イソプロピル化体4と還元
体5の収率を求めた。イソプロピル化体4の不斉誘起率
(%de)も実施例1と同様の方法により算出した。用
いた不斉配位子と結果は下記および表2に示した。 実施例8;(1,2)―(+)―2―(―ジ
ブチルアミノ)―1―フェニル―1―プロパノール 実施例9;(2,3)―(+)―4―ジメチルアミ
ノ―1,2―ジフェニル―3―メチル―2―ブタノール 実施例10;()―(+)―1―フェニル―3―ピペ
リジル―1―プロパノール 実施例11;()―(−)―1―フェニル―3―ピペ
リジル―1―プロパノール、
【0042】
【表2】
【0043】
【実施例12〜16】実施例1においてアルデヒド1の
かわりに下記のアルデヒド類を1.0mmol用いて実施例
1と全く同一の条件下にジイソプロピル亜鉛(2.2等
量)と(1,2)―(−)―2―(―ジブチ
ルアミノ)―1―フェニル―1―プロパノール2(20
モル%)を用いて0℃で24時間反応させた。反応終了
後、実施例1と全く同様の後処理とシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより生成物を分離し、イソプロピル
化体の収率を求めた。このイソプロピル化体の不斉誘起
率(%de)も実施例1と同様の方法により、加水分解
後、ジベンゾエート体に導いてHPLC分析することに
より算出した。各実施例で用いたアルデヒド類を下記に
示し、結果は表3及び表4に、生成物のスペクトルは表
5、表6に示した。 実施例12;3β―ベンゾイルオキシ―5―コレン―2
4―アルデヒド 実施例13;3β―ピバロイルオキシ―5―コレン―2
4―アルデヒド 実施例14;3β―エトキシカルボニルオキシ―5―コ
レン―24―アルデヒド 実施例15;3β――ブチルジメチルシリルオキシ―
5―コレン―24―アルデヒド 実施例16;3β―メトキシメトキシ―5―コレン―2
4―アルデヒド
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【実施例17】
【0049】
【化9】
【0050】1α,3β―ビス(―ブチルジメチルシ
リルオキシ)―5―コレン―24―アルデヒド(603
mg、1.0mmol)と(1,2)―(−)―2―
―ジブチルアミノ)―1―フェニル―1―プロ
パノール(52.6mg、0.20mmol)のトルエン(8
ml)溶液にジイソプロピル亜鉛のトルエン溶液(0.8
7M;2.53ml、2.2mmol)を0℃で滴下し、0℃
で24時間攪拌した。反応終了後、実施例1と同様の後
処理により706mgの粗生成物を得、これをシリカゲル
(100g)を用いてカラムクロマトグラフィーにか
け、ヘキサン;酢酸エチルの比を40:1から1:1に
徐々に変化させて溶出して、イソプロピル化生成物であ
る1α――ブチルジメチルシリルオキシ―3――ブ
チルジメチルシリル―24―ヒドロキシコレステロール
(515mg、0.796mmol、80%)とアルデヒドの
還元体である1α――ブチルジメチルシリルオキシ―
3――ブチルジメチルシリル―25,26,27―ト
リノル―24―ヒドロキシコレステロール(19.6m
g、0.032mmol、3%)を得た。 イソプロピル化体;NMR(CDCl3 ,ppm)δ;
0.0-0.1(12H,m), 0.68(3H,s), 0.90(18H,s),0.9-1.0(9
H,m), 1.0-2.1(25H,m), 1.55(3H,s),2.1-2.4(2H,m), 3.
33(1H,m), 3.77(1H,bs),3.90-4.10(1H,m), 5.46(1H,m). IR(KBr)cm-1;3420, 1460, 1375, 1250, 1090,
1070, 830, 765. MS(m/e);646(M+ ),631(M+ -15 ),603(M
+ -43 ),589(M+ -57 ),457. high―MS;観測値 589.4527(C35653 Si2 ). 還元体;NMR(CDCl3 ,ppm)δ;0.0-0.1(12
H,m), 0.68(3H,s), 0.89(18H,s),0.9-1.0(3H,d), 1.0-
2.1(23H,m), 1.27(3H,s),2.1-2.4(2H,m), 3.55-3.70(2
H,t), 3.77(1H,bs),3.9-4.1(1H,m), 5.46(1H,d). IR(KBr)cm-1;3420, 1460, 1370, 1250, 1175,
830, 765. MS(m/e);604(M+ ),589(M-15 ),547(M-5
7 ). high―MS;観測値 547.3969(C32593 Si2 ). 上記イソプロピル化反応における立体選択性を求めるた
めに、イソプロピル化体(50mg、0.078mmol)を
テトラヒドロフラン(5ml)に溶解し、1.0Mのテト
ラブチルアンモニウムフルオライドのテトラヒドロフラ
ン溶液(10ml、10mmol)を加えて40℃で24時間
攪拌した。反応終了後、溶媒のテトラヒドロフランを減
圧濃縮し、残渣に酢酸エチル(20ml)を加えて得られ
た有機層を飽和硫酸水素カリウム水溶液(20ml×
2)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml×2)、
飽和食塩水(20ml×2)で順次洗浄した。分液された
水層は酢酸エチル(20ml×2)で抽出し、有機層をあ
わせて無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾別した有機
層を減圧濃縮して71mgの粗生成物を得た。このものの
HPLC測定(YMC A―314ODSカラム、アセ
トニトリル:水=60:40、検出波長209nm)で
24R体と24S体の生成比を標品と比較することによ
り、87%deのジアステレオ異性体過剰率をもって2
4R体が過剰に生成していることが確かめられた。な
お、生成物を確認するために得られた粗生成物の内の6
5mgをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル30g、
ヘキサン:酢酸エチル=20:1)に付し、脱シリル化
生成物である1α,24―ジヒドロキシコレステロール
(26mg、0.061mmol、86%)を単離し、下記の
物性値を測定した。
【0051】NMR(CDCl3 ,ppm)δ;0.65(3
H,s), 0.85-1.0(9H,m), 1.07(3H,s),1.0-2.2(25H,m),
2.2-2.4(2H,m), 3.28(1H,m),3.83(1H,m), 3.9-4.1(1H,
m), 5.60(1H,m). IR(KBr)cm-1;3400, 1460, 1370, 1050. MS(m/e);418(M+ ),400(M+ -18 ),382(M
+ -18 ×2). high―MS;観測値 418.3489(C27463 ).
【0052】
【実施例18】
【0053】
【化10】
【0054】実施例1と同じ基質1(400mg、1.0
mmol)のトルエン(3ml)溶液を、同じ不斉源2(5
3.0mg、0.20mmol)と同じ反応剤3(0.87
M;2.53ml、2.2mmol)のトルエン(4ml)溶液
に0℃で滴下し、0℃で24時間攪拌した。反応終了
後、実施例1と同様に後処理、カラムクロマトグラフィ
ー分離を行なってイソプロピル化体4(237mg、0.
535mmol、54%)を得た。
【0055】実施例1と同様の方法により不斉誘起率を
96%deと算出した。
【0056】
【実施例19】
【0057】
【化11】
【0058】実施例1と全く同じスケールでアルデヒド
1に対する反応剤3の不斉イソプロピル化反応を行なっ
た。但し、不斉源として2のかわりに(−)―DAIB
((−)―3―エキソ―(ジメチルアミノ)イソボルネ
オール;39.6mg、0.2mmol)を用いて0℃で24
時間反応させた。反応終了後、実施例1と同様に後処
理、カラムクロマトグラフィー分離を行なってイソプロ
ピル化体4(271mg、0.611mmol、61%)を得
た。このものの不斉誘起率は99%deと算出された。
【0059】
【実施例20】
【0060】
【化12】
【0061】実施例1と同様にしてアルデヒド1(20
0mg、0.5mmol)に対する反応剤3(0.87M;
1.26ml、1.1mmol)の不斉イソプロピル化反応を
行なった。但し、不斉源として100%eeの2のかわ
りに49%eeの2(26.6mg、0.10mmol)を用
いてトルエン(5ml)、0℃で24時間反応させた。反
応終了後、実施例1と同様に後処理、カラムクロマトグ
ラフィー分離を実施してイソプロピル化体4(137m
g、0.308mmol、62%)を得た。このものの不斉
誘起率は97%deであった。
【0062】
【実施例21】
【0063】
【化13】
【0064】実施例1と同様にしてアルデヒド1(20
0mg、0.5mmol)に対する反応剤3(0.87M;
1.26ml、1.1mmol)の不斉イソプロピル化反応を
行なった。但し、不斉源として100%eeの2のかわ
りに21%eeの2(26.4mg、0.10mmol)を用
いてトルエン(5ml)、0℃で24時間反応させた。反
応終了後、実施例1と同様に後処理、カラムクロマトグ
ラフィー分離を実施してイソプロピル化体4(136m
g、0.306mmol、61%)を得た。このものの不斉
誘起率は96%deであった。
【0065】
【参考例1〜4】
【0066】
【化14】
【0067】実施例1と全く同じ実験操作によりアルデ
ヒド1(400mg、1.0mmol)とジエチル亜鉛(1.
0Mトルエン溶液;2.2ml、2.2mmol)とを5モル
%の不斉配位子の存在下にトルエン中、室温で24時間
反応させた。実施例1と全く同じ後処理とシリカゲルク
ロマトグラフィーによる分離を行なってエチル化体6の
収率を求めた。エチル化体6の不斉誘起率は実施例1と
同様の方法によりエチル化体6を加水分解した後に塩化
ベンゾイルとピリジンを用いてジベンゾイル化し、得ら
れた3,24―ジベンゾエート体をHPLC分析して2
体と24体の生成比を標品との比較により求め、
不斉誘起率を算出した。結果を表7に示す。
【0068】なお、参考例1〜4で用いた不斉配位子は
次のとおりである。 参考例1;(1,2)―(−)―2―(―ジ
ブチルアミノ)―1―フェニル―1―プロパノール 参考例2;(2,3)―(+)―4―ジメチルアミ
ノ―1,2―ジフェニル―3―メチル―2―ブタノール 参考例3;()―(+)―1―フェニル―3―ピペリ
ジル―1―プロパノール 参考例4;()―(−)―1―フェニル―3―ピペリ
ジル―1―プロパノール
【0069】
【表7】
【0070】
【参考例5〜7】実施例1と全く同じ実験操作によりア
ルデヒド1(400mg、1.0mmol)とジイソプロピル
亜鉛3(0.87Mトルエン溶液;2.53ml、2.2
mmol)とを参考例1〜4と同一条件下の5モル%の不斉
配位子の存在下にトルエン中0℃で24時間反応させ
た。実施例1と全く同様の後処理とシリカゲルクロマト
グラフィーにより生成物を分離し、イソプロピル化体4
と還元体5の収率を求めた。イソプロピル化体4の不斉
誘起率(%de)も実施例1と同様の方法により求め
た。用いた不斉配位子と結果は下記および表8に示し
た。 参考例5;(1,2)―(−)―2―(―ジ
ブチルアミノ)―1―フェニル―1―プロパノール 参考例6;()―(+)―1―フェニル―3―ピペリ
ジル―1―プロパノール 参考例7;()―(−)―1―フェニル―3―ピペリ
ジル―1―プロパノール
【0071】
【表8】
【0072】
【参考例8】実施例17と全く同じ実験操作により1
α,3β―ビス(―ブチルジメチルシリルオキシ)―
5―コレン―24―アルデヒド(603mg、1.0mmo
l)と(1,2)―(−)―2―(―ジブチ
ルアミノ)―1―フェニル―1―プロパノール(13.
2mg、0.05mmol)のトルエン(8ml)溶液にジイソ
プロピル亜鉛のトルエン溶液(0.87M;2.53m
l、2.2mmol)を0℃で滴下し、0℃で24時間攪拌
した。反応終了後、実施例17と同様の後処理により7
27mgの粗生成物を得、これを実施例17と同様のカラ
ムクロマトグラフィーにかけて1α――ブチルジメチ
ルシリルオキシ―3――ブチルジメチルシリル―24
―ヒドロキシコレステロール(193mg、0.298mm
ol、30%)とアルデヒドの還元体(92mg、0.15
3mmol、15%)を原料のアルデヒド(215mg、0.
356mmol、36%)とともに得た。得られたイソプロ
ピル化生成物である1α――ブチルジメチルシリルオ
キシ―3――ブチルジメチルシリル―24―ヒドロキ
シコレステロールのジアステレオ異性体過剰率(%d
e)を求めるために上記イソプロピル化体(50mg、
0.078mmol)を実施例17と同様の脱シリル化反応
に付して1α,24―ジヒドロキシコレステロール体に
導き、このものの同様のHPLC測定によってジアステ
レオ異性体過剰率を96%deと決めた。

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 [式中、Rは炭素数2〜8のアシル基、トリ(炭素数1
    〜6の炭化水素基)置換シリル基、または1―(炭素数
    1〜4のアルコキシ基)置換の炭素数1〜6のアルキル
    基を表わし、R′は水素原子またはROを表わす。]で
    表わされる3―置換―5―コレン―24―アルデヒド類
    と下記式(II) 【化2】 で示されるジイソプロピル亜鉛とを光学活性―ジ
    アルキルアミノアルコール類の存在下に反応せしめるこ
    とを特徴とする下記式(III ) 【化3】 [式中、R,R′は前記定義に同じであり、*印はその
    不斉炭素に由来する異性体が一方の異性体に偏っている
    ことを示す。]で表わされる光学活性24―ヒドロキシ
    コレステロール類の製造法。
  2. 【請求項2】 光学活性―ジアルキルアミノアル
    コール類が式(I)で表わされる3―置換―5―コレン
    ―24―アルデヒド類に対して10〜30モル%の範囲
    で使用する請求項1記載の光学活性24―ヒドロキシコ
    レステロール類の製造法。
  3. 【請求項3】 光学活性―ジアルキルアミノアル
    コール類が式(I)で表わされる3―置換―5―コレン
    ―24―アルデヒド類に対して15〜25モル%の範囲
    で使用する請求項1記載の光学活性24―ヒドロキシコ
    レステロール類の製造法。
  4. 【請求項4】 光学活性―ジアルキルアミノアル
    コール類が光学活性β―(―ジアルキルアミノ)
    アルコール類である請求項1〜3のいずれか1項記載の
    光学活性24―ヒドロキシコレステロール類の製造法。
  5. 【請求項5】 光学活性―ジアルキルアミノアル
    コール類が光学活性γ―(―ジアルキルアミノ)
    アルコール類である請求項1〜3のいずれか1項記載の
    光学活性24―ヒドロキシコレステロール類の製造法。
  6. 【請求項6】 光学活性―ジアルキルアミノアル
    コール類が(1S,2R)―(−)―または(1,2
    )―(+)―2―(―ジブチルアミノ)―1―
    フェニル―1―プロパノールである請求項1〜3のいず
    れか1項記載の光学活性24―ヒドロキシコレステロー
    ル類の製造法。
  7. 【請求項7】 光学活性―ジアルキルアミノアル
    コール類が(−)―または(+)―3―エキソ―(ジメ
    チルアミノ)イソボルネオールである請求項1〜3のい
    ずれか1項記載の光学活性24―ヒドロキシコレステロ
    ール類の製造法。
  8. 【請求項8】 Rが炭素数2〜8のアシル基である請求
    項1〜7のいずれか1項記載の光学活性24―ヒドロキ
    シコレステロール類の製造法。
  9. 【請求項9】 Rがアセチル基である請求項1〜7のい
    ずれか1項記載の光学活性24―ヒドロキシコレステロ
    ール類の製造法。
  10. 【請求項10】 R′が水素原子である請求項1〜9の
    いずれか1項記載の光学活性24―ヒドロキシコレステ
    ロール類の製造法。
  11. 【請求項11】 R′がROである請求項1〜9のいず
    れか1項記載の光学活性24―ヒドロキシコレステロー
    ル類の製造法。
  12. 【請求項12】 R′がROで、R′のRがトリ(炭素
    数1〜6の炭化水素基)置換シリル基である請求項1〜
    9のいずれか1項記載の光学活性24―ヒドロキシコレ
    ステロール類の製造法。
  13. 【請求項13】 R′がROで、R′のRがt―ブチル
    ジメチルシリル基である請求項1〜9のいずれか1項記
    載の光学活性24―ヒドロキシコレステロール類の製造
    法。
  14. 【請求項14】 式(II)で示されるジイソプロピル亜
    鉛が式(I)で表わされる3―置換―5―コレン―24
    ―アルデヒド類に対して1〜3.5当量の範囲で使用す
    る請求項1〜13のいずれか1項記載の光学活性24―
    ヒドロキシコレステロール類の製造法。
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