JPS61266503A - 高密度焼結体の製造方法ならびに装置 - Google Patents

高密度焼結体の製造方法ならびに装置

Info

Publication number
JPS61266503A
JPS61266503A JP60109580A JP10958085A JPS61266503A JP S61266503 A JPS61266503 A JP S61266503A JP 60109580 A JP60109580 A JP 60109580A JP 10958085 A JP10958085 A JP 10958085A JP S61266503 A JPS61266503 A JP S61266503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
capsule
gas
sintered body
density sintered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP60109580A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0617489B2 (ja
Inventor
Takeshi Kanda
剛 神田
Takao Fujikawa
隆男 藤川
Yoshio Kobune
小船 恵生
Kazuo Kitagawa
北川 一男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP60109580A priority Critical patent/JPH0617489B2/ja
Publication of JPS61266503A publication Critical patent/JPS61266503A/ja
Publication of JPH0617489B2 publication Critical patent/JPH0617489B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/001Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a flexible element, e.g. diaphragm, urged by fluid pressure; Isostatic presses
    • B30B11/002Isostatic press chambers; Press stands therefor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高密度の炭素材料の工業的製造等において適用
される熱間静水圧プレス(以下、HIPと略記する)手
段の安全な運転方法ならびに安全装置に係るものである
(従来の技術) 炭素材料(ダイヤモンドを除く)は無定形炭素と黒鉛に
化分されるが、各々成形体、繊維など種々の形態のもの
があり、その優れた耐熱性、化学薬品に対する安全性、
特異な電気的性質のため、近年その利用分野はロケット
ノズルなど宇宙材料から心臓の人工弁まで多岐にわたっ
ており、益々その適用分野は広がる傾向にある。
とくに近年、従来の黒鉛等と異なり高密度または高弾性
の炭素繊維が開発されるに及び構造部材としての用途の
増大は急激である。
しかしながら、これらの機能的な構造材料として使用さ
れる部材は一般に高密度のものが要求され、とりわけ高
密度で、等方的で、かつ大形のものの開発が急がれてい
る。例えば、高密度化することにより材料の強度や、耐
食性が飛躍的に改善され、高温下で使用される化学機器
や生体用材料等の用途への利用の拡大が期待される。ま
た、この数年、需要が増大している放電加工用電極では
切り出し方向により電気特性が異なると電極としての性
能に影響するため等方的であることが求められている。
ところで、従来、これらの炭素材料はコークスなどフィ
ラー材と、タール・ピンチなどのバインダーとを捏合、
成形した後、加熱してバインダーを炭化させるという工
程で製造されるため、バインダーの分解ガスが抜けた気
孔を不可避的に含んでいた。そこで、この気孔の量を減
少させ、高密度化するため、タール・ピンチを含浸し、
これを炭化する操作を繰り返し行うことが行われている
しかしながら、このような工程では焼成時のバインダー
分解を秒速で行わないと製品に割れを生じ、かつ炭素の
収率が低いため繰返し数が多くなり、結果として製品の
完成に数ケ月を要するなどの問題が派生している。
また、等方性を得るためには、微粒のコークスを冷間静
水圧成形法(ラバープレス法)で成形するという手段が
採られているが、バインダーの量を20%以上混合しな
いと成形性が悪く、このため最初の焼成後の気孔率を低
減することが困難となっていた。
このような状況において、上記の各問題を解消する方法
として、分解生成するガス成分のうち、水素のみを透過
するパラジウムなどの缶体に成形体を収納し、缶体外部
からほぼ等友釣に圧縮しつつ炭化を行う方法(米国特許
第3,249.964号明細書参照)や、HIP法を利
用した特開昭51−88503号の方法あるいはその発
明の有する欠点を改善した特願昭59−46076号記
載の製造方法ならびに装置が提案されている。
上記HIP法は、焼結性材料をカプセルと呼ばれる気密
の容器内に封入して高圧容器内に挿入し、高圧容器内に
内蔵した電熱体により焼結性材料を加熱しつつ高圧容器
内の圧力媒体、例えば、圧媒ガスの等友釣な圧縮力によ
り加圧する、所謂、HIPを施すに際し、前記カプセル
内と連通し、高圧容器外へその端部が延長する調整管路
を設け、該調整管路を通じてカプセル内のガスの種類及
び/または圧力を調整しつつ焼結性材料を加熱加圧する
方法であり、カプセル内の圧力を調整しつつ加熱加圧処
理できるため極めて有用である。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、本発明者等は、上記の方法を実際に適用する
過程で、カプセル内に封入したタール・ピッチなどの有
機材料を含む焼結性材料が昇温過程で分解して生成する
水素ガスや炭化水素などとの共存系となり、この際カプ
セルに何等かの異常がない場合にはカプセルの内外圧を
調整することによって高密度の炭素材料を得ることがで
きるが、カプセルに例えば溶接欠陥やピンホールが存在
した場合、あるいは圧縮過程でクランクが発生した場合
など、上記分解ガスがカプセル外に流出し、カプセル外
の圧媒ガス、例えば通常はアルゴンガスの中の水素濃度
が正規の状態に比して著しく増大し、高圧容器に水素脆
化あるいは水素侵食に基づく破壊を惹き起こす危険性が
生じ、高圧ガス装置としては安全上、極めて重大な問題
となること、また、漏出した炭化水素は更に分解して、
分解カーボンが電熱装置部に付着し絶縁破壊を生じたり
、電熱装置その他の構造材料の破損を招くことなどを経
験した。
このような状況下で上記の危険性や問題点を回避し、実
用上、完璧な安全性を保証されたHIP法ならびに装置
の開発は大きな技術的課題となった。
すなわち、本発明は上述の技術的課題を解決するために
鋭意研究の末、完成されたもめで、その目的とするとこ
ろは、カプセル内において水素ガス、炭化水素など活性
なガスとの共存系にある焼結性材料、特に炭素材料をH
IP処理に付して高密度焼結材を得るに際し、HIP装
置またはその構造材料の損壊の危険性を完全に排除し、
安全な作業を保証するにある。
他の目的は、非常制御機構すなわち安全装置を作動せし
めるに当たって装置の損傷を防止するにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明方法の特徴とするとこ
ろは、焼結性材料を水素ガス、炭化水素など活性なガス
との共存系においてカプセル内に収納し、高圧容器内で
熱間静水圧プレス処理を施すに際し、カプセルの内圧(
P+)と外圧(P2)との差(P2− P1)の値を設
定値と比較して得られた出力信号により(P1)および
(P2)の値の少なくとも一つを制御する手段を機能せ
しめて前記差圧を適正レベルに維持する方法において、
前記差圧値が予め定められた最小限界値に到達したとき
非常出力信号により高圧容器内の電熱装置への熱の供給
を遮断するとともにカプセル内のガスを独立した調整管
路を経て外気へ放出することにある。
また、上記本発明方法の実施に供される装置は第1〜3
図に概要を示しているが、高圧円筒(11と上下の蓋(
21(3)とによって画成される高圧容器とその内部に
断熱層(6)を介して配設された電熱体(41(4で画
成される炉室(7)とよりなり、該電熱体(4) (4
5に電力を供給する手段と高圧容器内に圧媒ガスを供給
する手段とを具えた高温高圧装置であって、前記炉室(
7)内に配置され且つ圧媒ガスに対して気密なカプセル
にその内部と連通し高圧容器外へその端部が延長するカ
プセル内ガス調整管路を接続するとともに、炉室内圧媒
ガス圧(P2)およびカプセル内ガス圧(Pυをそれぞ
れ検出する検知部(19) (20)と、検出された圧
力値の差(P2   PI)を設定値と比較して出力信
号に変換するプロセッサ(28)と、該信号により前記
電力の供給量、圧媒ガスの供給量及びカプセル内ガス排
出量の少なくとも一つを制御し前記差圧値を適正レベル
に維持する制御機構とを具えた熱間静水圧プレス装置を
基本構成とし、前記圧力値の差が予め定められた最小限
界値に到達したときの非常出力信号により電熱体への電
力供給を遮断するとともに、前記調整管路を開放する非
常制御機構を付設せしめた高密度焼結体の製造装置であ
る。
以下、本発明製造方法の具体的な態様を本発明装置の実
施例と共に添付図面に基づいて詳述する。
第1図は本発明方法を実施するに適切な高温高圧装置す
なわちHIP装置の本体部分及びその内部に配置した被
処理体の断面を示す。
図において、高圧容器は高圧円筒(1)およびその上下
端部を塞ぐ上蓋(2)と下蓋(3)とによって区画構成
され、各々の嵌合部はシール材0006によって気密に
保持されており、蓋部に作用するガス圧力はブレス枠体
(図示せず)によって支持される。そして高圧容器内部
には焼結性材料よりなる被処理体(13)を加熱昇温す
るための電気加熱抵抗線よりなる電熱体(4) (4i
およびこれら電熱体からの熱により高圧円筒(1)や上
蓋(2)、下蓋(3)への熱の散逸を抑制する断熱層(
6)が組み込まれている。
被処理体(13)は金属材料からなるカプセル(12)
の中に収納される。カプセル(12)にはカプセル内ガ
ス調整用管(14)が取り付けられており、この管(1
4)は継手(15)を介して下蓋(3)に設けられたカ
プセル内ガス調整孔(11)に連通ずる如く着脱自在か
つ炉室(7)内の圧媒ガスとはシールリング(16)に
より気密を保つように接続され、独立した調整管路が形
成されている。
被処理体(13)はたとえば石油コークス、アンスラセ
ンコークス、炭素繊維などの炭素系フィラー材と、コー
ルタール・ピッチやフェノールなどの有機材料バインダ
ーとの混合物からなる焼結性材料の成形体である。一方
、カプセル(12)の材料としては軟鋼、ステンレス鋼
などの鋼材の外、白金。
パラジウムなども勿論、使用可能である。
又、調整管路(14)は前記カプセル(12)と同−材
質又は継手(15)との結合の容易さ等から鋼材が通常
、使用され製作される。そして、この管(14)の内部
には処理時に圧媒ガスの圧力によ劣圧潰で閉塞すること
がないよう難焼結性のセラミック粉末(14)が充填さ
れる。
カプセル内ガス調整用管(14)と調整孔(11)との
接合部にはセラミック粉末が低温部になり液分と固結す
るのを防止するため金網フィルターが設けられる。
本発明における炭素とタール・ピッチなどの有機材料と
の混合成形体はHIP処理過程で昇温すると分解して水
素、炭化水素の各ガス成分を発生する。このような物質
は通常のカプセルに封入する方法で処理すれば上記ガス
成分によりカプセル内部の圧力が上昇してカプセル外側
の不活性雰囲気ガスの圧力で十分に圧縮できなかったり
、カプセルが破裂してしまうため高密度化ができないば
かりか前述の危険を招くことがある。
そこで、カプセル内外の圧力をHIP処理中に制御する
ことが求められ、これによって上記の如き成形体は高密
度製品化が可能となる。
かかる圧力の制御はカプセル内外の圧力差を検知し、設
定値と比較し、その結果を調整管路作動系又は温度、圧
力調整系に指令することにより行うことができ、かかる
カプセル内圧力及び圧媒ガス圧力を制御するための配管
系統図を第2図に示す。
高圧容器(1)に対する圧媒ガス、例えばアルゴンガス
の供給のため、アルゴンガス集合装置(17)よりコン
プレッサ(18)を通じ圧媒ガス導入孔(8)に連結さ
れる配管が設けられ、供給圧(P2)の検知部すなわち
圧力計(19)がコンプレッサの出力側に取り付けられ
る。この圧媒ガス供給系には塞止弁を適宜に配して圧媒
ガス回収系配管を連結して併設し、それぞれ独立した回
路を形成することができる。
また高圧容器は内部を真空引きするため上蓋の真空引き
用穴(9)へ通ずる真空ポンプ(25)をも具える。
一方、カプセルからの調整管路は、カプセル内ガス調整
孔(11)に接続された配管により塞止弁(22)を介
して外気と流通可能となっており、また、塞止弁(23
)を経て真空ポンプ(21)と連結される。さらに調整
孔と前記圧媒ガス供給系とは逆止弁(27)および塞止
弁(24)を直列に経由して連結されており、その管路
にカプセル内圧力(P1)の検知部である圧力計(20
)を具える。
圧力計(19)、 (20)でそれぞれ検知された圧力
(P2)および(P1)は電気信号によって、差圧検出
機能及び設定値との比較機能ならびにその結米を出力信
号に変換する機能を備えたプロセッサ例えば電子的プロ
セッシング回路(28)へ入力され、プロセッサよりの
出力信号は、電熱体への電力供給制御機構、塞止弁(2
2)の作動機構、コンプレフサ(18)のの動力系へ選
択的に送られる。
この場合、プロセッサとしては圧力検知部即ち圧力計(
19) 、 (20)それぞれからの電気的信号を受け
る電気式差圧検出器のみならず、直接カプセル内外圧の
差圧(P2   P+)を検出する機械式差圧検出器を
も使用することができ、それらの検知信号を電子的回路
または流体機構により出力信号に加工する公知の機構が
適宜に用いられる。
(作 用) 次に、上記装置により成形体の高密度化を行う手順なら
びに作用について説明するが、焼結性炭素材料の成形体
は種々の方法により製造が可能である。例えば、石油コ
ークス粉末に20〜30重量部のコールタール・ピッチ
を混合し100℃前後で捏合し金型にて成形する。
又、炭素繊維を使用し、かつ異方性を余り持たせない場
合には適量のタールピッチ等のバインダーを混合した後
、冷間又は温間で静水圧成形することにより目的が達成
される。又、樹脂成形体を加熱し、一部を炭化したもの
を成形体に用いることも可能である。
そして、かかる成形体がカプセルに収納される。
カプセルに収納された焼結性材料(成形体)はその後、
第1図に示した如く炉室(7)内の台座上に気密に載置
固定される。なお電熱体保持円筒(5)に保持された電
熱体(4) (4)や断熱層(6)などが耐酸化性に乏
しいモリブデンやグラファイトからなる場合にはカプセ
ル固定時に炉室(7)内に混入した空気を排出するため
に真空引き用穴(9)を通じ高圧容器内を真空排気する
。その後、必要に応じ圧媒ガス導入孔(8)から圧媒ガ
スを数〜数10 kg f /’cat導入。
排出して高圧容器内のガスを置換洗浄する。
次いで、圧媒ガスを充填し、徐々に昇温を開始する。こ
のとき昇温の初期、即ち100℃強に至るまでの期間は
、カプセル内を真空引きすることによりカプセルの内表
面や焼結性材料に吸着された水分等を除去することが好
ましい。更に、引き続き加熱し、昇温するとバインダー
の重合及び炭化が始まるが高密度化の製品を得るために
は重合開始後、カプセル外側からの圧媒ガスの圧力によ
り圧縮することと、バインダー成分中の炭素生成成分、
例えば炭化水素が最終的に炭素と水素にまで分解し、こ
の炭素が成形体の空隙中にできるだけ多く残留すること
、即ち、炭素の収率を向上させるような操作を行うこと
が好ましい。後者の観点からはカプセル内に数10kg
f/c1aのArガスを充填した状態で昇温することに
より良い結果が得られる。
このカプセル内の圧力(p+)は昇温時のArガスの膨
張に伴う圧力上昇及びバインダーが分解して発生するガ
ス成分の圧力により変動するので、前記の被処理体、即
ち焼結性材料成形体の圧縮のための圧媒ガスの圧力(P
2)はこのカプセル内圧力より高く保持する必要がある
。特に45(1前後からはバインダーの分解により生成
するガス(主としてC)+4.)の圧力が急激に上昇し
、カプセル内の圧力(P1)が圧媒ガス圧(pg)より
高くなってカプセルを破損することがないよう注意が必
要である。
第2図に示したカプセル内圧力及び雰囲気を制御するた
めの配管系統図において、先ず初期におけるカプセル内
部の真空排気は塞止弁(22)及び塞止弁(24)を閉
じた状態で塞止弁(23)を開き、真空ポンプ(21)
を運転して行う。
カプセル内に数101qrf/cdのArガスを導入す
る操作は、塞止弁(22)、塞止弁(23)を閉じ、塞
止弁(24)を開き、炉室へのアルゴンガスの流入と同
時に流入させるのが好ましい。こののち、塞止弁(24
)は閉じられ、所定の昇温昇圧操作が行われる。
カプセル内圧力(P1)と炉室内圧媒ガスの圧力(P2
)との関係の制御、即ち、圧媒ガスによる被処理体の圧
縮力の制御は、圧媒ガスの圧力系統に設けられた圧力計
(19)と、カプセル内圧力系統に設けられた圧力計(
20)の指示値をプロセッサで比較しつつ行うことによ
り実現が可能である。
昇温過程で両者の差(p、 −p1)が所期の設定値よ
り小さくなりつつある時には、コンプレッサ(18)を
駆動して圧媒ガスの圧力(P2)を増加させるか、塞止
弁(22)を開いてカプセル内のガス圧力(P1)を低
下させることにより圧力差(pz −PI)の適正レベ
ルにおける維持が可能である。
処理工程の中期以降において、炭素の収率を向上するに
は、昇温速度を制御する方が効果的であるが、これは、
カプセル内圧力系統にある圧力計(20)の指示値の変
化を見ながら電熱体(4)關への投入電力を制御するこ
とにより、容易に実現される。
又、上記投入電力制御を自動的に行うには加熱電力制御
装置を利用し、これに圧力計(20)からの圧力信号を
圧力電気信号線によりプロセッサを経て同装置内に取り
込むようにすると共に、所期の圧力設定値とこの圧力信
号値とを比較し設定値より小さい場合には投入電力を増
加させ、逆の場合には減少させる制御装置を組み込めば
充分、その目的を達成することができる。
昇温過程でカプセル内圧力(P1)と炉室内圧媒ガスの
圧力(P2)との差(’pg −p+)が極端に小さく
なった場合、例えば、20kgf/ciより小さくなっ
た場合は、カプセルの破裂を防止するという点からも、
又、カプセルの気密性が何等かの理由で破壊された可能
性に対処するという点からも緊急に装置の運転を停止す
ることが必要である。従って、差圧(pz −p+)に
対する適宜な最小限界値、例えば20 kg f /−
を設定しておき、圧力計(19)と圧力計(20)とか
らの電気的信号を受けた差圧検出器(28)などの差圧
検出機能及び比較機能を具えたプロセッサからの出力信
号によって電熱体への電力投入を遮断するとともに塞止
弁(22)を開き、カプセル内の分解ガスを調整管路を
経由して外気に放出すると共に、カプセルに異常があっ
たときは、炉室内圧媒ガス、例えばアルゴンガスをカプ
セル内部を通じ大気へ放出する径路を形成してカプセル
内の分解ガスが炉室内へ流出するのを抑止する。
なお、上記ガス放出を余り急速に行うと、高圧容器内部
の構造物が破損したり、あるいは高温ガスの通過に基づ
く配管系の破損が生じたりするので、調整管路に流速を
制限するための絞り弁(26)を設けるとことが好適で
ある。
さらに、必要に応じて放出配管系、即ち、調整管路の水
冷却を行うなどの冷却手段を設けたり、あるいは第3図
に示す如く調整管路に塞止弁(29)を介して高圧室の
低温部と連通ずる配管系(30)を設け、塞止弁(22
)が開放されると同時に塞止弁(29)をも開放するよ
うに構成することが、装置保護の観点からは好ましい。
なお、以上述べた非常制御機構すなわち安全装置は、第
2図に示す如くカプセル内と高圧容器内とを連通ずる配
管系が存在する場合には、塞止弁(24)が閉のときに
のみ機能させるべきであるので、塞止弁(24)の閉の
信号とカプセル内外の差圧限界信号とをもって塞止弁(
22)の開放措置がとられるように構成することがよい
これに加えるに、高圧容器内の断熱層(6)を倒立コツ
プ型の気密性ケーシング、即ち、ハロゲン乃至ヘリウム
ディテクタではリーク部が検出されない程度の気密性を
有するケーシングで構成することは、圧媒ガスとして通
常、よく用いられるアルゴンガスよりも軽い水素ガスを
、仮にカプセルより流出してもケーシング内上部に滞留
させ、直ぐには圧力容器壁に到達させないという点で、
特に水素ガスに対する付加的安全装置として好適である
さらに圧媒ガス中の水素濃度を処理過程において適宜サ
ンプリング分析し、水素濃度が規定値以上となった場合
、加熱装置への電力投入を断つという措置を講すること
は、より一層安全な装置となすという点で好ましいこと
である。
なお、以上は焼結性材料として炭素材料を処理するHI
P装置の安全装置として説明を行ったが水素ガスをカプ
セル内に投入しつつ、カプセル内の焼結性材料を水素ガ
スとの共存系で圧縮処理する、他の処理目的をもった方
法並びに装置等にも本発明を適用し得ることは言うまで
もない。
(実施例) 平均粒径20I1mの石油コークス70重量部にコール
タールピッチ30重量部を加え、140℃にて捏合した
後、室温まで冷却し粉砕した。得られた粉末をゴム袋に
入れ、ラバープレス装置により3000kgf/−の圧
力にて成形した。旋削により得られた円柱状のサンプル
(直径5(1+mx高さ50鶴2重量126.9g)を
、軟鋼カプセルに収納した。このカプセルを第1図に示
したような状態で高温高圧装置に装着した。装置の炉室
内を真空引き、アルゴンガス置換した後、120kgf
/dのアルゴンガスを炉室内に充填し、温度及び炉室内
圧力を変化させて成形体を圧縮炭化させた。
この時、カプセル内の圧力は、制御回路により主として
大気圧へ解放するための塞止弁を自動操作し、0〜20
0kgf/c++fの範囲を越えないよう、かつ、圧媒
ガスの炉内圧力との差が100kgf/dのレベルを越
えないように調節した。
降温、降圧後、軟鋼カプセルを取り除き焼成体を取り出
した。得られた焼結体の寸法及び重量は直径44f1.
高さ45f11重量107.4g”t’あった。嵩密度
は、1.56g/adで、クラックの発生も軽微であっ
た。
次いで、同一条件で成形した焼結性材料を同様に高温高
圧装置に装着し、電熱体への投入電力を増加し、急激な
温度上昇を行うとともに、圧媒ガスの圧力上昇速度を故
意に低下させて運転を行った。
カプセルの内外圧の差の標準値を100kgf/dとし
、また最小限界値を50kgf/cutと設定したとこ
ろ、温度450℃付近で成形体の急激な分解によるガス
発生のため、ガス放出量との均衡が崩れ、自動制御限界
を越えて圧力差が50 kg f /dに到達し、非常
制御機構が働いたが。それにより電熱体への通電が停止
するとともに調整管路が全開したため非常自体を回避す
ることができた。
その後、炉内圧媒ガスのサンプリングと分析とにより水
素ガスの混入が検出されなかったため、温度、圧力の上
昇プログラムを正常に戻して、前記同様の焼結体を取得
した。
(発明の効果) 本発明は以上のように炭素とタールピッチなどの有機材
料か≦なる焼結性成形体を焼成するにあたり、カプセル
内ガス調整管路を有する金属からなるカプセルを使用し
、該カプセル内に前記成形体を収納し、カプセル外側圧
力で圧縮しつつ昇温し、同時にカプセル内外の圧力差を
検出して、その値を適正レベルに維持しつつ焼成するに
際し、発生ガスによる内圧の上昇、カプセルの異常変形
等によるカプセルの隔離性能の喪失に起因する上記圧力
差の異常を逸早く検出して、ガスの発生を抑制するとと
もにカプセル内ガスを独立した調整管路によって外気に
排出する安全措置を講じたから、水素、炭化水素等の分
解ガスが圧媒ガスに混入し、高圧容器の器壁に水素脆化
あるいは水素侵食に基づく破壊を招くなどの由々しい自
体を完全に回避することができる。
また、炭化水素の分解によるカーボンが加熱装置部に付
着して惹き起こされる絶縁破壊や、その他の構造材料の
損傷をも未然に防止することができる。
このように本発明によれば、高強度、高密度かつ等友釣
な炭素成形体を完壁な安全性をもってHIP成形により
取得することができるがら、産業界多方面の需要によく
応えるとともに、本発明は高圧機器の取扱いに際して格
別厳重な注意と配慮とを払うべき安全性を保証し、災害
、事故、損失等を未然に防止し得るという効果顕著にし
て頗る有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施する装置の一例を示す断面概
要図、第2図はカプセル内圧力および圧媒ガス圧力制御
配管系統図、第3図は制御機構の他の例を示す本発明装
置の配管系統図である。 (1)・・・高圧円筒、  (2)・・・上蓋。 (3)・・・下蓋、    (4) (4)  ・・電
熱体。 (6)・・・断熱層、  (7)・・炉室。 (8)・・・圧媒ガス導入孔。 (9)・・・真空引き孔。 (11)・・・カプセル内ガス調整孔。 (12)・・・カプセル。 (13)・・・成形体(被処理体)。 (14)・・・カプセル内ガス調整用管路。 (14)・・・難焼結性セラミック粉末。 (15)・・・継手。 (17)・・・アルゴンガス集合装置。 (18)・・・コンプレッサ。 (19) (20)  ・圧力計(検知部)。 (21) (25)  ・真空ポンプ。 (22) (23) (24) (29)  ・・・塞
止弁。 (26)・・・絞り弁、   (27)  ・・・逆止
弁。 (28)・・・プロセッサ。 〃 茶2図 纂3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、焼結性材料を水素ガス、炭化水素など活性なガスと
    の共存系においてカプセル内に収納し、高圧容器内で熱
    間静水圧プレス処理を施すに際し、カプセルの内圧(P
    _1)と外圧(P_2)との差圧(P_2−P_1)の
    値を設定値と比較して得られた出力信号により(P_1
    )および(P_2)の値の少なくとも一つを制御する手
    段を機能せしめて前記差圧を適正レベルに維持する方法
    において、前記差圧値が予め定められた最小限界値に到
    達したとき、非常出力信号により高圧容器内の電熱装置
    への熱の供給を遮断するとともにカプセル内のガスを独
    立した調整管路を経て外気へ放出することを特徴とする
    高密度焼結体の製造方法。 2、ガスの放出が制限された流速で行われる特許請求の
    範囲第1項記載の高密度焼結体の製造方法。 3、ガスの放出が調整管路においてガスを冷却しつつ行
    われる特許請求の範囲第1項または第2項記載の高密度
    焼結体の製造方法。 4、ガスの放出が、カプセル内のガスを高圧容器内の低
    温部のガスと前記調整管路内で合流せしめて行われる前
    記特許請求の範囲各項の何れかに記載の高密度焼結体の
    製造方法。 5、非常出力信号がカプセル内部と高圧容器内部とを連
    通する管路の閉鎖を確認した上で作用する前記特許請求
    の範囲各項の何れかに記載の高密度焼結体の製造方法。 6、高圧円筒と上下の蓋とによって画成される高圧容器
    とその内部に断熱層を介して配設された電熱体で画成さ
    れる炉室とよりなり、該電熱体に電力を供給する手段と
    高圧容器内に圧媒ガスを供給する手段とを具えた高温高
    圧装置であって、前記炉室内に配置され且つ圧媒ガスに
    対して気密なカプセルにその内部と連通し高圧容器外へ
    その端部が延長するカプセル内ガス調整管路を接続する
    とともに、炉室内圧媒ガス圧(P_2)及びカプセル内
    ガス圧(P_1)をそれぞれ検出する検知部と、検出さ
    れた圧力値の差(P_2−P_1)を設定値と比較して
    出力信号に変換するプロセッサと、該信号により前記電
    力の供給量、圧媒ガスの供給量およびカプセル内ガス排
    出量の少なくとも一つを制御し前記差圧値を適正レベル
    に維持する制御機構とを具えた熱間静水圧プレス装置に
    おいて、前記圧力値の差が予め定められた最小限界値に
    到達したときの非常出力信号により電熱体への電力供給
    を遮断するとともに前記調整管路を開放する非常制御機
    構を付設してなることを特徴とする高密度焼結体の製造
    装置。 7、前記調整管路が絞り弁を具えてなる特許請求の範囲
    第6項記載の高密度焼結体の製造装置。 8、前記調整管路がそれを冷却する冷却手段を具えてな
    る特許請求の範囲第6項または第7項記載の高密度焼結
    体の製造装置。 9、前記調整管路が塞止弁を介して高圧容器内低温部と
    連通しており、前記非常出力信号により該塞止弁を開く
    ようになした前記特許請求の範囲第6項乃至第8項の何
    れかに記載の高密度焼結体の製造装置。 10、前記調整管路が塞止弁及び逆止弁を介して高圧容
    器への圧媒ガス供給配管と連結されており、前記非常制
    御機構は該塞止弁の閉止を確認した上で作用するもので
    ある前記特許請求の範囲第6項乃至第9項の何れかに記
    載の高密度焼結体の製造装置。 11、断熱層が倒立コップ型の気密性ケーシングよりな
    る前記特許請求の範囲第6項乃至第10項の何れかに記
    載の高密度焼結体の製造装置。
JP60109580A 1985-05-21 1985-05-21 高密度焼結体の製造方法ならびに装置 Expired - Lifetime JPH0617489B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60109580A JPH0617489B2 (ja) 1985-05-21 1985-05-21 高密度焼結体の製造方法ならびに装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60109580A JPH0617489B2 (ja) 1985-05-21 1985-05-21 高密度焼結体の製造方法ならびに装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61266503A true JPS61266503A (ja) 1986-11-26
JPH0617489B2 JPH0617489B2 (ja) 1994-03-09

Family

ID=14513873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60109580A Expired - Lifetime JPH0617489B2 (ja) 1985-05-21 1985-05-21 高密度焼結体の製造方法ならびに装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0617489B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0195286A (ja) * 1987-10-07 1989-04-13 Kawasaki Heavy Ind Ltd 熱間静水圧加圧装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0195286A (ja) * 1987-10-07 1989-04-13 Kawasaki Heavy Ind Ltd 熱間静水圧加圧装置
JPH0515956B2 (ja) * 1987-10-07 1993-03-03 Kawasaki Heavy Ind Ltd

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0617489B2 (ja) 1994-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Koresh et al. Molecular sieve carbon permselective membrane. Part I. Presentation of a new device for gas mixture separation
US4693863A (en) Process and apparatus to simultaneously consolidate and reduce metal powders
JP2575824B2 (ja) 含浸炭化方法及び装置
US6833011B2 (en) Activated, coal-based carbon foam
JPS61266503A (ja) 高密度焼結体の製造方法ならびに装置
US20090098004A1 (en) Method for Hot Isostatic Pressing
US4509179A (en) Vacuum sintering and hot isostatic pressing in the same vessel
US5073305A (en) Method of evacuating radioactive waste treating container to vacuum
JPH0696441B2 (ja) 高密度炭素材料の製造装置
KR100461912B1 (ko) 압매가스의공급장치
JPH0465316B2 (ja)
JPS61284505A (ja) 熱間静水圧プレス時のカプセルの健全性の確認方法並びに装置
JP4303619B2 (ja) 開放孔を有する金属体の処理方法および金属体
JPS62182587A (ja) 超高圧型静水圧加圧装置
CN113996126B (zh) Sf6回收过滤与自清洁装置及过滤方法
JPH0195286A (ja) 熱間静水圧加圧装置
CN203981466U (zh) 一种高温高压空心微球充气系统
JPH04110724U (ja) 高圧ガス雰囲気加熱処理装置
JP2535409B2 (ja) 熱間静水圧下加工装置
CN111992160B (zh) 一种可固化放射性污染砂土的自蔓延高温合成系统
JPH1194085A (ja) 高圧処理装置における密封チャンバの安全装置
JPH02192589A (ja) 熱間静水圧プレス装置
JPH0549917B2 (ja)
JPH0458428B2 (ja)
CN114985739A (zh) 一种金属纤维多孔材料的烧结方法及其烧结装置