JPS6126228Y2 - - Google Patents
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- JPS6126228Y2 JPS6126228Y2 JP9352781U JP9352781U JPS6126228Y2 JP S6126228 Y2 JPS6126228 Y2 JP S6126228Y2 JP 9352781 U JP9352781 U JP 9352781U JP 9352781 U JP9352781 U JP 9352781U JP S6126228 Y2 JPS6126228 Y2 JP S6126228Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、組立式タンクの組立に用いる固定
具に関するものである。
具に関するものである。
タンク等の大形容器を、多数の単位板から組立
てることは既に行なわれている。このような単位
板としては、直角四辺形の基板の周縁に同一側へ
突出する接合縁を設けた形式のものが、多く用い
られている。ここにいう接合縁としては、基板に
対して直立する直立接合縁と、基板に対して135
度の角度で傾斜する傾斜接合縁とが知られてい
る。
てることは既に行なわれている。このような単位
板としては、直角四辺形の基板の周縁に同一側へ
突出する接合縁を設けた形式のものが、多く用い
られている。ここにいう接合縁としては、基板に
対して直立する直立接合縁と、基板に対して135
度の角度で傾斜する傾斜接合縁とが知られてい
る。
上記の単位板から組立てたタンクにおいて、タ
ンク内に中仕切を付設する場合には、中仕切構成
用単位板の接合縁をタンクの底に当接し、接合縁
と底とにボルトを貫通させ、ナツトを締付けて固
定する。このとき、通常のボルトを用いると、ナ
ツトの回転と共にボルト自体が回転するので、こ
れを防ぐために、底を隔てた反対側でボルトの頭
を押さえることが必要になり、極めて繁雑な作業
を必要とした。
ンク内に中仕切を付設する場合には、中仕切構成
用単位板の接合縁をタンクの底に当接し、接合縁
と底とにボルトを貫通させ、ナツトを締付けて固
定する。このとき、通常のボルトを用いると、ナ
ツトの回転と共にボルト自体が回転するので、こ
れを防ぐために、底を隔てた反対側でボルトの頭
を押さえることが必要になり、極めて繁雑な作業
を必要とした。
そこで、第1図に示すように、1枚の小平板p
に2個以上の孔を穿設し、それぞれの孔にボルト
qの足を挿入し、ボルトqの頭の周囲を小平板p
に溶接し、それによつて2個以上のボルトを横に
連ねたものを、固定具として用いることが提案さ
れた。この固定具を用いると、1つのボルトqに
ナツトrを締付ける際、他のボルトqが回り止め
の役をするので、ボルトの頭を押さえる必要がな
いという利点があつた。だから、この固定具は、
確かに便利なものであつた。しかし、この固定具
には、僅かな欠点が残されていた。その欠点とい
うのは、この固定具を製造する際に、もしボルト
qの頭と小平板pとの溶接に切目があると、第1
図に示すように、たとえ小平板と接合縁との間に
パツキンsが挾まれていても、矢印xで示す切目
からボルトのねじ部を通つて矢印yで示すナツト
の孔へ向かつて漏水が起るため、上記溶接には僅
かな切目も許されず、溶接作業が極めて繁雑にな
るということである。
に2個以上の孔を穿設し、それぞれの孔にボルト
qの足を挿入し、ボルトqの頭の周囲を小平板p
に溶接し、それによつて2個以上のボルトを横に
連ねたものを、固定具として用いることが提案さ
れた。この固定具を用いると、1つのボルトqに
ナツトrを締付ける際、他のボルトqが回り止め
の役をするので、ボルトの頭を押さえる必要がな
いという利点があつた。だから、この固定具は、
確かに便利なものであつた。しかし、この固定具
には、僅かな欠点が残されていた。その欠点とい
うのは、この固定具を製造する際に、もしボルト
qの頭と小平板pとの溶接に切目があると、第1
図に示すように、たとえ小平板と接合縁との間に
パツキンsが挾まれていても、矢印xで示す切目
からボルトのねじ部を通つて矢印yで示すナツト
の孔へ向かつて漏水が起るため、上記溶接には僅
かな切目も許されず、溶接作業が極めて繁雑にな
るということである。
この考案者は、上記の欠点を改善しようと企て
た。そして、ボルトの頭の周囲を切目がないよう
に溶接するよりは、ゴムまたはプラスチツクのよ
うな樹脂で隙間がないように包む方が、はるかに
容易であることに着目し、2本以上のボルトの頭
を樹脂で包むとともに互いに連結して一体とした
ものを作つてみた。その結果、このようにして作
つたものが、前述の小平板にボルトを溶接した固
定具と同じように使用できることを確認した。ま
た、このようにしたものは、ボルトの頭が樹脂で
覆われるので、頭の腐食が防がれるという別の利
点をもつことがわかつた。さらに、この場合、足
の周りの樹脂面を足の軸に垂直にして同じ1つの
平面上にあらしめ、その余の樹脂面を足の周りの
樹脂面と面一にするかまたは窪ませると、ボルト
の周りから液漏れ防止に好都合なことを確認し
た。この考案は、このような考え方と知見に基づ
いてなされたものである。
た。そして、ボルトの頭の周囲を切目がないよう
に溶接するよりは、ゴムまたはプラスチツクのよ
うな樹脂で隙間がないように包む方が、はるかに
容易であることに着目し、2本以上のボルトの頭
を樹脂で包むとともに互いに連結して一体とした
ものを作つてみた。その結果、このようにして作
つたものが、前述の小平板にボルトを溶接した固
定具と同じように使用できることを確認した。ま
た、このようにしたものは、ボルトの頭が樹脂で
覆われるので、頭の腐食が防がれるという別の利
点をもつことがわかつた。さらに、この場合、足
の周りの樹脂面を足の軸に垂直にして同じ1つの
平面上にあらしめ、その余の樹脂面を足の周りの
樹脂面と面一にするかまたは窪ませると、ボルト
の周りから液漏れ防止に好都合なことを確認し
た。この考案は、このような考え方と知見に基づ
いてなされたものである。
すなわち、この考案は、2本以上のボルトの足
を同じ側に向けて平行に並べ、各ボルトの頭を樹
脂で包むとともに互いに連結して一体とし、足の
周りの樹脂面を足の軸に垂直にして同じ1つの平
面上にあらしめ、その余の樹脂面を足の周りの樹
脂面と面一にするかまたはこれより窪ませてな
る、タンク組立用固定具である。
を同じ側に向けて平行に並べ、各ボルトの頭を樹
脂で包むとともに互いに連結して一体とし、足の
周りの樹脂面を足の軸に垂直にして同じ1つの平
面上にあらしめ、その余の樹脂面を足の周りの樹
脂面と面一にするかまたはこれより窪ませてな
る、タンク組立用固定具である。
この考案に係るタンク組立用固定具を、図面に
基づいて説明すると次の通りである。第2図ない
し第7図は、この考案に係るタンク組立用固定具
の一例を示す一部切欠斜視図である。第8図ない
し第10図は、この考案に係るタンク組立用固定
具の使用状態を示す一部切欠斜視図である。
基づいて説明すると次の通りである。第2図ない
し第7図は、この考案に係るタンク組立用固定具
の一例を示す一部切欠斜視図である。第8図ない
し第10図は、この考案に係るタンク組立用固定
具の使用状態を示す一部切欠斜視図である。
第2図において、2本のボルト1の足11が同
じ側に向けられて平行に並べられている。各ボル
ト1の頭12が樹脂2で包まれるとともに、互い
に連結されて一体とされている。足11の周りの
樹脂面は、足11の軸に垂直にされ、しかも同じ
1つの平面上に位置している。その余の樹脂面
は、足の周りの樹脂面と面一にされている。この
ように構成されたものが、この考案に係る固定具
aである。
じ側に向けられて平行に並べられている。各ボル
ト1の頭12が樹脂2で包まれるとともに、互い
に連結されて一体とされている。足11の周りの
樹脂面は、足11の軸に垂直にされ、しかも同じ
1つの平面上に位置している。その余の樹脂面
は、足の周りの樹脂面と面一にされている。この
ように構成されたものが、この考案に係る固定具
aである。
上記の固定具aにおいて、ボルト1は、鉄、真
鍮等の金属で作られる。頭12は、図示したよう
に円板状であつてもよく、多角形板であつてもよ
い。また、頭12には、孔13を穿設するか、ま
たは頂面、側面もしくは足側に向く面に凹凸を形
成することができる。頂面もしくは足側に向く面
に設ける凹凸としては、放射状に延びるものが適
当であり、側面に設ける凹凸としては、足11と
平行に延びるものが適当である。なお、足側に向
く面に凹凸を設ける場合、足の軸に垂直な平面上
に延びる凸部が、足を取巻いて存在することが望
ましい。
鍮等の金属で作られる。頭12は、図示したよう
に円板状であつてもよく、多角形板であつてもよ
い。また、頭12には、孔13を穿設するか、ま
たは頂面、側面もしくは足側に向く面に凹凸を形
成することができる。頂面もしくは足側に向く面
に設ける凹凸としては、放射状に延びるものが適
当であり、側面に設ける凹凸としては、足11と
平行に延びるものが適当である。なお、足側に向
く面に凹凸を設ける場合、足の軸に垂直な平面上
に延びる凸部が、足を取巻いて存在することが望
ましい。
樹脂2としては、天然ゴム、合成ゴム、軟質塩
化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリエステル、ポ
リアミド等が用いられる。足の周りの樹脂面は、
全体としてみると足の軸に垂直な平面であること
を必要とするが、小さな突起のようなものは存在
してもよい。その突起は、足を取巻いて延びるこ
とが望ましい。
化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリエステル、ポ
リアミド等が用いられる。足の周りの樹脂面は、
全体としてみると足の軸に垂直な平面であること
を必要とするが、小さな突起のようなものは存在
してもよい。その突起は、足を取巻いて延びるこ
とが望ましい。
第2図に示したのは、この考案に係るタンク組
立用固定具の基本的な実施態様である。この考案
には、これに若干の変更を加えたものも含まれ
る。例えば、第3図に示すこの考案に係るタンク
組立用固定具bでは、ボルトの頭12が六角形板
とされている。また、ボルトの足11の周りの樹
脂面に、足11を個別に囲む環状突起21が設け
られ、足の周り以外の樹脂面に窪み22が設けら
れている。なお、環状突起は、足を一括して囲む
ものであつてもよい。
立用固定具の基本的な実施態様である。この考案
には、これに若干の変更を加えたものも含まれ
る。例えば、第3図に示すこの考案に係るタンク
組立用固定具bでは、ボルトの頭12が六角形板
とされている。また、ボルトの足11の周りの樹
脂面に、足11を個別に囲む環状突起21が設け
られ、足の周り以外の樹脂面に窪み22が設けら
れている。なお、環状突起は、足を一括して囲む
ものであつてもよい。
第4図に示すこの考案に係るタンク組立用固定
具cでは、3本のボルト1がかぎ状に配置され、
各ボルトの足11側に向けられた頭12面に、頭
の側方へはみ出す金属製の板3が溶接されてい
る。この板3の溶接は、点溶接で足りるから、繁
雑でない。また、足11の基部に接する樹脂面が
円錐状に膨出している。膨出部23は、足11を
ボルト挿通孔に挿入したとき、挿通孔と足との間
の隙間を塞いで液漏れを防ぐ役目をする。なお、
ボルトの頭12の頂面を覆う樹脂2面は、円板状
に膨出している。
具cでは、3本のボルト1がかぎ状に配置され、
各ボルトの足11側に向けられた頭12面に、頭
の側方へはみ出す金属製の板3が溶接されてい
る。この板3の溶接は、点溶接で足りるから、繁
雑でない。また、足11の基部に接する樹脂面が
円錐状に膨出している。膨出部23は、足11を
ボルト挿通孔に挿入したとき、挿通孔と足との間
の隙間を塞いで液漏れを防ぐ役目をする。なお、
ボルトの頭12の頂面を覆う樹脂2面は、円板状
に膨出している。
第5図に示すこの考案に係るタンク組立用固定
具dでは、3本のボルト1が一直線上に配置さ
れ、各ボルトの足11が同じ1枚の板3を貫通
し、頭12が上記板3に溶接されている。
具dでは、3本のボルト1が一直線上に配置さ
れ、各ボルトの足11が同じ1枚の板3を貫通
し、頭12が上記板3に溶接されている。
第6図に示すこの考案に係るタンク組立用固定
具eでは、2本のボルトの頭12の頂面が1本の
金属製の棒4に溶接されている。
具eでは、2本のボルトの頭12の頂面が1本の
金属製の棒4に溶接されている。
第7図に示すこの考案に係るタンク組立用固定
具fでは、2本のボルト1の頭12の側面が、1
本の金属製の棒4に溶接されている。また、ボル
ト1の頭12には、第4図の場合と同じように金
属製の板3が溶接されている。
具fでは、2本のボルト1の頭12の側面が、1
本の金属製の棒4に溶接されている。また、ボル
ト1の頭12には、第4図の場合と同じように金
属製の板3が溶接されている。
この考案に係るタンク組立用固定具は、次のよ
うに使用される。第8図において、中仕切を備え
たタンクが、単位板5Aおよび5Bから組立てら
れている。単位板5Aは、直角四辺形の基板51
の周縁に、基板51に対して直立する直立接合縁
52を設け、基板51を直立接合縁の突出側へ角
丸四角形状に膨出させたものである。単位板5B
は、上記単位板5Aにおいて、基板51の膨出を
直立接合縁の突出と逆側にしたものである。これ
らの単位板は、鉄または強化合成樹脂で作られ
る。上記単位板5Aは、側壁と中仕切の組立に用
いられ、単位板5Bは、底の組立に用いられてい
る。
うに使用される。第8図において、中仕切を備え
たタンクが、単位板5Aおよび5Bから組立てら
れている。単位板5Aは、直角四辺形の基板51
の周縁に、基板51に対して直立する直立接合縁
52を設け、基板51を直立接合縁の突出側へ角
丸四角形状に膨出させたものである。単位板5B
は、上記単位板5Aにおいて、基板51の膨出を
直立接合縁の突出と逆側にしたものである。これ
らの単位板は、鉄または強化合成樹脂で作られ
る。上記単位板5Aは、側壁と中仕切の組立に用
いられ、単位板5Bは、底の組立に用いられてい
る。
中仕切と底との継目では、中仕切構成単位板5
Aの直立接合縁52が底構成単位板5Bの基板5
1に当接され、この考案に係る固定具aのボルト
の足11が、上記直立接合縁52と基板51とを
貫通し、裏側でナツト14により固定されてい
る。中仕切と側壁との継目でも、この考案に係る
固定具aが同じように用いられている。固定具a
の樹脂2がゴム以外の場合には、樹脂2と直立接
合縁52との間にパツキンを挾むことが望まし
い。なお、固定具aは、中仕切構成用単位板5A
同志の接続に際しても、用いられている。
Aの直立接合縁52が底構成単位板5Bの基板5
1に当接され、この考案に係る固定具aのボルト
の足11が、上記直立接合縁52と基板51とを
貫通し、裏側でナツト14により固定されてい
る。中仕切と側壁との継目でも、この考案に係る
固定具aが同じように用いられている。固定具a
の樹脂2がゴム以外の場合には、樹脂2と直立接
合縁52との間にパツキンを挾むことが望まし
い。なお、固定具aは、中仕切構成用単位板5A
同志の接続に際しても、用いられている。
第9図では、中仕切を備えたタンクが、単位板
5C,5Dおよび5Eから組立てられる。単位板
5Cは直角四辺形の基板51の周縁に、基板に対
して135度の角度で傾斜する傾斜接合縁53を設
け、その先に直立接合縁52を設けたものであ
る。単位板5Dは、基板51の1辺に沿い傾斜接
合縁53のみを設け、残る3辺に沿い傾斜接合縁
53と直立接合縁52とを設けたものである。単
位板5Eは、基板51の隣接2辺に沿い傾斜接合
縁53のみを設け、残る2辺に沿い傾斜接合縁5
3と直立接合縁52とを設けたものである。単位
板5Dおよび5Eは、中仕切の縁部を構成し、単
位板5Cは、底、側壁および中仕切の中央部を構
成している。
5C,5Dおよび5Eから組立てられる。単位板
5Cは直角四辺形の基板51の周縁に、基板に対
して135度の角度で傾斜する傾斜接合縁53を設
け、その先に直立接合縁52を設けたものであ
る。単位板5Dは、基板51の1辺に沿い傾斜接
合縁53のみを設け、残る3辺に沿い傾斜接合縁
53と直立接合縁52とを設けたものである。単
位板5Eは、基板51の隣接2辺に沿い傾斜接合
縁53のみを設け、残る2辺に沿い傾斜接合縁5
3と直立接合縁52とを設けたものである。単位
板5Dおよび5Eは、中仕切の縁部を構成し、単
位板5Cは、底、側壁および中仕切の中央部を構
成している。
中仕切の縁部では、単位板5Dおよび5Eの傾
斜接合縁53のみを設けた辺が底および側壁に沿
つて配置され、傾斜接合縁53同志が当接されて
いる。当接された傾斜接合縁に、この考案に係る
固定具bのボルトの足11が貫通し、裏側でナツ
ト14により固定されている。
斜接合縁53のみを設けた辺が底および側壁に沿
つて配置され、傾斜接合縁53同志が当接されて
いる。当接された傾斜接合縁に、この考案に係る
固定具bのボルトの足11が貫通し、裏側でナツ
ト14により固定されている。
第10図では、タンクの底と側壁とが単位板5
Cから組立てられ、蓋が単位板5Fから組立てら
れている。単位板5Fは、直角四辺形の基板51
の周縁に直立接合縁52を設け、基板を直立接合
縁の非存在側へ四角錐台状に膨出させたものであ
る。タンクの底および側壁では、単位板5Cの直
立接合縁52同志が当接され、この考案に係る固
定具gを用いて固定されている。固定具gは、第
5図の固定具dにおいて、樹脂2をかまぼこ状に
したものである。固定具gのボルトの足11が上
記当接された直立接合縁52を貫通し、裏側でナ
ツト14により固定されている。ナツト14は、
底板15と蓋16とからなるナツトカバーに覆わ
れている。底板15は、縁から離れた位置にボル
トの足挿通用の孔をもち、周縁に起立面を備えて
いる。蓋16は、開口部を底板15の起立面に密
接させ得るように作られている。
Cから組立てられ、蓋が単位板5Fから組立てら
れている。単位板5Fは、直角四辺形の基板51
の周縁に直立接合縁52を設け、基板を直立接合
縁の非存在側へ四角錐台状に膨出させたものであ
る。タンクの底および側壁では、単位板5Cの直
立接合縁52同志が当接され、この考案に係る固
定具gを用いて固定されている。固定具gは、第
5図の固定具dにおいて、樹脂2をかまぼこ状に
したものである。固定具gのボルトの足11が上
記当接された直立接合縁52を貫通し、裏側でナ
ツト14により固定されている。ナツト14は、
底板15と蓋16とからなるナツトカバーに覆わ
れている。底板15は、縁から離れた位置にボル
トの足挿通用の孔をもち、周縁に起立面を備えて
いる。蓋16は、開口部を底板15の起立面に密
接させ得るように作られている。
タンクの蓋では、単位板5Fの直立接合縁52
同志が当接され、この考案に係る固定具hを用い
て側壁および底の場合と同様に固定されている。
固定具hは、上記固定具gにおいて、ボルトの数
を2本に減らしたものである。この図は、この考
案に係る固定具が、化学工場、温泉地等の腐食性
ガスが存在する場所に設置されるタンク、または
塩素で殺菌された水道水のように腐食性ガスを発
生する液体を貯えるタンクの組立に用いるため
に、適したものであることを示している。
同志が当接され、この考案に係る固定具hを用い
て側壁および底の場合と同様に固定されている。
固定具hは、上記固定具gにおいて、ボルトの数
を2本に減らしたものである。この図は、この考
案に係る固定具が、化学工場、温泉地等の腐食性
ガスが存在する場所に設置されるタンク、または
塩素で殺菌された水道水のように腐食性ガスを発
生する液体を貯えるタンクの組立に用いるため
に、適したものであることを示している。
この考案に係るタンク組立用固定具は、2本以
上のボルトの足を同じ側に向けて平行に並べ、各
ボルトの頭を樹脂で包むとともに互いに連結して
一体としたので、各ボルトをボルト挿通孔に挿通
した1つのボルトにナツトを締付ける際、他のボ
ルトが回り止めの役をする。それ故、ボルトの頭
を人が押さえる必要がない。また、ボルトの頭を
樹脂で包んだので、頭の腐食が防がれる。さら
に、足の周りの樹脂面を足の軸に垂直にして同じ
1つの平面上にあらしめ、その余の樹脂面を足の
周りの樹脂面と面一にするかまたはこれより窪ま
せたので、樹脂が軟質の場合には足にナツトを締
付けるだけで頭の周りが液密になり、樹脂が硬質
の場合でもパツキンを用いて容易に液密にでき
る。とくに、その余の樹脂面を足の周りの樹脂面
より窪ませるときは、面一にするときよりも、一
層足の周りの樹脂面を相手方に密接しやすくな
り、従つて一層容易かつ確実に液密に保持できる
こととなる。それ故、この考案の固定具を用いる
と、液漏れがないようにタンクを組立てるのが容
易である。この考案は、上記のようにすぐれた利
点をもたらす。
上のボルトの足を同じ側に向けて平行に並べ、各
ボルトの頭を樹脂で包むとともに互いに連結して
一体としたので、各ボルトをボルト挿通孔に挿通
した1つのボルトにナツトを締付ける際、他のボ
ルトが回り止めの役をする。それ故、ボルトの頭
を人が押さえる必要がない。また、ボルトの頭を
樹脂で包んだので、頭の腐食が防がれる。さら
に、足の周りの樹脂面を足の軸に垂直にして同じ
1つの平面上にあらしめ、その余の樹脂面を足の
周りの樹脂面と面一にするかまたはこれより窪ま
せたので、樹脂が軟質の場合には足にナツトを締
付けるだけで頭の周りが液密になり、樹脂が硬質
の場合でもパツキンを用いて容易に液密にでき
る。とくに、その余の樹脂面を足の周りの樹脂面
より窪ませるときは、面一にするときよりも、一
層足の周りの樹脂面を相手方に密接しやすくな
り、従つて一層容易かつ確実に液密に保持できる
こととなる。それ故、この考案の固定具を用いる
と、液漏れがないようにタンクを組立てるのが容
易である。この考案は、上記のようにすぐれた利
点をもたらす。
第1図は、従来の固定具の使用状態を示す一部
切欠斜視図、第2図ないし第7図は、この考案の
タンク組立用固定具の一例を示す一部切欠斜視
図、第8図ないし第10図は、この考案のタンク
組立用固定具の使用状態を示す一部切欠斜視図で
ある。 各図において、aないしhはこの考案の固定
具、pは小平板、qはボルト、rはナツト、sは
パツキン、xおよびyは漏水の方向、1はボル
ト、2は樹脂、3は板、4は棒、5Aないし5F
は単位板、11は足、12は頭、13は孔、14
はナツト、15は底板、16は蓋、21は環状突
起、22は窪み、23は膨出部、51は基板、5
2は直立接合縁、53は傾斜接合縁である。
切欠斜視図、第2図ないし第7図は、この考案の
タンク組立用固定具の一例を示す一部切欠斜視
図、第8図ないし第10図は、この考案のタンク
組立用固定具の使用状態を示す一部切欠斜視図で
ある。 各図において、aないしhはこの考案の固定
具、pは小平板、qはボルト、rはナツト、sは
パツキン、xおよびyは漏水の方向、1はボル
ト、2は樹脂、3は板、4は棒、5Aないし5F
は単位板、11は足、12は頭、13は孔、14
はナツト、15は底板、16は蓋、21は環状突
起、22は窪み、23は膨出部、51は基板、5
2は直立接合縁、53は傾斜接合縁である。
Claims (1)
- 2本以上のボルトの足を同じ側に向けて平行に
並べ、各ボルトの頭を樹脂で包むとともに互いに
連結して一体とし、足の周りの樹脂面を足の軸に
垂直にして同じ1つの平面上にあらしめ、その余
の樹脂面を足周りの樹脂面と面一にするかまたは
これより窪ませてなる、タンク組立用固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9352781U JPS58993U (ja) | 1981-06-23 | 1981-06-23 | タンク組立用固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9352781U JPS58993U (ja) | 1981-06-23 | 1981-06-23 | タンク組立用固定具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58993U JPS58993U (ja) | 1983-01-06 |
JPS6126228Y2 true JPS6126228Y2 (ja) | 1986-08-06 |
Family
ID=29888491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9352781U Granted JPS58993U (ja) | 1981-06-23 | 1981-06-23 | タンク組立用固定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58993U (ja) |
-
1981
- 1981-06-23 JP JP9352781U patent/JPS58993U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58993U (ja) | 1983-01-06 |
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