JPS6126150B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6126150B2 JPS6126150B2 JP12645481A JP12645481A JPS6126150B2 JP S6126150 B2 JPS6126150 B2 JP S6126150B2 JP 12645481 A JP12645481 A JP 12645481A JP 12645481 A JP12645481 A JP 12645481A JP S6126150 B2 JPS6126150 B2 JP S6126150B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- chromium
- friction
- alumite
- corrosion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B15/00—Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
- G11B15/60—Guiding record carrier
- G11B15/61—Guiding record carrier on drum, e.g. drum containing rotating heads
Landscapes
- Electrochemical Coating By Surface Reaction (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
本発明は磁気記録装置用シリンダーに関し、更
に詳細には、ビデオテープレコーダの如き磁気記
録装置において、回転ヘツドの上下にあつて磁気
テープをその外周に沿つて案内するシリンダー部
材の表面仕上げに関する。 ヘリカルスキヤン型の磁気テープレコーダーに
おいて、シリンダーの摩擦係数を小さくし且つ優
れた防錆性を持たせることが要求されている。従
来、この目的のためにアルミを主成分とするアル
ミ合金、特に「A2218」（Ｙ合金）として知られ
る系統の合金がそのまま表面研削仕上げされて使
用されている。このようなシリンダーに磁気テー
プをまきつけたまま高温高湿長時間（例えば60
℃、90％RH、90時間）放置すると、テープとシ
リンダー間に露結した水分により、シリンダーが
腐蝕を受けて発錆し、シリンダー表面として必要
な表面の平滑性を失うのみならず、ひどい場合に
は、この錆が磁気テープの磁性塗膜にくいこんで
テープを引剥す際、磁性塗膜の剥離を生ぜしめる
いう問題がある。 本発明者達はこの問題がA2218（Ｙ合金）中に
含まれる銅が耐蝕性を害するのではないかと考え
て、Cuを含まないMg添加のＡ―5056、純Al
（99.99％純度）などをテストしたがこの腐蝕の問
題はなくならなかつた。 次に、このアルミ合金の表面に普通アルマイト
処理、硬質アルマイト処理を施したところ、いず
れもこの腐食防止には有効であつたが、この場合
磁気テープとシリンダー間の摩擦が大きくなり、
テープの円滑な走行が得られないことがわかつ
た。 それ故に、本発明の目的は摩擦係数が小さく且
つ防錆性の優れた磁気記録装置用シリンダー提供
するにある。 本発明の上記の目的はシリンダー表面にアルマ
イト処理を施した後、更にクロミウムのスパツタ
ー膜により被覆することによつて達成される。 アルマイト処理については業界でよく知られて
いる方法によることができる。まず、所望の形状
に加工したアルミシリンダー体を脱脂処理をし硫
酸浴などの電解液中で表面の陽極酸化処理を行な
う。膜厚は、処理時間等の条件で変えらるが、３
〜50μ程度の間で選ばれる。このあと水又は塩水
溶液中で煮沸して封口といわれる処理をすること
もある。 クロムのスパツター膜については、真空中にア
ルミシリンダー及びクロムのターゲツト板をおい
て、ここにアルゴンガスを10-4Torr程度となる
よう導入し、この間に電圧をかけて放電状態と
し、この放電により、電離したアルゴン原子をク
ロムのターゲツト板にあて、クロム原子をはじき
出し、これをアルミシリンダー上に蓄積させる。
電圧のかけ方には直流電圧をかけるもの、交流の
電圧をかけるものがあるがいずれでもよい。クロ
ムスパツター膜の厚さは500〜１μ程度の範囲に
あるのが望ましい。余り厚くなると、スパツター
に要する時間が長くなり実用的でなくなる一方、
余りうすいと一様なクロムスパツター膜の形成が
できず保護作用も不十分となるからである。次の
実施例に示すように、クロムスパツター膜のみで
は防蝕効果は十分でない。一方アルマイト処理の
みでは上記のように防蝕性はよいが、磁気テープ
との摩擦が大となり不適当であるが、本発明の構
成とすることにより、この両特性を兼ね揃えた秀
れたシリンダー部材がえられるに至つたものであ
る。 実施例 銅を含有するアルミ合金（Ａ―2218）、及びマ
グネシウムを含有するアルミ合金（Ａ―5056）を
用いてVHSタイプVTR用の回転シリンダーを所
定の寸法に加工した。これに下記の普通アルマイ
ト及び硬質アルマイト処理を施した。 普通アルマイト処理条件 脱 脂 40ｇ／ｌメタケイ酸ソーダ及び５
c.c.／ｌ界面活性剤中で50℃３分間処理 電解液組成 180ｇｒ／lH2SO4（約10Vol％） 浴 温 20℃ 電流密度 150A／m2 時 間 20分 封 孔 Ni塩液にて97℃、30分間処理 膜 厚 平均 6.0μ 硬質アルマイト処理条件 脱 脂 普通アルマイト処理に同じ 電解液組成 10Vol％ H2SO4 浴 温 ６℃ 電流密度 3.0A／dm2（300A／dm2） 時 間 膜厚が30μになるまで 膜 厚 30μ 封 孔 2.5Kg／cm2の加圧水蒸気で30分間
処理 スパツター条件 99.99％純度のCrをターゲツトとし、アルゴン
雰囲気中で、直流スパツター法による。 真空度 10-4Tor 投入電力 2kW 時 間 1000Åとなるように行なう 膜 厚 1000Å 別に、Ａ―2118及Ａ―5056の上にクロムを直流
スパツター法によりクロムの膜を被着させた。そ
れぞれの合金に２種のアルマイト処理をしたもの
の上にも同条件でクロムのスパツター膜を形成し
た。 これらのサンプルにつきビオテープを30ｇｒの
テンシヨンをかけつつまきつけ、60℃、90％
RH、90時間のサーモに入れて、腐蝕テストを行
なつた。腐蝕あつた場合テープとシリンダーの接
触部の面積の何％が、発錆しているかを測定し
た。 一方、このシリンダー部材と磁気テープを1.1
cm/sで摺動させその間の摩擦係数を測定し現用品
Ａ―2218の場合と比較した。その結果を次表に示
す。 表から明ならかなように、アルミ合金のまま及
び、これにクロムのスパツター膜を施したものは
摩擦係数の上昇はないが、防蝕性が不十分であ
り、アルマイト処理品はいずれも防蝕性は十分で
あるが摩擦係数が大きい。これに対して本発明の
構成の２例とも、防蝕性に秀れかつ摩擦係数も小
さく、実用上秀れたシリンダー部材となつている
ことがわかる。 又、クロムスパツターの時間をまして、厚さを
500〜1000Å迄変化させたが、腐蝕と摩擦係数の
データは同じであつた。
に詳細には、ビデオテープレコーダの如き磁気記
録装置において、回転ヘツドの上下にあつて磁気
テープをその外周に沿つて案内するシリンダー部
材の表面仕上げに関する。 ヘリカルスキヤン型の磁気テープレコーダーに
おいて、シリンダーの摩擦係数を小さくし且つ優
れた防錆性を持たせることが要求されている。従
来、この目的のためにアルミを主成分とするアル
ミ合金、特に「A2218」（Ｙ合金）として知られ
る系統の合金がそのまま表面研削仕上げされて使
用されている。このようなシリンダーに磁気テー
プをまきつけたまま高温高湿長時間（例えば60
℃、90％RH、90時間）放置すると、テープとシ
リンダー間に露結した水分により、シリンダーが
腐蝕を受けて発錆し、シリンダー表面として必要
な表面の平滑性を失うのみならず、ひどい場合に
は、この錆が磁気テープの磁性塗膜にくいこんで
テープを引剥す際、磁性塗膜の剥離を生ぜしめる
いう問題がある。 本発明者達はこの問題がA2218（Ｙ合金）中に
含まれる銅が耐蝕性を害するのではないかと考え
て、Cuを含まないMg添加のＡ―5056、純Al
（99.99％純度）などをテストしたがこの腐蝕の問
題はなくならなかつた。 次に、このアルミ合金の表面に普通アルマイト
処理、硬質アルマイト処理を施したところ、いず
れもこの腐食防止には有効であつたが、この場合
磁気テープとシリンダー間の摩擦が大きくなり、
テープの円滑な走行が得られないことがわかつ
た。 それ故に、本発明の目的は摩擦係数が小さく且
つ防錆性の優れた磁気記録装置用シリンダー提供
するにある。 本発明の上記の目的はシリンダー表面にアルマ
イト処理を施した後、更にクロミウムのスパツタ
ー膜により被覆することによつて達成される。 アルマイト処理については業界でよく知られて
いる方法によることができる。まず、所望の形状
に加工したアルミシリンダー体を脱脂処理をし硫
酸浴などの電解液中で表面の陽極酸化処理を行な
う。膜厚は、処理時間等の条件で変えらるが、３
〜50μ程度の間で選ばれる。このあと水又は塩水
溶液中で煮沸して封口といわれる処理をすること
もある。 クロムのスパツター膜については、真空中にア
ルミシリンダー及びクロムのターゲツト板をおい
て、ここにアルゴンガスを10-4Torr程度となる
よう導入し、この間に電圧をかけて放電状態と
し、この放電により、電離したアルゴン原子をク
ロムのターゲツト板にあて、クロム原子をはじき
出し、これをアルミシリンダー上に蓄積させる。
電圧のかけ方には直流電圧をかけるもの、交流の
電圧をかけるものがあるがいずれでもよい。クロ
ムスパツター膜の厚さは500〜１μ程度の範囲に
あるのが望ましい。余り厚くなると、スパツター
に要する時間が長くなり実用的でなくなる一方、
余りうすいと一様なクロムスパツター膜の形成が
できず保護作用も不十分となるからである。次の
実施例に示すように、クロムスパツター膜のみで
は防蝕効果は十分でない。一方アルマイト処理の
みでは上記のように防蝕性はよいが、磁気テープ
との摩擦が大となり不適当であるが、本発明の構
成とすることにより、この両特性を兼ね揃えた秀
れたシリンダー部材がえられるに至つたものであ
る。 実施例 銅を含有するアルミ合金（Ａ―2218）、及びマ
グネシウムを含有するアルミ合金（Ａ―5056）を
用いてVHSタイプVTR用の回転シリンダーを所
定の寸法に加工した。これに下記の普通アルマイ
ト及び硬質アルマイト処理を施した。 普通アルマイト処理条件 脱 脂 40ｇ／ｌメタケイ酸ソーダ及び５
c.c.／ｌ界面活性剤中で50℃３分間処理 電解液組成 180ｇｒ／lH2SO4（約10Vol％） 浴 温 20℃ 電流密度 150A／m2 時 間 20分 封 孔 Ni塩液にて97℃、30分間処理 膜 厚 平均 6.0μ 硬質アルマイト処理条件 脱 脂 普通アルマイト処理に同じ 電解液組成 10Vol％ H2SO4 浴 温 ６℃ 電流密度 3.0A／dm2（300A／dm2） 時 間 膜厚が30μになるまで 膜 厚 30μ 封 孔 2.5Kg／cm2の加圧水蒸気で30分間
処理 スパツター条件 99.99％純度のCrをターゲツトとし、アルゴン
雰囲気中で、直流スパツター法による。 真空度 10-4Tor 投入電力 2kW 時 間 1000Åとなるように行なう 膜 厚 1000Å 別に、Ａ―2118及Ａ―5056の上にクロムを直流
スパツター法によりクロムの膜を被着させた。そ
れぞれの合金に２種のアルマイト処理をしたもの
の上にも同条件でクロムのスパツター膜を形成し
た。 これらのサンプルにつきビオテープを30ｇｒの
テンシヨンをかけつつまきつけ、60℃、90％
RH、90時間のサーモに入れて、腐蝕テストを行
なつた。腐蝕あつた場合テープとシリンダーの接
触部の面積の何％が、発錆しているかを測定し
た。 一方、このシリンダー部材と磁気テープを1.1
cm/sで摺動させその間の摩擦係数を測定し現用品
Ａ―2218の場合と比較した。その結果を次表に示
す。 表から明ならかなように、アルミ合金のまま及
び、これにクロムのスパツター膜を施したものは
摩擦係数の上昇はないが、防蝕性が不十分であ
り、アルマイト処理品はいずれも防蝕性は十分で
あるが摩擦係数が大きい。これに対して本発明の
構成の２例とも、防蝕性に秀れかつ摩擦係数も小
さく、実用上秀れたシリンダー部材となつている
ことがわかる。 又、クロムスパツターの時間をまして、厚さを
500〜1000Å迄変化させたが、腐蝕と摩擦係数の
データは同じであつた。
【表】
Claims (1)
- １ アルマイト処理表面とその上に被覆されたク
ロミウムのスパツター膜を持つ磁気記録装置用シ
リンダー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12645481A JPS5829169A (ja) | 1981-08-12 | 1981-08-12 | 磁気記録装置用シリンダ− |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12645481A JPS5829169A (ja) | 1981-08-12 | 1981-08-12 | 磁気記録装置用シリンダ− |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5829169A JPS5829169A (ja) | 1983-02-21 |
| JPS6126150B2 true JPS6126150B2 (ja) | 1986-06-19 |
Family
ID=14935614
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12645481A Granted JPS5829169A (ja) | 1981-08-12 | 1981-08-12 | 磁気記録装置用シリンダ− |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5829169A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01160350U (ja) * | 1988-04-27 | 1989-11-07 | ||
| JPH034248U (ja) * | 1989-05-31 | 1991-01-17 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2622337B1 (fr) * | 1987-10-27 | 1995-06-16 | Thomson Csf | Tete d'enregistrement/lecture video, procede de realisation et appareil mettant en oeuvre ce procede |
| CN102061472A (zh) * | 2011-01-26 | 2011-05-18 | 巨科集团有限公司 | 一种镜面铝表面氧化镀膜方法 |
-
1981
- 1981-08-12 JP JP12645481A patent/JPS5829169A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01160350U (ja) * | 1988-04-27 | 1989-11-07 | ||
| JPH034248U (ja) * | 1989-05-31 | 1991-01-17 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5829169A (ja) | 1983-02-21 |
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