JPS6126149B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6126149B2 JPS6126149B2 JP11540181A JP11540181A JPS6126149B2 JP S6126149 B2 JPS6126149 B2 JP S6126149B2 JP 11540181 A JP11540181 A JP 11540181A JP 11540181 A JP11540181 A JP 11540181A JP S6126149 B2 JPS6126149 B2 JP S6126149B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- magnetic tape
- synthetic resin
- friction
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B15/00—Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
- G11B15/60—Guiding record carrier
- G11B15/61—Guiding record carrier on drum, e.g. drum containing rotating heads
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、V.T.R.のヘリカルスキヤン型磁気
テープレコーダーの回転ヘツドの上下にあつてそ
の外周に沿つてガイドするシリンダー部材等、磁
気テープが接触し、摺動するシリンダー部材の表
面処理仕上げに関するものである。詳しくは該シ
リンダーを合成樹脂塗料で塗装し、その上にクロ
ムまたはステンレススチールのスパツクー膜を形
成させることにより、耐蝕性に優れ、磁気テープ
が円滑に走行するシリンダーを提供することを目
的とするものである。 従来この種のシリンダーには、非磁性で軽量な
ためアルミニウムを主成分とするJISA2218や銅
を含むハイパーシルミン系の合金の展伸材や金型
鋳物が切削され表面処理は施さずに使用されてい
る。 JISA2218―FD―T6等のアルミニウム合金や高
純アルミニウムの切削品は磁気テープとの摩擦係
数が約0.25とからなり小さいものである。しかし
無処理のシリンダーに磁気テープをまきつけたま
ま高温多湿の雰囲気中に長時間放置するとテープ
とシリンダーの間に結露した水分がシリンダーを
腐食させ、発錆させ、シリンダーとして必要な平
滑性を失わせる。特にひどい場合にはこの錆がテ
ープを傷つけたり、磁気テープの磁性塗膜に喰い
込んでテープをひきはがす際に磁性塗膜の剥離を
生ぜしめるという問題がある。 耐蝕性が劣るのはこれに使用されるJISA2218
やハイパーシルミン系の合金が多くの銅を含むた
めではないかと考え、99.99（％）の高純度アル
ミニウム、Mg添加型で銅を含まないA5056の展
伸材をテストしたが、実施例に示す通り、ほぼ同
程度に腐食が発生した。 腐蝕を防止する手段として、ポリウレタン樹脂
塗料、アクリル樹脂塗料で該シリンダーを塗装し
た。比較のため陽極酸化皮膜も試みた。 合成樹旨脂塗装したものは、陽極酸化皮膜同様
に、完全に腐蝕が完全に防止された。 しかしながら両シリンダーと磁気テープの間の
摩擦テストを行つたが、摩擦係数が大きく、シル
リンダーに沿うテープの円滑な走行が得られなか
つた。 金属クロムと磁気テープの間の摩擦係数が小さ
いこと、合成樹脂にクロムスパツターが可能なこ
とに着目し、試作、特性の測定を経て耐蝕性、摩
擦係数、処理後の美観の点で優れたものを見出し
たものである。 その内容とする所は、V.T.R等の磁気テープが
接触し、摺動するシリンダーに於いて、該シリン
ダーの表面にポリウレタン、アクリル等の５〜10
（μ）の合成樹脂塗装を施し、更にその上にクロ
ムまたはステンレス膜500〜1000Å被覆すること
を特徴とするシリンダー等の表面処理方法であ
る。 実施例に示すように、合成樹脂塗装表面のみで
は、磁気テープとの間の摩擦係数が大きすぎ、ク
ロムまたはステンレススパツター膜のみでは、摩
擦係数は現状で使用されているものにほぼ等しい
けれども、防蝕効果は十分でない。 本発明により、該シリンダー等に要求される諸
特性を兼ね備えた表面処理方法が完成された。 実施例 JISA2218―FD―T6（H4040）の鍛造品および
高純の99.99％Al，（A5056―BD―H12）をV.H.S
タイプの回転シリンダーの所定寸法に加工した。 その後合成樹脂塗装を施した。 母材の組成と皮膜生成条件は次の通り、 （母材組成 単位：％） A2218：Si：0.49，Fe：0.26，Cu：0.41，Mn：
0.04，Mg：1.6，Cr：0.01，Ni：1.9，
Zn：0.04，残：Al 高純度アルミ 99.993％Al A5056 Si：0.06，Ce：0.08，Cu：0.00，Mn：
0.08，Mg：4.8，Ｃτ：0.09，Ni：
0.00，Zn：0.00，残：Al （合成樹脂塗料の塗装条件） ポリウレタン塗装 トリクレンにて脱脂 ２液型ポリウレタン樹脂をスプレーにて塗装 ４日間常温乾燥 アルリリ樹脂塗装 トリクレンにて脱脂 熱硬化アクリル樹脂をスプレーにて塗装 150℃×30分間焼付け 陽極酸化皮膜 硫酸：15V／Ｖ％，アルミニウム6gτ／ｌ，浴
温：21℃電流密度：15A／ｄm2膜厚６（μ）とな
る時間に設定。98℃純水中で30分間封孔。 次に合成樹脂塗装をした該シリンダーの表面を
クロムおよびステンレススチールのスパツター膜
で被覆し、全く表面処理しないものと比較した。 スパツターの条件は次の通り。 （スパツター条件 クロム、ステンレススチール
同一条件） 真空度 10-4Torr 投入電力 2Kw 時 間 1000Åになるように設定。 これらのサンプルにつき、30gτのテンシヨン
をかけて磁気テープを巻きつけ、60℃，90RHの
雰囲気で５（時間）摩擦摺動させた後90（時間）
同条件のサーモに入れて腐蝕を調べ、磁気テープ
とシリンダー接触部のうち腐蝕の発生している面
積の比率（％）を測定した。 現状で使用されているものは約５（％）であ
る。 またこれらのサンプルにつき、磁気テープを
1.1cm／秒で摺動させその摩擦係数を測定した。 現状で使用されているものは約0.25である。 その結果を次表に示す。 この結果からも明らかな通り、本発明の構成す
る所は、耐蝕性に優れ、摩擦係数も小さく、表面
仕上りも美しい実用上優れた表面処理方法である
ことがわかる。 【表】
テープレコーダーの回転ヘツドの上下にあつてそ
の外周に沿つてガイドするシリンダー部材等、磁
気テープが接触し、摺動するシリンダー部材の表
面処理仕上げに関するものである。詳しくは該シ
リンダーを合成樹脂塗料で塗装し、その上にクロ
ムまたはステンレススチールのスパツクー膜を形
成させることにより、耐蝕性に優れ、磁気テープ
が円滑に走行するシリンダーを提供することを目
的とするものである。 従来この種のシリンダーには、非磁性で軽量な
ためアルミニウムを主成分とするJISA2218や銅
を含むハイパーシルミン系の合金の展伸材や金型
鋳物が切削され表面処理は施さずに使用されてい
る。 JISA2218―FD―T6等のアルミニウム合金や高
純アルミニウムの切削品は磁気テープとの摩擦係
数が約0.25とからなり小さいものである。しかし
無処理のシリンダーに磁気テープをまきつけたま
ま高温多湿の雰囲気中に長時間放置するとテープ
とシリンダーの間に結露した水分がシリンダーを
腐食させ、発錆させ、シリンダーとして必要な平
滑性を失わせる。特にひどい場合にはこの錆がテ
ープを傷つけたり、磁気テープの磁性塗膜に喰い
込んでテープをひきはがす際に磁性塗膜の剥離を
生ぜしめるという問題がある。 耐蝕性が劣るのはこれに使用されるJISA2218
やハイパーシルミン系の合金が多くの銅を含むた
めではないかと考え、99.99（％）の高純度アル
ミニウム、Mg添加型で銅を含まないA5056の展
伸材をテストしたが、実施例に示す通り、ほぼ同
程度に腐食が発生した。 腐蝕を防止する手段として、ポリウレタン樹脂
塗料、アクリル樹脂塗料で該シリンダーを塗装し
た。比較のため陽極酸化皮膜も試みた。 合成樹旨脂塗装したものは、陽極酸化皮膜同様
に、完全に腐蝕が完全に防止された。 しかしながら両シリンダーと磁気テープの間の
摩擦テストを行つたが、摩擦係数が大きく、シル
リンダーに沿うテープの円滑な走行が得られなか
つた。 金属クロムと磁気テープの間の摩擦係数が小さ
いこと、合成樹脂にクロムスパツターが可能なこ
とに着目し、試作、特性の測定を経て耐蝕性、摩
擦係数、処理後の美観の点で優れたものを見出し
たものである。 その内容とする所は、V.T.R等の磁気テープが
接触し、摺動するシリンダーに於いて、該シリン
ダーの表面にポリウレタン、アクリル等の５〜10
（μ）の合成樹脂塗装を施し、更にその上にクロ
ムまたはステンレス膜500〜1000Å被覆すること
を特徴とするシリンダー等の表面処理方法であ
る。 実施例に示すように、合成樹脂塗装表面のみで
は、磁気テープとの間の摩擦係数が大きすぎ、ク
ロムまたはステンレススパツター膜のみでは、摩
擦係数は現状で使用されているものにほぼ等しい
けれども、防蝕効果は十分でない。 本発明により、該シリンダー等に要求される諸
特性を兼ね備えた表面処理方法が完成された。 実施例 JISA2218―FD―T6（H4040）の鍛造品および
高純の99.99％Al，（A5056―BD―H12）をV.H.S
タイプの回転シリンダーの所定寸法に加工した。 その後合成樹脂塗装を施した。 母材の組成と皮膜生成条件は次の通り、 （母材組成 単位：％） A2218：Si：0.49，Fe：0.26，Cu：0.41，Mn：
0.04，Mg：1.6，Cr：0.01，Ni：1.9，
Zn：0.04，残：Al 高純度アルミ 99.993％Al A5056 Si：0.06，Ce：0.08，Cu：0.00，Mn：
0.08，Mg：4.8，Ｃτ：0.09，Ni：
0.00，Zn：0.00，残：Al （合成樹脂塗料の塗装条件） ポリウレタン塗装 トリクレンにて脱脂 ２液型ポリウレタン樹脂をスプレーにて塗装 ４日間常温乾燥 アルリリ樹脂塗装 トリクレンにて脱脂 熱硬化アクリル樹脂をスプレーにて塗装 150℃×30分間焼付け 陽極酸化皮膜 硫酸：15V／Ｖ％，アルミニウム6gτ／ｌ，浴
温：21℃電流密度：15A／ｄm2膜厚６（μ）とな
る時間に設定。98℃純水中で30分間封孔。 次に合成樹脂塗装をした該シリンダーの表面を
クロムおよびステンレススチールのスパツター膜
で被覆し、全く表面処理しないものと比較した。 スパツターの条件は次の通り。 （スパツター条件 クロム、ステンレススチール
同一条件） 真空度 10-4Torr 投入電力 2Kw 時 間 1000Åになるように設定。 これらのサンプルにつき、30gτのテンシヨン
をかけて磁気テープを巻きつけ、60℃，90RHの
雰囲気で５（時間）摩擦摺動させた後90（時間）
同条件のサーモに入れて腐蝕を調べ、磁気テープ
とシリンダー接触部のうち腐蝕の発生している面
積の比率（％）を測定した。 現状で使用されているものは約５（％）であ
る。 またこれらのサンプルにつき、磁気テープを
1.1cm／秒で摺動させその摩擦係数を測定した。 現状で使用されているものは約0.25である。 その結果を次表に示す。 この結果からも明らかな通り、本発明の構成す
る所は、耐蝕性に優れ、摩擦係数も小さく、表面
仕上りも美しい実用上優れた表面処理方法である
ことがわかる。 【表】
Claims (1)
- １ V.T.R.等、磁気テープが接触し、摺動する
シリンダーに於いて、合成樹脂塗料で塗装した後
クロムまたはステンレススチールのスパツター膜
で被覆することを特徴とする磁気テープレコーダ
ー用等のシリンダーの表面処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11540181A JPS5817566A (ja) | 1981-07-24 | 1981-07-24 | 磁気テ−プレコ−ダ−用シリンダ−の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11540181A JPS5817566A (ja) | 1981-07-24 | 1981-07-24 | 磁気テ−プレコ−ダ−用シリンダ−の表面処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5817566A JPS5817566A (ja) | 1983-02-01 |
| JPS6126149B2 true JPS6126149B2 (ja) | 1986-06-19 |
Family
ID=14661646
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11540181A Granted JPS5817566A (ja) | 1981-07-24 | 1981-07-24 | 磁気テ−プレコ−ダ−用シリンダ−の表面処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5817566A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05128660A (ja) * | 1991-10-31 | 1993-05-25 | Sanshin Kogyo Kk | テープガイドの製造方法 |
-
1981
- 1981-07-24 JP JP11540181A patent/JPS5817566A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5817566A (ja) | 1983-02-01 |
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