JPS6125964B2 - - Google Patents
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- JPS6125964B2 JPS6125964B2 JP19257782A JP19257782A JPS6125964B2 JP S6125964 B2 JPS6125964 B2 JP S6125964B2 JP 19257782 A JP19257782 A JP 19257782A JP 19257782 A JP19257782 A JP 19257782A JP S6125964 B2 JPS6125964 B2 JP S6125964B2
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- combustion chamber
- combustion
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- gas
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23B—METHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING ONLY SOLID FUEL
- F23B7/00—Combustion techniques; Other solid-fuel combustion apparatus
- F23B7/002—Combustion techniques; Other solid-fuel combustion apparatus characterised by gas flow arrangements
- F23B7/005—Combustion techniques; Other solid-fuel combustion apparatus characterised by gas flow arrangements with downdraught through fuel bed and grate
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23G—CREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
- F23G5/00—Incineration of waste; Incinerator constructions; Details, accessories or control therefor
- F23G5/02—Incineration of waste; Incinerator constructions; Details, accessories or control therefor with pretreatment
- F23G5/027—Incineration of waste; Incinerator constructions; Details, accessories or control therefor with pretreatment pyrolising or gasifying stage
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は廃棄物焼却炉に関し、より詳細にはフ
ライアツシユ等の灰塵の飛散を防止した無煙燃焼
の廃棄物焼却炉に関する。
ライアツシユ等の灰塵の飛散を防止した無煙燃焼
の廃棄物焼却炉に関する。
古くから固体の無煙燃焼に関しては多くの試み
がなされ、多くの装置が製作されているが、いず
れも液体燃焼、気体燃焼ほど満足すべき結果が得
られないのが実状である。
がなされ、多くの装置が製作されているが、いず
れも液体燃焼、気体燃焼ほど満足すべき結果が得
られないのが実状である。
即ち、本発明の目的は廃棄物等の固体燃焼に関
し無煙燃焼を行い得る焼却炉を提供するにある。
し無煙燃焼を行い得る焼却炉を提供するにある。
本発明によれば、
(A) 1次空気供給孔を備えた廃棄物貯留室とその
下方に位置し且つ2次空気供給孔を備えた第1
の燃焼室とから成る第1の炉体、 (B) 第1の燃焼室と連通する第2の燃焼室とその
上部に設けられ排気筒とから成る第2の炉体、 (C) 第2の燃焼室と連通する収塵室、 とから成る焼却炉であつて、前記廃棄物貯留室と
第1の焼却室とか開口を有する遮熱板によつて区
画さらており、前記2次空気供給孔は第1の燃焼
室の下方側壁に設けられているとともに前記第2
の燃焼室を縦型円筒状とし、その側壁接線方向に
設けた第1の連通孔を介して第1の燃焼室と連通
せしめ且つ該側壁の最下部に設けられた第2の連
通札を介して収塵室と連通せしめた焼却炉におい
て、前記収塵室は排ガス口及びフイルターを有す
るとともに、該排ガス口は送風機を介して第2の
炉体の排気筒に連通しており、該送風機の駆動に
より、第2の燃焼室より灰塵を含有するガスを収
塵室内に速やかに導入せしめ且つ該ガスを前記フ
イルターを通して排気筒まで送風し、また第2の
燃焼室よりのガスの排気が速やかに行なわれるこ
とを特徴とする廃棄物焼却炉が提出される。
下方に位置し且つ2次空気供給孔を備えた第1
の燃焼室とから成る第1の炉体、 (B) 第1の燃焼室と連通する第2の燃焼室とその
上部に設けられ排気筒とから成る第2の炉体、 (C) 第2の燃焼室と連通する収塵室、 とから成る焼却炉であつて、前記廃棄物貯留室と
第1の焼却室とか開口を有する遮熱板によつて区
画さらており、前記2次空気供給孔は第1の燃焼
室の下方側壁に設けられているとともに前記第2
の燃焼室を縦型円筒状とし、その側壁接線方向に
設けた第1の連通孔を介して第1の燃焼室と連通
せしめ且つ該側壁の最下部に設けられた第2の連
通札を介して収塵室と連通せしめた焼却炉におい
て、前記収塵室は排ガス口及びフイルターを有す
るとともに、該排ガス口は送風機を介して第2の
炉体の排気筒に連通しており、該送風機の駆動に
より、第2の燃焼室より灰塵を含有するガスを収
塵室内に速やかに導入せしめ且つ該ガスを前記フ
イルターを通して排気筒まで送風し、また第2の
燃焼室よりのガスの排気が速やかに行なわれるこ
とを特徴とする廃棄物焼却炉が提出される。
一般的に燃焼とは、空気中の酸素による可燃性
物質の酸化発熱反応の連鎖であることは云うまで
もないことであり、従つて無煙燃焼を達成するた
めには、先ずこの酸化反応の完結条件を考えなけ
ればならない。
物質の酸化発熱反応の連鎖であることは云うまで
もないことであり、従つて無煙燃焼を達成するた
めには、先ずこの酸化反応の完結条件を考えなけ
ればならない。
即ち、一般的な不可逆性化学反応の完結に必要
な三大条件、物質バランス、反応系の温度、
反応時間の三条件を満たさなければならないこ
とは、無煙燃焼の達成にも不可欠なことである。
な三大条件、物質バランス、反応系の温度、
反応時間の三条件を満たさなければならないこ
とは、無煙燃焼の達成にも不可欠なことである。
先ずの物質バランスについて考えて見ると、
燃焼器の型成、大きさを定めれば、必らず供給し
得る空気量に限界が生じ、燃焼もその範囲でコン
トロールされなければ物質バランスを保つことが
出来ない。液体燃焼、気体燃焼に於いては燃料の
供給を容易にコントロールすることが出来るので
物質バランスの保持は極めて容易である。
燃焼器の型成、大きさを定めれば、必らず供給し
得る空気量に限界が生じ、燃焼もその範囲でコン
トロールされなければ物質バランスを保つことが
出来ない。液体燃焼、気体燃焼に於いては燃料の
供給を容易にコントロールすることが出来るので
物質バランスの保持は極めて容易である。
しかし、固体燃料、特に廃棄物燃焼に於ける供
給量のコントロールは至難の技で、殆んど不可能
に近いとされている。
給量のコントロールは至難の技で、殆んど不可能
に近いとされている。
こゝで固体燃焼のメカニズムについて考察する
と次の通りである。
と次の通りである。
(イ) 燃料の加熱による温度上昇、水分の蒸発、
(ロ) 温度上昇による熱分解、乾留反応によるガ
ス、及び液体の発生、 (ハ) 乾留反応によつて発生した液体の蒸発気化、 (ニ) 残留炭素の固形化遊離、 (ホ) 発生ガスの着火燃焼、 (ヘ) 残留炭素の着火燃焼、 この過程が順調に進行する場合は、固体層の温
度は(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)と次第に温度
が高く
なつて居る。しかしこれらの中で、(イ)から(ニ)まで
は通常吸熱反応と見られるもので、(ホ)、(ヘ)のみが
発熱反応である。従つて(イ)から(ニ)までは、外部か
ら熱を与えなければ停止してしまう性質のもので
ある。このことから空気を絶つた密閉容器の中で
乾留反応を行なわせ、発生したガスを取り出して
燃焼させれば無煙燃焼は可能になると考えられ
る。実際にこのような廃棄物の燃焼方法も試みら
れている例がある。しかし、実際には大量のター
ルの発生、残留カーボンの固着等によるトラブル
が多過ぎて実用的ではないとも云われている。
ス、及び液体の発生、 (ハ) 乾留反応によつて発生した液体の蒸発気化、 (ニ) 残留炭素の固形化遊離、 (ホ) 発生ガスの着火燃焼、 (ヘ) 残留炭素の着火燃焼、 この過程が順調に進行する場合は、固体層の温
度は(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)と次第に温度
が高く
なつて居る。しかしこれらの中で、(イ)から(ニ)まで
は通常吸熱反応と見られるもので、(ホ)、(ヘ)のみが
発熱反応である。従つて(イ)から(ニ)までは、外部か
ら熱を与えなければ停止してしまう性質のもので
ある。このことから空気を絶つた密閉容器の中で
乾留反応を行なわせ、発生したガスを取り出して
燃焼させれば無煙燃焼は可能になると考えられ
る。実際にこのような廃棄物の燃焼方法も試みら
れている例がある。しかし、実際には大量のター
ルの発生、残留カーボンの固着等によるトラブル
が多過ぎて実用的ではないとも云われている。
しかしこのことからも、乾留、熱分解が行なわ
れている固体層に対する伝熱量をコントロールす
ることによつて、固体燃料の供給量とは関係なく
燃焼量のコントロールが可能であることが知られ
る。
れている固体層に対する伝熱量をコントロールす
ることによつて、固体燃料の供給量とは関係なく
燃焼量のコントロールが可能であることが知られ
る。
一般に廃棄物のような固形物は、気化成分が多
く、木材、石炭のような固定炭素として残留する
可燃性分が非常に少ない。従つて、燃焼熱は大部
分がガス燃焼に於いて発生するのが通例である。
そこでガス燃焼室からの伝熱を制限することによ
つて固体燃焼量の制御が可能となることが想像さ
れる。
く、木材、石炭のような固定炭素として残留する
可燃性分が非常に少ない。従つて、燃焼熱は大部
分がガス燃焼に於いて発生するのが通例である。
そこでガス燃焼室からの伝熱を制限することによ
つて固体燃焼量の制御が可能となることが想像さ
れる。
本発明を以下添付図面に示す具体例に基ずいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
まず予備実験に使用した焼却炉の概略図を示す
第1図を参照して、この焼却炉は1次燃焼室1と
その上部に設けられた2次燃焼室2とから成つて
おり、1次燃焼室1には廃棄物供給用のピストン
3及び1次空気供給孔4,4が設けられ、2次燃
焼室2には2次空気供給孔5,5及び排気筒6が
設けられている。また1次燃焼室1と2次燃焼室
2との間には若干の間隙を有する耐火物製の遮熱
板7が設けられており、このタイプの焼却炉にお
ては1次燃焼室1は主に固体反応、2次燃焼室は
ガス反応が行なわれる。
第1図を参照して、この焼却炉は1次燃焼室1と
その上部に設けられた2次燃焼室2とから成つて
おり、1次燃焼室1には廃棄物供給用のピストン
3及び1次空気供給孔4,4が設けられ、2次燃
焼室2には2次空気供給孔5,5及び排気筒6が
設けられている。また1次燃焼室1と2次燃焼室
2との間には若干の間隙を有する耐火物製の遮熱
板7が設けられており、このタイプの焼却炉にお
ては1次燃焼室1は主に固体反応、2次燃焼室は
ガス反応が行なわれる。
即ち、ピストン3が最下降位置にある状態で1
次燃焼室1を満たすまで廃棄物8を投入し、次い
でその最上部に点火を行い、排気筒6のドラフト
によつて1次空気孔4から1次空気を供給し、1
次燃焼を行わせる。また廃棄物8はピストン3の
動作によつて徐々に上昇する。1次燃焼によつて
生じた1次ガスは遮熱板7の間隙を通つて2次燃
焼室2に入り、2次空気孔5から供給される2次
空気流と混合して2次燃焼を行い2次ガス流とな
つて排気筒6から排出されるのである。
次燃焼室1を満たすまで廃棄物8を投入し、次い
でその最上部に点火を行い、排気筒6のドラフト
によつて1次空気孔4から1次空気を供給し、1
次燃焼を行わせる。また廃棄物8はピストン3の
動作によつて徐々に上昇する。1次燃焼によつて
生じた1次ガスは遮熱板7の間隙を通つて2次燃
焼室2に入り、2次空気孔5から供給される2次
空気流と混合して2次燃焼を行い2次ガス流とな
つて排気筒6から排出されるのである。
この焼却炉により廃棄物の焼却を行つた結果、
排出ガスのリンゲルマン濃度は1〜2度であり良
好とは言えないが、濃厚な黒煙の発生は見られ
ず、また1次燃焼室1は1次燃焼部分Aと未燃焼
部分Bとに分かれ、遮熱板7と廃棄物8の受熱面
制限による1次燃焼のコントロール作用は充分認
められた。
排出ガスのリンゲルマン濃度は1〜2度であり良
好とは言えないが、濃厚な黒煙の発生は見られ
ず、また1次燃焼室1は1次燃焼部分Aと未燃焼
部分Bとに分かれ、遮熱板7と廃棄物8の受熱面
制限による1次燃焼のコントロール作用は充分認
められた。
しかしながら、このタイプの焼却炉においては
廃棄物8の連続供給及び残灰の排出にも難点があ
る。また1次ガスは1次燃焼域Aを離れたばかり
のガスであり高分子成分を含んでいるものと考え
られ、この高分子を含んだ1次ガスが常温で供給
される2次空気と接触し冷却されるために、反応
時間の不足及びクラツキングを生じカーボン粒子
を分離することにより薄い煙を発生するのであつ
てその排出ガスがリンゲルマン濃度が1〜2度と
なるものと考えられる。
廃棄物8の連続供給及び残灰の排出にも難点があ
る。また1次ガスは1次燃焼域Aを離れたばかり
のガスであり高分子成分を含んでいるものと考え
られ、この高分子を含んだ1次ガスが常温で供給
される2次空気と接触し冷却されるために、反応
時間の不足及びクラツキングを生じカーボン粒子
を分離することにより薄い煙を発生するのであつ
てその排出ガスがリンゲルマン濃度が1〜2度と
なるものと考えられる。
次に上記の焼却炉を改良したものの概略側断面
を示す第2図及び正面断面を示す第3図を参照し
て、この焼却炉は廃棄物貯留室20を有し且つ1
次空気孔22,22を備えた上部体23及び該上
部体23の下方に配置され且つ燃焼室24を有す
る下部体25とから成る。燃焼室24は若干の間
隙を有する耐火物性の遮熱板26を介して廃棄物
貯留室20に連通しており、更にその側壁には2
次空気孔27が設けられている。また燃焼室24
はその下部側壁において排気筒28に連通してい
る。
を示す第2図及び正面断面を示す第3図を参照し
て、この焼却炉は廃棄物貯留室20を有し且つ1
次空気孔22,22を備えた上部体23及び該上
部体23の下方に配置され且つ燃焼室24を有す
る下部体25とから成る。燃焼室24は若干の間
隙を有する耐火物性の遮熱板26を介して廃棄物
貯留室20に連通しており、更にその側壁には2
次空気孔27が設けられている。また燃焼室24
はその下部側壁において排気筒28に連通してい
る。
この改良型の焼却炉においては、廃棄物は上部
から投入され自然落下するものであり遮熱板26
によつて支持され、廃棄物の連続供給等において
便宜が図られているのである。
から投入され自然落下するものであり遮熱板26
によつて支持され、廃棄物の連続供給等において
便宜が図られているのである。
即ち、廃棄物貯留室20において廃棄物の支持
部に点火し、1次空気孔22より1次空気を供給
し1次燃焼を行わせる。1次燃焼によつて生じた
1次ガスは廃棄物26の間隙を通つて燃焼室24
に入り、2次空気孔27から供給される2次空気
流と混合して2次燃焼を行い2次ガス流となつて
排気筒28から排出される。残渣(灰留)29は
燃焼室24の底部に留まる。
部に点火し、1次空気孔22より1次空気を供給
し1次燃焼を行わせる。1次燃焼によつて生じた
1次ガスは廃棄物26の間隙を通つて燃焼室24
に入り、2次空気孔27から供給される2次空気
流と混合して2次燃焼を行い2次ガス流となつて
排気筒28から排出される。残渣(灰留)29は
燃焼室24の底部に留まる。
即ち、この態様においては、廃棄物に着火を行
うと貯留室20内に1次燃焼域21が形成され、
廃棄物は1次燃焼域21の燃焼分解の進行につれ
で下降し、順次1次燃焼域21に移行する。従つ
て廃棄物自体によつて1次燃焼域21が覆われて
おり、上部から余分な空気の進入が防止され、1
次燃焼が制限される。また廃棄物中に含まれる熱
可塑性プラスチツク等は燃焼前に溶融して周囲の
紙屑等に吸収分散され、燃焼が始まつた段階では
下方に流下しないので黒煙の発生も有効に防止さ
れる。
うと貯留室20内に1次燃焼域21が形成され、
廃棄物は1次燃焼域21の燃焼分解の進行につれ
で下降し、順次1次燃焼域21に移行する。従つ
て廃棄物自体によつて1次燃焼域21が覆われて
おり、上部から余分な空気の進入が防止され、1
次燃焼が制限される。また廃棄物中に含まれる熱
可塑性プラスチツク等は燃焼前に溶融して周囲の
紙屑等に吸収分散され、燃焼が始まつた段階では
下方に流下しないので黒煙の発生も有効に防止さ
れる。
この焼却炉を使用して廃棄物の焼却を行つた結
果、排出ガスのリンゲルマン濃度は殆んど0の状
態であつたが、灰化したものが遮熱板26の間隙
から落下する際に微細なフライアツシユとなつて
排気筒28から相当量排出されるのが観察され
た。これは、燃焼室24において1次ガスは比重
が小であるため遮熱板26に沿つて上部を流れ、
また2次空気は1次ガスに対して比重が3倍近く
もあることから2次空気と1次ガスの実質的な接
触が起らず、従つて1次ガスの冷却が生ぜずクラ
ツキング反応が無くなつたものと考えられる。
果、排出ガスのリンゲルマン濃度は殆んど0の状
態であつたが、灰化したものが遮熱板26の間隙
から落下する際に微細なフライアツシユとなつて
排気筒28から相当量排出されるのが観察され
た。これは、燃焼室24において1次ガスは比重
が小であるため遮熱板26に沿つて上部を流れ、
また2次空気は1次ガスに対して比重が3倍近く
もあることから2次空気と1次ガスの実質的な接
触が起らず、従つて1次ガスの冷却が生ぜずクラ
ツキング反応が無くなつたものと考えられる。
また2次燃焼が拡散燃焼に変わつたために反応
時間が長くなり排気筒28に設けた観測孔から
屡々炎の立ち昇るのが観測された。通常はこの様
な場合には黒煙を発生するものであるが、この焼
却炉においてはそれは観測されなかつた。これは
2次燃焼室24に導入され通過する2次空気がそ
の間に充分高温度に加熱されたためと考えられ
る。
時間が長くなり排気筒28に設けた観測孔から
屡々炎の立ち昇るのが観測された。通常はこの様
な場合には黒煙を発生するものであるが、この焼
却炉においてはそれは観測されなかつた。これは
2次燃焼室24に導入され通過する2次空気がそ
の間に充分高温度に加熱されたためと考えられ
る。
またこの場合には、廃棄物中のプラスチツクゴ
ミ等の混入率が30%を超えると黒煙を生じた。
ミ等の混入率が30%を超えると黒煙を生じた。
以上の結果を考慮してレイアウトされた本発明
の焼却炉の側断面を示す第4図及び一部平断面を
示す第5図を参照して、本発明の焼却炉は廃棄物
貯留室30と該貯留室30の下方に配置された第
1の燃焼室31とを備えた第1の炉体32、第2
の燃焼室33を備えた第2の炉体34及び収塵室
35とから成つている。
の焼却炉の側断面を示す第4図及び一部平断面を
示す第5図を参照して、本発明の焼却炉は廃棄物
貯留室30と該貯留室30の下方に配置された第
1の燃焼室31とを備えた第1の炉体32、第2
の燃焼室33を備えた第2の炉体34及び収塵室
35とから成つている。
第1の炉体32は上述の如く廃棄物貯留室30
と第1の燃焼室31とを備えており、これらは若
干の間隙を有する耐火物製の遮熱板36により上
下に区画されている。
と第1の燃焼室31とを備えており、これらは若
干の間隙を有する耐火物製の遮熱板36により上
下に区画されている。
この第1の炉体32における燃焼機構は、第2
図及び第3図に示した焼却炉のそれと略同じであ
る。
図及び第3図に示した焼却炉のそれと略同じであ
る。
即ち、廃棄物貯留室30には1次空気供給孔3
9を設け、廃棄物40の下方に着火するとともに
該1次空気供給孔39より常温の1次空気を供給
し、1次燃焼を行わなしめるのである。この際廃
棄物貯留室30の下方には1次燃焼域38が形成
され、廃棄物40は1次燃焼域38の燃焼分解の
進行につれて下降し、順次1次燃焼域38に移行
する。従つて廃棄物40自体によつて1次燃焼域
38が覆われており、上部から余分の空気の進入
が防止され、1次燃焼が制限されるのである。更
に廃棄物中に含まれる熱可塑性プラスチツク等
は、燃焼前に溶融して周囲の紙屑等に吸収分散さ
れ、燃焼が始まつた段階では下方に流下しないの
で黒煙の発生も有効に防止されるのである。
9を設け、廃棄物40の下方に着火するとともに
該1次空気供給孔39より常温の1次空気を供給
し、1次燃焼を行わなしめるのである。この際廃
棄物貯留室30の下方には1次燃焼域38が形成
され、廃棄物40は1次燃焼域38の燃焼分解の
進行につれて下降し、順次1次燃焼域38に移行
する。従つて廃棄物40自体によつて1次燃焼域
38が覆われており、上部から余分の空気の進入
が防止され、1次燃焼が制限されるのである。更
に廃棄物中に含まれる熱可塑性プラスチツク等
は、燃焼前に溶融して周囲の紙屑等に吸収分散さ
れ、燃焼が始まつた段階では下方に流下しないの
で黒煙の発生も有効に防止されるのである。
また本発明において1次燃焼の際に供給する1
次空気は、1次燃焼制限のために冷却要素を考慮
して常温とすることが望ましいが、廃棄物が湿分
を50%以上含まれる様な難燃性の場合には、加熱
して供給してもよい。
次空気は、1次燃焼制限のために冷却要素を考慮
して常温とすることが望ましいが、廃棄物が湿分
を50%以上含まれる様な難燃性の場合には、加熱
して供給してもよい。
尚、廃棄物40の着火は第1の炉体32の側壁
に点火孔(図示せず)を設け、点火用バーナー或
いは手動等の公知の着火手段を用いて行う。この
場合、点火孔は後述する第2の炉体34とは反対
側に設けることがよく、廃棄物40の底部から着
火を行うことが望ましい。
に点火孔(図示せず)を設け、点火用バーナー或
いは手動等の公知の着火手段を用いて行う。この
場合、点火孔は後述する第2の炉体34とは反対
側に設けることがよく、廃棄物40の底部から着
火を行うことが望ましい。
また第1の燃焼室31には、その下方側壁部分
に2次空気供給孔41及びその反対側側壁の若干
上方部分に第2の炉体34の第2の燃焼室33に
連通する第1の連通孔42が設けられている。
に2次空気供給孔41及びその反対側側壁の若干
上方部分に第2の炉体34の第2の燃焼室33に
連通する第1の連通孔42が設けられている。
即ち、1次燃焼により発生した1次ガス流(矢
線E)は高温であり比重が小さいために第1の燃
焼室31の上方部分を通つて第1の連通孔42へ
導入される。また2次空気孔41より供給される
常温の2次空気流(矢線F)は比重が大であるた
め第1の燃焼室31の下方部分を通つて第1の連
通孔42へ導入され、この間に約600℃以上に加
熱される。
線E)は高温であり比重が小さいために第1の燃
焼室31の上方部分を通つて第1の連通孔42へ
導入される。また2次空気孔41より供給される
常温の2次空気流(矢線F)は比重が大であるた
め第1の燃焼室31の下方部分を通つて第1の連
通孔42へ導入され、この間に約600℃以上に加
熱される。
従つて第1の燃焼室31内においては1次ガス
流Eと2次空気流Fとは実質上混合されず、この
燃焼室31では所謂拡散燃焼が行われることにな
る。
流Eと2次空気流Fとは実質上混合されず、この
燃焼室31では所謂拡散燃焼が行われることにな
る。
また本発明において第2の炉体34内の第2の
燃焼室33は縦型円筒状をなしており、第1の連
通孔42の第2の燃焼室33側は該側壁の接線方
向に指向されている。
燃焼室33は縦型円筒状をなしており、第1の連
通孔42の第2の燃焼室33側は該側壁の接線方
向に指向されている。
また3次燃焼室33の天井壁の中央部分には排
気筒43が設けられ、更にその側壁の底部分には
収塵室35に連通する第2の連通孔44が設けら
れている。
気筒43が設けられ、更にその側壁の底部分には
収塵室35に連通する第2の連通孔44が設けら
れている。
即ち、第1の連通孔42より導入される1次ガ
ス流Eと2次空気流Fとの混合ガス流Gは通常10
〜20m/secの速度で流入し混合燃焼を行いつつ、
第2の燃焼室33の側壁に沿つて下降し渦流を形
成し、その結果高温の比重の小さいガスは矢線H
の如きガス流を形成し30〜40m/secの速度で旋回
上昇し排気筒43より排出される。また比較的低
温のガスや灰塵等は側壁に沿つて下降し、遠心力
により第2の連通孔44を介して収塵室35に導
入される。この場合灰塵等が第2の燃焼室33の
底部に貯留することなく速やかに第2の連通孔4
4に入るために、第2の連通孔44はその側壁の
接線方向を指向していることが望ましい。
ス流Eと2次空気流Fとの混合ガス流Gは通常10
〜20m/secの速度で流入し混合燃焼を行いつつ、
第2の燃焼室33の側壁に沿つて下降し渦流を形
成し、その結果高温の比重の小さいガスは矢線H
の如きガス流を形成し30〜40m/secの速度で旋回
上昇し排気筒43より排出される。また比較的低
温のガスや灰塵等は側壁に沿つて下降し、遠心力
により第2の連通孔44を介して収塵室35に導
入される。この場合灰塵等が第2の燃焼室33の
底部に貯留することなく速やかに第2の連通孔4
4に入るために、第2の連通孔44はその側壁の
接線方向を指向していることが望ましい。
尚、本発明において第2の炉体34内の第2の
燃焼室33の内径D、高さH及び排気筒43の排
気口の内径dとの間に、下記式 H≧1.2D(支配要素) d≦1/2D(補助要素) が満足する様な関係があることが、上述した様な
渦流を形成する上で望ましい。
燃焼室33の内径D、高さH及び排気筒43の排
気口の内径dとの間に、下記式 H≧1.2D(支配要素) d≦1/2D(補助要素) が満足する様な関係があることが、上述した様な
渦流を形成する上で望ましい。
更に収塵室35には耐熱性のフイルター45が
設けられ、収塵室35に導入されたガスはフイル
ターを通つて排管46に流れ込む。またこの排管
46はダンパー49、エゼクター送風機47を介
して排気筒43に連通しており、更にその排気筒
43内先端にはエゼクター48が設けられ、ダン
パー49の調節によつて適当量のガスを吸引する
構造となつている。
設けられ、収塵室35に導入されたガスはフイル
ターを通つて排管46に流れ込む。またこの排管
46はダンパー49、エゼクター送風機47を介
して排気筒43に連通しており、更にその排気筒
43内先端にはエゼクター48が設けられ、ダン
パー49の調節によつて適当量のガスを吸引する
構造となつている。
即ち、エゼクター送風機の駆動によつて収塵室
35内に速やかに灰塵を含むガスが導入され、こ
のガスはフイルター45によつて浄化され、エゼ
クター送風機の吸込口から吹入される空気ととも
にエゼクター48に送り込まれる。更にエゼクタ
ー48の作用により第2の燃焼室33内のガス流
Hは速やかに排気筒43を通つて系外に排出され
る。尚、灰塵は収塵室35の底に溜まることとな
る。
35内に速やかに灰塵を含むガスが導入され、こ
のガスはフイルター45によつて浄化され、エゼ
クター送風機の吸込口から吹入される空気ととも
にエゼクター48に送り込まれる。更にエゼクタ
ー48の作用により第2の燃焼室33内のガス流
Hは速やかに排気筒43を通つて系外に排出され
る。尚、灰塵は収塵室35の底に溜まることとな
る。
かくして本発明の焼却炉によれば、第1の炉体
32において1次燃焼及び2次燃焼のコントロー
ルが極めて有効に行われ、更に第2の炉体34に
おいて高速旋回燃焼を行うことにより無煙燃焼が
行われる。しかも灰塵等も有効に収塵室内に回収
され、排出ガス中に含まれて飛散することが極め
て有効に防止される。
32において1次燃焼及び2次燃焼のコントロー
ルが極めて有効に行われ、更に第2の炉体34に
おいて高速旋回燃焼を行うことにより無煙燃焼が
行われる。しかも灰塵等も有効に収塵室内に回収
され、排出ガス中に含まれて飛散することが極め
て有効に防止される。
実際に第5図及び第6図に示す本発明の焼却炉
を使用して廃棄物の焼却を行つたところ、着火時
のみにおいてリンゲルマン濃度が2度程度の白煙
を生じたのみで、以後は常時リンゲルマン濃度が
0の状態で排気がされた。
を使用して廃棄物の焼却を行つたところ、着火時
のみにおいてリンゲルマン濃度が2度程度の白煙
を生じたのみで、以後は常時リンゲルマン濃度が
0の状態で排気がされた。
また、プラスチツクゴミ等の混入率が50%を越
えても黒煙を出すことなく排気が行われた。これ
は第2の燃焼室が高温を保ちながら高速の施回燃
焼を行う効果が大きく作用しているものと考えら
れる。
えても黒煙を出すことなく排気が行われた。これ
は第2の燃焼室が高温を保ちながら高速の施回燃
焼を行う効果が大きく作用しているものと考えら
れる。
第1図は、予備実験に使用した焼却炉の側断面
図、第2図は、第1図の焼却炉を改良したものの
側断面図、第3図は、第2図の焼却炉の正面図断
面図、第4図は、本発明の焼却炉の側断面図、第
5図は、第4図の焼却炉の一部平断面図である。 引照数字1は1次燃焼室、2は2次燃焼室、3
はピストン、4は1次空気供給孔、5は2次空気
供給孔、6は排気筒、7は収塵室、8は廃棄物、
20は廃棄物貯留室、21は1次燃焼域、22は
1次空気供給孔、23は上部体、24は燃焼室、
25は下部体、26は収塵室、27は2次空気供
給孔、28は排気筒、30は廃棄物貯留室、31
は第1の燃焼室、32は第1の炉体、33は第2
の燃焼室、34は第2の炉体、35は収塵室、3
6は収塵室、38は1次燃焼域、39は1次空気
供給孔、40は廃棄物、41は2次空気供給孔、
42は第1の連通孔、43は排気筒、44は第2
の連通孔、45はフイルター、46は排管、47
はエゼクター送風機、48はエゼクター、49は
ダンパーを夫々示す。
図、第2図は、第1図の焼却炉を改良したものの
側断面図、第3図は、第2図の焼却炉の正面図断
面図、第4図は、本発明の焼却炉の側断面図、第
5図は、第4図の焼却炉の一部平断面図である。 引照数字1は1次燃焼室、2は2次燃焼室、3
はピストン、4は1次空気供給孔、5は2次空気
供給孔、6は排気筒、7は収塵室、8は廃棄物、
20は廃棄物貯留室、21は1次燃焼域、22は
1次空気供給孔、23は上部体、24は燃焼室、
25は下部体、26は収塵室、27は2次空気供
給孔、28は排気筒、30は廃棄物貯留室、31
は第1の燃焼室、32は第1の炉体、33は第2
の燃焼室、34は第2の炉体、35は収塵室、3
6は収塵室、38は1次燃焼域、39は1次空気
供給孔、40は廃棄物、41は2次空気供給孔、
42は第1の連通孔、43は排気筒、44は第2
の連通孔、45はフイルター、46は排管、47
はエゼクター送風機、48はエゼクター、49は
ダンパーを夫々示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A) 1次空気供給孔を備えた廃棄物貯留室と
その下方に位置し且つ2次空気供給孔を備えた
第1の燃焼室とから成る第1の炉体、 (B) 第1の燃焼室と連通する第2の燃焼室とその
上部に設けられら排気筒とから成る第2の炉
体、 (C) 第2の燃焼室と連通する収塵室、 とから成る焼却炉であつて、前記廃棄物貯留室と
第1の燃焼室とは開口を有する遮熱板によつて区
画さらており、前記2次空気供給孔は第1の燃焼
室の下方側壁に設けられているとともに前記第2
の燃焼室を縦型円筒状とし、側壁の接線方向に設
けた第1の連通孔を介して第1の燃焼室と連通せ
しめ且つ該側壁の最下部に設けた第2の連通孔を
介して収塵室と連通せしめた焼却炉において、 前記収塵室は排ガス口及びフイルターを有する
とともに、該排ガス口は送風機を介して第2の炉
体の排気筒に連通しており、該送風機の駆動によ
り、第2の燃焼室より灰塵を含有するガスを収塵
室内に速やかに導入せしめ且つ該ガスを前記フイ
ルターを通して排気筒まで送風し、また第2の燃
焼室よりのガスの排気が速やかに行なわれること
を特徴とする廃棄物焼却炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19257782A JPS5984016A (ja) | 1982-11-04 | 1982-11-04 | 廃棄物焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19257782A JPS5984016A (ja) | 1982-11-04 | 1982-11-04 | 廃棄物焼却炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5984016A JPS5984016A (ja) | 1984-05-15 |
JPS6125964B2 true JPS6125964B2 (ja) | 1986-06-18 |
Family
ID=16293591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19257782A Granted JPS5984016A (ja) | 1982-11-04 | 1982-11-04 | 廃棄物焼却炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5984016A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100313647B1 (ko) * | 1999-09-06 | 2001-11-15 | 송권규 | 집진장치 |
JP2009236322A (ja) * | 2006-07-20 | 2009-10-15 | Yazaki Corp | 木質系ペレット燃料直焚き吸収冷温水機の高温再生器 |
JP2015169397A (ja) * | 2014-03-08 | 2015-09-28 | 株式会社上野商店 | 燃焼促進用煙突筒 |
-
1982
- 1982-11-04 JP JP19257782A patent/JPS5984016A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5984016A (ja) | 1984-05-15 |
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