JPS61258403A - 非直線抵抗体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は酸化亜鉛を主成分とする非直線抵抗体の製造方
法に係わシ、特に側面絶縁カラー塗布工程を改良した非
直線抵抗体の製造方法に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

電気系統において、正常な電圧に重畳される過電圧を除
去し電気系統を保護するために過電圧保護装置が用いら
れる。この過電圧保護装置には、正常な電圧ではほぼ絶
縁特性を示し、過電圧が印加された時には比較的低抵抗
値になる非直線抵抗体が用いられる。非直線抵抗体は炭
化硅素（Ｓｉｎ）もしくは酸化亜鉛（ＺｎＯ）に金属酸
化物を混合し成形した素材を焼成して作られる。ＺｎＯ
系の非直線抵抗体は、小電流域における非直線特性が急
峻で、かつ、大電流域に到るまで鋭い立ち上がりをもつ
ため、ＳｉＣ系の非直線抵抗体を用いた過電圧保護装置
よシもすぐれた過電圧保護装置をつくることができる。

しかし、ＺｎＯ系の非直線抵抗体は、多くの製造工程を
有し、工業的に量産製造が困難で、非直線抵抗特性の低
下やその特性上のバラツキが大きく、課電寿命・放電耐
量等の他の性能低下をも発生する。

上記の多くの製造工程の内、特に側面絶縁カラー塗布の
工程は、ディップ塗布、スプレー吹付塗布等が行なわれ
ているが、室温に合せて塗布条件やペーストの状態を充
分に管理しないと、一定の塗布膜厚が得られず管理がむ
ずかしく信頼性が低いという問題がちった。

〔発明の目的〕

本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
信頼性の高い素子が製造でき、しかも作業工程のバラツ
キの少い非直線抵抗体の製造方法を提供することにろる
。

〔発明の概要〕

本発明は上記目的を達成する為に、非直線抵抗体の製造
方法において、焼結体の側面に塗布し、絶縁カラーを形
成するガラスペーストを５０ないし５００ポイズの粘性
に調合することを特徴とする。

更に前記ガラスペーストを成形体の側面に印刷塗布する
ことを特徴とする。

〔本発明の実施例〕

以下、本発明を実施例に基づいて説明する。主成分であ
る酸化亜鉛（ＺｎＯへの粉末に酸化ビスマス（Ｂ１２Ｏ
３）、酸化アンチモン（ｓｂ２ｏ、）、酸化クロム（Ｃ
ｒ２０ｓ　）、酸化コバルト（Ｃｏｏ　）および酸化マ
ンガン（ＭｎＯ）等の粉末をそれぞれ０．０１〜６．０
モルチの範囲で添加し、ボールミルで混合する。このと
き酸化物と有機結合剤、例えばポリビニルアルコールと
を同時に混合する。このようにして得られた混合物を乾
燥造粒装置、例えばスプレードライヤーに入れ、球状団
粒にする。この粉末状混合物をプレスにかけ、例えば直
径８０１１、厚す３０龍の円板にする。この成形物を電
気炉に入れ焼成する。焼成温度は１２００　’Ｏで、時
間は例えば６時間が適当でらる。焼成後の円板状焼成物
は焼成前よシ収縮するが、はぼ均一な組成、密度を有す
る。この焼成物の側面に絶縁カラーを塗布し焼付けを行
なう。この時絶縁カラーは、８：２の比率で秤量した酸
化鉛を６０ｗｔ％含有する鉛ガラスフリットと長石の粉
末を、アセトンとアルミナポールの入っている１１ポツ
トミルに入れ、２４時間以上回転し、充分に混合粉砕す
る。次にプチルカルヒトールアセテー）３ｗｔ％のメチ
ルセルローズを溶解した溶液を、沈殿物の２０ｗｔ％添
加して、乳棒で粗混合した上に、３段ロール混線機等で
充分混練すると、絶縁カラー剤となるガラスペーストが
得られる。充填剤としてアルミナ、シリカ、有機溶剤と
してアルコール、酢酸ブチル、有機結合剤トシてニトロ
セルローズ、エチルセルローズ等を用いることもできる
。このようにしてつくられたガラスペーストの粘性を２
０ポイズ（第１実施例）、４０ポイズ（第２実施例）、
５０ポイズ（第３実施例）、８０ポイズ（第４実施例）
、２００ポイズ（第５実施例）　、５００ポイズ（第６
実施例）、６００ボイズ（第７実施例）、１０００ボイ
ズ（第８実施例への８種類に調合し塗布を行った。塗布
は、例えば曲面スクリーン印刷機を使い、５０〜２５０
メツシユのスクリーンを通して印刷塗布する。その後、
両端面を研磨し６、例えばアルミニウムにてメタリコン
を行ない電極を設は非直線抵抗体を完成させる。

このようにして製造された８種類の非直線抵抗体をその
品質指標の１つでらるサージ耐量について調べてみた。

ｅ図は非直線抵抗体のサージエネルギー耐量の強さを示
す。横軸にガラスペーストの粘性をとシ、縦軸に印加さ
れたサージエネルギーに耐える電流をとっている。第１
図から明らかな様に、本発明に係る非直線抵抗体は、ガ
ラスペーストの粘性が５０ポイズ未満の時（第１，２実
施例）、絶縁カラーが薄くサージエネルギーに耐えられ
ず、６００ポイズ以上の時（第７，８実施例）、絶縁カ
ラーが厚く付き表面にクラックが入−り閃絡するためサ
ージエネルギーに耐えられない。よってガラスベーＸ）
を５０〜５００ボイズの粘性に調合し、側面に印刷塗布
することＫよシ絶縁カラーを設ける方法により安定した
サージエネルギー耐量を有する非値線抵抗体を得ること
ができる。

〔発明の効果〕

以上の様に本発明によれば酸化亜鉛を主成分とする焼結
体の側面に絶縁カラーを形成させるガラスペーストを５
０〜５００ボイズの粘性に調合し、側面に印刷塗布する
ことにょシ絶縁カラーを設ける方法によｐ非直線抵抗特
性の低下やその特性上のバラツキ、耐量特性の性能低下
を向上させた非直線抵抗体を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の非直線抵抗体の耐量特性とガラスペースト
の粘性との関係を説明する特性図である。 代理人　弁理士　則　近　憲　佑　（ほか１名）り゛ク
ス〈−ストめ刺Ｎ圧

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）焼結体自体が電圧非直線性を有するような添加物を
   加えた、酸化亜鉛を主成分とする成型体の側面にガラス
   ペーストを塗布した後、焼結して焼結体の側面に絶縁カ
   ラーを形成する非直線抵抗体の製造方法において、前記
   ガラスペーストは５０ないし５００ポイズの粘性に調合
   されていることを特徴とする非直線抵抗体の製造方法。 ２）前記ガラスペーストの成形体の側面への塗布は印刷
   塗布により行うことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の非直線抵抗体の製造方法。