JPS61257490A - 芳香族ジアミンの製造方法 - Google Patents

芳香族ジアミンの製造方法

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JPS61257490A
JPS61257490A JP60096684A JP9668485A JPS61257490A JP S61257490 A JPS61257490 A JP S61257490A JP 60096684 A JP60096684 A JP 60096684A JP 9668485 A JP9668485 A JP 9668485A JP S61257490 A JPS61257490 A JP S61257490A
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iodide
aromatic
electrolytic
phosphate
aromatic diamine
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JP60096684A
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English (en)
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Yuji Matsuoka
松岡 有二
Kazunori Yamataka
山高 一則
Atsushi Shimizu
敦 清水
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は芳香族モノアミンを電解酸化反応によりヨウ素
化し、ヨウ素化芳香族アミン化合物を獣次いで該化合物
をアンモニアと反応させて芳香族ジアミンを製造jる方
法に関するものである。%・には、アニリン(以下A 
Nと略す。)からp−ヨードアニリン(以下PIAと略
す。)を得、次いでp−フェニレンジアミン(以下PP
Dと略)。)を製造する方法に関するものである。
PPDは中層、顔料、医薬品、アラミド繊維、ポリイミ
ド樹脂のモノマーなどの合成中間体として有用な用途が
ある。
(従来の技律1) 従来、ANを電解酸化反応によりヨウ素化しPIAを得
、生成したPIAをアミノ化しPPDを製造する方法と
しては、米国特許第3,975,439が知られている
。この方法では、ANを隔膜法の電解酸化反応によりP
IAを得、アンモニアとPIAを反応させた後、水酸化
ナトリウムと反応させアンモニアとヨウ化ナトリウムを
回収し、回収したヨウ化ナトリウムを電解系に戻して、
PPDな製造している。
(発明が解決しようとしている問題点)従来技術(で従
って雪解反応を行なうと、隔膜を用いたW合には雪解反
応と共にヨウ化水素が生成し、かなり急激に酸性となっ
てくる。陽極液は最初油水の2層系であるが、電解の進
行と共に遂には均−系になる。この様な現象についての
記述はないが、陽極液のデカンタ−での分離を保証す2
)ための手段として水酸化ナトリウム水溶液な加えてp
Hな5〜8の範囲に保持するという記載がある。
しかし、比較例にも示した様1(、水酸化ナトリウム水
溶液を加えながら電解反応を行なうと、そもそもpHな
5〜8の範囲に保持することが極めて朔しいのみならず
、電圧の変動もかなり激しく、電解反応を安定に行なう
ことが極めて困難であることが判明した。更に副生物、
例えばアゾベンゼンや4−アミノジフェニルアミンなど
も少量ではあるが生成1していた。また、隔膜(この場
合はナフィオン膜を用いた。)を通して油層が移動して
いることが観察された。一方無隔膜電解の場合にも、比
較例に示した様に電流効率がかなり大幅に低下し、旧つ
副生物であるアゾベンゼンや4−アミノジフェニルアミ
ンが多量に生成1した。
本発明者らは上記のような従来法の持つ欠点を克服し、
工業化に耐え得る技術を開発するべく鋭意研究を重ねた
結果、驚くべきことに、無機の弱又は中酸塩、特にはリ
ン酸塩を電解液に加えることによってPIAを高い電流
効率で月つ副生物の生成を低く抑え、しかも電解反応を
安定して行なうことのできることを見出した。更には、
電解液水相のpHを特定の範囲に限定することにより、
より一層の効果が発揮できることを見出した。この考え
方は、従来技術にあるPP’Dの製造のみならす芳香環
に置換基を有する種々の芳香族ジアミンの製造にも適用
し得る。
(問題点を解決するための手段及び作用)本発明は以上
の耕具に基づくものであり、本発明は、無機の弱及び/
又は中酸塩を含む電解液中でヨウ化物を電解酸化して芳
香族モノアミンと反応させてヨウ素化芳香族アミノ化合
物を得、このヨウ素化芳香族アミン化合物をアンモニア
でアミノ化して芳香族ジアミンを製造することを循環す
る方法である。
本発明では無機の弱又は中酸塩を電解液に添加するが、
これによって電解反応を極めて安定に行なうことができ
る。即ち、電解液水相のpH変化が極めて緩やかであり
、且つpH調節も容易に行なうことができる。また、芳
香族モノアミンやヨウ素化芳香族アミノ化合物を解離さ
せる程度も少ないため、それらがイオン化して隔膜を通
って陰極側へ移行したり、副反応を生起することが少な
くなる。また、電圧の変化も少なく且つ電圧も低くなる
本発明で用いられる無機の弱又は中酸塩としてはリン酸
塩、ホウ酸塩又はその混合塩などがあるが、一般的には
効果の点でリン酸塩が好ましく用いられる。
用いられるリン酸塩としてはリン酸アンモニウム、リン
酸ナトリウム、リン酸カリウムが好ましい。工業的には
、特にリン酸ナトリウムがより好ましい。水層中のリン
酸塩濃度は1〜20重量%が好ましく、20重量%を超
えると水層の粘度が高くなる。
本発明では、電解液の水層のPl−1が電解反応に極め
て大きな影響を及ぼすことも明らかにした。実施例、比
較例で明らかなように、特定範囲のpHでのみ高い電流
効率が得られ、1つ副生物もほとんど生成しないことを
明らかにした。即ち、水層のpH4の範囲は5.5〜6
.9の範囲が好ましい。pHが6.9より高いアルカリ
性では電流効率の低下が特に著しく、アゾベンセ゛ン型
や4−アミノジフェニルアミン型の副生物の生成がかな
り増加してくる。
この現象は無隔膜電解法の場合に水相がアルカリ性にな
ってくるので顕著に現わねる。pHが5.5より低くな
ると芳香族モノアミンやヨウ素化芳香族アミノ化合物の
塩の生成が多くなり、隔膜電解法の場合、膜を通過して
陰極側へ移動可るルが増加してくる。また、電解反応を
正常に行なうことが困輔になる。
本発明において、ヨウ化物とは、水に可溶で電解質のも
のを言う。ヨウ化物には、ヨウ化アンモニウム、アルカ
リ金属のヨウ化物、ヨウ化第4級アンモニウム塩などを
挙げることができ、好ましくはヨウ化アンモニウム、ヨ
ウ化ナトリウム、ヨウ化カリウムが用いられる。工業的
には特にヨウ化ナトリウムが好ましい。カチオンは前述
のリン酸塩のカチオンと同じであることが好ましい。
ヨウ素化合物とアニリンの電解反応は、隔膜法、無隔膜
法いずれの方法でも支障なく行うことができる。隔膜法
の場合は、陽極でヨウ化水素が生成し、陰極では対応す
る水酸化物が生成する。水酸化物が必要な場合は、隔膜
法が選択される。一方、無隔膜法の場合は、陰極で生成
する水酸化物のため水層がアルカリ性となり、電流効率
が低下する危険性が高いが、本発明によれば、実施例3
,4、比較例6,4で明らかな如く、pH変化が少なく
、高い電流効率が安定して得られる。この方法は隔膜が
不要であり、電槽構造が簡単となり、しかも、電極間隔
を狭くでき、電力原単位の向上が図れる。
陽極材料としては、白金、ルテニウム、ロジウム、イリ
ジウムを単独もしくはチタンやタンタルにメッキしたも
の、各々合金、合金メッキ、また、白金、ルテニウム、
ロジウム、イリジウムとパルプメタル(チタン、タンタ
ルなど)との酸化物合金、炭素などを挙げることができ
る。
陰極材料としては、水素過電圧の低いものが好ましいが
、特に限定されることなく、鉄、ニッケル、ステンレス
などを挙げることができる。
以下、隔膜法について述べる。その記述は、無隔膜法に
おいても概ね適用できるので実施例を示すに止めた。
電解槽は有機電解反応において通常用いられるものであ
って、電解液を両極の間に通過させることができるよう
なものであればよい。例えば、電解槽は陰極板と陽極板
を平行に対立させ、両極の間に陰極室、陽極室を形成す
るように、膜−極間隔を規定するポリエチレン板、隔膜
、ポリエチレン板をこの順序に置く。これらのポリエチ
レン板の中央部分には、電解液が通過するように開孔部
を設ける。電極の通電面積は、この開孔部の大きさによ
ってきまり、そして、電極と隔膜との間隔は、このポリ
エチレン板の厚みによって規定される。陽極液と陰極液
は、それぞれのタンクから電解槽に設けられた供給口を
経て陽極室、陰極室に入り、室内を通過する間に一部が
反応して流出口から出て、陽極液タンク、陰極液タンク
に戻り、タンクと室との間を循環する。
電流密度は1〜3 Q A / d77L2が好ましく
、30A/ di”より高い電流密度では電圧が著しく
高くなり I A / d7W2より低い電流密度では
生産性が悪くなる。
電解温度は20〜60℃が好ましい。電解温度と副生成
物である○−ヨードアこリン(以下、0工Aと略す)の
生成量と相関があり、湿度が低い方が、910体比が大
きくなり好ましい。しかし、電圧が上昇し、電力原単位
が悪くなる。
電解槽内の電解液流速は0.1〜4m/秒が好ましい。
o、i m7秒より遅い流速では電流効率が低下し、4
m/秒より速い流速では電解槽内の圧損失が非常に多く
なる。
電極と隔膜の間隔は、通常0.5〜5闘が好まししS0 水相のpHの調整は、必要に応じて、対応する水酸化物
、ヨウ化水素を加えて行うことができる。
陽極液は水層と有機層から成る。水層は水、リン酸塩、
ヨウ素化合物が主成分であり、有機層はアニリン、P工
A、O工Aが主成分である。有機層中のP工Aの濃度は
1〜80重伝%が好ましい。
1重用%より薄い濃度では濃縮のために操作が十y雑で
あり、80%より濃い濃度では電圧が高くなり、且つ電
流効率も悪くなる。P工Aの濃度調W・は電流量により
容易にコントロールできる。陽極液中に有機層の占る割
合をorg容爪比と定麟するが、○rg容爪比は0.0
1〜1が好ましい。陰極液は各々リン酸塩の水溶液、ヨ
ウ素化合物の水溶液、水酸化アルカリ、アンモニア水の
水溶液いずれも使用できるが、生成物である対応する水
酸化アルカリを用いるのがより好ましい。
本発明では次に、電解反応で得たヨウ素化芳香族アミノ
化合物をアンモニアでアミン化して芳香族ジアミンな製
造する。以下にその詳細を述べる。
アミノ化反応は、電解反応で生成したヨウ素化芳香族ア
ミノ化合物を含有する油層に触媒とアンモニアを加えて
行なう。雪解反応で得られた油層は、原料である芳香族
アミノ化合物、生成物であるヨウ素化芳香族アミノ化合
物及び溶解度分の水な含んでおり、アミノ化反応は基本
的には非水系ではなく水の存在下で行なわれる。アンモ
ニアはヨウ堵化芳香族化合物に対して10〜50倍モル
量加えるが20〜30倍モル毎加え−るのが好ましい。
アンモニア中の水濃度は50重4%より少ない量であれ
ば問題なく、20声量%より少ない搦゛であれば副生物
がより少なくなる点でより好ましい。アミン化反応温度
は用いる触媒の種類及び爪とも関係してくるが、室温以
上であれば反応を進めることはできるが、反応速度の凹
点から50°C以上が好ましく、反応圧力の凹点からは
150°C以下が好ましい。またアミン化反応ではヨウ
素化芳香族アミン化合物を完全に反応させておくことが
好ましいが、そのためには反応温度を70°C以上で行
なうことが好ましいつ アミノ化反応に用いる触媒は第一銅化合物が好ましい。
さらに好ましくは、アニオンが同一であるヨウ化帖1銅
が好ましい。第二銅化合物では反応速度が遅いっ触媒は
、ヨウ素化芳香族アミノ化合物に対して[]、55〜5
0倍モル世いられるが、反応ν度という凹点から2〜2
0倍モルが好ましく)1 アミノ化反応終了後の反応液は、芳香族モノアミン、生
成物である芳香族ジアミン、ヨウ化アンモニウム、触媒
、瀞刺のアンモニア、水を含む液である。
この反応液から生成物である芳香族ジアミンな分離する
ためには、まず過剰のアンモニアを回収分離し、次いで
触媒を回収分離し、次いでヨウ化アンモニウムを回収分
離し、その後に芳香族ジアミンを回収分離することか必
要である。
アミノ化反応液から、銅触媒を回収するためには、アン
モニアを除去した後、アンモニウムイオン(ヨウ化アン
モニウムとして存在する。)(隔膜電解法でヨウ素化芳
香族化合物を製造する場合には、水酸化アルカリを添加
して除去できる。無隔膜電解法で製造する場合Vは、水
を添加し、2相分りし、水抽出などで除去できる。)そ
の後にエーテル類と水酸化アルカリを同時に添加して行
うことが好ましい。アンモニアを除去しないと銅触媒を
完全に回収できず、水酸化アルカリとエーテル類を同時
に添加しないと銅触媒を完全に回収できない。
エーテル類は炭素数が6〜8の脂肪族エーテルであるこ
とが好ましい。さらに好ましくは、工業的に入手容易な
ジブデルエーテル、ジイソプロピルエーテルである。炭
素数5以下では、銅触媒の分離が不十分であり、炭素数
9辺上では、沸点が高くなり蒸溜分離が困秤となる。
エーテル類の添加量はアミノ化反応液に含まれるANの
0.5倍電〜5倍景が好ましい。0.5借景以下では、
銅触媒の分離が不十分であり、5倍量より多いと、エー
テル類の循環が多くなる。
水酸化アルカリは水酸化す) IJウム又は水酸化カリ
ウムが好ましい。特に隔膜法の場合は陰極で生成する水
酸化アルカリを用いることができる。
アミノ化反応で副生ずるヨウ化アンモニウムは、水溶液
として回収して電解液中に祈i環することが工業的に好
ましいが、回収したヨウ化物以外のヨウ化物と2合1〜
で循環することもできるヨウ化アンモニウムのや1゛1
「は必要に応じて、ヨウ化アルカリに変やとした後循環
する。(前述した様に、隔膜型解法でヨウ素化芳香族ア
ミン化合物を製造する胡1合には、ヨウ化アルカリVX
変換することが好ましい。) ヨウ化アンモニウムの回収分離は、例えば、鯨奴の分離
時に水酸化アルカリ水溶液を添加1〜でヨウ化アルカリ
として水酸化アルカリ水溶液側に油層から抽出分離する
か、又は触媒を分離した後に水km加してヨウ化アンモ
ニウムの水溶液として油層から抽出分離する。
一方芳香族ジアミンは、出発原料である芳香族モノアミ
ンを含む油層に主に存在しているが、ヨウ化アルカリ又
はヨウ化アンモニウムを含む水層にも相当M分配してお
り、この水層を例えば芳香族モノアミンで抽出すること
が好ましい。この様にして得られた芳香族ジアミン、芳
香族モノアミンを含む液からの芳香族ジアミンの分離は
蒸留によって行なう。
前述の様にして回収したヨウ化アルカリ又はヨウ化アン
モニウム(これらをまとめてヨウ化物と略記する。)水
溶液は^を独もしくはそれ以外のヨウ化物を4・1合し
た後に電解液中に循環する。この循環水溶液中には前述
の抽出処理を行なって生成物である芳香族ジアミンを分
離しても、水への溶解度がかなりあるため少なからず混
入しているのが一般的である。
本発明のもう一つの特徴は、電解液中に循環するヨウ化
物水溶液中の芳香族ジアミンの量を親制御ることにある
。実施例4,5.6.7比較例4にも示した様に、電解
液中に芳香族ジアミンが少量でも混入してくると、電W
ff= Fj応を大幅に悪化させる原因となることを見
出した。即ち、電解液中の芳香族ジアミンの濃度が増加
してくると電流効率が大幅に低下するようになり、しか
も陽極面上にポリマー状物質が付着して電圧が上昇して
くる用参が起る。この様な現象を防止するためにけ牝′
溶液中V循環するヨウ化物水浴液中の芳香族ジアミンを
徹底して除去する必要がある。即ち、電解液中の芳香族
ジアミンの濃度を0.5矩゛坩%以下に、  保持する
濃r9′Kまで循環ヨウ化物水溶液中から除去しておく
ことが好ましい。更に好ましくは、電。
溶液中の芳香族ジアミンの濃度を0.1重石%以下に保
持することである。以上の知見に基づく工夫を加えるこ
とにより、ヨウ化物の′電解系への回収循環をも含めた
全体ゾロセスを組立てることが可能になったのである。
本発明で用いられる芳香族モノアミンは芳香環換基とし
て持つ化合物がある。ヨウ素化芳香族化合物はp−ヨー
ドアニリン他対応する化合物であり、芳香族ジアミンは
p−フェニレンジアミン他11応1ろ化合物である。工
業製品としての有用性からは、竹換基を持たないアニリ
ン、p−ヨードアニリン、p−フェニレンジアミンカ一
般的ニ用いられる。
(発明の効果) 以上述べてきたように、本発明によれば、無機の弱、中
酸塩を加えることによって、電解液水層のpH変化及び
電圧の変化を抑制し、P工夫の電流効率の低下するのを
防止すると共に、なおかつ電流効率を高めることができ
る。更には副生物の生成も減少さぜることかできる。ま
たpHを5.5〜6.9に保持することによって、P工
夫の最も高い電流効率が得られる仲に、無機の弱、中酸
塩を加えて得られる効果を一層高めることができる。無
機の弱、中酸塩を加え電解反応を長時間極めて安定して
行なえるようになったのは、工業的に実施する上で極め
て大きな利点である。しかも、無機の弱、中酸塩を加え
ることによって電圧が下り、反力原単位の向上が図れる
。このようにして得られたP工夫をアミノ化することに
よって最も収串良(PPDを製造できる。更には、アミ
ノ化反応後に生成するヨウ化物な回収して電解系に循環
する際に少量同伴する生成物である芳香族ジアミンの量
を抑制し、雪解液中に存在する芳香族ジアミンの濃度を
特定の濃度以下に抑えることにより、電解反応が層化す
ることを防止できるようVなった。
以上の点で本発明の方法は極めて優れた芳香族ジアミン
の工桑的製法である。
次に実施例によって更に詳細に説明する。
実1昨例1 陽極液として、リン酸二水素ナトリウム75g、リン酸
水素二ナトリウム75g、ヨウ化ナトリウム150Lア
ニリン3(10g、水12(10gの混合液を用い、陽
極液タンクに入れた。陰極液タンクには5%水酸化ナト
リウム水溶液1kgを入れた。両タンクの電解液を次の
電解槽に循環した。
電解槽は隔膜で仕切らねた陽極液と陰極室からなり、陽
極には白金メッキしたチタン板、陰極には鉄板で両極と
もK11X11][]cIrLの通電面積を有するもの
を用い、両極の間に通電面積が1Crn×1[lOc′
mKなるよう開孔部を有する厚さ2 mmのポリエチレ
ン板2枚と、その中央にはパーフルオロカーボン型陽イ
オン交換膜な置いて陰極室と陽極室な形成させたものを
用いた。電解槽は電解液の供給口と流出口を有しており
、電解液は流速2m/秒で流し、電流密度ioA/am
”、電解温度5(]’CでS?、解を2時間行った。陽
極液水層の、Hは、あらかじめ6.5 K調整し、電解
中はNaOHを加えpHを6.5に保った。
平均電圧は6.5■であった。電解後、雷、溶液中のP
工Aをガスクロマトグラフィーにより分析した。その結
果、電流効率は94%であった。運転中のpH変化が少
なく、P”調整が容易であった。生成ヨードアニリンの
p / o比は24であった。
5(101オートクレーブに、電解反応で得たP工A 
 30gとAN  55.第9の混合液、水7.2g1
 ヨウ化第1銅 6.5g、アンモニア65gを入れた
。75°Cで5時間反応させた。圧力は25kg/Cr
n2であった。反応終了後、過剰アンモニアを放出させ
、反応液を得た。PPD  14gが生成していた。反
応液に15%水酸化ナトリウム水溶液 49gk加え、
減圧化80°Cに加熱し、水15.9な流出させると同
時にアンモニアを除去した。水層中のpHを測定したと
ころ13.1であり、水酸化ナトリウムが残存している
のでそのままジプチルエーテル35gを加え、授拌した
後析出物を口過し、銅触媒を回収した。5.5gであっ
た。
口部を2層分離した。上層はジブチルエーテルが主成1
分であり、PPDが1%、銅が10 ppmであった。
下層はAN、水、ヨウ化ナトリウムが主成分であり、P
PDを15%含んでいた。銅濃度は20 ppmであっ
た。下層は80gであり、アニリン20gで4回抽出し
た。アニリン層にPPDの99%が抽出さ第1た。アニ
リン溶液を減圧蒸溜してPPD12.6gを得た。
(比較例1) 実施例1の陽極液組成のうちリン酸ナトリウムを除いた
ほかは、実施例1と同条件下で電解を行った。電圧は4
.1〜4.5vとやや変動があり不安定であった。電流
効率は86%であった。運転中のpHの調整が難しく、
pHが7.5〜5.1まで変動した。生成したヨードア
ニリンのp / o比は26.5であった。反応終了後
陰極液を観察したところ、実施例1では分離していなか
ったが少量ながら有機層が分離していた。
実施例2 実施例1と同じ電解液、電解槽を用い、電解液の流速2
m1秒、電解温度50°C1電流密度10A / dm
2で、水層のpHを変化させて電解を2時間行った。結
果を表1に示した。
表 1 *1  pH5,1では有機層が液状でなくなり、タン
ク壁などに付着し、電解槽に十分送ることができなくな
り、電解を中止した。
* 2  pH7,6ではガスクロ分析の結果、4−ア
ミノジフェニルアミン、アゾベンゼンが検出された。
(比較例2) 比較例1と同じ電解液、電解槽を用い、電解東件も同じ
であるが、Pllのみ変化させて@1解を2時間行った
。結果をP2に示した。
なお、pH5,0、4,,6でも有機層は液状であり、
祈出することはなかった。しかし、pH−4,6では、
有機層が非常に少なくなった。アニリン塩が水層に溶解
したためと思われる。pH7,8では、ガスクロ分析の
結果、4−アミノジフェニルアミン、アゾベンゼンが検
出された。反応後陰極液を観察したところ、pH5,0
,4,6では特に有機層の分解が多くなっていた。
実施例3 電解液として、リン酸二水素カリウム70g、リン酸水
素二カリウム70g、ヨウ化カリウム1sOL アニリ
ン250.!9、水1210.!7の混合液を用い、電
解液タンクに入れた。水層のpHは6.0であった。
電解格・は、陽極には白金、チタンを混合、塗布、焼成
させた酸化物合金な形成させたチタン板、陰極にはCI
=板で両ネjljの間に通電面積がICmX1(10C
771になるよう開孔部を有する厚さ2 mmのポリエ
チレン板1枚を置いて電解室を形成させたものを用いた
。電解槽は電解液の供給口と流出口を有しており、電f
イ液は流M’2m1秒で流し、電流密度10A / d
m”、*解温度50°Cで電解を2時間行った。
電、暗中ばpH調整を行なわなかった。電解後の水層の
pHば6.5であった。平均電圧6.2■であった。
PIAの電流効率は92%であった。生成P工Aのp 
/ o比は25であった。
(比較例6) 実施例乙の電解液組成のうちリン酸塩を除き、水を14
0g増やした電解液を用いたほかは、実施例ろと同様に
電解な2時間行った。電解中ばpH調整を行なわなかっ
た。pHは6.0から11.6まで上昇した。平均電圧
は4.4vであり、電流効率は62%であった。
実施例4,5.6.7   比較例4 実施例1の昂溶液絹成にPPDを0.1%、0.5%、
1%添加し、実施例1の電解槽のうち隔膜をガラス繊維
芯材(でて補分したポリスチレン、ジビニルベンヤ゛ン
共重体をスルホン化して得られる陽イオン交換膜に変え
たほかは実施例1と同様1(電解を2時間行った。結果
を表6′に、示した。
表−6 実施例8 実施例1でPIAをアミノ化し、銅触媒を除去した後2
層分離して、下層中PPDをANで抽出して得た下層7
5g中にヨウ化ナトリウムが18g1PPDを0.21
 gを含んでいた。この反応を10回行い、同様な組成
の回収ヨウ化ナトリウム水溶液760gを得た。この液
な630gを用いて、リン酸二水素ナトリウム75g、
リン酸水素二ナトリウム75g、水720gとアニリン
6(10gを加えて、陽極液を調製した。その他の電解
条件は実fi5と同様にして、電解を2時間行った。
電解液水層のpHは6.5に保った。電圧は3.6vで
あった。生成PIAの電流効率は89%であった。
実施例9 実施例1と同様にオートクレーブに電解反応で得た、P
ll80gとアニリン120gの混合液と水4[IL 
アンモニア2(10g、ヨウ化第1銅6.4gを入れて
、1(10°Cで6時間反応させた。
圧力は′50kg/c/rL2 であった。反発後過剰
のアンモニアを放出させた後残留液中PPDが38g生
成していた。15%水酸化ナトリウム水溶液1(10g
を加えて、減圧下80°Cに加熱し、水60gを溜出さ
せると同時にアンモニアを除去した。水層のpHを測定
したら12.9であり、水酸化ナトリウムが残存してい
たので、次いでジイソゾロビルエーテル160μを添加
し、混合した後、析出した銅触媒を減圧濾過して、銅触
媒を10.1 g回収した。
濾液を2層分離した。上層はジイソプロピルエーテルが
主成分であるが銅が10ppmであった。下層は水、ア
ニリン、ヨウ化ナトリウムが主成分であり、PPDを6
6.5g含んでいた。銅濃度は20 ppmであった。
下層は260’gであった。
PPDをアニリン40gで4回抽出した。アニリン層に
92%のPPDが抽出された。アニリン溶液を減圧蒸溜
してPPDを31F得た。アニリン抽出接水層は250
gであり、ヨウ化ナトリウムが50FXPPDが2.9
I含まれていた。
実施例10 実施例9の反応を同様に6回行って、回収ヨウ化ナトリ
ウム水溶液が760gであり、ヨウ化ナトリウムを15
0.!9、PPDを5.8g含んでいた。
この回収液にリン酸2水素ナトリウム75g、リン酸水
素二ナトリウム75g、水59[1,9、アニリン3(
10.Fを添加し陽極液を作成した。その他は実施例1
と同様に電解した。但し、隔膜にパーフルオロスルホン
酸型陽イオン交換膜な用いた。
vPNは2時間行い、P■」を6.6に保持した。電圧
はろ、6 vであった。P工Aの電流効率は78%であ
った。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)無機の弱及び/又は中酸塩を含む電解液中でヨウ
    化物を電解酸化して芳香族モノアミンと反応させてヨウ
    素化芳香族アミノ化合物を得、該ヨウ素化芳香族アミノ
    化合物をアンモニアでアミノ化して芳香族ジアミンを製
    造することを特徴とする芳香族ジアミンの製造方法。
  2. (2)電解酸化が電解液中の水相のpHを5.5〜6.
    9に保持しながら行なわれる特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
  3. (3)無機の弱及び/又は中酸塩がリン酸塩である特許
    請求の範囲第1項及び第2項記載の方法。
  4. (4)リン酸塩が、リン酸アンモニウム、リン酸ナトリ
    ウム、リン酸カリウムである特許請求の範囲第3項記載
    の方法。
  5. (5)ヨウ化物が、ヨウ化アンモニウム、ヨウ化ナトリ
    ウム、ヨウ化カリウムである特許請求の範囲第1項及び
    第2項記載の方法。
  6. (6)アミノ化反応で副生するヨウ化アンモニウムを回
    収し、必要に応じてヨウ化アルカリに変換して、単独も
    しくは回収ヨウ化物以外のヨウ化物と混合して電解液中
    に循環する特許請求の範囲第1項及び第2項記載の方法
  7. (7)電解液中の芳香族ジアミン濃度を0.5重量%以
    下に保持しながら、回収ヨウ化物溶液を循環する特許請
    求の範囲第6項記載の方法。
  8. (8)電解液中の芳香族ジアミン濃度を0.1重量%以
    下に保持しながら、回収ヨウ化物溶液を循環する特許請
    求の範囲第6項記載の方法。
  9. (9)アミノ化反応に用いる触媒が第1銅化合物で特許
    請求の範囲第1項及び第2項記載の方法。
  10. (10)第1銅化合物がヨウ化第1銅である特許請求の
    範囲第9項記載の方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5246561A (en) * 1991-05-15 1993-09-21 The Dow Chemical Company Electrolytic cell and process for the labeling of proteins and peptides

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5246561A (en) * 1991-05-15 1993-09-21 The Dow Chemical Company Electrolytic cell and process for the labeling of proteins and peptides

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