JPH07507556A - ポリアミドからジカルボン酸とジアミンを同時に製造する方法 - Google Patents
ポリアミドからジカルボン酸とジアミンを同時に製造する方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
ポリアミドからジカルボン と
ジアミンを石 に′造する 法
本願発明は、
a)ジカルボン酸のポリアミドまたは、ジアミンとのその誘導体を基本とする重
合体、またはb)実質的にそのような重合体を含む組成物から、これらの重合体
をモノマー成分に分解することにより、ジカルボン酸とジアミンを同時に製造す
る方法に関する。
ナイロン66(“’PA66°゛)のようなポリアミドのモノマー成分への分解
は、中性または酸性媒体中で実施することができるが、就中、反応時間が短いた
めに、一般に塩基性媒体中で実施されるのが好ましい。
フランス特許出願公開第926873号公報に、PA66およびPA610のよ
うなポリアミドを、例えば水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物の1
0から15重量%濃度の溶液のような無機塩基と、200℃および約15バール
で分解させることが記載されている。次に得られたジアミンは、反応混合物から
抽出されるかまたは蒸留除去され、更に減圧蒸留により精製される。この文献に
よれば、遊離のジカルボン酸は、塩酸のような強酸をジアミンを含まない反応混
合物への添加およびそれに続く沈殿により得られる。
イタリア特許第553182号においては、220℃および25バールにおいて
、過剰量の20重量%濃度の水酸化ナトリウムにより、フランス特許出願公開第
926873号の方法に比較して反応時間が短縮される。ジアミンは、水溶液か
らn−ブタノールにより抽出される。一つの例は、繊維の形で前から重合体に存
在していた不溶性の二酸化チタンの、分解後濾過による除去に関する。ジカルボ
ン酸は同様に強鉱酸の添加により遊離される。
フランス特許出願公開第1070841号公報には、アルカリ金属またはアルカ
リ土類金属の水酸化物溶液による、PA66の分解が記述されている。この文献
によれば、反応混合物はまず硫酸によって酸性化されワークアップされ、次に沈
殿したアジピン酸が分離除去される。その後、濾液に水酸化カリウム溶液を添加
し、更にヘキサメチレンジアミンが、分離および精製され得る油状の層として分
離する。この文献にはまた、重合体およびポリカプロラクタム(PA6)を含む
共重合体の分解およびワークアップが記述されている。
ドイツ特許出願公開第1088063号公報には、10重量%濃度のメタノール
NaOH溶液中でのPA66の分解が記述されている。得られたジナトリウムア
ジベートが、酸性化によって遊離酸に転換され、ヘキサメチレンジアミン(“H
MD”)を蒸留により、純粋な形態で得ることができる。
米国特許第2840606号明細書には、インプロパツール/水の混合物中にお
ける、PA66のジナトリウムアジペートおよびHMDへの分解が記述されてい
る。
この教示によれば、HMD相は蒸留によりアルコール相から分離される。アジピ
ン酸は水性相を硫酸により酸性化することにより得られ、更に結晶化により精製
される。
これらのすべての方法に共通した態様は、アジピン酸を、それぞれアルカリ金属
またはアルカリ土類金属塩の溶液の酸性化により実施することである。必然的な
無機塩の副生成物、通常塩化ナトリウムまたは硫酸ナトリウムは、一方では結晶
化によるジカルボン酸の精製を阻害し、他方ではこれを妨害し、且つかなりの廃
棄物処理の問題を形成する。
更に不利な点は、記載された方法は、種々の添加物が記載の方法の実施を阻害す
るため、例えば繊維補強、鉱物充填および/または衝撃靭性変性された、PA6
6を含む成型組成物に好適に用いることができない。
本願発明の目的は、上記の不利な点のない、ジカルボン酸とジアミンを同時に製
造する方法を提供することである。
この目的は、a)ジカルボン酸のポリアミドまたは、ジアミンとのその誘導体を
基本とする重合体、またはb)実質的にそのような重合体を含む組成物から、こ
れらの重合体をモノマー成分に分解することにより、ジカルボン酸とジアミンを
同時に製造する方法で、この ゛方法はこれらの重合体または化合物を塩基で処
理し、更に得られたジカルボン酸塩が電気化学的に対応するジカルボン酸および
塩基に転換される方法により達成されることが見出された。
ジカルボン酸のポリアミドまたはその誘導体、例えばジアミンと、対応する酸ハ
ロゲン化物、望ましくは酸塩化物を基本とする重合体は、現在までの観察から、
ポリへキサメチレンアジピン酸アミド、ポリへキサメチレンセバシン酸アミドお
よびポリテトラメチレンアジピン酸アミド、望ましくはポリへキサメチレンアジ
ピン酸アミドが適している。
50重量%の重合体を含む組成物は、また例えばPA66との共重合ポリアミド
、並びにPA66または繊維および/または添加物を含む共重合ポリアミドが挙
げられる。
重合体を分解するための塩基は、一般に水酸化リチウム、水酸化ナトリウムおよ
び水酸化カリウムのようなアルカリ金属の水酸化物、望ましくは水酸化ナトリウ
ム、またはその混合物、更にまた、好ましくは水酸化ナトリウムおよび水酸化カ
リウムの混合物が用いられる。
重合体の繰返し単位当たり、1.8から4.0、望ましくは2.0から3.0当
量のアルカリ金属の水酸化物、例えばPA66の場合−[−(CH,)、−CO
−NH−(CH,)、−NH−Co−]−を用いるのが望ましい。もし1.8当
量より少ない塩基が用いられると、結果は一般に、オリゴマーの比率が高く望ま
しくない。もし4.0当量より多い塩基が繰返し単位当たり用いられると、この
ことは一般に、特にガラス繊維補強および/または鉱物充填ポリアミド成型組成
物の場合、ガラス繊維および/または鉱物充填材の高度の分解を導くことになる
。
−Mに、アルカリ金属水酸化物は、5から25重量%濃度、望ましくは10から
15重量%濃度の水溶液の形態で用いられる。必要であれば水の代わりに、0か
ら50重量%、望ましくはOから25重量%のC,−C。
アルカノールまたはこれらの混合物を含む水−C1−C4アルカノールの混合物
を用いることが可能である。
反応は一般にiooから300℃、望ましくは150から250℃の温度範囲で
実施される。反応の圧力は、次に示す範囲外も用いられるが、一般に、0.1か
ら10 M P aの範囲である。好ましくは自家発生的圧力で実施される。
アルカリ金属の水酸化物により、反応混合物のpHは一般に、塩基性で、好まし
くは8がら14の範囲である。
反応時間は基本的には出発材料、温度および圧力に依存し、一般に0.5から1
5時間、望ましくは3から10時間の範囲である。
塩基での分解は、連続に、またはバッチ式に実施することができる。
重合体またはその材料の分解は、塩基により、攪拌機付きのまたは、なしの通常
の装置、望ましくは固体分散に特に適した撹拌装置系、例えばプロペラ撹拌機ま
たはクロスバ−撹拌機を装備した圧力容器を用いることにより実施することがで
きる。
望ましい実施態様においては、出発重合体またはポリアミド含有組成物は、分解
前で0.1から50mm、望ましくは1から10mmの平均粒子サイズに粉砕さ
れる。粉砕は商業的ミル、例えばカッティングミル、または望ましくは、特に用
いられる組成物が金属インサート、例えばボルトのような固い材料を含む場合は
、ハンマーミルで実施することができる。
このように粉砕される材料の金属部品中を、エアーテーブルを用いた乾式分離法
、望ましくは、引続いて金属部品の完全な除去のため、例えば自由落下円筒分離
機を用いた誘導分離、または、例えばハイドロサイクロンによる湿式分離法によ
り除去することができる。
特に好ましい実施態様において、装入する重合体または材料は、ハンマーミル中
で50mm長さより太き(ないサイズに粉砕され、存在する全ての金属部品は粉
砕され、更に金属部品のない粉砕すべき材料は、カッティングミル中で5から1
2mmの範囲内のサイズに粉砕される。必要に応じ、このように前処理された重
合体または重合体含有組成物が、付加的に洗浄され、塩基による分解の前に乾燥
される。
ポリアミドを分解して得られた反応混合物は、一般にジアミンを含む液相、およ
びジカルボン酸塩および不溶性成分を含む固相から構成される。
本願発明によるポリアミドの分解により得られた反応混合物は、電気化学的処理
を施され、ジカルボン酸塩を対応するジカルボン酸に転換され、そのため前もっ
て問題となる不純物を除去することが有利である。
更に好ましい実施態様において、ポリアミドがモノマー成分に分解したあと、不
溶性である反応混合物の成分が除去されることである。
不溶性成分の例としては、ガラス繊維、炭素繊維、カーボンブラック、鉱物およ
びゴムが挙げられ、塩基によって溶解されないならば金属は全く、または完全に
は除去されない。
不溶性成分を分離除去する適当な方法は、濾過、傾斜または遠心分離のような公
知の方法である。この操作は、分離に用いられる装置、例えばベルトフィルター
、および/または更に別の分離法、その場合不溶性成分が、一般にまず、水また
は用いられる溶媒(混合物)緊密に混合される方法、で実施されることができる
。この段階で得られる固体は、必要であれば、乾燥して充填材として、更に使用
することができる。
洗浄操作からの濾液は、必要ならば、反応混合物からの濾液と混合することがで
きる。
更に望ましい実施態様においては、好ましくは不溶性成分の分離後、電気化学的
処理の前i乙塩基による分解で得られるジアミンが分離される。
ジアミンの分離は、蒸留、特に精留または抽出のような良(知られた方法で実施
され、エネルギーの観点から、有機溶媒による抽出が好ましい。
抽出の前に、もし存在するなら、揮発性成分を、例えば精留により除去するのが
有利である。精留は通常の装置(例えば、配置されるか、またはバッキングそれ
た棚段蒸留塔または充填塔)で実施することができる。
ジアミンを抽出するために、通常の公知の溶媒(ドイツ特許出願公開第1163
334号)、例えばハロゲン化炭化水素、例えばクロロホルムまたはメチレンク
ロライド、C,−C,アルコール、例えばn−ブタノール、イソブタノール、5
eC−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、
ネオペンチルアルコール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノ
ール、1−ヘプタツール、2−ヘプタツール、3−ヘプタツール、4−ヘプタツ
ール、1−オクタツール、2−オクタツール、3−オクタツール、4−オクタツ
ール、望ましくはn−ブタノール、イソブタノール、C,−C,シクロアルカン
、例えばシクロペンクン、シクロヘキサン、シクロへブタン、シクロオクタン、
望ましくはシクロヘキサン、または芳香族炭化水素、望ましくはベンゼンおよび
そのC,−C4アルキル誘導体、′例えばトルエンまたはキシレン、またはそれ
らの混合物を用いることができる。ベンゼン、トルエン、n−ブタノールおよび
イソブタノールの混合物をもちいるのが特に望ましい。また25から60重量%
のベンゼンおよび/またはトルエンおよび、混合物中の全イソブタノール量が、
一般に40重量%より高くない、40から75重量%のn−ブタソールおよびイ
ソブタノールの混合物が非常に特に好ましい。
抽出は、非連続かまたは連続式に、一般にミキサーセトラーまたは脈動または非
脈動抽出塔(例えば、棚段塔または締めつけた充填塔)で実施することができる
。
ジアミンは、精留塔のストリップ部分からの側方抜取りとして蒸気の形態で採取
されるのが有利である通常のそうちによる精留によって実施される。精留は、−
eに10から100kPa、望ましくは50から80kPaで実施される。
精留の残渣になお存在するジアミンは、必要に応じて更に蒸留工程、例えば薄膜
蒸発器を用いて、0.5から50kPa、望ましくは2から30kPaで、分離
することができる。
精留塔の炉頂から得られる抽出剤は、抽出段階へ直接再循環されるかまたは、低
沸点または高沸点の、更に次の不純物の蒸留段階で除去されるのが有利である。
溶解した抽出剤および/または有機揮発性物質を分離するために、所望なら、精
製物が、更に精留されることができる。
アルカリ土類金属カチオンまたは高分子量有機アミン化合物のような電気化学的
処理を阻害する不純物は、有利には不溶性物質およびジアミンを含まず、且つ実
質的にジカルボン酸塩を含む水溶液から、吸着剤および/または沈殿剤でこれら
の溶液を処理することにより除去することができる。
用いられる吸着剤は、活性炭素、もし所望なら、キレートを基本とした選択性イ
オン交換体である。適当な沈殿剤は、アルカリ金属の炭酸塩および/または炭酸
アンモニウムが含まれる。
現在までの観察からは、電気化学的処理の方法は、原則として、本願発明の成功
を提供するものではない。
電気化学的処理は例えば、次に示す(a)から(f)までの形態の一つを採用し
てもよい。
(a)この説明において、ジカルボン酸塩の、対応するジカルボン酸と、対応す
る塩基への分解は、中間膜を用いた2部分の電気透析セル中で実施される。一般
に電気透析セルは、陽極と陰極の間に、中間膜によって互いに分離された、1か
ら200、望ましくは20から70の電気透析単位を有する。中間膜は、互いに
カチオン交換膜により分離され、その結果、電気透析単位が中間膜(陽極側)−
陽極液隔室−カチオン交換膜−陰極液隔室−中間膜(陰極側)である構造を示す
。個々の電気透析単位は、電気的に直列に連結されているのが好ましい。
この説明においては、ジカルボン酸塩の水溶液を陽極液隔室に供給するのが有利
である。適用された直流電圧の電場において、アルカリ金属カチオンは、カチオ
ン交換膜を通して陽極液隔室へ移動する。分離された電荷を補償するために必要
なヒドロキシルアニオンは陰極側の中間膜において、水の分解によって形成され
る。このようにして、対応するアルカリ金属水酸化物の溶液が陰極液隔室に集ま
る。陽極液隔室においては、ジカルボン酸塩のアニオンが、陽極側の中間膜から
の水素イオンと結合し、遊離のジカルボン酸を形成することができる。
ジカルボン酸塩の溶液を、陽極液隔室へ並列に供給するのが有利である。遊離酸
と未変換のジカルボン酸塩を含む陽極液隔室からの生成物の流れ、および陰極液
隔室からの生成物の流れが互いに結合されるのが有利である。
遊離のジカルボン酸は、一般に陽極液隔室から、電気透析法に再びかけるのが好
ましい対応するジカルボン酸塩の共沈なしに、陽極液隔室からの結合された生成
物の流れからの結晶化により得られる。
電気透析法は、連続的のみならずバッチ式でも実施することができる。複数の電
気透析セルを含む連続法の望ましい形態は、全転化を2から20、望ましくは4
から6の電気透析セルに分割し、部分的な転化のみを各電気透析セルにおいて得
ることを含む。
ここでは流れを向流に導(ことが特に有利である。
陽極液隔室からの流出物は、次の陽極液隔室等への流入物を形成し、そのため最
後の陽極液隔室からの流出物は、ジカルボン酸が富化され、ジカルボン酸塩が少
なくなる。低濃度のアルカリ金属水酸化物を含む最後の陰極液隔室からの流出物
は、最後の一つの陰極液隔室等への流入物を形成し、そのため最初の単位は陽極
液隔室においては高濃度のジカルボン酸塩を有し、陰極液隔室においては高濃度
のアルカリ金属水酸化物を有する。この結果は、陽極液隔室および陰極液隔室中
のアルカリ金属水酸化物の濃度差は単位内では小さいことを示す。このことは結
局、一般に高い電流効率のためエネルギーを節約し、平均してセルの電圧を低下
させる。
電流密度は、一般に0.1から0.2kA/m2、望ましくは 0.5から1.
0kA/m”の範囲内である。セルの電圧は一般に、電気透析単位あたり3から
8■である。
p I−(は−毅に、陽極液隔室においては2から10の範囲内で、陰極液隔室
では13より大きい範囲内である。
隔室の巾は一般に0.2から5mm、望ましくは0.5から1mmである。
電気透析温度は、一般に40から110℃、望ましくは65から90℃の範囲内
である。
流入および流出速度は一般に0.05から0.2m/秒である。
用いられるジカルボン酸塩の濃度は一般に5から40重量%、望ましくは10か
ら2Q重量%である。
必要に応じて、陽極液組成物の伝導度は、硫酸ナトリウムまたは硫酸のような酸
または塩を添加することにより増加させることができる。この型の物質は一般に
、陽極液隔室に存在する溶液の全重量に対して、0.1から10重量%、望まし
くは1から6重量%添加される。
陰極液隔室には、操作の過程で得られる物質、望ましくは、水酸化ナトリウムま
たは水酸化カリウム、望ましくは水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属の水酸
化物を添加するのが有利である。
陰極液隔室への流入物は、一般に完全に脱鉱物の水を含むが、最初は1から25
、望ましくは5から10重量%濃度の、電気透析の過程で形成されたアルカリ金
属の水酸化物の溶液を用いるのが好ましい。
(b)中間膜を有する3一部の電気透析法は、供給する材料が非常に純粋でな(
でよいということにおいて、(a)に記載の方法より優れている。更に、一般に
、低い塩の含有量が、得られるジカルボン酸溶液のみならず、対応するアルカリ
金属の水酸化物溶液中でも得られる。
この3隔室系は、カチオン交換膜のみならずアニオン交換膜を含み、電気透析単
位の構造は、中間膜(陽極側)−陽極液隔室−アニオン交換膜 −中央隔室−カ
チオン交換膜−陰極液隔室−中間膜(陰極側)である。
ジカルボン酸塩溶液を、中央隔室へ導入するのが有利である。直流の電場下にお
いて、ジカルボン酸塩アニオンは、通常、アニオン交換膜を通して、陽極液隔室
へ移動し、ここで存在する水素イオンと結合して、遊離酸を形成する。アニオン
交換膜での選択性の損失は別にして、遊離酸が、塩のない陽極液隔室から採取さ
れる。(a)のごとく、陰極液隔室ではアルカリ金属水酸化物溶液が生成する。
中央隔室からの流出物はなお、残留量のジカルボン酸塩を含み、廃棄されるか、
またはジカルボン酸塩の分解段階の供給物に有利に添加することができる(ここ
ではククッキングにより得られたジカルボン酸塩が分解される)。(a)のごと
く流出物は流れの効率を増加させるため、向流に案内される。伝導度を増加させ
るたるに、陽極液隔室に硫酸、燐酸または硝酸のような例えば、オクソ酸を添加
することができる。陰極液隔室には、これに操作の過程で得られる物質、望まし
くは、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、望ましくは水酸化ナトリウムの
ような対応するアルカリ金属水酸化物を添加することができる。その他は、(b
)の方法は(a)に記載されたと同様の条件下で実施することができる。
(c)原理的には、4隔室を有する電気透析セルを用いることもまたできる。配
置は一般に、できる限り分解からの中間膜、更にイオン交換膜、望ましくはカチ
オン交換膜を保護する以外は、3隔室を有する電気透析セルの配置に類似してい
る。一般に、電気透析単位は、中間膜(陽極側)−陽極液隔室−カチオン交換膜
−アノード近接中央隔室−アニオン交換膜−カソード近接中央隔室−カチオン交
換膜−陽極液隔室−中間膜(陰極側)である。
ジカルボン酸塩溶液は、有利にはカソード近接中央隔室中に、アノード近接中央
隔室から取出されたシカボン酸溶液および陰極液隔室からのアルカリ金属水酸物
と共に導入される。
他の点は、(b)に記載したと同様の条件下で、(c)の方法で実施される。
(d)ジカルボン酸塩の、ジカルボン酸と対応する塩基への分解は、クロール−
アルカリ電気分解からそれ自体公知の2一部隔膜電気分解セルにおける別の態様
で実施される。隔膜電気分解セルは、一般に1から100、望ましくは20から
70の、ブロック中に集められた電気分解単位から成る。このブロック中におい
て、個々の電気分解単位は、1単位の陰極を次の単位の陽極と電気的に、または
内部で連結した2極性電極を用いて電気的に直列に連結することができる。この
方法は、一般にそれぞれの隔室の形式の分離された集取ラインを経由して、流入
および流出される。2一部隔膜電気分解単位は一般に、陰極から陽極へ行く構造
は次のごと(である。
陽極−陽極液隔室−カチオン交換膜−陰極液隔室−陰極である。
ジカルボン酸塩の水溶液は、有利には陽極液隔室に導入される。適用された直流
電圧の電場下において、アルカリ金属カチオンは、一般にカチオン交換膜を通っ
て、陰極液隔室へ移動し、ここでアルカリに転換される。遊離電荷を補償するに
要する水酸基アニオンは、陰極反応において開放される。陰極反応は、例えば陰
極における水素の発生または酸素の陰極還元である。陽極液隔室は、−Mに水素
イオンと結合する有機酸基または陽極反応の過程で対応する遊離酸を開放するそ
の水素化された形態を有する。陽極反応の例として、陽極における酸素の発生ま
たは水素の陽極酸化である。陽極液隔室は、このように一般に、塩が少な(、遊
離ジカルボン酸が富化される。
隔膜電気分解は、バッチ式のみならず、また連続的に実施することができる。も
し連続法で実施されるならば、1つの選択は2から20、望ましくは4から6個
のセルの転換に分割し、流れを向流に導くことである((a)参照)。
用いられるジカルボン酸塩の溶液は、複数のそのような塩を有してもよ<、一般
に、1重量%から塩(s)の飽和限界、望ましくは5から35、特に望ましくは
15から30重量%までの濃度を有する。
電流密度は、一般に0.5から10、望ましくは1から4kA/m2内の範囲で
ある。セルの電圧は、隔膜電気分解単位当たり、一般に2からIOV、望ましく
は3から5V内の範囲である。
9口は、陽極液隔室では、−Mに2から10、望ましくは3から5で、陰極液隔
室では、13より大きい範囲内にある。
隔室の巾は、一般に0.5から10、望ましくは1から5mmである。隔膜電気
分解法を実施するために選択された温度は、一般に50から110℃、望ましく
は65から90℃の範囲内である。
大量の移動を確保するために、隔室の内容は、−Mにポンプまたは自然対流、す
なわち、電極におけるガス発生による巨大なポンプ効果により再循環される。
隔室の流速は、一般に0.05から0.5、望ましくは0.1から0.2m/s
ecの範囲内である。
(e)特に望ましい態様は、3一部の隔膜電気分解セルにおいて、ジカルボン酸
塩を対応するジカルボン酸と塩基に、電気化学的に分解することである。
3一部の隔膜電気分解セルは次の構造を有する。
陽極−陽極液隔室−カチオン交換膜−中央隔室−カチオン交換膜−陰極液隔室−
陰極である。
ジカルボン酸塩の水溶液は、−Mに中央隔室に導入される。中央隔室における電
気伝導度を増加させるために、鉱酸または塩が中央隔室電極に添加することがで
きる。その例は硫酸、硝酸、硫酸すトリウムおよび硝酸ナトリウムである。
中央隔室は、一般に有機酸基を有し、それは陽極反応の過程において開放された
水素と反応することができ、陽極側カチオン交換膜を通して中央隔室に移動し、
遊離酸を形成する。酸は、一般に未変換の塩と共に中央隔室系から除去される。
用いられる陽極液は、硫酸、硝酸、または塩酸、望ましくは硫酸が用いられる。
陽極液の基本的な機能は、陽極側カチオン交換膜と共に有機ジカルボン酸を陽極
酸化から保護することである。
その他は、(d)に記述した条件下で、(e)の方法を実施することができる。
(f)ジカルボン酸塩を、対応するジカルボン酸と塩基へ電気化学的に分解する
ことは、また4一部の隔膜電気分解セルで実施することができる。
4一部の隔膜電気分解単位は、一般に次の構造を有する。
陽極−陽極液隔室−カチオン交換膜−陽極近接中央隔室−アニオン交換膜−陰極
近接中央隔室−カチオン交換膜−陰極液隔室−陰極である。
ジカルボン酸塩水溶液は、陰極近接中央隔室に導入するのが有利である。
中央隔室における電気伝導度を増加させるために、硫酸、硝酸、硫酸ナトリウム
または硝酸ナトリウムのような鉱酸または塩が中央隔室の電極に添加されること
ができる。
酸アニオンは、一般に陰極近接中央隔室から陽極近接中央隔室へ通過し、ここで
水素と反応し、水素は陽極反応の過程で発生し、陽極側カチオン交換膜を通して
陽極近接中央隔室へ通過し、遊離酸を形成する。酸は、一般に中央隔室系から高
純度で採取される。残存する塩溶液は、一般に陰極近接中央隔室から採取され、
部分流におけるアジペート分解工程へ再循環されるか、または廃棄される。用い
られる陽極液は、−Mに鉱酸水溶液、望ましくは硫酸水溶液である。陽極液の基
本的機能は、陽極側カチオン交換膜と共に、有機酸を陽極酸化から保護すること
である。
その他は、(d)に記載の条件下で、(f)の方法を実施することができる。
上記の選択肢において、用いられるカチオン交換膜は、パーフルオリネートオレ
フィンまたは、スルフォン酸および必要に応じてカルボキシル基を電荷担体とし
て含むスチレンとジビニルベンゼンとの共重合体を基本とした重合体が特に好ま
しい。スルフォン酸基のみを含む膜をもちいることが、他の膜より多価カチオン
による汚染に対して、一般に抵抗があるため、非常に特に望ましい。この型の膜
は知られている(例えばNaf i on膜、タイプ324)。それらは、テト
ラフルオロエチレンとスルフォン基を有するパーフルオリネートモノマーとの共
重合体より成る。一般にそれらは化学的および熱的安定性を有する。イオン交換
膜を、テフロン支持繊維で補強することができる。またスチレンとジビニルベン
ゼンとの共重合体を用いることもできる。
適当なアニオン交換膜は、例えば欧州特許出願公開第449071号公報に、詳
細に記載されているので、ここでは詳細は記述しない。
用いられる電極は、一般に空孔のある材料、例えば網の形態、ラメラ、楕円形状
のウェブまたは円形状のウェブである。
陽極における酸素過電圧は、オゾンまたは過酸化物の形成を防止するために、本
願発明による電流密度範囲内において、−Mに400mVより少なく設定される
。
低酸素過電圧に適した陽極材料は、例えば、周期律表IVからVI族亜族のポラ
イド、および/またはカーバイト、および/またはシリサイド、例えばタンクル
ポライド、チタンポライドまたはチタンサブオキサイド、ドープされた、または
されない錫オキサイド、プラチナ金属でドーピングされた、またはされないタン
タルまたはニオブの電気伝導性内層を有するチタン支持体で、その表面は一般に
、電気伝導性の、非化学量論的に混合されたIVからVI族亜族の酸化物および
プラチナ族の金属酸化物およびプラチナ金属のようなプラチナ金属化合物でドー
プされる。これらの内層の表面は、一般に活性電極材料、望ましくは、タンタル
とイリジウム、プラチナまたはロジウムとの混合酸化物またはLlo、a Pt
a 04形式のブラチネートより成る。表面積を拡大するために、表面に粗度を
つけたまたはマクロ的に多孔性のチタン支持体を用いるのが通常である。
陰極は一般に、隔膜電気分解または電気透析セルにおける付加的な電圧損失を避
けるため、低水素過電圧を有する電極材料から作られる。適当な陰極は、例えば
、微粉のコバルト、ニッケル、タングステン、マンガン、ニッケルまたはコバル
トのラニー金属化合物、ニッケルーまたはコバルト−アルミニウム合金、または
鉄を65から95重量%含むニッケルー鉄合金またはコバルト−鉄合金で表面被
覆された鉄またはニッケル支持体である。
選択性および膜の寿命を改善するために、陰極側に、ヒドロキシルイオンブロッ
カ−を含むカチオン交換膜を装備することができる。選択性は、カルシウム、マ
グネシウムおよびアルミニウムイオン、およびまたそれぞれ5ppm以下のレベ
ルに保持することにより更に改善される。
電気化学的処理により得られたジカルボン酸は、一般に1から30、望ましくは
4から30重量%の範囲内の濃度を有する水溶液として存在する。この溶液は導
伝性塩を、もし存在するならば、0.05から15、望ましくは0.06から6
重量%および鉱酸を、もし存在するならば、0.05から15、望ましくは0が
ら6重量%の範囲内の濃度で含むことができる。
本願発明により得られたアルカリは、−Mにアルカリ金属の水酸化物を5から3
5、望ましくは1oから25重量%の範囲内の濃度で含む。
特に望ましくは、本願発明により得られたアルカリ金属水酸化物溶液は、再循環
されるが、または他に用いられ、その場合、もし望むならば、通常の方法、例え
ば蒸発で前辺って濃縮されることができる。
ジカルボン酸を純粋な形態で得るために、本願発明により得られた溶液を結晶化
させ、例えば、濾過により分離除去し、乾燥させることができる。
ジカルボン酸は、電気透析または隔膜電気分解溶液を、冷却または蒸発結晶化に
より得るのが好ましい。更にジカルボン酸は、一般に得られた懸濁液、例えば濾
過、傾斜または遠心分離により分離される。
冷却による結晶化は、通常Oから50℃、望ましくは、10から40℃で、有利
には1から100kPa。
望ましくは、4から20kPa範囲内の圧力で実施される。
得られたジカルボン酸は、例えば、水またはcl−C4アルカノールで、純粋な
形態で洗浄され、更にもし望むならば、再結晶により得るのが望ましい。もし複
数のジカルボン酸が同時に存在するならば、個々のジカルボン酸は、分別蒸留の
ような通常の方法で、溶解度の差を利用して純粋な形で分離することができる。
結晶化および洗浄により得られた水溶液は、通常の方法で濃縮され、なお結晶化
されるべき電気透析または隔膜電気分解溶液にそれを添加することにより、再結
晶化されることができる。それらはまた、例えば用いる重合体、またはそれらか
ら得られる混合物の塩基処理から得られる同相に添加することができる。
公知の方法に対する本願発明による方法の有利な点は、ジカルボン酸が、酸付加
により塩から遊離する時、塩の形成および廃棄を減少させることである。更に、
有利な点は、繊維補強、鉱物充填および/または耐衝撃変性組成物が製造できる
ことである。更に本願発明により製造された物質、例えば、ジカルボン酸、ジア
ミンおよび塩基およびまた、場合により、ガラス繊維および鉱物充填物が新規の
製品を製造するのに用いることができる。
実j目11
粘度指数(VZ)149 (単位: DIN53727により25℃で96重量
%濃度硫酸中0.5重量%ポリアミド溶液で測定:1cm”7g)の約8m/m
(平均粒子径)に粉砕されたポリアミド66.300gを15重量%濃度の苛
性ソーダ溶液780gと共に撹拌しながら220℃で6時間加熱した。
冷却後反応生成物のへキサメチレンジアミンとアジピン酸ナトリウムを含む淡黄
色の均一な水溶液を得た。
ヘキサメチレンジアミンを分離するために溶液を再び50容量%のトルエンと5
0容量%のn−ブタノールの混合物計800gにより抽出した。結合有機相を分
別蒸留した。大気圧下先ずトルエン、n−ブタノール及び水が分離した。
100ミリバール下128〜131℃で141gのへキサメチレンジアミンが無
色溶融物として得られた。
残留アジピン酸ナトリウム溶液を抽出径大気圧下蒸散させ27重量%濃度アジピ
ン酸ナトリウムとし、同時に抽出残渣を分離した。
濃縮アジピン酸ナトリウムを溶液100ミリリットル当り0.5gの微粉活性炭
素と混合し、50℃に加熱した。により処理した。1時間後活性炭を濾別し溶液
100g当り80mgの炭酸ナトリウムを撹拌しながら添加した。1時間後攪拌
を停止し4時間後溶液を濾過した。この予備精製したアジピン酸ナトリウム溶液
を選別イオン交換樹脂(Lewatit TP 208 BAYER)で処理し
た。
夫血亘ユ
粘度指数(VZ)149 (DIN53727により測定、実施例1参照)、
ガラス繊維含量36重量%(DIN53395によりガラス繊維補強樹脂の灼熱
損失を測定)を有し、約8m/m (平均粒子径)に粉砕された、カーボンブラ
ックを充填した(熱安定性の)ガラス繊維を補強した、ポリアミド66に対して
実験を行った。加圧容器内でこの組成物490gと10重量%濃度の苛性ソーダ
溶液1180gとを撹拌下220℃で8時間加熱した。反応混合物を冷却後ガラ
ス繊維のような不溶成分を濾過し繰返し水洗を行った。
母体濾液と結合洗浄濾液とを50容量%のトルエンと50容量%のn−ブタノー
ル混合物計1100gにより繰返し抽出しへキサメチレンジアミンを分離した。
結合有機相は分別蒸留した。常圧下トルエン、n−ブタノール及び水のような易
揮発成分が先ず分離した。100ミリバール下128〜131℃で145gのへ
キサメチレンジアミンが得られた。残留アジピン酸ナトリウム溶液抽出後蒸発さ
せ27重量%濃度アジピン酸ナトリウムとし、同時に抽出残渣を分離した。その
再生は実施例1と同様に行った。
!五五ユ
変成体e)相当3部分電解セル中のバッチ電解用いられる3部分電解セルは図1
図解の3液サイクル(KLI〜KL3)のものである。電極を除き全製品接触部
分はポリプロピレン、ガラス又は石英から成った。
(A)隔室中の陰極(El)は面積100cm”、酸素発生に適する被覆付のチ
タン製メツシュ展開の陰極であった。(C)隔室中の陽極(E2)は同様に10
0 cm”テアった。陽極はクロム−ニッケルステンレス鋼より成り、(1,4
571)水素発生に対して活性なニッケル格子により被覆された。
Nafion■324型のこの2つの膜(Ml、Mりは直接に電極(El、E2
各々)上に置かれ1 m/mの広さのポリプロピレンスペーサーを有する中央隔
室(B)によって相互に隔離された。陰極(KLI)と陽極(KL2)のサイク
ルは電極に於ける気体発生のために自然な循環として保持された。中央隔室(B
)、(KL3)のサイクルはサイクルポンプ(P)を用いて循環させた。中央隔
室(B)の流出速度は0 、 1 m/secであった。
1131gの5重量%濃度硫酸含有のアニオン成分は配置(1)に導入され、1
219gの10重量濃度苛性ソーダのカチオン成分は配置(2)に導入され、中
央隔室の電解質は911gの27重量%濃度のアジピン酸ナトリウム溶液(実施
例1)を含有し、96重量%濃度の硫酸19gが添加されて、21.7重量%の
アジピン酸ナトリウム、2.9重量%のアジピン酸及び2.8重量%の硫酸ナト
リウム含有する溶液930gとなって配置(3)に導入された。
温度80℃、大気圧、電流密度3 、 OKA/ m”、セル電圧4.OV (
初期)及び5.IV(工程終了時)に於いて、電流収率78%で反応時間2時間
13分後に以下の電解質を得た。
アニオン電解質(配置(4)で除去):6.6重量%濃度硫酸771g
カチオン電解質(配置(5)で除去):14.1重量%濃度苛性ソーダ溶液13
48g中央隔室電解質(配置(6)で除去):18.7重量%濃度アジピン酸、
2.3重量%アジピン酸ナトリウム及び3.2重量%硫酸ナトリウム838g
1皿盟A
変成体f)相当3部分電解セル中のバッチ電解用いられる4部分電解セルは図2
図解の4液サイクル(KLI〜KL4)のものである。電極を除き全製品接触部
分はポリプロピレン、ガラス又は石英から成った。
(A)隔室中の陰極(El)は面積100cm”、酸素発生に適する被覆相のチ
タン製メツシュ展開の陰極であった。(C)隔室中の陽極(E2)は同様に面積
100cmgであり、クロム−ニッケルステンレス鋼製(1,4571)で水素
発生に対して活性なニッケル格子により被覆された。2つの電極に隣接するNa
fion■324型カチオン交換膜(M、とM3)は直接に電極(E、、E2各
々)上に置かれ、1 m/mの広さの、TokuyamaSoda■AMH型の
アニオン交換膜(M2)が中央に配置されている2つの中央隔室(B)と(C)
により隔離された。
中央隔室(B)と(C)は2つのポリプロピレンスペーサーを備え、それにより
流出チャンネルの自由を保持し膜間の直接接触を防ぐことができた。
陰極(KLI)と陽極(KL4)のサイクルは電極に於ける気体発生のために自
然な循環が保たれた。中央隔室のサイクル(B)と(C)、(KL2とKL3)
はサイクルポンプ(Pl)と(P2)を用いて循環された。
中央隔室(B)と(C)、の流出速度は各々の場合0 、 1 m/secであ
った・
5.1重量%硫酸含有のアニオン成分1099gは配置(1)に導入され、4.
1重量%苛性ソーダ溶液含有のカチオン成分1103gは配置(2)に導入され
、2.0重量%硫酸含有の陰極隣接中央隔室電解質(B)1095gは配置(3
)に導入され、27.2重量%濃度アジピン酸ナトリウム溶液(実施例2)含有
の陽極隣接中央隔室電解質(C)1499gは配置(4)に導入された。
反応中に合計915gの水が陽極隣接中央隔室(C)に追加して供給された。
温度80℃、大気圧、電流密度3.OKA/m”、セル電圧7.OV (初期)
及び8.7V (工程終了時)に於いて、電流収率72%で反応時間5時間(そ
の間陽極隣接中央隔室(C)のpHは10〜12に保持された。)後に以下の電
解質を得た。
アニオン電解質(配置(5)で除去)ニア、1重量%濃度硫酸784g
カチオン電解質(配置(6)で除去):13.1重量%濃度苛性ソーダ溶液15
79g陰極隣接中央隔室(B)生産物(配置(7)で除去):14.6重量%濃
度アジピン酸、
1.1重量%硫酸含有溶液2020g
陽極隣接中央隔室(C)生産物(配置(8)で除去):2.3重量%濃度アジピ
ン酸ナトリウム1086g。
国際調査報告
ll1t−一一ム&++m PCT/EP 93101449フロントページの
続き
(51) Int、 C1,’ 識別記号 庁内整理番号C07C209/62
8517−4HCO8G 69/48 NRH9286−4JC25B 31
00 9062−4K
(72)発明者 ハイマン、フランク
ドイツ国、6700、ルートヴイヒスハーフエン、イム、ランケン、ヴインケル
、63(72)発明者 フーバー、ギュンタードイツ国、6701、ダンシュタ
ットーシャウエルンハイム、ヴアインビート シュトラーセ、21
I
(72)発明者 ハーバ−マン、ヴオルフガングドイツ国、6500、マインツ
、1、ゴンゼンハイマー、シュピース、8
(72)発明者 フォス、ハルトヴイヒドイツ国、6710、フランケンタール
、ヴアインビートリング、19
(72)発明者 ズイーゲル、ハルト
ドイツ国、6720、シュバイア、ハンスープルマンーアレー、25
Claims (10)
- 1.a)ジカルボン酸のポリアミドまたは、ジアミンとのその誘導体を基本とす る重合体、またはb)実質的にそのような重合体を含む組成物から、これらの重 合体をモノマー成分に分解することにより、ジカルボン酸とジアミンを同時に製 造する方法であって、これらの重合体または組成物を塩基で処理し、ジアミンを 分離し、次にこのとき得られたカルボン酸塩が電気化学的に、対応するジカルボ ン酸および塩基に転換される方法。
- 2.重合体または組成物を、水性媒体中で、塩基で処理することを特徴とする請 求項1によるジカルボン酸とジアミンを同時に製造する方法。
- 3.重合体または組成物を、塩基で処理する前に機械的に粉砕することを特徴と する請求項1または2によるジカルボン酸とジアミンを同時に製造する方法。
- 4.反応混合物の不溶性成分を、電気化学的処理の前に、塩基により処理するこ とを特徴とする請求項1、2または3のいずれかによるジカルボン酸とジアミン を同時に製造する方法。
- 5.反応混合物から、電気化学的処理の前に、電気化学的処理を阻害する不純物 を除去することを特徴とする請求項1、2、3または4のいずれかによるジカル ボン酸とジアミンを同時に製造する方法。
- 6.ジアミンが、抽出法により反応混合物から除去され、更に、所望ならば、抽 出されたジアミンが蒸留により、抽出剤から分離され、抽出剤が全部または一部 再使用されることを特徴とする請求項1から5までのいずれかによるジカルボン 酸とジアミンを同時に製造する方法。
- 7.電気化学的処理によって得られたジカルボン酸が、反応混合物から晶出する ことを特徴とする請求項1から6までのいずれかによるジカルボン酸とジアミン を同時に製造する方法。
- 8.電気化学的処理が、中間膜を備えた電気透析単位または隔膜電気分解セル中 で実施されることを特徴とする請求項1から7までのいずれかによるジカルボン 酸とジアミンを同時に製造する方法。
- 9.用いられる隔膜電気分解セルおよび電気透析単位が、3隔室より成ることを 特徴とする請求項8によるジカルボン酸とジアミンを同時に製造する方法。
- 10.電気化学的処理によって得られた塩基が、重合体の分解に用いることがで きることを特徴とする請求項1から9までのいずれかによるジカルボン酸とジア ミンを同時に製造する方法。
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