JPS61257446A - 高力高耐食性チタン基合金 - Google Patents
高力高耐食性チタン基合金Info
- Publication number
- JPS61257446A JPS61257446A JP9756385A JP9756385A JPS61257446A JP S61257446 A JPS61257446 A JP S61257446A JP 9756385 A JP9756385 A JP 9756385A JP 9756385 A JP9756385 A JP 9756385A JP S61257446 A JPS61257446 A JP S61257446A
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- JP
- Japan
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- titanium
- corrosion resistance
- alloy
- strength
- crevice corrosion
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- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、強度が高く、かつ、特に塩素イオンが含まれ
る環境における耐隙間腐食性にすぐれた、高力高耐食性
チタン基合金に関する。
る環境における耐隙間腐食性にすぐれた、高力高耐食性
チタン基合金に関する。
(従来の技術)
周知の如く、チタンは比強度が大きく、耐食性に優れて
いるという2大特徴を有する金属材料である。
いるという2大特徴を有する金属材料である。
従来は、これらの長所を各々別個に改良する方向で合金
開発が進められ、いわゆる高力チタン合金および耐食性
チタン合金と呼ばれる2種の改良チタン合金が存在する
。
開発が進められ、いわゆる高力チタン合金および耐食性
チタン合金と呼ばれる2種の改良チタン合金が存在する
。
すなわち、高力チタン合金は、合金元素の固溶強化、時
効析出強化等によって引張強度を純チタンの2倍以上ま
で高めたものであって、例えば赫TM B265 Gr
ade 5. Grade 6+ Grade 10等
に代表されるチタン合金である。しかし、従来の高力チ
タン合金 は、その耐食性が純チタンにくらべると劣る
という大きな欠点を有する。
効析出強化等によって引張強度を純チタンの2倍以上ま
で高めたものであって、例えば赫TM B265 Gr
ade 5. Grade 6+ Grade 10等
に代表されるチタン合金である。しかし、従来の高力チ
タン合金 は、その耐食性が純チタンにくらべると劣る
という大きな欠点を有する。
一方、」二記高カチタン合金とは別に、純チタンより耐
食性をさらに向上させる目的で合金元素を添加したもの
が耐食性チタン合金であって、例えばΔSTM B26
5 Grade 7. Grade 11. Grad
e 12等に代表されるチタン合金である。しかし、耐
食性チタン合金の引張強度は、純チタンと同等であって
、強度部材としては使用し得ない大きな欠点を有する。
食性をさらに向上させる目的で合金元素を添加したもの
が耐食性チタン合金であって、例えばΔSTM B26
5 Grade 7. Grade 11. Grad
e 12等に代表されるチタン合金である。しかし、耐
食性チタン合金の引張強度は、純チタンと同等であって
、強度部材としては使用し得ない大きな欠点を有する。
然るに、最近、化学工業、海洋開発、地熱エネルギー、
医療バイオ等の技術分野において、厳しい腐食環境(例
:含塩素イオン環境)にしばしば直面しており、そのよ
うな環境下における止め金具、回転体、構造部材等にチ
タン合金を適用する試みがなされているが、これらの用
途には、高い比強度が要求されるため、高力チタン合金
が用いられようとしている。
医療バイオ等の技術分野において、厳しい腐食環境(例
:含塩素イオン環境)にしばしば直面しており、そのよ
うな環境下における止め金具、回転体、構造部材等にチ
タン合金を適用する試みがなされているが、これらの用
途には、高い比強度が要求されるため、高力チタン合金
が用いられようとしている。
しかしながら、すでに述べたように、高カチタン合金は
その耐食性がこれら用途への使用に際し十分でないため
、しばしば腐食事故が発生し、そのためずくれた比強度
を有する高力チタン合金の特徴を有効に利用するという
目的が十分に果たせずに終っていた。
その耐食性がこれら用途への使用に際し十分でないため
、しばしば腐食事故が発生し、そのためずくれた比強度
を有する高力チタン合金の特徴を有効に利用するという
目的が十分に果たせずに終っていた。
例えば、特開昭50−25418号公報には高強度であ
って耐応力耐食割れ性にすぐれたチタン合金としてAQ
、 Mo、 vを含有するα→−β型チタフチタフ合金
されている。これは従来公知のTi−8ATi−8AT
i合金が耐応力腐食割れ性が劣っているのに対し、AQ
を3.8〜5.3%に制限することにより耐食性の改善
を図ると共にFe、 Crs Niを少なくとも1種存
在さセβ相の安定化を図って加工性を確保している合金
である。しかし、MoおよびVの添加が必須であり、R
e、 Cr、 Niは均等物と考えられている。また1
、5%以上のNiの添加は脆化を生じるとしている。
って耐応力耐食割れ性にすぐれたチタン合金としてAQ
、 Mo、 vを含有するα→−β型チタフチタフ合金
されている。これは従来公知のTi−8ATi−8AT
i合金が耐応力腐食割れ性が劣っているのに対し、AQ
を3.8〜5.3%に制限することにより耐食性の改善
を図ると共にFe、 Crs Niを少なくとも1種存
在さセβ相の安定化を図って加工性を確保している合金
である。しかし、MoおよびVの添加が必須であり、R
e、 Cr、 Niは均等物と考えられている。また1
、5%以上のNiの添加は脆化を生じるとしている。
しかも、かかるチタン基合金は機械的強度、加工性につ
いてはともかく、前述のような含塩素イオン環境にお&
Jる耐隙間腐食性は十分ではなかった。これは」二連の
チタン合金が航空機用構造材料として開発されたためで
あると考えられる。
いてはともかく、前述のような含塩素イオン環境にお&
Jる耐隙間腐食性は十分ではなかった。これは」二連の
チタン合金が航空機用構造材料として開発されたためで
あると考えられる。
一方、米国特許第2.154.204号にはAQ:0.
5〜8%、V、 Nb、 Ta : 0.5〜15%、
その他Cr、 W、Cu、 Ni、 Co、Siまたは
Beを含有し、Ti:残部のα→−β型およびβ型の高
力チタン合金が開示されている。そして具体的組成とし
て、例えば4AQ−5V−2N1.4AQ−5Nb −
2Ni 、 4AQ 5Ta −2Ni 等が開示
されている。
5〜8%、V、 Nb、 Ta : 0.5〜15%、
その他Cr、 W、Cu、 Ni、 Co、Siまたは
Beを含有し、Ti:残部のα→−β型およびβ型の高
力チタン合金が開示されている。そして具体的組成とし
て、例えば4AQ−5V−2N1.4AQ−5Nb −
2Ni 、 4AQ 5Ta −2Ni 等が開示
されている。
しかしながら、上述の各合金についてはその耐食性につ
いては全く明らかにされておらず、まして、含塩素イオ
ン環境下での耐隙間腐食性についても何ら開示していな
い。
いては全く明らかにされておらず、まして、含塩素イオ
ン環境下での耐隙間腐食性についても何ら開示していな
い。
(発明が解決しようとする問題点)
ところで、一般に耐食性を評価する場合に、適当な溶液
を用いて、全面腐食、孔食、隙間腐食、応力腐食割れ等
の発生有無により評価することが一般的である。しかし
、上記用途における種々の腐食例を本発明者らが調査す
ると応力腐食割れや孔食、全面腐食が原因の事故例はほ
とんど経験されず、主として隙間腐食であった知見を得
ている。
を用いて、全面腐食、孔食、隙間腐食、応力腐食割れ等
の発生有無により評価することが一般的である。しかし
、上記用途における種々の腐食例を本発明者らが調査す
ると応力腐食割れや孔食、全面腐食が原因の事故例はほ
とんど経験されず、主として隙間腐食であった知見を得
ている。
したがって、特に考慮すべき耐食性は、塩素イオンが存
在する環境における耐隙間腐食性であり、その優劣で評
価することが最も適当であることが経験されている。
在する環境における耐隙間腐食性であり、その優劣で評
価することが最も適当であることが経験されている。
かくして、本発明の目的とするのけ、従来の高力チタン
合金と同等かもしくはそれ以上の強度を有するとともに
、同じ〈従来の耐食性チタン合金と同等かもしくはそれ
以上の耐食性を同時に備えたチタン基合金を提供するこ
とである。
合金と同等かもしくはそれ以上の強度を有するとともに
、同じ〈従来の耐食性チタン合金と同等かもしくはそれ
以上の耐食性を同時に備えたチタン基合金を提供するこ
とである。
また、本発明の別の目的は、上述のような塩素イオンを
含む環境下にお&−する耐隙間腐食性にすぐれた高力チ
タン基合金を提供することである。
含む環境下にお&−する耐隙間腐食性にすぐれた高力チ
タン基合金を提供することである。
さらに本発明の目的は、塩素イオンの含まれる環境にお
ける耐隙間腐食性にすぐれ、60〜90 kgf/++
Aの高い引張強度を具備し、しかも低コストで板や棒材
に成形し得るチタン基合金を提供することである。
ける耐隙間腐食性にすぐれ、60〜90 kgf/++
Aの高い引張強度を具備し、しかも低コストで板や棒材
に成形し得るチタン基合金を提供することである。
(問題点を解決するための手段)
ここに、本発明者らは、前記目的を達成するために、チ
タンに種々の合金元素を添加する広汎な基礎試験を実施
し、強化能にすぐれると共に耐食性、特に耐隙間腐食性
を向上させ、しかも、製造性を損なうことのない、チタ
ン基合金における合金元素の組合せを種々検討した。
タンに種々の合金元素を添加する広汎な基礎試験を実施
し、強化能にすぐれると共に耐食性、特に耐隙間腐食性
を向上させ、しかも、製造性を損なうことのない、チタ
ン基合金における合金元素の組合せを種々検討した。
そして、これら一連の実験、研究の結果、Ti基合金に
Niを添加することにより、耐隙間腐食性が著しく改善
され、上述の目的が効果的に達成し得ることを見い出し
、本発明を完成した。
Niを添加することにより、耐隙間腐食性が著しく改善
され、上述の目的が効果的に達成し得ることを見い出し
、本発明を完成した。
すなわち、T i −AQ金合金はα2相と呼ばれる規
則相がTi側に存在し、これが脆化相であるため、した
がって、合金の機械的性質の劣化を避けるためにはα2
相を生成させないようにずべきであって、そのためのA
Q添加範囲は8%以下と言われてきた。しかしながら、
本発明者らが、T i −AQ金合金第3元素である旧
を添加する場合その変動を確認した結果、安定して機械
的性質の劣化を来さない上附値としてAQ6.8%が見
い出された。ところで、Niはその添加量を増すほど隙
間腐食発生に鈍感となるが、過剰に添加すると、チタン
のα相地中にβ相およびTi 2 Ni相が析出し、こ
のTi 2Ni相が増加すると共に延性を害する弊害も
生ずる。しかしながら、0.7〜2.5%の範囲内での
添加で耐隙間腐食性のみならず延性についても満足する
特性が得られることが分かった。しかも、予想外にも上
述の範囲内のAQおよびNiの添加による相乗的効果と
して、今日、TI合金に要求されている塩素イオンの含
まれる環境における耐隙間腐食性にずくれ、60〜90
Kgf /mm2の高い引張強度を具備したチタン基合
金が得られることが分かり、本発明を完成したのであっ
た。
則相がTi側に存在し、これが脆化相であるため、した
がって、合金の機械的性質の劣化を避けるためにはα2
相を生成させないようにずべきであって、そのためのA
Q添加範囲は8%以下と言われてきた。しかしながら、
本発明者らが、T i −AQ金合金第3元素である旧
を添加する場合その変動を確認した結果、安定して機械
的性質の劣化を来さない上附値としてAQ6.8%が見
い出された。ところで、Niはその添加量を増すほど隙
間腐食発生に鈍感となるが、過剰に添加すると、チタン
のα相地中にβ相およびTi 2 Ni相が析出し、こ
のTi 2Ni相が増加すると共に延性を害する弊害も
生ずる。しかしながら、0.7〜2.5%の範囲内での
添加で耐隙間腐食性のみならず延性についても満足する
特性が得られることが分かった。しかも、予想外にも上
述の範囲内のAQおよびNiの添加による相乗的効果と
して、今日、TI合金に要求されている塩素イオンの含
まれる環境における耐隙間腐食性にずくれ、60〜90
Kgf /mm2の高い引張強度を具備したチタン基合
金が得られることが分かり、本発明を完成したのであっ
た。
よって、本発明の要旨とするところは、重量%で、AQ
:3〜6.8%、Ni : 0.7〜2.5%、残部T
iおよび不可避的不純物からなる高力高耐食性チタン基
合金である。
:3〜6.8%、Ni : 0.7〜2.5%、残部T
iおよび不可避的不純物からなる高力高耐食性チタン基
合金である。
さらに、本発明は、その別の特徴によれば、重量%で、
ハQ:3〜6.8%、Ni:0.7〜2.5%、残部T
iおよび不可避的不純物からなる、含塩素イオン環境下
におりる耐隙間腐食性にずくれ、60〜90kgf/J
の高い引張強度を有するチタン基合金である。
ハQ:3〜6.8%、Ni:0.7〜2.5%、残部T
iおよび不可避的不純物からなる、含塩素イオン環境下
におりる耐隙間腐食性にずくれ、60〜90kgf/J
の高い引張強度を有するチタン基合金である。
(作用)
次に、本発明において、合金元素の成分範囲を上述のよ
うに限定した理由について以下に述べる。
うに限定した理由について以下に述べる。
チタンに対し、強化能にずくれた合金元素は、種々存在
するが、特定の金属間化合物を多量に生成したりするこ
とによって延性を著しく損ったり、耐食性が劣化するよ
うな合金元素は排除される。
するが、特定の金属間化合物を多量に生成したりするこ
とによって延性を著しく損ったり、耐食性が劣化するよ
うな合金元素は排除される。
また、チタンの比重を大幅に上昇させたり、製造性を著
しく害するような元素を多量に添加するこ ・と
も目的上から好ましくない。
しく害するような元素を多量に添加するこ ・と
も目的上から好ましくない。
このような観点から、本発明にあって合金元素として使
用されるアルミニウム(AQ)およびニッケル(Ni)
はその後の一連の実験結果からも」二連のような不利益
はみられないことが確認された。
用されるアルミニウム(AQ)およびニッケル(Ni)
はその後の一連の実験結果からも」二連のような不利益
はみられないことが確認された。
すなわち、
AQ : AQは強化元素として添加され、チタンの耐
食性を損なうことなしに強化能にすぐれた特徴を有し、
しかもチタンの比重を小さくするという効果もある。こ
の場合、添加量が3%未満では目的の引張強度を得るの
に十分でない。また、前述のように、T i −AQ金
合金はα2相と呼ばれる規則相がTi側に存在し、これ
の生成を避けるためには、Ni0.7〜2.5%を添加
する本発明ではAQ添加の一ヒ限値を6.8%とする。
食性を損なうことなしに強化能にすぐれた特徴を有し、
しかもチタンの比重を小さくするという効果もある。こ
の場合、添加量が3%未満では目的の引張強度を得るの
に十分でない。また、前述のように、T i −AQ金
合金はα2相と呼ばれる規則相がTi側に存在し、これ
の生成を避けるためには、Ni0.7〜2.5%を添加
する本発明ではAQ添加の一ヒ限値を6.8%とする。
すなわち、6.8%を超え7aAQの添加は、本発明合
金において引張強度は上昇するが、延性を大きく損なう
ため好ましくない。好ましくはAQは4.5〜6%であ
る。
金において引張強度は上昇するが、延性を大きく損なう
ため好ましくない。好ましくはAQは4.5〜6%であ
る。
Ni:Niはチタンに対する強化元素であると共に耐食
性、特に塩素イオンが存在する環境における耐隙間腐食
性の向上に極めて顕著な効果を有する。かかる効果を得
るためにはNi 0.7%以上を必要とする。
性、特に塩素イオンが存在する環境における耐隙間腐食
性の向上に極めて顕著な効果を有する。かかる効果を得
るためにはNi 0.7%以上を必要とする。
一方、前述のように、Niはその添加量を増すほど隙間
腐食発生に鈍感となるが、過剰に添加すると、チタンの
α相地中にβ相およびTi 2 Ni相が析出し、Ti
2 Ni相が増加する。特に延性の低下は旧が2.5
%を超えると著しい。したがって、本発明においてNi
量は、下限0.7%、上限2.5%に制限される。好ま
しくは1〜2%である。
腐食発生に鈍感となるが、過剰に添加すると、チタンの
α相地中にβ相およびTi 2 Ni相が析出し、Ti
2 Ni相が増加する。特に延性の低下は旧が2.5
%を超えると著しい。したがって、本発明においてNi
量は、下限0.7%、上限2.5%に制限される。好ま
しくは1〜2%である。
その他、C,N、0などの不可避的付随不純物などが含
まれるが、それらは合計で0.3%以下に抑えれば、特
に問題はない。
まれるが、それらは合計で0.3%以下に抑えれば、特
に問題はない。
なお、不純物としてのFeは耐隙間腐食性の点から好ま
しくは0.10%未満に制限する。
しくは0.10%未満に制限する。
ここで、本発明の詳細な説明するに先立って、本発明に
みられる耐隙間腐食性を判定する試験方法について説明
する。
みられる耐隙間腐食性を判定する試験方法について説明
する。
添付図面は本発明者らが、チタンの耐隙間腐食性を評価
する最適の方法を種々検討した結果から得た、独創的な
チタンの耐隙間耐食性判定試験法を示す説明図である(
第4回チタン国際会議にて発表、1980年、京都)。
する最適の方法を種々検討した結果から得た、独創的な
チタンの耐隙間耐食性判定試験法を示す説明図である(
第4回チタン国際会議にて発表、1980年、京都)。
すなわち、まず、試料1の間にNaC7!結晶を懸濁さ
せたスチロールアクリル系塗料4を塗り、純チタン材製
ボルト、ナツト2でテフロン板3を介して締めつげてか
ら所定の水溶液中に浸漬する。
せたスチロールアクリル系塗料4を塗り、純チタン材製
ボルト、ナツト2でテフロン板3を介して締めつげてか
ら所定の水溶液中に浸漬する。
これにより、隙間の全面にわたって再現性よく腐食を発
生し得るのである。
生し得るのである。
次に、本発明を実施例によってさらに説明する。
実施例
実施例の各合金は不活性ガス雰囲気中で、3重アーク熔
解法によって作製した鋳塊から、熱間鍛造、熱間圧延お
よび冷間圧延によって厚さ2mmの° 板に仕上げられ
、焼鈍処理を施したのちこれを耐食性、機械的性質の試
験に供した。
解法によって作製した鋳塊から、熱間鍛造、熱間圧延お
よび冷間圧延によって厚さ2mmの° 板に仕上げられ
、焼鈍処理を施したのちこれを耐食性、機械的性質の試
験に供した。
第1表は前述の方法によって、Ti−5%AQ −N
i合金の沸騰6%NaCj2水溶液中の隙間腐食発生に
及ぼすNi量の影響を調べた結果をまとめて示す。同表
に示す結果からも明らかなように、Ni量が0.7%未
満では隙間腐食が発生するが0.7%以上で隙間腐食発
生が遅れ、純チタンよりすぐれた耐隙間腐食性が得られ
た。
i合金の沸騰6%NaCj2水溶液中の隙間腐食発生に
及ぼすNi量の影響を調べた結果をまとめて示す。同表
に示す結果からも明らかなように、Ni量が0.7%未
満では隙間腐食が発生するが0.7%以上で隙間腐食発
生が遅れ、純チタンよりすぐれた耐隙間腐食性が得られ
た。
同様にして第2表に示す各合金についての試験結果を同
しく第2表にまとめて示す。第2表において化学成分の
うち、記載していない元素、例えば、C,N、Hについ
ては、それぞれC50,02、N≦0.01、H≦0.
001であって、各番号材とも同レベルであった。また
、機械的性質の試験はJISZ22.II 、+146
00に定められた方法で行い、耐隙間腐食性の評価は、
前掲の第1表の場合と同様な方法で、製造性の評価は、
700〜900℃で圧下率80%の熱間圧延および圧下
率30%の冷間圧延を行い、そのときの耳割れ発生の総
合判断で行った。同表中、「×」耳割れ大、「△」耳割
れ中、「○」耳割れ小、「◎」耳割れなしであった。
しく第2表にまとめて示す。第2表において化学成分の
うち、記載していない元素、例えば、C,N、Hについ
ては、それぞれC50,02、N≦0.01、H≦0.
001であって、各番号材とも同レベルであった。また
、機械的性質の試験はJISZ22.II 、+146
00に定められた方法で行い、耐隙間腐食性の評価は、
前掲の第1表の場合と同様な方法で、製造性の評価は、
700〜900℃で圧下率80%の熱間圧延および圧下
率30%の冷間圧延を行い、そのときの耳割れ発生の総
合判断で行った。同表中、「×」耳割れ大、「△」耳割
れ中、「○」耳割れ小、「◎」耳割れなしであった。
第2表に示す結果からも明らかなように、合金隅4のよ
うにFed、 17%含有する場合、耐隙間腐食発生は
避けられない。一方、同し成分系であって、Feに代え
てN1を0.80%添加した合金阻12にあっては、耐
隙間腐食性および製造性の両者において満足すべき結果
が得られている。
うにFed、 17%含有する場合、耐隙間腐食発生は
避けられない。一方、同し成分系であって、Feに代え
てN1を0.80%添加した合金阻12にあっては、耐
隙間腐食性および製造性の両者において満足すべき結果
が得られている。
以−1−1説明した如く、本発明は、純チタンより耐隙
間腐食性にずくれ、しかも高い引張強度を有する高力高
耐食合金を提供するものである。その引張強度は中程度
であるが、耐食性にすくれた合金といえる。よって、本
発明にかかるチタン合金は、従来の金属材料に比べ、ず
くれた比強度と耐食性を兼ね備えた高力高耐食性合金で
あることは言うまでもない。
間腐食性にずくれ、しかも高い引張強度を有する高力高
耐食合金を提供するものである。その引張強度は中程度
であるが、耐食性にすくれた合金といえる。よって、本
発明にかかるチタン合金は、従来の金属材料に比べ、ず
くれた比強度と耐食性を兼ね備えた高力高耐食性合金で
あることは言うまでもない。
添付図面ば耐隙間腐食性判定試験法の説明図である。
1:試料 2:チタン製ボルト、+、Y3:テ
フロン板 4:充填剤 出願人 日本ステンレス株式会社 代理人 弁理士 広 瀬 章 − 3行フ1コン朽− 4L礪紀
フロン板 4:充填剤 出願人 日本ステンレス株式会社 代理人 弁理士 広 瀬 章 − 3行フ1コン朽− 4L礪紀
Claims (1)
- 重量%で、Al:3〜6.8%、Ni:0.7〜2.5
%、残部Tiおよび不可避的不純物からなる高力高耐食
性チタン基合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9756385A JPS61257446A (ja) | 1985-05-08 | 1985-05-08 | 高力高耐食性チタン基合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9756385A JPS61257446A (ja) | 1985-05-08 | 1985-05-08 | 高力高耐食性チタン基合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61257446A true JPS61257446A (ja) | 1986-11-14 |
Family
ID=14195698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9756385A Pending JPS61257446A (ja) | 1985-05-08 | 1985-05-08 | 高力高耐食性チタン基合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61257446A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011068247A1 (ja) * | 2009-12-02 | 2011-06-09 | 新日本製鐵株式会社 | α+β型チタン合金製部品、及びその製造方法 |
CN102925748A (zh) * | 2012-09-11 | 2013-02-13 | 西安赛特金属材料开发有限公司 | 一种钛基合金材料及其制备工艺 |
JP2021152510A (ja) * | 2020-03-25 | 2021-09-30 | 日鉄ステンレス株式会社 | 金属材料のすきま腐食試験方法 |
-
1985
- 1985-05-08 JP JP9756385A patent/JPS61257446A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011068247A1 (ja) * | 2009-12-02 | 2011-06-09 | 新日本製鐵株式会社 | α+β型チタン合金製部品、及びその製造方法 |
CN102639743A (zh) * | 2009-12-02 | 2012-08-15 | 新日本制铁株式会社 | α+β型钛合金制部件及其制造方法 |
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