JPS61257447A - 高力高耐食性チタン基合金 - Google Patents

高力高耐食性チタン基合金

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JPS61257447A
JPS61257447A JP9756485A JP9756485A JPS61257447A JP S61257447 A JPS61257447 A JP S61257447A JP 9756485 A JP9756485 A JP 9756485A JP 9756485 A JP9756485 A JP 9756485A JP S61257447 A JPS61257447 A JP S61257447A
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alloy
titanium
less
corrosion resistance
strength
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JP9756485A
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Masaru Shiichi
私市 優
Shigeji Ishiyama
成志 石山
Akiyasu Ikeda
了康 池田
Hidenori Hisama
久間 英典
Makoo Kobayashi
小林 末子夫
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Nippon Stainless Steel Co Ltd
Original Assignee
Nippon Stainless Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 木登■月は、’J度が高く、かつ、4Sv二旗麦イオン
が含まれる環境における耐隙間腐食性にすくれた、高力
高耐食性チタン基合金に関する。
(従来の技術) 周知の如く、チタンは比強度が大きく、耐食性に優れて
いるという2大特徴を有する金属材料である。
従来は、これらの長所を各々別個に改良する方向で合金
開発が進められ、いわゆる高力チタン合金および耐食性
チタン合金と呼ばれる2種の改良チタン合金が存在する
すなわち、高力チタン合金は、合金元素の固溶強化、時
効析出強化等によって引張強度を純チタンの2倍以上ま
で高めたものであって、例えばASTM B265 G
rade 5. Grade 6+ Grade 10
等に代表されるチタン合金である。しかし、従来の高力
チタン合金には、その耐食性が純チタンにくらべると劣
るという大きな欠点を有する。
一方、上記高力チタン合金とは別に、純チタンより耐食
性をさらに向」ニさせる目的で合金元素を添加したもの
が耐食性チタン合金であって、例えば八STM 826
5 Grade 7. Grade II、 Grad
e 12等に代表されるチタン合金である。しかし、耐
食性チクン合金の引張強度は、純チタンと同等であって
、強度部材としては使用し得ない大きな欠点を有する。
然るに、最近、化学工業、尚洋開発、地熱エネルギー、
医療バイオ等の技術分野において、厳しい腐食環境(例
:含塩素イオン環境)にしばしば直面しており、そのよ
うな環境下におしJる止め金具、回転体、構造部相等に
チタン合金を適用する試みがなされているが、これらの
用途には、高い比強度が要求されるため、高力チタン合
金が用いられようとしている。
しかしながら、すでに述べたように、高力チタン合金は
その耐食性がこれら用途への使用に際し十分でないため
、しばしば腐食事故が発生し、そのためずくれた比強度
を有する高力チタン合金の特徴を有効に利用するという
目的が十分に果たセずに終っていた。
例えば、特開昭50−25418号公報には高強度であ
って耐応力腐食割れ性にずくれたチタン合金としてAl
、MO1■を含有するα+β型チタン合金が開示されて
いる。これは従来公知のTi−8Ti−8A(21■合
金が耐応力腐食割れ性が劣っているのに対し、Alを3
.8〜5.3%に制限することにより耐食性の改善を図
ると共にFe、 Cr、旧を少なくとも1種存在さゼβ
相の安定化を図って加工性を6(f保している合金であ
る。しかし、Moおよび■の添加が必須であり、Fe、
 Cr、 NiL;I均等物と考えられている。また、
溶体化処理後時効処理を行うなど、高価なものとなって
いる。なお、上記公報においては、Ti  5 Al 
 3 Mo−3V−1旧合金が開示されているが、1.
5%以上のNiの添加は脆化を生じるとしている。
さらに、Ni量と(Mo+ V −1−Nb4−Ta)
 量との耐食性(耐隙間腐食性)および製造性に及ぼず
関連性を何ら明らかにすることがない。
しかも、かかるチタン基合金は機械的強度、加工性につ
いてはともかく、前述のような含塩素イオン環境におけ
る耐隙間腐食性は十分でばなかった。これは上述のチタ
ン合金が航空機用構造祠料として開発されたためである
と考えられる。
一方、米国特許第2.154.204号にはAl : 
0.5〜8%、V、、Nb、、Ta:0.5〜15%、
その他(V +Nb→−Ta)のz以下のCr、および
β相生成元素としてのW、 Cu、 Ni、 Co、 
SiまたはReを含有し、Ti:残部のα→−β型およ
びβ型の高力チタン合金が開示されている。そして具体
的組成として、例えば4八Q−5V−2Ni  、  
4Al−5Nb    2Ni  、   4Al −
5Ta  −2Ni等が開示されている。
しかしながら、」二連の各合金はいずれも高チタン合金
であり、W、Cu、旧、Co、Si、Beを均等物とし
て扱っているばかりでなく、その耐食性については全く
明らかにされておらず、まして含塩素イオン環境下での
耐隙間腐食性については何ら開示していない。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、一般に耐食性を評価する場合に、適当な/8
液を用いて、全面腐食、孔食、隙間腐食、応力腐食割れ
等の発生有無により評価することが一般的である。しか
し、上記用途における種々の腐食例を本発明者らが調査
すると応力腐食割れや孔食、全面腐食が原因の事故例は
ほとんど経験されず、主として隙間腐食であった知見を
得ている。
したがって、特に考慮すべき耐食性は、塩素イオンが存
在する環境における耐隙間腐食性であり、その優劣で評
価することが最も適当で“あることが従来の本発明者ら
の数多くの腐食事例の調査研究から経験されている。
かくして、本発明の目的とするのは、従来の高力チタン
合金と同等かもしくはそれ以上の強度を有するとともに
、同じ〈従来の耐食性チタン合金と同等かもしくはそれ
以上の耐食性を同時に備えたチタン基合金を提供するこ
とである。
また、本発明の別の目的は、上述のような塩素イオンを
含む環境下における耐隙間腐食性にずくれた高チタン合
金を提供することである。
さらに本発明の目的は、塩素イオンの含まれる環境にお
ける耐隙間腐食性にすぐれ、70〜110kgf/m+
t%の高い引張強度を具備し、しかも低コストで板や棒
材に成形し得るチタン基合金を提供することである。
(問題点を解決するための手段) ここに、本発明者らは、前記目的を達成するために、チ
タンに種々の合金元素を添加する法尻な基礎試験を実施
し、強化能にすぐれると共に耐食性、特に耐隙間腐食性
を向上させ、しかも、製造性を損なうことのない、チタ
ン基合金における合金元素の組合せを種々検討した。
そして、これら一連の実験、研究の結果、Ti基合金に
Niとともにv、、NbXMoXTaの少なくとも1種
を添加することにより、」二連の目的を効果的に達成し
くMることを見い出し、本発明を完成した。
ずなわち、T1−Al合金に6才α2相とよばれる規則
相がTl側に存在し、これが脆化相であるため、したが
って、合金の機械的性質の劣化をMi−するためにはα
2相を生成させないようにすべきであって、そのための
Al添加範囲は8%以下と言われてきた。しかしながら
、不発間者らは、T i −Al合金に第3元素である
NiさらにばV 、 Nb、 Ta、 Moを添加する
場合のその特性の変動を確認した結果、安定して機械的
性質の劣化を来さない」二限値としてAl6.8%を見
い出した。ところで、Niはその添加量を増すほど隙間
腐食発生に鈍感となるが、過剰に添加すると、チタンの
α相池中にβ相およびTi2Ni相を析出させ、このT
i 2 Ni相が増加すると共に延性を害する弊害も生
ずる。しかしながら、0゜7〜265%の範囲内での添
加で耐隙間腐食性のみならず延性についても満足する特
性が得られることが分かった。しかも、予想外にも、」
二連の範囲内のAlおよびNiと、V + Nb、 T
a、 Moの少なくとも1種との複合添加による相乗的
効果として、今日、Ti合金に要求されている塩素イオ
ンの含まれている環境における耐隙間腐食性にすぐれ、
70〜110kgf 7mm2の高い引張強度を具備し
たチタン基合金が得られることが分かり、本発明を完成
した。
よって、本発明の要旨とするところは、重量%で、13
〜6.8%、Ni : 0.7〜2.5%、さらに、M
o、 V、 Nb、 Taのいずれか1種または2種以
上を、■;7%以下、Nb : 10%以下、Ta:3
%以下、M。
=2.5%未満、合計で、2%以上、10%以下含め、
かつ旧と上記合金元素の量が第2図の曲線EFGに囲ま
れた範囲を満足する、高力高耐食性チタン基合金である
さらに本発明は、その別の特徴によれば、重量%で、八
Q:3〜6.8%、旧;0.7〜2.5%、さらに、M
o、 V、 Nb、 Taのいずれか1種または2種以
上を、■ニア%以下、Nb : 10%以下、Ta :
 3%以下、門o : 2.5%未満、合計で、2%以
」−210%以下含み、かつN1と」1記合金元素の量
が第2図の曲線EFGに囲まれた範囲を満足する、含塩
素イオン環境下における耐隙間腐食性にすくれ、70〜
110kgf/mi%の高い引張強度を有するチタン基
合金である。
なお、本発明の1つの好適態様によれば、前記MO1V
、 Nb、 Taのうち、■および/またはNbを含み
、■=7%以下、Nb:10%以下、(V+Nb)10
%以下である高力高耐食性チタン基合金が提供される。
さらに本発明の別の好適態様によれば、前記MO1V、
 Nb、 Taのうち、Taおよび/またはMOを含み
、Ta:3%以下、Mo : 2.5%未満、(Ta+
Mo) 5%未満である高力高耐食性チタン基合金が提
供される。
(作用) 次に、本発明において、合金元素の成分範囲を上述のよ
うに限定した理由について以下に述べる。
チタンに対し、強化能にすぐれた合金元素は、種々存在
するが、特定の金属間化合物を多量に生成したりするこ
とによって延性を著しく損ったり、耐食性が劣化するよ
うな合金元素は排除される。
また、チタンの比重を大幅に上昇させたり、製造性を著
しく害するような元素を多量に添加することも本発明の
目的上から好ましくない。
このような観点から、本発明にあって合金元素として使
用されるアルミニウム<Al>およびニッケル(Ni)
ならびにMo、 V、 Nb、 Taは、その後の一連
の実験結果からも」二連のような不利益はみられないこ
とが確認された。すなわち、 Al : Alは強化元素として添加され、チタンの耐
食性を損なうことなしに強化能にすくれた特徴を有し、
しかもチタンの比重を小さくするという効果もある。こ
の場合、添加量が3%未満では目的の引張強度を得るの
に十分でない。また、前述のように、T i −Al合
金にはα2相と呼ばれる規則相がTi側に存在し、これ
の生成を避けるためには、Ni : 0.7−2.5%
さらにV 、 Nb、 TaおよびMoの少なくとも1
種を添加する本発明にあっては、Al添加量を6.8%
以下とする。ずなわちこれらの第3元素であるNi、 
Mo、V、Nb、Ta等によるその特性の変動を確認し
た結果から、安定して機械的性質の劣化を来さないAl
量の上限値として6.8%が見い出された。すなわち、
6.8%を超えるAlの添加は、本発明合金において引
張強度は」1昇するが、延性を大きく損なうため好まし
くない。したがって、本発明においては、Alは3〜6
.8%、好ましくはAlは4.5〜6%である。
Ni:Niはチタンに対する強化元素であると共に耐食
性、特に塩素イオンが存在する環境における耐隙間腐食
性の向上に極めて顕著な効果を有する。かかる効果を得
るためにはNi 0.7%以上を必要とする。
一方、前述のようにNiはその添加量を増すほど隙間腐
食発生に鈍感となるが、過剰に添加すると、チタンのα
相地中にβ相およびTi 2 Ni相が析出し、Ti 
2 Ni相が増加する。特に延性の低下はNiが2.5
%を超えると著しい。これらの理由から、本発明におい
てNi量は、下限0.7%、」−眼2.5%に制限され
る。好ましくは1〜2%である。
次に、Mo、 V、 NbおよびTaは、チタンに対し
β相を生成し易いβ−同素変態型と呼ばれる元素である
。これらの元素は、いずれもTi  Al  Ni合金
の耐隙間腐食性には大きくは影響しないことが確認され
た。一方、これらの合金元素は特定の金属間化合物を形
成せずに、固溶する形で合金を強化する能力が大きいこ
とと共に、適量のβ相を生成させることによって特に熱
間加工性を向上させ、ずくれた製造性を付与させる元素
である。そのような効果を得るには上記合金元素は■ニ
ア%以下、Nb : 10%以下、Ta : 3%以下
、Mo : 2.5%未満の少なくとも1種、合計で、
2%以上必要とする。
一方、これらβ−同素変態型元素は高価であると同時に
、比重が大きいので多量に添加すると合金のコストアッ
プとなり、比強度を下げる弊害も生ずる。したがって、
この点からも添加の」1限を、合計で、10%と定める
。好ましくは3〜7%である。
次に、これらの元素について個々にその成分限定理由を
のべると次のとおりである。
V二重はβ生成元素であって、その添加量の増加に伴っ
てβ相の量が増加する。また、■はβ相に多く固溶して
強化する。β相の適量の存在によって熱間、冷間の加工
性が改善されるが、過剰量存在するとVの固溶強化によ
り、むしろ硬脆化して加工性を損ない引張延性も低下す
る。その附界が7%である。また、さらに、■はチタン
の耐酸化性を劣化させるため、その過剰添加はミルスケ
ールを多量に生せしめる。したがって、スケール損によ
る減耗の増加あるいは厚いスケールの剥離による押し込
みなどによる表面欠陥の増大等の欠点を有するため、そ
の上限を7%と定めた。
Nb : NbはVと同様にβ生成元素であって、添加
量の増大とともにβ相の量が増加し、固溶強化の効果を
有する。しかし、Vに比べると強化能の程度はより少な
く、加工性の急激な劣化を来す上限は拡大し、10%と
なる。
なお、好ましくは、本発明においては、上述の各添加元
素のうち、■および/またはNbを添加する。
Mo : MoもV、Nbとともに添加量の増大ととも
にβ相の量が増加し、固溶強化の効果を有する。その強
化能は3〜6,8八Q−0,7〜2.5Ni−Ti合金
に対してV、Nbよりはるかに大きいため、2.5%以
上の添加で加工性、延性を急激に劣化させる。ざらに、
特にMOはTi 2 Niを析出させる感受性が大きく
、この析出量の上昇によっても加工性、延性が劣化する
ので、これらの点からも、その添加は2.5%未満に抑
えられる。
Ta : Taは上記各元素と同様にβ生成元素であっ
て、特にβ相への固溶強化にすぐれている元素である。
一方、TaはTiに比べ、高融点金属(融点:約300
0℃)であって、難合金化元素であるため、偏析が生じ
易い。その偏析によって、局部的な硬脆化にもとづき加
工性、延性の低下を来す。特殊な溶解法によらず、チタ
ン、チタン合金で、通常行われている工業規模の熔解法
(例えば、消耗電極式二重アーク溶解法)による場合、
3.6〜6.8 Al−0゜7〜2.5 Ni−Ti合
金のTa偏析にもとづ゛く加工性、延性低下を生じせし
めない添加量の上限は3%ということである。
ところで、第2図に示した曲線HFGに囲まれた範囲は
、後述するように、本発明に係るチタン基合金における
(Mo4− V +Nb+Ta) 量とNi量との耐隙
間腐食性および製造性がともに良好な適正範囲を示す。
このグラフは一連の実験により求めたものである。
その他、′C,N、0などの不可避的付随不純物などが
含まれるが、それらは合計で0.3%以下に抑えれば、
特に問題はない。
なお、不純物としてのFeは耐隙間腐食性の点から好ま
しくは0.10%未満に制限する。
ここで、本発明の詳細な説明するに先立って、本発明に
のられる耐隙間腐食性を判定する試験方法について説明
する。
添(=J図面の第1図は本発明者らが、チタンの耐隙間
腐食性を評価する最適の方法を種々検討した結果から得
た、独創的なチタンの耐隙間腐食性判定試験法を示す説
明図である(第4回チタン国際会議にて発表、1980
年、京都)。
すなわち、まず、試料1の間にNaCβ結晶を懸濁させ
たスチロールアクリル系塗料4を塗り、純チタン材製ボ
ルト、ナツト2でテフロン板3を介して締めつLJてか
ら所定の水/g液液中浸漬する。
これにより、隙間の全面にわたって再現性よく腐食を発
生し得るのである。
次に、本発明を実施例によってさらに説明する。
実施例 第1表ムこ示ず各合金は不活性ガス雰囲気中で、3重ア
ーク溶解法によって作製した鋳塊から、熱間鍛造、熱間
圧延および冷間圧延によって厚さ2mmの板に仕」−げ
られ、焼鈍処理を施したのちこれを耐食性、機械的性質
の試験に供した。
第1表に示す各合金についての試験結果を同じく第1表
にまとめて示す。第1表において化学成分のうち、記載
していない元素、例えば、C,N。
■−■については、それぞれC50,02、NS0.0
1、■]≦o、ootであって、各番号材とも同しヘル
であった。また、機械的性質の試験はJTS Z224
1 、+14600に定められた方法で行い、耐隙間腐
食性の評価は、前掲の第1図の場合と同様な方法で、沸
騰する6%NaC1水溶液中に48時間浸漬したときの
隙間腐食発生の有無で行い、製造性の評価は、700〜
900℃で圧下率80%の熱間圧延および圧下率30%
の冷間圧延を行い、そのときの耳割れ発生の総合判断で
行った。同表中、「×」耳割れ大、「△」耳割れ中、「
○」耳割れ小、「◎j耳割れなしであった。
第1表において、合金6から11は、本発明の合金組成
範囲の化学成分から外れる組成を有し、耐隙間腐食性、
製造性のいずれかに難点がある合金である。一方、合金
12から23は本発明にかかる合金組成範囲の化学組成
を有し、耐隙間腐食性にずくれた70〜1]、Okgf
/m1級高力合金であって、しかも容易に板に製造し得
る合金である。
第1表に示す結果からも明らかなように、合金N0.4
のようにFed、 17%含有する場合、隙間腐食発生
は避けられない。一方、同し成分系であって、Feに代
えてNi1.0%、■3%添加した合金ti、19では
、耐隙間腐食性および製造性の両者において満足すべき
結果が得られている。
次に、これら一連の実験結果をN4合有量と(■+ N
b + Ta 4− Mo)含有量とについてまとめた
結果を第2図にグラフで示す。第2図の点E、F、Gの
各点で囲まれた領域を外れるものは、前述の隙間腐食試
験において隙間腐食が発生したか、あるいは加工性試験
で耳割れを生じたかいずれであった。
すなわち、第2図に示した曲線EFGに囲まれた範囲は
、Ti−3〜6.8%Al −N +合金における耐隙
間腐食性、製造性の良好なNiならびにMo、 V、、
Nb。
Taの適正量を示す。
なお、図中、符号6〜10は第1表の比較合金隘6〜1
0をそれぞれ示す。
第2表は、Ti−6,8Al  1%N+合金について
、例えば、Nbの添加量を変えて、板を製造した場合の
熱間圧延性と冷間圧延性への影響を示したものであり、
Nbが2%以上となると熱間圧延性の向上が顕著である
。しかし、10%を超えると固溶強化が大きくなるため
、特に冷延性が劣化し、製造性が損なわれるため、10
%を超える添加は好ましくない。
第2表のNbの効果は、■に対しても全く同様の結果が
得られた。
第3表は同じ<Moの添加量の製造性に及ぼず効果を示
す。Mo2.5%未満では満足すべき製造性が得られる
。同様な傾向は、Ta3%以下についても観察された。
第2表 第3表 (発明の効果) 以上、説明した如く、本発明によれば、純チタンより耐
隙間腐食性にすぐれ、しかも高い引張強度を有する高力
高耐食性合金が得られる。その引張強度は中程度である
が、耐食性にすぐれた合金といえる。よって、本発明に
かかるチタン合金は、従来の金属材料に比べ、すぐれた
比強度と耐食性を兼ね備えた高力高耐食性合金であるこ
とは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、耐隙間腐食性判定試験法の説明図;および 第2図は、Ni量と(Mo+ v +Nb十Ta) i
tとの最適範囲を示すグラフである。 1:試料     2:チタン製ボルト・γット3:テ
フロン板  4:充填剤 出願人  日本ステンレス株式会社 代理人  弁理士 広 瀬 章 − 第1図 3 斤フロシ奇史 4L繍剤 第2図 MO十+Nb十丁a<、!r)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で、Al:3〜6.8%、Ni:0.7〜
    2.5%、さらに、Mo、V、Nb、Taのいずれか1
    種または2種以上を、V:7%以下、Nb:10%以下
    、Ta:3%以下、Mo:2.5%未満、合計で、2%
    以上、10%以下含み、かつNiと上記合金元素の量が
    第2図の曲線EFGに囲まれた範囲を満足する、高力高
    耐食性チタン基合金。
  2. (2)前記Mo、V、Nb、Taのうち、Vおよび/ま
    たはNbを含み、V:7%以下、Nb:10%以下、(
    V+Nb)10%以下である、特許請求の範囲第1項記
    載の高力高耐食性チタン基合金。
  3. (3)前記Mo、V、Nb、Taのうち、Taおよび/
    またはMoを含み、Ta:3%以下、Mo:2.5%未
    満、(Ta+Mo)5%未満である、特許請求の範囲第
    1項記載の高力高耐食性チタン基合金。
JP9756485A 1985-05-08 1985-05-08 高力高耐食性チタン基合金 Pending JPS61257447A (ja)

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Cited By (4)

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