JPS61252108A - 加硫用金型のベントプラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はタイヤ等の加硫用金型のベントプラグ。

特に、加硫時に金型内から空気を排出するため加硫用金
型の内外面に通じるプラグ取付孔に打込嵌入されて取付
けられる空気抜き用ベントプラグに関するものである。

（従来の技術） 従来、この種のベントプラグとして種々の形式のものが
既知であり、例えば、米国特許第４４３６４９７号明細
書にはベントプラグの円柱状プラグ本体に中心空気抜き
孔を軸線方向に貫通して設け、プラグ本体の一方の端部
、すなわち、金型内面側に位置する部分を大径とし、こ
の大径部分の外径を金型のプラグ取付孔の内径より僅か
に大きくして金型のプラグ取付孔に打込嵌入して取付け
るようにし、大径部分の長さをプラグ本体全長の半分以
下の長さとすることに依って空気抜き孔が目詰りした際
にお番、する清掃または交換のためのベントプラグの取
外しを容易に行い得るよう構成することが記載されてい
る。

また、特公昭４５−５８９６号公報および特開昭５１−
１０９０８６号公報には、外周に複数の切り込み溝を形
成して通気溝を設けたベントプラグが記載されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、前者の米国特許明細書に記載のベントプ
ラグは大径部分だけでプラグ取付孔内に支持される構造
であり、したがって大径部分の長さが短くなるとプラグ
取付孔内にベントプラグを打込嵌入する際にベントプラ
グの軸心がプラグ取付孔の軸心に一致しないという問題
が生じるため、大径部分の長さを極端に短くすることが
できない。

これがため、ベントプラグの打込みおよび取外しに要す
る時間が依然として問題となっている。

また、後者の外周に通気溝を有するベントプラグはタイ
ヤ表面に見苦しいスピユー（ひげ状突起）が発生すると
いう問題がある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上述した問題に鑑みなされたもので、本発明に
よれば、第１図に示すように円柱状プラグ本体１に空気
抜き孔２を軸線方向に貫通して設け、プラグ本体１の一
端すなわち金型内面側に位。

置すべき端部に金型のプラグ取付孔の内径より僅かに大
きな外径の滑らかな表面を有する密閉部分３を設け、こ
の密閉部分から軸線方向に延びる複数の切り込み溝４を
外周に有する案内支持部５を設けたことを特徴とする。

（作　用） 本発明によれば、滑らかな表面を有する密閉部分３をプ
ラグ本体の金型内面側端に設け、この密閉部分３に隣接
して軸線方向に延びる複数の切り込み溝４を外周に有す
る案内支持部５を設けたことにより、ベントプラグをこ
れより小径のプラグ取付孔内に打込む際、先づ、案内支
持部５の切り込み溝４の山の頂点がプラグ取付孔８の内
壁に線接触しながら嵌入することによってベントプラグ
はその軸心がプラグ取付孔８の軸心に一致して案内され
、したがってベントフラグの端面ば金型内面と面一に打
込まれる。また、密閉部分３と案内支持部５の切り込み
溝４とによってプラグ取付孔８内に支持されるため、密
閉部分３の長さを短（することができ、これによっても
、ベントプラグの打込嵌入を容易とし、打込嵌入に要す
る時間を減少するとともに目詰まり時の取外しをも容易
に行うことができ、また、密閉部分がプラグ本体の金型
内側端にあることにより切り込み溝にゴム材料が押し出
されることがなく、外観上見苦しいスピユーの発生をな
くすことができる。

（実施例） 図面は本発明の１実施例を示し、図示のベントプラグは
焼結金属で造られ、図示のように、円柱状プラグ本体１
には金属焼結時に成形された空気抜き孔２が軸線方向に
貫通して設けられている。

空気抜き孔２にはプラグ本体１の一端の金型内面側端面
１ａにおいて端ぐり２ａを設けるのが良い。円柱状プラ
グ本体１の金型内面側端部における外周面を滑らかにし
て密閉部分３を設け、この密閉部分３に隣接する案内支
持部５の外周に複数個の切り込み溝４を軸線方向に延長
して設け、プラグ本体１の他端にテーパー付端部６を設
けている。

上述の構成になるベントプラグの寸法は、例えば全長り
、が１４ｆｉ、直径りが３．Ｏｎの場合、密閉部分１の
長さＬ２を３鶴以下、中心空気抜孔２の内径ｄを０，６
　ｔｍ以下、中心孔２の端ぐり２ａのテーパー角度θ１
を４５″〜６０″とするのが好ましい。

かかるベントプラグを第３図に示すように金型７のプラ
グ取付孔８に取付けるに際しては、プラグ取付孔８をベ
ントプラグ本体１の外径りより０．０５〜０．１５ｍ小
さく穿孔する。このようにして、プラグ取付孔８の内径
より僅かに大径のベントフラグヲそのテーパー付端部６
を案内としてプラグ取付孔８に挿入し、切り込み溝４が
形成された案内支持部５に到達したらプラスチックハン
マー等によりベントプラグの金型内面側端面１ａをたた
きなから打込嵌入する。この際、ベントプラグの外周に
設けられている軸線方向切り込み溝４の山の頂点がプラ
グ取付孔８の内壁に接触しながら嵌入が進行するため、
ベントプラグの軸心はプラグ取付孔８の軸心と一敗して
嵌入が進む。また、ベントプラグの案内支持部５の切り
込み溝４と金型のプラグ取付孔８の内壁との接触は線接
触となるため容易に嵌入できる。

プラグ取付孔８の内径はベントプラグ本体、特に密閉部
分３の外径より０．０５〜０．１５ｍ小さいため、密閉
部分３は金型と締り嵌め状態となりしっかり固定され、
密閉部分３の外周とプラグ取付孔８の内壁との間には間
隙が全くなく、金型使用中においても離れることがない
。

さらにまた、ベントプラグを焼結金属で造ることにより
、ベントプラグはその外径より小径の内径のプラグ取付
孔に外径が圧縮されながら嵌入され、また、プラグ取付
孔８の深さＬ３をベントプラグの全長り、より大とする
ことにより、ベントプラグの金型内面側端面１ａが金型
内面７ａと同一面になるまで嵌入することが可能であり
ハンマーで打込まれたベントプラグの端面１ａは金型内
面７ａと滑らかに連続し、嵌入後の仕上げ加工も不要で
ある。

ベントプラグの空気抜き孔２は金属焼結の段階で成形さ
れるため内壁表面は極めて滑らかであり、孔２内に押入
されたゴムにより形成されたスピユーが金型の開放時に
タイヤと一緒に抜は易く、したがって、スピユーが切断
されて空気抜孔２が目詰まりすることが少なくなりベン
トプラクの寿命が非常に長くなる。

万一、空気抜孔２が目詰まりした場合には、ベントプラ
グを金型外側面よりたたき出すか、またはベントプラグ
の空気抜き孔にネジをねじ込み、引き抜くことにより容
易に取り出すことができる。

金型のプラグ取付孔はベントプラグが嵌入される際に、
ベントプラグが圧縮されながら嵌入されているため、プ
ラグ取付孔は原形のままを保持しており、したがって、
目詰まりしたベントプラグを取り出したあとのプラグ取
付孔に新しいベントプラグを前述した要領で嵌入するだ
けで簡単がっ容易に交換することができる。

（発明の効果） 本発明によるベントプラグは、上述したように、金型の
プラグ取付孔への嵌入および取り外しが容易であり、ま
た、嵌入後のプラグ端の仕上加工が不要であるという効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による加硫用金型のベントプラグの半分
を断面として示す側面図、 第２図は第１図のｎ−ｎ線上から矢の方向に見た端面図
、 第３図は本発明によるベントプラグを金型のプラグ取付
孔に打込嵌入した状態を示す金型の部分断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、空気抜き孔が軸線方向に貫通して設けられた円柱状
   プラグ本体を具え、このプラグ本体の一端に金型のプラ
   グ取付孔の内径より僅かに大きな外径の滑らかな外周面
   を有する密閉部分が設けられ、この密閉部分に隣接して
   軸線方向に延びる複数の切り込み溝を外周に有する案内
   支持部が設けられていることを特徴とする加硫用金型の
   ベントプラグ。