JPS6125168Y2 - - Google Patents

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JPS6125168Y2
JPS6125168Y2 JP1977018712U JP1871277U JPS6125168Y2 JP S6125168 Y2 JPS6125168 Y2 JP S6125168Y2 JP 1977018712 U JP1977018712 U JP 1977018712U JP 1871277 U JP1871277 U JP 1871277U JP S6125168 Y2 JPS6125168 Y2 JP S6125168Y2
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grid electrode
cathode
tube
wall
anode
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は耐電圧特性を改良した陰極線管に関
するものである。
高電圧が印加される陰極線管においては、電子
銃部品のバリやカエリあるいは製造工程中に混入
したごみなどによつて高電圧放電を起し、陰極線
管回路およびその周辺の回路に使用されている半
導体部品等が破壊され、更には陰極線管自身の陰
極放射面あるいはヒータ芯線が損傷されることに
なり問題となつている。
この放電の種類には2つあり、1つは陽極と第
3格子電極との間で起るもの、他の1つは絶縁性
材質から成るネツク管内壁を介して陽極と第3格
子電極あるいは陽極と第2格子電極、第1格子電
極、陰極、ヒータ間で起るものである。
前者は管内放電により第3格子電極が破壊され
ることがないため、放電が陰極やヒータに影響し
ないよう外部回路をうまく設計すればそれらのト
ラブルを少なくすることができる。また陰極線管
の製造工程中に行なう高電圧コンデシヨニングに
より、比較的簡単に電極をクリーニングして放電
を少なくすることができる。しかし、後者につい
ては、管内で直接陰極やヒータに放電するため、
外部回路を考慮してそれらへの損傷をなくすこと
は困難であり、更に、この放電はネツク管内壁を
介して、コールドエミシヨン源の多数あるステム
部へ飛ぶため、製造工程中に行なう高電圧コンデ
シヨニングが非常に困難である。
以下図を参照して詳細に説明する。
第1図に於て、ネツク部1と、このネツク部1
の端部を閉塞するステム2とは、パネル、フアン
ネルとともに陰極線管の外囲器を形成している。
このネツク管1内にステム2側より順次軸方向に
ヒータ3、陰極4、第1格子電極5、第2格子電
極6、第3格子電極7および陽極8が配列され、
それぞれビードガラス9によつて一定間隔に保持
されている。また、陽極8は導電性ばねによつて
ネツク管の一部分に形成されたグラフアイト等の
内部導電膜10に接続されている。
このような構成において、陽極8に対向した第
3格子電極7内に内部導電膜10のグラフアイト
等導電性粒子Aが付着すると、その粒子A端に電
界集中が起り、不要電子が発生する。この不要電
子の大部分は陽極8に達するが、一部は陽極8付
近のネツク管1内壁部へ達し、2次電子を放出さ
せ、そこを正の電位に帯電させる。すると以前よ
り多くの電子が流れ込み、その付近のネツク管1
内壁にも不要電子が衝突し、徐々にその周囲を正
に帯電させ、最後には導電性粒子Aの近くのネツ
ク管1内壁部を正に帯電させると共に、その値も
高くなり、ついに両者の間で放電が起る。
この時、前述のネツク管1内壁部に蓄えられた
電荷だけでなく、陽極8すなわち内部導電膜10
に蓄えられた電荷がネツク管1内壁に沿面を通し
て放電を起すことになる。
ところで、導電性粒子A付近のネツク管1内壁
部の電位が、両者間の絶縁破壊電圧以下の場合、
放電は生じないが、例えば陰極4の電極上に鋭い
突起部分Bがあると、導電性粒子A付近のネツク
管1内壁における正の帯電部分からの電界によつ
て、突起部分Bからコールドエミツシヨンが放射
されることになり、これが正の帯電部分に流れ込
んで周囲の部分をも正に帯電させ、上述と同様に
徐々に突起部分Bに近いネツク管1内壁に正の帯
電部分が移動することになる。
そして、この帯電部分の電位がある限界を越え
ると、ネツク管1内壁を介して陽極8および内部
導電膜10と陰極4との間で沿面放電を発生し、
これによつて陰極4やヒータ3を損傷させること
になる。
この考案は、上述のような欠点を解消するため
になされたもので、一端が第3格子電極に接続固
定され遊端側が第2格子電極と第3格子電極との
間隙部においてビードガラスを包囲するように導
電性リードを設け、陰極あるいはヒータと陽極と
の沿面放電をなくすようにしたものである。
以下、この考案の一実施例である第2図、第3
図、第4図について説明する。
第2図、第3図、第4図において、11はこの
考案の要部である導電性リードで、断面円形の細
線をL字状に成形して用い、一端を第3格子電極
7に固定するとともに、遊端側を第2格子電極6
との間隙部に位置させ、かつ、ビードガラス9を
包囲するように配設してある。他の構成は従来の
装置と同一である。
このような構成のもとで、導電性粒子Aなど第
1の不要電子源に対応したネツク管1内壁が正に
帯電した場合、その電位による電気力線が突起部
分Bなど第2の不要電子源に入り込もうとする
が、両者間には第3格子電極7に接続された、従
つて数KVあるいは数100Vの電圧が印加された導
電性リード11が存在するためにシールド効果を
持つことになり、第2の不要電子源に入り込むこ
とができない。
すなわち、第1の不要電子源付近のネツク管1
内壁の正の帯電部分が、第2の不要電子源付近の
ネツク管1内壁にまで移動しないことになり、陰
極4やヒータ3への沿面放電が発生しなくなる。
もし、シールド効果が不完全であつて第1の不要
電子源付近のネツク管1内壁の正の帯電部分が第
2の不要電子源付近に移動することになつても、
その帯電部分が導電性リード11の近くを通るこ
とになり、この導電性リード11との間で放電が
生じ、陰極4あるいはヒータ3への沿面放電を発
生させることがない。
なお、沿面放電は、ビードガラス9に対向した
ネツク管1内壁でのみ生ずるものでないが、第3
格子電極7がネツク管1内壁に近接しているた
め、これが導電性リード11と同様の作用を果し
ているものと考えられ、この部分に導電性リード
11を設ける必要がなかつた。
また、導電性リード11は第3格子電極7に取
付け、第2格子電極6との間隙部においてビード
ガラス9を包囲するように構成した場合、第1格
子電極5あるいは第2格子電極6に取付け、第1
格子電極5から第3格子電極7の存在する範囲に
おいてビードガラス9を包囲するように構成した
場合に比して最大の効果を得ることができる。
さらに第5図に示すように、導電性リード11
によつてビードガラス9を完全に包囲してもよ
い。
なお、付言すれば、第1の不要電子源としては
導電性粒子Aなどの他、電子銃中央を通過する電
子からの浮遊電子であることもあり、また導電性
リード11をネツク管1内壁に接触させた場合、
陰極線管の製造工程中においてネツクガラスにク
ラツクが発生することになり好ましくなかつた。
以上説明したように、この考案は、第3格子電
極に導電性リードを接続するとともに、その遊端
側が第2格子電極と第3格子との間隙部において
ビードガラスを包囲するように構成したもので、
ネツク管内壁を介して陽極と陰極あるいはヒータ
との間に発生する沿面放電を最も効果的に防止す
ることができ、陰極あるいはヒータの損傷の恐れ
を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の陰極線管の要部を示す断面図、
第2図、第3図、第4図はそれぞれこの考案の一
実施例である陰極線管の要部を示す断面図、平面
図および縦断面図、第5図は他の実施例を示す縦
断面図である。なお、図中同一符号は同一あるい
は相当する部分を示すものとする。 図中、1はネツク管、3はヒータ、4は陰極、
5は第1格子、6は第2格子、7は第3格子、8
は陽極、9はビードガラス、10は内部導電膜、
11は導電性リードである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 陰極線管外囲器を構成するネツク管、このネツ
    ク管内に順次配列された陰極と第1,第2,第3
    の格子電極と陽極、これらの電極を所定間隔に保
    持するビードガラス、上記第3の格子電極に接続
    固定された導電性リードを備え、上記導電性リー
    ドはその遊端部が上記第2格子電極と第3格子電
    極との間隙部において上記ビードガラスを包囲す
    るように構成したことを特徴とする陰極線管。
JP1977018712U 1977-02-17 1977-02-17 Expired JPS6125168Y2 (ja)

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JP1977018712U JPS6125168Y2 (ja) 1977-02-17 1977-02-17

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JPS53113055U JPS53113055U (ja) 1978-09-08
JPS6125168Y2 true JPS6125168Y2 (ja) 1986-07-29

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JPS5782946A (en) * 1980-11-12 1982-05-24 Hitachi Ltd Electron gun structure for cathode ray tube
JPH0740470B2 (ja) * 1984-12-03 1995-05-01 株式会社日立製作所 カラ−受像管用電子銃構体

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5512372U (ja) * 1978-07-12 1980-01-26

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