JPH0247551Y2 - - Google Patents

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JPH0247551Y2
JPH0247551Y2 JP1989040549U JP4054989U JPH0247551Y2 JP H0247551 Y2 JPH0247551 Y2 JP H0247551Y2 JP 1989040549 U JP1989040549 U JP 1989040549U JP 4054989 U JP4054989 U JP 4054989U JP H0247551 Y2 JPH0247551 Y2 JP H0247551Y2
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grid
grids
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【考案の詳細な説明】 本考案は電極間の火花放電発生を抑制したイン
ライン形電子銃使用カラー受像管に関する。
第1図は、第1〜6グリツドを有するカラー受
像管用電子銃の中心線を含む面による略断面図を
示す。図中、11は第1グリツド、12は第2グ
リツド、13は第3グリツド、14は第4グリツ
ド、15は第5グリツド、16は第6グリツド、
17は第3、第5グリツドにフオーカス電圧Ec3
を与える給電線、18は第4、第6グリツドに陽
極電圧Eb(受像管の場合は慣習的に管内最高電圧
を陽極電圧とよぶ)を供給する給電線、19はカ
ソードである。この電子銃は複数の主レンズを用
い、良好なフオーカス特性が得られる。明るく高
解像度の画像を得るためには、陽極電圧Ebの値
を高くする必要があり、通常Ebは25〜30kVであ
る。フオーカス電圧Ec3はEbの30%程度で、第2
グリツド12の印加電圧Ec2は400〜700V程度、
第1グリツド11は接地され、カソード19には
各絵素の明るさに対応した200V以下の信号用の
電圧Ekが印加される。第3、第4、第5、第6
グリツドはそれぞれ隣接電極との最短距離1mm程
度に配設されていて、隣接電極間の電界強度は高
い値となる。しかしこの様な短い距離では、電子
が残留気体分子に衝突する確率が低く、衝突する
までに電子が気体分子を電離させるのに十分な速
度まで加速されることもなく、まして増殖電離に
移行することはないので、隣接電極相互間では、
暗電流は流れるが、火花放電は生じない。すなわ
ち古来周知のパツシエンの法則で電極間距離が近
いため耐圧値が上昇した場合に相当する。これは
第3、第2グリツド間その他についても同様であ
る。電子銃のカソードから放出された電子中の一
部分は、電極面や絶縁物面に射突して反射された
り、二次電子をたたきだしたりして、迷走電子を
生じ、迷走電子の一部が、ビードガラスやガラス
製ネツク管内壁など、絶縁物表面に付着すると、
該表面の絶縁性のために移動し難くかつ中和され
難いので、その部分を帯電させる。絶縁物面の清
浄度あるいは逆の汚染度は、電荷移動の難易に直
結するので、受像管製造工程をよく管理しても、
電子銃近傍の前記絶縁物面の帯電状態は製品ごと
に相当な相違が生ずるのは止むを得ない。第2図
(aは管軸に直角な面による横断面図、bは管軸
を含む面でネツク管を切断した縦断面図)に示す
様に、第1図に示した電子銃を受像管外囲器内所
定位置に取付け所定電圧を電極に印加した際に、
前記帯電状態などが特に不具合な物であろうが、
第2図bに太い破線で示した経路Aに沿つて、第
4グリツド14から隣接第3グリツド13をさけ
て、ビードガラス20の電極支持部の背面とネツ
ク管21の内壁面の中間を通過して、直接第2、
第1グリツドまたはカソードに達する火花放電を
生ずる物が出現する。一般にこのような火花放電
は短時間で停止し、相当な時間を経過した後くり
返すことが多いが、放電時画面が乱れるのは勿論
で、もし放電持続時間が長引けば直流電圧源や受
像管自体が損傷されるから、火花放電発生に対し
ては十分余裕のある設計にしておく必要がある。
なお第2図中、22はシールドカツプ、23は内
装黒鉛膜である。
前記火花放電発生を抑制する対策として第3図
(図aは平面図、図bは正面図)に示すように、
第3グリツド13にシールドワイヤ24を、ビー
ドガラス20の背面(電極支持側の反対面)をと
りまくように取付けることが既に行われている。
なお第3図b中、25はマウントサポート、26
はヒータリードストラツプで、その他の符号は第
2図の場合と同様である。相当な高電位差にある
2電極間の適当な位置に適当な形状の金属体
(線、板等)を挿入して、等電位の部分を所望の
形に電界内につくりだし、電界分布を任意に制御
して、火花放電の発端となる強電界部分を除去す
ることは古くから行われている手段である。この
シールドワイヤ24の場合、第4グリツド14の
低電位電極に対する電界をしやへいし、同時に迷
走電子を吸収してビードガラス背面やネツク管内
壁面の帯電状態を変えるなど、理由は種々考えら
れるが、いずれにせよ実験的事実として火花放電
の発生は抑制される。シールドワイヤ24を設置
して、各電極印加電圧の比を実用時のままに保持
しながら、各電極への印加電圧値を定格値以上に
上昇させて行くと、第2図bに太い破線で示した
経路Bに沿つて火花放電が発生し、従来とは電界
状態が一変していることがわかつた。シールドワ
イヤ24を取付けた製品は、火花放電発生につい
て最悪の物でも、セツト実装状態においては、通
電初期にわずかな回数放電するだけで、ほとんど
全製品が火花放電しない。これに対し従来のシー
ルドワイヤのない製品で、火花放電発生が認めら
れた物を、セツトに実装してみると、周期的にい
つまでも火花放電がくり返し発生した。
この様に第3グリツド13にシールドワイヤ2
4を取付けると、火花放電の発生を抑制する点で
は著効が認められるが、部品点数が増加し、電子
銃組立工程が長くなり、原価を押上げるなどの欠
点も派生する。
本考案の目的は、火花放電発生抑制の点では上
記シールドワイヤを取付けた製品と同様で、しか
も部品点数はシールドワイヤを用いない物に等し
く、工程も長くならない。低原価のカラー受像管
を提供することにある。
上記目的を達成するために本考案においては、
第3グリツドおよび第5グリツドへのフオーカス
電圧給電線の少なくとも一方を、ネツク管内壁面
と、電子銃電極支持用ビードガラスの電極支持部
の背面との中間を通過するように配線した。
第4図は本考案一実施例電子銃を示し、aは正
面図、bは側面図、cは背面図で、図中27は本
考案に係る第3グリツド給電線、28は本考案に
係る第5グリツド給電線で、その他の符号は第3
図等の場合と同様である。第3グリツド給電線2
7は第4図b,cに示す様にその一部を折曲げて
ビードガラス20の背面とネツク管内壁面(図示
せず)との中間を通過させ、第3図中に示したシ
ールドワイヤ24と同様な作用を行わせる。第3
グリツド13と第5グリツド15とを接続する第
5グリツド給電線28は、第4図a,bに示す様
に、ほぼ第3グリツド13の中央に近い管軸方向
位置で折曲げてビードガラス20の背面とネツク
管内壁面(図示せず)との中間を通過させ、第3
図中に示したシールドワイヤ24と同様な作用を
行わせる。
以上説明した様に本考案によれば、シールドワ
イヤを用いない場合と同様な、部品点数、工程
で、第4グリツドと低電位電極の間の火花放電発
生を抑制したカラー受像管が得られる効果があ
る。
なお電子銃構造上、グリツド給電線27,28
のいずれかが、ビードガラス背面を迂回できない
場合でも、シールドワイヤ24の一方を省略で
き、部品点数低減、工程短縮ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1〜6グリツドを有する電子銃を示
す図、第2図は電子銃取付け状態を示し、aは横
断面図、bは縦断面図、第3図はシールドワイヤ
を取付けた電子銃を示し、aは平面図、bは正面
図、第4図は本考案一実施例電子銃を示し、aは
正面図、bは側面図、cは背面図である。 11……第1グリツド、12……第2グリツ
ド、13……第3グリツド、14……第4グリツ
ド、15……第5グリツド、16……第6グリツ
ド、19……カソード、20……ビードガラス、
21……ネツク管、24……シールドワイヤ、2
7……第3グリツド給電線、28……第5グリツ
ド給電線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 陰極と、該陰極と略同軸的で、かつ互いに所定
    の間隔を隔てて配置された複数のグリツドと、該
    複数のグリツドを保持する電子銃電極支持用ビー
    ドガラスと、前記複数のグリツドの内の少なくと
    も二つを相互に接続する接続線とを具備し、かつ
    前記複数のグリツドに所定の電圧を印加するイン
    ライン形電子銃をネツク管内に有するカラー受像
    管において、前記接続線の少なくとも一本を、ネ
    ツク管内壁面と電子銃電極支持用ビードガラスと
    の間を通過するように配線したことを特徴とする
    カラー受像管。
JP1989040549U 1989-04-07 1989-04-07 Expired JPH0247551Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1989040549U JPH0247551Y2 (ja) 1989-04-07 1989-04-07

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JP1989040549U JPH0247551Y2 (ja) 1989-04-07 1989-04-07

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JPH01158642U JPH01158642U (ja) 1989-11-01
JPH0247551Y2 true JPH0247551Y2 (ja) 1990-12-13

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ID=31267018

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JPS6116596Y2 (ja) * 1977-06-17 1986-05-22

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JPH01158642U (ja) 1989-11-01

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