JPS61249905A - 水中生物付着防止方法 - Google Patents

水中生物付着防止方法

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JPS61249905A
JPS61249905A JP9157485A JP9157485A JPS61249905A JP S61249905 A JPS61249905 A JP S61249905A JP 9157485 A JP9157485 A JP 9157485A JP 9157485 A JP9157485 A JP 9157485A JP S61249905 A JPS61249905 A JP S61249905A
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JP
Japan
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water
adhesion
underwater
epoxy resin
hydrogel
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Application number
JP9157485A
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English (en)
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Tatsuo Wada
和田 達男
Isoji Sakai
酒井 五十治
Masahito Shimizu
雅人 清水
Hideshi Asoshina
阿蘇品 英志
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B59/00Hull protection specially adapted for vessels; Cleaning devices specially adapted for vessels
    • B63B59/04Preventing hull fouling

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、船舶の水没部分等の水中生物付着防止個所
に応用して藻類、フジッボ類、貝類等の水中生物の付着
成長を防止する水中生物付着防止方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
ヨツト、ボート、貨物船、漁船等の船舶や灯浮標、ブイ
、石油備蓄構造物等の海洋・海底構造物ならびに魚網、
タコツボのような漁獲用具等については、その水没部分
に藻類8フジッボ類、こけむし類。
貝類等の水中生物が付着成長し、各種の弊害をもたらし
ている。例えば、海洋構造物では水中生物の付着成長に
より構造物自体の腐食が始まったり、付設管類中での水
中生物の成長により管類が詰まったりする。また、船舶
では、上記水中生物の船底等への付着により船体の重量
が増加するとともに、水に対する抵抗が増加するため、
航行速力の低減を招来し、燃料費が増大するというよう
な問題が生じている。さらに、魚網等の漁獲用具につい
ては長期間水中に浸漬しておくと、上記水中生物が付着
成長し、魚網の網目が詰まったりして魚類の大量死等の
被害を生ずるというような問題が生じている。
このような水中生物の付着成長による各種の弊害を防止
するため、従来は上記船舶、海洋・海底構造物等の水没
部分に塗料を塗装し、その塗料中に毒物を混入するとい
うことを中心に各種の提案がなされている。例えば、亜
酸化銅、有機錫系化合物等の毒物を合成樹脂、ロジン等
を主成分とする塗料に混合して、防汚塗料を作り、これ
を上記水没部分に塗装するということが提案されている
。また、その塗料の防汚性を長期間保持させるためにそ
の防汚塗料の塗装面上にプラスチックシートや水不溶性
親水性樹脂等の皮膜を設けたりして上記塗装面を被覆す
るという提案もなされている。また最近では、有機錫系
化合物を高分子重合体と結合し、これを防汚塗料の成分
とすることにより上記高分子重合体を加水分解させて徐
々に有機錫系化合物を放出させ、防汚効果を延長させる
試みもなされている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように従来の提案法は、毒物を防汚塗料等の中に含
有させるということを中心に行われており、その毒物に
よって水中生物、特に海中生物が船舶等の水没部分に付
着することを防止するものである。
しかしながら、このように塗料中に毒物を含有させるこ
とは単に水中生物の付着防止のみにとどまらず、水中に
溶出する毒物によって海水等の水の汚染が生じるという
大きな問題が生じる。特にこのような毒物による水中汚
染は、その水中に生息する魚類や貝類等に悪影響をもた
らし、著しい場合には、その死滅をもたらす可能性もあ
り、場合によっては、そのような毒物等で汚染された魚
類等を摂取した人間等にも悪影響をおよぼすのである。
また、上記の各種の提案法は、すでに述べたように毒物
を徐々に水中に溶出させて水中生物の付着防止(防汚)
を図るため、毒物が溶出しつくされてしまえば、水中生
物に対する防汚効果がなくなり、再び水中生物の付着成
長が始まるようになる。したがって、防汚性を持続させ
るためには、再施工を行うことが必要となり、これには
莫大な経費がかかる。
このように経費の面から、また毒物による水中汚染を防
汚するという点から、毒物を使用しないで水中生物の付
着成長を防止する方法の提供が強く要望されている。
本発明者らは、このような従来の毒物を中心とした防汚
塗料を用いるのではなく、水中生物の付着防止効果(防
汚効果)を有するシート等を貼着して水中生物の付着性
防止を図るべく一連の研究を重ねた、その結果、物理的
不安定面を有する含水ゲル層をシートに形成すると、水
中生物の付着が防止されることを見いだした。すなわち
、水中生物は、本来藻類等の不安定構造面には付着しな
いものであり、上記含水ゲル層表面に付着しようとして
も、上記含水ゲル層が物理的不安定構造のため潮、水流
、波力などの作用により、付着できなくなることを見い
だした。ところで、このようなシートは接着剤を塗布し
て水中生物付着防止個所に貼着され使用されるのであり
、その貼着に使用する接着剤については、各種の特性が
要求される。すなわち、使用する接着剤が上記含水ゲル
層に対して接着性を備えていなければ、その接着剤が経
時的にシートを透過して反対面の含水ゲル層に達し、そ
の含水ゲル層をシートから剥離させてしまうため、含水
ゲル層に対して接着性を有していることが求められ、ま
た施工性の点で水中においても施工できるような特性を
備えていることが求められる。そのうえ、水中において
長期間の接着力を保持することが要求される。したがっ
て、そのような特性を備えた接着剤を開発し、その接着
剤層を備えた含水ゲル複合シートを用いて効果的に水中
止物の付着防止を図ることが望まれている。
この発明はこのような事情に鑑みなされたもので、含水
ゲル層に対して接着性を有し、水中施工性ならびに長期
に渡る接着持続性に富んだ接着剤層を備えた含水ゲル複
合シートを用いることにより、毒物の流出による水中汚
染等の問題を生じることなく、極めて長期間水中生物の
付着防止をなしうる水中生物付着防止方法の提供をその
目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の水中生物付着防
止方法は、支持体シートの片面に含水ゲル層が形成され
他面に水中硬化性接着剤層が形成されている含水ゲル複
合シートを、その含水ゲル層を外側に向けた状態で、上
記水中硬化性接着剤層を利用して水中生物付着防止個所
に貼着し水中生物の付着防止をする水中生物付着防止方
法であって、上記含水ゲル複合シートとして、他面の水
中硬化性接着剤層が、下記の(A)〜(C)の成分を必
須成分とし、比重カ月、2以上であり、20℃における
混合初期の粘度が10〜3000ポアズである水中硬化
性エポキシ樹脂組成物から構成されているものを用いる
ことをその要旨とするものである。
(A)1分子当たり平均約1.7個以上のエポキシ基を
有する非脂環式エポキシ樹脂。
(B)イソホロンジアミン、シクロヘキサンジアミン、
ジアミノジフェニルメタン、メタフェニレンジアミンお
よびこれらの誘導体から選ばれる少なくとも1種のポリ
アミンを主成分とする硬化剤。
(C)比重が3.0以上の無機質充填剤。
すなわち、この発明によれば、含水ゲル複合シートとし
て、その片面の水中硬化性接着剤層が上記特殊な水中硬
化性エポキシ樹脂接着剤によって構成されているものを
用いるため、それを容易に水中生物付着防止個所に貼着
し、極めて長期間水中生物の付着防止効果を得ることが
できるのである。
この発明で使用する含水ゲル複合シートは、上記のよう
に、片面に含水ゲル層が形成され、他面に水中硬化性エ
ポキシ樹脂組成物によって構成されている接着剤層が形
成されているものである。
含水ゲル複合シートの芯体となる支持体シートは、特に
限定するものではないが含水ゲル層に対して良好な投錨
効果を発揮しうるようなものが好ましく、例えば不織布
、起毛布類等があげられる。これらは表面の凹凸が大き
く含水ゲル層に対する表面接触面積が大きいため、含水
ゲル層を良好に固定しうるちのであり、かつ表面の起毛
繊維との相乗作用によって上記含水ゲル層を強固に固定
しうるものである。
上記支持体シートの片面に形成される含水ゲル層は、公
知の含水ゲルを用いることができ、例えばポリビニルア
ルコールとジアルデヒドとによる含水ゲル、ポリビニル
アルコールの電子線処理による含水ゲル、ポリアクリル
酸塩と金属塩とによる含水ゲル、ポリアクリル酸塩とエ
ポキシ化合物とによる含水ゲル、カルボキシメチルセル
ロースとホルマリンとによる含水ゲル等各種の含水ゲル
があげられる。このような含水ゲルは、その含水ゲル前
駆体溶液を上記支持体シートの片面に流延しゲル化する
等により形成される。しかし、含水ゲル体を接着剤層の
形成に用いる水中硬化性エポキシ樹脂組成物を用いて接
着するようにしてもよい。
上記含水ゲル複合シートの他面の水中硬化性接着剤層は
、前記(A)〜(C)の成分を必須成分とし、比重カ月
、2以上であり、20℃における混合初期の粘度が10
〜3000ポアズである水中硬化性エポキシ樹脂組成物
(以下「エポキシ樹脂組成物」という)によって構成さ
れる。このエポキシ樹脂組成物は、上記含水ゲル層に対
して強力な接着性を有しているため、支持体シートをi
3過して反対側の含水ゲル層との界面に到達しても、含
水ゲル層と接着体シートとの接着性を損なわず、逆に含
水ゲル層を接着体シート面に強力に接着するようになる
のであり、含水ゲル複合シートを水、中に施工したとき
、経時により含水ゲル層が剥離するというような事態を
招(ことがない。
このように、このエポキシ樹脂組成物は含水ゲル層に対
して強力な接着力を存していることが大きな特徴である
が、他の大きな特徴として水中においても上記支持体シ
ートの他面に対して塗布作業が可能なことである。この
ような水中塗布が可能なことは、この発明において極め
て大きな利点となる。すなわち、上記エポキシ樹脂組成
物は、このような水中での塗布作業性を確保するため、
比重を1.2以上とし、また、20℃における混合初期
の粘度を10〜3000ポアズに設定しているのである
。すなわち、水中での塗布作業性はエポキシ樹脂組成物
の比重や粘度に影響され、組成物の比重が水の比重より
も小さいと塗布作業時に組成物が浮きやすく、塗布作業
性が低下するとともに、組成物が水面上を浮遊して港湾
等を汚染する原因となり、また組成物の粘度が高すぎる
と塗布作業性が低下する。そこでこの発明においては、
上記エポキシ樹脂組成物の比重を1.2以上とし、かつ
20℃における混合初期の粘度、つまり塗布作業時の粘
度を10〜3000ポアズに設定して、上記のような塗
布作業性の低下およびこれに伴う汚染を防いでいる。エ
ポキシ樹脂組成物の粘度が10ポアズ未満の場合は、水
中で樹脂組成物が支持体シートより剥離しやすくなり、
逆に3000ポアズを超えると水中施工作業が難しくな
る。
上記のようなエポキシ樹脂組成物は、前記の(A)〜(
C)の成分を必須成分とするものである。
上記(A)成分は1分子当たり平均約1.7個以上のエ
ポキシ基を有する非脂環式エポキシ樹脂である。エポキ
シ基の数は1分子当たり平均約1.7〜3.0個が好ま
しく、より好ましいのは平均約1゜7〜2.3個である
。エポキシ基の数が1分子当たり平均約1.7個を下回
ると機械的強度等に優れた硬化接着層が得られな(なる
。ここで非脂環式エポキシ樹脂とは、脂環構造部以外の
部分にだけエポキシ基を有するものを意味する。この(
A)成分としての非脂環式エポキシ樹脂の代表例として
は、エポキシ化環状シラン、エポキシ化大豆油。
ポリカルボン酸のポリグリシジルエステル、エポキシ化
ポリオレフィン、グリシジルエーテル樹脂があげられる
。これらは単独でもしくは併せて使用される。
上記ポリカルボン酸ポリグリシジルエステルの具体例と
しては、リルインダイマー酸のジグリシジルエステル、
リルイントリマー酸のトリグリシジルエステル等があげ
られる。非脂環式エポキシ樹脂のなかではグリシジルエ
ーテル樹脂を用いることが好結果をもたらす。
グリシジルエーテル樹脂の具体例としては、ポリアリル
グリシジルエーテル、クロレンドジオールのジグリシジ
ルエーテル、ジオキサンジオールのジグリシジルエーテ
ル、エンドメチレンシクロヘキサンジオールのジグリシ
ジルエーテル、エポキシノボラック樹脂、アルカンジオ
ールジグリシジルエーテル、アルカントリオールトリジ
グリシジルエーテル等があげられる。
好適なグリシジルエーテル樹脂としては次式で示される
アルカンジオールジグリシジルエーテルがあげられる。
上記の式で表されるアルカンジオールジグリシジルエー
テルの具体例としては、エチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ブタンジオールジグリシジルエーテル等があげられ
る。
他の好適なグリシジルエーテル樹脂の具体例としては、
炭素数2〜10、特に3〜10のアルカントリイル基を
もつアルカントリオールトリグリシジルエーテル、例え
ばグリセリルトリグリシジルエーテル、トリメチロール
プロパンのトリグシジルエーテル等があげられる。
また、上記以外の好適なグリシジルエーテル樹脂として
次式で示されるビスフェノールのジおよびポリグリシジ
ルエーテルがあげられる。
n中、RはC,O,SおよびNからなる群力qここで上
記のビスフェノールとしては、メチレンビスフェノール
、イソプロピリデンビスフェノール、ブチリデンビスフ
ェノール、オクチリデンビスフェノール、ビスフェノー
ルサルファイド。
ビスフェノールスルホン、ビスフェノールエーテル、ビ
スフェノールアミン等があげられる。これらのなかでも
、特にメチレンビスフェノールが好適である。
上記のようなビスフェノールのジおよびポリグリシジル
エーテルの具体例としては、次式で示されるメチレンビ
スフェノールのジおよびポリグリシジルエーテルがあげ
られる。
(以下余白) エポキシ樹脂組成物の必須成分となる3成分のうちの(
B)成分は、イソホロンジアミン、シクロヘキサンジア
ミン、ジアミノジフェニルメタン、メタフェニレンジア
ミンおよびこれらの誘導体から選ばれる少なくとも一種
のポリアミンを主成分とする硬化剤である。ここで、主
成分とするとは、全体が主成分からなる場合も含める趣
旨であり、この硬化剤においては上記のポリアミンを硬
化剤全体中60重量%(以下「%」と略す)ないし10
0%含むのである。
なお、上記の誘導体とは、上記のそれぞれのジアミンに
エポキシ基を有する化合物あるいはフェノール類とカル
ボニル基を有する化合物を反応させて変性させた変性ポ
リアミンのことである。
ここで、上記エポキシ基を有する化合物の具体例として
は、例えば下記の式(イ)〜(ハ)で示されるいずれか
の基を1分子中に平均1個より多く有するエポキシ樹脂
等があげられ、また上記のフェノール類としては、例え
ばフェノール、タレゾール、アルキル置換フェノール、
ハロゲン置換フェノール、アニソール、2り2−ビス(
4−ヒドロキシフェニル)プロパン等があげられ、上記
のカルボニル基を有する化合物としては、ホルムアルデ
ヒド、バラホルダアルデヒド。クロトンアルデヒド、ア
セトアルデヒド、グリオキザール。
アセトン、フルフリルアルデヒド等があげられる。
なお、この(B)成分には主成分となる上記のポリアミ
ン以外に40%未満の割合で他の硬化剤を含ませること
ができる。このような硬化剤としては、例えば、ダイマ
ー酸、トリマー酸等の重合脂肪酸と各種のポリアミンと
の縮合反応生成物であるポリアミドアミン、エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ′ンテトラ
ミノ、ジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノ
プロピルアミン等の脂肪族ポリアミン類、さらに上記ポ
リアミドアミンや脂肪族ポリアミン類を、エポキシ基を
含む化合物あるいはフェノール類とカルボニル化合物と
を用いて変性した変性ポリアミン等があげられる。
この発明のエポキシ樹脂組成物における上記(B)成分
の配合割合は(A)成分である非脂環式エポキシ樹脂の
エポキシ基に対して(B)成分中の活性アミン水素当量
が通常0.5〜2.0当量、好ましくは0.5〜1.5
当量となるように設定するのが好結果をもたらす。(B
)成分の配合割合が少なすぎると硬化が遅くなり、逆に
多すぎると硬化接着層の物性が低下するからである。
エポキシ樹脂組成物の必須成分である3成分のうちの(
C)成分は比重が3.0以上の無機質充填剤である。好
ましいのは比重が3.1以上、通常17.2までのもの
である。このような無機質充填剤の代表例としては、例
えば二酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウ
ム、酸化アルミニウム等の無機酸化物、硫酸バリウム等
の無機硫酸塩、炭化バリウム、炭化マンガン、炭化モリ
ブデン、炭化ケイ素等の無機炭化物、窒化カルシウム。
窒化マグネシウム、窒化ケイ素等の無機窒化物等が好適
なものとしてあげられる。
この無機質充填剤の比重が3.0未満になると、硬化接
着層の物性を低下させない範囲内における無機質充填材
の配合量では、エポキシ樹脂組成物の比重を162以上
とすることができない。
この発明のエポキシ樹脂組成物における上記の無機質充
填剤つまり(C)成分の配合割合は、上記の(A)成分
、(B)成分および(C)成分の合計量中、この(C)
成分が通常15〜60%となるようにすることが好まし
い。この(C)成分が少なすぎると硬化物の物性を低下
させずにエポキシ樹脂組成物の比重を1.2以上にする
ことができず、また多すぎると組成物の粘度が高くなり
塗布作業性が低下するため好ましくない。
この発明に用いる水中硬化性エポキシ樹脂組成物は、上
記の(A)成分、 (B)成分および(C)成分を必須
成分として含むほか、必要に応じて各種の任意成分を含
ませることができる。この例としては、粘度調整のため
の各種公知の希釈剤(反応性希釈剤を含む)、硬化速度
を調整するための各種公知の硬化助剤あるいは硬化促進
剤、比重が3.0未満の各種公知の無機質充填剤、例え
ばシリカ、クレー、石灰粉、炭酸カルシウム、アスベス
ト等、さらにそれぞれ公知の各種の流動調整剤、耐水性
向上のためのシランカップリング剤、消泡剤、ハジキ・
ピンホール防止側、抗酸化剤、安定剤等をあげることが
できる。
この発明に用いるエポキシ樹脂組成物は、その比重が1
.2以上、好ましくは1.4〜2.6に調整し、20℃
における混合初期の粘度が10〜3000ポアズ、より
好適には30〜2500ポアズになるように調整するこ
とが必要である。上記の範囲を外れると、先に述べたよ
うに、水中塗工性等の効果が得られなくなり、所期の目
的が達成しえなくなるのである。
この発明に用いる複合シートの製法は、特別な方法によ
るものではなく、公知の方法を採用することができる。
例えば上記の支持体シートの片面に含水ゲルの前駆体溶
液を塗工し、これをゲル化して含水ゲル層を形成し、他
面にエポキシ樹脂組成物を塗布して水中硬化性接着剤層
を形成するということによって行うことができるし、含
水ゲル層を上記エポキシ樹脂組成物で支持体シートの片
面に接着し、他面に上記エポキシ樹脂組成物を塗工して
水中硬化性接着剤層を形成するようにしてもよし゛。上
記エポキシ樹脂組成物の塗工は、すでに述べたように、
地上で行うだけでなく、含水ゲル複合シートの施工直前
に、水中において行うことができるのであり、これがこ
の発明の特徴である。
この発明の水中生物付着防止方法は、上記のような支持
体シートの片面に含水ゲル層が形成され、他面に水中硬
化性接着剤層が形成されている含水ゲル複合シートを用
い、その水中硬化性接着剤層を利用して水中生物付着防
止個所に貼着することにより水中生物の付着防止効果を
得ることができる。また、片面に含水ゲル層のみが形成
されている含水ゲル複合シートを用い、施工の際に水中
硬化性接着剤をその支持体シートの含水ゲル層形成面と
反対側の面に塗布して水中生物付着防止個所に貼着して
もよいのである。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の水中生物付着防止方法は、含
水ゲル複合シートの水中生物付着防止個所に対する貼着
に際して前記のような特殊な水中硬化性接着剤を使用す
るため、含水ゲル層が使用中に剥離するというようなこ
とがなく、また水中においても含水ゲル複合シートを施
工できるという利点を有している。このように含水ゲル
複合シートを水中で施工できることは施工の自由度が増
すのであり、これがこの発明の大きな特徴である。また
、上記接着剤は、水中における接着持続力に優れている
ため、上記含水ゲル複合シートは長期間水中生物付着防
止個所に貼着して水中生物の付着防止作用を発揮するの
である。このように、この発明の方法によれば、含水ゲ
ル複合シートを用いて水中生物の付着防止を図るため、
毒物による海水汚染を生じず、また毒物の消滅による防
汚効果の失効という事態も招かず、極めて長期間水中生
物の付着防止をなしうるのである。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1〕 非脂環式エポキシ樹脂(油化シェル社製、エピコート#
807iビスフェノールF型エポキシ樹脂、1分子当た
りの平均エポキシ基数1.9.エポキシ当量170)9
0重量部(以下「部」と略す)、反応性希釈剤(フェニ
ルグリシジルエーテル)10部、チタン白(堺化学社製
R−650;比重4.1)70部、シリカ(比表面積3
0’O〜400rrf/g、比重2.2)3部および硬
化剤A55部を、攪拌機により均一に混合して水中硬化
性エポキシ樹脂組成物をつくった。
他方、平均重合度20000のポリアクリル酸ナトリウ
ム5部を水84.6部に溶解するとともに、トリグリシ
ジルイソシアヌレート0.4部を水10部に溶解した。
そして、上記のようにしてつくったポリアクリル酸ナト
リウム水溶液を撹拌しながらそのなかにトリグリシジル
イソシアヌレート水溶液を添加混合した。
ついで、このようにして得られた水溶液を不織布の片面
に3fl厚で刷毛塗りした後、ポリエチレン袋内に1日
保存し不織布の片面上に含水ゲル層を形成した。つぎに
上記不織布の他面に上記水中硬化性エポキシ樹脂組成物
を刷毛塗りで1鶴厚に塗布し、水中硬化性接着剤層を形
成した。
このようにして得られた含水ゲル複合シートを、その水
中硬化性接着剤層を下向きにして、ガラス強化ポリエス
テルのパネル表面(300x100X5m)に貼着し、
その状態で放置して水中硬化性接着剤層を硬化させた。
〔実施例2〜5〕 水中硬化性エポキシ樹脂組成物として、下記の第1表に
示す組成のものを用い、実施例1と同様にして水中硬化
性エポキシ樹脂組成物をつくった。つぎに、これらの水
中硬化性エポキシ樹脂組成物を用い、実施例1と同様に
して含水ゲル複合シートをつくった。この場合、含水ゲ
ルとしては、実施例2については実施例1と同じものを
使用し、実施例3.4は下記の含水ゲルを使用した。
(実施例3.4の含水ゲル) 平均重合度1700.ケン化率100%のポリビニルア
ルコール5部を、水90部に加熱溶解し、その後ホウ砂
2部を系に攪拌しながら添加する、この水溶液は不織布
の片面に塗布され、実施例1と同様にして保存されるこ
とにより含水ゲル層となる。
(以下余白) つぎに上記のようにして得られた含水ゲル複合シートを
実施例1と同様ガラス強化ポリエステルのパネル表面に
貼着して放置し水中硬化性エポキシ樹脂組成物を硬化さ
せた。
〔比較例1.2〕 下記の第2表に示す従来の塗料配合に基づく塗料(比較
例1)およびその塗料配合物に防汚剤を添加したもの(
比較例2)を刷毛塗りで実施例1と同様のガラス強化ポ
リエステルパネル上に3鶴厚に塗設し、7日間風乾し塗
膜を形成した。
(以下余白) L二L」    、お。
以上の実施例および比較例において、含水ゲル複合シー
トないしは塗膜が形成されたガラス強化ポリエステルパ
ネルを海面下1.5mの位置に吊り下げ、経日による海
中生物の汚損状態を観察した。その結果は第3表のとお
りである。なお、第3表において数値は汚損面積(%)
を示している。
】−一」L−一裏 第3表の結果から単なる塗膜を形成した比較例1では、
3ケ月経過時点においてすでに水中生物の付着が見られ
、9ケ月経過時点ではその付着状態が100%に及んで
いる。また、これに防汚剤を添加した比較例2のものに
おいても9ケ月経過時点で水中生物の付着が見られ、2
4ケ月では50%までに及んでいる。これに対して実施
例1〜4では、24ケ月経過した時点において僅かに実
施例4のものに4%、実施例2のものに2%の付着が見
られるのみであって、その他の実施例については水中生
物の付着が見られず、極めて優れた付着防止効果が得ら
れることがわかる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体シートの片面に含水ゲル層が形成され他面
    に水中硬化性接着剤層が形成されている含水ゲル複合シ
    ートを、その含水ゲル層を外側に向けた状態で、上記水
    中硬化性接着剤層を利用して水中生物付着防止個所に貼
    着し水中生物の付着防止をする水中生物付着防止方法で
    あつて、上記含水ゲル複合シートとして、他面の水中硬
    化性接着剤層が、下記の(A)〜(C)の成分を必須成
    分とし、比重が1.2以上であり、20℃における混合
    初期の粘度が10〜3000ポアズである水中硬化性エ
    ポキシ樹脂組成物から構成されているものを用いること
    を特徴とする水中生物付着防止方法。 (A)1分子当たり平均約1.7個以上のエポキシ基を
    有する非脂環式エポキシ樹脂。 (B)イソホロンジアミン、シクロヘキサンジアミン、
    ジアミノジフェニルメタン、メ タフェニレンジアミンおよびこれらの誘 導体から選ばれる少なくとも1種のポリ アミンを主成分とする硬化剤。 (C)比重が3.0以上の無機質充填剤。
  2. (2)水中硬化性接着剤層が、支持体シートの含水ゲル
    層形成面と反対側の面に形成される特許請求の範囲第1
    項記載の水中生物付着防止方法。
  3. (3)水中硬化性接着剤層が、水中生物付着防止個所に
    形成される特許請求の範囲第1項記載の水中生物付着防
    止方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006090719A1 (ja) * 2005-02-22 2006-08-31 National University Corporation Hokkaido University 海洋生物付着防止剤及びその方法

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