JPS61249469A - 眼内レンズの滅菌保存方法 - Google Patents
眼内レンズの滅菌保存方法Info
- Publication number
- JPS61249469A JPS61249469A JP60091739A JP9173985A JPS61249469A JP S61249469 A JPS61249469 A JP S61249469A JP 60091739 A JP60091739 A JP 60091739A JP 9173985 A JP9173985 A JP 9173985A JP S61249469 A JPS61249469 A JP S61249469A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intraocular lens
- physiological saline
- chlorine
- sterilizing
- solution
- Prior art date
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- Pending
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- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、白内障手術後の無水晶体眼の視力矯正に用い
られる眼内レンズの滅菌保存方法に関する。さらに詳し
くは、眼内レンズをNaOH水溶液中で処理したのち、
次亜塩素酸塩を含む生理食塩水中に浸漬保存することを
浸漬保存する眼内レンズの滅菌保存方法に関する。
られる眼内レンズの滅菌保存方法に関する。さらに詳し
くは、眼内レンズをNaOH水溶液中で処理したのち、
次亜塩素酸塩を含む生理食塩水中に浸漬保存することを
浸漬保存する眼内レンズの滅菌保存方法に関する。
[従来の技術1
眼内レンズの滅菌方法のひとつとして、従来上りリドレ
ー(Ridley)方式が採用されているが、その手順
はつぎのとおりである。
ー(Ridley)方式が採用されているが、その手順
はつぎのとおりである。
(滅菌工程)
(1)10%NaOH水溶液中に浸漬する。
(保存工程)
00.1%NaOH水溶液のはいったアンプル1ん内に
融封保存する。
融封保存する。
その後、眼科医段階で眼内レンズ移植前にっぎの操作を
行なう。
行なう。
■開封後、レンズを0.5%NaHCO,中に10分間
以上浸漬する。
以上浸漬する。
(4)日本薬局方リンデル液または日本薬局方生理食塩
水を充分にかける。
水を充分にかける。
[発明が解決しようとする問題点1
このリドレ一方式は、眼内レンズの滅菌および消毒とい
う目的に対しては非常に有効な手段であるといえるが、
眼科医段階で前記(3)およV(4)の手順をふまなけ
ればならず、非常に手間と時開がかかるという欠点を有
している。*た、この操作中に眼内レンズに空気中の微
生物が混入するおそれもある。
う目的に対しては非常に有効な手段であるといえるが、
眼科医段階で前記(3)およV(4)の手順をふまなけ
ればならず、非常に手間と時開がかかるという欠点を有
している。*た、この操作中に眼内レンズに空気中の微
生物が混入するおそれもある。
【発明の目的]
本発明の目的は、前記リドレ一方式の欠点を解消しで、
眼科医段階での手順を簡便化するとともに、微生物汚染
を防止する方法を提供することにある。
眼科医段階での手順を簡便化するとともに、微生物汚染
を防止する方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段]
すなわち本発明は、前記リドレ一方式に記載されたNa
OH水溶液による滅菌を実施したのち眼内レンズを次亜
塩素酸塩を含む生理食塩水中に浸漬保存することにより
眼内レンズの殺菌消毒を行なう方法を見出し本発明を完
成するにいたった。
OH水溶液による滅菌を実施したのち眼内レンズを次亜
塩素酸塩を含む生理食塩水中に浸漬保存することにより
眼内レンズの殺菌消毒を行なう方法を見出し本発明を完
成するにいたった。
前記次亜塩素酸塩を含む生理食塩水を調製する方法とし
ては、生理食塩水中に次亜塩素酸のアルカリまたはアル
カリ土類金属塩などを有効量溶解させることももちろん
可能であるが、このばあい、その次亜塩素酸塩自体無菌
状態のものを使用する必要もあり、浸漬保存液である生
理食塩水自体を電気分解することで次亜塩素酸ナトリウ
ムを発生させることによって調製する方法が好ましい。
ては、生理食塩水中に次亜塩素酸のアルカリまたはアル
カリ土類金属塩などを有効量溶解させることももちろん
可能であるが、このばあい、その次亜塩素酸塩自体無菌
状態のものを使用する必要もあり、浸漬保存液である生
理食塩水自体を電気分解することで次亜塩素酸ナトリウ
ムを発生させることによって調製する方法が好ましい。
こうして次亜塩素酸ナトリウムによって眼内レンズの殺
菌消毒を行なったのち、次亜塩素酸ナトリウムは自然に
塩化ナトリウムと酸素に分解され、眼組織に対して無害
な濃度まで消失してしまい、リドレ一方式における0、
1%NaOH水溶液に浸漬保存したばあいに比べ、開封
後に複雑なプロセスを必要とせず、眼内レンズをそのま
*眼内に挿入することもできる。
菌消毒を行なったのち、次亜塩素酸ナトリウムは自然に
塩化ナトリウムと酸素に分解され、眼組織に対して無害
な濃度まで消失してしまい、リドレ一方式における0、
1%NaOH水溶液に浸漬保存したばあいに比べ、開封
後に複雑なプロセスを必要とせず、眼内レンズをそのま
*眼内に挿入することもできる。
すなわち、眼内レンズをNaOH水溶液で処理したのち
眼内レンズ保存容器内に眼内レンズを浸漬し、該容器内
に設置した電極を介して生理食塩水中に電流を流すと、
これによって生理食塩水中の塩素イオンが陽極酸化によ
って塩素分子となり、この塩素分子が生理食塩水中に生
成された水酸化ナトリウム(生理食塩水中に存在するナ
トリウムイオンと水酸イオンとの結合によって生成され
る)と反応して次亜塩素酸す) IJウムが生成される
ものと考えられる。
眼内レンズ保存容器内に眼内レンズを浸漬し、該容器内
に設置した電極を介して生理食塩水中に電流を流すと、
これによって生理食塩水中の塩素イオンが陽極酸化によ
って塩素分子となり、この塩素分子が生理食塩水中に生
成された水酸化ナトリウム(生理食塩水中に存在するナ
トリウムイオンと水酸イオンとの結合によって生成され
る)と反応して次亜塩素酸す) IJウムが生成される
ものと考えられる。
この一連の反応を反応式で示すとっぎのとおりである。
C12+28aOR+NaC10+NaC1+H*0こ
のようにして生成された次亜塩素酸ナトリウムは種々の
微生物に対して有効であり、通常、約0.2〜10pp
Mの低濃度において約0.5〜60分間のきわめで短時
間のうちに殺菌を完了させることができる。さらに好ま
しくは、約0.5〜1.0pp−の濃度において約2.
5〜10分間の範囲が望ましい、これによってNaOH
水溶液で処理したのち混入した薗を殺菌することが可能
となる。
のようにして生成された次亜塩素酸ナトリウムは種々の
微生物に対して有効であり、通常、約0.2〜10pp
Mの低濃度において約0.5〜60分間のきわめで短時
間のうちに殺菌を完了させることができる。さらに好ま
しくは、約0.5〜1.0pp−の濃度において約2.
5〜10分間の範囲が望ましい、これによってNaOH
水溶液で処理したのち混入した薗を殺菌することが可能
となる。
さらに次亜塩素酸ナトリウムはその強力な殺菌特性にも
かかわらず眼組織に対する毒性が微弱であるうえ、自然
に塩化ナトリウムと酸素とに分解されて眼組織に対して
無害の濃度にまで消失するため、眼内レンズを保存容器
より取り出したのちそのま*眼科医の使用に供すること
ができる。それゆえ眼科医段階での手順をいちじるしく
簡便化することができる。また生理食塩水中に発生した
塩素により生成した次亜塩素酸ナトリウムのすぐれた殺
菌作用により、NaOH水溶液で処理したのちに空気中
より混入した薗を効果的に殺菌することもできる。
かかわらず眼組織に対する毒性が微弱であるうえ、自然
に塩化ナトリウムと酸素とに分解されて眼組織に対して
無害の濃度にまで消失するため、眼内レンズを保存容器
より取り出したのちそのま*眼科医の使用に供すること
ができる。それゆえ眼科医段階での手順をいちじるしく
簡便化することができる。また生理食塩水中に発生した
塩素により生成した次亜塩素酸ナトリウムのすぐれた殺
菌作用により、NaOH水溶液で処理したのちに空気中
より混入した薗を効果的に殺菌することもできる。
なお、有効量の次亜塩素酸ナトリウムの生成にともなう
生理食塩水の食塩濃度の減少は約0.00001%オー
ダーときわめでわずかであり、眼内レンズの保存液とし
ての機能に何ら影響をおよぼすものではない。
生理食塩水の食塩濃度の減少は約0.00001%オー
ダーときわめでわずかであり、眼内レンズの保存液とし
ての機能に何ら影響をおよぼすものではない。
また、本発明に係わる眼内レンズの滅菌保存方法として
、あらかじめ眼内レンズ保存液である生理食塩水を電気
分解させて、有効量の次亜塩素酸ナトリウムを発生させ
たのち、たとえば、それを眼内レンズ保存容器内に小分
けし、その中に眼内レンズを浸漬させる方法をとること
ももちろん可能である。
、あらかじめ眼内レンズ保存液である生理食塩水を電気
分解させて、有効量の次亜塩素酸ナトリウムを発生させ
たのち、たとえば、それを眼内レンズ保存容器内に小分
けし、その中に眼内レンズを浸漬させる方法をとること
ももちろん可能である。
さらに、本発明に係わる眼内レンズの滅菌方法は、前述
のとおりリドレ一方式の欠点を解消する目的を有してい
るためリドレ一方式とともに採用されるのが好ましいが
、リドレ一方式以外の眼内レンズ滅菌方法としてエチレ
ンオキサイドガス、煮沸、放射線などを利用する方法も
存在しており、こうした滅菌方法においても、その滅菌
の一過程において次亜塩素酸塩を含む生理食塩水中に浸
漬する処理を加えることは可能である。
のとおりリドレ一方式の欠点を解消する目的を有してい
るためリドレ一方式とともに採用されるのが好ましいが
、リドレ一方式以外の眼内レンズ滅菌方法としてエチレ
ンオキサイドガス、煮沸、放射線などを利用する方法も
存在しており、こうした滅菌方法においても、その滅菌
の一過程において次亜塩素酸塩を含む生理食塩水中に浸
漬する処理を加えることは可能である。
[作用および実施例1
つぎに実施例および試験例にもとづいて本発明をさらに
詳しく説明するが、本発明はかかる実施例にのみ限定さ
れるものではない。
詳しく説明するが、本発明はかかる実施例にのみ限定さ
れるものではない。
実施例1
以下の手順に従って眼内レンズの滅菌を行なった・
クリーンルーム内においてアンプルびんを蒸留水によっ
て超音波洗浄し、つぎに蒸留水によって洗浄した。この
アンプルびんに生理食塩水4.5atを分注し、電極付
きキャップをして121℃で20分間高圧蒸気滅滅菌た
。ll内レンズを中性洗剤により洗浄し、蒸留水ですす
いだのちに、10%NaOH水溶液中において保存した
。つづいてクリーンルーム内においてNaOH水溶液中
から眼内レンズを取り出し、滅菌生理食塩水などにより
無菌的にすすぎ、先に調整した滅菌生理食塩水入りアン
プルびんに眼内レンズを無菌的に入れた。このばあい、
レンズが浮かばないようにするため軽く振った。つぎに
、キャップに付いた電極に7.2ミリアンペアの電流を
5秒間流して生理食塩水の電気分解を行ない、塩素を発
生させた。このときの塩素濃度は1 ppmであった。
て超音波洗浄し、つぎに蒸留水によって洗浄した。この
アンプルびんに生理食塩水4.5atを分注し、電極付
きキャップをして121℃で20分間高圧蒸気滅滅菌た
。ll内レンズを中性洗剤により洗浄し、蒸留水ですす
いだのちに、10%NaOH水溶液中において保存した
。つづいてクリーンルーム内においてNaOH水溶液中
から眼内レンズを取り出し、滅菌生理食塩水などにより
無菌的にすすぎ、先に調整した滅菌生理食塩水入りアン
プルびんに眼内レンズを無菌的に入れた。このばあい、
レンズが浮かばないようにするため軽く振った。つぎに
、キャップに付いた電極に7.2ミリアンペアの電流を
5秒間流して生理食塩水の電気分解を行ない、塩素を発
生させた。このときの塩素濃度は1 ppmであった。
つぎに眼内レンズ入りアンプルびんを無菌的に密封した
。
。
実施例2
以下の手順に従って20個の眼内レンズの滅菌を同時に
行なった。
行なった。
クリーンルーム内においで20本のアンプルびんおよび
大容器(容量100m1)を蒸留水によって超音波洗浄
し、つぎに蒸留水によって洗浄した。
大容器(容量100m1)を蒸留水によって超音波洗浄
し、つぎに蒸留水によって洗浄した。
この大容器に生理食塩水100*j!を入れ、電極付き
のふたをして121℃で20分間高圧蒸気減薗した。眼
内レンズを中性洗剤により洗浄し、蒸留水ですすいだ。
のふたをして121℃で20分間高圧蒸気減薗した。眼
内レンズを中性洗剤により洗浄し、蒸留水ですすいだ。
つぎに10%NaOH水溶液中において保存した。つづ
いてクリーンルーム内においてNaOH水溶液中から眼
内レンズを取り出し、滅菌生理食塩水などにより無菌的
にすすいだ、先に調整した生理食塩水入り大容器のふた
の電極に20ミリアンペアの電流を43秒問流して生理
食塩水の電気分解を行ない、塩素を生成させた。
いてクリーンルーム内においてNaOH水溶液中から眼
内レンズを取り出し、滅菌生理食塩水などにより無菌的
にすすいだ、先に調整した生理食塩水入り大容器のふた
の電極に20ミリアンペアの電流を43秒問流して生理
食塩水の電気分解を行ない、塩素を生成させた。
二のときの塩素濃度は1 ppi+であった。えられ4
.5atずつ無菌的に分注し、各アンプルびんに眼内レ
ンズを無菌的に入れた。このばあい、レンズが浮かばな
いようにするため軽く振った。
.5atずつ無菌的に分注し、各アンプルびんに眼内レ
ンズを無菌的に入れた。このばあい、レンズが浮かばな
いようにするため軽く振った。
つぎに眼内レンズ入りアンプルびん20本を無菌的に密
封した。
封した。
試験例1(塩素の殺菌効果)
供試菌株として
(1)エシヱリシ7@コー9(Eseheriehia
eoli)IFO3972 ■スタフィロコッカス・アウレウス (Staphylococcus aureus) I
FO12732■シエードモナスφアエルギノーサ (Pseudomonas aeruginosa)
IFO13736の3種を用い、それぞれをSCD
寒天培地にて37℃で24時間、3代蓮続継代培養した
。ついで滅菌生理食塩水を用いて3回洗浄(3tOOO
rpm、10分間)したのち、10”セル/mlの薗浮
遊液を作成した。アンプルびんを従来から行なわれてい
る方法(すなわち蒸留水を用いて5分間超音波洗のち、
試薬特級塩化す) Uラム(和光純薬工業(株)製)を
用いて生理食塩水を作成したものを該アンプルびんに4
.5m1分注し、キャップをして121℃で20分間高
圧蒸気減属菌た。恒温槽にて20℃にたちたれた生理食
塩水4,511含有アンプルびんに、先に作成した10
@セルフmlの薗浮道液を用いてtOsセル/111に
なるように供試菌液を接種した(107セル7mlの薗
浮遊液を0.045i+f接種)、7ンブルびんに滅菌
白金電極(φ:0,5M11、Lニア、0sv)を入れ
、5秒間電解を行なったのち、アンプルびんを軽く振り
恒温槽に戻した。このばあい電流が3.6峰およびフ、
Z11^のときの塩素濃度はそれぞれ0.5ppi+お
よび1.Opp層であった。一定時間ごとにアンプルび
んより白金耳(φ:3.01)を用いて試験溶液を取り
出し、5CDLPブイヨン培地に接種して37℃で7日
間培養したのち薗の発育の有無を判定し、溶液の殺菌効
果をみた。
eoli)IFO3972 ■スタフィロコッカス・アウレウス (Staphylococcus aureus) I
FO12732■シエードモナスφアエルギノーサ (Pseudomonas aeruginosa)
IFO13736の3種を用い、それぞれをSCD
寒天培地にて37℃で24時間、3代蓮続継代培養した
。ついで滅菌生理食塩水を用いて3回洗浄(3tOOO
rpm、10分間)したのち、10”セル/mlの薗浮
遊液を作成した。アンプルびんを従来から行なわれてい
る方法(すなわち蒸留水を用いて5分間超音波洗のち、
試薬特級塩化す) Uラム(和光純薬工業(株)製)を
用いて生理食塩水を作成したものを該アンプルびんに4
.5m1分注し、キャップをして121℃で20分間高
圧蒸気減属菌た。恒温槽にて20℃にたちたれた生理食
塩水4,511含有アンプルびんに、先に作成した10
@セルフmlの薗浮道液を用いてtOsセル/111に
なるように供試菌液を接種した(107セル7mlの薗
浮遊液を0.045i+f接種)、7ンブルびんに滅菌
白金電極(φ:0,5M11、Lニア、0sv)を入れ
、5秒間電解を行なったのち、アンプルびんを軽く振り
恒温槽に戻した。このばあい電流が3.6峰およびフ、
Z11^のときの塩素濃度はそれぞれ0.5ppi+お
よび1.Opp層であった。一定時間ごとにアンプルび
んより白金耳(φ:3.01)を用いて試験溶液を取り
出し、5CDLPブイヨン培地に接種して37℃で7日
間培養したのち薗の発育の有無を判定し、溶液の殺菌効
果をみた。
ただし24時間後の試験溶液においては日本薬局方無菌
試験法により判定した。0.5ppi+塩素含有生理食
塩水お上り1,0ppi+塩素含有生理食塩水のぽあい
の結果を1峰表および第2表に示した。
試験法により判定した。0.5ppi+塩素含有生理食
塩水お上り1,0ppi+塩素含有生理食塩水のぽあい
の結果を1峰表および第2表に示した。
第1表および$2表かられかるよ)に、0.5ppm+
塩素含有生理食塩水中では、(1)〜(3)のすべでの
菌株とも10分以内に殺菌され、1.0ppm塩素含有
生理食塩水中では、(1)および(3)の菌株は2.5
分以内に、(2)の菌株は10分以内に殺菌された。
塩素含有生理食塩水中では、(1)〜(3)のすべでの
菌株とも10分以内に殺菌され、1.0ppm塩素含有
生理食塩水中では、(1)および(3)の菌株は2.5
分以内に、(2)の菌株は10分以内に殺菌された。
r以下余白I
試験例2 (NaOHの殺菌効果)
生理食塩水にかえて0.1%(−ハ)水酸化ナトリウム
溶液を用い、また電解を行なわなかったほかは試験例1
と同じ操作を繰り返した。結果を第3表に示した。
溶液を用い、また電解を行なわなかったほかは試験例1
と同じ操作を繰り返した。結果を第3表に示した。
表かられかるように、(1)の菌株は60分以内に、(
2)の菌株は4時間以内に、(3)の菌株は2.5分以
内に殺菌された。
2)の菌株は4時間以内に、(3)の菌株は2.5分以
内に殺菌された。
[以下余白]
試験例3(塩素の消滅時間の測定)
アンプルびんを蒸留水を用いて5分間超音波洗浄したの
ち、蒸留水で洗浄し乾燥した。試薬特級塩化ナトリウム
(和光線薬工業(株)製)を用いて生理食塩水を作成し
た。該生理食塩水10011を入れたポリエチレン製容
器(20℃で保存)においで白金電極を用いて電解し、
塩素含有生理食塩水を作成して充分攪拌した。ただちに
先のアンプルびんに5111ずつ分注し、これを恒温槽
(20℃)にてしゃ光してたもった。一定時間ごとにア
ンプルびんを取り出し、その残留塩素濃度を測定した。
ち、蒸留水で洗浄し乾燥した。試薬特級塩化ナトリウム
(和光線薬工業(株)製)を用いて生理食塩水を作成し
た。該生理食塩水10011を入れたポリエチレン製容
器(20℃で保存)においで白金電極を用いて電解し、
塩素含有生理食塩水を作成して充分攪拌した。ただちに
先のアンプルびんに5111ずつ分注し、これを恒温槽
(20℃)にてしゃ光してたもった。一定時間ごとにア
ンプルびんを取り出し、その残留塩素濃度を測定した。
塩素濃度は、オル))リジン法(衛生試験法)に準じて
分光光度計(高滓製作所製uv−240)を用いて測定
した。結果を第4表に示した。
分光光度計(高滓製作所製uv−240)を用いて測定
した。結果を第4表に示した。
表かられかるように、生理食塩水中に含まれる約1 p
pi+の塩素は、20℃において5日でOppmとなっ
た。
pi+の塩素は、20℃において5日でOppmとなっ
た。
第 4 表
試験例1お上り2の結果から明らかなように、殺菌効果
としては従来の0.1%NaOH水溶液よりも塩素含有
生理食塩水の方がはるかにすぐれているといえる。
としては従来の0.1%NaOH水溶液よりも塩素含有
生理食塩水の方がはるかにすぐれているといえる。
電気分解により生成した約1 ppmの塩素は20℃に
おいて約5日後に生理食塩水中における塩素濃度まで消
失することがわかる。
おいて約5日後に生理食塩水中における塩素濃度まで消
失することがわかる。
[発明の効果]
これらのことから本発明はつぎの効果をうろことがで終
る。
る。
(1)眼内レンズの浸漬保存液として次亜塩素酸ナトリ
ウムなどの次亜塩素酸塩を含む生理食塩水を利用するこ
とで殺菌を行なったのち該次亜塩素酸塩は自然消失する
ために、眼科医段階ではアンプルびん開封後、眼内レン
ズをそのまま挿入することができる。
ウムなどの次亜塩素酸塩を含む生理食塩水を利用するこ
とで殺菌を行なったのち該次亜塩素酸塩は自然消失する
ために、眼科医段階ではアンプルびん開封後、眼内レン
ズをそのまま挿入することができる。
それゆえ眼科医の手間と時間を省くことかでか、このプ
ロセスでの微生物汚染を防止することにもなる。
ロセスでの微生物汚染を防止することにもなる。
■生理食塩水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生
成させ、それを殺菌成分として使用すれば、より合理的
に前記効果を達成することができる。
成させ、それを殺菌成分として使用すれば、より合理的
に前記効果を達成することができる。
■次亜塩素酸塩含有生理食塩水の殺菌効力が従来のリド
レ一方式で使用される0、1%NaOR水溶液に比較し
てすぐれている。
レ一方式で使用される0、1%NaOR水溶液に比較し
てすぐれている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 眼内レンズをNaOH水溶液中で処理したのち、次
亜塩素酸塩を含む生理食塩水中に浸漬保存することを特
徴とする眼内レンズの滅菌保存方法。 2 眼内レンズを生理食塩水中に浸漬保存しつつ、該生
理食塩水の電気分解を行ない次亜塩素酸塩を発生させる
特許請求の範囲第1項記載の眼内レンズの滅菌保存方法
。 3 あらかじめ生理食塩水の電気分解を行ない次亜塩素
酸塩を発生させた生理食塩水中に眼内レンズを浸漬保存
する特許請求の範囲第1項記載の眼内レンズの滅菌保存
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60091739A JPS61249469A (ja) | 1985-04-26 | 1985-04-26 | 眼内レンズの滅菌保存方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60091739A JPS61249469A (ja) | 1985-04-26 | 1985-04-26 | 眼内レンズの滅菌保存方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61249469A true JPS61249469A (ja) | 1986-11-06 |
Family
ID=14034886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60091739A Pending JPS61249469A (ja) | 1985-04-26 | 1985-04-26 | 眼内レンズの滅菌保存方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61249469A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02111371A (ja) * | 1988-07-06 | 1990-04-24 | Castellini Spa | 非加熱殺菌方法及びその装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5668454A (en) * | 1979-11-07 | 1981-06-09 | Tome Sangyo Kk | Method and device for sterilizing contact lens* etc* |
JPS56130713A (en) * | 1980-03-18 | 1981-10-13 | Toomee Sangyo Kk | Method and device for sterilizing preserving liquid for contact lens |
-
1985
- 1985-04-26 JP JP60091739A patent/JPS61249469A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5668454A (en) * | 1979-11-07 | 1981-06-09 | Tome Sangyo Kk | Method and device for sterilizing contact lens* etc* |
JPS56130713A (en) * | 1980-03-18 | 1981-10-13 | Toomee Sangyo Kk | Method and device for sterilizing preserving liquid for contact lens |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02111371A (ja) * | 1988-07-06 | 1990-04-24 | Castellini Spa | 非加熱殺菌方法及びその装置 |
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