JPS61249255A - スロ−アウエイチツプの研削方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スローアウエイチップの側面研削方法、特に
、研削性、研削精度を高め得る方法に関する。

〔従来の技術〕

スロー７ウエイ式切削工具の切刃として使用するスロー
アウエイチップの中に、成形焼成後、カム制御或いは数
値制御方式の研削機を使って焼結肌の側面を研削し、切
刃の寸法精度を高めるものがある。

このチップは、従来、プリズムと呼ばれる第６図に示す
如き治具１にセットして芯出しを行った後、上面及び底
面の中心部を第７図に示すようなチャッキング装置２の
対向したクランプロッド２ａ、２ｂでクランプし、第８
図の状態下でスローアウエイチップ３の側面４に研削砥
石５を当てへ側面の研削代を除去している。クランプロ
ッド２ａ、２ｂは、−側面の研削後に所定角度矢印方向
に回転し、次に研削する側面を定位置にセットする。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、上記の方法によると、チップは側面を基準に
して芯出しされるので、研削前のチップに寸法精度のバ
ラツキや変形等がある場合にチャッキング装置２による
チップの中心クランプに狂いがでる。つまり、チップの
センタを確実にチャッキングできない。このｉうに、ク
ランプ点が不正確になると、チップの側面研削はチャッ
キング点を基準にして行われるので各辺の側面研削量が
バラツキ、その結果、第９図及び第１０図に示すように
すくい面（上面６又は上面と底面７の双方）に切刃８に
沿ったチップブレーカ９を備えるスローアウェイチップ
では、鎖線で示すように各辺（切刃）に沿ったブレーカ
９の巾もが変わり、切屑処理能力が各辺によって異なっ
てくると云う不具合を生じる。

また、治具１へのチップセット時に第６図の鎖線で示す
ようにチップが若干類むくことがあるが、このときには
、第１１図に示すようにブレーカ９の終端壁と切刃８と
が平行にならず、切屑処理の面で上記同様不具合を生じ
る。

本発明は、か＼る不具合を無くすことを目的としている
。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的を達成する本発明のチップ研削方法は、スロ
ーアウェイチップの上面及び底面中心部をチャッキング
装置の対向したクランプロッドでクランプして側面に研
削砥石を切り込ませるスローアウエイチップの側面研削
法において、チップの底面又は上面中心部に、縁辺の形
状がチップの平面視輪郭と相似形で縁辺部から中心部に
向かって深さが次第に増大する凹部を設け、一方、上記
クランプロッドの一方又はそのロッドの軸心部にスライ
ド自在に挿入した芯出しロッドの先端部には、チップの
凹部に適合して嵌まり合う凸部を設け、この凸部をチッ
プクランプ圧よりも低い予備圧力で上記凹部に進入させ
ることによりチップの芯出しと姿勢矯正を行った後、正
規のクランプ圧でチップをクランプすることに特徴づけ
られる。

この方法によれば、チャッキング装置に設けた凸部がチ
ップの凹部に進入する際の凹凸部の傾斜面の係合作用に
よりセンタを基準としたチップの自動的な芯出しと姿勢
調整が行われ、確実かつ効率的な側面研削が可能になる
。

〔実施例〕

第１図に本発明の方法の実施例を示す。側面研削を行う
スローアウエイチップ３は、切削時の逃げ面となる側面
４をすくい面として使用する上面６に鋭角に斜交させた
ポジティブ型のものであって、上面の周縁部に切刃８に
沿うチップブレーカ９を備えている。また、上面６と平
行な底面７の中心部には、第２図に示すように、切刃８
と平行な縁辺１０を有し、各縁辺部から中心部に向かう
溝面１１が同一角度で傾斜した三角錐状の凹部１２を設
けである。

一方、流体圧等を利用して前進、後退させるチャッキン
グ装置２の一方のクランプロッド２ａは、筒状に形成さ
れており、また、そのロッド２ａの穴内には、先端部に
チップ３の凹部１２に適合して嵌まり合う三角錐状の凸
部１３（第３図参照）を設けた芯出しロッド２ｃが軸方
向にスライド自在に挿入されている。

上記チップ３は、好ましくは従来同様、２側面を拘束す
る治具１で側面基準の芯出しを行ってチャッキング装置
２の対向したクランプロッド２ａ１２ｂ間に移動させる
。そして、先ず、チップの上面６をロッド２ｂの前面に
沿わせる。次に、芯出しロッド２ｃをクランプ圧よりも
低い予備圧力で前進させ、先端の凸部１３をチップの凹
部１２内に進入させると、凹凸部１２．１３の対応した
傾斜面が接触し、接触点に生じる分力でチップセンタの
クランプロッド軸心上への位置決めとチップの姿勢矯正
が行われる。この後、クランプロッド２ａを前進させて
チップを正規の圧力でクランプすれば、チップの位置及
び姿勢に狂いを生じることがなく、この後に切り込ませ
る砥石が正しく側面に当たる。

なお、ロッド２ａによるチップのクランプ後には、芯出
しロッド２ｃは後退させてよい。

また、凸部１３は、クランプロッド２ａを棒状としてそ
の先端に付してもよい。この場合には、ロッド２ａを最
初低圧で前進させ、凸部１３が完全に凹部１２に嵌まり
込んでから正規のクランプ圧を加える。

このほか、本発明の適用範囲は、例示の三角チップに限
定されない。例えば、第４図の四角形チップ、第５図の
円形チップ或いは図示しない菱形チップ等の側面研削に
も、凹凸部１２．１３の形状を変える（円形チップの場
合の凹凸は円錐状、球面状のいずれでもよい）だけで適
用できる。

また、本発明は、例示のチップブレーカ付きポジティブ
チップの側面研削に特に有効であるが、中心部に貫通孔
を持たないチップであれば、チップブレーカの無いもの
、或いは側面がすくい面に直交したネガティブタイプの
ものに採用しても、少なくともチップの各辺の側面研削
量を均一化すると云う効果が得られ、研削作業の効率化
につながる。

〔効　果〕

以上の通り、本発明の方法によれば、チップの底面又は
上面中心部に設けた凹部と、チャッキング装置に設けた
凸部とをクランプ圧の付加に先行して係合させ、側面研
削時のチップの芯出しと姿勢矯正を行うので、チップの
各辺のチップブレーカ巾が一定に保たれ、かつ、そのブ
レーカの切刃に対する平行度も維持されると云う効果が
得られる。また、チップの各辺の側面研削量も均一化さ
れ、従って、研削後のチップの切削機能が安定し、研削
能率も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の方法の一例を示す断面図、第２図は
その方法で研削するスローアウエイチップの一例を示す
底面側斜視図、第３図はチャッキング装置の一方のクラ
ンプ部材を示す斜視図、第４図及び第５図は他の形状の
チップの底面側斜視図、第６図乃至第８図は従来の側面
研削法を示す工程図、第９図及び第１０図はチップブレ
ーカ付きチップの一部平面図と側面視断面図、第１１図
はチップブレーカ巾の変化したチップの一部を示す平面
図である。 １・・・治具、２・・・チャッキング装置、２ａ、２ｂ
・・・クランプロッド、２ｃ・・・芯出しロッド、３・
・・スローアウエイチップ、５・・・研削砥石、１２・
・・凹部、１３・・・凸部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. スローアウエイチップの上面及び底面中心部をチャッキ
   ング装置の対向したクランプロッドでクランプして側面
   に研削砥石を切り込ませるスローアウエイチップの側面
   研削法において、チップの底面又は上面中心部に、縁辺
   の形状がチップの平面視輪郭と相似形で縁辺部から中心
   部に向かつて深さが次第に増大する凹部を設け、一方、
   上記クランプロッドの一方又はそのロッドの軸心部にス
   ライド自在に挿入した芯出しロッドの先端部には、チッ
   プの凹部に適合して嵌まり合う凸部を設け、この凸部を
   チップクランプ圧よりも低い予備圧力で上記凹部に進入
   させることによりチップの芯出しと姿勢矯正を行つた後
   、正規のクランプ圧でチップクランプすることを特徴と
   するスローアウエイチップの研削方法。