JPS61248314A - 接点材料の製法 - Google Patents
接点材料の製法Info
- Publication number
- JPS61248314A JPS61248314A JP8941185A JP8941185A JPS61248314A JP S61248314 A JPS61248314 A JP S61248314A JP 8941185 A JP8941185 A JP 8941185A JP 8941185 A JP8941185 A JP 8941185A JP S61248314 A JPS61248314 A JP S61248314A
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- Japan
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- contact material
- thin film
- resistance
- alloy
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
この発明は、接点材料の製法に関するものである。
各種接点材料が電磁接触機、リレー、ブレーカなどに使
用されている。これらの接点材料には、消耗が少なく、
溶着しに<<、かつ接触抵抗が低いという特性が要求さ
れる。しかし、現実には、これら3つの特性を同時に満
足する材料を求めることは困難であるが、比較的これら
の3つの特性を満たすものとして、従来、Ag−Cd0
が使われている。しかしながら、カドミウムを使ってい
るので、有害性や公害性の点で好ましくなく、その使用
が敬遠される傾向にある。
用されている。これらの接点材料には、消耗が少なく、
溶着しに<<、かつ接触抵抗が低いという特性が要求さ
れる。しかし、現実には、これら3つの特性を同時に満
足する材料を求めることは困難であるが、比較的これら
の3つの特性を満たすものとして、従来、Ag−Cd0
が使われている。しかしながら、カドミウムを使ってい
るので、有害性や公害性の点で好ましくなく、その使用
が敬遠される傾向にある。
カドミウムを使用しない接点材料に、Ag−3n02、
Ag ZnQ、Ag In2O3、Ag−5t2O
3等の銀−酸化物系接点材料がある。
Ag ZnQ、Ag In2O3、Ag−5t2O
3等の銀−酸化物系接点材料がある。
この銀−酸化物系接点材料は、耐溶着特性が良好ではあ
るけれども、加工性や接触抵抗特性がよくない。接触抵
抗が高く、かつ、不安定なのである一方、接触抵抗が低
い接点材料に焼結系合金がある。例えば、A g −N
i系接点は、接触抵抗が低くて、しかも安定している
というように接触抵抗特性がよく、また加工性もよい。
るけれども、加工性や接触抵抗特性がよくない。接触抵
抗が高く、かつ、不安定なのである一方、接触抵抗が低
い接点材料に焼結系合金がある。例えば、A g −N
i系接点は、接触抵抗が低くて、しかも安定している
というように接触抵抗特性がよく、また加工性もよい。
しかしながら、通電電流が一定以上になると、耐溶着特
性が劣化するという問題がある。
性が劣化するという問題がある。
この発明は、前記問題を解決するため、耐溶着特性、耐
消耗特性を向上させるとともに、接触抵抗特性をそこな
わない接点材料の製法を提供することを目的とする。
消耗特性を向上させるとともに、接触抵抗特性をそこな
わない接点材料の製法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、種々検討し、接触抵抗特性の
よい合金材を接点材料用基材とし、物理的薄膜形成法に
よってその表面に薄膜を形成するようにすれば、接触抵
抗特性がそこなわれることなく、耐溶着特性、耐消耗特
性が向上することを見い出した。この知見によってこの
発明が完成された。
よい合金材を接点材料用基材とし、物理的薄膜形成法に
よってその表面に薄膜を形成するようにすれば、接触抵
抗特性がそこなわれることなく、耐溶着特性、耐消耗特
性が向上することを見い出した。この知見によってこの
発明が完成された。
したがって、この発明は、物理的薄膜形成法によって接
点材料用基材の表面に接触抵抗特性のよい合金の薄膜を
形成する接点材料の製法を要旨とする。
点材料用基材の表面に接触抵抗特性のよい合金の薄膜を
形成する接点材料の製法を要旨とする。
以下、この発明を接触抵抗特性のよい接点材料用基材(
合金材)としで、Ag−Ni−W焼結合金材(以下、r
’Ag−Ni−W材」と記す)を用いた場合を例にとっ
て、図面を参照しながら詳述する。第1図は、この発明
の方法によって作成された接点材料の組織をあられした
ものである。第2図は、従来の接点材料の組織をあられ
したものである。Ag−Ni−W材は粉末冶金法によっ
て製造されている。従来の接点材料1では、第2図にみ
るように、Ag層層中中Ni にッケル)粒子3やW
(タングステン)粒子4が数ミクロン程度の大きさの粒
子となって分散している。Ag層層中中分散される粒子
の大きさが、このように数ミクロン程度であるために、
接点材料1の表面1aは、Ni粒子3やW粒子4が均一
に分散されているものとはなりにくい。この表面1aに
おける、Ni粒子3やW粒子4の分散の不均一性が、耐
溶着特性を劣化させる原因となっている。
合金材)としで、Ag−Ni−W焼結合金材(以下、r
’Ag−Ni−W材」と記す)を用いた場合を例にとっ
て、図面を参照しながら詳述する。第1図は、この発明
の方法によって作成された接点材料の組織をあられした
ものである。第2図は、従来の接点材料の組織をあられ
したものである。Ag−Ni−W材は粉末冶金法によっ
て製造されている。従来の接点材料1では、第2図にみ
るように、Ag層層中中Ni にッケル)粒子3やW
(タングステン)粒子4が数ミクロン程度の大きさの粒
子となって分散している。Ag層層中中分散される粒子
の大きさが、このように数ミクロン程度であるために、
接点材料1の表面1aは、Ni粒子3やW粒子4が均一
に分散されているものとはなりにくい。この表面1aに
おける、Ni粒子3やW粒子4の分散の不均一性が、耐
溶着特性を劣化させる原因となっている。
そこで、接点材料用基材となる、このAg−Ni−W材
Aの表面上に、同様の組成のAg−Ni−W材を物理的
薄膜形成法(例えばスパッタリング)によっで処理する
ことにより、第1図にみるように、厚みL(10ミクロ
ンから20ミクロン程度の厚み)の薄膜Bを形成する。
Aの表面上に、同様の組成のAg−Ni−W材を物理的
薄膜形成法(例えばスパッタリング)によっで処理する
ことにより、第1図にみるように、厚みL(10ミクロ
ンから20ミクロン程度の厚み)の薄膜Bを形成する。
この薄膜部分のへg層5中には、50オングストローム
から300オングストロームのNi微粒子7やW微粒子
6が均一・に分散されることとなるので、接点材料1′
の表面】raは、Ni微粒子7やW微粒子6が非常に均
一に分散された状態となる。そのため、この発明の方法
を使って作成された、この接点材料1′の耐溶着特性お
よび耐消耗特性はいちじるしく向上する。
から300オングストロームのNi微粒子7やW微粒子
6が均一・に分散されることとなるので、接点材料1′
の表面】raは、Ni微粒子7やW微粒子6が非常に均
一に分散された状態となる。そのため、この発明の方法
を使って作成された、この接点材料1′の耐溶着特性お
よび耐消耗特性はいちじるしく向上する。
物理的薄膜形成法は、スパッタリング法だけでなく、蒸
着法、イオンブレーティング法、あるいは、溶剤性等が
ある。接点材料用基材への薄膜の密着強度の観点からす
ると、蒸着法よりも、スパッタリング法の方が、強い密
着力が得られるので望ましい。
着法、イオンブレーティング法、あるいは、溶剤性等が
ある。接点材料用基材への薄膜の密着強度の観点からす
ると、蒸着法よりも、スパッタリング法の方が、強い密
着力が得られるので望ましい。
薄膜を形成するのに使われるターゲツト材や、この薄膜
が形成される接点材料用基材は、Ag−Ni系焼結合金
に限られない。
が形成される接点材料用基材は、Ag−Ni系焼結合金
に限られない。
つぎに、実施例と比較例とを示す。ただし、この発明に
かかる接点材料の製法は、以下の実施例に限定されるも
のではない。
かかる接点材料の製法は、以下の実施例に限定されるも
のではない。
(実施例1〜6)
接点材料用基材への薄膜の形成はつぎのようにしてなさ
れる。
れる。
第1表に示す組成の各Ag−Ni−W材を接点材料用基
材としてRF(高周波)スパッタリング装置内のアース
電極側に配置する。負高圧電極側に、同じ組成のAg−
Ni−W材をターゲツト材として配置する。真空排気に
よって、スパッタリング装置内を5XIQ−’flHg
以下の真空度としたあと、Ar(アルゴン)ガスを導入
し、2×IQ−2龍Hgのガス圧となるように調整する
。アース電極側に配置されたAg−Ni−W材を、加熱
して、450℃から500℃の間の温度に保持する。そ
の状態で、両電極の間に2000ボルトの電圧をかけ、
約5時間のスパッタリングをおこなう。そうすると、ア
ース電極側に配置されたAg−N i−W材の表面に1
5ミクロンから20ミクロンの厚みをもった薄膜が形成
されることとなる。このようにして作成した接点材料を
使って、接点径4flの接点試料を作成した。比較のた
め、同時に、各実施例において、薄膜が形成されていな
い接点材料を用いて、接点試料を作成した。
材としてRF(高周波)スパッタリング装置内のアース
電極側に配置する。負高圧電極側に、同じ組成のAg−
Ni−W材をターゲツト材として配置する。真空排気に
よって、スパッタリング装置内を5XIQ−’flHg
以下の真空度としたあと、Ar(アルゴン)ガスを導入
し、2×IQ−2龍Hgのガス圧となるように調整する
。アース電極側に配置されたAg−Ni−W材を、加熱
して、450℃から500℃の間の温度に保持する。そ
の状態で、両電極の間に2000ボルトの電圧をかけ、
約5時間のスパッタリングをおこなう。そうすると、ア
ース電極側に配置されたAg−N i−W材の表面に1
5ミクロンから20ミクロンの厚みをもった薄膜が形成
されることとなる。このようにして作成した接点材料を
使って、接点径4flの接点試料を作成した。比較のた
め、同時に、各実施例において、薄膜が形成されていな
い接点材料を用いて、接点試料を作成した。
このようにして、得られた各側の接点試料3対に対して
ASTM型接点試験機を用いて開閉試験をおこない、溶
着回数と消耗量とを測定し、その結果を第1表に示した
。数値はいずれも、平均値である。溶着回数が少ないも
のほど、耐溶着特性にすぐれていることを示している。
ASTM型接点試験機を用いて開閉試験をおこない、溶
着回数と消耗量とを測定し、その結果を第1表に示した
。数値はいずれも、平均値である。溶着回数が少ないも
のほど、耐溶着特性にすぐれていることを示している。
試験条件は、以下のとおりであった。
電 圧 ; 交流100■
電 流 ; 40A(抵抗負荷)
接触圧 i 200g
解離圧 ; 340g
開閉回数i 50000回
第1表
第1表にみるように、実施例は、いずれも、比較例とく
らべて、耐溶着特性および耐消耗特性がいちじるしく向
上している。
らべて、耐溶着特性および耐消耗特性がいちじるしく向
上している。
以上詳述したように、この発明にかかる接点材料の製法
によれば、物理的薄膜形成法によって接点材料用基材の
表面に接触抵抗特性のよい合金の薄膜を形成するように
しているため、接触抵抗特性を何らそこなうことなく、
耐溶着特性および耐消耗特性にすぐれた接点材料を得る
ことができるのである。
によれば、物理的薄膜形成法によって接点材料用基材の
表面に接触抵抗特性のよい合金の薄膜を形成するように
しているため、接触抵抗特性を何らそこなうことなく、
耐溶着特性および耐消耗特性にすぐれた接点材料を得る
ことができるのである。
第1図は、この発明の方法によって作成された接点材料
の組織説明図、第2図は、従来の接点材料の組織説明図
である。 2.5・・・Ag層 3・・・Ni粒子 4・・・W粒
子6・・・W微粒子 7・・・Ni微粒子代理人 弁理
士 松 本 武 彦 第1図
の組織説明図、第2図は、従来の接点材料の組織説明図
である。 2.5・・・Ag層 3・・・Ni粒子 4・・・W粒
子6・・・W微粒子 7・・・Ni微粒子代理人 弁理
士 松 本 武 彦 第1図
Claims (5)
- (1)物理的薄膜形成法によって接点材料用基材の表面
に接触抵抗特性のよい合金の薄膜を形成する接点材料の
製法。 - (2)接触抵抗特性のよい合金がAg−Ni系合金であ
る特許請求の範囲第1項記載の接点材料の製法。 - (3)Ag−Ni系合金がAg−Ni−W焼結合金であ
る特許請求の範囲第2項記載の接点材料の製法。 - (4)接点材料用基材がAg−Ni−W焼結合金である
特許請求の範囲第1項から第3項までのいずれかに記載
の接点材料の製法。 - (5)物理的薄膜形成法がスパッタリングである特許請
求の範囲第1項から第4項までのいずれかに記載の接点
材料の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8941185A JPS61248314A (ja) | 1985-04-24 | 1985-04-24 | 接点材料の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8941185A JPS61248314A (ja) | 1985-04-24 | 1985-04-24 | 接点材料の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61248314A true JPS61248314A (ja) | 1986-11-05 |
Family
ID=13969901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8941185A Pending JPS61248314A (ja) | 1985-04-24 | 1985-04-24 | 接点材料の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61248314A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014526615A (ja) * | 2011-09-14 | 2014-10-06 | エクスタリック コーポレイション | 被覆された製品、電着浴、及び関連するシステム |
-
1985
- 1985-04-24 JP JP8941185A patent/JPS61248314A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014526615A (ja) * | 2011-09-14 | 2014-10-06 | エクスタリック コーポレイション | 被覆された製品、電着浴、及び関連するシステム |
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