JPH07220788A - Icソケット用端子及びその製造方法 - Google Patents

Icソケット用端子及びその製造方法

Info

Publication number
JPH07220788A
JPH07220788A JP2897094A JP2897094A JPH07220788A JP H07220788 A JPH07220788 A JP H07220788A JP 2897094 A JP2897094 A JP 2897094A JP 2897094 A JP2897094 A JP 2897094A JP H07220788 A JPH07220788 A JP H07220788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating layer
contact
socket
socket terminal
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2897094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Ozaki
正則 尾崎
Koji Yoshino
幸司 吉野
Yasukazu Ohashi
泰和 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2897094A priority Critical patent/JPH07220788A/ja
Publication of JPH07220788A publication Critical patent/JPH07220788A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Connecting Device With Holders (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 IC(集積回路)のバーンイン試験用ソケッ
トに組付けられる長寿命のICソケット用端子を提供す
る。 【構成】 ICバーンイン試験用ソケットに組付けられ
るICソケット用端子において、前記ICソケット用端
子4の少なくともICリードと電気接続する接点部位6
に、Mo、Zr、Hf、Ta、Wの群から選ばれる少な
くとも1種の金属元素を主成分とする金属材中にLi、
K、Ce、Ba、Sr、Ca、Na、Y、La、Sc、
Th、Rbの群から選ばれる少なくとも1種の金属元素
が 0.5〜10at%添加された合金からなる接点被覆層を
0.1μm以上の厚さに形成する。 【効果】 接点部位6の耐摩耗性、耐酸化性が改善さ
れ、又接触抵抗が安定化して、ICソケット用端子の寿
命が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はIC(集積回路)のバー
ンイン試験用ソケットに組付けられる長寿命のICソケ
ット用端子に関する。
【0002】
【従来の技術】IC(集積回路)は、その固有欠陥や製
品バラツキによって生じる初期故障又は短寿命品を取り
除く為、加熱下で通電試験が行われる。この試験のこと
をバーンイン試験と称し、この試験にICソケットが用
いられる。ICソケットは図1に例示したように、ソケ
ット本体1と蓋2からなり、ヒンジ3を軸にして、ソケ
ット本体1と蓋2が開閉自在に構成されている。そして
ソケット本体1の底部には2個のICソケット用端子4
が組付けられている。前記ソケット本体1と蓋2は通
常、耐熱性が優れているポニフェニレンサルファイドで
構成されている。ICソケット用端子4は、耐熱性とバ
ネ性に優れるベリリウム銅合金等を基体とし、この基体
表面にNiが下地メッキされ、その上にAuメッキが施
されたものが用いられていた。
【0003】前記ICソケットによるバーンイン試験は
次のようにして行われる。ICソケット5内のICソケ
ット用端子4の接点部位6上に試験すべきIC7のリー
ド部8を載せ、このリード部8を可動押圧板9の押圧部
13で押圧し、押圧した状態で蓋2を被せ、 100℃を超え
る高温雰囲気下で少なくとも数時間、電気的負荷をかけ
てIC7を動作させ、正常又は異常を判定する。図2は
前記ICソケット用端子の説明図である。ICソケット
用端子4の頂部にICのリード部8と接触する接点部位
6が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ICのリード部は、通
常、その表面がSnやSn合金(半田等)で被覆されて
いる。その為ICソケットに前記ICのリード部を挿抜
しバーンイン試験を繰返すうちに、ICソケット用端子
の接点部位のAuメッキ層とICリード部のSnやSn
合金の被覆層(Sn被覆層と称す)が反応してSn化合
物を生成する。このSn化合物がICソケット用端子の
接点部位に固着する。又機械的な擦り合わせによりIC
リードのSn被覆層のSnがソケット用端子のAu層に
固相拡散し又は転移し、このSnが高温の酸化雰囲気下
で酸化する。これらの化合物や酸化物が接点部位を広く
覆いだすと、測定電流が酸化物のない低抵抗部分に集中
的に流れてジュール発熱が起き、その熱によってICリ
ード表面の被覆層が軟化してSn等の接点部位への固相
拡散や転移が促進する。このようにして、バーンイン試
験を繰返すうちに、ICソケット用端子の接点部位にS
n酸化物が厚く広く形成されてICリードとの接触抵抗
が増大する。
【0005】上記のICソケット用端子の接点部位に成
長したSn酸化物は固着力が強く、除去するのが困難で
あった。この為ICリードとICソケット用端子との接
触抵抗が許容値を超えると、ICソケット用端子は廃棄
されていた。このICソケット用端子の使用寿命は、通
常の金メッキしたコネクタ用端子に比べて著しく短かか
った。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、このような状況
の中で鋭意研究を行いなされたもので、その目的とする
ところは、長寿命のICソケット用端子及びその製造方
法を提供することにある。即ち、請求項1の発明は、I
Cバーンイン試験用ソケットに組付けられるICソケッ
ト用端子において、前記ICソケット用端子の少なくと
もICリードと電気接続する接点部位に、Mo、Zr、
Hf、Ta、Wの群から選ばれる少なくとも1種の金属
元素を主成分とする金属材中にLi、K、Ce、Ba、
Sr、Ca、Na、Y、La、Sc、Th、Rbの群か
ら選ばれる少なくとも1種の金属元素が 0.5〜10at%添
加された合金からなる接点被覆層が 0.1μm以上の厚さ
に形成されていることを特徴とするICソケット用端子
である。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ICソケット用端子の接点部位に形成する接点被覆
層に酸素を1〜40at%含有させることを特徴とするもの
である。
【0008】請求項3の発明は、ICバーンイン試験用
ソケットに組付けられるICソケット用端子において、
前記ICソケット用端子の少なくともICリードとの接
続部位にMo、Zr、Hf、Ta、Wの群から選ばれる
少なくとも1種の金属元素を主成分とする金属材中にL
i、K、Ce、Ba、Sr、Ca、Na、Y、La、S
c、Th、Rbの群から選ばれる少なくとも1種を主成
分とする酸化物の群から選ばれる少なくとも1種の酸化
物が 0.1〜5wt%含有された接点被覆層が 0.1μm以上
の厚さに形成されていることを特徴とするICソケット
用端子である。
【0009】本発明において、ソケット用端子を構成す
る基体には、通常の端子材料、例えばベリリウム銅合金
を始めとして、ニッケルベリリウム銅合金、スピノーダ
ル合金(Cu−Ni−Sn系合金)、チタン銅合金、り
ん青銅合金等が適用される。前記基体上に接点被覆層を
形成するには、真空蒸着法、スパッタ法、イオンプレー
ティング法、CVD法、湿式メッキ法等の常用の成膜技
術が適用できる。接点被覆層は基体上に直接形成して
も、基体にNi下地メッキを施しその上にAuメッキを
施した従来のICソケット用端子の接点部位に接点被覆
層を形成しても良い。接点被覆層は基体全面に形成して
も差し支えない。
【0010】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、ICソケット用端子と接点被覆層の間
にAg、Al、Au、Co、Fe、Mg、Ni、Pd、
Pt、Sr、Cr、Tiの群から選ばれる少なくとも1
種の金属元素を主成分とする厚さ0.05μm以上の中間層
を介在させることを特徴とするものである。
【0011】上記中間層はプラズマCVD法、スパッタ
リング法、イオンアシスト蒸着法、イオンプレーティン
グ法等、常用の成膜法や電気メッキ法により形成でき、
又これら中間層を形成した後、熱処理による端子基材へ
の拡散処理を施すと、上記密着性がより向上する。その
厚さの上限はICソケット用端子の製造コストや使用条
件から決めればよい。
【0012】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
の発明において、ICソケット用端子に形成された接点
被覆層の表面が酸化されていることを特徴とするICソ
ケット用端子である。
【0013】請求項6の発明は、請求項5の発明のIC
ソケット用端子を製造する方法で、接点部位に接点被覆
層を形成したICソケット用端子を酸素含有雰囲気中で
100℃〜400 ℃の温度に加熱して酸化させることを特徴
とするものである。
【0014】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項5
記載のICソケット用端子の製造方法である。即ち、I
Cソケット用端子の接点部位にイオン洗浄又は電子洗浄
を施し、次いで前記イオン洗浄又は電子洗浄を施した接
点部位に接点被覆層を物理蒸着法又は化学蒸着法により
形成することを特徴とするものである。
【0015】以下に、ICソケット用端子の基体に接点
被覆層を形成する方法を具体的に説明する。先ずICソ
ケット用端子となす基体の表面を平滑に研磨し、更に必
要が有れば、電解研磨等により精密研磨し、次にイオン
ボンバード、電子シャワー等により表面洗浄を行った
後、この基体の接点部位にプラズマCVD法、スパッタ
リング法、イオンアシスト蒸着法、イオンプレーティン
グ法等の常用の成膜法を適用して、所望の組成、厚さの
接点被覆層を形成する。
【0016】
【作用】請求項1記載のICソケット用端子の接点被覆
層は、高融点・高硬度のMo、Zr、Nb、Hf、T
a、Wの群から選ばれる1種の金属元素を主成分とする
金属元素中にLi、K、Ce、Cs、Ba、Sr、C
a、Na、Y、La、Sc、Th、Rbの群から選ばれ
る少なくとも1種の金属元素を添加して耐摩耗性、耐酸
化性を改善し且つ接触抵抗を安定化させたものである。
一般的に、接点被覆層がMoやWで形成されたものは、
表面が絶縁性酸化物に覆われて接触抵抗が不安定にな
る。これに対し、本発明において接触抵抗が安定化する
理由は、接点被覆層の形成時やその後において、大気中
の酸素が表面に付着しても、前記添加元素に吸着または
結合して接点内部に侵入して、表面が絶縁性酸化物に覆
われて接触抵抗が不安定になることが防止され、接触抵
抗が安定に維持されるためと考えられる。上記添加量を
0.5 〜10at%の範囲に限定したのは、 0.5at%未満で
は、接触抵抗の安定化が十分達成されず、10at%を超え
ると接点被覆層の電気抵抗が高くなる為である。前記添
加元素は2種以上添加してもよい。
【0017】ICソケット用端子の接点部位に形成する
接点被覆層の厚さを 0.1μm以上に限定したのは、 0.1
μm未満では耐摩耗性が十分でなく、満足な動作特性が
得られない為である。前記接点被覆層の厚さの上限はI
Cソケット用端子の使用条件やコスト等により適宜決め
られる。厚さが厚いと表面が荒れ易くなる。従ってコス
トの点とも相まって 100μm以下が好適である。
【0018】請求項1記載のICソケット用端子の接点
被覆層に酸素を添加することにより接点被覆層に含有さ
れるLi、K、Ce、Cs、Ba、Sr、Ca、Na、
Y、La、Sc又はThが一部酸化して接触抵抗が安定
化する。酸素の添加量を1〜40at%に限定したのは、1
at%未満ではその効果が十分でなく、40at%を超えると
接点被覆層の電気抵抗が大きくなる為である。
【0019】請求項3記載のICソケット用端子の接点
被覆層は、高融点・高硬度のMo、Zr、Hf、Ta、
Wの群から選ばれる少なくとも1種の金属元素を主成分
とする金属材中にLi、K、Ce、Ba、Sr、Ca、
Na、Y、La、Sc、Th、Rbの群から選ばれる少
なくとも1種を主成分とする酸化物の群から選ばれる少
なくとも1種の酸化物を添加することにより、接触抵抗
を安定化させ、更に耐摩耗性、耐酸化性を改善したもの
である。前記酸化物の添加量を 0.1〜5wt%の範囲に限
定した理由は、0.1wt %未満では接触抵抗の安定化が十
分になされず、5wt%を超えると接点被覆層の電気抵抗
が高くなるためである。これら酸化物は2種以上添加し
てもよい。
【0020】請求項1乃至請求項3記載のICソケット
用端子において、接点被覆層と基体間に、軟質なAg、
Al、Au、Co、Fe、Mg、Ni、Pd、Pt、S
r、Cr、Ti又はこれらの合金からなる中間層を介在
させることにより、基体と接点被覆層との密着性が高ま
り、成膜時に基体と接点被覆層の界面に発生するピンホ
ール数が低減する。同時に接点被覆層表面が平滑化す
る。更に接点被覆層の実質硬度が下がり、接触抵抗が安
定化する。前記中間層は電気伝導性が高く導通性が損な
われない。前記中間層は複数層介在させてもよい。中間
層の厚さを0.05μm以上に限定したのは、0.05μm未満
では前記ピンホール数の低減効果が十分に得られない為
である。
【0021】請求項1又は請求項4記載のICソケット
用端子の接点被覆層の表面を酸化させることにより、接
点被覆層中に酸素が侵入し、接点被覆層に含有されるL
i、K、Ce、Cs、Ba、Sr、Ca、Na、Y、L
a、Sc、Th、Rb等の添加元素が一部酸化し、接触
抵抗が安定化する。
【0022】前記接点被覆層の表面を酸化させる方法
は、請求項6に記載したように、前記接点被覆層を大気
雰囲気中で加熱する方法が簡便である。加熱する温度は
100℃〜400 ℃が望ましく、100 ℃未満では十分に酸化
されず、 400℃を超えると酸化層が厚すぎて接触抵抗が
増大する。
【0023】基体に接点被覆層を形成するには、基体の
接点部位をイオン洗浄又は電子洗浄し、この洗浄した接
点部位に接点被覆層を物理蒸着法又は化学蒸着法により
形成する方法により、基体と接点被覆層との密着性が優
れ、割れ等の欠陥のない品質良好な接点被覆層が得られ
る。
【0024】本発明のICソケット用端子に形成する接
点被覆層は、いずれも導電性を有し且つ硬質であり接点
材として好適である。しかもCu、Sn、Pb等とは濡
れ性が悪く、又接触しても拡散や転移が起き難い。従っ
て本発明のICソケット用端子は、接点被覆層が長期使
用後も初期の表面状態が保持される。
【0025】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1 ICソケット用端子となす基体にベリリウム銅合金製基
体を用い、この基体の接点部位に真空蒸着法により接点
被覆層を形成した。先ず有機洗浄した基体をチャンバー
内にセットし、チャンバー内を脱気した。次に基体をA
rイオンによるイオンボンバード洗浄した。次にイオン
洗浄後の基体をチャンバー内で 150℃に加熱保持し、電
子ビーム蒸発源からWと添加元素を同時に蒸発させ、W
と添加元素(Sr、Ba、Li、Cs、La、Th)を
基体の接点部位に20A/sec.の堆積速度で真空蒸着して
接点被覆層を形成して、ICソケット用端子を製造し
た。比較の為、Wのみを蒸発させて接点被覆層を形成し
たものも製造した。
【0026】実施例2 電子ビーム蒸発源からMoと添加元素(Sr、Cs、T
h)を同時に蒸発させた他は、実施例1と同じ方法によ
りICソケット用端子を製造した。比較の為、Moのみ
を蒸発させて接点被覆層を形成したものも製造した。
【0027】実施例3 酸素分圧を制御したチャンバー内で、電子ビーム蒸発源
からWとSrを同時に蒸発させて基体の接点部位にW−
Sr−O系の接点被覆層を形成した他は、実施例1と同
じ方法によりICソケット用端子を製造した。
【0028】実施例4 Ar+O2 のガス圧を10mTorr に制御したチャンバー内
で、Wと金属酸化物(SrO、BaO、Li2 O、Ce
2 、La2 3 、ThO2 )をターゲットにして、
0.7kWの直流マグネトロンスパッタ法で基体の接点部
位にW−金属酸化物からなる接点被覆層を形成した他
は、実施例1と同じ方法によりICソケット用端子を製
造した。
【0029】実施例5 ターゲットにMoと金属酸化物(SrO、BaO、Li
2 O、CeO2 、La2 3 、ThO2 )を用いた他
は、実施例4と同じ方法によりICソケット用端子を製
造した。
【0030】実施例6 実施例1で製造した、接点被覆層がW−Sr系合金から
なるICソケット用端子を大気中で24時間加熱して接点
被覆層の表面を酸化した。
【0031】実施例7 ベリリウム銅合金製基体の表面に、予め、Ag、Ni、
Al、Au、Sr又はCrを真空蒸着した他は、実施例
1と同じ方法によりICソケット用端子を製造した。
【0032】実施例1〜7にて製造したICソケット用
端子をICソケットに組付け、そのICソケット20個
にそれぞれICを挿入し、初期の接触抵抗を測定した。
接触抵抗の測定方法は、端子間に10mAの電流(I)
を流し、低レベルの電圧(V)を測定して接触抵抗R
(Ω)=V/Iを算出した。その後、200℃で28時
間加熱した後冷却してICを抜くバーンイン試験を20
回反復した。この挿抜の間に、端子間に10mAの電流
(I)を流し、低レベルの電圧(V)を測定して接触抵
抗R(Ω)=V/Iを算出した。接触抵抗が1Ω以上で
ある場合をソケットの故障と数え、1Ω未満である場合
をソケットは良と判定し、各端子についてソケットの故
障率(%)を算出した。実施例1〜7の故障率をそれぞ
れ表1〜7に示した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】
【表7】
【0040】表1〜表7より明らかなように、本発明例
品(No.1〜11、16〜18、20〜24、26〜36、40〜45、46〜
50、52〜60) は故障率が低かった。中でも酸素を含有さ
せたもの( No.20 〜24) 、大気中で酸化処理を施したも
の(No.46〜50) 、中間層を介在させたもの(No.52〜60)
は、優れた特性を示した。他方、比較例品のNo.12,37は
元素又は酸化物の添加量が少なすぎて、No.13,38は前記
添加量が多過ぎて、No.14,39は接点被覆層が薄すぎて、
No.15,19は接点被覆層がW又はMoのみで形成された
為、いずれも接触抵抗と故障率が高かった。又No.51 は
酸化処理温度が高すぎて表面に酸化皮膜が生成して特性
が低下した。
【0041】上記実施例には示さなかったが、中間層を
介在させることによる接触抵抗及び故障率の低減効果
は、接点被覆層が金属材中に酸化物を含有させて構成し
たものであっても、実施例7の場合と同様に発揮され
る。又接点被覆層の表面を酸化させることによる前記効
果も、接点被覆層が基体との間に中間層を介在させた接
点被覆層に適用して、実施例6の場合と同様に発揮され
る。
【0042】
【効果】以上述べたように、本発明のICソケット用端
子は接点部位に、耐摩耗性、耐酸化性に優れ、又接触抵
抗の安定化に有効な接点被覆層が形成されているので、
ICソケット用端子の寿命が向上し、工業上顕著な効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ICソケットの縦断面図である。
【図2】ICソケット用端子の説明図である。
【符号の説明】 1 ソケット本体 2 蓋 3 ヒンジ 4 ICソケット用端子 5 ICソケット 6 接点部位 7 IC 8 ICのリード部 9 可動押圧板 10 可動押圧板の押圧部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICバーンイン試験用ソケットに組付け
    られるICソケット用端子において、前記ICソケット
    用端子の少なくともICリードと電気接続する接点部位
    に、Mo、Zr、Hf、Ta、Wの群から選ばれる少な
    くとも1種の金属元素を主成分とする金属材中にLi、
    K、Ce、Ba、Sr、Ca、Na、Y、La、Sc、
    Th、Rbの群から選ばれる少なくとも1種の金属元素
    が 0.5〜10at%添加された合金からなる接点被覆層が
    0.1μm以上の厚さに形成されていることを特徴とする
    ICソケット用端子。
  2. 【請求項2】 ICソケット用端子の少なくとも接点部
    位に形成される接点被覆層に酸素が1〜40at%含有され
    ていることを特徴とする請求項1記載のICソケット用
    端子。
  3. 【請求項3】 ICバーンイン試験用ソケットに組付け
    られるICソケット用端子において、前記ICソケット
    用端子の少なくともICリードとの接続部位にMo、Z
    r、Hf、Ta、Wの群から選ばれる少なくとも1種の
    金属元素を主成分とする金属材中にLi、K、Ce、B
    a、Sr、Ca、Na、Y、La、Sc、Th、Rbの
    群から選ばれる少なくとも1種を主成分とする酸化物の
    群から選ばれる少なくとも1種の酸化物が 0.1〜5wt%
    含有された接点被覆層が 0.1μm以上の厚さに形成され
    ていることを特徴とするICソケット用端子。
  4. 【請求項4】 ICソケット用端子と接点被覆層の間に
    Ag、Al、Au、Co、Fe、Mg、Ni、Pd、P
    t、Sr、Cr、Tiの群から選ばれる少なくとも1種
    の金属元素を主成分とする厚さ0.05μm以上の中間層が
    介在されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    記載のICソケット用端子。
  5. 【請求項5】 ICソケット用端子に形成された接点被
    覆層の表面が酸化されていることを特徴とする請求項1
    又は請求項4記載のICソケット用端子。
  6. 【請求項6】 接点部位に接点被覆層を形成したICソ
    ケット用端子を酸素含有雰囲気中で 100℃〜400 ℃の温
    度に加熱して酸化させることを特徴とする請求項5記載
    のICソケット用端子の製造方法。
  7. 【請求項7】 ICソケット用端子の接点部位にイオン
    洗浄又は電子洗浄を施し、次いで前記イオン洗浄又は電
    子洗浄を施した接点部位に接点被覆層を物理蒸着法又は
    化学蒸着法により形成することを特徴とする請求項1乃
    至請求項5記載のICソケット用端子の製造方法。
JP2897094A 1994-01-31 1994-01-31 Icソケット用端子及びその製造方法 Pending JPH07220788A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2897094A JPH07220788A (ja) 1994-01-31 1994-01-31 Icソケット用端子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2897094A JPH07220788A (ja) 1994-01-31 1994-01-31 Icソケット用端子及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07220788A true JPH07220788A (ja) 1995-08-18

Family

ID=12263284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2897094A Pending JPH07220788A (ja) 1994-01-31 1994-01-31 Icソケット用端子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07220788A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003045533A (ja) * 2001-05-22 2003-02-14 Enplas Corp コンタクトピン及び電気部品用ソケット
CN108193115A (zh) * 2017-12-14 2018-06-22 昆山胜典机电科技进出口有限公司 一种钼合金的制备方法、钼合金及其应用
KR20190070743A (ko) * 2017-12-13 2019-06-21 현대자동차주식회사 내마모 코팅된 마찰부품 및 그 코팅방법
JP2019131873A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 Jx金属株式会社 バーンインテストソケット用表面処理金属材料、それを用いたバーンインテストソケット用コネクタ及びバーンインテストソケット

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003045533A (ja) * 2001-05-22 2003-02-14 Enplas Corp コンタクトピン及び電気部品用ソケット
KR100943365B1 (ko) * 2001-05-22 2010-02-18 가부시키가이샤 엔프라스 콘택트핀 및 전기부품용 소켓
KR20190070743A (ko) * 2017-12-13 2019-06-21 현대자동차주식회사 내마모 코팅된 마찰부품 및 그 코팅방법
CN108193115A (zh) * 2017-12-14 2018-06-22 昆山胜典机电科技进出口有限公司 一种钼合金的制备方法、钼合金及其应用
CN108193115B (zh) * 2017-12-14 2019-09-24 昆山胜典机电科技进出口有限公司 一种钼合金的制备方法、钼合金及其应用
JP2019131873A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 Jx金属株式会社 バーンインテストソケット用表面処理金属材料、それを用いたバーンインテストソケット用コネクタ及びバーンインテストソケット
CN110103584A (zh) * 2018-02-01 2019-08-09 Jx金属株式会社 老化测试插座用表面处理金属材料、使用了其的老化测试插座用连接器及老化测试插座

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6923692B2 (en) Electrical connectors incorporating low friction coatings and methods for making them
US20030113577A1 (en) Surface treated electrically conductive metal element and method of forming same
JPH10149943A (ja) 磁器コンデンサ
US5139891A (en) Palladium alloys having utility in electrical applications
JPH01306574A (ja) SnまたはSn合金被覆材料
US4088803A (en) Electrical contact and process of manufacture
JPH0855521A (ja) 通電部材およびその製造方法
US5892424A (en) Encapsulated contact material and a manufacturing method therefor, and a manufacturing method and a using method for an encapsulated contact
JPH07220788A (ja) Icソケット用端子及びその製造方法
US4337133A (en) Hard gold surfaces
JPH01283780A (ja) SnまたはSn合金被覆材料
JPH04354144A (ja) 電極
JP7306879B2 (ja) 電気接点用材料およびその製造方法、コネクタ端子、コネクタならびに電子部品
EP0612085A2 (en) Encapsulated contact material and process for producing the same
JP2555270B2 (ja) 封入接点材料およびその製造方法
JP2000030558A (ja) 電気接触子用材料とその製造方法
JP3154253B2 (ja) 封入接点材料とその製造方法
JP3079765B2 (ja) 電気接点用材料
JP2566826Y2 (ja) ヒューズ
JPH05217451A (ja) 封入接点材料
JPS62195815A (ja) 電気接点部品の製造法
JPH07220789A (ja) Icソケット用端子及びその製造方法
JP2566825Y2 (ja) ヒューズ
JPH1021772A (ja) 封入接点材料
JPH10219479A (ja) 封入接点材料