JPS61246721A - 液晶電気光学素子の駆動法 - Google Patents

液晶電気光学素子の駆動法

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JPS61246721A
JPS61246721A JP8739685A JP8739685A JPS61246721A JP S61246721 A JPS61246721 A JP S61246721A JP 8739685 A JP8739685 A JP 8739685A JP 8739685 A JP8739685 A JP 8739685A JP S61246721 A JPS61246721 A JP S61246721A
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liquid crystal
electric field
time
driving
optical element
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JP8739685A
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Tetsuo Matsumoto
哲郎 松本
Yutaka Nakagawa
豊 中川
Yukio Endo
幸雄 遠藤
Minoru Akatsuka
赤塚 實
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、強誘電性液晶を用いた、マトリクス表示装置
及びプリンター用光シヤツター等に用いる液晶電気光学
素子の駆動法に関するものである。
[従来の技術] 強誘電性を用いた電気光学素子は、その応答が従来の液
晶を用いた電気光学素子に比較して10〜1000倍速
く、高速光シャッター装置への応用が期待され、また電
界にlて双安定性をもたせることも可f彪であることに
より、大型かつ高密度の表示装置への応用が期待されて
いる。
複数の走査電極群を有する支持体と複数の信号電極群の
間に、強誘電性液晶を挟持し、その双安定性を利用した
電気光学素子用の駆動法に関しては、既にいくつかの提
案がなされている。(例えば、特開昭80−33535
)しかしながら1強誘電性液晶は双安定な2つの状態に
おいて一方から他方へ移る際のエメルギー障壁が非常に
小さく、明確なしきい漬物性は得られにくい、すなわち
、その画素の走査電極が選択されない場合に、他の画素
を書き込む際の信号電極の電圧が印加される、いわゆる
クロストーク電圧によって、本来保持されるべき状態か
ら他方の状態へ変化してしまう現象がみられる。この現
象は、走査電極の数が多くなるほど顕著に現われてくる
ので、走査電極の数をあまり多くはできず、素子の大型
化、高密度化の妨げとなっている。
また、 J、 P、 Le Pe5ant等によって[
J+に負の誘電率異方性を利用して双安定性を高められ
るという報告(Eurodisplay(1984年)
予稿集p、217)がなされているが、そのクロストー
ク電圧に対する影響は明らかでなく、また実際の駆動法
も明らかでない。
また、従来の強誘電性液晶電気光学素子の駆動法は一画
素に印加される電界の積分値をとると、その直流成分が
0でなく表示パターンによって大きく異なることにより
、次の問題点を生じる。第1に、電極及び液晶材料が直
流電界によって醸化もしくは還元されることで、信頼性
が低下することである。
第2には、液晶分子を一方向に配向させるための配向制
御膜が絶縁膜である場合、その表面に液晶中のイオン等
荷電粒子が吸着されるため、液晶層に実効的に印加され
る電圧が直流電界によって次第に異ってくることで、そ
のしきい漬物性に大きな変化をもたらす問題点があるこ
とがわかった。
[発廚の解決しようとする問題点] 従来の強誘電性液晶を用いた素子の駆動法には、クロス
トーク電圧に対し、充分な双安定性があり、かつ直流電
界成分を持たず、信頼性の観点から好ましい駆動法はな
く、素子の大型化高密度はできないという問題点があっ
た。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたもので走
査電極群の設けられた基板と、信号電極群の設けられた
基板との間に、電界の極性に依存した双安定状態を示す
強誘電性液晶が挟持された液晶電気光学素子の駆動法に
おいて、該走査電極群の一つを順次選択して書き込み操
作を行うに際し、1つの該走査電極に1選択される時間
の内一定時間は一定の電位が印加され、また選択されな
い時間は前記選択される時間に印加される一定の印加時
間よりも短いパルス幅を持ち、かつ前記一定の電位に対
し振幅が対称である高周波電界が印加されるとともに、
該信号電極に対しては、前記選択される時間に対応しで
し前記選択される時間よりも短いパルス幅を持ち、前記
一定の電位に対して対称の電位を持ち、かつ該信号電極
が第1の状態に選択される場合と、該信号電極が第2の
状態に選択させる場合とで異なる位相を有するパルスを
印加することを特徴とする液晶電気光学素子の駆動法を
提供するものである。
第1図は1本発明で駆動する強誘電性液晶電気光学素子
の断面図である。2枚の透明基板(1a)、(lb)の
表面に、それぞれ透明な導電膜(2a)、(2b)と配
向制御膜(3a)、(3b)を形成する。導電膜(2a
)、(2b)は、基板間に保持された液晶層(4)に電
界を印加するための電極であり、夫々走査電極群と信号
電極群を構成し、電気光学的応答を生じさせる目的で設
けられているもので、 In2O3か、5n02等から
なり、所定のパターンに形成されている。
配向制御膜(3a)、(3b)は、液晶を水平配向させ
るものであり1代表的なものとしては、有機高分子膜、
特にポリイミド系高分子膜を形成し、布で一定方向に鉦
Δソゲしたものが好ましいが、その他、ポリアミド系高
分子膜、ポリイシドアミド系高分子膜、ポリパラキシリ
レン等の高分子膜をラビングしたもの及びS iOz等
の斜め蒸着膜も有効でありまたオーバーコート膜を形成
せずに、直接、導電膜(2a)、(2b)をラビングし
て配向制御膜を形成してもよい。
このような配向処理を行ったのち、該基板が平行、かつ
一定の間隔で保持されるように、スペーサー、例えば、
有機ビーズ、アルミナ粒子をはさみ、シール剤(5)で
周囲を固定し、セルとする。この際、2枚の基板の配向
制御方向は、お互いに平行になるようにする。
その後1強誘電性液晶組成物をコレステリック相、ある
いは等吉相まで加熱し、セルに注入した後、封止する。
セルの外側に2枚の偏光板(8a)、(6b)をその偏
光板がお互いに直交し、かつ基板の配向制御方向と一定
角度をなすように配置する。この角度は、液晶材料、装
置の動作温度、駆動方法等によって変わり最もコントラ
スト特性等のよい角度を選べif 、J、 <、また場
合によっては2枚の偏光板の偏光軸を直交から僅かにず
らして配置する場合もある。
基板(1b)側に光源(7)を置き1反対側へ光が透過
するようにする。なお、反射型で用いる場合には、偏光
板(6b)の外側に反射板を設ければよい。
第2図は、導電膜(2a)及び(2b)のパターン例を
示し、ドツトマトリックス表示素子等に使われるもので
ある。一方の基板には、横方向の縞状の走査電極群CH
=Cnがバターニゲされ、他方の基板には、縦方向の縞
状の信号電極群81〜Ssがパターニングされている。
2組の電極群の交差点AIl〜A■nが画素となる。走
査電極群のうち一つの走査電極群Ciを後述の方法で選
択を行ない、その際に信号電極群S1〜Ssに印加する
信号によって1画素Ail〜Aimを書き込み、その後
Ci+1を選択し、これを繰り返すことで全画素の書き
込みを行う。
第3図は、導電膜(2a)及び(2b)の他のパターン
例を示しプリンターヘッド用光シャッターニ遺子として
使われる。この例では1/4デユーテイで駆動される場
合のパターン例を示している。
AIl 〜A4層は開口部を示し、これ以外の部分は遮
光膜を形成し用いる。
本発明の駆動法で用いる強誘電性液晶としては、電界の
極性に依存した双安定性を示す液晶相をもつ液晶が使用
できるが、応答性の点でカイラルスメクチックC相(S
+sC”相)の液晶が好ましい。
また、本発明に用いられる液晶としては、後述の作用の
項で説明するように、負の誘電率異方性をもつ液晶が好
ましい、具体的な例としては、p−へキシルオキシベン
ジリデン−p′−アミノ−2−クロロ−α−プロピルシ
ンナメート(HOBACPC) 、 p−デシルオキシ
ベンジリデン−p−アミノ−2−メチルブチル−α−シ
アノ−シンナメート(DOBAMBCC)等がある。ま
た、材料担体ではなくいくつかの材料を混合して特性を
実現してもよく、例えば、表1に示すような混合物が用
いられる。負の誘電率異方性を大きくすることは、駆動
電圧を下げるのに有利であり、それには0M基、 CI
基、F基を横方向にもつ材料を少なくとも1種類混合し
て用いることが好ましい。
表   1 構造式        濃度(貿tX)転移温度 また、木発項1d用いる液晶としては、強誘電性を示す
液晶相より高温の温度範囲においてスメクチック相(S
mA相)をもつ液晶が双安定性の対称性の点で好ましい
0等方相(■相)あるいはネマチック相(Ne相)ある
いはコレステリック相(Ch相)より、S■A相を経由
せずに直接SlC本相等の強誘電性液晶相へ変化する液
晶を用いた場合、通常配向制御の方向に対して液晶分子
層の方向が異なる2種類の配向状態をとる。
この2種類の配向状態が混在するとコントラストの低下
をまねくため、■相あるいはNe相あるいはch相より
Sac”相等の強誘電性液晶相へ冷却する際に、一方向
の極性をもつ直流電界を印加し、2種類の配向状態のう
ち1種類のみに配向させる等の手段をとることが必要と
なる。このようにして作成した素子においてはその安定
性において第1の安定状態と第2の安定状態のうち、冷
却する際に印加する電界の極性と一致する安定状態のほ
うがより安定となってしまい、双安定性の低下につなが
る。これに対し、SmA相をもつ液晶においてtyコー
晶分子層の方向が1種類しかなく、電界印加等の手段が
必要なく、従って双安定性が電圧に対して対称的になり
双安定性がよい。
また、本発明で用いる液晶としては1強誘電性を示す液
晶相より高温の温度範囲でch相をもつことが配向の均
一性の点で好ましい、この液晶の配向の作成法について
は、特願昭59−274073号の方法を用いることで
極めて良好な配向に素子が作成できる。
強誘電性液晶組成物としてS■01相をもち、それより
高い温度においてCh相をもち、かつch相におけるら
せんピッチの長さくp)が基板(1a)と(tb)間の
距離(d)の4倍以上長い液晶を用いる。またah相と
S鵬Cm相の間に”SmA相をもつことが、配向の均一
性の点で望ましい、このような液晶としては、光学活性
物質、スメクチック液晶化合物、ネマチック液晶化合物
を適当な割合で混合することで得られ、必要に応じて非
液晶添加物を加える場合もある。特に、cb相における
ピッチを長くするには、左らせん−を生じさせる光学活
性物質と、右らせんを生じさせる光学活性物質を、らせ
んを生じさせる力の大きさに応じて混合するのが有効で
ある。
通常、ch相におけるらせんピッチの長さは温度ととも
に変化する。均一な配向を得るには、コレステリック−
スメクチック相転移点の直上でp>4dの条件を満たす
ことが必要である。
しかし、この条件を満たす温度範囲が転移点のごく近傍
に限られる場合は、温度降下速度が速い場合においては
、らせん構造がほどけずにスメクチック相へ転移してし
まう、この場合には均一な配向が得られないので、らせ
ん構造がほどけるまでp>4dを満たす温度に保持する
か、温度降下速度を遅くする必要がある。この理由から
らせんピッチpが基板間距離dの4倍以上になる温度範
囲は、コレステリック−スメクチック相転移点より5℃
以上の範囲にわたることが好ましく、ざらにCh相全全
温度範囲わたることがより好ましい。
なお、ここでいうch相はネマチック液晶に光学活性物
質を添加して固有のピッチを持つようにされたネマチッ
ク液晶によるNe相も含むのもである。
本発明の駆動方法を具体例に従って説明する。第4図は
本発明の具体例の一つであり、それぞれ横軸が時間を、
縦軸が電圧を表す。
第4図(a)は走査電極に選択される時間に印加される
電圧波形であるe Tlは、一つの走査電極が選択され
る時間を示し、通常数十腸sec位とされればよいが、
液晶材料の今後の開発により、より短くすることも可能
で液晶材料が第1の状態と第2の状態のいずれかに変化
しうる時間より長ければよい、その間走査電極は一定の
電位Voに保たれる。
第4図(b)は、走査電極の選択されない時間に印加さ
れる駆動波形である。voに対して対称な電圧vo +
 Vlとvo −VlがT3の時間で交互に切り変る高
周波電界であり、そのパルス幅T3はTIに比べて短く
、強誘電性液晶が反転するのに要する時聞犀比べて、充
分に短いことが好ましい。
なお、この図では、図の作成上T3/Tlが1712に
書いであるが、1/20以下することが双安定性向上の
ために好ましく、さらには1/100以下にすることが
好ましい、具体的にはIKHz −100KHz位の高
周波パルスが使用されればよい、また、第1図において
は方形波を用いているが、正弦波、三角波であってもよ
い。
第4図(C)、及び(d)は信号電極に印加する信号電
圧を表わす、後の作用の項で原理は詳しく述べるように
、走査電極に(b)の振幅Vlの高周波電界が印加され
ている時は、(C)及び(d)の信号によって強誘電性
液晶分子の配列方向の変化はおきない、これに対して走
査電極が選択され、第4図(a)のように高周波電界が
印加されない場合は、信号電極によって液晶層に印加さ
れる電界の極性によって液晶分子の配列方向は2つの安
定状態のいずれかをとる。(c)、 (d)はT1に対
し1/2のパルス幅をもち、走査電極の電位Voの対し
対称な電位V1+ V2 、 Vo −V2をとる。こ
こで走査電極がVo、信号電極がVo −v2の電位を
とる場合、すなわち液晶層に印加される電界(信号電極
の電位−走査電極の電位)がv2の場合に液晶層は第1
の状態をとり、走査電極がVO1信号電極がVO+ V
2をとる場合、すなわち液晶層に印加される電界が−v
2の場合、液晶層は第2の状態をとるようにv2を設定
する。走査電極が選択されている場合、(c)の信号が
印加されると液晶層は第2の状態をT1の前半でとり、
第1の状態を後半でとり、そのまま動作電極に高周波電
界が印加されることで第1の状態に保持される、また(
d)の信号が印加された時間は逆に、第1の状態から第
2の状態のまま保持される。
第4図の(a)〜(b)は、その電位のTIにおける平
均値はいずれもVOとなっている。従って、液晶層に印
加される電界の平均値は0となり直流成分はもたない。
この例のように(c) 、 (d)がTIに対して1/
2のパルス幅を持つことが一般に好ましいが、第1の状
態への変化と第2の状態への変化に要する時間に差があ
る場合等は1/2以外とされることもある。
第5図は、本発明のより好ましい具体例である。第5図
(a)〜(d)の示すものは、第4図(a)〜(d)と
同様である。
第5図(a)において、VOに保たれる時間〒2はT1
の1/2であり、かつT2以外の丁1には、パルス幅が
T3であり電位がVoに対して対称なVo + v、 
Vo −v、をとる(b)と同様の高周波電界を印加す
る。
走査電極に(a)を印加し、信号電極に(0)を印加し
た場合、第4図の例では、第2の状態に一度反転したの
ち、第1の状態に変り、保持されたが、第5図の具体例
では、第1の状態にする信号のみ印加されるため安定性
がます、また、この例では、画素の安定状態が切り変る
場合−回の選択時間T1においてすべて反転する必要は
なく、数回選択されて画素の状態が切り換わる、いわゆ
る累積応答効果をもたせることも−」 可能であり、高速化も可能な好ま−し」駆動法である。
第6図に他の好ましい具体例を示す、第5図(a)にお
いては、 TIの前半にT2をおいたが、第6図(a)
では、〒1の後半にT2をおいている。これにより、第
1の状態及び第2の状態を得るために印加される信号電
極の波形は、第5図の例の(c)、 (d)とは逆の波
形となっている。
本発明で72は、通常TIの1/2で、強誘電性液晶が
第1の状態又は第2の状態に変化するのに充分な時間よ
り長くされればよく1通常1〜100m5ec位とされ
るが、高速応答の材料開発により、より短く1例えば1
層Sec以下にされることもありうる。
T3は前述の如く、強誘電性液晶が反転に要する時間に
比べて充分に短いものであり、丁3/TIはl/20以
下が好ましく、特に1/100以下にすることが好まし
い、具体的にはT3−5〜500 JL 3110位の
高周波パルスが使用されればよい。
また、本発明においてvlは強誘電性液晶が状態変化を
生じるのに必要とする電圧以上の電−壬であり、具体的
には0.5〜IOV程度、vlはこれを充分に打ち消す
だけの電圧であり1通常v1の2〜50倍程度とされれ
ばよく、液晶に悪影響を及ぼさない範囲内で選択されれ
ばよい。
[作用] 本発明の駆動法の原理を第7図に従って説明する。
強誘電性液晶は、液晶分子(41)が層構造をなし、そ
の分子長軸方向は層重直線方向に対し、ある一定角度だ
け傾いている。この分子に直角でかつ層平面(42)に
含まれる方向に自発分極(43)をもつ。
この液晶分子の方向を外部からの電界によって変える効
果として2つの作用が考えられる。
一つは自発分極と電界の結合作用であり、この作用にお
いては電界の極性に対し自発分極の向きをそろえようと
するように分子の向きが変る。すなわち正の電界方向と
負の電界方向では、分子の層垂線からの傾く方向が逆に
なる。
第73g示すようにElの電界極性に対しては、(a)
のように配列し、E2の電界極性に対しては(b)のよ
うに配列しようとする。
もう一つの作用は、誘電率異方性と電界との結合作用で
ある。この作用においては、分子の配列方向は電界の極
性には依存せず、方向のみによって決まる。液晶分子が
負の誘電異方性をもつ場合は、E3の電界方向に対して
(a)か(h)いずれかの配列状態をとろうとする。
本発明の駆動法の特徴の一つは、この2つの作用を使い
、双安定性を増すことにある。
強誘電性液晶が、自発分極を反転させ、第7図の(a)
から(b)へ、あるいは(b)から(a)へ配列を変え
るのに要する時間よりも長い時間のパルス幅をもつ方形
波電界/細ち低周波電界を印加した場合、電圧の極性に
応じて配列を変化させる。しかし、このパルス幅を短く
してゆく、すなわち方形波電圧の周波数を次第に上げて
ゆき、自発分極の反転に要する時間よりそのパルス幅が
充分短い高周波電界を印加した場合には、もはや分子は
反転することができず、その場合には誘電率異方性と電
界の作用のみとなり、(a)もしくは(h)の配列状態
を保ったままとなる。
次に、高周波電界の振幅をvlとし、これに振幅v2の
低周波電界を重畳して印加した場合を考える。 V2が
V】に対して充分に小さい場合には、低周波電界の反転
信号が液晶層に印加されても、高周波電界による分子の
おさえっけが大きいため1分子配列の変化は生じない、
すなわち分子が配列状態を第7図(a)から(b)へ、
あるいは(b)から(a)へ変えるのには、(C)ある
いは(b)の配列状態を経由する必要があり、高周波電
界を印加することは、誘電率異方性の効果を利用して(
c)、 (d)のエネルギーを高くすることで、反転の
際、必要なエネルギー障壁を高くすることになる。これ
によって、クロストーク電圧に対しては充分な安定性を
得ることができる。また書き込み時には、高周波電界の
振幅をある一定レベルより下げ、好ましくはゼロにする
ことで、低周波電界へ痴性によって、高速で書き込むこ
とが容易にできる。
[実施例] 液晶としてSmG”相の上に8層A相、ch相を有する
カイラルスメクチック液晶組成物を用い、走査電極を8
本設けた液晶セルを形成し、走査電極に71= 50m
5ec、τ3= 50g5ec 、 Vo= GV 、
 V2=2vの電圧を印加し、信号電極にデユーティ1
/2(7) TI = 50m5ec、 V+ = 2
0V (1)電圧を印加シタ、波形は第4図乃至第6図
の3種類で行なったところ、いずれも第1の状態と第2
の状態に変化し、駆動できた。
[発明の効果] 本発明は、クロストーク電圧に対して充分な双安定性を
もち、液晶電気光学素子の大型化、高密度化を可能とし
た効果をもつ。
また、本発明は直流電界成分を液晶に印加しないことに
より、液晶及び電極の劣化を妨げる効果をもつ、また、
このことにより、配向膜として絶縁膜を使用できる、あ
るいは液晶と電極の間に他の絶縁膜を形成することも可
能であり、これにより液晶セル内での電極間の短絡防止
に効果をもつ。
また、本発明はセル基板間の距離を厚くしたセルにおい
ても充分な双安定性をもたせることができるため、液晶
セル作成上の困難さを軽減でき、かつ液晶セル内の対向
する電極間での短絡の発生を少なくする効果も認められ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明で駆動する素子の断面図であり、第2
図、第3図は1本発明の駆動法の好ましい適用例の電極
パターンの例の平面図である。 第4図、第5図、第6図は、本発明の具体例の信号波形
図であり、それぞれ(a)は選択された走査電極に印加
する波形、(b)は選択されない走査電極に印加する波
形、(C)は第1の状態にする信号電極へ印加する波形
、(d)は第2の状態にする信号電極へ印加する波形を
表す。 第7図は、本発明の駆動法の原理の説明図である。 1a、1b:透明基板 2a、2b=導電膜 3a、3b:配向制御膜 4  :液晶層 8a、 8b:偏光板 11図 第 2 図 椙号電極群 :3t  Sz  Ss −−−−−−S□第3 図 信号電場群 第 4 図 め 5 図 寮 6 口 第7図 (C)cd) 手続補正書 昭和59年5月21日 特許庁長官滋賀常置      昭和60年5月21日
差出1、事件の表示 昭和60年特許願第87396号 2、発明の名称 液晶電気光学素子の駆動法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  東京都千代田区丸の内二丁目1番2号名称 
(004)旭硝子株式会社 5、補正命令の日付  自発補正 B、補正により増加する発明の数    なし?、補正
の対象 j補正の内容 (1)明細書第1O頁第14行乃至第1B行の「p−へ
キシルオキシ・・・・・・・・・・・・(舶HA(PC
:) 、 Jを削除する。 (2)明細書第17頁第15行の「材料担体」を「材料
単体」に訂正する。 (3)明細書第17頁第15行のr(a) 〜(b) 
Jをr(a) 〜(d) Jに訂正する。 以上

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)走査電極群の設けられた基板と、信号電極群の設
    けられた基板との間に、電界の極性に依存した双安定状
    態を示す強誘電性液晶が挟持された液晶電気光学素子の
    駆動法におい て、該走査電極群の一つを順次選択して書き込み操作を
    行うに際し、1つの該走査電極 に、選択される時間の内一定時間は一定の電位が印加さ
    れ、また選択されない時間は前記選択される時間に印加
    される一定の印加時間よりも短いパルス幅を持ち、かつ
    前記一定の電位に対し振幅が対称である高周波電界が印
    加されるとともに、該信号電極に対しては、前記選択さ
    れる時間に対応して、前記選択される時間よりも短いパ
    ルス幅を持ち、前記一定の電位に対して対称の電位を持
    ち、かつ該信号電極が第1の状態に選択される場合と、
    該信号電極が第2の状態に選択させる場合とで異なる位
    相を有するパルスを印加することを特徴とする液晶電気
    光学素子の駆動法。
  2. (2)前記一定の電位が印加される時間が、選択される
    時間の1/2である特許請求の範囲第1項記載の液晶電
    気光学素子の駆動法。
  3. (3)前記高周波電界のパルス幅が、前記強誘電性液晶
    がその自発分極を反転するのに要する時間に比して充分
    に短く、かつ前記選択される時間の長さの1/20以下
    である特許請求の範囲第1項記載の液晶電気光学素子の
    駆動法。
  4. (4)選択される時間であって、一定の電位が印加され
    る時間以外の時間には、前記選択されない走査電極に印
    加する高周波電界と同じ電界を印加する特許請求の範囲
    第1項乃至第3項のいずれか一項記載の液晶電気光学素
    子の駆動法。
  5. (5)前記強誘電性液晶が負の誘電率異方性をもつこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の液晶電気光学
    素子の駆動法。
  6. (6)前記強誘電性液晶がカイラルスメクチックC相で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の液晶
    電気光学素子の駆動法。
  7. (7)前記強誘電性液晶がスメクチックA相をもつこと
    を特徴とする特許請求の範囲第6項記載の液晶電気光学
    素子の駆動法。
  8. (8)前記強誘電性液晶がコレステリック相をもつこと
    を特徴とする特許請求の範囲第6項記載の液晶電気光学
    素子の駆動法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS628130A (ja) * 1985-07-04 1987-01-16 Seiko Epson Corp 液晶電気光学装置の駆動方法
JPS62215242A (ja) * 1986-03-17 1987-09-21 Seiko Instr & Electronics Ltd 強誘電性液晶電気光学装置
JPH02239283A (ja) * 1989-03-13 1990-09-21 Hitachi Ltd 電気光学変調素子の駆動方法およびプリンタ
US5064277A (en) * 1991-01-28 1991-11-12 Eastman Kodak Company Operation of a light modulator of the planar electrode type

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