JPS61246464A

JPS61246464A - 建築用パネル

Info

Publication number: JPS61246464A
Application number: JP8918485A
Authority: JP
Inventors: 石川　尭; 新関　孝信
Original assignee: IG Technical Research Inc
Current assignee: IG Technical Research Inc
Priority date: 1985-04-24
Filing date: 1985-04-24
Publication date: 1986-11-01
Also published as: JPH0558103B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕本発明は建築、構築物の内、外装の横張り壁体、さらに
は屋根を形成するのにも有用な建築用パネル（以下、単
にパネルという）に関するものである。

〔従来の技術〕

従来から使用されているこの種パネルとしては、例えば
■特公昭５１−２９３３９号、■実公昭５１−１１８８
２号、◎実公昭５４−２６６４９号などがある。しかし
ながら、この種パネルにおいて最大の欠点は化粧面が山
伏になり、これを用いて形成した壁体は連続した山のよ
うな外観となることであった。換言すれば、パネルの化
粧面が山伏になると美観性に劣るばかりでなく、施工し
に＜＜、かつ、連結部の防水性に欠けると共に、離脱す
る等の不利があった。また、この種パネルは引っ掛は構
造が多く、施工上の関係で目地幅が不均一となる欠点が
あった。さらに、この種パネルは化粧面が設計上、平坦
（工ンボス加工も含む）であり、かつ、単なる段差、凹
凸にすぎず、立体感に欠けると共に、働き幅が少ないた
め、施工性に欠ける不利があった。その他、この種パネ
ルにおいては、落し込み型の連結構造としたパネルも知
られているが、防水性、断熱性、施工性、経済性に欠け
る欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明はこのような欠点を除去するため、化粧面部を階
段状に形成し、パネルを複数段の広幅とし、パネルの施
工を１人の作業員が容易に、しかも熟練を要さずに行う
ことができ、しかも均一な横目地幅となり、その上、雌
型連結部に化粧リブを設け、連結部における防水性を向
上し、化粧面の変形もなく、かつ、係合力を大幅に助長
したパネルを提案するものである。

〔発明の構成〕

以下に図面を用いて本発明に係るパネルについて説明す
る。すなわち、上記パネルＡは第１図に示すように、例
えば表面処理鋼板、鋼板に亜鉛・ニッケル合金をメッキ
した鋼板、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板（商品名ガルフ
ァン、ガルバリウム鋼板、スーパージンク）、アルミニ
ウム板、アルミニウム合金板、銅板等の１種からなる金
属（平−板、エンボス加工板も含む）をロール成形、プ
レス成形、あるいは押出し成形などの方法により形成し
た表面材上と裏面材２３間に断熱材２４を充填してサン
ドインチ構造としたものである。さらに説明すると、表
面材上は第２図（ａ）に示すように長尺状の化粧面部１
と雄型連結部↓と雌型連結部長とから形成したものであ
る。すなわち、化粧面部１の長手方向に沿って、傾斜、
または垂直に段差片３を設け、傾斜化粧片（以下、単に
化粧片という）２ａ、２ｂを形成したものである。また
雄型連結部土は化粧面部１の上端となる端縁を長手方向
と平行に窪ませて雨返しと毛細管現象の阻止を図る溝部
５とその先端に形成した補強リブ（図ではパイプ状）６
とから形成した差込縁７と差込縁７を上縁とする係合溝
８と係合溝８の下縁９を外方へ突出した延長部１０とか
ら構成したものである。さらに説明すると、延長部１０
は釘打設片１】とその先端、または釘打設片１１の途中
（図示せず）に長手方向と平行に突出した突条１２とそ
の末端を内方へＬ字状に形成した補強兼嵩上げ片１３と
その先端を内方に屈曲した舌片１４とから形成したもの
である。さらに説明を加えると、突条１２は第３図に示
すように、施工した際、上段のパネルＡ２の雌型連結部
用近傍の断熱材２４の裏面に食い込み、パネルＡ１、Ａ
２間の係合力の強化に役立つものである。また、補強兼
嵩上げ片１３は釘打膜の際にパネルＡの端部の補強とな
り、パネルＡの端部の変形、つぶれを防止する機能を果
たす。雌型連結部長は化粧面部量の下端を外方に短く延
長し、次に内方に折り返した化粧リプ１６と、その先端
を外方に屈曲した段差片１７と、段差片１７の下端を内
方に屈曲して上縁１８とし、次に外方に屈曲して下縁１
９とし、上縁１８と下Ｉｔ１９とから断面をＵ字状に形
成した嵌合溝２０と、下縁１９の先端を内方に屈曲して
成形した舌片２１とから構成したものであり、下縁１９
は係合溝８に挿入し、より係合力を強化するのに役立つ
ものである。また化粧リブ１６はパネルＡの連結部にお
ける立体感を助長すると共に、連結部を覆い隠し、化粧
片２ｂの表面を流れる水滴を連結部に接触させることな
く、流れ落とすため、連結部における防水性をより向上
させる機能を果たす。なお表面材上の各部の寸法、角度
は次のように設定する。すなわち第２図（ｂ）に示すよ
うに、段差片３の頂点３ａからパネルＡを施工した際の
下地の線イまでの高さをｈ　＋　、段差片１７の上端部
から線イまでの高さをｈ２、化粧リブ１６の先端から線
イまでの高さをｈ′２、下縁９から線イまでの高さをｈ
３、下縁１９から線イまでの高さをｈ４、係合溝８の最
奥から差込縁７の先端までをＷｌ、嵌合溝２０の最奥か
ら下縁１９の先端までをＷ２とすると、ｔｚ”；ｈ２、またはｈ１＝ｈ２ｈ、＝ｈ４、またはｈ３＃ｈ４Ｗ１＝Ｗ２、またはＷｊ　＝ｗ２の関係にある。また線イに対する化粧片２ａ、２ｂの角
度をθ１、θ２とすると、 θ、＝θ２、またはθ、＃θ２の関係にある。また、樋状部２２は化粧面部４−と雄、
雌型連結部↓、■で囲まれた空間であり、断熱材２４を
充填するためのものである。さらに、前記した裏面材２
３は少なくとも断熱材２４の裏面を被覆するためのもの
であり、パネルＡ自体の機械強度を強化すると共に、不
燃シート、防水膜、遮熱シート、吸水シート、防音シー
ト、剥離シート、バッキング材、補強シートなどの１部
材として機能するものであり、例えばアスベスト紙、金
属箔（八β、Ｆｅ、　Ｐｂ）　、合成樹脂シート、ゴム
シート、布シート、ガラスクロスの１種、もしくはこれ
らの１種以上を組み合わせたもの、あるいはこれらシー
トに対して防水、難燃等の処理を施したもの、もしくは
前記したような金属板などの１種からなるものである。

また、断熱材２４は少なくとも樋状部２２（図では延長
部１０の裏面まで）に充填し、パネルＡ自体に断熱性を
付与するものであり、副次的に接着性、不燃性などの機
能を有する素材の１種からなるものである。具体的には
合成樹脂発泡体、ロックウール、グラスウール、シージ
ングボード、石膏ボード、木毛セメント板等の１種から
なり、原料で吐出し、成形、硬化、自己接着させるもの
、あるいは成形体などの１種からなるものである。

なお成形体を用いる場合には断熱材２４と表面材上、裏
面材２３間に接着剤（図示せず）が必要である。

さらに説明すると、断熱材２４としては主に合成樹脂発
泡体、例えばポリウレタンフォーム用樹脂、ポリイソシ
アヌレートフオーム用樹脂、フェノールフオーム用樹脂
、およびこれらに難燃剤、難燃助剤（硼砂、メタ硼酸ソ
ーダ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、三酸化ア
ンチモン）、ベントナイト、パーライト粒、シラスバル
ーンの１種以上を添加したものなどからなるものである
。

〔施工例〕

次に施工例につき説明する。いま、第１図に示するよう
なパネルＡ１、Ａ２を第３図に示すように横張りして外
壁を構成すると仮定する。なお、パネルＡ１、Ａ２は表
面材上が０．２７ｍｍのカラー鋼板、裏面材２３がアル
ミ・クラフト紙、断熱材２４が表面材上と裏面材２３間
にポリイソシアヌレートフオーム用原料を吐出し、反応
、発泡させ、次にキュアして一体化したものである。そ
こで、主柱、間柱、防水シート等からなる壁下地（図で
は防水シートを使用しない場合の壁下地を示す）αに第
ｎ段目のパネルＡ１の釘打設片１１を釘βを介して固定
する。次に第ｎ＋１段目のパネルＡ２の雌型連結部長ψ
嵌合溝２０をパネルＡ１の雄型連結部↓の差込縁７に嵌
挿し、第３図のような防水性に富んだ連結部を形成する
ものである。また、外壁全体を形成するには上記したよ
うな工程を土台から桁に向かって行えばよいものである
。なお、土台部分にはスタータ（図示せず）、壁の縦目
地、出、入隅等の部分（図示せず）にはコーキング材、
役物を用いる必要がある。また、屋根を形成する際も、
上述した工程と同様にして行われる。

〔その他の実施例〕

以上、説明したのは本発明に係るボードの一実施例にす
ぎず、第４図（ａ）〜（ｎ１〜第６図（ａ）〜（１）に
示すように形成することもできる。すなわち、第４図（
ａ）〜（ｎ）は雄型連結部↓のその他の実施例であり、
（ａ）図は係合溝８の上縁８ａを下縁９に対してθ３で
傾斜して形成した雄型連結部↓、（ｂ）図は（ａ）図に
おいて溝部５の底面５ａと上縁８ａとを平行にした雄型
連結部↓、（Ｃ１図は底面５ａ、上縁８ａを下′４＆９
と平行に形成した雄型連結部↓、ｆｄ１図は溝部５を除
去して差込縁７を形成した雄型連結部↓、ｆｅ１図は溝
部５、補強リブ６を除去して差込縁７を形成した雄型連
結部↓、（ｆ）図は舌片１４を除去した雄型連結部↓、
ｆｇ１図は突条１２を釘打設片１１の途中に設けた雄型
連結部↓、（ｈ）図は突条１２を除去した雄型連結部↓
、（１１〜（ｋ）図は補強兼嵩上げ片１３をＬ字状断面
とせずに、垂直片１３ａのみで形成した雄型連結部↓、
（Ｚ）図は補強兼嵩上げ片１３を逆り字状に形成し、場
合によっては釘打設片としても機能するように形成した
雄型連結部↓、４ｍ１図は釘打設片１１を角度θ４で傾
斜し、雌型連結部用の挿入を容易にした雄型連結部↓、
（ｎ１図は補強兼嵩上げ片１３を除去した雄型連結部↓
である。なお、Ｕ）図は垂直片１３ａの下端に舌片１４
を設けた雄型連結部↓、またｆｆ１図は垂直片１３ａの
高さΔｈを断熱材２４の端部の厚さの半分とした雄型連
結部４である。また第５図（ａ）〜（ｅｌは雌型連結部
長のその他の実施例であり、（ａ＋図は嵌合ｌＩ２０の
下縁１９を角度θ、で傾斜した雌型連結部長、（ｂｌ、
（Ｃ１図は嵌合溝２０の形状を図示するように形成した
雌型連結部■、（ｄ１図は舌片２１を外方に屈曲して形
成した雌型連結部■、ｔｅ＞図は化粧リブ１６を化粧片
２ｂとθ、で屈曲した雌型連結部長である。なお、第４
図（ａ）〜（ｎｌ、第５図（ａ）〜（ｅｌにおいては表
面材上の肉厚を省略して示している。また第６図（ａ）
〜（１）はパネルＡのその他の実施例を示すものであり
、ｆａ１図は雄型連結部↓の補強兼嵩上げ片１３を除去
し、断熱材２４の側端部を裏面材２３で被覆したパネル
Ａ、＋ｂ１図は断熱材２４の雄型連結部↓の側縁を図示
するように形成したパネルＡ、（Ｃ１図は裏面材２３の
少なくとも一端を図示するように内側に挿入したパネル
Ａ、（ｄ）〜（ｇ１図はハンチングで示す位置にコーキ
ング材２５を配設したパネルＡ、（ｈ）図は釘打設片１
１の裏面の断熱材２４を全部、あるいは図示しないが半
分値除去し、そこに不燃材（石膏ボード、ロックウール
ボード）２６を配設したパネルＡ、（ｉ１図は断熱材２
４を図のように形成し、パネルＡを施工した際にパネル
Ａと壁下地との間に空隙が形成されず密着した状態とな
るように形成したパネルＡ、（ｊ）図は断熱材２４の裏
面を波状に形成したパネルＡ、（ｋｌ〜（ｎ１図は断熱
材２４の裏面に図示するように溝状の切り欠き部２７を
設けたパネルＡ、（０）図は断熱材２４を２層（同質、
異質）に形成したパネルＡ、（９１図は段差片３を２段
形成したパネルＡ、（ｑ）図は補強兼嵩上げ片１３を除
去し、断熱材２４を樋状部２２だけに配設したパネルＡ
、（ｒ１図は表面材上を押出成形したパネルＡ、ｆｓ１
図は断熱材２４のほぼ中央から角度θ７で屈曲したパネ
ルＡ、（１）図は段差片３の下縁に窪部３ａを設けたパ
ネルＡである。なお、図示しないが、断熱材２４の裏面
に裏面材２３を貼着しないパネルＡも形成できるもので
ある。もちろん第４図（ａ）〜（ｎｌ、第５図（ａ）〜
（ｅ）を各々組み合わせた表面材上とすることもできる
。

〔発明の効果〕

上述したように本発明に係るパネルによれば、■化粧面
部に少なくとも１段の段差部を形成したため、強度が充
分に補強され、パネルを広幅に形成しても、外観上複数
のパネルによって構成されているようになるため、山状
になったりすることがない。■連結部に化粧リブを設け
たため、連結部における防水性がより助長される。■雄
、雌型連結部を前記した落し込み構造に形成したため、
１人でも十分に施工でき、かつ、目地幅（横）を一定に
形成することができる。■パネル間の連結に熟練を要さ
ず、きわめて高能率で施工できる。

■パネルをサンドイッチ構造としたため強度が向上する
。■パネルを広幅としたため、施工性に冨み、しかも素
材幅を有効に利用できるので経済性にすぐれる。■パネ
ルの芯材として断熱材が充填されていると共に、断熱材
の裏面に突条が食い込み、しかも横目地部が断熱材の２
重層となるため、断熱性、防水性にすぐれた壁を形成で
きる。■パネルを施工するとパネルと壁下地との間に三
角形状の連続した空間ができるため、エアサイクル効果
を生み出す、等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る建築用パネルの一実施例を示す斜
視図、第２図（ａ）、（ｂ）は上記パネルの表面材を説
明する説明図、第３図は上記パネルを用いて形成した外
壁の縦断面の一部を示す説明図、第４図（ａ）〜（ｎ）
、第５図（ａ）〜（ｌｉｔｌ、第６図（ａｌ〜（１）は
その他の実施例を示す説明図である。Ａ・・・建築用パネル、上・・・表面材、■・・・化粧
面部、３・・・段差片、工・・・雄型連結部、■・・・
雌型連結部、１６・・・化粧リブ、２３・・・裏面材、
２４・・・断熱材。易　２−図（ｂ）。（α）（ｂ）　　　　　　　　ＣＣ”）（α）　　　　
　　（い　　　　　　　（ｃ）（０，）２午　　ｚＳ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）長尺状の板材表面に該表面の長手方向と平行に段
差片を少なくとも１段配設して前記表面材を階段状に成
形した化粧面部と、該化粧面部の上端となる端縁を長手
方向と平行に窪ませた溝部を設けた差込縁と、該差込縁
を上縁とする係合溝と、該係合溝の下縁を外方に突出し
、その先端に前記化粧面部の長手方向と平行に上方に突
出した突条を設けた延長部とから形成した雄型連結部と
、前記化粧面部の下端を外方に延長し、その先端を内方
に折り曲げて化粧リブを形成し、その先端を下方に屈曲
して段差片を形成し、該段差片の先端を内方に屈曲し、
再び外方に屈曲して断面Ｕ字状とし、かつ、前記差込縁
と嵌合する嵌合溝を設けた雌型連結部とから形成した断
面樋状の表面材と、少なくとも該表面材の樋状部に充填
した断熱材と、該断熱材の裏面を被覆した裏面材とを一
体に形成したことを特徴とする建築用パネル。