JPS6124641B2 - - Google Patents
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- JPS6124641B2 JPS6124641B2 JP8498176A JP8498176A JPS6124641B2 JP S6124641 B2 JPS6124641 B2 JP S6124641B2 JP 8498176 A JP8498176 A JP 8498176A JP 8498176 A JP8498176 A JP 8498176A JP S6124641 B2 JPS6124641 B2 JP S6124641B2
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はデイジタルひずみ測定装置の改良に関
するものである。第1図は従来装置の構成図、第
2図は1枚のひずみゲージに4本の延長ケーブル
が接続される状態を示す図、第3図は従来装置の
ひずみ検出回路図である。第1図に示す従来装置
は、CC1,CC2なる2個の定電流源をそなえ、第
2図のような4線式接続法のひずみゲージ2枚を
それぞれ図のように結線してI1,I2なる定電流で
励振する一方、各ひずみゲージ両端の電圧降下を
直列にして増幅器1で一括増幅した後、A/D変
換器2でデイジタル量に変換することにより、あ
る載荷状態下のひずみゲージの出力を表示および
印字部3で測定していた。なお第1図において、
Rg1はアクチーブゲージ、Rg2はダミーゲージ、
r1〜r8はひずみゲージの延長ケーブルの抵抗値で
ある。このような構成にした場合、一見2枚のひ
ずみゲージそれぞれの電圧降下、すなわち機械的
ひずみに比例した電圧のみを正確に検出し得るよ
うに見えるが、実際には次に述べるような欠点が
あつた。
するものである。第1図は従来装置の構成図、第
2図は1枚のひずみゲージに4本の延長ケーブル
が接続される状態を示す図、第3図は従来装置の
ひずみ検出回路図である。第1図に示す従来装置
は、CC1,CC2なる2個の定電流源をそなえ、第
2図のような4線式接続法のひずみゲージ2枚を
それぞれ図のように結線してI1,I2なる定電流で
励振する一方、各ひずみゲージ両端の電圧降下を
直列にして増幅器1で一括増幅した後、A/D変
換器2でデイジタル量に変換することにより、あ
る載荷状態下のひずみゲージの出力を表示および
印字部3で測定していた。なお第1図において、
Rg1はアクチーブゲージ、Rg2はダミーゲージ、
r1〜r8はひずみゲージの延長ケーブルの抵抗値で
ある。このような構成にした場合、一見2枚のひ
ずみゲージそれぞれの電圧降下、すなわち機械的
ひずみに比例した電圧のみを正確に検出し得るよ
うに見えるが、実際には次に述べるような欠点が
あつた。
(1) 定電流源CC1,CC2は常に全く同一の励振電
流I=I1=I2をひずみゲージに供給することが
不可能で、I1,I2は瞬間的な変動のほか、長時
間の変動においても全く無関係、異質の変動を
示すので、測定値に対し、零点変動、感度変化
等の障害を与えていた。
流I=I1=I2をひずみゲージに供給することが
不可能で、I1,I2は瞬間的な変動のほか、長時
間の変動においても全く無関係、異質の変動を
示すので、測定値に対し、零点変動、感度変化
等の障害を与えていた。
(2) (1)で述べた欠点を少しでも軽減するため、二
つの定電流源の一方をマスタとし、他方をスレ
ープにしてマスタ側の変動に追従させるトラツ
キング型にすることも考えられるが、二つの定
電流電源CC1,CC2を電気的に完全に絶縁する
ことがむずかしく、両者の間はrnで示す抵抗
で接続された形となり、第1図に点線で示す分
岐電流I3,I4が新たに生じ、これが定電流源
CC1,CC2の出力変動、周囲温度の変化等によ
り複雑・微妙に変化して、c点,g点の電位変
化の原因となり、測定に誤差を混入させてい
た。
つの定電流源の一方をマスタとし、他方をスレ
ープにしてマスタ側の変動に追従させるトラツ
キング型にすることも考えられるが、二つの定
電流電源CC1,CC2を電気的に完全に絶縁する
ことがむずかしく、両者の間はrnで示す抵抗
で接続された形となり、第1図に点線で示す分
岐電流I3,I4が新たに生じ、これが定電流源
CC1,CC2の出力変動、周囲温度の変化等によ
り複雑・微妙に変化して、c点,g点の電位変
化の原因となり、測定に誤差を混入させてい
た。
(3) 第3図に示すように、ひずみゲージ回路にE
T1,ET2(仮りに極性を付した)で示す熱起電
力が存在すると、その熱起電力が同一電圧、逆
極性の場合にのみ打ち消されるが、通常そのよ
うなことはなく、ひずみゲージ回路の熱起電力
はそのまま測定誤差となり、また熱起電力は、
増幅器の入力回路付近にも存在するが、これも
そのまま測定誤差の一因となつていた。
T1,ET2(仮りに極性を付した)で示す熱起電
力が存在すると、その熱起電力が同一電圧、逆
極性の場合にのみ打ち消されるが、通常そのよ
うなことはなく、ひずみゲージ回路の熱起電力
はそのまま測定誤差となり、また熱起電力は、
増幅器の入力回路付近にも存在するが、これも
そのまま測定誤差の一因となつていた。
(4) 第3図にEdで示す電圧は、増幅器出力にあ
らわれる増幅器自体の零位変動を増幅器入力側
の変動に換算した上、仮りに極性を付して示し
たものであるが、このEdも直接に測定誤差を
左右していた。
らわれる増幅器自体の零位変動を増幅器入力側
の変動に換算した上、仮りに極性を付して示し
たものであるが、このEdも直接に測定誤差を
左右していた。
なお第3図において、出力Epは次式で与え
られる。
られる。
Ep=(Eg1−Eg2)+(ET1−ET2)−Ed
上式において、第1項は機械的ひずみに比例
して変化する項であり、第2項はひずみゲージ
回路の熱起電力を示す項であり、第3項は増幅
の零位変動を示す項である。
して変化する項であり、第2項はひずみゲージ
回路の熱起電力を示す項であり、第3項は増幅
の零位変動を示す項である。
(5) 同一仕様、同一特性の2個の定電流源を必要
とし、極めて高価となつていた。
とし、極めて高価となつていた。
本発明はこれら従来装置のもつ欠点を排除し
て、正確なひずみを検出することのできるデイジ
タルひずみ測定装置を提供しようとするものであ
る。以下図面により本発明を詳細に説明する。
て、正確なひずみを検出することのできるデイジ
タルひずみ測定装置を提供しようとするものであ
る。以下図面により本発明を詳細に説明する。
第4図は本発明に係るデイジタルひずみ測定装
置一実施例を示す構成図、第5図および第6図は
第4図に示すひずみ検出回路の説明図、第7図〜
第9図は第4のひずみ検出回路が1枚ゲージ、2
枚ゲージ、4枚ゲージ等の異なつた構成にするこ
とができることを示す説明図である。
置一実施例を示す構成図、第5図および第6図は
第4図に示すひずみ検出回路の説明図、第7図〜
第9図は第4のひずみ検出回路が1枚ゲージ、2
枚ゲージ、4枚ゲージ等の異なつた構成にするこ
とができることを示す説明図である。
第4図において、Rg1は被測定体のひずみに比
例した抵抗変化を示すアクチーブゲージで、r1〜
r4なる抵抗をもつ延長ケーブルにより、またRg2
は被測定体と同一材質、同一熱容量で、かつ応力
的には解放状態にある物体に接着されて、周囲温
度変化の補償を行うためのダミーゲージであつ
て、r5〜r8なる抵抗をもつ延長ケーブルでそれぞ
れ第4図のようにひずみ検出回路を構成してい
る。
例した抵抗変化を示すアクチーブゲージで、r1〜
r4なる抵抗をもつ延長ケーブルにより、またRg2
は被測定体と同一材質、同一熱容量で、かつ応力
的には解放状態にある物体に接着されて、周囲温
度変化の補償を行うためのダミーゲージであつ
て、r5〜r8なる抵抗をもつ延長ケーブルでそれぞ
れ第4図のようにひずみ検出回路を構成してい
る。
すなわちアクチーブゲージRg1の両端にそれぞ
れ接続された2本の延長ケーブルのうち、各1本
は二つの極性切換スイツチ(以下、スイツチとい
う)S1,S2を介して定電流電源CCに接続され、
これによつて第1の定電流回路が形成される。他
方の一方の延長ケーブルの一方は、ひずみ検出出
力を導出するための第1の出力端とされ、この場
合、増幅器1の一方の入力端に接続されている。
一方、ダミーゲージRg2の両端に接続された各2
本の延長ケーブルのうち各1本はスイツチS1およ
びS2を介して定電流電源CCに接続され、これに
よつて第2の定電流回路が形成される。他の延長
ケーブルの一方は、ひずみ検出出力を導出するた
めの第2の出力端とされ、この場合、バイアス用
電源Ebを介して増幅器1の他方の入力端に接続
されている。アクチーブゲージRg1に接続された
残りの延長ケーブルとダミーゲージRg2に接続さ
れた残りの延長ケーブルとは、互いに接続されそ
の接続点はアースされている。前記スイツチS1お
よびS2をもつて第1の定電流回路に回路挿入され
たアクチープゲージRg1と第2の定電流回路に回
路挿入されたダミーゲージRg2に対し、定電流電
源CCから互いに逆極性の定電流を選択的に供給
し得るように構成されている。
れ接続された2本の延長ケーブルのうち、各1本
は二つの極性切換スイツチ(以下、スイツチとい
う)S1,S2を介して定電流電源CCに接続され、
これによつて第1の定電流回路が形成される。他
方の一方の延長ケーブルの一方は、ひずみ検出出
力を導出するための第1の出力端とされ、この場
合、増幅器1の一方の入力端に接続されている。
一方、ダミーゲージRg2の両端に接続された各2
本の延長ケーブルのうち各1本はスイツチS1およ
びS2を介して定電流電源CCに接続され、これに
よつて第2の定電流回路が形成される。他の延長
ケーブルの一方は、ひずみ検出出力を導出するた
めの第2の出力端とされ、この場合、バイアス用
電源Ebを介して増幅器1の他方の入力端に接続
されている。アクチーブゲージRg1に接続された
残りの延長ケーブルとダミーゲージRg2に接続さ
れた残りの延長ケーブルとは、互いに接続されそ
の接続点はアースされている。前記スイツチS1お
よびS2をもつて第1の定電流回路に回路挿入され
たアクチープゲージRg1と第2の定電流回路に回
路挿入されたダミーゲージRg2に対し、定電流電
源CCから互いに逆極性の定電流を選択的に供給
し得るように構成されている。
Ebで示すバイアス用電源は、アクチーブゲー
ジRg1またはダミーゲージRg2の微小抵抗変化に
伴う微小電圧変化を増幅するとき、励振電流I1ま
たはI2による各ひずみゲージの電圧降下I1Rg1,
I2Rg2そのものによつて、増幅器が飽和するのを
防止するための打ち消し電圧挿入用の定電圧電源
である。
ジRg1またはダミーゲージRg2の微小抵抗変化に
伴う微小電圧変化を増幅するとき、励振電流I1ま
たはI2による各ひずみゲージの電圧降下I1Rg1,
I2Rg2そのものによつて、増幅器が飽和するのを
防止するための打ち消し電圧挿入用の定電圧電源
である。
いま、スイツチS1,S2を第4図のように、アク
チーブゲージRg1を励振すべく切り換えたとする
と、定電流電源CCからI1なる定電流がひずみゲ
ージRg1に供給され、このときの、ひずみ検出回
路の挙動は第5図に示すようになる。
チーブゲージRg1を励振すべく切り換えたとする
と、定電流電源CCからI1なる定電流がひずみゲ
ージRg1に供給され、このときの、ひずみ検出回
路の挙動は第5図に示すようになる。
第5図において、仮りに極性を付して示した電
圧ET1,ET2は、アクチーブゲージRg1およびダ
ミーゲージRg2それぞれの接続部分に生じている
不要な熱起電力を示し、また仮りに極性を付して
示した電圧Edは、増幅器出力側に現れる増幅器
自体の零位変動を増幅器入力側に換算して示した
ものである。
圧ET1,ET2は、アクチーブゲージRg1およびダ
ミーゲージRg2それぞれの接続部分に生じている
不要な熱起電力を示し、また仮りに極性を付して
示した電圧Edは、増幅器出力側に現れる増幅器
自体の零位変動を増幅器入力側に換算して示した
ものである。
第5図の状態におけるひずみ検出回路の出力E
p1は Ep1=(Eg1−Eb)+(ET1−ET2)−Ed ……(1) となり、この電圧は増幅器1で適当に増幅された
後、A/D変換器2によりデイジタル化され、レ
ジスタ4に一時的に蓄えられる。このEp1には(1)
式の第2項に示す熱起電力および(1)式の第3項に
示す増幅器の零位変動等の誤差要因が含まれたま
まであるが、これを以下に示す操作によつて完全
に除去しようとするのが、本発明の基本的な考え
方である。
p1は Ep1=(Eg1−Eb)+(ET1−ET2)−Ed ……(1) となり、この電圧は増幅器1で適当に増幅された
後、A/D変換器2によりデイジタル化され、レ
ジスタ4に一時的に蓄えられる。このEp1には(1)
式の第2項に示す熱起電力および(1)式の第3項に
示す増幅器の零位変動等の誤差要因が含まれたま
まであるが、これを以下に示す操作によつて完全
に除去しようとするのが、本発明の基本的な考え
方である。
すなわち、(1)式のEp1を測定して得たデイジタ
ルデータをレジスタ4に蓄えた後、スイツチS1,
S2をダミーゲージRg2励振側に切り換えて、Rg2
にI2なる定電流を前述のI1とは逆方向にして与え
ると、ひずみ検出回路は第6図に示すようにな
り、この回路の出力電圧Ep2は Ep2=(Eg2−Eb)+(ET1−ET2)−Ed ……(2) となり、前記Ep1同様、増幅、A/D変換した
後、第4図に示す演算回路5でEp1−Ep2に相当
する引き算を対応するデイジタル量で行えば、得
られる結果Hnは(3)式に示すように、バイアス電
源Eb、ひずみ検出回路の熱起電力(ET1−ET
2)および増幅器自体の零位変動Ed等による悪
影響が一切排除されるほか、アクチーブゲージR
g1とダミーゲージRg2それぞれの両端に現われる
電圧降下の差をとつているので、周囲温度変化に
基づく被測定の伸縮による測定誤差をも補償し
て、ある条件で載荷されているアクチーブゲージ
の抵抗変化、すなわち機械的なひずみの変化にの
み追従、比例したものとなる。
ルデータをレジスタ4に蓄えた後、スイツチS1,
S2をダミーゲージRg2励振側に切り換えて、Rg2
にI2なる定電流を前述のI1とは逆方向にして与え
ると、ひずみ検出回路は第6図に示すようにな
り、この回路の出力電圧Ep2は Ep2=(Eg2−Eb)+(ET1−ET2)−Ed ……(2) となり、前記Ep1同様、増幅、A/D変換した
後、第4図に示す演算回路5でEp1−Ep2に相当
する引き算を対応するデイジタル量で行えば、得
られる結果Hnは(3)式に示すように、バイアス電
源Eb、ひずみ検出回路の熱起電力(ET1−ET
2)および増幅器自体の零位変動Ed等による悪
影響が一切排除されるほか、アクチーブゲージR
g1とダミーゲージRg2それぞれの両端に現われる
電圧降下の差をとつているので、周囲温度変化に
基づく被測定の伸縮による測定誤差をも補償し
て、ある条件で載荷されているアクチーブゲージ
の抵抗変化、すなわち機械的なひずみの変化にの
み追従、比例したものとなる。
Ep1−Ep2=Eg1−Eg2≡Hn ……(3)
このように、ひずみに対応する一つの測定値を
得るために、アクチーブゲージ、ダミーゲージに
流す励振伝流の方向を変えて、各1回づつ計2回
の測定を極めて短時間で行うので、バイアス電源
Eb、増幅器の零位等は、この短い時間中、安定
に作動するようなものであればよく、本発明は安
価に実現可能なことを示している。
得るために、アクチーブゲージ、ダミーゲージに
流す励振伝流の方向を変えて、各1回づつ計2回
の測定を極めて短時間で行うので、バイアス電源
Eb、増幅器の零位等は、この短い時間中、安定
に作動するようなものであればよく、本発明は安
価に実現可能なことを示している。
しかし(3)式におけるEp1−Ep2に相当するデイ
ジタル量Hnは、ある載荷状態で一定の抵抗変化
を生じているひずみゲージの出力を示すものであ
り、本発明では如何にしてこのHnを得るかとい
うことについて述べた。
ジタル量Hnは、ある載荷状態で一定の抵抗変化
を生じているひずみゲージの出力を示すものであ
り、本発明では如何にしてこのHnを得るかとい
うことについて述べた。
次にこの原理を用いた実用的なひずみ測定器の
一例を第4図(点線を含む)により説明する。第
4図において、点線で示した記憶装置6や演算回
路7は、実線で示した部分に付加したうえ(ただ
し点線の部分を付加したときは、演算回路5と表
示および印字部3を結ぶ実線は削除する)、ひず
みゲージの貼り付けられた被測定体が無負荷状態
で、前記(3)式のHnを測定し、これを初期値Hiと
して記憶装置に記憶した後、被測定体に載荷して
同様測定する。このようにして得たHnを、載荷
後の測定値Hlとして、演算回路2に導き、両者
の差を求めるように構成すれば、載荷によつて生
じた真の機械的ひずみHは、 H=Hl−Hi ……(4) として求めることが可能である。
一例を第4図(点線を含む)により説明する。第
4図において、点線で示した記憶装置6や演算回
路7は、実線で示した部分に付加したうえ(ただ
し点線の部分を付加したときは、演算回路5と表
示および印字部3を結ぶ実線は削除する)、ひず
みゲージの貼り付けられた被測定体が無負荷状態
で、前記(3)式のHnを測定し、これを初期値Hiと
して記憶装置に記憶した後、被測定体に載荷して
同様測定する。このようにして得たHnを、載荷
後の測定値Hlとして、演算回路2に導き、両者
の差を求めるように構成すれば、載荷によつて生
じた真の機械的ひずみHは、 H=Hl−Hi ……(4) として求めることが可能である。
以上の説明においては、測定点を1点と仮定し
て記述したが、第4図の記憶装置を必要な測定点
の数に対応して、増設し、同時にひずみ検出回路
のa,d,e,h,i,j,k,lの8個所を必
要な測定点数だけ、切り換え可能にして、多点の
ひずみ測定に共用することも容易にできるほか、
第4図に示す演算回路のはたらき(Ep1−Ep2に
相当する引き算をデイジタル量で行う)を、従来
公知の積分型A/D変換器の積分器を利用して行
うことも可能で、第10図により、これを説明す
る。
て記述したが、第4図の記憶装置を必要な測定点
の数に対応して、増設し、同時にひずみ検出回路
のa,d,e,h,i,j,k,lの8個所を必
要な測定点数だけ、切り換え可能にして、多点の
ひずみ測定に共用することも容易にできるほか、
第4図に示す演算回路のはたらき(Ep1−Ep2に
相当する引き算をデイジタル量で行う)を、従来
公知の積分型A/D変換器の積分器を利用して行
うことも可能で、第10図により、これを説明す
る。
第10図において、で示す時間t1なる領域
は、従来公知の積分型A/D変換器における被測
定電圧の積分期間で、本発明に応用する場合は、
前記(1)式のEp1を積分する。従来の積分型A/D
変換器は、この後直ちに内蔵の基準電圧の積分を
行うので、で示す時間t3の段階に至るが、本発
明に適用した場合は、で示す時間t2の積分過程
が付加され、この段階で(2)式に示すEp2を積分す
る。この場合とで示す時間t1,t2なる積分過
程で、入力電圧Ep1およびEp2の積分結果が互い
に打ち消す方向に積分すれば、,の積分が終
了した時点で、等価的にEp1−Ep2を演算したの
と全く等価で、以後の段階を経て、従来公知の
方法により、このEp1−Ep2を単純にデイジタル
化するのみで、(3)式に示すひずみに対応したHn
なるデイジタル量を得ることができ、以下(4)式に
示すHを求めるのと同様の手法で、真の機械的ひ
ずみを求めることが可能である。
は、従来公知の積分型A/D変換器における被測
定電圧の積分期間で、本発明に応用する場合は、
前記(1)式のEp1を積分する。従来の積分型A/D
変換器は、この後直ちに内蔵の基準電圧の積分を
行うので、で示す時間t3の段階に至るが、本発
明に適用した場合は、で示す時間t2の積分過程
が付加され、この段階で(2)式に示すEp2を積分す
る。この場合とで示す時間t1,t2なる積分過
程で、入力電圧Ep1およびEp2の積分結果が互い
に打ち消す方向に積分すれば、,の積分が終
了した時点で、等価的にEp1−Ep2を演算したの
と全く等価で、以後の段階を経て、従来公知の
方法により、このEp1−Ep2を単純にデイジタル
化するのみで、(3)式に示すひずみに対応したHn
なるデイジタル量を得ることができ、以下(4)式に
示すHを求めるのと同様の手法で、真の機械的ひ
ずみを求めることが可能である。
なお第4図〜第6図および第8図に示した実施
例においては、第1の定電流回路と第2の定電流
回路に直列に回路挿入される抵抗素子の組合わせ
として、ひずみゲージの両端にそれぞれ2本の接
続ケーブルを接続してなる単独のアクチーブゲー
ジRg1とこれと同様にそれぞれ2本の接続ケーブ
ルを接続してなる単独のダミーゲージRg2との組
合わせの例について説明したが、そのほか、第7
図に示すように、前記単独のアクチーブゲージR
g1と両端にそれぞれ2本の接続ケーブルを接続し
てなる固定抵抗Rdとの組合わせ(これは1枚ゲ
ージ法という)、第9図に示すように2枚のひず
みゲージの各一端を接続して直列接続とし、各他
端にそれぞれ2本の接続ケーブルを接続してなる
2枚のアクチーブゲージRg1,Rg3とこれと同様
に各他端に2本の接続ケーブルを接続してなる2
枚のダミーゲージRg2,Rg4との組合わせ(これ
は4枚ゲージ法という)を用いてもよい。ただ
し、第9図に示す4枚ゲージ法の場合、増幅器1
のバイアス用電源は2Eb〔V〕とする。
例においては、第1の定電流回路と第2の定電流
回路に直列に回路挿入される抵抗素子の組合わせ
として、ひずみゲージの両端にそれぞれ2本の接
続ケーブルを接続してなる単独のアクチーブゲー
ジRg1とこれと同様にそれぞれ2本の接続ケーブ
ルを接続してなる単独のダミーゲージRg2との組
合わせの例について説明したが、そのほか、第7
図に示すように、前記単独のアクチーブゲージR
g1と両端にそれぞれ2本の接続ケーブルを接続し
てなる固定抵抗Rdとの組合わせ(これは1枚ゲ
ージ法という)、第9図に示すように2枚のひず
みゲージの各一端を接続して直列接続とし、各他
端にそれぞれ2本の接続ケーブルを接続してなる
2枚のアクチーブゲージRg1,Rg3とこれと同様
に各他端に2本の接続ケーブルを接続してなる2
枚のダミーゲージRg2,Rg4との組合わせ(これ
は4枚ゲージ法という)を用いてもよい。ただ
し、第9図に示す4枚ゲージ法の場合、増幅器1
のバイアス用電源は2Eb〔V〕とする。
以上詳しく説明したところより明らかなよう
に、本発明に係るデイジタルひずみ測定装置は、
次に述べるような種々の利点がある。
に、本発明に係るデイジタルひずみ測定装置は、
次に述べるような種々の利点がある。
(1) ひずみゲージの延長ケーブルの抵抗やその接
続部分の接触抵抗に基づく測定誤差が皆無であ
り、従つて延長ケーブルは細い導線でよく、ま
たその接続は半田付けでなく、もつと手軽な接
続法でよい。
続部分の接触抵抗に基づく測定誤差が皆無であ
り、従つて延長ケーブルは細い導線でよく、ま
たその接続は半田付けでなく、もつと手軽な接
続法でよい。
(2) ひずみ検出回路に存在する不要な熱起電力の
影響を完全に除去できる。
影響を完全に除去できる。
(3) 定電流電源が1個であるから、従来の2個の
定電流電源を用いた方式と異なつて、両電源の
出力差による零点変動誤差が発生しない。
定電流電源を用いた方式と異なつて、両電源の
出力差による零点変動誤差が発生しない。
(4) ひずみ検出出力を増幅する場合、増幅器の零
位変動があつても、熱起電力同様排除されるの
で、安価な増幅器で、精度よく測定できる。
位変動があつても、熱起電力同様排除されるの
で、安価な増幅器で、精度よく測定できる。
(5) 増幅器の飽和を防止するバイアス電源を用い
る場合、そのバイアス電源は、極めて短い時間
安定なものであればよく、従来の定電流電源2
個の場合より、ひづみ検出回路の励振電源の価
格を下げることが可能である。
る場合、そのバイアス電源は、極めて短い時間
安定なものであればよく、従来の定電流電源2
個の場合より、ひづみ検出回路の励振電源の価
格を下げることが可能である。
第1図は従来装置の構成図、第2図は1枚のひ
ずみゲージに4本の延長ケーブルが接続される状
態を示す図、第3図は従来装置のひずみ検出回路
図、第4図は本発明の一実施例を示す構成図、第
5図および第6図は第4図に示すひずみ検出回路
の説明図、第7図は本発明による1枚ゲージ法の
説明図、第8図は本発明による2枚ゲージ法の説
明図、第9図は本発明による4枚ゲージ法の説明
図、第10図は第4図の演算回路5の変形例の動
作を示す説明図である。 1……増幅器、2……A/D変換器、3……表
示および印字部、4……レジスタ、5……演算回
路、6……記憶装置、7……演算回路、CC……
定電流電源、Rg1……アクチーブゲージ、Rg2…
…ダミーゲージ、S1,S2……スイツチ、Eb……
バイアス用電源、Rd……固定抵抗。
ずみゲージに4本の延長ケーブルが接続される状
態を示す図、第3図は従来装置のひずみ検出回路
図、第4図は本発明の一実施例を示す構成図、第
5図および第6図は第4図に示すひずみ検出回路
の説明図、第7図は本発明による1枚ゲージ法の
説明図、第8図は本発明による2枚ゲージ法の説
明図、第9図は本発明による4枚ゲージ法の説明
図、第10図は第4図の演算回路5の変形例の動
作を示す説明図である。 1……増幅器、2……A/D変換器、3……表
示および印字部、4……レジスタ、5……演算回
路、6……記憶装置、7……演算回路、CC……
定電流電源、Rg1……アクチーブゲージ、Rg2…
…ダミーゲージ、S1,S2……スイツチ、Eb……
バイアス用電源、Rd……固定抵抗。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ひずみゲージを定電流で励振しそのひずみゲ
ージの抵抗変化に基づく信号をデイジタル演算処
理して被測定対象のひずみを測定するデイジタル
ひずみ測定装置において、被測定対象に接着され
ひずみに比例した抵抗変化を示す1枚または直列
接続された2枚のひずみゲージよりなるアクチー
ブゲージの両端にそれぞれ接続された2本の延長
ケーブルのうち、各1本の延長ケーブルの他端を
極性切換スイツチを介して定電流源にそれぞれ接
続して第1の定電流回路を形成し、他の一方の延
長ケーブルの他端を増幅器の一方の入力端に接続
し、応力的には解放状態にある物体に接着され周
囲温度変化の補償を行うための1枚または直列接
続された2枚のひずみゲージよりなるダミーゲー
ジもしくは固定抵抗の両端にそれぞれ接続された
2本の延長ケーブルのうち、各1本の延長ケーブ
ルの他端を前記極性切換スイツチを介して前記第
1の定電流回路とは逆極性となるように前記定電
流源にそれぞれ接続して第2の定電流回路を形成
し、他の一方の延長ケーブルの他端をバイアス用
電源を直列に介して前記増幅器の他方の入力端に
接続し、前記アクチユーブゲージに接続された残
りの延長ケーブルの他端と前記ダミーゲージもし
くは前記固定抵抗に接続された残りの延長ケーブ
ルの他端とを接続するとともに接地し、前記増幅
器の出力端をA/D変換器の入力端に接続し、前
記A/D変換器の出力端をレジスタの入力端に接
続するとともに演算回路の入力端にそれぞれ接続
してなり、前記極性切換スイツチを選択的に切換
操作することによつて前記定電流源から前記第1
の定電流回路に正極性の定電流を供給したとき前
記A/D変換器から出力されるデイジタルデータ
を前記レジスタに一時的に蓄え、一方、前記第2
の定電流回路に逆極性の定電流を供給したとき前
記A/D変換器から出力されるデイジタルデータ
を、前記レジスタに蓄えられたデイジタルデータ
から前記演算回路によつて減算することによつて
被測定対象に生じたひずみを測定し得るように構
成したことを特徴とするデイジタルひずみ測定装
置。 2 ひずみゲージを定電流で励振しそのひずみゲ
ージの抵抗変化に基づく信号をデイジタル演算処
理して被測定対象のひずみを測定するデイジタル
ひずみ測定装置において、被測定対象に接着され
ひずみに比例した抵抗変化を示す1枚または直列
接続された2枚のひずみゲージよりなるアクチー
ブゲージの両端にそれぞれ接続された2本の延長
ケーブルのうち、各1本の延長ケーブルの他端を
極性切換スイツチを対して定電流源にそれぞれ接
続して第1の定電流回路を形成し、他の一方の延
長ケーブルの他端を増幅器の一方の入力端に接続
し、応力的には解放状態にある物体に接着され周
囲温度変化の補償を行うための1枚または直列接
続された2枚のひずみゲージよりなるダミーゲー
ジもしくは固定抵抗の両端にそれぞれ接続された
2本の延長ケーブルのうち、各1本の延長ケーブ
ルの他端を前記極性切換スイツチを介して前記第
1の定電流回路とは逆極性となるように前記定電
流源にそれぞれ接続して第2の定電流回路を形成
し、他の一方の延長ケーブルの他端をバイアス用
電源を直列に介して前記増幅器の他方の入力端に
接続し、前記アクチーブゲージに接続された残り
の延長ケーブルの他端と前記ダミーゲージもしく
は前記固定抵抗に接続された残りの延長ケーブル
の他端とを接続するとともに接地し、前記増幅器
の出力端を積分型A/D変換器の入力端に接続し
てなり、前記極性切換スイツチを選択的に切換操
作することによつて前記定電流源から前第1の定
電流回路に正極性の定電流を供給したときの前記
増幅器出力を前記積分型A/D変換器の積分器で
第1段階の積分を行つてその値を保持し、前記第
2の定電流回路に前記定電流源から逆極性の定電
流を供給したときの前記増幅器出力を前記積分器
で前記第1段階の積分結果を打ち消す方向に第2
段階の積分を行い、さらに前記積分型A/D変換
器内蔵の基準電圧を積分する第3段階の積分を行
うことにより被測定対象に生じたひずみを測定し
得るように構成したことを特徴とするデイジタル
ひずみ測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8498176A JPS5311053A (en) | 1976-07-19 | 1976-07-19 | Digital distortion measuring apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8498176A JPS5311053A (en) | 1976-07-19 | 1976-07-19 | Digital distortion measuring apparatus |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5311053A JPS5311053A (en) | 1978-02-01 |
JPS6124641B2 true JPS6124641B2 (ja) | 1986-06-12 |
Family
ID=13845780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8498176A Granted JPS5311053A (en) | 1976-07-19 | 1976-07-19 | Digital distortion measuring apparatus |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5311053A (ja) |
-
1976
- 1976-07-19 JP JP8498176A patent/JPS5311053A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5311053A (en) | 1978-02-01 |
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