JPS61242178A - 撮影装置 - Google Patents

撮影装置

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Publication number
JPS61242178A
JPS61242178A JP60083702A JP8370285A JPS61242178A JP S61242178 A JPS61242178 A JP S61242178A JP 60083702 A JP60083702 A JP 60083702A JP 8370285 A JP8370285 A JP 8370285A JP S61242178 A JPS61242178 A JP S61242178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens barrel
detection means
tilt
angular velocity
signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP60083702A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Goto
誠 後藤
Hiroshi Mitani
浩 三谷
Yoshiaki Igarashi
五十嵐 祥晃
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP60083702A priority Critical patent/JPS61242178A/ja
Publication of JPS61242178A publication Critical patent/JPS61242178A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、支持体(本体ケース)の振動にかかわらず鏡
筒部の振動を極力小さくする防振機構を有する撮影装置
に関するものであり、特に、携帯用のビデオカメラ等に
利用可能な小型軽量の撮影装置を提供するものである。
従来の技術 従来の防振機構には、空気圧や油圧により支持台から定
盤等への振動の伝達を抑制した防振機構が広く利用され
ている。第14図に、このような従来の防振機構の構成
を表わす断面図を示す。
第14図に於いて、定盤501と支持台602の間には
空気室505が形成されており、空気圧縮機504から
管503を通じて圧縮空気が送り込まれる。その結果、
定盤601と支持台602の間にはバネ性の非常に弱い
空気層が形成される。
従って、支持台502が大きく振動しても、定盤601
にはその振動がほとんど伝達されない。
発明が解決しようとしている問題点 このような従来の防振機構では、圧縮空気を利用してい
るために空気室606が必要であり、形状が大きくなる
。さらに、圧縮機が必要であり、音が大きく、設置面積
も大きくなる。従って、このような従来の防振機構を携
帯用のビデオカメラの防振に使うことはできない。
本発明は、このような点を考慮し、携帯用のビデオカメ
ラにも利用可能な小型軽量で高性能の防振機構を有する
撮影装置を新に開発したものである。
問題点を解決するための手段 本発明では、複数のレンズと撮像素子を搭載された鏡筒
部と、前記撮像素子に得られる電気信号から画像信号を
作り出す画像信号処理手段と、前記鏡筒部への入射光線
軸と直交もしくは略直交する回転軸回りに前記鏡筒部を
回動自在に支承する支持体と、前記鏡筒部と前記支持体
の間に取りつけられ、前記鏡筒部を回転駆動するアクチ
ュエータ手段と、前記鏡筒部と前記支持体の相対角度を
検出する位置検出手段と、前記鏡筒部に取りつけられ、
慣性座標からみた前記回転軸回りの前記鏡筒部の角″速
度を検出する角速度検出手段と、前記位置検出手段の出
力信号と前記角速度検出手段の出力信号を合成する合成
手段と、前記合成手段の合成信号に応じて前記アクチュ
エータ手段に電力を供給する駆動手段と、チ/L’)動
作の開始を検出するチルト開始検出手段と、チ、It/
)動作の終了を検出するチルト終了検出手段とを具備し
、前記チルト開始検出手段によりチルト動作の開始を検
出した時には、前記位置検出手段の検出利得を大きくす
るようにし、その後に、前記チルト終了検出手段により
チルト動作の終了を検出したときには、前記位置検出手
段の検出利得を元の小さな値に戻すことにより、上記の
目的を達成したものである。
作用 本発明は、上記の構成にすることによって、鏡筒部と支
持体の相対位置および鏡筒部の角速度を検出し、その両
者の変動を抑制するように鏡筒部をアクチュエータ手段
により駆動・制御し、鏡筒部の振動を大幅に低減したも
のである。さらに、チルト開始検出手段やチルト終了検
出手段を設けることにより、チルト動作における鏡筒部
の動きの遅れを実用上十分に小さくし、鏡筒部と支持体
の衝突を防止している。
実施例 第1図に本発明の実施例を表わす構成図を示す。
第1図において、撮影装置(ビデオカメラ)の鏡筒部1
には多数のレンズ群(図示を省略)と撮像素子41(た
とえば、can板や撮像管)が取りつけられ、被写体か
らの反射光を集光させて撮像素子41に結像させ、電荷
信号(電気信号)に変換する。画像信号処理器42は、
撮像素子41に得られた電荷信号を逐次読み出し、NT
SC方式の画像信号(ビデオ信号)を作り出している。
鏡筒部1と本体ケース2(支持部)の間にはアクチュエ
ータ3が配置され、回転軸4を中心にして鏡筒部1をピ
ッチ方向に回転駆動している(使用状態において、鏡筒
部1はほぼ垂直面上で回動自在)。
アクチュエータ3の回転軸4は、鏡筒部1の重心0を通
り、本体ケース2に回転可能に支承されている。なお、
図面では省略したが、本体ケース2にはビデオカメラの
操作者が手で支持するグリップ部分を設けである。
第2図(IL) 、 (b) 、 (C)にアクチュエ
ータ3の具体的な構成を示す。第2図に於いて、マグネ
ッ)102の強磁性体製のバックヨーク101は鏡筒部
1に取りつけられ、回転軸4と共に回転する。マグネッ
)102は4極に着磁され、界磁磁束を発生している。
回転軸4の軸受107が取りつけられたコイルヨーク1
03には、コイA/1041L。
104bとホール素子(F8磁素子)6が固着されてい
る。本例では、マグネフ)102が鏡筒部1に取りつけ
られ、コイルヨーク103が本体ケース2に取りつけら
れている(なお、との関係が逆になってもよい)。コイ
/l/104mと104bは直列に接続され、端子10
6から106に流れる電流とマグネッ)102の磁束に
よって回転トルクを発生する。また、ホール素子6はマ
グネット102の磁極の切り換え部分にほぼ対向して配
置され、マグネット1o2(鏡筒部10角度位置θm)
とコイルヨーク103(本体ケース2の角度位置θX)
の相対的な角度位置(θh=θX−θm)に対応した出
力信号を発生する。なお、0mは絶対空間の座標系(慣
性座標)からみた回転軸4の回りの鏡筒部1の角度であ
り、θXは同じ慣性座標からみた回転軸40回りの本体
ケース2の角度である。
アクチュエータ3のマグネット102の磁束を検知する
ホール素子5の出力信号aは位置検出器11に入力され
る。第3図に位置検出器11の具体的な構成を示す。ホ
ール素子6の2つの出力端子に得られる直流信号を、演
算増幅器111と抵抗112,113,114,115
からなる差動増幅回路によって所定倍に差動増幅し、第
一の出力信号jを得て、チルト開始検出器16に供給し
ている。さらに、抵抗116,117.lj8゜169
と演算増幅器119と光−抵抗変換素子168(たとえ
ばCaS素子)と発光素子160(たとえばLICDダ
イオードやランプ)からなる可変増幅回路120によっ
て、第一の信号jは光−抵抗変換素子168の抵抗値に
応じた増幅度で増幅され、第二の出力信号Cを得ている
なお、可変増幅回路120の増幅度は、チルト開始検出
器16の信号gによって制御されている。
すなわち、信号gが小さいときには発光素子160の照
度は暗くなシ、光−抵抗変換素子16Bの抵抗値が大き
くなり、増幅度は小さくなる。逆に、信号gが大きくな
ると発光素子160の照度は明るくなシ、光−抵抗変換
素子168の抵抗値が小さくなり、増幅度は大きくなる
また、振動型ジャイロからなる角速度センサ6が、鏡筒
部1に固定部材7によって取りつけられている。角速度
センサ6の検出軸はアクチュエータ3の回転軸4と一致
しており、慣性座標における鏡筒部10回転軸40回り
の回転角速度に応動した出力信号すを出力する。角速度
センサ6の出力信号すは角速度検出器12に入力され、
慣性座標からみた鏡筒部1の回転軸4の回りの角速度ω
mに比例もしくは角速度ωmの所定周波数範囲の成分に
比例した信号dを得ている。第4図に角速度検出器12
の具体的な構成を示す。強制振動回路133は所定周波
数の正弦波発振回路を有し、その発振周波数信号によっ
て角速度センサ6の圧電素子で作られたドライブ・エレ
メント131を強制的に振動させている。圧電素子で作
られたセンス・ニレメン)1a2ti)’ライフ・エレ
メント131と機械的に接触して配置されているので、
ドライブ・エレメント131と共に同じ周波数で振動す
る。このとき、鏡筒部1が慣性座標において回転軸4の
回りで回転動作すると、力学的なコリオリカが発生する
。コリオリカはセンス・エレメント132の直交する2
軸の角速度の積に比例するので、慣性座標における鏡筒
部1の回転軸4の回りの角速度ω墓と強制振動による角
速度の積に比例スる。センス・エレメント132はコリ
オリカによって機械歪を生じ、圧電作用によって電気信
号を発生する。センス・エレメント132の出力を同期
検波回路134によって強制振動と同じ周波数で同期検
波し、ローパスフィルタ136によって検波出力の低周
波成分(na〜1oOIIz程度)を取り出せば、慣性
座標における鏡筒部1の回転軸40回りの角速度ωmに
比例する信号が得られる。
位置検出器11の出力信号Cと角速度検出器12の出力
信号dは、合成器13において加算・合成され、合成信
号・を得ている。第6図に合成器13の具体的な構成を
示す。演算増幅器141と抵抗142 、143 、1
44によって構成され、抵抗142 、143の抵抗比
によって合成比が決まる。
合成器13の出力信号eは駆動器14に入力され、信号
eに比例した電圧信号(もしくは電流信号)fがアクチ
ュエータ3のコイル104!L 。
104bに供給される。第6図に駆動器14の具体的な
構成を示す。演算増幅器161とトランジスタ154 
、155と抵抗152 、153によって電力増幅回路
を構成し、信号・を所定倍に増幅した電圧信号fを出力
する。
チルト開始検出器16は、鏡筒部1と本体ケース2の相
対角度に対応した位置検出器11の出力信号jによって
、チルト動作の開始を検出している。第7図にチルト開
始検出器15の具体的な構成を示す。コンパレータ16
2 、163と基準電圧源164 、166とアンド回
路166からなるウィンド・コンパレータ回路161に
よって、位置検出器11の出力信号jからコンパレート
信号pを得ている。信号pは、鏡筒部1と本体ケース2
の相対角度θhの絶対値1θh1が所定の範囲内(Iθ
h1≦θtz)に在る時に“Hoとなり、1θh1が所
定の範囲外(θh1く1θh1≦θh2)になると“L
oになる(ここに、“H“は高電位状態を表わし、“L
“は低電位状態を表わす)。第9図に信号pと相対角度
θhの関係を示す。なお、θh2は可動限界の端であり
、1θh1=θh2は鏡筒部1と本体ケース2の衝突を
意味する。
ウィンド・コンパレータ回路161の出力信号pは、ア
ンド回路167 、168 、169からなるセット優
先型のフリップフロップ1700セツト信号として入力
される。信号pがL“になると、7リツプフロツプ17
0はセットされ、その出力信号qは“Hoとなる。フリ
ップフロップ170には、後述するチルト終了検出器1
60信号りがリセット信号として入力され、信号pがa
 Haの時に信号りがa Hmになると、フリップフロ
ップ170はリセットされ、出力信号qは“L“になる
フリップフロップ170の出力信号qは、インバータ回
路171.抵抗172.)ランジスタ1了3を介して、
コンデンサ174 、抵抗175゜176からなる時定
数回路177に入力される。
従って、信号qが′L“のときにはトランジスタ173
がオンになり、コンデンサ174の電荷は抵抗176を
通゛じて放電され、電圧信号rは小さくなる(抵抗17
6の抵抗値は抵抗176の抵抗値よりも十分率さい)。
また、信号qが1H“になるとトランジスタ173はオ
フになり、コンデンサ174は抵抗176を通じて充電
され、電圧信号rは+12Vまで大きくなる。電圧信号
rは演算増幅器178からなるバッファ回路を介して、
信号gとして出力され、位置検出器11の可変増幅回路
120に供給される。
慣性座標からみた鏡筒部1の角速度ωmによって、チル
ト終了検出器16はチルト動作の終了を検出している。
第8図にチルト終了検出器16の具体的な構成を示す。
コンパレータ181,182と基準電圧源183 、1
84とアンド回路186からなるウィンド・コンパレー
タ回路によって、角速度検出器12の出力信号dからコ
ンパレート信号りを得ている。信号りは、鏡筒部10角
速度ωmの絶対値1ωm1が所定の範囲内(1mml≦
ωm1)に在る時に“Hoとなり、1ωialが所定の
範囲外(0m1く1ω墓1)になると“L“になる。第
10図に信号りと角速度ω慕の関係を示す。
次に、本撮影装置の防振特性について説明する。
第11図の制御ブロック図において、慣性座標からみた
鏡筒部1の角度0重と本体ケース2の角度θXの相対的
な角度θh−θX−θ重は、アクチェエータ3のマグネ
ット’102の磁界を検知するホール素子6によって簡
単に検出される。ホール素子6と位置検出器11はブロ
ック204で表わされ、θhのB倍の信号C(位置検出
器11の出力信号)を得る。一方、慣性座標からみた鏡
筒部1の角速度ωlは角速度センサ6と角速度検出器1
2によって検出され、ブロック206と206の縦続接
続によって表わされる。すなわち、角速度センサ6と同
期検波回路134によってω冨の一五倍された信号を検
出しくブロック206)、ローパスフィルタ136によ
ってfh=ωh/2π−10ol(2以上の高周波のリ
ップル電圧が低減・除去され(ブロック206)、0m
の変動の必要な周波数成分(DC〜1o011z)の信
号dが取り出されている。信号Cと信号dは加算点20
8(合成器13)において加算・合成され、信号6を得
る。駆動器14に対応したブロック209において、信
号・は0倍に増幅され、電圧信号fを得る。アクチュエ
ータ3に対応したブロック210において、電圧信号f
はトルクTmに変換される。
ここに、Rはコイル1041Lと104bの合成抵抗値
であり、Ktはトルク定数である。ブロック201は鏡
筒部1の機械的な慣性モーメントJmによるトルクT■
から角速度ω論への伝達を表わし、ブロック202は0
mと0重の関係を表わす。
ここに、Sはラプラス演算子を意味している。
いま、角速度ωmから信号dまでの伝達関数の内で周波
数に関係する項(ブロック2o6)をF(!り=(ωh
 / (s+ωh)]  ・・・・・・・・・・・・・
・・(1)とおき、 D−(3・(K t/R)・(1/Jm)  ・・・・
・・(′4とすると、θXからθmへの伝達関数はG 
Qs) =θm/θX =(B@D)/(s−s+F(s)・ム・D・s十B 
−D )  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・(′4となる。ここで、 ω1=2π・fl =B/ム   −・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・(4)ω2=2π・f
2 =ム・D   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・(四とおくときに、 ω1=2π・flくくω2=2π・f2 ・・・・・・
・・・(6)ωh=2π・ fh))ω2 ・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・(′7)となしてい
る。実際には、fl =0.IH2,f’2=10Hz
、 fh=10011zにしている。
このようにするならば、flからf2の周波数範囲にお
いてF(jω)=1となるので、周波数伝達関数1jω
)の折線近似ボード特性は第12図のようになる。すな
わち、慣性座標における本体ケース2の回転角θXに対
する鏡筒部1の回転角θmの伝達特性G(jω)は、第
一の折点周波数f1以下の周波数範囲においては1(o
dB)となり(線■)、11以上で第二の折点周波数f
2以下の周波数範囲では−5dB10atで減衰しく線
■)、f2以上の周波数範囲では一126B10atで
減衰している(線■)(このような特性は、f2≧6・
fN 、fh≧3・f2とすれば得られる)。第12図
より、11以上の周波数範囲においてθXの振動からθ
mの振動への伝達量は小さくなる。その程度は、odB
(線■)と特性線の間の差ZdHによって表わされる。
第13図に防振機構のない撮影装置(ビデオカメラ)の
撮影時におけるピッチ方向の本体ケースの回転角θXの
変動の測定結果を示す(スペクトラム分析)。これは、
操作者が撮影装置を手に持ちながら大地に静止し、静止
した被写体を撮影した時の本体ケース20回転角θXの
変動に対応する。これをみると、0.51(Z〜5l(
zの範囲の変動が大きいことがわかる。従って、本撮影
装置の防振特性を第12図のごとき特性にすれば、本体
ケース2の回転角θXの変動にかかわらず鏡筒部1の回
転角θ論はほとんど変動しなくなり、撮影画面の変動が
著しく小さくなることがわかる。すなわち、安定した見
やすいビデオ撮影が可能になる。
特に、f1≦0.6■z、f2≧st[zにすれば、そ
の効果が得られる。
さらに、本実施例ではチルト開始検出器16とチルト終
了検出器16を有しているので、本撮影装置で高速のチ
/I/)動作を行なっても、鏡筒部1と本体ケース2の
衝突を防止できる。次に、これについて説明する。
撮影装置(ビデオカメラ)によって大きな被写体を撮影
するときには、操作者は撮影装置を上下方向(ピッチ方
向)に回転させながら被写体の下端から写し始めて上端
へと画像を移動させる(このような動作をチルト動作と
言う)。チルト動作時には、撮影装置は慣性座標におい
てピッチ方向に回転していることになる。このとき、本
撮影装置は第12図のごとき特性の防振動作をおこなっ
ているので、本体ケース20回転角θXの増加に対して
鏡筒部1の回転角θmの追従動作はかなり遅れる。まず
、位置検出器11の検出利得Bが一定の場合の欠点につ
いて説明する。第12図および(4式から理解されるよ
うに、検出利得Bが小さい程f1が小さくなり、防振特
性が良くなるために、Bをかなり小さく選定する必要が
ある。ところが、位置検出器11の検出利得Bを小さく
すると、アクチュエータ30発生ト〃りTmはたかだか
B・θh2に対応する程度の小さなトルクしか発生でき
なかった。アクチュエータ30発生トルクT重が小さけ
れば鏡筒部1の加速度が小さくなり、チルト動作による
本体ケース2の回転角θXの増加に対して鏡筒部1の回
転角θmの増加が大幅に遅れるようになる。その結果、
本体ケース2と鏡筒部1が可動限界端(1θhl=θh
2)において衝突し、操作者に衝突による衝撃力が感じ
られた。このような衝突は、撮影装置の破損を招き易く
すると共に、操作者に不快感を与えるものであり、極力
避けなければならない。
本実施例では、チルト開始検出器16によってチ/1/
)動作の開始を検出し、チルト動作時には位置検出器1
1の可変増幅回路120の増幅度を大きくしている。こ
れにより、ホール素子6と位置検出器11による検出利
得Bが大きくなり、アクチュエータ3の発生トρりTm
も大きくなり、チルト動作による本体ケース20回転角
度θXの増加に十分追随して鏡筒部1を加速することが
できる。その結果、鏡筒部1と本体ケース2の衝突も防
止できる。
次に、これについてより詳細に説明する。チルト開始検
出器16は、位置検出器11の第一の出力信号jによっ
て鏡筒部1と本体ケース2の相対角度θhが所定の範囲
内にあるか否かを検出している。チルト動作をしていな
い時には、相対角度θhは所定の範囲内において微少な
変動をしている。このとき、チルト開始検出器16のウ
ィンド・コンパレータ回路161の信号pは’IMであ
り、フリッププロップ170の信号qは“L“であり、
時定数回路177の信号rおよび出力信号gの電圧も小
さい。従って、可変増幅回路120の発光素子160の
照度が小さく、光−抵抗変換素子168の抵抗値が大き
く、増幅度は小さくなる。
すなわち、検出利得Bは小さくなる。従って、良好な防
振作用を行ない(flが十分小さい)、本体ケース20
角度θXの変動にかかわらず鏡筒部1の角度θmの変動
は十分に小さくなっている。
このような状態においてチルト動作が開始されたとする
と、本体ケース2の角度θXの増加にもかかわらす鏡筒
部1の角度θmは変化しないので、相対角度θhの絶対
値は増加していく。その結果、Iθh1は所定の範囲外
になり、それに対応して位置検出器11の出力信号jが
変化し、チルト開始検出器16のウィンド・コンパレー
タ回路161の出力信号pは“L“に変わる。信号pが
“L“になるとフリッププロップ170の出力信号qは
”H−になす、トランジスタ173がオフになり、時定
数回路177のコンデンサ174が抵抗176によって
充電され、電圧信号rおよび出力信号gは所定の時定数
により徐々に大きくなる。これに伴って、位置検出器1
1の可変増幅回路120の発光素子160の照度が徐々
に大きくなシ、光−抵抗変換素子168の抵抗値が徐々
に小さくなり、増幅度が徐々に大きくなる。すなわち、
相対角度θhから信号Cまでの検出利得Bが徐々に大き
くなる。従って、アクチュエータ3の発生トルクTmが
大きくなシ、鏡筒部1は十分大きな加速度によって加速
され、チルト動作による本体ケース20角度θXの増加
にほぼ追従して鏡筒部1の角度θlが増加する。その結
果、鏡筒部1と本体ケース2の衝突は防止される。
チルト動作が終了した後に、操作者は通常の静止した被
写体の撮影に移る。このとき、チ/I/)開始検出器1
6の動作によって可変増幅回路120の増幅度を最大の
状態にしたままにすると、検出利得Bが大きくなりすぎ
ているので、(4)式のflはかなり大きくなっている
(fl)1■2)。従って、第12図から理解されるよ
うに、防振特性の効果は大幅に悪化している。本実施例
では、チルト終了検出器16によってチ/7)動作の終
了を検出し、位置検出器11の可変増幅回路120の増
幅度を元の小さな値に戻している。
これについて説明する。チ/M)終了検出器16は、慣
性座標からみた鏡筒部1の角速度ωmが所定の範囲内に
あるか否かを角速度検出器12の出力信号dにより検出
している。チ/L’)動作中は、位置検出器11の検出
利得Bが大きくなっているので、チルトによる本体ケー
ス2の角度θXの増加に追従して鏡筒部1の角度θmも
増加する。すなわち、鏡筒部1の角速度ωmはチルトに
よる(慣性座標からみた)本体ケース2の角速度に一致
もしくは略一致している。従って、鏡筒部1の角速度ω
mは所定の範囲外にあり、チ/L’)終了検出器16の
出力信号りは“Loになっている。チ/L’)動作が終
了すると、本体ケース20角度θXが変化しなくなるの
で、鏡筒部1の角度θ璽もθXに一致した値に留る。こ
れに伴って、鏡筒部1の角速度ωmは所定の範囲内の小
さな値もしくは0になる。従って、角速度検出器12の
出力信号dによってチ/1/)の終了を検出することが
できる。鏡筒部1の角速度ωmが所定の範囲内になると
、チルト終了検出器16の出力信号りは“H。
に変わる。このとき、相対角度θhも所定の範囲内に入
っているので、チルト開始検出器16のウィンド・コン
パレータ回路161の出力信号pはH°になっている。
従って、チルト終了検出器16の出力信号りが“L“か
ら“H“に変わると、チルト開始検出器15のフリップ
70ツブ170の出力信号qも“H“から“Loに変わ
る。これに伴って、トランジスタ173がオンになり、
時定数回路177のコンデンサ174の電荷は抵抗17
6を介して放電され、電圧信号rおよび出力信号gが徐
々に小さくなる。その結果、位置検出器11の可変増幅
回路120の発光素子160の照度が徐々に小さくなり
、光−抵抗変換素子168の抵抗値が徐々に大きくなり
、増幅度が徐々に小さくなる。すなわち、相対角度θh
から信号Cまでの検出利得Bが徐々に小さくなり、元の
小さな値になる。その結果、本撮影装置の防振特性は良
好な状態になり、本体ケース20角度θXの変動に対し
て鏡筒部1の角度θmはほとんど変動しなくなる。
以後、次のチルト動作の開始検出、制御動作。
終了検出については、前述の動作を繰り返している。
なお、前述の実施例では、位置検出器に可変増幅回路を
設け、チルト動作中はその増幅度を大きくしたが、本発
明はそのような場合に限らない。
たとえば、合成器の入力側の抵抗値(位置検出器の信号
の入力抵抗)を変化させるようにしても良く、本発明に
含まれることは言うまでもない。
前述の実施例に示すように本発明の撮影装置の防振機構
は、空気室が不要であり、小型軽量化が可能である。ま
た、センサの個数も少なく、コストも安い。さらに、ア
クチュエータのマグネットの磁界を検知するホール素子
(感磁素子)によって相対的な位置検出を行なっている
ので、構成が簡単であり、部品点数も少ない。なお、マ
グネットの磁界の検知にはホール素子に限らず、磁気抵
抗素子や過飽和リアクト〜を使用しても良い。さらに、
チルト開始検出器やチルト終了検出器を簡単に構成する
ことができ、チルト動作における鏡筒部と支持体との衝
突も防止できる。もちろん、本撮影装置の応用範囲はビ
デオカメラに限定されるものではない。その他、本発明
の主旨を変えずして種々の変更が可能である。
発明の効果 本発明の撮影装置は、鏡筒部と支持体の相対位置および
鏡筒部の角速度を検出することにより、その両者の変動
を抑制するように鏡筒部を7クチユ工−タ手段により駆
動・制御し、鏡筒部の振動を大幅に低減したものである
。さらに、チルト開始検出手段やチルト終了検出手段を
設け、鏡筒部と支持体の衝突も防止している。従って、
本発明に基き、たとえばビデオカメラを構成するならば
、簡単に小型軽量・高性能の防振機構付きビデオカメラ
を得る事ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による撮影装置の構成図、第
2図(&) 、 (b) 、 (0)は第1図のアクチ
ュエータの具体的な構成を表わす図、第3図は第1図の
位置検出器の具体的な構成を表わす図、第、4図は第1
図の角速度検出器の具体的な構成を表わす図、第6図は
第1図の合成器の具体的な構成を表わす図、第6図は第
1図の駆動器の具体的な構成を表わす図、第7図は第1
図のチルト開始検出器の具体的な構成を表わす図、第8
図は第1図のチルト終了検出器の具体的な構成を表わす
図、第9図はチルト開始検出器の検出特性を表わす図、
第10図はチルト終了検出器の検出特性を表わす図、第
11図は第1図の防振機構のブロック図、第12図はθ
Xからθ論への周波数伝達関数1jω)を表わす図、第
13図はθXの変動の様子を表わす図、第14図は従来
の防振機構例を表わす構成図である。 1・・・・・・鏡筒部、2・・・・・・本体ケース(支
持体)、3・・・・・・アクチュエータ、4・・・・・
・回転軸、6・・・・・・ホール素子(g磁素子)、6
・・・・・・角速度センサ、7・・・・・・固定部材、
11・・・・・・位置検出器、12・・・・・・角速度
検出器、13・・・・・・合成器、14・・・・・・駆
動器、1e5・・・・・・チルト開始検出器、16・・
・・・・チルト終了検出器、41・・・・・・撮像素子
、42・・・・・・画像信号処理器、G・・・・・・鏡
筒部1の重心。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 ほか1名第3
図 第4図 6″z 第51!1 遁 第6図 第7図 第8rI!J −゛16 第9図 第10図 一α−1σ 0m1 ω□ 第11図 第12図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数のレンズと撮像素子を搭載された鏡筒部と、
    前記撮像素子に得られる電気信号から画像信号を作り出
    す画像信号処理手段と、前記鏡筒部への入射光線軸と直
    交もしくは略直交する回転軸回りに前記鏡筒部を回動自
    在に支承する支持体と、前記鏡筒部と前記支持体の間に
    取りつけられ、前記鏡筒部を回転駆動するアクチュエー
    タ手段と、前記鏡筒部と前記支持体の相対角度を検出す
    る位置検出手段と、前記鏡筒部に取りつけられ、慣性座
    標からみた前記回転軸回りの前記鏡筒部の角速度を検出
    する角速度検出手段と、前記位置検出手段の出力信号と
    前記角速度検出手段の出力信号を合成する合成手段と、
    前記合成手段の合成信号に応じて前記アクチュエータ手
    段に電力を供給する駆動手段と、チルト動作の開始を検
    出するチルト開始検出手段と、チルト動作の終了を検出
    するチルト終了検出手段とを具備し、前記チルト開始検
    出手段によりチルト動作の開始を検出した時には、前記
    位置検出手段の検出利得を大きくするようにし、その後
    に、前記チルト終了検出手段によりチルト動作の終了を
    検出したときには、前記位置検出手段の検出利得を元の
    小さな値に戻す撮影装置。
  2. (2)アクチュエータ手段の回転軸が鏡筒部の重心もし
    くは重心の近傍を通っていることを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項記載の撮影装置。
  3. (3)角速度検出手段として、振動型ジャイロによる角
    速度センサを使用することを特徴とする特許請求の範囲
    第(1)項記載の撮影装置。
  4. (4)慣性座標における支持体の回転角度に対する鏡筒
    部の回転角度の伝達特性を、第一の折点周波数f_1以
    下の周波数範囲においては1とし、f_1以上で第二の
    折点周波数f_2(f_1<f_2)以下の周波数範囲
    では−6dB/octで減衰させ、f_2以上では−1
    2de/octで減衰させるようにしたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第(1)項記載の撮影装置。
  5. (5)チルト開始検出手段は、鏡筒部と支持体の相対角
    度を検出し、前記相対角度の絶対値が所定値以上になっ
    たことにより、チルト動作の開始を検出することを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項記載の撮影装置。
  6. (6)チルト開始検出手段は、位置検出手段の出力信号
    が所定の範囲外となった時にチルト動作の開始と判断す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の撮
    影装置。
  7. (7)チルト終了検出手段は、慣性座標からみた鏡筒部
    の角速度を検出し、前記角速度の絶対値が所定値以下に
    なったことにより、チルト動作の終了を検出することを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の撮影装置。
  8. (8)チルト終了検出手段は、角速度検出手段の出力信
    号が所定の範囲内となった時にチルト動作の終了と判断
    することを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の
    撮影装置。
JP60083702A 1985-04-19 1985-04-19 撮影装置 Pending JPS61242178A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6191813B1 (en) * 1990-04-11 2001-02-20 Canon Kabushiki Kaisha Image stabilizing device operable responsively to a state of optical apparatus using the same
JP2010014649A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Tamagawa Seiki Co Ltd インナジンバルの回転角度検出方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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