JPS6123562Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は床下の根太の間に配設される断熱下地
材に関するものである。

従来、第１図及び第２図に示すように複数本の
根太１の間に夫々配設される床下断熱材２を施工
性良く床下に配設するために、複数枚の矩形状の
床下断熱材２をポリエチレンシートやポリプロピ
レンシートのようなプラスチツクシート３により
連結した断熱下地材が開発されている。ところで
かかる連結用のプラスチツクシート３は連結作用
の他に防湿作用をも営むために床下に配設すれば
非常に好都合なものであるが、その反面かかる施
工法を用いると、木質の床材４を根太１の上に固
定しようとしたときに釘で打ちつけることはでき
るが、さらにその上に床材４と根太１との間を接
着剤にて接着して一体化させることはできず、床
材４の固定強度が不充分であるという欠点があつ
た。

本考案は従来例のこのような欠点を解消するた
めに為されたものであり、床下断熱材を帯状の連
結体にて連結することにより施工性を良くすると
共に、床材と根太との間を釘打ちのほか、さらに
接着剤によつても固定することができるようにし
て床材の固定強度を著しく増加せしめるようにし
た断熱下地材を提供することを目的とするもので
ある。

以下本考案の構成を図示実施例について説明す
ると、第３図に示すように平行な複数本の根太１
の間に夫々配設される複数枚の矩形状の床下断熱
材２の互いに隣接する上端辺５の間を、根太１の
上面６に覆設される帯状の連結帯７にて相互に連
結し、前記連結帯７に根太１の上面６を外部に露
出せしめる多数の開口部８を設けたものである。
第３図の実施例は連結帯７として多数の網目状の
開口部８を設けたものであり、各床下断熱材２を
強固に連結することができるものであるが、この
連結帯７を根太１の上面６に覆設したときには、
網目状の各開口部８から根太１の上面６が露出す
るから、この部分に接着剤を塗布したのち床材４
を覆設すれば、床材４と根太１とを一体的に接着
することができるようになつている。さらに釘打
ちを行なう際には網目状の開口部８を介して根太
１の上面６を調べて、木のふしや割れのある部分
を避けて釘打ちを行なうようにするものである。
各床下断熱材２は発泡ポリウレタンのように弾力
性を有し、かつ熱伝導の少ない材質を用いて形成
されるものである。これらの各床下断熱材２を連
結する連結帯７の幅は根太１の幅とほぼ同幅に形
成されているが、もし寸法が合わない場合におい
ても連結帯７は網目状のもので構成されているた
めに自由に伸縮せしめて寸法合わせを行なうこと
ができるようになつているものである。なお各床
下断熱材２を連結する帯状の連結帯７としては本
実施例に示したように網目状のものに限定される
ものではなく、根太１の上面６と床材４の下面と
の間を接着するための開口部６さえ形成してあれ
ば、どのような形状の開口部６を形成してもかま
わないものである。

本考案は以上のように構成されており、平行な
複数本の根太の間に夫々配設される複数枚の矩形
状の床下断熱材の互いに隣接する上端辺の間を、
根太の上面に覆設される帯状の連結帯にて相互に
連結し、前記連結帯に根太の上面を外部に露出せ
しめる多数の開口部を設けたものであるから、各
床下断熱材が連結帯によつて互いに連結されるた
めに根太の間に床下断熱材を一度に配設すること
ができ、したがつて施工性が著しく良くなるとい
う利点があり、また根太の上面が床下断熱材同士
の連結帯によつて被覆されるとしても連結帯には
根太の上面を外部に露出せしめるための多数の開
口部が形成されているので、これらの各開口部を
介して根太の上面と床材の下面とを接着剤にて接
着することができ、したがつて釘打ちによる固定
のほかに、接着剤による固定をも併用することが
できるので、長年使用しても床材が根太から浮き
上がるようなことはなく、床材の固定強度が著し
く増大するという利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の断熱下地材の斜視図、第２図
は同上の使用状態を示す斜視図、第３図は本考案
の一実施例に係る断熱下地材の斜視図である。 １は根太、２は床下断熱材、４は床材、６は上
面、７は連結帯、８は開口部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平行な複数本の根太の間に夫々配設される複数
   枚の矩形状の床下断熱材の互いに隣接する上端辺
   の間を、根太の上面に覆設される帯状の連結帯に
   て相互に連結し、前記連結帯に根太の上面を外部
   に露出せしめる多数の開口部を設けて成る断熱下
   地材。