JPS6123386Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は折り曲げ自在な包装材に関するもので
ある。

従来、（円）柱状物、棒状物等の包装には片面
段ボールを巻き付ける等の手段が採用されてい
た。しかしながらこの種の方法では被包装物の重
量が大きいと段ボールの凹凸形状が簡単に崩れた
り、破断したりして軽包装にしか使用出来ない欠
点があつた。また木箱も使用されていたが組立加
工に工数がかゝるため、量産性及びコストに難点
があり量産品の包装には適合しない難点があつ
た。

本考案はこのような従来の問題点を解決した包
装材に関するものである。

本考案について実施例の図面に従い詳細に説明
すれば、第１図は該包装材の斜視図であり、第２
図はその断面図であつて、表面材１の上部に幅３
cm、厚さ2.7ｍ／ｍの短尺幅の合板２が芯材とし
て接着され、該合板２上部には不織布３と耐水紙
４ならびにこれらの中間層に介在する直径0.5
ｍ／ｍの木綿糸５とが接着一体化されて形成され
た表面材が接着剤６′にて接合されている。

また第３図はエンドレス状化粧材（100ｍ）が
紙管７に巻き付けられた被包装材９が該包装材１
０により囲まれるとともに両端部に合板から切り
抜かれた円板１１が嵌め込まれテープにより密封
包装された状態図である。

芯材に使用できる材料としては合板、ハードボ
ード、プラスチツク板、発泡プラスチツク板等の
厚み１〜５ｍ／ｍの板状体が適合し、該芯材の両
表面に接合される表面材としては、抗張力の大き
い紙、布、不織布ならびに合成樹脂シート類が使
用できる。また、これら表面材は単独の材料で使
用されてもよいが、特にクツシヨン性を向上させ
るため複数の材料間に発泡プラスチツクシート
（例えばポリエチレン樹脂発泡シート）が接合さ
れた表面材が使用されたり、抗張力、引裂き強度
を向上させるため糸、ヒモあるいはネツト等が複
数の材料間に接合一体化された表面材が使用され
たりしてもよい。

該芯材の幅、芯材間の間隔は被包装物の形状、
大きさあるいは直径により適宜選択されればよ
く、例えば大きい直径の物品では幅、間隔とも大
きくでき、小さい直径の物品では幅、間隔とも小
さくすることにより被包装物の外形に密着した包
装形状が得られる。また本考案者らが芯材の厚み
と間隔との比率関係について検討し確認した結果
では、厚み対間隔比は１〜４が好ましい。１以下
では曲げ性に難点が発生し４以上では間隔が大き
くなりすぎ、間隔部分に物体の角部分が衝突する
と表面材が破断する、被包装物がいたむ等の問題
が発生し好ましくない。

本考案になる包装材は芯材の幅、間隔の調節に
より曲げ性が自在に可変でき、またナイフ等で適
当個所で切断できるため被包装物の大小を問はず
各種物品の包装に簡便に利用できる。芯材に積圧
強度の大きい材料（例えば合板）を使用すれば被
包装物が重量物であつても変形したり、破損しな
いし、芯材に適度の弾性を有する材料（例えば低
発泡プラスチツク板）が使用されれば破損しやす
い物品に適合した包装材として利用できる。また
表面材に防水性のあるシート材料等が使用されれ
ば雨、雪の降る天候でも簡便、安全に輸送できる
利点がある。

更に資料としても芯材に合板の端材が使用され
れば資源の有効利用がはかれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の包装材実施例の斜視図、第２
図は包装材の断面図、第３図はエンドレス化粧シ
ートが包装された状態斜視図、第４図はエンドレ
ス化粧シートが巻かれている状態の斜視図であ
る。 １……表面材、２……合板、３……不織布、４
……耐水紙、５……糸、６，６′……接着剤、７
……紙管、８……エンドレス状化粧シート、９…
…被包装材、１０……包装材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 紙、布、不織布等の折り曲げ自在な２枚の表面
   材間に合板、ハードボード、プラスチツク板等の
   厚み１〜５mmの短幅な板状体からなる芯材が間隔
   を置いて接着一体化されていることを特徴とする
   包装材。