JPS6027641Y2 - 緩衝性強靭シ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は緩衝性を有する養生材、保護材、緩衝性包装材
に関するものである。

本考案で言う養生材とは土木、建築などにおけるコンク
リート施工後の養生保護に用いる材料であって、その上
を人間が歩行したり軽い物体などを落としたりしても傷
が残らない様な緩衝性を有することが望まれる。

また保護材とは建築中の床面、壁面などの汚損、破損を
防ぐため、その面をカバーするために用いられるもので
あり、養生材と同じく緩衝性を有していることが望まし
いのである。

緩衝性包装材とは陶磁器、精密機器などの輸送時に用い
る緩衝性包装材を主として指す。

本考案者は先きに重包装用強靭複合シートについて特開
昭５１−１０８８３号の出願を行なった。

このものが本考案におけるＢ材である。

更に説明するとＢ材は主として横方向に延伸した熱可塑
性樹脂フィルム４の面上に、縦方向に延伸した熱可塑性
樹脂扁平ヤーン３が該扁平ヤーン３の占める面積と該扁
平ヤーン３相互間の間隙の面積との比が３０〜７０ニア
０〜３０となる様に一定間隔を置いて平行に且つ該熱可
塑性樹脂フィルム４の横延伸方向に直交して配置されて
おり、更にその上面に該平面ヤーン３と該熱可塑性樹脂
フィルム４との露出面上のみに塗布介在せしめられた接
着媒体２を介して帯状物１が積層されている複合強靭シ
ートである。

本考案は上記Ｂ材に片段ボールなどの緩衝性素材を貼合
させてＢ材の有している強靭性、耐水性と相俟って優れ
た養生材、保護材、緩衝性包装材を提供するものである
。

従来の養生材、保護材、緩衝性包装材は織物状、フィル
ム状或いはフィルムストリップ状である。

織物状のものは高価であり、一方単なるフィルム状のも
のは緩衝性が無く弱い。

フィルムストリップ状のものは耐水性が不充分であった
。

本考案は上記諸欠点を除去することを目的とするもであ
る。

本考案を図面に基づいて実施の一例につき説明する。

第１図は符号８を縦方向とする帯状の本考案に成る緩衝
性強靭シートが平面図であり、第２図は第１図の１点鎖
線で切断した断面図を示す。

図中、４は横方向延伸熱可塑性樹脂フィルム、３はその
上に並置されている縦方向延伸熱可塑性樹脂扁平ヤーン
、該扁平ヤーン３の上に接着剤２が塗工され、必然的に
扁平ヤー７３とフィルム４との間隙５には接着剤２は殆
んど侵入しない。

更にその上に帯状物１を重ねる。

帯状物１と扁平ヤーン３とフィルム４は、間隙５の部分
を省いて接着剤２によって固着される。

之までのものがＢ材である。

７は例えば段ボールの中芯に付けられている段（フルー
ト）の様に紙若しくはプラスチックフィルムに凹凸を付
した緩衝材を示す。

之がＡ材である。

Ａ材の凸部とＢ材とは接着剤６によって固着されている
。

接着剤２及び６としては溶融された樹脂を用いてもよい
。

帯状物１としては紙、プラスチックフィルムが用いられ
る。

上記した如く本考案は強靭シートに更に緩衝性を付与し
た点に特徴を有するものであり、その結果、従来品の有
していた欠点を一挙に解決したものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に戊る帯状緩衝性強靭シートの平面図、
第２図は第１図の１点鎖線での断面拡大図である。 図中、１：帯状シート、２：接着剤、３：縦延伸扁平ヤ
ーン、４：横延伸フィルム、５：横延伸フィルムと縦延
伸扁平ヤーンとの非接着部、６：接着剤、７：緩衝材、
８：帯状シートの縦方向。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 次に示す Ａ材： 紙若しくはプラスチックフィルムに凹凸形状を付与した
   緩衝性素材、と Ｂ材： 主として横方向に延伸した熱可塑性樹脂フィルム４の面
   上に、縦方向に延伸した熱可塑性樹脂扁平ヤーン３が該
   扁平ヤーン３の占める面積と該扁平ヤーン３相互間の間
   隙の面積との比が３０〜７０ ： ７０〜３０となる様
   に一定間隔を置いて平行に且つ該熱可塑性樹脂フィルム
   ４の横延伸方向に直交して配置されており、更にその上
   面に該平面ヤーン３と該熱可塑性樹脂フィルム４との露
   出面上のみに塗布介在せしめられた接着媒体２を介して
   帯状物１が積層されている複合強靭シート とが貼り合わされて成る養生材、保護材、緩衝性包装材
   に用いる緩衝性強靭シート。