JPS61233183A - 自動車ドアロツク用調節装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ この発明は、各調節動作毎に電動モータにより同じ回転
方向に１８０度の回転角度に駆動されるクランクと、こ
のクランクにより２つの終端位置の間で調節されるスラ
イドと、上記クランクの回転動作の一部の期間中に上記
スライドに結合され、回転角度が１８０度を越えるた停
止位置で上記スライドから分離される押し込みロッドと
を具備する自動車ドアロック用調節装置に関する。

［発明の技術的背景］ このような調節装置は、米国特許番号第３２４３２１６
号明細書に記載されいる。他の良く知られた装置と比較
すると、この装置は、その終端位置において、突端部が
電動モータから完全に分離されて、なめらかな手動調節
ができる特徴を有している。さらに、電動モータの制御
羊膜が比較的少なくすることが可能であり、この電動モ
ータは１つの回転方向で回転するだけで良い。しかしな
がら、この米国特許番号第３２４３２１６号明細書に記
載された装置は、その動作の信頼性に関しては全ての要
求を満たすものではない。故障が発生した場合に、クラ
ンクは、その停止位置の外側に実際に停止し、この結果
、この調節装置は、もはやスライドを調節することがで
きなくなる。この構成においては、スライドの調節動作
が妨げられた場合でさえ、一方の終端位置から他の終端
位置に押し込みロッドを変化できるようにするオーバー
ロードバネによって、スライドが押し込みロッドに接続
されているが、これには大きな力を必要とする。なぜな
ら、このオーバーロードバネは、゛突端部の通常必要な
調節力を伝動しなければならないからである。しかしな
がら、多くの場合、押し込みロッドは、自動車ドアのロ
ックに動作的に結合されており、このような場合には、
もはやキーによってロックを解除することはできないの
が実際である。

［発明の目的］ この発明の目的は、動作の信頼性および性能に関して、
最初に記載したような形式の調節装置を改良することで
ある。

［発明の概要］ したがって、この発明の目的は、各調節動作毎に電動モ
ータにより同じ回転方向に１８０度の回転角度に駆動さ
れるクランクと、このクランクにより２つの終端位置の
間で調節されるスライドと、上記クランクの回転動作の
一部の期間中に上記スライドに結合され、回転角度が１
８０度を越えた停止位置で上記スライドから分離される
押し込みロッドとを具備し、このスライドはその終端位
置の間をなめらかに調節される調節装置によって達成さ
れる。

この発明は、故障のほとんどが電動モータの電圧源が充
分に安定していないことに起因すると云う事実の発見に
鑑みなされたものである。もし、電動モータが過電圧で
動作されるならば、この電動モータにより、クランクは
、その停止位置の許容範囲を越えて動作され、スライド
の作用域で停止する。また、不足電圧の場合には、その
調節力が小さくなり、スライドのために必要な動作パワ
ーをしばしば発生できなくなる。したがって、このよう
な場合には、モータはブロックされ、クランクは、′通
常の停止位置の外側に停止する。

これら２つの故障は、この発明の基本的な特徴、すなわ
ち各調節動作毎に電動モータの調節力を最初に検査する
ことによって防止することができる。

この調節力が非常に大きい時にだけ、クランクとスライ
ドとの間の分離を妨げることができる。また、反対の場
合には、電動モータの調節力は非常に小さくなり、クラ
ンクは、その停止位置からのはみだしが防止される。

この発明のこれらの基本的な特徴は、例えば、電圧検出
器によって実現することができる。この電圧検出器は、
充分な電圧を供給する自動車バッテリにモータを接続す
るものである。この電気的な構成による解決法は、比較
的多くの手段を必要とする。このことが、特許請求の範
囲第２項に記載したような機械的な解決法を提供する理
由である。この場合には、クランクがスライドに結合さ
れる前に、ロッキング部のロッキング力が最初に上回る
必要がある。したがって、バッテリの不充分な電圧によ
り、電動モータが充分に大きな回転力をもたらすことが
できない時に、このロッキング部はそれを上回ることが
できず、電動モータは事実上まったくスタートしない。

過電圧が供給された場合には、調整機構がなめらかに動
作し、電　′動モータが過電圧で動作する場合でさえ、
このロッキング部によって、モータのスイッチがオフに
された時にクランクはその停止位置から離れない。

原理的に、このロッキング部は、電動モータに連続して
動作的に結合されている付加的な部分に作用することが
できる。しかしながら、特許請求の範囲第３項では、ロ
ッキング部と協同するギアリング部が記載されている。

特許請求の範囲第４項および第５項の記載によれば、ク
ランクに固定結合された歯車に、止め具を設けることが
でき、この止め具は、この据付けられた同じロッキング
部と協同する。この歯車は、２つの終端位置に対して異
なった位置を有するので、２つの止め具が設けられてい
なければならない。

これとは逆に、スライドの２つの終端位置に対して同じ
位置を有するギアリング部とロッキング部が協同する解
決法がある。この場合、ギアリング部には、単一の止め
具だけが必要とされる。この実施例のロッキング部は、
圧縮バネにより止め具の動作パスに押込まれたロッキン
グピンを有している。この種の螺旋状の圧縮バネのロッ
キング力は、止め具と協同できる１つのバネの考えられ
る使用よりも１、狭い許容範囲に予め定めることができ
る。

［発明の実施例コ 第１図および第２図は、この発明に関係して記載される
べき調節装置の主な機能を示すものである。ハウジング
１０内には、スライド１１が、その長手方向にスライド
できるように取付けられている。

このスライド１１は、調節装置の出力素子である押し込
みロッド１２に動作的に接続されている。この押し込み
ロッド１２は、自動車のドアロック機構に作用するもの
である。スライド１１には、２つの止め具１３および１
４が設けられており、これらは共に、クランク１６のク
ランクビン１５と協同して動作する。

第１図かられかるように、スライド１１の２つの止め具
１３と１４との間のスペースＡは、その調節方向におい
て、クランク１６の回転半径すなわち回転の中心Ｍから
クランクビン１５までのスペースよりも小さくなってい
る。このことは、与えられたクランク半径においてのス
ライド１１の大きなリフト力を可能にする。２つの止め
具１３と７１４との間のスライド１１の調節方向に対し
て垂直な方向のスペースＢは、クランクビン１５の直径
よりもわずかに大きい。第１図に示されている停止位置
において、クランクビン１５は２つの止め具１３および
１４の２つの調節パス間の中央に位置している。したが
って、この停止位置においては、スライド１１はクラン
クビン１５およびクランク１６から完全に切離されてお
り、押し込みロッド１２が設けられているスライド１１
を、一方の停止位置から他方の停止位置へ、手動により
滑らかにスライドさせることができる。

クランクビン１５を駆動するモータのスイッチがオンに
されると、クランクビン１５はその円形の調節パスで時
計方向に調節される。そしてこのクランクビン１５は、
止め具１４にぶつかる。このクランクビン１５の回転動
作が続けられ、第１Ｓｂに示されている位置にクランク
ビン１５が到達するまで、止め具１４およびスライド１
１はその調節方向に沿ってスライドされる。回転角度が
１８０度を越えると、り゛ランクビン１５は、止め具１
３と１４の動作パス間の中央に位置するように停止する
。したがって、この他方の停止位置において、電動モー
タとスライド１１とは再び完全に分離されることにる。

第１図ａおよび第１図すかられかるように、各調節動作
毎にクランクビン１５は、１８０度の回転角度で同じ回
転方向に動作される。調節動作において、一方の止め具
はクランクビン１５の動作パスから外れ、他の一方の止
め具がクランクビン１５の動作パスに入って来る。クラ
ンクビン１５は、その回転動作の一部の期間でだけ、止
め具１３または１４に結合されるが、回転角度が１８０
度を越えた停止位置においては、クランクビン１５はス
ライド１１から分離される。

第２図は、この発明を説明するための基本的な回路を示
す図である。電動モータ２０は、リミットスイッチ２１
に接続されており、このリミットスイッチ２１は切替ス
イッチとして構成されている。押し込みロッド１２は、
詳細は図示しないがキー２２または内部ロックノブ２３
を用いることによって動作可能となる自動車ドアロック
に対して働くものである。さらに、２ウエイスイツチ２
４が、この押し込みＯラド１２に接続されている。第２
図の内部Ｏツクノブ２３が右手力°向に押されると、２
ウエイスイツチ２４は切替られ、この結果、リミットス
イッチ２１および２ウエイスイツチ２４によって、電動
モータ２０には、正側の電極２５と負側の電極２６から
電源電圧が供給される。そして、クランクビン１５は、
ある停止位置から他の停止位置に変化される。この第２
の停止位置において、リミットスイッチ２１が切替られ
るので、電動モータ２０への電流は遮断される。次に、
内部ロックノブ２３が左手方向に再び移動されると、電
動モータ２０の駆動回路は再び閉じられるが、クランク
ビン１５がスライド１１の２つの止め具１３および１４
の動作パスの外側にあると、この駆動回路はすぐに再び
開放される。調節装置を過電圧で動作させると、この調
節装置は、クランクビン１５を通常の停止位置を越えた
位！まで動かすことが生じ得る。これは、例えば、第１
図すに破線で示されている位置である。また、不足電圧
で調節装置を動作させた場合には、この調節装置は、ク
ランクビン１５を止め具１４にぶつけることはできるが
、その調節力があまりに小さいと、スライド１１を動か
すことはできない。この場合、スライド１１は、第１ａ
図に破線で示されたクランクビン１５の位置からどちら
へも動くことができなくなる。したがって、このような
場合には、ドアはもはやロックを解除することができな
くなる。

第３図および第４図は、この発明の原理を具体的に示す
実施例であって、第１図および第２図で使用された参照
符号と同一の参照符号が付記されている。この実施例に
おいて、電動モータ２０は、ウオーム３０、および２つ
の歯車３１および３２を介して、歯車３３を駆動させる
。クランクビン１５は、この歯車３３に離心的に固定さ
れている。この歯車ギアリングには、２つの止め具１３
および１４を有したスライド１１が軸方向に可動できる
ように取付けられている。ハウジング１０には、ロッキ
ングピン４１のためのガイド４０が設けられており、こ
のロッキングピン４１は、圧縮バネ４１の力によって図
示された位置にプレストレスされている。この位置にお
いて、ロッキングピン４１は、止め具４３の動作パスの
中へ突出している。この止め具°４３は、中間の歯車で
ある歯車３２にその一体部分として形成されることが好
ましい。ロッキングピン４１と圧縮バネ４２とから成る
ロッキング部４４のロッキング力は、電動モータ２０が
このロッキング部４４のロッキング力を上回る力を有し
た時に、この電動モータ２０がスライド１１を自然に動
かすことができるように設計されている。したがって、
圧縮バネ４２の力は、スライド１１を動かすために必要
な最大限の力と同じ力を少なくとも有しているので、レ
バーの効果的な長さまたは力の減少を考える必要がある
。

第３図に示されたスイッチ位置において、クランクビ＞
１５は、第１図のクランク１６の機能の代わりをする歯
車３３上に位置している。止め具４３は、ロッキングピ
ン４１の正面に接近して位置している。

電動モータ２０のスイッチをオンにすると、中間の歯車
３２が回転し、止め具４３は、圧縮バネ４２の力に対抗
してロッキングピン４１を下方へ押す。電動モータ２０
の駆動力が充分でない場合には、全体のギアリングはブ
ロックされるので、クランクビン１５は、止め具１３ま
たは１４の動作パスのどちらにも位置しない。中間の歯
車３２に回転角度が与えられて、止め具４３の力がロッ
キング部４４のロッキング力を上回ると、クランクビン
１５は、止め具１４の動作パスに入込む。歯車３２とク
ランクビン１５に結合された歯車３３との間のギア比は
、中間の歯車３２が３６０度回転した時に歯車３３が１
８０度回転す゛るように選定されている。したがって、
調節動作が続けられると、止め具４３はロッキング部４
４に再び対抗して停止する。リミットスイッチ２１は、
止め具４３がロッキングピン４１の正面から約２０度ず
れた位置にある時に電動モータ２０のスイッチをオフに
するように構成されている。止め具４３の動作停止位置
の前方のこのスイッチオフ角度は、電動モータ２０に過
負荷がかけられた時でさえ、この電動モータ２０のトル
クが、止め具４３をロッキング部４４を越えて動、かす
には充分でないように選定されている。さらに適切に言
えば、止め具４３はロッキング部４４によって制動され
るので、この結果として、クランクビン１５の停止位置
は正確に定められる。

したがって、スライド１１の手動調節をいつでも行なう
ことができる。

結局、以下のようなことが言える。

各調節動作において、電動モータ２０の調節力は検査さ
れる。この実施例においては、機械的に動作する検査手
段が設けられており、これは、ロッキング部４４と、電
動モータ２０に動作的に結合された部分である止め具４
３とによって実現される。電動モータ２０の調節力が、
スライド１１の調節のために必要な最大限の力と等しい
力を少なくとも有する最少限の値を越えた時に、停止位
置におけるクランクビン１５またはクランク１６とスラ
イド１１との間の必要な分離は妨げられる。具体的な構
成において、止め具４３を、電動モータ２０とクランク
１６との間のギアリング部に取付けることが可能である
。

もちろん、ウオーム３０によって駆動される別個の歯車
に止め具４３を設けることも可能である。ギアリング部
、すなわち止め具４３を伴った歯車３２は、スライド１
１の２つの終端位置に対して同じ位置を有する。このこ
とが、単一の止め具４３を必要とする理由である。もち
ろん、歯車３３゛に止め具を設けて、これを単一のロッ
キング４４と協同して動作させても良い。しかしながら
、このギアリング部は、スライド１１の２つの終端位置
に対して異なった位置を有するので、この場合には、２
つの止め具をこの歯車３３の直径方向に互いに対抗する
ようにして配置する必要がある。

この発明による構成においては、最初に記載した良く知
られた構成例と比較すると、その動作の信頼性が改良さ
れている。つまり、電動モータ２０への供給電圧の大き
な変動に対しても、正確な性能が得られ、特に、手動調
節を確実に実行することが可能となる。もちろん、この
発明の実施例において、スライド１１は、効果的なオー
バーロード結合により、その両側で押し込みロッド１２
に結合されることが好ましい。この結果、ロックすなわ
ち押し込みロッド１２がブロックされた場合でさえ、ト
ラブルは生じなくなる。このオバーロード結合は、電動
モータ２０のスイッチがリミットスイッチ２１によって
オフにされなくすることができる。しかしながら、この
オーバロード結、Ｑｆ　ＧＣよる大きな伝動力は、ロッ
クの手動動作を上回る必要はない。

また、クランクビン１５の位置が正確に定められるので
、第１図ａに示した寸法ＡおよびＢを小さくすることが
でき、これによって、与えられたクランク半径に対して
大きな調節リフト力を得ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は調節装置を概略的に示す図、第２図は第１図に
示した調節装置の電動モータを制御する回路を示す図、
第３図はこの発明による調節装置を示す図、第４図は第
３図に示した調節装置の断面図である。 １０・・・ハウジング、１１・・・スライド、１２・・
・押し込みロッド、１３．１４・・・止め具、１５・・
・クランクビン、１６・・・クランク、２０・・・電動
モータ。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）各調節動作毎に電動モータにより同じ回転方向に
   １８０度の回転角度に駆動されるクランクと、このクラ
   ンクにより２つの終端位置の間で調節されるスライドと
   、上記クランクの回転動作の一部の期間中に上記スライ
   ドに結合され、回転角度が１８０度を越えた停止位置で
   上記スライドから分離される押し込みロッドとを具備し
   、このスライドはその終端位置の間をなめらかに調節さ
   れる調節装置において、 各調節動作毎に電動モータの調節力は検査 され、電動モータ２０の調節力が必要な最大限の調節力
   と等しい力を少なくとも有する最少限の値を越えた時に
   だけ、上記クランクと上記スライドとの間の分離が妨げ
   られることを特徴とする調節装置。
2. （２）電動モータに連続して動作的に結合されている部
   分にロッキング部が割当てられ、スライドの調節のため
   に必要な最大限の調節力に調節されているロッキング力
   は、各調節動作においてクランクとスライドとの間の分
   離を妨げる力を有する特許請求の範囲第１項記載の調節
   装置。
3. （３）少なくとも１つの止め具が電動モータとクランク
   との間のギアリング部に取付けられ、上記止め具は、上
   記調節装置に据付けられたロッキング部と協同して動作
   する特許請求の範囲第２項記載の調節装置。
4. （４）上記ギアリング部は、スライドの２つの終端位置
   に対して異なった位置を有し、２つの終端位置で同じ据
   付けられたロッキング部と協同して動作する２つの止め
   具を有する特許請求の範囲第３項記載の調節装置。
5. （５）上記ギアリング部は、クランクに固定的に結合さ
   れた歯車であり、直径方向に互いに反対に配置された２
   つの止め具を有している特許請求の範囲第４項記載の調
   節装置。
6. （６）ギアリング部は、スライドの２つの終端位置に対
   して同じ位置を有し、このギアリング部は１つの止め具
   だけを有している特許請求の範囲第３項記載の調節装置
   。
7. （７）ギアリング部は、クランクに固定連結された歯車
   を駆動する中間の歯車である特許請求の範囲第６項記載
   の調節装置。
8. （８）ロッキング部は、螺旋状の圧縮バネによって止め
   具の動作パスに押込まれるロッキングピンを有している
   特許請求の範囲第１項乃至第７項のいずれか１項記載の
   調節装置。