JPS61231138A - 高温強度に優れる低熱膨張合金 - Google Patents
高温強度に優れる低熱膨張合金Info
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- JPS61231138A JPS61231138A JP6991085A JP6991085A JPS61231138A JP S61231138 A JPS61231138 A JP S61231138A JP 6991085 A JP6991085 A JP 6991085A JP 6991085 A JP6991085 A JP 6991085A JP S61231138 A JPS61231138 A JP S61231138A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、高温強度に優れる低熱膨張合金に関し、と
くにセラミックスとの接合用合金としての用途に供して
とりわけ好適なものである。
くにセラミックスとの接合用合金としての用途に供して
とりわけ好適なものである。
最近、炭、窒化けい素やアルミナなどのファインセラミ
ックの活用が各分野で盛んに検討されている。中でもか
かるセラミックスのもつ優れた耐熱性の利用が注目を浴
びているが、セラミックスは一方で機械的、熱的衝撃に
比較的弱いすなわち脆いという欠点をもっているので、
単独での使用には限界があり、通常この欠点を補うべく
、靭性および耐熱衝撃性に冨む金属と接合または複合化
して使用される。
ックの活用が各分野で盛んに検討されている。中でもか
かるセラミックスのもつ優れた耐熱性の利用が注目を浴
びているが、セラミックスは一方で機械的、熱的衝撃に
比較的弱いすなわち脆いという欠点をもっているので、
単独での使用には限界があり、通常この欠点を補うべく
、靭性および耐熱衝撃性に冨む金属と接合または複合化
して使用される。
表1に、現在汎用されている代表的なファインセラミッ
クの特性を示す。
クの特性を示す。
表1
※ その温度から急冷したとしても、損傷が生じない温
度。
度。
同図より明らかなように、セラミックスは一般に熱間で
の強度が高く、また熱膨張係数が低い。
の強度が高く、また熱膨張係数が低い。
従って接合用金属としても、セラミックスの使用温度の
ほぼ上限に当る500℃において約50kgf/mm2
以上の高い熱間強度と、0〜500℃間の平均熱膨張係
数が8.0〜9.OX 10−6/ ’C以下程度の低
熱膨張性が必要とされるのである。
ほぼ上限に当る500℃において約50kgf/mm2
以上の高い熱間強度と、0〜500℃間の平均熱膨張係
数が8.0〜9.OX 10−6/ ’C以下程度の低
熱膨張性が必要とされるのである。
(従来の技術)
低熱膨張合金としては、従来からFe−3s%Niイン
バー合金やl”e−32%Ni−5%COの組成になる
スパーインバー合金が知られている。
バー合金やl”e−32%Ni−5%COの組成になる
スパーインバー合金が知られている。
この種合金は、冷却過程で生じる体積収縮を、キュリ一
点以下での磁気発生に伴う大きな自発体積磁歪(膨張)
によって相殺することにより、常温付近における熱膨張
係数αを、α恒Oに保持するものである。ただしこれら
の合金のキュリ一点はいずれも200℃近辺であり、従
って200℃程度までは低熱膨張性を維持できるが、そ
れ以上の高温になるとαは急激に大きくなる。
点以下での磁気発生に伴う大きな自発体積磁歪(膨張)
によって相殺することにより、常温付近における熱膨張
係数αを、α恒Oに保持するものである。ただしこれら
の合金のキュリ一点はいずれも200℃近辺であり、従
って200℃程度までは低熱膨張性を維持できるが、そ
れ以上の高温になるとαは急激に大きくなる。
またガラス封着用合金として利用されているFB −2
9Ni−17Go合金は、0℃から500℃までの平均
熱膨張係数がαo 〜s oo、c= 6.5x 10
−’/℃と熱膨張に関しては優れた特性をそなえている
が、反面耐熱強度は低く、500℃における引張り強さ
はせいぜい20cgf/mm2程度であるため、セラミ
ックスのもつ高温高強度特性を十分に活かすことはでき
ない。
9Ni−17Go合金は、0℃から500℃までの平均
熱膨張係数がαo 〜s oo、c= 6.5x 10
−’/℃と熱膨張に関しては優れた特性をそなえている
が、反面耐熱強度は低く、500℃における引張り強さ
はせいぜい20cgf/mm2程度であるため、セラミ
ックスのもつ高温高強度特性を十分に活かすことはでき
ない。
一方高い熱間強度および耐熱衝撃性をそなえるものとし
ては、鉄基合金やニッケル基合金など多数が開発されて
いる。これらの合金では500℃における熱間引張り強
さが50〜100kgf /mm2程度のものが容易に
得られるけれども、熱膨張係数が14〜22X 10−
6/ ℃と大きいため、セラミックスと接合した場合に
両者の熱膨張差によって、接合部ではく離したり、セラ
ミックスに割れが生じることがあった。
ては、鉄基合金やニッケル基合金など多数が開発されて
いる。これらの合金では500℃における熱間引張り強
さが50〜100kgf /mm2程度のものが容易に
得られるけれども、熱膨張係数が14〜22X 10−
6/ ℃と大きいため、セラミックスと接合した場合に
両者の熱膨張差によって、接合部ではく離したり、セラ
ミックスに割れが生じることがあった。
(発明が解決しようとする問題点)
このように従来は、高い熱間強度と低い熱膨張係数を併
せ持つ合金は存在せず、その開発が望まれていた。
せ持つ合金は存在せず、その開発が望まれていた。
この点、Ni系合金にTi 、Alを添加してNi 3
(Ti 、 A1.)を時効析出させると、冷。
(Ti 、 A1.)を時効析出させると、冷。
熱間強度が上昇することから、この現象を利用して前記
インバー合金の高温強度の改善を図ることが考えられた
が、インバー合金にTiや八ぶを添加すると、キュリ一
点が急激に低下すると共にキュリ一点以下での熱膨張係
数が増大し、さらにはマルテンサイト温度も上昇し、い
ずれにしても0〜500℃の温度範囲において適切な熱
膨張係数は得られなかったのである。
インバー合金の高温強度の改善を図ることが考えられた
が、インバー合金にTiや八ぶを添加すると、キュリ一
点が急激に低下すると共にキュリ一点以下での熱膨張係
数が増大し、さらにはマルテンサイト温度も上昇し、い
ずれにしても0〜500℃の温度範囲において適切な熱
膨張係数は得られなかったのである。
この発明は、上記の実情に鑑みて開発されたもので、高
い熱間強度と低い熱膨張係数という相反する二つの特性
を兼ねそなえ、とくにセラミックスとの接合用合金とし
て有用な高温強度に優れる低熱膨張合金を提案すること
を目的とする。
い熱間強度と低い熱膨張係数という相反する二つの特性
を兼ねそなえ、とくにセラミックスとの接合用合金とし
て有用な高温強度に優れる低熱膨張合金を提案すること
を目的とする。
(問題点を解決するための手段)
すなわちこの発明は、C:0,1wt%〈以下単に%で
示す)以下、St : 0.5%以下、Mn :
0.5%以下、Ti : 0.5〜3.0%およ
びAぶ:1.0%以下、ときにはさらにNb : 3
.0%以下を含み、かつNi:29゜0〜50.0%お
よびCO:11.O〜18.0%を、Ni +Co :
43.O〜51.0%の範囲において含有し、残部は実
質的にl”eの組成になり、時効処理後500℃におけ
る引張り強さが50kgr/mm2以上でかつ0〜50
0℃間の平均熱膨張係数が8.5×10−6X℃以下で
ある高温強度に優れる低熱膨張合金である。
示す)以下、St : 0.5%以下、Mn :
0.5%以下、Ti : 0.5〜3.0%およ
びAぶ:1.0%以下、ときにはさらにNb : 3
.0%以下を含み、かつNi:29゜0〜50.0%お
よびCO:11.O〜18.0%を、Ni +Co :
43.O〜51.0%の範囲において含有し、残部は実
質的にl”eの組成になり、時効処理後500℃におけ
る引張り強さが50kgr/mm2以上でかつ0〜50
0℃間の平均熱膨張係数が8.5×10−6X℃以下で
ある高温強度に優れる低熱膨張合金である。
以下この発明を具体的に説明する。
まずこの発明において、成分組成範囲を上記のとおりに
限定した理由について説明する。
限定した理由について説明する。
C:0.1%以下、
Cは、TiやNbなどと結合して炭化物を形成し、強度
の向上に寄与するが、多量に含まれると、後述するよう
に時効処理においてNiと金属間化合物を形成し微細分
散して強度向上に寄与するTi、Nbを減少させる結果
、かえって熱間強度の低下を招くので、061%以下の
範囲で添加することにした。
の向上に寄与するが、多量に含まれると、後述するよう
に時効処理においてNiと金属間化合物を形成し微細分
散して強度向上に寄与するTi、Nbを減少させる結果
、かえって熱間強度の低下を招くので、061%以下の
範囲で添加することにした。
3i : 0.5%以下、
Siは、溶解時における脱酸剤として有用であるが、含
有量が、5%を超えるとキュリ一点が低湿側に移行し、
熱膨張係数が大きくなるので、S1含有囲は0.5%以
下に限定した。
有量が、5%を超えるとキュリ一点が低湿側に移行し、
熱膨張係数が大きくなるので、S1含有囲は0.5%以
下に限定した。
Mn : 0.5%以下
MnもSi同様、溶解時における脱酸剤として有効に寄
与するが、含有量が0.5%を超えるとやはり熱膨張係
数が大きくなるので、0.5%以下に限定した。
与するが、含有量が0.5%を超えるとやはり熱膨張係
数が大きくなるので、0.5%以下に限定した。
Ti : 0,5〜3.0%
Tiは、時効処理によってNi 3Tiの金属間化合物
を微細に析出させ、熱間強度を著しく向上させる有用な
元素である。しかしながら0.5%未満ではその添加効
果に乏しく、一方3.0%を超えるとキュリ一点が極端
に低温側に移行し、熱膨張係数が大きくなるので、T1
含有糟は0.5〜3.0%の範囲に限定した。
を微細に析出させ、熱間強度を著しく向上させる有用な
元素である。しかしながら0.5%未満ではその添加効
果に乏しく、一方3.0%を超えるとキュリ一点が極端
に低温側に移行し、熱膨張係数が大きくなるので、T1
含有糟は0.5〜3.0%の範囲に限定した。
AJ2:1.0%以下、
A℃は、T1と共存させることにより、時効処理時に金
属間化合物N! 3 (Ti 、Al)を析出させて熱
間強度を向上させるが、含有量が1.0%を超えるとキ
ュリ一点が低温側に大幅に移行すると共に熱膨張係数が
大きくなるので、1.0%以下に限定した。
属間化合物N! 3 (Ti 、Al)を析出させて熱
間強度を向上させるが、含有量が1.0%を超えるとキ
ュリ一点が低温側に大幅に移行すると共に熱膨張係数が
大きくなるので、1.0%以下に限定した。
Ni:29.O〜50.0%
Niは後述するCOと共に、熱膨張係数の低減に有効に
寄与するだけでなく、時効処理においてNi (Ti
、AI Nb )の微細な金属間化合物を析出させる
ことによって熱間強度を向上させる上でも有用な元素で
あるが、29.0%に満たないと−40℃以上の温度で
マルテンサイト変態を起こして熱膨張係数を大きくする
おそれが大きく、一方50.0%を超えると自発体積磁
歪の減少にともなってやはり熱膨張係数が大きくなるの
で、Ni含有量は29.O〜SO,O%の範囲に限定し
た。
寄与するだけでなく、時効処理においてNi (Ti
、AI Nb )の微細な金属間化合物を析出させる
ことによって熱間強度を向上させる上でも有用な元素で
あるが、29.0%に満たないと−40℃以上の温度で
マルテンサイト変態を起こして熱膨張係数を大きくする
おそれが大きく、一方50.0%を超えると自発体積磁
歪の減少にともなってやはり熱膨張係数が大きくなるの
で、Ni含有量は29.O〜SO,O%の範囲に限定し
た。
Co:11.O〜18.0%
COは、キュリ一点を高温側に効果的に移行し得る元素
で熱膨張係数に強く関与するが、0〜500℃の温度範
囲で最小の熱膨張係数が得られるのは11.0〜18.
0%の範囲であるので、COはこの範囲で添加すること
にした。
で熱膨張係数に強く関与するが、0〜500℃の温度範
囲で最小の熱膨張係数が得られるのは11.0〜18.
0%の範囲であるので、COはこの範囲で添加すること
にした。
1’Ji +Co:43.O〜51.0%Niおよび
COは、上述したように高温強度の向上や熱膨張係数の
低減に有効に寄与するが、上記の範囲で添加したとして
も必ずしも良好な結果が得れるというわけではなく、熱
膨張係数の低減にはNi とCOとの合計量が重要であ
る。
COは、上述したように高温強度の向上や熱膨張係数の
低減に有効に寄与するが、上記の範囲で添加したとして
も必ずしも良好な結果が得れるというわけではなく、熱
膨張係数の低減にはNi とCOとの合計量が重要であ
る。
第1図に、熱膨張係数αおよびキュリ一点θに及ぼすN
1+Coの影響について調べた結果を示す。
1+Coの影響について調べた結果を示す。
同図より明らかなように、(Ni +Co>が43.0
%に満たないと2、キュリ一点θが300’C以下にな
るかマルテンサイト変態を生じ、結果として熱膨張係数
αが急激に上昇するため、0〜500℃における平均熱
膨張係数αは8.5X 10−6/ ’Cより大きくな
り、一方51.0%を超えると0℃からキュリ一点(4
50℃)までの熱膨張係数αが底上げされる結果、やは
り平均熱膨張係数αは8,5X10−6i℃を超えるの
で、(Ni +Co )は43.0〜51.0%の範囲
に制限することが肝ばである。
%に満たないと2、キュリ一点θが300’C以下にな
るかマルテンサイト変態を生じ、結果として熱膨張係数
αが急激に上昇するため、0〜500℃における平均熱
膨張係数αは8.5X 10−6/ ’Cより大きくな
り、一方51.0%を超えると0℃からキュリ一点(4
50℃)までの熱膨張係数αが底上げされる結果、やは
り平均熱膨張係数αは8,5X10−6i℃を超えるの
で、(Ni +Co )は43.0〜51.0%の範囲
に制限することが肝ばである。
以上基本成分について説明したが、この発明では、高温
強度改善成分としてNbを添加することもできる。
強度改善成分としてNbを添加することもできる。
Nb : 3.0%以下、
Nbは、固溶体強化元素としてまた(T1゜An)と共
に析出硬化元素としても作用し、熱間強度の向上に寄与
する。しかしながらNbは、フェライトフォーマ−とし
ても作用するので、含有量が3.0%を超えると磁化が
減少するだけでなく、キュリ一点の低温度側への移行を
促し、結果的に熱膨張係数を増大させるため、添加する
にしても3.0%以下の範囲とする必要がある。
に析出硬化元素としても作用し、熱間強度の向上に寄与
する。しかしながらNbは、フェライトフォーマ−とし
ても作用するので、含有量が3.0%を超えると磁化が
減少するだけでなく、キュリ一点の低温度側への移行を
促し、結果的に熱膨張係数を増大させるため、添加する
にしても3.0%以下の範囲とする必要がある。
次にこの発明鋼の製造法について説明する。
この発明鋼は、Ti 、AぶときにはNl)を高濃度で
含有しているので、溶解に当っては真空または非酸化性
雰囲気中で行う必要があり、鋳込んだのちは熱間鍛造圧
延によって所定の形状とする。
含有しているので、溶解に当っては真空または非酸化性
雰囲気中で行う必要があり、鋳込んだのちは熱間鍛造圧
延によって所定の形状とする。
ついで、1ooo〜1150℃の温度範囲における均熱
を経て水冷ないしは空冷する溶体化処理を施したのち、
600〜750℃程度の温度に1〜20時間程時間待し
てから空冷する時効処理を施してN1(Ti 、 AJ
!、 Nb >を析出させ、素材を硬化させる。
を経て水冷ないしは空冷する溶体化処理を施したのち、
600〜750℃程度の温度に1〜20時間程時間待し
てから空冷する時効処理を施してN1(Ti 、 AJ
!、 Nb >を析出させ、素材を硬化させる。
ここに溶体化処理温度を1000〜1150℃としたの
は、処理温度が1000℃に満たないと固溶元素の溶は
込みが不足し、一方1150℃を超えるとマトリックス
の結晶が粗大化して脆くなるからである。また時効処理
温度を600〜750℃としたのは、この温度範囲で熱
間強度が最も高くなるからである。
は、処理温度が1000℃に満たないと固溶元素の溶は
込みが不足し、一方1150℃を超えるとマトリックス
の結晶が粗大化して脆くなるからである。また時効処理
温度を600〜750℃としたのは、この温度範囲で熱
間強度が最も高くなるからである。
(作 用)
この発明において、高い熱間強度と低い熱膨張係数が得
られるのは、自発体積磁歪による熱膨張係数の低減を十
分に発揮させるに足るNi+c。
られるのは、自発体積磁歪による熱膨張係数の低減を十
分に発揮させるに足るNi+c。
量を確保した上で、さらにN1(Ti、Al。
Nb)の微細分散析出を図ったことによる。
(実施例)
表2に示した各成分組成になる供試鋼(NO61〜13
)を真空誘導溶解炉においてそれぞれ30kgづつ溶解
してから、5011φのインゴットを作成し、ついで熱
間鍛造、圧延を施して12mmφの丸棒とした。その後
の熱処理は次のとおりである。
)を真空誘導溶解炉においてそれぞれ30kgづつ溶解
してから、5011φのインゴットを作成し、ついで熱
間鍛造、圧延を施して12mmφの丸棒とした。その後
の熱処理は次のとおりである。
N001〜5の適合例およびNo6〜9の比較例につい
ては、1050℃に1時間均熱保持後水冷する溶体化処
理を施したのち、650℃、5時間の時効処理を行った
。
ては、1050℃に1時間均熱保持後水冷する溶体化処
理を施したのち、650℃、5時間の時効処理を行った
。
No、10(スーパーインバー合金)およびNo。
11(コバール)については、850℃で溶体化処理を
行った・ No、12のNi基超超耐熱鋼、1100℃で溶体化処
理後、100℃で5時間の時効処理を行った。
行った・ No、12のNi基超超耐熱鋼、1100℃で溶体化処
理後、100℃で5時間の時効処理を行った。
No、13の鉄基耐熱鋼は、980℃で油冷後、720
℃で5時間の時効処理を施した。
℃で5時間の時効処理を施した。
かくして得られた各試料のキュリ一点、熱膨張係数およ
び熱間引張り強さについて調べた結果を表3に示す。な
お熱膨張係数の測定は、5IIIIIlφ×50mn+
lの試片を削り出して一30℃から550℃まで測定し
、0〜500℃間の平均値で示した。、また熱間引張り
試験は、平行部を6II1mφX 30mmとし、50
0℃に15分間保持後に行った。
び熱間引張り強さについて調べた結果を表3に示す。な
お熱膨張係数の測定は、5IIIIIlφ×50mn+
lの試片を削り出して一30℃から550℃まで測定し
、0〜500℃間の平均値で示した。、また熱間引張り
試験は、平行部を6II1mφX 30mmとし、50
0℃に15分間保持後に行った。
表3においてNO66は(Ni +(:、o )が43
.0%以下の比較例で、溶体化処理および時効処理にお
けるWWまでの冷却途中でマルテンサイト変態を起し、
熱間強度には優れるものの、平均熱膨張係数は10.2
8 xlo−’/℃と大ぎな値を示すと共に、熱膨張曲
線はヒステリシス・ループを呈した。
.0%以下の比較例で、溶体化処理および時効処理にお
けるWWまでの冷却途中でマルテンサイト変態を起し、
熱間強度には優れるものの、平均熱膨張係数は10.2
8 xlo−’/℃と大ぎな値を示すと共に、熱膨張曲
線はヒステリシス・ループを呈した。
N017は、(Co +Ni )が51.0%以上の例
であり、キュリ一点は434℃と高温ではあるが、熱膨
張係数は8.71 X10−6/℃とやや大きな値を示
した。
であり、キュリ一点は434℃と高温ではあるが、熱膨
張係数は8.71 X10−6/℃とやや大きな値を示
した。
No、8はTiが3.0%以上の例、またNo。
9はNbが3.0%以上の例である。両者共に熱間引張
り強さは良好ではあるものの、熱膨張係数は9〜12X
10−6/ ’Cと高い値を示した。
り強さは良好ではあるものの、熱膨張係数は9〜12X
10−6/ ’Cと高い値を示した。
No、10の参考例(スーパーインバー合金)は、10
0℃以下の低温ではα≠0.58 x 10−6/℃と
熱膨張係数は極めて小さかったが、キュリ一点は220
℃と低く、またキュリ一点を超えるとαは急激に大きく
なので0〜500℃間の平均熱膨張係数は8.7X 1
0−6 /℃とさほど良好な値は得られなかつた。加え
て熱間引張り強さは18kgf 7mm2と極めて低い
値しか得られなかった。
0℃以下の低温ではα≠0.58 x 10−6/℃と
熱膨張係数は極めて小さかったが、キュリ一点は220
℃と低く、またキュリ一点を超えるとαは急激に大きく
なので0〜500℃間の平均熱膨張係数は8.7X 1
0−6 /℃とさほど良好な値は得られなかつた。加え
て熱間引張り強さは18kgf 7mm2と極めて低い
値しか得られなかった。
No、11のコバールは、熱膨張係数は良好であったが
、熱間引張り強さが22tg f 7mm2と小さかっ
た。
、熱間引張り強さが22tg f 7mm2と小さかっ
た。
No 、 12.13の両画熱鋼はいずれも、引張り強
さは良好であったが、熱膨張係数は15.1〜17.6
X10−’/℃と極めて高かった。
さは良好であったが、熱膨張係数は15.1〜17.6
X10−’/℃と極めて高かった。
これに対しこの発明に従い得られたもの(NO81〜5
)はいずれも、平均熱膨張係数は7.12〜8.36
X 10−6/℃と小さく、また熱間引張り強さは52
.1〜100kgf /a+2と高い値が得られた。
)はいずれも、平均熱膨張係数は7.12〜8.36
X 10−6/℃と小さく、また熱間引張り強さは52
.1〜100kgf /a+2と高い値が得られた。
(発明の効果)
かくしてこの発明によれば、セラミックスと同程度の低
い熱膨張係数および同等ないしはそれ以上の高い熱間強
度を併せもつ、熱間強度に優れる低熱膨張合金を得るこ
とができ、とくにセラミックス接合用合金としての用途
に供して偉効を奏する。
い熱膨張係数および同等ないしはそれ以上の高い熱間強
度を併せもつ、熱間強度に優れる低熱膨張合金を得るこ
とができ、とくにセラミックス接合用合金としての用途
に供して偉効を奏する。
第1図aおよびbはそれぞれ、熱膨張係数αおよびキュ
リ一点θに及ぼす(Ni +Co )量の影響を示した
グラフである。 特許出願人 東北特殊鋼株式会社 第1図 Ca) (b) MoすCo (’l)
リ一点θに及ぼす(Ni +Co )量の影響を示した
グラフである。 特許出願人 東北特殊鋼株式会社 第1図 Ca) (b) MoすCo (’l)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、C:0.1wt%以下、 Si:0.5wt%以下、 Mn:0.5wt%以下、 Ti:0.5〜3.0wt%および Al:1.0wt%以下 を含み、かつ Ni:29.0〜50.0wt%および Co:11.0〜18.0wt% を、Ni+Co:43.0〜51.0wt%の範囲にお
いて含有し、残部は実質的にFeの組成になり、時効処
理後500℃における引張り強さが50kgf/mm^
2以上でかつ0〜500℃間の平均熱膨張係数が8.5
×10^−^6/℃以下である高温強度に優れる低熱膨
張合金。 2、C:0.1wt%以下、 Si:0.5wt%以下、 Mn:0.5wt%以下、 Ti:0.5〜3.0wt% Al:1.0wt%以下および Nb:3.0wt%以下 を含み、かつ Ni:29.0〜50.0wt%および Co:11.0〜18.0wt% を、Ni+Co:43.0〜51.0wt%の範囲にお
いて含有し、残部は実質的にFeの組成になり、時効処
理後500℃における引張り強さが50kgf/mm^
2以上でかつ0〜500℃間の平均熱膨張係数が8.5
×10^−^6/℃以下である高温強度に優れる低熱膨
張合金。
Priority Applications (1)
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JP6991085A JPH0627301B2 (ja) | 1985-04-04 | 1985-04-04 | セラミック接合用の高強度低熱膨張合金 |
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JP6991085A JPH0627301B2 (ja) | 1985-04-04 | 1985-04-04 | セラミック接合用の高強度低熱膨張合金 |
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-
1985
- 1985-04-04 JP JP6991085A patent/JPH0627301B2/ja not_active Expired - Lifetime
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