JPS61222152A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPS61222152A
JPS61222152A JP60062692A JP6269285A JPS61222152A JP S61222152 A JPS61222152 A JP S61222152A JP 60062692 A JP60062692 A JP 60062692A JP 6269285 A JP6269285 A JP 6269285A JP S61222152 A JPS61222152 A JP S61222152A
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JP
Japan
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resin
core
glass transition
corpuscles
transition temperature
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JP60062692A
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Yoshinobu Nakamura
吉伸 中村
Haruo Tabata
田畑 晴夫
Shinjiro Uenishi
上西 伸二郎
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • H01L23/28Encapsulations, e.g. encapsulating layers, coatings, e.g. for protection
    • H01L23/29Encapsulations, e.g. encapsulating layers, coatings, e.g. for protection characterised by the material, e.g. carbon
    • H01L23/293Organic, e.g. plastic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

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  • Epoxy Resins (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、内部応力が小さく、耐湿性および耐熱衝撃
性に優れた封止用樹脂組成物で封止された半導体装置に
関する。
[従来の技術] (発明の背景) 一般に半導体素子の封止手段は金属やセラミックによる
気密封止とエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いる樹
脂封止に大別されるが、最近では生産性およびコストの
点から樹脂封止が主流になり、メモリ、マイクロコンピ
ュータ−などのVLSI(超高密度集積回路)に至るま
で樹脂封止が採用されるようになっている。しかしなが
ら、半導体装置分野の技術革新によって集積度の増加と
ともに素子サイズの大型化に反し、パッケージは小型化
、薄形化の傾向にあるため、必然的に配゛線の微細化が
進み、これに伴って、封止材料に対して信頼性の向上が
要望されている。
とくに半導体素子と封止用樹脂組成物間に発生する熱応
力が半導体装置の耐湿性および耐熱衝撃性に大きな影響
を与えることとなるから、このような半導体装置におい
ては半導体素子を封止する封止材料の熱応力の低減化が
重要課題となっている。
(従来の技術及びその欠点) そこで従来より封止材料に使用されるエポキシ樹脂の低
応力化が種々試みられており、現在その主流はゴム類を
添加する方法である。
すなわち、従来の封止材料は、一般にゴム類とエポキシ
樹脂が相溶しないことを利用してエポキシ樹脂の連続相
中にゴム類の粒子を分散相とした、いわゆる「海−島構
造」をとらせることによりエポキシ樹脂の高い耐熱性を
維持させたままで、ゴム類の粒子にて熱応力を吸収、緩
和させようとするものである。
この発明者らは、かかるエポキシ樹脂の熱応力低減化に
ついて種々検討を加えたところ、ゴム類の粒子を分散相
とした封止材料では、封止成形時の加熱によってゴム類
の二重結合が切れて劣化を生じ、硬化後の封止用樹脂組
成物の熱応力低減化が十分図れないことが判明した。
そこで、この発明者らは、分散相としてゴム類を使用す
る代わりに(メタ)アクリル酸エステル樹脂を使用し、
しかもこの場合エポキシ樹脂中で、(メタ)アクリル酸
単量体の重合を行うことが、エポキシ樹脂の熱応力低減
化に優れた効果を奏することを見い出し、すでに開示し
た。(特願昭59−220936〜8号) (従来技術の欠点) しかしながら、上記この発明者らが既開示の(メタ)ア
クリル酸エステル樹脂をエポキシ樹脂に分散した封止用
樹脂組成物は、なる程秀れた熱応力低減能が有るが、場
合によっては連続相であるエポキシ樹脂中に、これら°
分散成分が一部溶解する現象を呈し、この現象によって
硬化後の樹脂強度を低下させる等の欠点が生じた。
すなわち、エポキシ樹脂中で(メタ)アクリル酸エステ
ル単量体を重合する前記既開示の封止用樹脂組成物にお
いては、(メタ)アクリル酸エステル樹脂の分子量によ
って「海−島構造」が変化し、(メタ)アクリル酸エス
テルのエポキシ樹脂中での分散状態が不均一となり、し
たがって硬化後の封止用樹脂組成物の品質が不均一とな
り、同封止用樹脂組成物の熱応力の低減化を十分に図れ
ないという弊害が惹起したのである。
(問題を解決するための手段) この発明では、ガラス転移温度が室温以下の(メタ)ア
クリル酸エステル系樹脂からなる核と、この核の外周面
を、ガラス転移温度が70℃以上となるべき反応性二重
結合を1個有する不飽和単量体の重合体樹脂を基本樹脂
としてなる外層にて被膜して形成された、直径が15μ
m以下の微粒子をエポキシ樹脂に混合してなる樹脂組成
物により封止されていることを特徴とする半導体装置を
提供せんとするものである。
(発明の構成) この発明で使用する上記樹脂組成物中に混合分散成分と
して含まれる微粒子とは、核と、この核の外周面が外層
にて被膜されてなる。
この発明において、この核はガラス転移温度が室温以下
すなわち25℃以下のものが望ましく使用できる。
その理由は、この発明においては主に分散成分たる微粒
子の核によって熱応力の吸収、緩和作用を営むものであ
るが、室温より高いガラス転移点温度を有するものでは
、この発明の目的とする熱応力の吸収、緩和効果が充分
に得られないからである。
この発明においては、微粒子の核を構成する樹脂として
はガラス転移温度が室温以下の(メタ)アクリル酸エス
テル系樹脂が望ましく使用でき、特に(メタ)アクリル
酸エステル樹脂、もしくは(メタ)アクリル酸エステル
単量体と重合性ビニル基を2個以上有する不飽和単量体
との共重合体樹脂若しくはこの共重合体樹脂といずれか
一方の重合体樹脂とのポリマーブレンド樹脂、または(
メタ)アクリル酸エステル樹脂とエポキシ基を有する不
飽和単量体の重合体樹脂とのポリマーブレンド樹脂を挙
げることができる。
ここで規定する(メタ)アクリル酸エステル系樹脂また
は後記外層を構成する反応性二重結合を1個有する不飽
和単量体の重合体樹脂のガラス転移温度は示差熱量針等
で測定され、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂等間々
の樹脂について公知となっている値をさす。
通常これらガラス転移温度の値は平均重合度が少なくと
も100以上の(メタ)アクリル酸エステル系樹脂等の
樹脂について測定されたものであるこの発明の微粒子の
核を構成する(メタ)アクリル酸エステル樹脂の形成に
使用する原料単量体としては、一般に汎用されているア
クリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルが使用さ
れる。
このアクリル酸エステルの具体例としては、アルキル基
がメチル基、エチル基、n−プロピル基、直鎖状および
分岐状であるブチル基、2−エチルヘキシル基などから
なるアクリル酸アルキルエステルが好適なものとして挙
げられる。
またメタクリル酸エステルの具体例として、アルキル基
が炭素数4〜12の直鎖状および分岐状である例えばブ
チル基、イソブチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、
オクチル基、ドデシル基、オクタデシル基等であるメタ
クリル酸アルキルエステルのほか、側鎖が直鎮状および
分岐状であるメタクリル酸オクタデシル、メタクリル酸
2−エチルヘキシル、メタクリル酸ヒドロキシエチル等
が好適なものとして挙げられる。
そしてこれら単量体は2種以上を併用してもよい。
尚、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピルでは、これらのみを使用すると生成する
メタクリル酸エステル樹脂のガラス転移温度が室温より
高くなり、これらガラス転移温度が室温より高いメタク
リル酸エステルは装置全体の熱応力を低下させないので
この発明においては好ましくない。
この発明において最も好ましく使用できる(メタ)アク
リル酸エステル樹脂としては、アクリル酸エチル、アク
リル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタ
クリル酸オクタデシルを挙げることができる。
又、この発明において上記核の組成は、上記(メタ)ア
クリル酸エステル単量体と重合性ビニル基を2個以上有
する不飽和単量体(好ましくは1分子中に2個以上のビ
ニル基を有する不飽和単量体1種以上)との共重合体お
よび/または重合体をポリマーブレンドせしめた樹脂で
ガラス転移温度が室温以下の樹脂であってもよい。
尚、この明細書を通じて共重合体および/または重合体
のポリマーブレンドという表現は、共重合体樹脂、共重
合体樹脂といずれか一つの重合体樹脂の混合物、重合体
樹脂の混合物の三態様のいずれかということを意味し、
かつこの混合物という表現は(共)重合体樹脂が「海−
島」状に分散している状態゛をも含む意味である。
この発明で使用できる1分子中に2(11以上の重合性
ビニル基を有する単量体として、ジビニルベンゼン、ジ
メタクリル酸モノエチレングリコール、ジメタクリル酸
ジエチレングリコール、ジメタクリル酸テトラエチレン
グリコール、ジメタクリル酸ネオペンチルグリコール、
トリメタクリル酸トリメチロールプロパン、ジメタクリ
ル酸1.6−ヘキサンジオール、ジメタクリル酸ビスフ
ェノールA1アクリル酸ジエチレングリコール、ジアク
リル酸テトラエチレングリコール、ジアクリル酸ネオペ
ンチルグリコール、ジアクリル酸1.5−ベンタンジオ
ール、ジアクリル酸1.6−ヘキサンジオール、トリア
クリル酸トリメチロールプロパン等が挙げられる。
このような1分子中に2個以上の重合性ビニル基を有す
る単量体は、前記した(メタ)アクリル酸エステル樹脂
を形成し得る単量体を含む全単量体成分中の0.5〜1
5重量2を占める割合で使用するのがよく、この使用量
が0.5重量%未満では(メタ)アクリル酸エステル系
樹脂の微粒子がエポキシ樹脂に対して固定化されにくく
なり、逆に15重量%より多くなると樹脂全体のガラス
転移温度が上昇し、内部応力を吸収する性質が失われる
この発明において、上記(メタ)アクリル酸エステル単
量体と重合性ビニル基を2個以上有する不飽和単量体と
の共重合体および/または重合体のポリマーブレンド樹
脂として最も好ましく使用できるものとしては、ジビニ
ルベンゼンあるいはジメタクリル酸モノ、ジ、テトラエ
チレングリコールと前述の(メタ)アクリル酸エステル
の共重合体樹脂および/または重合体ポリマーブレンド
樹脂を挙げることができる。
更にこの発明において上記核の組成は、上記(メタ)ア
クリル酸エステル単量体とエポキシ基を有する不飽和単
量体との共重合体樹脂および/または重合体樹脂をポリ
マーブレンドした樹脂であってガラス転移温度が室温以
下の樹脂でもよい。
このようなエポキシ基を有する単量体とは、メタクリル
酸ジグリシジル、アクリル酸グリシジル等であり、これ
を使用することにより、上述した(メタ)アクリル酸エ
ステル樹脂を形成し得る単量体を単独で用いた場合に比
較して熱応力の低減効果を更に高め、半導体装置の耐湿
性および耐熱衝撃性を著しく向上させると共に、上記単
独使用においては封止後の樹脂に若干化じる曇りを防止
する機能を有するものである。
このような機能が発現される理由については明確ではな
いが、エポキシ樹脂中で重合によって生成した(メタ)
アクリル酸エステル系樹脂の微粒子にエポキシ基が含有
されるため、この微粒子を含む変性エポキシ樹脂を主成
分とした樹脂組成物によって半導体装置の封止を行った
際、エポキシ樹脂の硬化と同時に上記微粒子のエポキシ
基も反応し、その結果該微粒子が表面へ移行したり集中
化して偏在する現象を起こさずに良好な分散状態でエポ
キシ樹脂中に固定され、これによって該微粒子による熱
応力の吸収、緩和作用が最大限に発揮され、また分散不
良に基づく曇が防止されるものと推定される。   ゛ このようなエポキシ基を有する単量体は、前記した(メ
タ)アクリル酸エステル樹脂を形成し得る単量体を含む
全単量体成分中の1.5〜30重Iχを占める割合で使
用するのが望ましい。
その理由は、この使用量が0.5重量%未満では生成し
た(メタ)アクリル酸エステル系樹脂の微粒子がエポキ
シ樹脂に対して固定化されにくくなり、逆に30重量%
より多くなると微粒子の内部でエポキシ基相互の架橋点
が多くなりすぎ、熱応力を充分に吸収しな(なるからい
ずれの場合も好ましくない。
この発明において、このような(メタ)アクリル酸エス
テル樹脂とエポキシ基を有する不飽和単量体との共重合
体樹脂のうち最も望ましく使用できるものとしては、メ
タクリル酸グリシジルと前述の(メタ)アクリル酸エス
テルの共重合体樹脂を挙げることができる。
この発明において、分散成分として使用する微粒子の外
層の組成としては、ガラス転移温度が70℃以上となる
べき反応性二重結合を1個有する不飽和単量体の重合体
樹脂を基本樹脂とする樹脂が好ましく使用できる。
この発明において、反応性二重結合を1個有する不飽和
単量体の重合体樹脂が70℃未満のガラス転移温度を有
するものでは、粘着性が強く微粒子同士が相互に接着し
エポキシ樹脂中での微粒子の分散が悪く、したがって硬
化後の封止用樹脂組成物の品質も不均一となり、封止用
樹脂組成物の熱応力の低減化を十分図れないから、好ま
しくない。
この発明において、反応性二重結合を1個有する不飽和
単量体としては、メタクリル酸メチル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、ビニルカル バゾール、ビニ
ルホルマール、ビニルピロリドン、0−ビニルベンジル
アルコール、スチレン、0−1l−1p−メチルスチレ
ン、2.4−ジメチルスチレン、2.5−ジメチルスチ
レン、3.4−ジメチルスチレン、f)−tertブチ
ルスチレン、p−フェニルスチレン、p−フェノキシス
チレン、p−クロルスチレン、2.5−ジクロルスチレ
ン、α−メチルスチレン、α−ビニルナフタレン等があ
る。
この発明においては比較的親水性度が高く、かつエポキ
シ樹脂との親和性が強いメタクリル酸メチル(分子量1
00、ガラス転移温度100℃)が最も好ましい。
上述の如き単量体の水媒体重合に用いる重合開始剤とし
ては、通常の水媒体重合に使用される水溶性、油溶性の
いずれのものも使用可能である。
望ましくは、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、4
.4−アゾビス−4−シアノバレリン酸、2.2−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩等である。
この発明においては上述の反応性二重結合を1個有する
不飽和単量体のみからなる重合体樹脂に換えて、上記外
層の樹脂は、上記した反応性二重結合を1個有する不飽
和単量体と重合性ビニル基を2個以上有する不飽和単量
体(好ましくは1分子中に2個以上のビニル基を有する
不飽和単量体1種以上)との共重合体樹脂および/また
は重合体をポリマーブレンドした樹脂であってもよく、
この重合性ビニル基を2個以上有する不飽和単量体の具
体例としては、前記核の組成樹脂と同じく次に記載のも
のを用いることができる。
この発明で使用できる1分子中に2個以上の重合性ビニ
ル基を有する単量体として、ジビニルベンゼン、ジメタ
クリル酸モノエチレングリコール、ジメタクリル酸ジエ
チレングリコール、ジメタクリル酸テトラエチレングリ
コール、ジメタクリル酸ネオペンチルグリコール、トリ
メタクリル酸トリメチロールプロパン、ジメタクリル酸
1.6−ヘキサンジオール、ジメタクリル酸ビスフェノ
ールA1アクリル酸ジエチレングリコール、ジメクリル
酸テトラエチレングリコール、ジアクリル酸ネオペンチ
ルグリコール、ジアクリル#1.5−ベンタンジオール
、ジアクリル酸1.6−ヘキサンジオール、トリアクリ
ル酸トリメチロールプロパン等が挙げられる。
このような1分子中に2個以上の重合性ビニル基を有す
る単量体は、前記した不飽和二重結合を1個有する不飽
和単量体を含む全単量体成分中の0.5〜5重量%を占
める割合で使用するのがよく、この使用量が0.5重量
%未満では内部応力低減等の物性向上に寄与せず、逆に
5重量2より多くなると微粒子をエポキシ樹脂連続相中
に固定化する効果が見られなくなるからいずれの場合も
望ましくない。
更に又上記樹脂に換えて前記外層の樹脂は、前記した反
応性二重結合を1個有する不飽和単量体と、エポキシ基
を有する不飽和単量体との共重合体樹脂および/または
重合体樹脂をポリマーブレンドした樹脂であってもよく
、このエポキシ基を有する不飽和単量体の具体例として
は、前記核の組成樹脂と同じく次に記載のものを用いる
ことができる。
このようなエポキシ基を有する単量体とは、メタクリル
酸ジグリシジル、アクリル酸グリシジル等であり、これ
を使用することにより、上述した外層を形成し得る反応
性二重結合を1 ([1i1有する不飽和単量体のみか
らなる重合体樹脂を単独で用いた場合に比較して熱応力
の低減効果を更に高め、半導体装置の耐湿性および耐熱
衝撃性を著しく向上させると共に、上記単独使用におい
ては封止後の樹脂に若干性じる曇りを防止する機能を有
するものである。
このようなエポキシ基を有する単量体は、前記した反応
性二重結合を1個有する不飽和単量体を含む全単量体成
分中の0.5〜10重量%を占める割合で使用するのが
よく、この使用量が0.5重量%未満では生成した微粒
子が分散相であるエポキシ樹脂に対して固定化されにく
くなり、逆に10重量2より多くなると硬化反応時のエ
ポキシ基の開環により生じた水酸基が過剰となるため、
得られた半導体装置の耐湿性を劣化させる。  ゛以上
のような核と外層の組成において、この発明に係る微粒
子を製造するには、核を水媒体中で重合せしめ、この重
合中に同一水媒体中に外層の組成成分を(分割滴下、或
いは一度滴下して)添加し核の表面で外層の組成成分を
重合せしめて、核の表面に、外層を形成せしめ微粒子と
するものである。
尚、外層成分の単量体が核の外周面以外で重合すること
を極力排除するために、重合時に乳化剤を使用しないか
或いは、使用量を核を安定に存在させるにのみ必要な最
低量とするのがよい。
このような微粒子を含有する水媒体重合体を、室温〜5
0℃で乾燥(水を飛r&、)することにより容易に微粒
子が得られる。
この発明において、微粒子の乾燥、粉末化の際、粒子相
互の融着を防ぎ、粉末化を完全に行うためには全微粒子
重量中外層の組成重量%を5〜60χとするのが望まし
い。
その理由は、外層を構成する樹脂重量が5χ未満では充
分核の外周に層状に成膜せず、また60χを超えるとエ
ポキシ樹脂の熱応力吸収に寄与しない外層成分が増える
ことになり好ましくなく、いずれの場合も望ましくない
この発明で使用する樹脂組成物中の連続相として含まれ
るエポキシ樹脂は、特に限定されたものではなくクレゾ
ールノボラック型およびフェノールノボラック型やビス
フェノールA型等の従来より半導体装置の封止樹脂とし
て用いられている各種エポキシ樹脂を使用可能であるが
、融点が室温以上であって室温以下では固形状もしくは
高粘度状を呈するものが望ましい。
ノボラック型エポキシ樹脂としては通常エポキシ当量1
60〜250.軟化点50〜130℃のものが用いられ
る。
さらにタレゾールノボラック型エポキシ樹脂は、好適に
はエポキシ当量180〜210.軟化点60〜110℃
のものが用いられる。
このようなエポキシ樹脂の硬化剤としては、酸無水物、
フェノール類、ポリアミド類を始め、公知の種々のエポ
キシ樹脂硬化剤をいずれも用いることができるが好まし
くは水酸基当量70〜150のノボラック樹脂(フェノ
ールノボラック、タレゾールノボランク等)が用いられ
る。また硬化剤と共にエポキシ樹脂用として知られる種
々の硬化促進剤を使用でき、例えば2・4・6−ドリジ
メチルアミノメチルフエノール、2−メチルイミダゾー
ル等が特に好適なものとして挙げられる。
またこの発明における前記樹脂組成物には、石英ガラス
粉、珪石粉、タルク等の充填剤、その他の種々の添加剤
を必要に応じて配合してもよい。
この発明に係る半導体装置で使用する樹脂組成物をm製
するには、微粒子をエポキシ樹脂粉末と混合して、十分
攪拌し、さらに、硬化剤、充填剤等を加えて混練すれば
よい。
充填剤成分を除いた樹脂組成物の硬化物の断面を走査型
電子顕微鏡にて観察すると1.この分散状態は上記微粒
子が島状に存在する所謂「海−島構造」として認められ
る。
尚、樹脂の種類、連続相となるエポキシ樹脂との混合温
度等の要因で、外層が一部又は前部消失する微粒子が一
部存在したが、「海−島構造」が崩れているものは見ら
れなかった。
微粒子の直径は、15μm以下のぞましくは0.05〜
5μmで比較的単分散可能なものが好ましい。
本発明の樹脂組成物に分散相として存在させる微粒子の
含有量は、エポキシ樹脂100重量部に対して3〜12
ON量部、特に好ましくは5〜60重量部とするのがよ
い。
その理由は、3重量部未満では熱応力の低減効果が不十
分であり、逆に120重量部を越えるとエポキシ樹脂が
不連続相となり、いずれの場合も、好ましい半導体装置
とすることができないからである。
以上のようにして、ガラス転移温度が室温以下の(メタ
)アクリル酸エステル系樹脂からなる核と、この核外周
面をガラス転移温度が70℃以上となるべき反応性二重
結合を1個有する不飽和単量体の重合体樹脂を基本樹脂
としてなる外層にて被膜して形成された、直径が15μ
m以下の微粒子を分散相としエポキシ樹脂を連続相とし
て含む樹脂組成物を用いてトランスファー成形等で所要
の封止部を封止することにより、内部応力が小さく耐湿
性および耐熱衝撃性に優れたこの発明に係る各種半導体
装置が得られる。
(実施例) 以下、この発明の実施例をその効果とともに具体的に説
明するが、この発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
実施例1〜56 後記第1−1 、1−2.1−3表に従い、実施例用の
微粒子A1〜A6.Bl〜B6.C1〜C6,D1〜D
6.ElへE6.F1〜F6.G1−G6.111〜H
e、It〜18合計56種類を作成した。
A群は、核の組成が、(メタ)アクリル酸エステル樹脂
であり、外層の組成が重合性ビニル基を2個以上有する
不飽和単量体の重合体樹脂である微粒子を示している。
B群は、核の組成が、(メタ)アクリル酸エステル単量
体と重合性ビニル基を2個以上有する不飽和単量体との
共重合体樹脂及び/又は重合体をポリマーブレンドした
樹脂であり、外層の組成が、反応性二重結合を1個有す
る不飽和単量体の重合体樹脂である微粒子を示している
C群は、核の組成が、(メタ)アクリル酸エステル単量
体とエポキシ基を有する不飽和単量体との共重合体樹脂
及び/又は重合体をポリマーブレンドした樹脂であり、
外層の組成が、反応性二重結合を1個有する不飽和単量
体の重合体樹脂である微粒子を示している。
0群は、核の組成が、(メタ)アクリル酸エステル単量
体の重合体樹脂であり、外層の組成が、反応性二重結合
を1個有する不飽和単量体と、重合性ビニル基を有する
不飽和単量体との共重合体樹脂及び/又は重合体をポリ
マーブレンドした樹脂である微粒子を示している。
B群は、核の組成が、(メタ)アクリル酸エステル単量
体と、ビニル基を有する不飽和単量体との共重合体樹脂
及び/又は重合体をポリマーブレンドした樹脂であり、
外層の組成が、反応性二重結合を1個有する不飽和単量
体と、重合性ビニル基を2個以上有する不飽和単量体と
の共重合体樹脂である微粒子を示している。
F群は、核の組成が、(メタ)アクリル酸エステル単量
体とエポキシ基を有する不飽和単量体との共重合体樹脂
及び/又は重合体をポリマーブレンドした樹脂であり、
外層の組成が、反応性二重結合を1個有する不飽和単量
体と、重合性ビニル基を2個以上有する不飽和単量体と
の共重合体樹脂及び/又は重合体をポリマーブレンドし
た樹脂である微粒子を示している。
G群は、核の組成が、(メタ)アクリル酸エステル樹脂
であり、外層の組成が、反応性二重結合を1個有する不
飽和単量体と、エポキシ基を有する不飽和単量体との共
重合体樹脂及び/又は重合体をポリマーブレンドした樹
脂である微粒子を示している。
11群は、核の組成が、(メタ)アクリル酸エステル単
量体と重合性ビニル基を2個以上有する不飽和単量体と
の共重合体樹脂及び/又は重合体をポリマーブレンドし
た樹脂であり、外層の組成が、反応性二重結合を1個有
する不飽和単量体とエポキシ基を有する不飽和単量体と
の共重合体樹脂である微粒子を示している。
1群は、核の組成が、(メタ)アクリル酸エステル単量
体とエポキシ基を有する不飽和単量体との共重合体樹脂
及び/又は重合体をポリマーブレンドした樹脂であり、
外層の組成が、反応性二重結合を1個有する不飽和単量
体と、エポキシ基を有する不飽和単量体との共重合体樹
脂及び/又は重合体をポリマーブレンドした樹脂である
微粒子を示している。
以上のような微粒子の製造は次のように行った。
すなわち、攪拌機、温度計および冷却管を備えた反応容
器に核組成成分たる単量体、水、重合開始剤を添加し、
外温を70℃に保持して、更に反応容器内に窒素ガスを
送入して約3時間重合を行わしめ、この発明における核
となるべき粒子を含有するエマルジョンを作成する。
このエマルジョンに外層組成成分たる単量体を加え、7
0℃で3時間重合を行い、前記核となるべき粒子の表面
層で外層を形成せしめる。
このようにして得られたエマルジョンを約50℃の通風
乾燥機中で24時間乾燥を行い、この発明における実施
例用の微粒子を作成した。
このようにして得られた微粒子を、第2−1表、第2−
2表、第2−3表に従ってエポキシ樹脂粉末と混合した
後、硬化剤等の成分とミキシングロール機にて100℃
で10分間混練し、封止用樹脂組成物を得た。
この樹脂組成物を使用してトランスファー成型により半
導体装置の封止を行った。
微粒子A1〜I8を使用したものを順次実施例1〜90
とした。
比較例1.2゜ 後記第3−1表に従い比較例の微粒子a、b、 2種類
を作成した。
微粒子aは核が室温以上のもの、微粒子すは外層が70
℃以下のものである。
以上のような微粒子の製造は前記実施例と同様の操作に
て行った。
このようにして得られた微粒子を第3−2表に従って比
較例1〜3前記実施例と同様の操作にて封止用樹脂組成
物を得、この樹脂組成物を使用してトランスファー成型
により半導体装置比較例1(微粒子a、比較例2(微粒
子b)の封止を行った。
尚、第2−1.2−2.2−3.3−2表で示すエポキ
シ樹脂としてエポキシ当量190、軟化点80℃の樹脂
を、フェノール樹脂としてフェノール当量130、軟化
点80℃のフェノールノボラック樹脂をそれぞれ使用し
た。
次に上述した各実施例、比較例にて得られた半導体装置
について、ピエゾ抵抗による内部応力、曲げ弾性率、プ
レッシャー釜による1000時間の信頼性テスト(PC
Tと略記) 、−50℃730分〜150℃730分ま
での2000回の温度サイクルテスト(TCTと略記)
の測定、評価を行った。その結果を使用した樹脂組成物
のガラス転移点と共に後記第4表に示す。
(以下余白) 第  3−1  表 1  微粒子  1      1      11 
 1  1   ! l    1a  lb  1 1核ドアクリルl    −110011組1酸ブチル
 1      1      11成ドアクリル+ 
  20   1   −   111酸エチル l 
       l        11 トメタクリ+
   80   1   −    11 1ノリ唆メ
チルl           l          
 +1   核Tg  l(室温以1)   l(室温
以Te11外ドアクリルI        +    
60   11層1酸エチル 1      1   
   11組トメタク1月  80   1   20
    +1成1ル酸メチルl         l 
        +1  外層Tg  I   (70
℃以1)+(70℃以T)1第  3−2  表 1  □jI    1 1鵬  1121 1微1a120−1 1粒lb+−201 1子1cI−−1 1エポキシ樹脂    +     10011フエノ
ール樹脂   1     50112メチルイミダゾ
ール10.51 1ステアリン酸    10.51 1熔融シリカ粉     15001 上記各表の結果から、この発明に係る各実施例にて得ら
れた半導体装置は、内部応力が比較例におけるそれに比
較して非常に低く 、PCT試験の不良率およびTCT
試験のクラ、り発生率がほとんど0に近く、耐湿性及び
耐熱衝撃性に優れ、高い信頼性を有することが明らかで
ある。
(発明の効果) この発明に係る半導体装置は、ガラス転移温度が室温以
下の(メタ)アクリル酸エステル樹脂からなる核と、こ
の核の外周面をガラス転移温度が70℃以上となるべき
反応性二重結合を1個有する不飽和単量体の重合体樹脂
を基本樹脂としてなる外層にて被膜して形成された直径
が15μm以下の微粒子をエポキシ樹脂に混合してなる
樹脂組成物により封止されたものであるから、封止部は
完全にエポキシ樹脂の高い耐熱性を有する状態で且つ微
粒子によって熱応力が吸収、緩和されて優れた耐湿性及
び耐熱衝撃性を示し、高い信頼性を備えたものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ガラス転移温度が室温以下の(メタ)アクリル酸
    エステル系樹脂からなる核と、この核の外周面をガラス
    転移温度が70℃以上となるべき反応性二重結合を1個
    有する不飽和単量体の重合体樹脂を基本樹脂としてなる
    外層にて被膜して形成された直径が15μm以下の微粒
    子をエポキシ樹脂に混合してなる樹脂組成物により封止
    されていることを特徴とする半導体装置。
  2. (2)上記核が、ガラス転移温度が室温以下の(メタ)
    アクリル酸エステル樹脂であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の半導体装置。
  3. (3)上記核が、ガラス転移温度が室温以下の(メタ)
    アクリル酸エステル単量体と重合性ビニル基を2個以上
    有する不飽和単量体との共重合体樹脂および/または重
    合体をポリマーブレンドした樹脂であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の半導体装置。
  4. (4)上記核が、ガラス転移温度が室温以下の(メタ)
    アクリル酸エステル単量体とエポキシ基を有する不飽和
    単量体との共重合体樹脂および/または重合体をポリマ
    ーブレンドした樹脂であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01128552A (ja) * 1987-11-13 1989-05-22 Asahi Glass Co Ltd 半導体装置
US5108824A (en) * 1990-02-06 1992-04-28 The Dow Chemical Company Rubber modified epoxy resins

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