JPS61220714A - 自動式濾過脱水機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は懸濁液を加圧濾過し母液含有率の低い濾滓を非
連続的に排出する濾過機に関する。

従来の技術 平坦な濾材支持体を上面に設けた濾過皿の上に濾布を載
置し、その上方の蓋体と周縁部を密着させたのち蓋体と
濾布とで形成される空間内に懸濁液を供給加圧して濾過
を行ない、濾滓の蓄積により濾過効率が低下したら懸濁
液の供給を止めて空気を圧入することによって濾滓の母
液含有率を低下させ、次いで蓋体と濾過皿とを開いて濾
布と共に濾滓を取り出す装置は公知である。また更に、
濾布を長尺のものとし、−回の濾過操作を実行する度に
所定長さだけ移動することによって濾滓を取り出す技術
も公知である。そしてまた、濾過型と蓋体との接離操作
を流体圧シリンダを用いて行なうことも公知である。

このような濾過脱水機を、人手をかけずに自動的に運転
しようという提案もされているが、従来行われている自
動運転方式は、単なる設定時間の経過に従って作動信号
の送出および停止を行なう逐次制御方式か、又は装置の
作動の終点を検出するセンサを用いて一つの工程が終了
したら自動的に次の工程を開始するような逐次制御方式
が殆んどであった。

一方、流体の配管の容易さや作業環境への汚染が少ない
ことなどから、応答速度が遅くかつ力が弱いという弱点
があるにも拘らず油圧機器よりも空圧機器を使用しよう
とする・傾向が高まってきているが、空圧機器を用いる
ときは前述のような弱点を補うためシリンダを大型とし
、またこれに対応して空気配管やバルブ類を一層大型の
ものとする必要があるなど経済面での不利があり、また
応答の遅さから制御速度が制限されて運転効率を高める
ことができないと云う問題があった。

解決しようとする問題点 上述のような事情に基づいて、電気および空気圧によっ
て作動操作するように構成された濾過脱水機を確実にか
つ効率よく運転制御する手段を提供しようとするもので
ある。

問題解決のための手段 以上のような本発明の目的は、濾過原液供給管および圧
力空気供給管が接続された蓋体と濾材支持体を上面に嵌
合しかつ濾液の排出管を備えた皿体とを空圧シリンダに
よって上下方向に接離可能に構成し、両側方に設けた濾
材移動用ローラに掛け渡されて１回毎に所定の長さ移動
する長尺のシート状濾材を該蓋体の周縁部と該皿体の周
縁部との間に一時的に挾持固定できるようにした濾過脱
水機において、起動信号を受けて直ちに空圧シリンダを
作動して該蓋体と該皿体とを閉じ、閉止状態を検出した
のち所定閉止確認時間経過後に原液を供給して濾過を開
始し、該蓋体内の原液圧力が所定液圧値に達したかまた
は所定濾過時間が経過したかのいづれか早い時に原液の
供給を停止して該蓋体内に加圧空気を供給し、所定脱液
時間経過後に該蓋体内の空気圧力が所定空圧値より低下
した時に空気の供給を停止し、次いで該空圧シリンダを
作動して該蓋体と皿体とを離間させ、離間位置をリミッ
トスイッチにより検出して濾材の移動を開始する信号を
発するように構成された制御装置を備えたことによって
達成される。

かかる本発明の自動式濾過脱水機の例は第１図に示すよ
うに構成されている。ｌは蓋体、２は蓋体１の周縁部１
ａの下面に取りつけられた環状パツキン、３は皿体、４
は皿体３の上面の窪みの上に設けられた濾材支持体、５
はエアシリンダ、６は濾紙であって、新しい濾紙ロール
６ａから送りローラ７ａとピンチローラ７ｂの間ならび
に摩擦棒７Ｃを通り濾材支持体４の上に到達し、さらに
引取ローラ７ｄ、摩擦棒７ｅを経て巻取軸７ｆに巻取ら
れる。Ｍｌ、Ｍ２は濾紙引取りおよび巻取り用のモータ
であり、Ｃはピンチローラ７ｂの回転数すなわち濾紙６
の移動量を検出するカウンタである。

エアシリンダ５は蓋体１を上下して蓋体ｌと皿体３との
間に濾紙６を挾持固定したり、また開放したりできるよ
うに設けられている。■１はエアシリンダ５の作動空気
の切換バルブである。

蓋体１内部の原液室１ｂに通ずる供給管ＩＣには、逆止
弁ｖ２を伴った圧力空気バルブｖ３と原液バルブｖ４が
接続され、また、高圧力検知機能と低圧力検知機能とを
備えた圧力スイ・ノチＳが設けられている。また、蓋体
１には側方に突起１ｄが取付けられており、蓋体１の閉
位置にあることを突起１ｄによって検出するリミットス
イッチＬ１および蓋体１の開放位置にあることを同様に
検出するリミットスイッチＬ２が設けられている。

８は、起動信号を受けて制御作動を開始し、圧力スイッ
チＳやリミットスイッチＬｌおよびＬ２さらにカウンタ
Ｃなどからの信号を受けて内蔵しているタイマやリレー
などを働らかせ、濾過脱水機のモータ類やバルブ類を操
作する信号を発信して、自動的に濾過脱水機の運転を実
行する制御装置である。

このように構成された自動式濾過脱水機は、濾過処理す
べき原液槽から原液ポンプを経て濾過脱水機までの配管
および空気圧縮ポンプから圧力タンクや減圧弁を経て濾
過脱水機までの配管を接続し、また濾液の回収配管およ
び濾滓の受器などを設置した後、制御装置８の運転開始
スイッチを入れると、次のように自動運転が開始される
。

１：Ｖ＋が蓋体１の閉止方向に転換する。

２：エアシリンダ５の作動によって、蓋体１が閉止位置
に至ると、リミットスイッチＬｌが信号を発生する。

３：リミットスイッチＬ＋の信号を受けて遅延タイマが
作動する（５秒で閉止圧力が上昇）。

４：遅延時間が経過したのち原液バルブ■４が開位置と
なると同時に遅延タイマが作動する（５秒でバルブの作
動が完了）。

５：遅延時間が経過したのち原液ポンプＰの電源スィッ
チが閉じる。これによって原液の濾過が開始され、又、
濾過タイマが作動開始する。

６：所定の濾過時間（たとえば１８０分）が経過するか
、圧力スイフチＳの高圧力検知出力Ｓ＋（たとえば１．
５　ｋｇ　／　ｃｔｌ超で発信する）を受信するか、ま
たは自動運転停止の信号が入っているか、のいづれかが
起ったとき、原液ポンプＰの電源スィッチが切られると
共に原液バルブｖ４が閉位置に転換し、同時に遅延タイ
マが作動する（３秒でバルブが完全閉止する）。

７：遅延時間が経過したのち圧力空気バルブＶ３が開位
置に転換し、原液室ＩＣ内に圧力空気が供給される。ま
た、脱液タイマが作動開始する。

８：所定の脱液時間（たとえば３０分）が経過したのち
、圧力スイッチＳの低圧力検知出力Ｓ２（たとえば０．
３ｋｇ／ｃｌｉ以下で発信する）を受信したとき圧力空
気バルブｖ３が閉位置に転換され、同時に遅延タイマが
作動する（１５秒でバルブの閉止が完了し、また原液室
ｌｃ内の空気は濾紙上の濾滓を通過して濾液排出管３ｂ
を経て逸出するので、原液室１ｃの圧力は常圧に近くな
る）。

９：遅延時間が経過したのち、エアシリンダ５の切換バ
ルブＶｌが蓋体１の開放方向に転換する。

１０：蓋体１が開放位置に至り、リミットスイッチＬ２
が信号を発生する。

１１：リミットスイッチＬ２の信号を受けて、濾紙引取
りおよび巻取り用のモータＭ＋およびＭ２の電源スィッ
チが閉じ、同時に濾紙移動タイマが作動する（６秒）。

１２：濾紙６が移動を開始すると、送りローラ７ａとピ
ンチローラ７ｂとが回転し、ピンチローラの回転数を濾
紙移動長さカウンタＣが検出してカウント信号を発信す
る。

１３：濾紙移動時間中にカウント信号が受信されたとき
は、濾紙移動タイマは一旦復帰して再び作動を開始する
。

１４：カウンタＣからのカウント信号が所定回数に達し
たときは、濾紙引取りおよび濾紙巻取り用のモータＭ＋
およびＭ２の電源スィッチが切られると共に濾紙移動タ
イマが停止して復帰し、同時に遅延タイマが作動する（
５秒）。

１５：カウント信号が受信されないうちに濾紙移動時間
が経過したときは、濾紙異常の警報信号が発信されると
共にモータ等の電源スィッチが切られる。

Ｉ６：遅延時間が経過したのち、エアシリンダ５の切換
バルブ■ｌが蓋体１の閉止方向に転換する。

１７：蓋体１が閉止位置に至るとリミットスイッチＬ＋
−が信号を発生する。

１８：リミットスイッチＬｌの信号を受信した後運転停
止の信号が入っていないときは、前記の３のステンブに
移る。

１９：リミットスイッチＬｌの信号を受信した後、運転
停止の信号が入っているときは、以後の作動を停止して
自動運転を終了する。

以上のような自動運転は、制御装置８によってすべて制
御されるが、このような機能を備えた制御装置８は、た
とえばマイクロコンピュータなどを内蔵して構成されて
もよい。また、制御装置８からの制御信号はすべて電気
信号であるから、さらにリレーを用いてモータ電源など
を開閉し、また電空変換を行ってバルブ等を作動させる
ようにしているが、必ずしも空気圧に変換せずにリレー
と電動バルブなどの組合せを用いてもよい。更に、制御
装置８の各遅延タイマの作動時間は、加圧空気配管や減
圧弁などにおける空気流通抵抗によって、エアシリンダ
やバルブ等が作動してから逆圧力に耐える状態に至るま
でに必要な時間を考慮して、それぞれ設定されることが
必要である。

発明の効果 以上詳しく説明したように構成された本発明の自動式濾
過脱水機は、容量の小さい空気圧縮機を使用するかまた
は細い配管を経て供給された圧力空気を用いても応答速
度の遅さに対応して確実に作動するので、事故等の発生
するおそれが少くかつ運転効率が良好であり、また経済
的な自動装置となったものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る自動式濾過脱水機の構成を示す
説明図である。 ■・・・蓋体、１ａ・・・周縁部、１ｂ・・・原液室、
ＩＣ・・・供給管、ｂ・・・環状パツキン、３・・・皿
体、３ａ・・・周縁部、３ｂ・・・排出管、４・・・濾
材支持体、５・・・エアシリンダ、６・・・濾紙、７ａ
・・・送りローラ、７ｂ・・・ピンチローラ、７ｄ・・
・引取ローラ、７ｆ・・・巻取軸、８・・・制御装置、
Ｍｌ、Ｍ２等・・・モータ、Ｖ＋・・・切換バルブ、ｖ
３　、■４・・・バルブ、Ｌｌ　　、Ｌ２・・・リミッ
トスイッチ、Ｓ・・・圧力スイッチ、Ｃ・・・カウンタ
、ＳＴＴ・・・運転開始スイッチ、ＳＴＰ・・・運転停
止スイッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 濾過原液供給管および圧力空気供給管を備えた蓋体と濾
   材支持体を上面に嵌合しかつ濾液の排出管を備えた皿体
   とを空圧シリンダによって上下方向に接離可能に構成し
   、両側方に設けた濾材移動用ローラに掛け渡されて１回
   毎に所定の長さ移動する長尺のシート状濾材を該蓋体の
   周縁部と該皿体の周縁部との間に一時的に挾持固定でき
   るようにした濾過脱水機において、起動信号を受けて直
   ちに空圧シリンダを作動して該蓋体と該皿体とを閉じ、
   閉止状態を検出したのち所定閉止確認時間経過後に原液
   を供給して濾過を開始し、該蓋体内の原液圧力が所定液
   圧値に達したかまたは所定濾過時間が経過したかのいづ
   れか早い時に原液の供給を停止して該蓋体内に加圧空気
   を供給し、所定脱液時間経過後に該蓋体内の空気圧力が
   所定空圧値より低下した時に空気の供給を停止し、次い
   で該空圧シリンダを作動して該蓋体と皿体とを離間させ
   、離間位置をリミットスイッチにより検出して濾材の移
   動を開始する信号を発するように構成された制御装置を
   備えたことを特徴とする自動式濾過脱水機。