JPS6121826Y2 - - Google Patents

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JPS6121826Y2
JPS6121826Y2 JP1981050800U JP5080081U JPS6121826Y2 JP S6121826 Y2 JPS6121826 Y2 JP S6121826Y2 JP 1981050800 U JP1981050800 U JP 1981050800U JP 5080081 U JP5080081 U JP 5080081U JP S6121826 Y2 JPS6121826 Y2 JP S6121826Y2
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JP
Japan
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pipe
conduit
heating coil
high frequency
heat treated
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  • General Induction Heating (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は原子力プラントのオーステナイト系ス
テンレス鋼管溶接部の高周波熱処理による残留応
力軽減作業に係り、特に、熱処理対象溶接部周辺
への誘導加熱による過熱防止方法に関するもので
ある。
第1図に高周波加熱による残留応力軽減に使用
する装置の概要を示す。本装置は、配管5の外面
に巻かれた加熱コイル4に、高周波発生装置1に
より発生した電流をコンデンサ2および高周波変
圧器を回し、流すものである。加熱コイル4に流
れる電流により、配管5の表面に誘導電流が生
じ、配管が加熱される。本作業は、原子力プラン
トの現地作業が主体となり、加熱対象となる配管
溶接部近傍には、多くの障害物がある。その一例
を、第2図に示す。
配管5の近傍に電線管(鋼管の中に、ケーブル
が通つている)8がある場合、加熱コイル4によ
る誘導加熱時に発生する磁束の一部が漏れ、この
漏れ磁束により、電線管8が加熱され、中に入つ
ているケーブルが損傷される。また、漏れ磁束に
よる電力の損失が増える。
上述に示した例などから、従来方法についての
欠点をまとめると、次の通りである。
イ 加熱コイル(対象となる溶接部)近傍に電線
管等の障害物があるとき、高周波誘導加熱の漏
れ磁束により、電線管等が約100℃に加熱さ
れ、中のケーブルが損傷される恐れがある。第
3図に実験にて確認した一例を示す。第3図に
よれば、配管5の表面温度(A点)が550℃の
とき、電線管温度(B点)が約115℃まで上昇
する。
ロ 従来においては、電線管の加熱を防止するた
めには、電線管の取り外し、ケーブルの除去を
せざるを得ない。
本考案の目的は、熱処理対象部である溶接部を
有するオーステナイト系ステンレス鋼製の配管
と、該配管の熱処理対象溶接部の近傍に設けられ
ている電線管とを有する原子力プラントにおい
て、前記溶接部を高周波誘導加熱するときの漏れ
磁束によつて前記電線管が加熱されるのを防止す
ることにある。
本考案の特徴は、熱処理対象部である溶接部を
有するオーステナイト系ステンレス鋼製の配管
と、該配管の熱処理対象溶接部の近傍に設けられ
ている電線管とを有する原子力プラントに使用さ
れる高周波加熱設備において、前記配管の熱処理
対象溶接部の外面に巻かれる加熱コイルと、この
加熱コイルに高周波電流を流すさめの高周波発生
装置、コンデンサ及び高周波変圧器と、前記配管
に巻かれた加熱コイル近傍の前記電線管の外面
に、空気層または絶縁材による絶縁層を介して該
電線管を包囲するように設けられた銅環または銅
テープとを備えてなることにある。
本考案は、高周波誘導加熱時の漏れ磁束によつ
て周辺に設けられている電線管が加熱されるのを
実験で確認し、この加熱を防止する手段を種種検
討した結果為されたものである。
第4図、第5図に本考案の実施例を示す。第4
図において、電線管8の外側に銅環10を設置
し、これにアース線11をつける。この方法で誘
導加熱を行なうと、配管5外面温度が約570℃の
とき、電線管8の表面温度が30℃程度にしか上昇
しない。なお、電線管8と銅環10との間は空気
層による絶縁層が形成されている。
第5図は、銅環のかわりに銅テープ(銅板の薄
いものをテープ状にしたもの)を使用した例であ
る。電線管8の外側に絶縁材13を巻き、その外
側に銅テープ12を巻く。
このときも、第4図の実施例と同じ効果が得ら
れる。銅テープの巻き方は、ハーフラツプによる
巻き方が効果がある。
銅環10および銅テープ12の長さは、加熱コ
イル4の幅L1の1.0〜1.5倍あれば十分効果が得ら
れる。また、アース線11をつけなくてもほぼ同
様の効果が得られる。
本考案によれば、原子力プラントにおけるオー
ステナイト系ステンレス鋼製の配管の溶接部を高
周波誘導加熱する際に発生する漏れ磁束による誘
導電流を銅環に流すことができるので、前記溶接
部の近傍に設けられている電線管の加熱を防止す
ることができる。したがつて、配管溶接部の高周
波誘導加熱時に、電線管の取り外しやケーブルの
除去を行う必要がなく、従来に比べ極めて効率の
よい作業が行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、高周波誘導加熱設備の概要を示す
図、第2図は、加熱コイル部を示す図、第3図
は、第2図の平面図、第4図、第5図は本考案の
実施例の図である。 1……高周波発生装置、2……コンデンサ、3
……高周波変圧器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱処理対象部である溶接部を有するオーステナ
    イト系ステンレス鋼製の配管と、該配管の熱処理
    対象溶接部の近傍に設けられている電線管とを有
    する原子力プラントにおいて、前記配管の熱処理
    対象溶接部の外面に巻かれる加熱コイルと、この
    加熱コイルに高周波電流を流すための高周波発生
    装置、コンデンサ及び高周波変圧器と、前記配管
    に巻かれた加熱コイル近傍の前記電線管の外面
    に、空気層または絶縁材による絶縁層を介して該
    電線管を包囲するように設けられた銅環または銅
    テープとを備えてなることを特徴とする高周波加
    熱設備。
JP1981050800U 1981-04-10 1981-04-10 Expired JPS6121826Y2 (ja)

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JPS57163694U JPS57163694U (ja) 1982-10-15
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48102336A (ja) * 1972-04-10 1973-12-22

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48102336A (ja) * 1972-04-10 1973-12-22

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JPS57163694U (ja) 1982-10-15

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