JP2530440Y2 - 磁気遮蔽用ホース - Google Patents
磁気遮蔽用ホースInfo
- Publication number
- JP2530440Y2 JP2530440Y2 JP6230292U JP6230292U JP2530440Y2 JP 2530440 Y2 JP2530440 Y2 JP 2530440Y2 JP 6230292 U JP6230292 U JP 6230292U JP 6230292 U JP6230292 U JP 6230292U JP 2530440 Y2 JP2530440 Y2 JP 2530440Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- water
- hose
- magnetic shielding
- electric furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Discharge Heating (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は磁気遮蔽用ホースに関
し、特に、電源トランスから製鋼用電気炉に電流を流す
電気炉用水冷ケーブルの磁気遮蔽に有用なものである。
し、特に、電源トランスから製鋼用電気炉に電流を流す
電気炉用水冷ケーブルの磁気遮蔽に有用なものである。
【０００２】
【従来技術】鉄屑に大電流を流して溶解させ、鋼を製造
する製鋼用電気炉においては、電気炉用水冷ケーブルを
用いて電源トランスから炉体に電流を流す。このケーブ
ルに大電流を流すと、ケーブルを中心とする同心円状の
強い磁場が生ずる。電気炉用水冷ケーブルの設置状態を
図３に示す。図中、１は長さが約１０ｍ程度の電気炉用
水冷ケーブル、２は電気炉、３はトランス、４は水冷管
である。従来、この電気炉用水冷ケーブルから生ずる強
い磁場を減少させる事は、技術的に困難であるため、被
害を受ける側で防護策を講じていた。具体的には、トラ
ンス３あるいは電気炉２周辺に配置された監視・測定・
制御機器に信号を伝達する電線に対して、磁気遮蔽の手
段を講じたり（金属テープ巻く）、機器の置き場所を電
気炉から遠ざけたりしていた。
する製鋼用電気炉においては、電気炉用水冷ケーブルを
用いて電源トランスから炉体に電流を流す。このケーブ
ルに大電流を流すと、ケーブルを中心とする同心円状の
強い磁場が生ずる。電気炉用水冷ケーブルの設置状態を
図３に示す。図中、１は長さが約１０ｍ程度の電気炉用
水冷ケーブル、２は電気炉、３はトランス、４は水冷管
である。従来、この電気炉用水冷ケーブルから生ずる強
い磁場を減少させる事は、技術的に困難であるため、被
害を受ける側で防護策を講じていた。具体的には、トラ
ンス３あるいは電気炉２周辺に配置された監視・測定・
制御機器に信号を伝達する電線に対して、磁気遮蔽の手
段を講じたり（金属テープ巻く）、機器の置き場所を電
気炉から遠ざけたりしていた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、製鋼用
電気炉の運転においては各種の制御を行う必要がある
が、電気炉用水冷ケーブルから発生する強い磁場によ
る、監視・測定・制御機器の誤動作を十分に防ぐことが
できなかった。また、監視・測定・制御機器に信号を伝
達する電線に磁気遮蔽を施しても、その遮蔽効果に限界
があり、強い磁場に対してはその効果を期待出来なかっ
た。本考案は、電気炉用水冷ケーブルから発生する強い
磁場そのものを遮蔽することを目的とするものである。
電気炉の運転においては各種の制御を行う必要がある
が、電気炉用水冷ケーブルから発生する強い磁場によ
る、監視・測定・制御機器の誤動作を十分に防ぐことが
できなかった。また、監視・測定・制御機器に信号を伝
達する電線に磁気遮蔽を施しても、その遮蔽効果に限界
があり、強い磁場に対してはその効果を期待出来なかっ
た。本考案は、電気炉用水冷ケーブルから発生する強い
磁場そのものを遮蔽することを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段と作用】本考案は上記問題
点を解決した磁気遮蔽用ホースを提供するもので、ホー
ス内部に磁気吸収用金属体が配置され、該磁気吸収金属
体の両端には前記磁気吸収用金属体と同材質からなる端
子が接続され、ホース内部に通水可能であることを特徴
とするものである。
点を解決した磁気遮蔽用ホースを提供するもので、ホー
ス内部に磁気吸収用金属体が配置され、該磁気吸収金属
体の両端には前記磁気吸収用金属体と同材質からなる端
子が接続され、ホース内部に通水可能であることを特徴
とするものである。
【０００５】上述のような磁気遮蔽用ホースを電気炉用
水冷ケーブルの近傍に配置し、強磁性体からなる磁気吸
収用金属体の両端を端子で短絡、あるいは接地する。そ
うすると、電気炉用水冷ケーブルに通電することにより
発生した磁束は、磁気遮蔽用ホース内の透磁率の大きい
磁気吸収用金属体に吸収されて、外部に広がるのを妨げ
られる。この際、製鋼用の電流はアーク電流であり、交
流の場合の交番磁界だけでなく、直流においも、絶えず
電流が変動して変動磁界が発生するため、磁気吸収用金
属体は渦電流やヒステレシス損によって発熱する。そこ
で、磁気遮蔽用ホース内部に水を流して、磁気吸収用金
属体を冷却する。
水冷ケーブルの近傍に配置し、強磁性体からなる磁気吸
収用金属体の両端を端子で短絡、あるいは接地する。そ
うすると、電気炉用水冷ケーブルに通電することにより
発生した磁束は、磁気遮蔽用ホース内の透磁率の大きい
磁気吸収用金属体に吸収されて、外部に広がるのを妨げ
られる。この際、製鋼用の電流はアーク電流であり、交
流の場合の交番磁界だけでなく、直流においも、絶えず
電流が変動して変動磁界が発生するため、磁気吸収用金
属体は渦電流やヒステレシス損によって発熱する。そこ
で、磁気遮蔽用ホース内部に水を流して、磁気吸収用金
属体を冷却する。
【０００６】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本考案
を詳細に説明する。図１（ａ）、（ｂ）は、それぞれ本
考案にかかる磁気遮蔽用ホースの一実施例の斜視図とＡ
−Ａ’断面図である。図中、１５は磁気遮蔽用ホース、
２１はホース、２２は磁気吸収用金属体、２３は金属端
子、２４は通水口である。磁気吸収用金属体２２は、テ
ープ状の鉄・ニッケルなどの強磁性体単体からなるテー
プ状物、もしくは前記強磁性体と銅との複合テープから
なり、螺旋状に巻かれてホース２１内に配置されてい
る。この磁気吸収用金属体２２の両端には、磁気吸収用
金属体２２と同材質の金属端子２３が取り付けられてい
る。金属端子２３には、ホース内に水を通す通水口２４
が設けられている。図２（ａ）、（ｂ）は、上記磁気遮
蔽用ホース１５と電気炉用水冷ケーブルの設置状態を説
明する側面図とＢ−Ｂ’断面図である。図中、１１は水
冷ケーブル、１２は電気炉、１３はトランス、１４は水
冷銅管、１６は磁気遮蔽用ホース１５の磁気吸収用金属
体を短絡する導体棒である。４本の磁気遮蔽用ホース１
５は、Ｕ字型をなすように連結されている４本の水冷ケ
ーブル１１の外側に沿うように配置されている。
を詳細に説明する。図１（ａ）、（ｂ）は、それぞれ本
考案にかかる磁気遮蔽用ホースの一実施例の斜視図とＡ
−Ａ’断面図である。図中、１５は磁気遮蔽用ホース、
２１はホース、２２は磁気吸収用金属体、２３は金属端
子、２４は通水口である。磁気吸収用金属体２２は、テ
ープ状の鉄・ニッケルなどの強磁性体単体からなるテー
プ状物、もしくは前記強磁性体と銅との複合テープから
なり、螺旋状に巻かれてホース２１内に配置されてい
る。この磁気吸収用金属体２２の両端には、磁気吸収用
金属体２２と同材質の金属端子２３が取り付けられてい
る。金属端子２３には、ホース内に水を通す通水口２４
が設けられている。図２（ａ）、（ｂ）は、上記磁気遮
蔽用ホース１５と電気炉用水冷ケーブルの設置状態を説
明する側面図とＢ−Ｂ’断面図である。図中、１１は水
冷ケーブル、１２は電気炉、１３はトランス、１４は水
冷銅管、１６は磁気遮蔽用ホース１５の磁気吸収用金属
体を短絡する導体棒である。４本の磁気遮蔽用ホース１
５は、Ｕ字型をなすように連結されている４本の水冷ケ
ーブル１１の外側に沿うように配置されている。
【０００７】水冷ケーブル１１に電流を流すと、水冷ケ
ーブル１１の周囲に点線で示すような磁束が生ずる。も
し、磁気遮蔽用ホース１５がなければ、磁束は一点鎖線
のようになり、電気炉１２、トランス１３の周辺の監視
・測定・制御機器に影響を及ぼす。しかしながら、磁気
遮蔽用ホース１５を設置することにより、この磁束は、
透磁率の高い磁気遮蔽用ホース１５を優先的に通り、一
点鎖線の分布から点線の分布に移り、磁気遮蔽用ホース
１５で囲む領域外に漏れる磁束は減少する。従って、図
２（ｂ）の左右方向、即ち、電気炉１２およびトランス
１３の方向には磁束の漏れは少なくなり、電気炉１２お
よびトランス１３周辺に配置されている監視・測定・制
御機器の誤動作を十分に防ぐことができる。また、磁気
吸収用金属体２２は、磁束の変動によって生ずる渦電流
やヒステレシス損により発熱するが、この発熱は、ホー
ス２１内の通水により、放熱される。なお、磁気遮蔽用
ホースの配置は上記実施例に限定されず、水冷ケーブル
に巻き付けてもよい。また、磁気吸収用金属体はテープ
状とは限らず、撚り線もしくは編組状としてもよい。
ーブル１１の周囲に点線で示すような磁束が生ずる。も
し、磁気遮蔽用ホース１５がなければ、磁束は一点鎖線
のようになり、電気炉１２、トランス１３の周辺の監視
・測定・制御機器に影響を及ぼす。しかしながら、磁気
遮蔽用ホース１５を設置することにより、この磁束は、
透磁率の高い磁気遮蔽用ホース１５を優先的に通り、一
点鎖線の分布から点線の分布に移り、磁気遮蔽用ホース
１５で囲む領域外に漏れる磁束は減少する。従って、図
２（ｂ）の左右方向、即ち、電気炉１２およびトランス
１３の方向には磁束の漏れは少なくなり、電気炉１２お
よびトランス１３周辺に配置されている監視・測定・制
御機器の誤動作を十分に防ぐことができる。また、磁気
吸収用金属体２２は、磁束の変動によって生ずる渦電流
やヒステレシス損により発熱するが、この発熱は、ホー
ス２１内の通水により、放熱される。なお、磁気遮蔽用
ホースの配置は上記実施例に限定されず、水冷ケーブル
に巻き付けてもよい。また、磁気吸収用金属体はテープ
状とは限らず、撚り線もしくは編組状としてもよい。
【０００８】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、ホ
ース内部に磁気吸収用金属体が配置され、該磁気吸収金
属体の両端には前記磁気吸収用金属体と同材質からなる
端子が接続され、ホース内部に通水可能であり、前記磁
気吸収金属体は両端で短絡し、あるいは接地するため、
水冷ケーブルからの強い磁場を遮蔽することができ、監
視・測定・制御機器の誤動作を防止することができると
いう優れた効果がある。
ース内部に磁気吸収用金属体が配置され、該磁気吸収金
属体の両端には前記磁気吸収用金属体と同材質からなる
端子が接続され、ホース内部に通水可能であり、前記磁
気吸収金属体は両端で短絡し、あるいは接地するため、
水冷ケーブルからの強い磁場を遮蔽することができ、監
視・測定・制御機器の誤動作を防止することができると
いう優れた効果がある。
【図１】（ａ）、（ｂ）は、それぞれ本考案にかかる磁
気遮蔽用ホースの一実施例の斜視図とＡ−Ａ’断面図で
ある。
気遮蔽用ホースの一実施例の斜視図とＡ−Ａ’断面図で
ある。
【図２】（ａ）、（ｂ）は、上記磁気遮蔽用ホースと電
気炉用水冷ケーブルの設置状態を説明する側面図とＢ−
Ｂ’断面図である。
気炉用水冷ケーブルの設置状態を説明する側面図とＢ−
Ｂ’断面図である。
【図３】電気炉用水冷ケーブルの設置状態を示す図であ
る。
る。
１ 電気炉用水冷ケーブル ２、１２ 電気炉 ３、１３ トランス ４ 水冷管 １１ 水冷ケーブル １４ 水冷銅管 １５ 磁気遮蔽用ホース １６ 導体棒 ２１ ホース ２２ 磁気吸収用金属体 ２３ 金属端子 ２４ 通水口
Claims (1)
- 【請求項１】 ホース内部に磁気吸収用金属体が配置さ
れ、該磁気吸収金属体の両端には前記磁気吸収用金属体
と同材質からなる端子が接続され、ホース内部に通水可
能であることを特徴とする磁気遮蔽用ホース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6230292U JP2530440Y2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 磁気遮蔽用ホース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6230292U JP2530440Y2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 磁気遮蔽用ホース |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0621295U JPH0621295U (ja) | 1994-03-18 |
| JP2530440Y2 true JP2530440Y2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=13196207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6230292U Expired - Lifetime JP2530440Y2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 磁気遮蔽用ホース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2530440Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-08-12 JP JP6230292U patent/JP2530440Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0621295U (ja) | 1994-03-18 |
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