JP3060482B2 - 埋設導管の電磁遮蔽構造 - Google Patents
埋設導管の電磁遮蔽構造Info
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- JP3060482B2 JP3060482B2 JP2089037A JP8903790A JP3060482B2 JP 3060482 B2 JP3060482 B2 JP 3060482B2 JP 2089037 A JP2089037 A JP 2089037A JP 8903790 A JP8903790 A JP 8903790A JP 3060482 B2 JP3060482 B2 JP 3060482B2
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、地中に埋設されたガス管等の埋設導管が高
圧・超高圧送電線の電磁作用により交流腐食するのを防
止するための電磁遮蔽構造に関するものである。
圧・超高圧送電線の電磁作用により交流腐食するのを防
止するための電磁遮蔽構造に関するものである。
［従来の技術］ 近年、パイプライン布設工区に高圧・超高圧送電線が
並設されることが多くなり、それに伴って、電磁誘導作
用によって埋設導管に起電力が誘起され、埋設導管の交
流腐食が促進されるということや電気防食設備への悪影
響等が問題となっている。
並設されることが多くなり、それに伴って、電磁誘導作
用によって埋設導管に起電力が誘起され、埋設導管の交
流腐食が促進されるということや電気防食設備への悪影
響等が問題となっている。
第２図は、従来の電磁遮蔽構造を説明するための概念
図である。
図である。
図において、パイプライン布設工区には、地中（地面
26）に埋設された導管（例えば使用圧力20〜30kg/cm2の
都市ガス管）と並行して、高圧（超高圧）送電鉄塔25が
設けられ、送電線25aが架け渡されている。近年、送電
電力・送電距離の増大に伴って高電圧送電が採用されて
おり、数十〜数百kV程度の電圧で電力の輸送がなされて
いる。
26）に埋設された導管（例えば使用圧力20〜30kg/cm2の
都市ガス管）と並行して、高圧（超高圧）送電鉄塔25が
設けられ、送電線25aが架け渡されている。近年、送電
電力・送電距離の増大に伴って高電圧送電が採用されて
おり、数十〜数百kV程度の電圧で電力の輸送がなされて
いる。
このような埋設導管21と送電線25aが並設されている
場合、送電線25aに流れる電流の電磁誘導作用によっ
て、地中の埋設導管21に起電力が誘起されることにな
る。一般に、埋設導管21に腐食が発生しない電圧の限界
は、5mV/m（土壌中の電位勾配、即ち迷走電流の大きさ
等に起因する）以下とされているのに対し、電磁誘導作
用によって埋設導管21に印加される電圧は数百mV〜1.5V
に及ぶ。誘導電流により、送電線25aの並設区間におい
ては、埋設導管21を外部電磁界から遮蔽しないと、埋設
導管21の腐食が促進されることになる。
場合、送電線25aに流れる電流の電磁誘導作用によっ
て、地中の埋設導管21に起電力が誘起されることにな
る。一般に、埋設導管21に腐食が発生しない電圧の限界
は、5mV/m（土壌中の電位勾配、即ち迷走電流の大きさ
等に起因する）以下とされているのに対し、電磁誘導作
用によって埋設導管21に印加される電圧は数百mV〜1.5V
に及ぶ。誘導電流により、送電線25aの並設区間におい
ては、埋設導管21を外部電磁界から遮蔽しないと、埋設
導管21の腐食が促進されることになる。
従来、電磁誘導作用による埋設導管21の腐食を防止す
るためには、埋設導管21の送電鉄塔25側に鉄板22a,22b
を配置して、鉄板22a,22bの接当部を溶接によって接続
し、電磁遮蔽するという対策が採用されていた。
るためには、埋設導管21の送電鉄塔25側に鉄板22a,22b
を配置して、鉄板22a,22bの接当部を溶接によって接続
し、電磁遮蔽するという対策が採用されていた。
［発明が解決しようとする課題］ しかし、上記のような従来の電磁遮蔽構造において
は、鉄板の重量が大きく取り扱いが容易ではないばかり
か、鉄板と鉄板とを溶接で接続しなければならず（送電
線側に隙間があると充分な遮蔽効果が得られない）、電
磁遮蔽のために工事の負荷が著しく増大するという問題
点があった。
は、鉄板の重量が大きく取り扱いが容易ではないばかり
か、鉄板と鉄板とを溶接で接続しなければならず（送電
線側に隙間があると充分な遮蔽効果が得られない）、電
磁遮蔽のために工事の負荷が著しく増大するという問題
点があった。
また、長期間のうちには鉄板自体の腐食も進行すると
考えられ、一定の期間を経た後には遮蔽効果が低下する
前に鉄板を交換したりすることも考慮しなければならな
かった。
考えられ、一定の期間を経た後には遮蔽効果が低下する
前に鉄板を交換したりすることも考慮しなければならな
かった。
この発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、
取り扱いが容易で、パイプライン布設時に容易に施工で
き、腐食に対する対策も充分な埋設導管の電磁遮蔽構造
を提供することを目的とするものである。
取り扱いが容易で、パイプライン布設時に容易に施工で
き、腐食に対する対策も充分な埋設導管の電磁遮蔽構造
を提供することを目的とするものである。
［課題を解決するための手段］ 本発明の電磁遮蔽構造は、送電鉄塔に架けられた高圧
送電線に沿って地中に布設された埋設導管を該高圧送電
線からの電磁界から遮蔽するための電磁遮蔽構造であっ
て、前記埋設導管の近傍に、ケーブルが並設されてお
り、該ケーブルは、前記高圧送電線の電磁界による誘導
電流を流すための導線と、該導線の外面を被覆する耐食
性の保護層とからなり、前記導線は、前記送電鉄塔及び
前記埋設導管のいずれにも接続されていないことを特徴
とするものである。
送電線に沿って地中に布設された埋設導管を該高圧送電
線からの電磁界から遮蔽するための電磁遮蔽構造であっ
て、前記埋設導管の近傍に、ケーブルが並設されてお
り、該ケーブルは、前記高圧送電線の電磁界による誘導
電流を流すための導線と、該導線の外面を被覆する耐食
性の保護層とからなり、前記導線は、前記送電鉄塔及び
前記埋設導管のいずれにも接続されていないことを特徴
とするものである。
本発明におけるケーブルの導線は、具体的には軽量
で、電気抵抗の小さい銅，アルミニウム等で構成され
る。
で、電気抵抗の小さい銅，アルミニウム等で構成され
る。
［作用］ 本発明においては、埋設導管と並行して銅やアルミニ
ウム等を導線とするケーブルが配置されるので、地上の
高圧送電線による電磁誘導作用はこのケーブルの導線に
働き、電気抵抗の小さい導線に誘導電流が流れる。これ
により、一般に炭素鋼からなる埋設導管に生じる誘導起
電力が抑制され、埋設導管には腐食を促進するような電
圧が加わらない。
ウム等を導線とするケーブルが配置されるので、地上の
高圧送電線による電磁誘導作用はこのケーブルの導線に
働き、電気抵抗の小さい導線に誘導電流が流れる。これ
により、一般に炭素鋼からなる埋設導管に生じる誘導起
電力が抑制され、埋設導管には腐食を促進するような電
圧が加わらない。
また、本発明で電磁遮蔽のために用いるケーブルは、
軽量でかつ連続性のあるものであるから、電磁誘導障害
が問題となるパイプラインの工区に合わせて、容易に長
さを調節することができ、取り扱いが簡単で溶接の必要
もない。
軽量でかつ連続性のあるものであるから、電磁誘導障害
が問題となるパイプラインの工区に合わせて、容易に長
さを調節することができ、取り扱いが簡単で溶接の必要
もない。
更に、ケーブルには耐食性の保護層が設けられている
ので、パイプライン布設時に導管に並行してケーブルを
埋設した後は、導線自体の腐食によって電磁遮蔽効果が
低下することもない。
ので、パイプライン布設時に導管に並行してケーブルを
埋設した後は、導線自体の腐食によって電磁遮蔽効果が
低下することもない。
［実施例］ 第１図は、本発明の実施例による電磁遮蔽構造を説明
するための概念図である。
するための概念図である。
図において、パイプライン布設工区の地中（地面６）
には、導管１（外径600mmの都市ガス管）が埋設されて
おり、地上にはこの導管１に沿って送電鉄塔５が設けら
れ、高圧（超高圧）送電線が架け渡されている。
には、導管１（外径600mmの都市ガス管）が埋設されて
おり、地上にはこの導管１に沿って送電鉄塔５が設けら
れ、高圧（超高圧）送電線が架け渡されている。
そして、埋設導管１の送電鉄塔５側の近傍には電磁遮
蔽用のケーブル2a,2b,2cが埋設導管１と並行して埋設さ
れている。本実施例におけるケーブル2a,2b,2cは、銅
（又はアルミニウム）からなる導線３の外周面が耐食性
の高分子材料からなる保護層４で被覆されたものであ
る。その断面積は約50mm2で、埋設導管１の外面から50c
m以内程度の位置に配置されている。このケーブル2a,2
b,2cの配置本数や断面積等は、電磁誘導作用の程度に応
じて適宜選択されるものである。
蔽用のケーブル2a,2b,2cが埋設導管１と並行して埋設さ
れている。本実施例におけるケーブル2a,2b,2cは、銅
（又はアルミニウム）からなる導線３の外周面が耐食性
の高分子材料からなる保護層４で被覆されたものであ
る。その断面積は約50mm2で、埋設導管１の外面から50c
m以内程度の位置に配置されている。このケーブル2a,2
b,2cの配置本数や断面積等は、電磁誘導作用の程度に応
じて適宜選択されるものである。
このような構造においては、送電線に流れる電流によ
る電磁誘導作用は、埋設導管１と並行して配置されたケ
ーブル2a,2b,2cによって遮蔽され、埋設導管１には腐食
を促進するような電圧が加わらない。送電線の誘起する
電磁界の大きさが大きい場合でも、ケーブルの配置本数
を増すことによって、容易に対応することが可能であ
る。
る電磁誘導作用は、埋設導管１と並行して配置されたケ
ーブル2a,2b,2cによって遮蔽され、埋設導管１には腐食
を促進するような電圧が加わらない。送電線の誘起する
電磁界の大きさが大きい場合でも、ケーブルの配置本数
を増すことによって、容易に対応することが可能であ
る。
［発明の効果］ 以上のように、本発明においては、埋設導管の近傍に
軽量で電気抵抗の小さい導線の外周面が耐食性の保護層
で被覆されたケーブルを並設することによって、送電線
に流れる電流が誘起する電磁界から埋設導管を遮蔽して
いるので、電磁作用による埋設導管の交流腐食の進行を
半永久的に防止することができる。また、本発明で電磁
遮蔽のために用いるケーブルは、従来の遮蔽鉄板に比べ
て軽量で取り扱いやすく、かつ溶接の必要もないので、
電磁遮蔽のための工事を効率良く安価に行なうことがで
きる。
軽量で電気抵抗の小さい導線の外周面が耐食性の保護層
で被覆されたケーブルを並設することによって、送電線
に流れる電流が誘起する電磁界から埋設導管を遮蔽して
いるので、電磁作用による埋設導管の交流腐食の進行を
半永久的に防止することができる。また、本発明で電磁
遮蔽のために用いるケーブルは、従来の遮蔽鉄板に比べ
て軽量で取り扱いやすく、かつ溶接の必要もないので、
電磁遮蔽のための工事を効率良く安価に行なうことがで
きる。
第１図は本発明実施例による電磁遮蔽構造を説明するた
めの概念図、第２図は従来の電磁遮蔽構造を説明するた
めの概念図である。 ［主要部分の符号の説明］ １……埋設導管 2a,2b,2c……ケーブル ３……導線 ４……保護層 ５……送電鉄塔 ６……地面
めの概念図、第２図は従来の電磁遮蔽構造を説明するた
めの概念図である。 ［主要部分の符号の説明］ １……埋設導管 2a,2b,2c……ケーブル ３……導線 ４……保護層 ５……送電鉄塔 ６……地面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16L 1/024 C23F 15/00 E03F 1/00 H05K 9/00
Claims (2)
- 【請求項１】送電鉄塔に架けられた高圧送電線に沿って
地中に布設された埋設導管を該高圧送電線からの電磁界
から遮蔽するための電磁遮蔽構造であって、前記埋設導
管の近傍に、ケーブルが並設されており、 該ケーブルは、前記高圧送電線の電磁界による誘導電流
を流すための導線と、該導線の外面を被覆する耐食性の
保護層とからなり、 前記導線は、前記送電鉄塔及び前記埋設導管のいずれに
も接続されていないこと を特徴とする埋設導管の電磁遮蔽構造。 - 【請求項２】前記ケーブルの導線が、銅又はアルミニウ
ムからなることを特徴とする請求項１記載の埋設導管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2089037A JP3060482B2 (ja) | 1990-04-05 | 1990-04-05 | 埋設導管の電磁遮蔽構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2089037A JP3060482B2 (ja) | 1990-04-05 | 1990-04-05 | 埋設導管の電磁遮蔽構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03288081A JPH03288081A (ja) | 1991-12-18 |
| JP3060482B2 true JP3060482B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=13959696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2089037A Expired - Fee Related JP3060482B2 (ja) | 1990-04-05 | 1990-04-05 | 埋設導管の電磁遮蔽構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3060482B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8825928B2 (en) | 2002-10-17 | 2014-09-02 | Vodafone Group Plc | Facilitating and authenticating transactions through the use of a dongle interfacing a security card and a data processing apparatus |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010261506A (ja) * | 2009-05-07 | 2010-11-18 | Hitoshi Kijima | 埋設管遮蔽構造及び埋設管遮蔽方法 |
-
1990
- 1990-04-05 JP JP2089037A patent/JP3060482B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8825928B2 (en) | 2002-10-17 | 2014-09-02 | Vodafone Group Plc | Facilitating and authenticating transactions through the use of a dongle interfacing a security card and a data processing apparatus |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03288081A (ja) | 1991-12-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |