JPS6121707Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、POS（販売時点情報管理）システ
ム等におけるバーコード読取りに用いられるホロ
グラムスキヤナに関する。

従来この種の装置として第１図に示すものがあ
つた。図において、１はレーザ、２は光ビーム、
３はレンズ、４はミラー、５は光ビーム２を通過
させる開口５ａを有する穴あきミラー、６は回転
ミラー、７は回転ミラー６と一体となつて回転す
るミラー、８はホログラムレンズ、９はホログラ
ムレンズが円周上に複数個形成されたホログラム
デイスク、１０は走査面、１１は回転ミラー６お
よびミラー７が取付けられ、ホログラムデイスク
９の回転軸と同軸の回転軸を有し、透孔１１ａが
形成されている回転円板、１２はホログラムデイ
スク９を高速回転するモータ、１３はラベルより
散乱された散乱光、１４は集光レンズ、１５は光
検知器、１６は走査面１０上に載置された物体
で、図示の便宜上、回転円板１１を低速回転する
回転駆動装置は図示を省略しいる。

次に動作について説明する。レーザ１より出射
された光ビーム２は、レンズ３、ミラー４、穴あ
きミラー５の開口５ａ、ミラー６、ミラー７及び
透孔１１ａを介して、ホログラムレンズ８に入射
する。ホログラムデイスク９をモータ１２により
高速回転すると、光ビーム２はホログラムレンズ
８を横切る間に収束かつ偏向されて、走査面１０
上の１つの走査線が形成され、また各ホログラム
レンズ８により形成される走査線は、遂次、平行
にシフトした位置を走査するように構成されてい
るので、ホログラムデイスクが１回転すると、ホ
ログラムレンズの個数と等しい数の、互に平行な
走査線が形成される。これと同時に回転円板１１
も低速回転しているので、上記平行な走査線全体
も低速回転され、物体１６の面は走査面１０を透
して、くまなく走査されることになる。

このような軌跡の光ビームより走査される物体
１６にはバーコードが付されたラベル（図示省
略）が貼付けられているので、ラベル面を光ビー
ム２が走査したとき発生する散乱光１３は、光ビ
ーム２とは逆の経路をたどつて進み、ホログラム
レンズ８、透孔１１ａミラー７，６および穴あき
ミラー５を経て集光レンズ１４により光検知器１
５上に集光され、電気信号に変換される。

従来のホログラムスキヤナは以上のように構成
されているので、散乱光を光検知器上に導くた
め、穴あきミラーが必要である。穴あきミラー
は、ミラー基板に穴あけ加工が必要で、また、一
般に寸法も大きなものが必要であり高価となる欠
点があつた。

この考案は、上記のような従来のものの欠点を
除去するためになされたもので、回転ミラーによ
り反射された散乱光を直接集光レンズで光検知器
上に集光するようにして穴あきミラーを不用に
し、受光系を簡略化したホログラムスキヤナを提
供することを目的としている。

第２図は、この考案の一実施例の構成を示す側
面図である。図において、１７はミラー４を集光
レンズ１４上に固定するための固定部材で、ミラ
ー４は、光ビーム２を反射させるために必要な最
小限の寸法（第１図における穴あきミラー５の開
口５ａ程度の大きさ）に形成され、集光レンズ１
４に固着されている。

次に動作について説明する。

光ビーム２は、レンズ３を通過して、ミラー４
により反射され、回転ミラー６に入射する。以
下、従来と同様な動作により光ビーム２が走査面
１０上を走査する。

次に、ラベルからの散乱光１３は、ホログラム
レンズ８により収束され、透孔１１ａ、ミラー７
を経て回転ミラー６により反射され、その大部分
が集光レンズ１４により光検知器１５上に集光さ
れる。散乱光の一部はミラー４によりけられる
が、その割合は、ミラー４上の散乱光の断面積と
ミラー面積の比で表わされ、ミラー４は微小で足
りるので穴あきミラーの場合と同程度（数％以
下）にできるので実用上支障はない。

なお、上記実施例では、集光レンズ面のうち、
回転ミラー側の面にミラー４を固定した場合を示
したが、ミラー４の支持機構はこの例に限られる
ものではないことはいうまでもない。

この考案はレーザ光を集光するとともに所定の
方向に偏向して走査面を走査させる複数のホログ
ラムレンズが周縁にそつて形成されているホログ
ラムデイスクを高速回転させるとともに、上記ホ
ログラムデイスクと同軸に支承され低速回転され
る回転円板に同軸にかつ傾斜して固着された回転
ミラーと、同じく周縁部に固着されたミラーとを
介して上記回転ミラーに軸方向から入射するレー
ザ光を上記ホログラムデイスクの周縁に入射さ
せ、上記走査面をレーザ光で走査し、走査面上に
載置された物体面から反射された散乱光を上記ホ
ログラムレンズ、ミラーおよび回転ミラーを介し
て集光レンズにより光検知器上に集光し上記物体
面に付されたバーコードを読取るように構成され
たホログラムスキヤナにおいて、上記回転ミラー
と集光レンズとの間に所定の角度で固定された微
小なミラーを備え、この微小なミラーを介して上
記回転ミラーに軸方向からレーザ光を入射させる
構成としたことを特徴とするもので、高価な穴あ
きミラーが不要となるので安価にできる。また集
光レンズに微小ミラーを固着する構成としたので
光学系の構成が簡単になる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のホログラムスキヤナの概念的な
構成を示す側面図、第２図はこの考案の一実施例
の側面図である 図において、１はレーザ、２は光ビーム、３は
レンズ、５は穴あきミラー、６は回転ミラー、７
はミラー、８はホログラムレンズ、９はホログラ
ムデイスク、１０は走査面、１１は回転円板、１
１ａは透孔、１２はモータ、１３は散乱光、１４
は集光レンズ、１５は光検知器、１６は物体、１
７は固定部材である。なお、図中同一符号はそれ
ぞれ同一または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) レーザ光を集光するとともに所定の方向に偏
   向して走査面を走査させる複数のホログラムレ
   ンズが周縁にそつて形成されているホログラム
   デイスクを高速回転させるとともに、上記ホロ
   グラムデイスクと同軸に支承され低速回転され
   る回転円板に同軸にかつ傾斜して固着された回
   転ミラー、同じく周縁部に固着されたミラーを
   介して上記回転ミラーに軸方向から入射するレ
   ーザ光を上記ホログラムデイスクの周縁に入射
   させて上記走査面をレーザ光で走査し、走査面
   上に載置された物体面から反射された散乱光を
   上記ホログラムレンズ、ミラーおよび回転ミラ
   ーを介して集光レンズにより光検知器上に集光
   し上記物体面に付されたバーコードを読取るよ
   うに構成されたホログラムスキヤナにおいて、
   上記回転ミラーと集光レンズとの間に所定の角
   度で固定された微小なミラーを備え、この微小
   なミラーを介して上記回転ミラーに軸方向から
   レーザ光を入射させる構成としたことを特徴と
   するホログラムスキヤナ。 (2) 微小ミラーを集光レンズに固着させる構成と
   した実用新案登録請求の範囲第１項記載のホロ
   グラムスキヤナ。