JPS6121613B2 - - Google Patents

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JPS6121613B2
JPS6121613B2 JP20703481A JP20703481A JPS6121613B2 JP S6121613 B2 JPS6121613 B2 JP S6121613B2 JP 20703481 A JP20703481 A JP 20703481A JP 20703481 A JP20703481 A JP 20703481A JP S6121613 B2 JPS6121613 B2 JP S6121613B2
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JP
Japan
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chloroethoxy
ethanol
concentration
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diethylene glycol
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JP20703481A
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Harushige Sugawara
Yoshihiro Ikeda
Eiji Koga
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、高純度の2−(2′−クロロエトキ
シ)エタノールの製造方法に関し、さらに詳しく
はジエチレングリコールを塩化水素と反応させて
得られる2−(2′−クロロエトキシ)エタノール
を含有する反応生成液より、高純度の2−(2′−
クロロエトキシ)エタノールを高収率で回収精製
する方法に関する。 2−(2′−クロロエトキシ)エタノールは重合
度分布が一定なポリオキシエチレンエーテルの原
料として有用であるとともに、最近酸性ガスの洗
浄用溶剤として着目されてきているジグリコール
アミン類の原料として、またその他医薬、農薬、
染料等の中間体として有用である。 2−(2′−クロロエトキシ)エタノールの製造
方法としては、例えば(1)エチレンクロロヒドリン
に酸触媒の存在下、エチレンオキシドを反応させ
る方法(2)ジエチレングリコールに塩化チオニルを
反応させる方法等が既に知られており、いずれも
蒸留により純粋な2−(2′−クロロエトキシ)エ
タノールを得ている。しかし、これらの方法は、
2−(2′−クロロエトキシ)エタノールの選択率
が低い、副生物が多いなどの欠点を有し、工業的
に有利な方法とはいえなかつた。 そこで本発明者らは、こうした従来法の欠点を
克服する方法として、先に、ジエチレングリコー
ルを塩化水素と反応させ高収率で2−(2′−クロ
ロエトキシ)エタノールを製造する方法を提案し
た(特願昭56−164232号)。しかし、この方法に
おいて上記反応により製造された2−(2′−クロ
ロエトキシ)エタノールを含有する反応生成物を
精製するに際して、そのまま又は中和操作を加え
て減圧蒸留を行つても、高純度の2−(2′−クロ
ロエトキシ)エタノールを得ることが困難である
のみならず、その回収率も不十分であつた。 本発明者らは、こうした高純度の2−(2′−ク
ロロエトキシ)エタノールを得る際の欠点ないし
は問題点を克服するためさらに鋭意研究を行つた
ところ、意外にもある種の溶剤が、その反応生成
液と2層を形成するとともに、目的の2−(2′−
クロロエトキシ)エタノールを溶剤層に移行させ
て2−(2′−クロロエトキシ)エタノールの純度
に影響を及ぼす不純物はその溶剤に抽出されない
ことを見出し、この知見に基づき本発明を完成す
るに至つた。 すなわち本発明は、ジエチレングリコールと塩
化水素とを反応させて得られる2−(2′−クロロ
エトキシ)エタノールを含有する反応生成液を、
炭素原子数1ないし3の脂肪族塩素化炭化水素、
炭素原子数4ないし8の脂肪族エーテル又は炭素
原子数6ないし9の芳香族炭化水素の中から選ば
れた1種又は2種以上を用いて抽出し、次いで抽
剤を留去後、蒸留精製することを特徴とする2−
(2′−クロロエトキシ)エタノールの製造方法を
提供するものである。 以下本発明をさらに詳細に説明する。本発明方
法において抽出精製処理に供せられる2−(2′−
クロロエトキシ)エタノールを含有する反応生成
液はジエチレングリコールと塩化水素とから合成
されたものであればいかなるものであつてもよ
い。すなわち原料であるジエチレングリコールは
いかなる合成方法をとつたものでもよく、純度は
高い方が好ましいが、モノエチレングリコール、
トリエチレングリコール等を含有するジエチレン
グリコールでもよい。また塩化水素は、濃塩酸、
合成塩化水素ガス、又は各種製造工程からの副生
塩化水素いずれのものでも使用できる。反応系中
の水分量は少ない方が、その反応には相対的に好
結果を与えるが、特に本発明の限定条件とはなら
ない。しかし多量の水の存在は精製操作に悪影響
を及ぼし、2−(2′−クロロエトキシ)エタノー
ルの回収率を低下せしめるので、できうる限り少
ない方が好ましい。 またジエチレングリコールと塩化水素とを反応
させる際に、各種触媒及び/又は各種反応溶媒を
用いて得た反応生成液でもよい。各種触媒及び/
又は各種反応溶媒を用いた場合は適当な処理、例
えば不溶の触媒のろ過、低沸点溶媒の蒸発を行つ
た後、本発明方法を適用してもよい。 抽剤としては炭素原子数1ないし3の脂肪族塩
素化炭化水素、又は、炭素原子数4ないし8の脂
肪族エーテル又は、炭素原子数6ないし9の芳香
族炭化水素から選ばれた1種又は2種以上の混合
物が用いられる。 ここで、炭素原子数1ないし3の脂肪族塩素化
炭化水素とは、クロロホルム、四塩化炭素、塩化
エチル、1・2−ジクロロエタン、1・1・1−
トリクロロエタン、ヘキサクロロエタン、塩化プ
ロピル、塩化イソプロピル等の飽和脂肪族塩素化
炭化水素を意味し、中でも水素原子を含まない、
四塩化炭素、ヘキサクロロエタン等の飽和脂肪族
塩素化炭化水素が好ましい。その理由は、クロロ
ホルム、1・2−ジクロロエタン等の水素原子を
含む飽和脂肪族塩素化炭化水素を用いる場合、塩
化水素源として塩化水素ガスを用いて反応させた
反応生成液では、2液相を形成する傾向が弱くな
るためである。 また、炭素原子数4ないし8の脂肪族エーテル
とは、ジエチルエーテル、メチルイソプロピルエ
ーテル、ジクロロエチルエーテル、エチルイソプ
ロピルエーテル、メチルブチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル、エチルブチルエーテル、ジブ
チルエーテル等の飽和脂肪族エーテル炭化水素を
意味する。 また炭素原子数6ないし9の芳香族炭化水素と
は、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、0−
キシレン、m−キシレン、クロロベンゼン、n−
プロピルベンゼン、クメン及びこれらの任意割合
の混合物が挙げられる。いずれの芳香族炭化水素
でも本発明の効果を減少させることはないが、溶
剤の回収、価格等を考慮すると、沸点の低いベン
ゼン、トルエン、又はエチルベンゼンとキシレン
類の混合物である混合キシレン等の利用が好まし
い。 抽出処理温度は、各溶剤の沸点以下ならば特に
制限はないが、操作の便宜上通常0〜100℃の範
囲で行うのが好ましい。100℃以上の温度では、
反応生成液中に塩化水素が含まれている場合は、
さらに反応が進行し、副生物の増加をきたすので
好ましくない。0℃以下であつても抽出操作は行
いうるが、工業的に実施する場合は、冷凍設備を
必要とし、また溶剤に対する2−(2′−クロロエ
トキシ)エタノールの溶解度を低下させることか
ら好ましくない。 抽剤の使用量は、溶剤の種類によつて異なる
が、一般的に0.5〜20重量倍の範囲で行うのが好
ましく、特に1.0〜5.0重量倍が好ましい。さら
に、本発明方法において反応生成液と溶剤を接触
させる際の両者の接触時間は、2−(2′−クロロ
エトキシ)エタノールが溶剤に実質的に抽出され
る時間であれば、いかなる時間でもよい。しかし
一般的には、反応生成液と溶剤の接触方法、接触
割合、接触温度、目的とする抽出効率等により一
定ではないが、数秒から12時間である。 また反応生成液と溶剤とが、接触する際の圧力
は、両者が液状として存在する圧力又は、それ以
上の圧力であればよく、通常常圧〜50Kg/cm2であ
る。 前記の如き、本発明方法における接触操作を行
うに当つては、通常の液−液抽出の際採用される
手段であれば、従来より公知の回分法、連続法、
いずれの方法も適用できる。 回分法としては、従来より公知の撹拌型式の抽
出槽を用いる方法等を用い、1回又は数回に分け
て、抽剤との混合、静置分離を行うことが出来
る。連続法としては、ミキサセトラー型、スプレ
ー塔、充填塔、多孔板塔、邪魔板塔、脈動塔、そ
の他種々の撹拌式抽出塔の装置を用いる方法があ
る。 以上の如くして、反応生成物から分離された抽
出液からさらに精製された2−(2′−クロロエト
キシ)エタノールを分離回収する方法としては、
従来公知の方法を用いればよい。すなわち、抽剤
を留去し、その後蒸留操作を加えることにより高
純度の2−(2′−クロロエトキシ)エタノールの
分離回収が可能となる。抽剤の留去条件は、抽剤
の種類でおのずと決定されるが、常圧ないし若干
の減圧下40〜150℃で行うのが好ましい。150℃以
上では、抽出された2−(2′−クロロエトキシ)
エタノールを主体とする成分の熱的な変化、すな
ち、分解及び/又は重合が起こり好ましくない。
特に塩化水素が残存している場合特に顕著とな
る。 次に、2−(2′−クロロエトキシ)エタノール
の蒸気圧を示す。また1−クロロ−2−(2′−ク
ロロエエトキシ)エタンの蒸気圧を併記する。
【表】
【表】 両者の常圧下での沸点は非常に近く、その差違
は5〜10℃しかないが上記表よりある減圧度を保
つことにより両者の分離が可能となることがわか
る。したがつて蒸留条件は、1.0〜500mmHg−abs
の減圧下で行うのが好ましく、蒸留温度は50〜
170℃、特に75〜140℃が好ましい。75℃以下でも
2−(2′−クロロエトキシ)エタノールを蒸留分
離することは可能であるが、上記表からでも明ら
かなように著しく蒸留時の操作圧力が低下する為
に、工業的に不利となる。一方蒸留操作温度が
140℃を超えると、操作圧力を上げざるをえず、
そのような操作圧力下では2−(2′−クロロエト
キシ)エタノールと、1−クロロ−2−(2′−ク
ロロエトキシ)エタンとの沸点差が小さくなり両
者の分離が困難になるとともに、2−(2′−クロ
ロエトキシ)エタノールを含有する蒸留液中で、
分解反応が進行し、結果的に高純度の保持が困難
となる。したがつて本発明の蒸留操作は上記温度
範囲で実施するのが好ましい。 本発明の蒸留を、実施する装置は、従来公知の
装置であればいかなるものでもよく、例えば充填
式、棚段式、薄膜式等がありこれらをいずれも用
いることが出来る。また本発明の蒸留操作は回
分、連続いずれでも実施可能である。 以上、本発明方法によれば、ジエチレングリコ
ールと塩化水素を反応させて得た反応生成液から
従来公知の方法では達成できなかつた、極めて高
純度の2−(2′−クロロエトキシ)エタノールが
容易にかつ高回収率で得ること出来る。したがつ
て、本発明方法は、高純度の2−(2′−クロロエ
トキシ)エタノールの工業的製造方法として好適
である。 以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明す
る。これらの例における部は特に断らない限り重
量部を示す。さらに組成分析は内部標準法による
ガスクロマト分析によるものである。 実施例 1 温度計、撹拌機、ガス導入部及び還流管を有す
るガラス製フラスコにジエチレングリコール32部
を仕込み、液を冷却しながらガス導入部より塩化
水素ガス11部を供給し、吸収させた。次いで、
100℃まで昇温後、5時間100℃で反応させた後冷
却した。この時の反応生成液は若干黄色味をおび
た均一溶液であり、2−(2′−クロロエトキシ)
エタノール濃度は、26.4wt%、1−クロロ−2−
(2′−クロロエトキシ)−エタン濃度は、3.6wt
%、モノエチレングリコール濃度は3.0wt%、エ
チレンクロロヒドリン濃度は、6.9wt%、ジエチ
レングリコール濃度は、36.7wt%の組成を有する
液を41部得た。 反応生成液をガラス製フラスコより抜き出し、
分液漏斗に移し、トルエン40部を加えて、5分間
よく振とうした後、15分間静置した。2液を上層
(トルエン層)と下層(ジエチレングリコール
層)に分液し、下層に新たにトルエン40部を加え
同様の操作を行つた。5回同様の操作を繰り返し
行い、全てのトルエン層を混合して203部の抽出
液を得た。一方抽残液は38部であつた。 抽出液の組成を分析したところ、2−(2′−ク
ロロエトキシ)エタノール濃度は4.27wt%、1−
クロロ−2−(2′−クロロエトキシ、)−エタン濃
度は、0.60wt%、モノエチレングリコール濃度は
0.02wt%、エチレンクロロヒドリン濃度は1.23wt
%、ジエチレングリコール濃度は0.66wt%であ
り、主に、モノエチレングリコール、ジエチレン
グリコールの転溶量が少ない。この抽出液から、
常圧単蒸留により、トルエン及び軽沸分を留去
し、しかるのち、理論段5段のウイトマー蒸留装
置に仕込み、下記表の条件下で蒸留分離を行なつ
た。各留分の分析結果は、下記の通りである。
【表】 留出液のうち、2−(2′−クロロエトキシ)エ
タノール純度99wt%以上の留分を集めると、純
度99.5wt%の2−(2′−クロロエトキシ)エタノ
ールが4.8部得られた。 実施例 2 実施例1と同一の、ジエチレングリコールと塩
化水素とから得られた反応生成液40部を分液漏斗
に入れ、ベンゼンを抽剤として用いた以外は実施
例1と全く同様にして、抽出操作を行い、202部
の抽出液と、38部の抽残液を得た。 抽出液の組成を分析したところ、2−(2′−ク
ロロエトキシ)エタノール濃度は3.92wt%、1−
クロロ−2−(2′−クロロエトキシ)エタン濃度
は、0.69wt%、モノエチレングリコール濃度は
0.01wt%、エチレンクロロヒドリン濃度は0.49wt
%、ジエチレングリコール濃度は0.21wt%であつ
た。この抽出液から、実施例1と同様の方法によ
り、ベンゼンを留去し、さらに蒸留を行い、純度
99.8wt%の2−(2′−クロロエトキシ)エタノー
ルが4.2部得られた。 実施例 3 実施例1と同一の、ジエチレングリコールと塩
化水素とから得られた反応生成液40部を分液漏斗
に入れ、エチルエーテルを抽剤として用いた以外
は、実施例1と全く同様にして抽出操作を行い、
214部の抽出液と、26部の抽残液を得た。 抽出液の組成を分析したところ、2−(2′−ク
ロロエトキシ)エタノール濃度は3.67wt%、1−
クロロ−2−(2′−クロロエトキシ)エタン濃度
は0.67wt%、モノエチレングリコール濃度は
0.01wt%、エチレンクロロヒドリン濃度は0.49wt
%、ジエチレングリコール濃度は0.78wt%であつ
た。この抽出液から実施例1と同様の方法により
エチルエーテルを留去し、さらに蒸留を行い、純
度99.3wt%の2−(2′−クロロエトキシ)エタノ
ールが4.6部得られた。 実施例 4 実施例1と同一の、ジエチレングリコールと塩
化水素とから得られた反応生成液40部を分液漏斗
に入れ、四塩化炭素を抽剤として用いた以外は実
施例1と全く同様にして抽出操作を行い、204部
の抽出液と、36部の抽残液を得た。 抽出液の組成を分析したところ、2−(2′−ク
ロロエトキシ)エタノール濃度は1.03wt%、1−
クロロ−2−(2′−クロロエトキシ)エタン濃度
は0.83wt%、モノエチレングリコール濃度は
0.01wt%、エチレンクロロヒドリン濃度は0.22wt
%、ジエチレングリコール濃度は1.00wt%であつ
た。この抽出液から実施例1と同様の方法により
四塩化炭素を留去し、さらに蒸留を行い、純度
99.2wt%の2−(2′−クロロエトキシ)エタノー
ルが1.2部得られた。 比較例 1 実施例1と同一の、ジエチレングリコールと塩
化水素とから得られた反応生成液40部を直接、理
論段5段のウイトマー蒸留装置に仕込み、水及び
塩化水素を留去するまでは減圧200mmHg−abs.
で、その後15mmHg−abs.の条件下で蒸留分離を
行つた。各留分の分析結果は下記表の通りであ
り、2−(2′−クロロエトキシ)−エタノールの純
度は低い結果しか得られなかつた。
【表】 比較例 2 実施例1と同一のジエチレングリコールと塩化
水素とから得られた反応生成液40部に、24wt%
水酸化ナトリウム水溶液を加え、PH7.0まで中和
した。次いで、比較例1と同様の操作により蒸留
分離を行つたところ純度90.3wt%の2−(2′−ク
ロロエトキシ)エタノールが3.8部得られたのみ
であつた。 実施例 5 温度計、撹拌機及び還流管を有するガラス製フ
ラスコに、ジエチレングリコール20部と、35wt
%塩酸20部を、仕込み、100℃まで昇温後100℃で
20時間反応させた。室温まで冷却後若干黄色味を
おびた均一溶液38部を得た。反応生成液の組成を
分析したところ、2−(2′−クロロエトキシ)エ
タノール濃度は、10.99wt%、1−クロロ−2−
(2′−クロロエトキシ)エタン濃度は、0.48wt
%、モノエチレングリコール濃度は、2.75wt%、
エチレンクロロヒドリン濃度は、4.18wt%、ジエ
チレングリコール濃度は32.03wt%、他の大部分
は水及び塩化水素であつた。 反応生成液を、ガラス製フラスコより抜き出
し、分液漏斗に移し、クロロホルムを抽剤として
用いた以外は、実施例1と全く同様にして抽出操
作を行い、198部の抽出液と、40部の抽残液を得
た。 抽出液の組成を分析したところ、2−(2′−ク
ロロエトキシ)エタノール濃度は2.05wt%、1−
クロロ−2−(2′−クロロエトキシ)エタン濃度
は0.11wt%、モノエチレングリコール濃度は、
0.01wt%、エチレンクロロヒドリン濃度は0.65wt
%、ジエチレングリコール濃度は、0.38wt%であ
つた。この抽出液から、常圧単蒸留により、クロ
ロホルム及び軽沸分を留去し、次いで実施例1と
同様の方法で蒸留を行い、純度99.4wt%の2−
(2′−クロロエトキシ)エタノールが、2.2部得ら
れた。 実施例 6 反応時間を15時間とした以外は、実施例5と同
一の方法で、反応生成液38部を得た。反応生成液
の組成を分析したところ、2−(2′−クロロエト
キシ)エタノール濃度は、9.84wt%、1−クロロ
−2−(2′−クロロエトキシ)エタン濃度は、
0.47wt%、モノエチレングリコール濃度は、
2.40wt%、エチレンクロロヒドリン濃度は、
3.63wt%、ジエチレングリコール濃度は、
33.60wt%の結果を得た。 反応生成液を、分液漏斗に移し、ベンゼンを抽
剤として用いた以外は、実施例1と全く同様にし
て抽出操作を行い199部の抽出液と、39部の抽残
液を得た。抽出液の組成を分析したところ、2−
(2′−クロロエトキシ)エタノール濃度は、
1.22wt%、1−クロロ−2−(2′−クロロエトキ
シ)エタン濃度は0.09wt%、モノエチレングリコ
ール濃度は、0.01wt%、エチレンクロロヒドリン
濃度は、0.25wt%、ジエチレングリコール濃度は
0.32wt%であつた。この抽出液から実施例1と同
様の方法により、ベンゼンを留去し、さらに蒸留
分離を行い、純度99.5wt%の2−(2′−クロロエ
トキシ)エタノールを1.3部得た。 比較例 3 実施例6と同一の、ジエチレングリコールと
35wt%塩酸とから得られた反応生成液38部を直
接、比較例1と同様の操作により、蒸留分離を行
つたところ、純度88.5wt%の2−(2′−クロロエ
トキシ)エタノールが1.7部得られたのみであつ
た。また、不純物の大部分は、モノエチレングリ
コールであつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ジエチレングリコールと塩化水素とを反応さ
    せて得られる2−(2′−クロロエトキシ)エタノ
    ールを含有する反応生成液を、炭素原子数1ない
    し3の脂肪族塩素化炭化水素、炭素原子数4ない
    し8の脂肪族エーテル又は炭素原子数6ないし9
    の芳香族炭化水素の中から選ばれた1種又は2種
    以上を用いて抽出し、次いで抽剤を留去後蒸留精
    製することを特徴とする2−(2′−クロロエトキ
    シ)エタノールの製法。
JP20703481A 1981-12-23 1981-12-23 2−(2′−クロロエトキシ)エタノ−ルの製法 Granted JPS58109441A (ja)

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CN109603437A (zh) * 2018-12-24 2019-04-12 厦门中科易工化学科技有限公司 一种从含氯化氢的混合气体中分离氯化氢的方法及分离回收氯化氢的方法和应用

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