JPS61213648A - 空気調和機の空気エンタルピ法試験装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は空気調和機の冷房能力あるいは暖房能力を測定
する空気調和機の空気エンタルピ法試験装置の改良に関
する。

［従来の技術］ 第６図を参・照して従来例を説明する。第６図は従来の
空気エンタルピ法試験装置であり、室内側試験室のみを
示す図である。なお室外側についてもこの室内側と金つ
く同様であり、省略したものである。

図中符号１は室内側試験室を示し、この室内側試験室１
内には室内側供試機（以下供試機という）２が設置され
ている。この供試機２から室内側供試機３に吹出された
空気（該空気は冷房時には冷風であり、暖房時には温風
である）は、伸縮継手４およびダクト５を介して風量測
定装置６内に流入し、該風量測定装置６のノズル７を介
して、風量測定用送風機８に吸引され、ダクト９を介し
て空気調和装置１０内に流入する。

上記空気調和装置１０の八日１０Ａでは、リターン孔１
’ｌＡおよびダクト１１を介して流通してくる再循環空
気と前記供試機２からの吹出し空気が混合する一一方空
気調和装置１０の冷却器１２、加熱器１３および加湿器
１４によって所定の温度、湿度条件に再調整された空気
は、空気調整用送風ａ１５によってダクト１６および天
井口１７を介して前記室内側試験室１内に吹出される。

また前記ダクト９には機外静圧制御用ダンパ１８が介挿
されている。

かかる構成において、室内側試験室１内の静圧および受
風室３内の静圧を圧力検出器２１および２２により検出
し、これら両静圧の差圧を機外静圧測定用微差圧計２３
により測定する。そして該差圧が所定の値になるように
前記風量測定用送風機８および機外静圧制御用ダンパ１
８の開度を調節する。このような調整の下に、吸込空気
測定用温湿度ボックス２４および吹出し空気測定用温湿
度ボックス２５とから得られる空気温度差（あるいは空
気エンタルピ差）と、前記ノズル７のノズル差圧測定用
微差圧計２６の測定値を基に得られる風量によって、前
記供試機２の能力を測定する。

なお図中符号２７および２８は上記ノズル差圧測定用微
差圧計２６の検出器を示す。

［発明が解決しようとする問題点］ 上記構成にると以下のような問題点があった。

すなわち上記供試機２の室内風量Ｑ１が時間的に変化す
る場合（極端なケースで上記供試機２の起動・停止運転
の場合がある）は、前記微差圧計２３の差圧を所定の値
に調節することは極めて困難なことである。それは次の
ような理由による。前記風量測定用送風機８は上記供試
機２に比べて慣性が大きく、よって供試機２の室内風量
Ｑ１の時間変化に追従すことができないこと、および機
外静圧制御用ダンパ１８では広範囲な風量制御が困難で
あるとがあげられる。

本発明は以上の点に基づいてなされたもので、その目的
とするところは、供試機の室内風量が時間変化する場合
においても、精度の高い測定を行なうことを可能にする
空気調和機の空気エンタルピ法試験装置を提供すること
にある。

［問題点を解決するための手段］ すなわち本発明による空気調和機の空気エンタルピ法試
験装置は、空気調整用送風機の吐出側と風量測定用送風
機の吸込側との間をバイパスダンパを有するバイパスダ
クトで接続するとともに、風量測定装置のノズルの吹出
側に供試機の風量制御用ダンパを設け、上記供試機の風
量の時間的変化に対応して、前記風量測定用送風機から
吹出される送風量が一定となるように前記バイパスダン
パおよび風量制御用ダンパの開度を調節するようにした
ことを特徴とするものである。

［作用］ つまり供試機の室内風量が変化する場合においても、風
量制御用ダンパおよびバイパスダンパの開度を調整する
ことにより、風量測定用送風機から吐出される総風量を
一定保持し、それによって上記室内風量の時間変化によ
る各種弊害を除去して、高精度の測定を可能にぜんとす
る。

［発明の効果］ したがって供試機の室内風量が変化した場合においても
、安定した状態で供試機の能力測定を行なうことができ
る等その効果は大である。

［実施例］ 以下第１図乃至第５図を参照して本発明の一実施例を説
明する。第１図は本実施例による空気エンタルピ法試験
装置の構成を示す図であり、従来と同一部分には同一符
号を付して示しその説明は省略する。空気調整用送風機
１５の吹出し側と風量測定用送風機８の吸込側とはバイ
パスダクト１０１を介して接続されている。このバイパ
スダクト１０１には、バイパスダンパ１０２が介挿され
ているとともに、風量測定装置６のノズル７の吐出側に
は、風量制御用ダンパ１０３が介挿されている。また図
中符号１０４は供試機２の室内送風機を示し、この室内
送Ｊｌｌ槻１０４の回転数は、Ｆ／Ｖコンバータ１０５
を介して検出可能となっている。

以上の構成を基にその作用を説明する。まず測定に先だ
って、供試機２の室内送ｍ機１０４の回転数Ｆと室内風
量Ｑ１の関係を求め特性図を作成する。この特性図を第
２図に示す。第２図は横軸に回転数Ｆをとり、縦軸に室
内風量Ｑ１をとって両者の関係を示した図である。

次に第３図に示すような各ダンパの特性図を作成する。

第３図中左側の線図はバイパスダンパ１Ｏ２の特性を示
す図で、横軸に開度Ｄ２　　（θ）をとり、縦軸にバイ
パス風量Ｑ２をとり、両者の関係を示した図である。第
３図中右側の線図は風量制御用ダンパ１０３の特性を示
す図で、同様に横軸に開度Ｄｌ　　（θ）をとり、縦軸
に室内風量Ｑ１をとり、両者の関係を示した図である。

なお上記室内風量Ｑ１　（第１図中矢印ａで示す）とバ
イパス流量Ｑ２　　（第１図中矢印すで示す）の合計は
風量測定用送風機８から吹出される総風量Ｑ３となる。

また上記第３図は説明を簡単にするために、総風量Ｑ３
を室内風量の最大ｆ［Ｑｔｍａｘと等しくなるようにし
ている。よって風量制御用ダンパ１０３が全開の時には
、バイパスダンパ１０２は仝閉し、Ｏ２−０、Ｑｌｌｌ
ｌａＸ−Ｏ３となる。また第３図の特性図は供試機２が
室内側試験室１内に設置されていない状態で求めたもの
であり、必要とするＯ３を風量測定用送風機８とダンパ
１８とで設定し、次に風量制御用ダンパ１０３の開度を
全開状態から徐々に変化させるとともに、バイパスダン
パ１０２の開度を変化させ、その都度風量Ｑ１およびＯ
２を測定し、常にＱｌ　＋Ｑ２−Ｑ３＝Ｑ１ｍａｘを満
足するダンパ開度Ｄｔ　　（θ）とＯ２（θ）との関係
を求めたものである。すなわち図にも示すように風量制
御ダンパ１０３の開度が０１　（ａ）のときその風量は
Ｑ１＝Ｑｔ　　（ａ）であり、バイパス風量Ｑ２−０３
−Ｑｌ　　（ａ）−０２（ａ＞であり、その時のバイパ
スダンパ１０２の開度は、Ｏ２（ａ＞でおる。

また上記室内風！Ｑ１は第４図に示すように時間と共に
変化する。本実施例は総風量ＱＥＩが上記室内風量の最
大値Ｑ１ｍａＸ以上になるようにするもので、上記室内
風量Ｑ１によってバイパス流量Ｑ２を調整するものであ
る。

以上第２図乃至第４図に示す各特性図を得た後、供試１
１２の能力測定を開始する。その際第５図の′工程図に
沿って、例えば計算機等を利用して、前記各ダンパ１０
３および１０２の開度Ｄ１　（θ）と０２　　（θ）を
時間と共に変化する供試機２の室内風量Ｑｌに合わせて
調整する。すなわちまず室内送風１１１０４の回転数を
Ｆ／Ｖコンバータ１０５により測定し、その測定値を基
に第２図に示した特性図より室内風量Ｑ１を決定する。

次に該決定した室内風量Ｑ１を基に、第３図に示した特
性図より各ダンパ１０３および１０２の開度Ｄ１（θ）
とＯ２（θ）を決定する。以下かかる操作を連続的に行
なって各ダンパ１０３および１０２の開度Ｄ１　（θ）
とＯ２（θ）を−間と共に変化する供試機２の室内風量
Ｑ１に合わせて調整し、室内風量Ｑ１の時間変化にかか
わらず、総風量Ｑ３の値を一定保持する。

以上本実施例によると以下のような効果を奏することが
できる。

（１）まず室内風！Ｑ１が時間と共に変化しても、それ
に合わせて各ダンパ１０２および１０３の開度を調整し
ているので、バイパス流量が規定量付加されることにな
り、よって総風量Ｑ３を常に一定保持することができる
ので、風量測定用送Ｊｕ１機８は常に一定の状態で駆動
し続け、従来のように慣性の影響により室内風量Ｑ１の
変化に追従できないという事態を効果的に回避すること
ができる。

（２）また上記バイパス流量Ｑ２の付加により、風量測
定用送Ｊｕ１機８はいわゆるサージング域にはいること
はなく、その結果室内風量Ｑｌの広範囲に亘る制御が可
能となる。

（３）また上記各ダンパ１０２および１０３の開度の制
御は、室内送風機１０４の回転数を基に行なっているの
で、受風室３およびノズル７間のダクト長による応答遅
れは無く、制御性は良好である。

したがって機外静圧測定用微差圧計２３により測定され
る静差圧は、室内風量Ｑ１が変化しても常に一定の値に
調節されることとなり、その結果供試機２の能力測定を
高精度で行なうことができる。

なお空気温度を測定する吸込空気測定用温湿度ボックス
２４および吹出し空気測定用温湿度ボックス２５につい
ては、熱的応答を早くするために熱容量が小さく熱的応
答が早い熱電対等に変更することもできる。ざらにより
高度な測定を行なう場合には、前記第３図に示した特性
図を作成する際、供試機２を室内側試験室１内に設置し
、供試機２の総風量をステップ状に変化させ、かつ微差
圧計２３の測定値を所定値に維持しながら各ダンパ１０
２および１０３の開度の関係を求めるようにすればよい
。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本発明の一実施例を示す図で、第１
図は空気調和機の空気エンタルピ法試験装置の構成を示
す図、第２図は室内送風機の回転数と室内風量との関係
を示す特性図、第３図は各ダンパの開度と風量とのと関
係を示す特性図、第４図は室内風量とバイパス流量との
関係を示す特性図、第５図はダンパの開度を決定するプ
ロセスを示す図、第６図は従来の空気調和機の空気エン
タルピ法試験装置の構成を示す図である。 １・・・室内側試験室、２・・・室内側供試機、３・・
・室内側供試機、６・・・風量測定装置、７・・・ノズ
ル、８・・・風量測定用送風機、１０・・・空気調整装
置、１０１・・・バイパスダクト、１０２・・・バイパ
スダンパ、１０３・・・風量制御ダンパ、１０４・・・
室内送風機。 出願人復代理人　弁理士　鈴江武彦 第１　図 第　２１ 第３囚 バイパスタッパ１０２へ開度　　　　　　　　　風ｔＦ
Ｉ夢Ｐ１ウパ１０３１囁Ｌ第　４１ 時藺　Ｔ 第　５Ａ 第　６１コ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 空気調和機の空気エンタルピ法試験装置において、空気
   調整用送風機の吐出側と風量測定用送風機の吸込側との
   間をバイパスダンパを有するバイパスダクトで接続する
   とともに、風量測定装置のノズルの吹出側に供試機の風
   量制御用ダンパを設け、上記供試機の風量の時間的変化
   に対応して、前記風量測定用送風機から吹出される送風
   量が一定となるように前記バイパスダンパおよび風量制
   御用ダンパの開度を調節するようにしたことを特徴とす
   る空気調和機の空気エンタルピ法試験装置。