JPS61210178A - 熱分解炭素の製造法 - Google Patents
熱分解炭素の製造法Info
- Publication number
- JPS61210178A JPS61210178A JP4989585A JP4989585A JPS61210178A JP S61210178 A JPS61210178 A JP S61210178A JP 4989585 A JP4989585 A JP 4989585A JP 4989585 A JP4989585 A JP 4989585A JP S61210178 A JPS61210178 A JP S61210178A
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- Japan
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- vessel
- gaseous
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は熱分解炭素の製造法に関する。
(従来の技術)
熱分解炭素は、1000℃以上の温度に加熱された炭素
等の基材に炭化水素、ノ・ロゲン化炭化水素、ハロゲン
化炭素等の原料ガスを接触させることにより製造するC
VD法が一般にとられている。
等の基材に炭化水素、ノ・ロゲン化炭化水素、ハロゲン
化炭素等の原料ガスを接触させることにより製造するC
VD法が一般にとられている。
特に1800℃以上の温度で炭化水素を分解させて生成
された熱分解炭素は、炭素原子の共有結合によって生ず
る六員環面が上下に積重なった層状構造を形成し熱的、
電気的に異方性を有し、基材への堆積面に対して平行方
向の熱伝導度はタングステンに匹敵する程度に高いのに
対し、垂直方向の熱伝導度は低く断熱性が耐熱煉瓦より
若干よい程度なので、ロケットノズル、るつぼ等の高温
の耐熱材料、構造材料に使用される。
された熱分解炭素は、炭素原子の共有結合によって生ず
る六員環面が上下に積重なった層状構造を形成し熱的、
電気的に異方性を有し、基材への堆積面に対して平行方
向の熱伝導度はタングステンに匹敵する程度に高いのに
対し、垂直方向の熱伝導度は低く断熱性が耐熱煉瓦より
若干よい程度なので、ロケットノズル、るつぼ等の高温
の耐熱材料、構造材料に使用される。
(発明が解決しようとする問題点ン
しかし異方性を有する熱分解炭素は2曲部の歪が大きく
亀裂が発生し易い為、製品の形状、大きさが制限される
。また基材の堆積面に対して垂直の方向(結晶のC軸方
向)の機械的強度が劣る等の欠点を有する。
亀裂が発生し易い為、製品の形状、大きさが制限される
。また基材の堆積面に対して垂直の方向(結晶のC軸方
向)の機械的強度が劣る等の欠点を有する。
この垂直方向の機械的強度を改善する方法として、熱分
解炭素をマトリックスとしてその中にCVDの過程で、
B、 Ti、 Si等の元素を添加する方法が研究さ
れているが、垂直方向の機械的強度を顕著に向上させる
には至っていない。
解炭素をマトリックスとしてその中にCVDの過程で、
B、 Ti、 Si等の元素を添加する方法が研究さ
れているが、垂直方向の機械的強度を顕著に向上させる
には至っていない。
本発明は上記した欠点を解消する熱分解炭素の製造法を
提供することを目的とする。
提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段)
発明者らは、熱分解炭素の組織を微細化するととによシ
異方性を失うことなく熱分解炭素の堆積面に対する垂直
方向の機械的強度を高め得ることを見出した。
異方性を失うことなく熱分解炭素の堆積面に対する垂直
方向の機械的強度を高め得ることを見出した。
本発明は、1soo℃以上に加熱された基材に振動を与
えながら原料ガスを接触分解させ、該基材の表面に熱分
解炭素を生成させることを特徴とする熱分解炭素の製造
法に関する。
えながら原料ガスを接触分解させ、該基材の表面に熱分
解炭素を生成させることを特徴とする熱分解炭素の製造
法に関する。
原料ガスと接触する基材の温度を1800℃以上にする
理由は、1soo℃以上では基材に達する化学種の拡散
過程が反応の律速段階であシ、原料ガスの分解反応が速
く、この場合には結晶の配向性がよく炭素の理論密度に
近い密度の熱分解炭素が得られるからである。好ましく
は2000℃以上である。熱分解炭素が生成する場合の
活性化エネルギーは、基材の温度が1500℃以上18
00℃未満で数10 K cal/mol 、 180
0℃以上で数K cal /matであって、1800
℃未満では反応が遅く、結晶の配向性が低下する。
理由は、1soo℃以上では基材に達する化学種の拡散
過程が反応の律速段階であシ、原料ガスの分解反応が速
く、この場合には結晶の配向性がよく炭素の理論密度に
近い密度の熱分解炭素が得られるからである。好ましく
は2000℃以上である。熱分解炭素が生成する場合の
活性化エネルギーは、基材の温度が1500℃以上18
00℃未満で数10 K cal/mol 、 180
0℃以上で数K cal /matであって、1800
℃未満では反応が遅く、結晶の配向性が低下する。
使用する基材は耐熱性の点で炭素基材が好ましい。原料
ガスは、メタン、プロパン、ベンゼン等の炭化水素が好
ましい。基材に振動を与える理由は生成する熱分解炭素
の組織を微細化して堆積面に対して垂直方向の機械的強
度を大きくするためであり、その方法としては音波を基
材に照射するのが好ましい。熱分解炭素の組織の微細化
は1800℃以上の温度で基材近傍の拡散層を振動させ
ることによって達成される。
ガスは、メタン、プロパン、ベンゼン等の炭化水素が好
ましい。基材に振動を与える理由は生成する熱分解炭素
の組織を微細化して堆積面に対して垂直方向の機械的強
度を大きくするためであり、その方法としては音波を基
材に照射するのが好ましい。熱分解炭素の組織の微細化
は1800℃以上の温度で基材近傍の拡散層を振動させ
ることによって達成される。
(実施例)
次に本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の実施例になる熱分解炭素の製造法にお
ける反応装置の概略図でおる。10は人造黒鉛(日立化
成工業製、商品名PD−111の容器4の外側に配した
高周波誘導コイル、5は装置内部に配置したPD−11
製のるつぼ形状の基材、1は原料ガスの導入0.2はガ
ス排出口、3は矢印の方向に流れる冷却水、8は音波を
発生するアンプ、7はスピーカー及び9はオツシレータ
ーである。ガス排出口に連結したロータリーポンプ(図
示せず)を作動させて装置内の圧力を300Torr
とし、ガス導入口lからプロパンガスを窒素ガスで2容
fチの濃度に稀釈した原料ガスを装置内に送シ込み、高
周波誘導コイル10に電流を通じて基材5を2000℃
に加熱しながらスピーカー7から10 KHz、出力5
Wの音波を基材5に向って照射し、基材表面に511I
I11の厚さに熱分解炭素6を堆積させた。堆積物の外
観に異常はなかった。
ける反応装置の概略図でおる。10は人造黒鉛(日立化
成工業製、商品名PD−111の容器4の外側に配した
高周波誘導コイル、5は装置内部に配置したPD−11
製のるつぼ形状の基材、1は原料ガスの導入0.2はガ
ス排出口、3は矢印の方向に流れる冷却水、8は音波を
発生するアンプ、7はスピーカー及び9はオツシレータ
ーである。ガス排出口に連結したロータリーポンプ(図
示せず)を作動させて装置内の圧力を300Torr
とし、ガス導入口lからプロパンガスを窒素ガスで2容
fチの濃度に稀釈した原料ガスを装置内に送シ込み、高
周波誘導コイル10に電流を通じて基材5を2000℃
に加熱しながらスピーカー7から10 KHz、出力5
Wの音波を基材5に向って照射し、基材表面に511I
I11の厚さに熱分解炭素6を堆積させた。堆積物の外
観に異常はなかった。
比較例として上記温度で音波を照射しないで同じ厚さの
熱分解炭素を堆積させたところ、堆積物の層間に剥離が
見られ%にコーナ部に亀裂が生じた。
熱分解炭素を堆積させたところ、堆積物の層間に剥離が
見られ%にコーナ部に亀裂が生じた。
次に各々の堆積物の熱伝導度を測定したところ。
実施例及び比較例のいずれの堆積物も堆積面に対して平
行な方向で0.5〜1.1 ca// ’C・cm−3
eC*垂直な方向で0.002〜0.007 cat/
”C・an・secであり、同じ熱的異方性を示すこと
が確認された。更に堆積物の層間剥離強度を測定したと
ころ実施例のものは比較例のものの1.2〜1.7倍で
あシ、堆積面に対して垂直な方向の機械的強度が改善さ
れた。
行な方向で0.5〜1.1 ca// ’C・cm−3
eC*垂直な方向で0.002〜0.007 cat/
”C・an・secであり、同じ熱的異方性を示すこと
が確認された。更に堆積物の層間剥離強度を測定したと
ころ実施例のものは比較例のものの1.2〜1.7倍で
あシ、堆積面に対して垂直な方向の機械的強度が改善さ
れた。
(発明の効果)
本発明によれば1層間剥離及び亀裂のどちらもなく、堆
積面に対して垂直な方向の機械的強度が強く、従って熱
衝撃抵抗の強い熱分解炭素が得られる。
積面に対して垂直な方向の機械的強度が強く、従って熱
衝撃抵抗の強い熱分解炭素が得られる。
第1図は本発明の実施例になる熱分解炭素の製造法にお
ける反応装置の概略図である。 符号の説明 1・・・ガス導入口 2・・・ガス排出口3・・
・冷却水 4・・・容器5・・・基材
6・・・熱分解炭素7・・・スピーカー
8・・・アンプ9・・・オツシレータ−10・・・高
周波誘導コイル1−−一π人繕入口 2−m= 刀゛スオ計」20
ける反応装置の概略図である。 符号の説明 1・・・ガス導入口 2・・・ガス排出口3・・
・冷却水 4・・・容器5・・・基材
6・・・熱分解炭素7・・・スピーカー
8・・・アンプ9・・・オツシレータ−10・・・高
周波誘導コイル1−−一π人繕入口 2−m= 刀゛スオ計」20
Claims (1)
- 1、1800℃以上に加熱された基材に振動を与えなが
ら原料ガスを接触分解させ、該基材の表面に熱分解炭素
を生成させることを特徴とする熱分解炭素の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4989585A JPS61210178A (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | 熱分解炭素の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4989585A JPS61210178A (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | 熱分解炭素の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61210178A true JPS61210178A (ja) | 1986-09-18 |
Family
ID=12843754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4989585A Pending JPS61210178A (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | 熱分解炭素の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61210178A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5429729A (en) * | 1989-11-29 | 1995-07-04 | Hitachi, Ltd. | Sputtering apparatus, device for exchanging target and method for the same |
RU2505620C1 (ru) * | 2012-05-17 | 2014-01-27 | Виктор Николаевич Кондратьев | Способ получения пироуглерода с трехмерно-ориентированной структурой на углеродном изделии |
-
1985
- 1985-03-13 JP JP4989585A patent/JPS61210178A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5429729A (en) * | 1989-11-29 | 1995-07-04 | Hitachi, Ltd. | Sputtering apparatus, device for exchanging target and method for the same |
RU2505620C1 (ru) * | 2012-05-17 | 2014-01-27 | Виктор Николаевич Кондратьев | Способ получения пироуглерода с трехмерно-ориентированной структурой на углеродном изделии |
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