JPS6311510A - 等方性熱分解炭素の製造法 - Google Patents

等方性熱分解炭素の製造法

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JPS6311510A
JPS6311510A JP61154646A JP15464686A JPS6311510A JP S6311510 A JPS6311510 A JP S6311510A JP 61154646 A JP61154646 A JP 61154646A JP 15464686 A JP15464686 A JP 15464686A JP S6311510 A JPS6311510 A JP S6311510A
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JP
Japan
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gas
thermally decomposed
carbon
substrate
isotropic
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Pending
Application number
JP61154646A
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English (en)
Inventor
Keizo Hirai
圭三 平井
Kazuo Asano
一雄 浅野
Yasuhiro Aiba
康博 愛場
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は等方性熱分解炭素の製造法に関する。
(従来の技術) (1)熱分解炭素は、およそ600℃以上の温度に加熱
された炭素、黒鉛等の基材に炭化水素等の原料を含有し
たガスを接触させることによシ製造される。特に180
0℃以上の高温で得られる熱分解炭素は、炭素原子の共
有結合によって生ずる六員環面が上下に積重なった層状
構造を形成し熱的、′W!気的に異方性を有し、基材へ
の堆積面に対して平行方向の熱伝導度はタングステンに
匹敵すケットノズル、ノーズコーンなどの耐熱構造材料
に使用される。また、異方性の高い熱分解炭素に3、 
OO0℃以上の高温でホットプレス処理を施したものは
、現在xm等のモノクロメータとして広く使用されてい
る。
このように、単に基材に前記した原料含有ガスを接触さ
せることにより得られる熱分解炭素は。
断面を偏光顯微鏡によシ観察すると、異方性を有するこ
とから光学的に活性であり、一般に柱状構造を示すこと
が知られている。
黒鉛等の異方性をあられす尺度としてBAF(Baco
n  Anisotropy  Factor )を算
出する方法がよく用いられる。BAFは1の場合に異方
性がなく、数値が大きいほど異方性が大きいことを示す
上記した従来の手法により得られる熱分解炭素は、比較
的異方性の小さなものでもBAFは5を越えることがわ
かっている。
(2)一方1粒状核・燃料(て熱分解炭素を被覆する方
法とし又は、流動床法とよばれる方法が広く利用されて
いる。これは、加熱されたるつぼ内器で粒状核燃料を入
れ、下方より原料含有ガスを吹き上げて、基材となる粒
状核燃料を流動させながら数10μmの被膜を形成させ
る方法である。この手法によれば、数10μmと非常に
薄いながらも。
はぼ等方質(BAFは1に近い)の熱分解炭素を得るこ
とができる。
(発明が解決しようとする問題点) 前記(1)の手法により得られる異方性熱分解炭素は、
基材の堆積面に対して垂直の方向(結晶のC軸方向)の
機械的強度が著しく劣る。これは結晶のC軸方向は共有
結合による強固な六員環面を形成するのに対し、C軸方
向は六員環面同士の弱いファンデルワールス力によって
結合しているためである。すなわち、堆積面と垂直方向
の機械的強度が極めて弱いため2機械加工を施すことが
ほとんどできない。例えば基材に直接このような異方性
熱分解炭素を厚く堆積させてるつぼを形成しようとする
と2曲部の歪が大きくなって亀裂が発生したり2層間剥
離によってるつぼが壊れてしまうことが多い。
耐熱性、lt′を酸化性及び耐食性に優れるという熱分
解炭素の特質は、異方性に基づくものではなく。
気孔がなく不通気性である等の熱分解炭素の本質的な性
質によシ生ずるものであるから、るつぼ等の耐熱性、l
1Ii′を酸化性及び耐食性に優れる等の特長が必要と
なる製品は2機械的強度に優れる等方性熱分解炭素によ
り製造するのが最良である。しかし前記(1)の手法で
は等方性熱分解炭素を得ることはできない。
一方、前記(2)の手法によると2等方性の熱分解炭素
被膜を得ることができるが、この手法では数10μm程
度の膜しか形成できず、厚く堆積させることができない
。また、この手法は粒状の基材を浮かせて流動させるた
めに大量のガスを必要とし、基材の寸法も制限されると
いう欠点を有する。
本発明は上記した問題及び欠点を解消する2等方性熱分
解炭素の製造法を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、静止した基材上に原料含有ガスを流す従
来のC’VD法及び流動床法における熱分解炭素の生成
機構について研究、考察を重ねた結果、熱分解炭素は、
■メタン等の原料ガスの分子。
水素が加熱された基材表面で反応し基材表面に配向して
堆積する。■気相中で環化重合し、ポリマー(扁平状巨
大芳香族分子)となった化学珈が基材表面に付着し、更
に脱水素及び重合を繰返し生成する二徨の反応過程によ
って生成すること、■の反応は1400〜1600℃又
はそれ以上の温度でないと起こり難く、生成した熱分解
炭素は等方性にならないことを明らかKL、上記C)に
おいて生成したポリマーが基材表面に平行に接触しない
ように基材に振動を加えて基材周辺のガスやポリマーを
擾乱してやれば、生成する熱分解炭素の配向性が阻害さ
れ等方的になることを見出し1本発明を完成するに至っ
た。
本発明は、600℃以上に加熱された基材に原料含有ガ
スを供給しながら、基材にI KHz以上の振動を加え
、該基材の表面に熱分解炭素を析出させる等方性熱分解
炭素の製造法に関する。
本発明において等方性熱分解炭素とは従来の手法では得
られなかったBAFが5以下で光学的に不活性なものを
いう。基材は等方性熱分解炭素の生成を妨げないもので
あればよく特に制限はないが人造黒鉛のような不純物の
少ない炭素材が好ましい。基材の加熱温度が600℃未
満では熱分解炭素の生成速度が小さい。1500℃以上
が好ましい。基材の加熱方法については制限はない。
原料含有ガスは、メタン、エタン、プロパン。
アセチレン、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ガ
ソリン等の炭化水素、ハロゲン化炭化水素などの熱分解
によって炭素を遊離する原料ガスを窒素、水素などのキ
ャリアーガスで混合したものであり、加熱した基材上に
供給される。原料ガスはあらかじめ加熱しておいてもよ
い。混合ガス中の原料ガスの濃度、流量、圧力等につい
てはポリマーを形成し易い条件を選べばよく特に制限は
ない。
基材に加える振動をI KHz以上としたのは、IKH
z未満では基材周辺のポリマーやガスが攪乱されず、熱
分解炭素が配向して異方性が生ずるためである。振動は
圧電振動、電磁振動等特に制限はない。
(作用) 原料ガスの環化重合したポリマー(扁平状巨大芳香族分
子)は基材の振動によって基材周辺で攪乱されるから、
基材表面に配向することなく析出し、析出後の脱水素及
び重合反応によって形成される熱分解炭素は等方性とな
る。該熱分解炭素は従来法に比較して迅速に形成するこ
とが可能であり(最高で毎時数■)1曲部のキレン等が
なく肉厚で高密度、高強度のものが得られる。
(実施例) 次に本発明の詳細な説明する。
実施例1 第1図は本発明の一実施例における等方性熱分解炭素の
製法を示す図である。図において4は石英製の反応管、
11は反応管の中央部に位置する円筒状の黒鉛ヒーター
で高周波誘導コイル10で加熱され9反応管の中心に配
置された板状の人造黒鉛の基材13を輻射熱で加熱する
ようになっている。12は断熱材である。反応管4の右
端は排気ポンプ18に、左端はガス導入管2及びテフロ
ン製の蛇腹9を介して振動源に接続されている。
基材13への振動は2発振器5から発生する高周波交番
電圧をアンプ6で増幅し、圧電素子7と金属ブロック8
からなるランジュバン型振動子に印加して9発生する振
動を金属ブロックから黒鉛棒14を介して伝達すること
によってなされる。尚。
図において3,3′は水の出入口を有する冷却器。
15はスート、タール等の副生物を除去する副生物除去
室である。
等方性熱分解炭素は、バルブ16を開き排気ポンプを作
動させて反応管4内を減圧し、三方コック17及び弁1
6’を開いてガス導入口1及び1′からプロパン等の原
料ガス及び窒素等のキャリアーガスをガス導入管2内に
流入させて混合させながら反応管4の中に導入する。同
時に発振器5を作動させ基材13を振動させ、高周波誘
導コイル10に電流を通じ黒鉛ヒーターを発熱させ基材
13を加熱することによって生成させる。
上記において窒素をキャリアーガスとし、原料ガスのプ
ロパンの濃度を30体積チ、混合ガスの流量を毎分II
!とじ9反応管4内の圧力を弁16゜16′を調整して
50 Torrに保ち1人造黒鉛板の基材13の温度を
2000℃、振動数を500 KHzとして気相反応を
行わせたところ、基材表面に毎時1.5 ffll11
の速度で熱分解炭素が生成した。該熱分解炭素は、偏光
顕微鏡による観察の結果光学的に不活性であり、BAF
が約1.1.密度がZ189/cm3.結晶子の大きさ
Lc(002)が11 OAであった。
実施例2 第2図は本発明の他の実施例における等方性熱分解炭素
の製造法を示す図である。第1図との相違は装置を竪型
にし、るつぼ状の基材21の周囲に複数本の棒状の黒鉛
ヒーター22を並列に配し。
該黒鉛ヒーターに直接電流を通ずる抵抗加熱方式とした
こと、電磁石26の磁界内に配した振動子25を巻回す
るコイル24に高周波交番電圧を印加し2発生する電磁
振動を金JI4IM薄板30を介して黒鉛棒23.黒鉛
棒23に螺着した基材21に伝達することである。基材
21は人造黒鉛でるつぼ状に加工し、あらかじめ内面に
50μmの異方性熱分解炭素を被覆しておき、堆積する
等方性熱分解炭素が剥離し易いようにして用いるのがよ
い。
ガス導入口19からアルゴンをガス混合器27のベンゼ
ン20内に吹込んでベンゼン濃度15体積チとした混合
ガスを、実施例1と同様にして減圧した反応容器28内
に毎分31の速度で送入し。
反応容器内を40 Torrに保ち、振動子の振動数1
3 KHz 、基材温度2000℃で10時間反応させ
たところ、基材21の内面に厚さ10 manの等方性
熱分解炭素のるつぼが形成された。このるつぼは曲面部
の層間剥離や亀裂は見られず、BAFが約2.密度が2
−219/CIIIj、 Lc(002)が12OAで
あり、又700°Cにおける酸化消耗速度は従来の人造
黒鉛の1150以下でfD’)&れた耐酸化性を有する
(発明の効果) 本発明によれば、従来のCVD法によっては得らnなか
った高密度の等方性熱分解炭素を効率よく厚く形成する
ことができ、得られる等方性熱分解炭素は、亀裂がなく
不通気性であり、るつぼ等の耐熱性、′#酸化性、耐食
性等が要求される製品に用いることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例における等方性熱分
解炭素の製造法を説明する図である。 符号の説明 1.1′・・・ガス導入口   2・・・ガス導入管3
.3′・・・冷却器     4・・・反応管5・・・
発振器       6・・・アンプ7・・・圧電素子
      8・・・金属ブロック9・・・蛇腹   
    10・・・高周波誘導コイル11・・・黒鉛ヒ
ーター   12・・・断熱材13・・・基材    
   14・・・黒鉛棒15・・・副生物除去室   
16. 16’・・・バルブ17・・・三方コック  
  18・・・排気ポンプ19・・・ガス導入口   
 20・・・ベンゼン21・・・基材       2
2・・・黒鉛ヒーター23・・・黒鉛棒       
24・・・コイル25・・・振動子      26・
・・電磁石27・・・ガス混合器    28・・・反
応容器30・・・金属製薄板 、・−′・ 代理人 弁理士 若 林 邦 彦 5!−2図  21゜0.基ね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、600℃以上に加熱された基材に原料含有ガスを供
    給しながら、基材に1KHz以上の振動を加え、該基材
    の表面に熱分解炭素を析出させることを特徴とする等方
    性熱分解炭素の製造法。
JP61154646A 1986-07-01 1986-07-01 等方性熱分解炭素の製造法 Pending JPS6311510A (ja)

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