JPS61210154A - 低歪浸炭用鋼 - Google Patents

低歪浸炭用鋼

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JPS61210154A
JPS61210154A JP5079585A JP5079585A JPS61210154A JP S61210154 A JPS61210154 A JP S61210154A JP 5079585 A JP5079585 A JP 5079585A JP 5079585 A JP5079585 A JP 5079585A JP S61210154 A JPS61210154 A JP S61210154A
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JP
Japan
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carburizing
quenching
steel
less
jominy
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JP5079585A
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English (en)
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Morifumi Nakamura
中村 守文
Yoshitake Matsushima
義武 松島
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D6/00Heat treatment of ferrous alloys
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/02Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C22C38/12Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing tungsten, tantalum, molybdenum, vanadium, or niobium
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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  • Thermal Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は低歪浸炭用鋼に関し、詳しくは、肌焼用部品を
浸炭焼入れしたときに、変形し難く、且つ、寸法変化の
ばらつきの少ない浸炭用鋼に関し、特に、浸炭焼入れ時
に6部に初析フェライトが析出するような質量を有する
厚肉部品の製造に好適な低歪浸炭用鋼に関する。
(従来の技術) 使用中に高い面圧や曲げ応力のかかる歯車や軸受等の鋼
部品は、耐磨耗性や耐疲労性の改善を目的として、表面
硬化処理、特に、浸炭焼入れがなされる。この浸炭焼入
れは、高温の雰囲気中で長時間加熱し、その後、冷却す
る処理であるので、この処理に際しては、相変態に伴う
体積変化、変態応力や熱応力が発生して、熱処理歪が不
可避的に発生する。しかも、上記浸炭焼入れ処理は、部
品加工の最終段階で行なわれるため、上記熱処理歪がそ
のまま部品に残されて、部品の性能に直接に影響を及ぼ
し、部品として使用される間に強度の低下のみならず、
騒音や振動の発生等を招来する。
このような問題を解決するために、浸炭焼入れの際に拘
束治具を用いる、熱処理歪の少ない焼入れ液を用いる、
浸炭焼入れ後に部品の形状を修正する、歯車の場合であ
れば、相手方の歯車との噛み合い試験を行ない、選別し
て部品としての使用に供する等の方法により熱処理歪の
低減を図り、又は浸炭処理後に矯正を行なう等の方法を
採用しているが、いずれも多大の費用と労力を要する問
題がある。
一般に、熱処理歪は、部品の形状変化である変形と寸法
変化とに分けられる。前者は、例えば、円筒型部品にお
いては外径部や内径部の真円度やテーパ、端面の平坦度
、軸型部品においては軸方向の曲がり等、非相位的な部
品の形状変化である。
後者は、部品のある箇所における寸法変化である。
これらの歪は、通常、同時に発生するが、しかし、一方
の歪のみが発生する場合もある。
第1図は、部品の浸炭焼入れによって発生する典型的な
歪の形態を模式的に示し、実線は浸炭焼入れ前の形状を
示し、破線は浸炭焼入れ後の形態を示す。(a)は円筒
型部品を示し、外径の真円度が変化して変形していると
共に、X軸及びy軸方向の外径に寸法変化がみられる。
(b)は軸型部品を示し、寸法変化はないが、軸方向の
曲がりとして変形が生じでいる。また、(c)も円筒型
部品を示し、変形はないが、外径に寸法変化が生じてい
る。このように、(b)及び(c)においては、変形と
寸法変化のうち、一方の熱処理歪のみが生じている。
熱処理歪のうち、寸法変化のみが生じる場合であれば、
浸炭焼入れに先立って試験を行なって、予め寸法変化量
を調査しておけば、浸炭焼入れ前の部品の加工成形時に
上記寸法変化量に見合う分だけ逆方向に加工することに
よって、寸法変化を抑えることができる。但し、各部品
間に寸法変化量のばらつきがないことが前提となる。し
かし、変形については、部品の形状や浸炭焼入れ条件に
よって複雑に変化し、例えば、歯車の歯すじ誤差のよう
に、一つの部品においても変化する。また、部品によっ
ては、測定に高度の技術を必要とするものもある。従っ
て、通常、変形を生産現場にて予め正確に評価すること
は困難であり、また、仮に評価し得るとしても、浸炭焼
入れ後に変形がないように逆方向に加工することは困難
である。従って、熱処理歪に関しても、変形量を低減す
ると同時に、寸法変化のばらつきを低減することが重要
であり、このような性質を備えた浸炭用鋼が従来より強
く要望されている。
(発明の目的) 本発明者らは、上記した要望に応えるべく、種々の形状
及び寸法の肌焼用部品の熱処理歪に及ぼす鋼材材質の影
響を広範囲にわたって研究した結果、従来は、一般に素
材の焼入れ性が小さいほど、又は焼入れ後の部品の6部
硬さが低いほど、熱処理歪が少ないといわれているのと
反対に、焼入れ時に部品の6部に初析フェライトが析出
するような質量を有する厚肉部品においては、主要な合
金元素量を所定の条件下に所定の範囲に規制することに
よって、初析フェライトの析出が効果的に抑制されて、
熱処理歪のうち、特に変形量が少なく、且つ、寸法変化
のばらつきの少ない低歪浸炭用鋼を得ることができるこ
とを見出して、本発明に至ったものである。
従って、本発明は、肌焼用部品を浸炭焼入れしたときに
、変形量が少なく、且つ、寸法変化のばらつきの少ない
浸炭用鋼に関し、特に、浸炭焼入れ時に合部に初析フェ
ライトが析出するような質量を有する厚肉部品の製造に
好適な低歪浸炭用鋼を提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明による焼入れ時に初析フェライトが析出する質量
を有する部品用低歪浸炭用鋼は、重量%で (a)C0.10〜0.35%、 Si0.05〜0.50%及び Mn  0.3〜1.5%を含有し、更に、(b)AA
   0.020〜0.060%、Nb   0.00
5〜0.050%、Ti  0.005〜0.050%
及びv    0.os〜0.20% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含有し
、 (C)残部鉄及び不可避的不純物よりなり、且つ、C及
びMnによって次式で規定される臨界冷却速度 V c = 10’  (’C/i’1(但し、k =
 4.05−(4,5%C+ 1.0%Mn + 0.
5%Ni +0.8%Cr + 1.6%Mo)であっ
て、%元素は当該元素の鋼中の重量%による含有量を示
す。) が、部品を焼入れしたときに、ジョミニー焼入性曲線に
おいて、硬さが浸炭焼入れ後の部品の心部硬度に相当す
るジョミニー位置をJeq(鶴)とするとき、390 
Jeq−’・3S以下であることを特徴とする。
先ず、本発明による低歪浸炭用鋼における合金元素につ
いて説明する。
Cは、浸炭焼入れ処理した部品に所要の合部硬さを付与
すると共に、有効硬化深さを深くするために有効な元素
であり、更に、後述するように、焼入れ時の部品の合部
での初析フェライトの析出を抑制して、熱処理歪のうち
、変形を起こり難くし、且つ、寸法変化のばらつきを少
なくするために最も有効な元素である。本発明鋼におい
ては、このような効果を有効に得るために、少なくとも
0.10%の添加を必要とするが、反面、過多に添加す
るときは、靭性が劣化したり、或いは切削加工時や冷間
加工時の工具寿命を低下させるので、Cの添加量の上限
は0.35%とする。
Stは、鋼溶製時の脱酸元素として0.05%以上の添
加が必要であるが、祭りに多量に添加するときは、浸炭
性が阻害されたり、また、冷間加工時の変形能が低下し
て、割れ発生の原因となるので、0.50%を上限とす
る。
Mnも鋼溶製時の脱酸脱硫元素として、また、焼入性を
増大させて、浸炭焼入れ処理した部品に所要の芯部硬さ
を付与し、更に、有効硬化深さを深くするために有効で
、しかも、安価で元素である。更に、後述するように、
焼入れ時の部品の合部での初析フェライトの析出を抑制
して、熱処理歪のうち、変形を生じ難く、また、寸法変
化のばらつきを少なくするために有効な元素である。本
発明鋼においては、このような効果を有効に得るために
、0.30%以上を添加する必要があるが、過多に添加
するときは、被削性や冷間加工性が低下するので、上限
を1.50%とする。
Alは、浸炭加熱時のオーステナイト結晶粒の成長を抑
制する効果をもつが、その添加量が0.020%よりも
少ないときは、この効果が殆ど発現されず、一方、過多
に添加しても、上記効果が飽和し、また、アルミナ系介
在物量が増して、耐ピツチング性を低下させるので、0
.060%を上限とする。
Nb、Ti及びVも、Anと同様にいずれも浸炭加熱時
のオーステナイト結晶粒の成長を抑制する効果をもつが
、この効果を有効に発現させるためには、Nb及びTi
については、それぞれ0.005%以上、また、■につ
いては0.05%以上の添加を必要とする。しかし、い
ずれの元素も、過多に添加しても、その効果が飽和する
ので、その添加量の上限は、Nb及びTiについては、
それぞれ0.050%、また、■については0.20%
とする。
本発明による浸炭用鋼においては、上記した元素に加え
て、更に、 Cr2.0%以下、 Ni4.5%以下及び Mo0.5%以下 よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を添加す
ることができる。
Crは、浸炭焼入れした部品に所定の6部硬さを与え、
有効硬化深さを深くする元素である。更に、浸炭焼入れ
した部品の耐摩耗性を高めると共に、後述するように、
焼入れ時の部品の6部での初析フェライトの析出を抑え
て、熱処理歪のうち、変形を起こり難く、また、寸法変
化のばらつきを少なくするために有効な元素である。し
かし、過多に添加するときは、部品の表面部が過剰に浸
炭されたり、或いは残留オーステナイトが多量に生成し
て、耐ピツチング性や曲げ疲労性を低下させるので、添
加量の範囲を2.0%以下とする。
Ni及びMOは、浸炭焼入れした部品に所定の6部硬さ
を与え、有効硬化深さを深くする元素である。更に、こ
れらの元素は、浸炭層の靭性を向上させると共に、焼入
れした部品の6部における初析フェライトの析出を抑制
して、熱処理歪のうち、変形量を少なくし、且つ、寸法
変化のばらつきを少なくするために有効である。しかし
、高価な元素でもあるので、その添加量は、経済性を考
慮して、Niについては4.5%以下、MOについては
0.5%以下とする。
更に、本発明による浸炭用鋼には、必要に応じて、 5O003〜0.40%、 Pb0.05〜0.35%、 Zr  0.05〜0.20%及び Ca  0.001〜0.010% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を添加す
ることができる。
S、Pb、Zr及びCaは、いずれも鋼の被削性を向上
させる元素である。この効果を有効に発現させるために
は、その添加量はSについては0゜03%以上、pbに
ついては0.05%以上、Zrについては0.05%以
上、Caについては0.001%以上である。しかし、
過多に添加するときは、靭性や耐疲労特性が劣化し、ま
た、被削性についても顕著な向上が認められないので、
添加量の上限は、Sについては0.40%、Pbについ
ては0゜35%、Zrについては0.20%、Caにつ
いては0.010%とする。
本発明による浸炭用鋼は、上記した化学成分組成を有す
ると共に、含有する主要元素の含有量によって次式で規
定される臨界冷却速度 V c = 10’  (℃/秒) (但し、k =4.05−(4,5χG + 1.OX
Mn + 0.5%Ni +0.8%Cr + 1.6
%Mo)であって、%元素は当該元素の鋼中の重量%に
よる含有量を示す。) が、部品を焼入れしたときに、ジョミニー焼入性曲線に
おいて、硬さが浸炭焼入れ後の部品の心部硬度に相当す
るジョミニー位置をJeq(鶴)とするとき、390 
Jeq””’以下であることが必要である。ここに、3
90 Jeq−’・3Sは、部品の焼入れ時の上記ジョ
ミニー位置における800℃から500℃での心部平均
冷却速度v(℃/秒)に相当する。即ち、本発明におい
ては、Vcが部品の焼入れ時の上記ジョミニー位置Je
qにおける800℃から500℃での合部平均冷却速度
V以下であることを必要とする。
上式において、Vcは初析フェライトが10%析出する
ときの800℃から500℃における臨界冷却速度(℃
/秒)である0本発明者らは、このVcが主要合金元素
量の線型−次式の関数として表わされることを見出した
。即ち、一般に、脱燐部品の6部の冷却速度は、部品の
形状や寸法、焼入剤の種類、攪拌の程度等によって変化
するために実測によって求め得るものであるが、しかし
、操業時に焼入槽内にある部品内部の冷却速度を測定す
ることは、実際上、不可能である。しかし、本発明者ら
によれば、浸炭焼入れ後の心部硬度を測定し、素材鋼の
ジョミニー焼入性曲線と対応させることにより、部品の
6部での冷却速度を算出することができる。即ち、先ず
第2図(a)に示すように、浸炭焼入れ後の部品の心部
硬度Hcを測定し、ジョミニー焼入性曲線において、硬
さがHcに相当するジョミニー位置Jeqを求める。こ
こで、各ジョミニー位置での800tから50(lでの
平均冷却速度は、第2図山)に示すように、V−390
Jeq−’・3s の関係式で与えられるので、この関係式に上で求めたJ
eq値を代入することにより、焼入れ時の心部冷却速度
を求めることができる。
(発明の効果) 以上のようにして、ジョミニー焼入れ性曲線を測定した
任意の綱を実部品に加工して、焼入れ後の心部硬度Hc
を測定することにより、焼入れ時の6部の平均冷却速度
Vを求めることができ、ここに、本発明によれば、焼入
れ時に部品の6部に初析フェライトが析出するような質
量を有する部品においては、初析フェライト量が少ない
ほど、熱処理歪のうちで問題となる変形量と寸法変化の
ばらつきが少なくなり、特に、10%フェライトが析出
する臨界冷却速度Vcが前記焼入れ時の6部の平均冷却
速度V以下になるように、前記式に従って合金元素量を
規制することにより、変形量と寸法変化のばらつきの少
ない低歪浸炭用鋼を得ることができるのである。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 歯車等の円筒型部品への適用を前提として、各種の鋼を
円筒型試験片に加工し、熱処理歪を測定した。
合金元素量を種々に変化させて、初析フェライトの析出
する臨界冷却速度Vcが異なる各種の鋼を小型高周波炉
にて溶製した。第1表にこれらの鯛の化学成分と、この
化学成分に基づいて算出した臨界冷却速度Vcを示す。
これら鋼材を熱間鍛造にてジョミニー焼入性試験片用と
して直径30mの丸棒に、また、歪試験片用として直径
80■の丸棒にそれぞれ加工した。
直径30■の丸棒については、JIS G 0561に
従ってジョミニー焼入性試験を行なった。また、直径8
0mの丸棒については、200mの長さに切断した後、
熱間鍛造して高さ28■に据え込み加工し、900℃に
て焼鈍し処理を行なった。更に、第3図に示すような円
筒型試験片に機械加工し、925℃で3時間、カーボン
・ポテンシャル0.8なる条件にて浸炭処理して、油焼
入れを行ない、180℃で2時間加熱後、空冷する条件
で焼戻し処理を行なった。
熱処理歪として、第3図に測定位置を示した円周方向の
端面の平坦度、外径真円度、及びX及びy方向の外径寸
法変化(浸炭焼入れ・焼戻し後の外径−浸炭焼入れ・焼
戻し前の外径)のばらつきσを測定した。結果を第1表
に示す。
更に、浸炭焼入れ後の円筒型試験片の6部硬さを測定し
、ジョミニー焼入性曲線に基づいて、焼入れ時の6部の
冷却速度に相当するジョミニー位置Jeqを求め、冷却
速度Vを算出した結果、15゜3℃/秒であった。
第1表に示す結果から、臨界冷却速度Vcが焼入れ時の
冷却速度Vよりも大きい比較鋼は、変形量を示す端面の
平坦度、外径真円度及び寸法変化のばらつきをしめす外
径寸法変化のばらついきが大きいが、VcがVよりも小
さい本発明鋼は変形量及び寸法変化のばらつきが小さい
ことが明らかである。
実施例2 シャフト等の軸型部品へのへの適用を前提として、各種
の鋼を軸型試験片に加工し、熱処理歪を測定した。
合金元素量を種々に変化させて、初析フェライトの析出
する臨界冷却速度Vcが異なる各種の鋼を小型高周波炉
にて溶製した。第2表にこれらの鋼の化学成分と、この
化学成分に基づいて算出した臨界冷却速度Vcを示す。
これら鋼材を熱間鍛造にてジョミニー焼入性試験片用と
して直径30論の丸棒に、また、ひずみ試験片用として
直径25誼の丸棒にそれぞれ加工した。直径30鶴の丸
棒については、JIS G 0561に従ってジョミニ
ー焼入性試験を行なった。また、直径20■の丸棒につ
いては、230mの長さに切断した後、900℃にて焼
鈍し処理を行い、第4図に示す軸型試験片に機械加工し
た。更に、925℃で3時間、カーボン・ポテンシャル
0.8なる条件にて浸炭処理して、油焼入れを行ない、
180℃で2時間加熱後、空冷する条件で焼戻し処理を
行なった。熱処理歪としては、第4図に測定位置を示す
軸の曲がりを測定した。結果を第2表に示す。
更に、浸炭焼入れ後の歪試験片について、6部硬さを測
定し、ジョミニー焼入性曲線に基づいて、焼入れ時の6
部の冷却速度に相当するジョミニー位置Jeqを求め、
冷却速度Vを算出した結果、20.1℃/秒であった。
第2表に示す結果から、臨界冷却速度Vrが焼入れ時の
冷却速度Vよりも大きい比較鋼は、変形量を示す軸の曲
がりが大きいが、VcがVよりも小さい本発明鋼は変形
量が小さいことが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は浸炭焼入れによる熱処理歪の典型例を示す模式
図、第2図は焼入れ時の6部の冷却速度を求めるための
手順を示すためのグラフ、第3図及び第4図は浸炭焼入
れによる熱処理歪を調べるために、本発明において用い
た円筒型試験片及び軸型試験片を示す図である。 (b) (C) ゴ ジブミニ−屁!踊  (横桟う

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で (a)C0.10〜0.35%、 Si0.05〜0.50%及び Mn0.3〜1.5%を含有し、更に、 (b)Al0.020〜0.060%、 Nb0.005〜0.050%、 Ti0.005〜0.050%及び V0.05〜0.20% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含有し
    、 (c)残部鉄及び不可避的不純物よりなり、且つ、C及
    びMnによつて次式で規定される臨界冷却速度 Vc=10^k(℃/秒) (但し、k=4.05−(4.5%C+1.0%Mn+
    0.5%Ni+0.8%Cr+1.6%Mo)であつて
    、%元素は当該元素の鋼中の重量%による含有量を示す
    。)が、部品を焼入れしたときに、ジョミニー焼入性曲
    線において、硬さが浸炭焼入れ後の部品の心部硬度に相
    当するジョミニー位置を Jeq(mm)とするとき、390Jeq^−^1^.
    ^3^3以下であることを特徴とする焼入れ時に初析フ
    ェライトが析出する質量を有する部品用低歪浸炭用鋼。
  2. (2)重量%で (a)C0.10〜0.35%、 Si0.05〜0.50%及び Mn0.3〜1.5%を含有し、更に、 (b)Al0.020〜0.060%、 Nb0.005〜0.050%、 Ti0.005〜0.050%及び V0.05〜0.20% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素と、 (c)Cr2.0%以下、 Ni4.5%以下及び Mo0.5%以下 よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とを含有
    し、 (d)残部鉄及び不可避的不純物よりなり、且つ、C、
    Mn、Ni、Cr及びMoによつて次式で規定される臨
    界冷却速度 Vc=10^k(℃/秒) (但し、k=4.05−(4.5%C+1.0%Mn+
    0.5%Ni+0.8%Cr+1.6%Mo)であつて
    、%元素は当該元素の鋼中の重量%による含有量を示す
    。)が、部品を焼入れしたときに、ジョミニー焼入性曲
    線において、硬さが浸炭焼入れ後の部品の心部硬度に相
    当するジョミニー位置を Jeq(mm)とするとき、390Jeq^−^1^.
    ^3^5以下であることを特徴とする焼入れ時に初析フ
    ェライトが析出する質量を有する部品用低歪浸炭用鋼。
  3. (3)重量%で (a)C0.10〜0.35%、 Si0.05〜0.50%及び Mn0.3〜1.5%を含有し、更に、 (b)Al0.020〜0.060%、 Nb0.005〜0.050%、 Ti0.005〜0.050%及び V0.05〜0.20% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素と、 (c)S0.03〜0.40%、 Pb0.05〜0.35%、 Zr0.05〜0.20%及び Ca0.001〜0.010% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とを含有
    し、 (d)残部鉄及び不可避的不純物よりなり、且つ、C及
    びMnによつて次式で規定される臨界冷却速度 Vc=10^k(℃/秒) (但し、k=4.05−(4.5%C+1.0%Mn+
    0.5%Ni+0.8%Cr+1.6%Mo)であつて
    、%元素は当該元素の鋼中の重量%による含有量を示す
    。)が、部品を焼入れしたときに、ジョミニー焼入性曲
    線において、硬さが浸炭焼入れ後の部品の心部硬度に相
    当するジョミニー位置を Jeq(mm)とするとき、390Jeq^−^1^.
    ^3^5以下であることを特徴とする焼入れ時に初析フ
    ェライトが析出する質量を有する部品用低歪浸炭用鋼。
  4. (4)重量%で (a)C0.10〜0.35%、 Si0.05〜0.50%及び Mn0.3〜1.5%を含有し、更に、 (b)Al0.020〜0.060%、 Nb0.005〜0.050%、 Ti0.005〜0.050%及び V0.05〜0.20% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素と、 (c)Cr2.0%以下、 Ni4.5%以下及び Mo0.5%以下 よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素と、 (d)S0.03〜0.40%、 Pb0.05〜0.35%、 Zr0.05〜0.20%及び Ca0.001〜0.010% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とを含有
    し、 (e)残部鉄及び不可避的不純物よりなり、且つ、C、
    Mn、Ni、Cr及びMoによつて次式で規定される臨
    界冷却速度 Vc=10^k(℃/秒) (但し、k=4.05−(4.5%C+1.0%Mn+
    0.5%Ni+0.8%Cr+1.6%Mo)であつて
    、%元素は当該元素の鋼中の重量%による含有量を示す
    。)が、部品を焼入れしたときに、ジョミニー焼入性曲
    線において、硬さが浸炭焼入れ後の部品の心部硬度に相
    当するジョミニー位置を Jeq(mm)とするとき、390Jeq^−^1^.
    ^3^5以下であることを特徴とする焼入れ時に初析フ
    ェライトが析出する質量を有する部品用低歪浸炭用鋼。
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